< 座談会 >

広布の翼を天高く

 


 

 

<51>
<52>
<53>
<54>
<55>
<56>
<57>
<58>
<59>
<60>

共に成長する未来部躍進月間
コロナ感染が拡大 基本対策を怠らず
太陽の仏法で社会を照らす
師の構想を実現する弟子に
民衆の連帯で核廃絶の潮流を
我らも師弟の道貫く人生を
総力戦の励ましで人材を拡大
激動の時こそ青年の出番!
率先の行動と確信の声を今こそ
青年の熱と力が時代を開く

 

 

 

 

<51> 共に成長する未来部躍進月間
出席者:原田会長、山口未来本部長、飛田(とびた)女性未来本部長、木下(きした)副女子未来部長、井上少年部長

 井上 今夏の「未来部躍進(やくしん)月間」(8月31日まで)では、各種コンクールの推進に力を入れていきます。
 山口 少年少女部の「少年少女希望絵画展」「きぼう作文コンクール」、中・高等部の「読書感想文コンクール」、そして全未来部員が対象の英語寸劇(すんげき)「E−1グランプリ」「E−1フェスティバル」などです。
 原田 コンクールへの挑戦は、「考える力」「表現力」「集中力」など、さまざまな人間力≠(やしな)い、未来部員の新たな可能性を開く契機(けいき)にもなります。(たから)の未来部育成のため、担当者と創価家族が一体となって、全力で応援していきたいと思います。
 飛田 「E−1グランプリ」は今秋、審査を勝ち抜いた上位10チームが創価大学に集う全国大会を、3年ぶりに開催する予定です。とても楽しみです。
 木下 メンバー同士で一つの(げき)をつくり上げていく中で「やり抜く力≠ニ自信がついた」「友情が深まった」などの声をよく聞きます。また、「E−1グランプリ」をきっかけに苦手な英語が好きになり、念願のアメリカ創価大学に進学できたメンバーもいます。
 井上 各種コンクールの応募方法などの詳細は、「未来部希望ネット」の特設サイトで閲覧(えつらん)できます。前回の受賞作品や、E−1グランプリ・フェスティバルの寸劇に役立つアイテムなども盛りだくさんです。
 山口 本紙5月20日、6月10・24日、7月8日付の「未来部育成のページ」、「未来ジャーナル」7・8月号、「少年少女きぼう新聞」7月号にも詳細が掲載されていますので、ぜひご参照ください。

良い思い出つくる

 木下 日頃(ひごろ)から未来部への訪問・激励(げきれい)や部員会への参加を推進している地域は、各種コンクールへの応募者数も多いですね。
 飛田 大阪・住吉常勝区のある本部は、コロナ()になった一昨年から毎月、オンラインで部員会を開催。ゲストトークとして、海外で活躍中の男女青年部に体験発表してもらうなど工夫をこらした企画が好評で、毎回20人以上の未来部員が参加し、多くのメンバーが各種コンクールに挑戦しているそうです。
 山口 また、教育本部や青年部を中心に、絵画教室や文章講座を開き、具体的なアドバイスを送っている地域もありますね。愛知の尾張(おわり)本陣(ほんじん)県では長年、会館で絵画教室を開催。コロナ禍もオンラインを通して一対一で教え、毎年のように受賞者を輩出(はいしゅつ)しています。
 木下 大切なのは、チャレンジする子どもたちの頑張りを最大に()めたたえてあげることですね。
 井上 小学1年から毎年欠かさずコンクールに応募しているメンバーも、挑戦するたびに褒めてくれる地域の同志の皆さんの存在が大きいと話しています。そこで得た自信が夢に向かう力にもなっています。
 原田 池田先生は、未来部世代を(はぐく)む上で大切な点として、「良い刺激(しげき)を与え続け、良い思い出をつくってあげること」と語られたことがあります。地道なことのようで、それが信心の発心のきっかけをつくることにもなり、どれほど未来の飛躍(ひやく)の因となるか計り知れません。
 山口 青年部に「未来部時代に担当者から受けた(はげ)ましで印象に残っていることは?」と聞くと、「自分の悩みを親身に聞いてくれた姿」であったり、「一緒に何かに挑戦したこと」であったりと、同じ時間≠過ごした思い出を挙げる方がほとんどでした。
 飛田 大事なことですね。関わる側の一緒に実践(じっせん)しよう∞共に成長しよう≠ニいう心は、必ず相手に伝わるものです。
 原田 御書には「人のものをおしうると申すは、車のおもけれども油をぬりてまわり、ふねの水にうかべてゆきやすきようにおしえ(そうろう)なり」(新1918・全1574)と(おお)せです。この夏、家庭でも地域でも、未来部員と心通う語らいをしながら、大人も子どもも共に一歩成長する「躍進月間」にしていきましょう。

心を軽く、明るく

 木下 夏は受験生にとって天王山(てんのうざん)≠ニいわれるように、とても重要な時です。
 飛田 周囲の人は、受験生を(かか)えるご家族にも配慮(はいりょ)するなど、伸び伸びと受験に専念できる環境づくりを心掛けたいですね。
 井上 順調に学習が進んでいる子もいれば、なかなか成績が上がらず、緊張や焦り、不安を感じる子もいるかもしれません。
 山口 池田先生は、「大切なのは、未来部の友が前へ進めるように、自分の可能性を発揮(はっき)できるように、励ましていくことです。心を『軽く』してあげることです。『強く』『明るく』してあげることです」と語られています。
 原田 重圧の中で頑張る受験生にとって何が一番の励ましになるか、よく状況を見て真心のエールやアドバイスを送っていきたいものです。時には黙々(もくもく)と祈り、見守ることが最高の応援となる時もあるでしょう。
 木下 私自身、創価高校の受験に失敗し、落ち込んだこともありましたが、家族や同志の心温まる手紙や言葉掛けによって前向きに唱題と勉強に挑戦でき、創価大学に合格できました。本当に感謝しています。
 井上 不安なことがあれば、オープンキャンパスや創価ファミリー大会などの機会も利用して、遠慮なく相談し、アドバイスを求めてほしいと思います。
 飛田 受験勉強は、自ら計画を立てる自主性、規則正しい生活を送る自律性(じりつせい)も求められると思います。私自身も受験を通し、そうしたことを少しずつ身に付けられたと思っています。また、何よりも題目の力を体験できたと実感しますね。
 原田 先生は「今は勉学第一で、健康と友情と親孝行を大切に、世界の希望と光ることを、私は祈っています」と期待されています。後継(こうけい)の使命を(にな)いゆく未来部員の無限の可能性を信じて成長を祈り、励ましの風を送っていきましょう!

(2022. 7.28. 聖教新聞)

 

 

<52> コロナ感染が拡大 基本対策を怠らず
出席者:原田会長、永石女性部長、磯部ドクター部長、庄司ドクター部書記長、齋藤白樺会委員長

 磯部 このたび、ドクター部長の(にん)(はい)しました。師弟共戦の精神を燃え上がらせ、妙法のドクター部の使命を果たしゆくため、力を尽くしてまいります。
 庄司 同じく書記長を拝命(はいめい)しました。人々の健康を守り、希望と勇気を送る一騎当千(いっきとうせん)のドクター部として、さらに前進していく決意です。
 原田 池田先生は昨年の結成50周年に際し、ドクター部は「()けじ(だましい)善医(ぜんい)」「常楽我浄(じょうらくがじょう)宝塔(ほうとう)」「仏法勝負の世雄(せおう)」であると言われました。コロナ()が続く中、「生命の世紀」の先頭を走る皆さん一人一人が、四条金吾のごとき負けじ魂を発揮(はっき)し、活躍されゆくことを願ってやみません。
 永石 感染力が強い、オミクロン株の派生(はせい)型「BA.5」の影響で、新型コロナの国内感染者数が日々、最多を更新しています。
 庄司 政府は「変異株(へんいかぶ)の特性等に応じた適切な対策を(こう)じ、感染リスクを引き下げながら経済社会活動の継続を可能とする新たな日常の実現に取り組む」と述べています。やはり重要になるのは、発症(はっしょう)や重症化等を抑制(よくせい)する効果があるワクチンの接種です。
 磯部 特に、60歳以上や基礎疾患(きそしっかん)のある方への4回目接種は大切ですね。
 庄司 現在は、全ての医療従事者や高齢者施設職員らにも対象が拡大しています。また、3回目の接種率については、65歳以上が90.3%である一方、30代が51.1%、20代が47.4%であることは課題です(全体では62.8%)。
 磯部 そして改めての確認となりますが、「換気(かんき)」「マスクの着用」「3(みつ)回避(かいひ)」「手洗いの励行(れいこう)」などの基本的な対策を(おこた)らないことが、皆を守ることになります。
 原田 特に人が集まる所では、エアコン使用中も適宜(てきぎ)、換気を行うことが大切ですね。窓とドアの2カ所を開けると、効果的であるといわれています。
 庄司 それでも感染してしまい、自宅で療養する際は、「他の同居者との生活スペースを可能な限り分ける」「全員がマスクを着用」「風呂、トイレなどの共有スペースの利用は最小限にし、使用後は窓を開けたりして、換気を十分に行う」「共用部分で手に触れる場所はアルコール消毒する」などが重要です。

熱中症にも要注意

 齋藤 暑い日が続きますので、熱中症にも注意が必要です。「こまめな水分補給」や「適切な冷房使用」などが有効な対策ですが、大量に汗をかいた時は、塩分の補給も忘れずに行ってください。何より重要なのは、「自分は大丈夫」と過信(かしん)しないことです。
 磯部 特に高齢の方は口渇(こうかつ)を感じにくくなるといわれます。汗をかいた自覚がなくても、意識的に水分摂取(せっしゅ)をする必要があります。
 永石 予防のために毎日、決まった時間(起床時、毎食事時、入浴の前後、就寝前など)に水分補給することを心掛けている高齢者の方もいますね。
 齋藤 離れて暮らす高齢の家族に、電話で「水分補給の声掛け」をしている方もいます。水分の補給は、脳梗塞(のうこうそく)心筋梗塞(しんきんこうそく)の予防にもなります。皆で見守り≠強化していきましょう。
 庄司 実は夏の熱中症の一部は、「夜間」に発症(はっしょう)しています。その理由は、「昼間に壁や天井が暖められ、(たくわ)えられた熱が夜に放射熱となり、室温が上昇する」ことと、「睡眠中は水分が補給されず、脱水状態になりやすい」ためです。
 磯部 対策としては、「エアコンなどを使い、温度26度以下を目安(めやす)とし、湿度50〜60%など快適と感じる温湿度を保つこと」や「入眠前と起床時にコップ1杯程度の水分を補給すること」などがあります。
 原田 池田先生は、「健康にも幸福にも、知恵が必要である。自分の健康は、ある意味で自分自身が医者≠ニなり患者≠ニなって、(かしこ)く守っていかねばならない」と語られています。「年はわこうなり」(新1543・全1135)です。知恵を使って、十分な対策をしながら、「生涯(しょうがい)青春」の道を歩んでいきましょう。

受診を習慣化する

 齋藤 最後に、「がん検診」についてです。現在、国内においては、2人に1人が、がんを発症する時代になっています。一方、早期発見・早期治療によって、治る可能性は高くなるといわれています。
 原田 国が推奨(すいしょう)する五つのがん検診(肺・胃・大腸・乳・子宮頸(しきゅうけい))は、地方自治体の公費負担があり、自己負担額は(おさ)えられています。自治体によっては、無料クーポンなどを作成していることもあります。コロナ()のため、受診のタイミングは個々で賢明(けんめい)に判断しなければなりませんが、非常に大切です。
 永石 特に職場検診のない専業主婦の方は、自分で意識をしないと受診のチャンスは生まれません。家事や子育てなどで忙しいと思いますが、「自身の健康を守ることが広宣流布につながる」との思いで、受診してもらいたいと思います。
 齋藤 小さい子どもがある場合は、時間を確保することも大変です。私は子どもの夏休み前の6月に受けるようにしています。
 永石 また、がん検診は一度受けたら終わりではありません。定期的に受け続けることが重要です。誕生日や結婚記念日など、覚えやすい日の前後に検診日を設定し、習慣化していきましょう。
 原田 先生は「健康(そく)広布」と言われ、「@張りのある勤行」「A無理と無駄のない生活」「B献身(けんしん)の行動」「C教養のある食生活」が、健康長寿(ちょうじゅ)の人生を歩むポイントであると強調されています。朗々(ろうろう)たる祈りで生命力をみなぎらせ、(すこ)やかな一日一日を過ごしていこうではありませんか。

(2022. 8. 1. 聖教新聞)

 

 

<53> 太陽の仏法で社会を照らす
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石女性部長、志賀青年部長、林池田華陽会委員長

 志賀 行学錬磨(れんま)の夏≠ナす。青年部は各地で対話と(はげ)ましに(いど)みながら、教学研さんに力を注いでいます。11月6日(日)には、4年ぶりとなる「教学部任用(にんよう)試験(仏法入門)」が実施されます。
 原田 この4年間で、多くの新入会の友が誕生し、新たに信心に立ち上がったメンバーも大勢います。任用試験を通して生命尊厳(そんげん)の仏法哲理(てつり)や師弟の精神などを共に学び、共に成長していきたいと思います。
  今回の出題範囲は「大白蓮華」8月号に全て収録されています。また、出題範囲のうち、「座談会拝読(はいどく)御書3編」を除く「教学入門」と「世界広布と創価学会」が掲載された書籍(しょせき)『仏法入門 任用試験のために』も発刊されていますので、ぜひご活用ください。
 永石 近年は多くの会友の方々も受験し、仏法と学会の運動への理解を深めていますね。釈尊(しゃくそん)、法華経、日蓮大聖人、そして創価学会へと(いた)る「人間主義の仏法の系譜(けいふ)」を知り、認識を改めたという人もいます。
 長谷川 受験申し込みの締め切りは10月2日(日)です。一人でも多くの会員、会友の方々が挑戦できるよう、各部一体で励ましを送っていきましょう。
 永石 また学生部は、8月28日(日)に伝統の教学実力試験を実施しますね。
 志賀 本年は池田先生が学生部に「御義口伝(おんぎくでん)」講義を開始された8・31「部の日」から60年。学生部はその意義を心に刻み、試験範囲でもある「御義口伝」を学び深めながら、「行学の二道(にどう)」に先駆(せんく)しています。
  池田華陽会(かようかい)も9月に各地で行われる第3回「華陽カレッジ」に向け、「一生成仏抄(いっしょうじょうぶつしょう)」を皆で学び、折伏(しゃくぶく)・対話に挑戦しています。華陽姉妹≠フスクラムを一段と拡大し、信心を(みが)く夏にしていきます。
 永石 学会は、この教学運動を通した人材育成で前進・勝利のリズムを(きざ)んできました。大聖人の太陽の仏法は今や、地球をあまねく照らしています。海外でも教学試験が活発ですね。
 長谷川 韓国SGIは6月に「教学部上級試験」を実施し、約1万6000人が受験。マレーシア創価学会(SGM)でも先月、「教学部初級試験・青年部教学試験3級」を行い、約2000人が挑戦しました。今後もアジアや中南米などで教学試験を予定している国があります。
 原田 学会の教学運動は「自立した民衆による」「民衆の幸福のための」「民衆が賢明(けんめい)になる」一大哲学(てつがく)運動です。御聖訓(ごせいくん)に「行学の二道をはげみ(そうろう)べし」(新1793・全1361)とあるように、仏法は、「行(実践(じっせん))」と「学(教学)」が両輪です。混迷を深める今こそ、平和と人間主義の仏法哲学を学び、実践しゆく(ぜん)の連帯を大きく広げていきたい。

「人間尊厳」の哲理

 志賀 かつて池田先生は、教学研さんの意義について3点、示されました。「信心を深めゆくための教学」「広布推進(すいしん)の原動力のための教学」「新しき人間主義の哲学を確立するための教学」です。
 原田 教学研さんは単なる知識や学問ではなく、自己の堅固(けんご)なる信心の骨格(こっかく)をつくり、広宣流布へ異体同心(いたいどうしん)で前進しゆくためです。そして不信と憎悪(ぞうお)(うず)巻く現代社会に、人間主義の思潮(しちょう)を広げていくためです。
  御書を学べば学ぶほど、「十界互具(じっかいごぐ)」「一念三千」「依正不二(えしょうふに)」など、深い人間尊厳、万人平等の哲理に感動を覚えます。
 永石 ここ数年は特にコロナ()などもあり、人と人とのつながりが希薄(きはく)になって孤独を感じる方も多いです。その意味でも、人間尊厳の哲理を持った私たちが、対話と励ましの輪を社会に広げる意義は大きいと思います。
 長谷川 米ハーバード大学名誉教授のヌール・ヤーマン博士は、「創価学会の思想は今、世界のどの地でも受け入れられています。地域社会に根差し、互いを励まして進む学会の運動は、まさに『個人』と『社会』が最も必要とする支援です」と評価していました。また、学会は「既成(きせい)概念(がいねん)を破り、仏教哲学から人間主義のメッセージを抽出(ちゅうしゅつ)し、全世界に発信」しているとも述べています。
  人間主義について池田先生は、「奮闘(ふんとう)している人や苦労している人がいたら、声をかけ、励ます。喜んでいる人がいたら、共に手を取って喜び合う――その心の共有のなかにこそある」と記されています。
 原田 まさに私たち学会員の生き方そのものです。先生は「『太陽の仏法』を(にな)地涌(じゆ)菩薩(ぼさつ)は、どこまでも現実社会を駆け巡りながら、一人また一人と関わり続け、苦悩(くのう)(やみ)を追い払い、生きる力を、また生きる喜びの光明を贈るのです」ともつづられています。一人一人の人間革命の光≠ナ地域を、社会を照らし、人々に励ましを送っていきたいと思います。

邪義で脅す日顕宗

 永石 「お盆」が近づいています。今年も会館等での法要は行わず、各家庭で勤行・唱題し、故人の冥福(めいふく)祈念(きねん)することになります。
 原田 「追善(ついぜん)回向(えこう)」とは、自分の積んだ仏道修行の功徳(くどく)を、先祖や故人に(めぐ)らし()ける≠アとです。「題目の光無間(むけん)(いた)って」(新991・全712)と(おお)せのように、故人を(いた)む真心の題目こそ、最高の追善回向となります。
 長谷川 また、「自身仏にならずしては、父母をだにもすくいがたし」(新2025・全1429)ともあるように、大切なのは私たち自身の強き信心です。
 志賀 日顕宗(にっけんしゅう)僧侶(そうりょ)(おが)まなければ故人は地獄(じごく)()ちる∞塔婆(とうば)を立てないと成仏できない≠ネどと信者を(おど)すが、御書のどこにも書かれていない供養(くよう)集めのための邪義(じゃぎ)にほかならない。こうした日顕宗の卑劣(ひれつ)さに気付き、寺と決別する脱講者(だっこうしゃ)は後を絶ちません。
 原田 学会は「御書根本」「大聖人直結」の信心を(つらぬ)いてきたがゆえに、世界192カ国・地域に妙法が広まりました。この夏も亡くなられた家族や同志の三世永遠にわたる安穏(あんのん)と福徳を祈念するとともに、世界広布への誓願(せいがん)を新たにし、前進していきたい。

(2022. 8. 4. 聖教新聞)

 

 

<54> 師の構想を実現する弟子に
出席者:原田会長、永石女性部長、高梨教育本部長、川原教育本部女性部長、川上男子青年教育者委員長

 川上 明8月12日は、「教育本部原点の日」です。
 高梨 1975年(昭和50年)のこの日、池田先生は教育部(教育本部の前身)の夏期講習会で、「私の人生における最終の事業は教育」と言われました。この節目(ふしめ)を迎えるたびに、私たちは師弟共戦の誓いを深めています。
 原田 そもそも創価学会は1930年11月18日、教育者であった牧口先生と戸田先生によって、「創価教育学会」として創立されました。牧口先生の大著(たいちょ)『創価教育学体系(たいけい)』が、戸田先生の尽力(じんりょく)で発刊された日です。その中には、何物にも代え(がた)尊極(そんごく)(たから)である、子どもたちの生命に関わる教育は「人生の最高にして至難(しなん)の技術であり、芸術である」と書かれています。
 永石 牧口先生は日本が軍国主義に傾斜(けいしゃ)する中、「子どもの幸福を第一に考える教育」を訴え、実践(じっせん)されました。
 高梨 牧口先生と戸田先生は、軍部政府の弾圧(だんあつ)(くっ)せず、信念の闘争(とうそう)(つらぬ)かれました。そして、お二人の先見的な教育理念と崇高(すうこう)な精神は、池田先生の行動によって世界中に知られるようになったのです。
 原田 池田先生は先師と恩師の構想を受けて道を開かれ、創価教育の学舎が世界中に設立されています。現在は、東京と関西に創価学園、日本とアメリカに創価大学、札幌、香港(ホンコン)、シンガポール、マレーシア、韓国に幼稚園、ブラジルに創価学園があります。
 永石 明年には、マレーシアに中高一貫(いっかん)の創価インターナショナルスクールも開校される予定ですね。うれしい限りです。
 原田 こうした偉業(いぎょう)は、師弟の誓いを果たすための池田先生の大闘争(とうそう)があって実現しました。私たちは、この師弟の大道に(つら)なる誇りを胸に、平和と文化と教育の連帯を、地域で社会で、いやまして広げていきたい。

「実践記録」に反響

 川上 教育本部は例年、この8月に、方面・県で夏季研修会を実施しています。それは、「教育のための社会」の構築(こうちく)を願う創価三代の師弟の実践に続きゆくためです。
 高梨 先日、(うかが)った千葉の研修会では、2人の方の活躍が紹介されていました。1人は、県立高校の校長を定年退職した後、要請(ようせい)を受けて国立大学の特任教授として勤務することになった方。もう1人は、県内の小学校教諭(きょうゆ)で、自身が作成した読み物教材が教科書に採用された方です。
 原田 素晴らしい活躍ですね。結成から60年を()て、教育本部には今、本当に多くの人材が育っていますね。
 川原 はい。東京の研修会では、教員2年目で池田華陽会(かようかい)の分区サブキャップを(つと)めるメンバーが、悪戦苦闘(あくせんくとう)しながら、「心(あたた)かな教師」を目指し、特別支援学校で奮闘(ふんとう)する様子を語ってくれました。
 川上 私は教員になって15年目ですが、8年前から特別支援教育の現場で働いています。苦労も多くありますが、「目の前の一人を徹底(てってい)して大切にする」との信念で懸命(けんめい)に取り組む中、子どもたちが大きく成長していく姿を間近で見られることは、教育者としての最大のやりがいです。
 川原 全国各地の教育本部の同志の活躍は、枚挙(まいきょ)にいとまがありません。池田先生の提案で1984年に開始した教育実践(じっせん)記録は、累計(るいけい)で15万8000事例を数えています。現場での諸課題への対応や、子どものための価値創造(そうぞう)の行動をまとめたものです。
 原田 私も拝見(はいけん)しています。貴重な記録を読むたびに深く感動しています。教育関係者からの反響も多くあると聞いています。
 川原 三重で県副教育部長を務める支部副女性部長は、児童26人の小学校で校長をされています。コロナ()で、できないことが増えている教育現場にあって、「Let's try!〜校長室からの挑戦状〜」と題したクイズや間違い探しを、毎週校長室の入り口付近に掲示(けいじ)。子どもたちの学ぶ意欲や、粘り強く考える習慣が向上(こうじょう)しているそうです。
 川上 また、埼玉のある青年教育者の絵本が本年2月に発刊されました。きっかけはコロナ()です。このような状況でも、子どもたちのためにできることはないか≠ニ考え、執筆(しっぴつ)を始めた絵本が刊行の運びとなったのです。
 高梨 このように、コロナ()にあっても教育本部の友は、価値創造(そうぞう)の精神をいかんなく発揮(はっき)して奮闘(ふんとう)しています。こうした記録の執筆者が自らの実践を報告する場として、9月に名古屋市で第5回「全国青年教育者実践報告大会」を、10月に岡山市で第43回「全国人間教育実践報告大会」を開催します。

子どもと共に成長

 川原 教育本部では今、子育て世代を支え、(はげ)まし合う場として、未来本部、地域組織と協力し、「家庭教育懇談(こんだん)会」(通称(つうしょう)=家庭コン)を開催することにも力を注いでいます。
 高梨 未来本部と連携(れんけい)しての「家庭コン」は、2018年に本格スタートし、子育ての悩みや課題を気軽に語り、子育ての知恵を学べる場として、大変に好評です。
 永石 子育ての悩みは尽きないものです。教育に(たずさ)わる方を交えながら、自由に語り合えると、親御(おやご)さんたちにも安心と共感が生まれると思います。工夫しながら、各地で積極的に開催していきたいですね。
 原田 日蓮大聖人は、人間の真の幸福について、「『()』とは、自他(とも)(よろこ)ぶことなり」「自他共に智慧(ちえ)慈悲(じひ)()るを、『喜』とは()うなり」(新1061・全761)と(おお)せです。池田先生は、この御文(ごもん)を通し、教育は「共育」であると強調され、大人も子どもも共に智慧を(みが)き、慈悲の心を発現(はつげん)しながら、共に育ち、成長していく中にこそ、幸福を勝ち取る人間教育の真髄(しんずい)がある、と言われています。
 学会の出発点である「教育」の舞台で、教育本部の皆さんが、さらに大きく活躍されゆくことを期待してやみません。

(2022. 8.11. 聖教新聞)

 

 

<55> 民衆の連帯で核廃絶の潮流を
出席者:原田会長、寺崎SGI平和運動総局長、女性平和委員会橋口委員長、青年平和会議山口議長、女性平和委員会ユース会議小松議長

 原田 今日は「終戦の日」です。各家庭で全世界の戦争犠牲者への追善(ついぜん)を行うとともに、あらためて恒久(こうきゅう)平和を誓う日としたいと思います。
 橋口 今年は広島と長崎への原爆投下から77年ですが、ウクライナ情勢をはじめ国際社会の緊張が一段と高まり、核兵器使用のリスクはかつてないほど増大しているといわれています。
 寺崎 そうした中、今月1日から米ニューヨークの国連本部で核兵器不拡散条約(NPT)の再検討会議が開かれており、私たちSGI代表団も市民社会の一員として参加しました。
 原田 同会議に先立ち、池田先生は核兵器を(めぐ)る危機の克服(こくふく)へ緊急提案を発表されました(7月26日付掲載(けいさい))。「核兵器の先制不使用」の原則について核兵器国が速やかに誓約し、全ての核保有国・核依存国の安全保障政策として普遍化(ふへんか)を目指すこと。そして、その原則への全締約国(ていやくこく)による支持を同会議の最終文書に盛り込むよう呼び掛けたものです。
 寺崎 この緊急提案については、今回、私たちが現地でお会いした元国連事務次長のチョウドリ博士や核時代平和財団のヒューズ会長など多くの識者が熟読しており、「池田博士の提案には常に先見性があり、学ぶべき観点が多くある」「全面的に支持します」など、賛同の声が相次ぎました。
 山口 グテーレス国連事務総長も同会議のあいさつで、「核の脅威(きょうい)」は東西冷戦のピーク時以来、最も高まっていると指摘(してき)し、「『核兵器不使用の規範(きはん)』の再確認」を求めていましたね。また、核廃絶の目標に向けた断固とした行動を取るよう全加盟国に呼び掛けていました。
 小松 SGI代表団は今月4日、今回の議長を務めるスラウビネン大使(アルゼンチン)に、先生の緊急提案を直接、手渡されましたね。
 寺崎 はい。大使は手にした文書に入念に目を通し、核軍縮のプロセスを進めるために、現下の核兵器が使われるリスクを削減する措置(そち)を取ることが重要であると強調し、緊急提案を歓迎していました。
 原田 同会議は8月26日まで続きます。各国の共通目標となり得る項目で合意をつくり、全人類に惨害(さんがい)をもたらす核戦争の危険を回避(かいひ)するために、あらゆる努力を払う≠ニのNPTの理念を、改めて強く共有する結果になることを市民社会が期待しています。私たちも、さらに声を上げていきたいと思います。

若い世代への継承

 山口 私たち青年部は、広島(7月24日)、長崎(8月7日)でオンラインによる「被爆(ひばく)証言会」を開催。さらに広島では平和記念公園でのフィールドワーク、長崎では平和学講座や原爆遺構(いこう)を巡る「ピースウオーク」等を行い、核廃絶への訴えを広げています。
 橋口 広島女性平和委員会も8月6日、第19回となる「被爆体験を聞く会」をオンラインで開催し、今回初めて全国で多くの方々が視聴しました。
 小松 参加した未来部員からは、「毎日生きていけること。全部、普通ではないし、全部、奇跡(きせき)だなと思いました」(小学6年)、「身近な小さなところから、人を傷つけない、広い心を持って平和な世界をつくっていきたい」(中学3年)などの感想が数多く寄せられました。
 橋口 若い世代が戦争体験者の(なま)の声を聞いたり、核兵器の存在について考えたりする機会は多くありません。だからこそ、「平和の心」を(はぐく)み、継承(けいしょう)する機会として重要な場ですね。
 山口 今年は戸田先生の「原水爆禁止宣言」発表65周年です。その意義を込めて、9月にゆかりの横浜の地で「青年不戦サミット」を行います。核廃絶に向けた各地の取り組みを協議し、誓いを新たにして強力に推進していきます。

一対一の対話から

 原田 創価の平和運動の源流(げんりゅう)は、第2次世界大戦中、軍部政府の弾圧(だんあつ)(くっ)せず殉教(じゅんきょう)された牧口先生の平和と人権のための闘争です。そして牧口先生と共に投獄(とうごく)され、その遺志(いし)を継いだ戸田先生が、核兵器は人類の「生存(せいぞん)の権利」を(おびや)かす絶対悪≠ニ断じた「原水爆禁止宣言」(1957年9月8日)にあります。
 橋口 その恩師の(さけ)びを継承し、平和への不惜身命(ふしゃくしんみょう)の行動を世界に展開されたのが池田先生です。
 小松 その先生のリーダーシップのもと、学会・SGIは「生命尊厳(そんげん)」の哲理(てつり)(かか)げる仏法者の立場から、展示会やシンポジウム、署名(しょめい)、出版など、草の根の意識啓発(けいはつ)活動を世界的規模(きぼ)で推進してきました。
 山口 また世界のNGO(非政府組織)やFBO(信仰を基盤とした団体)等と連携を強め、さまざまな国際会議の場で道徳的、倫理(りんり)的側面から、核廃絶への国際的な政策形成プロセスに貢献(こうけん)してきました。
 寺崎 今月4日にも再検討会議の関連行事として、カザフスタン共和国国連代表部等と共催(きょうさい)し、「核戦争を回避(かいひ)するために――短期的に何ができるか」と題するイベントを国連本部で開催し、「核兵器の先制不使用」などについて論じ合いました。翌5日には同会議でNGOの代表によるプレゼンテーションが行われ、SGIが主導して104団体が賛同署名した宗教間共同声明が発表されました。
 小松 先生は創価の運動の眼目について「核兵器の問題と向き合うことを通して、地球上から悲惨(ひさん)の二字をなくすための民衆(みんしゅう)の連帯を築き上げることにある」と述べられました。その連帯は今、192カ国・地域にまで広がっています。一人の力は小さくとも、一人から始まる連帯は社会を変える大きな力となります。
 原田 立正安国論(りっしょうあんこくろん)に「(なんじ)、すべからく一身(いっしん)安堵(あんど)を思わば、まず四表(しひょう)静謐(せいひつ)?(いの)るべきものか」(新44・全31)と(おお)せです。恒久平和、社会の安穏(あんのん)を強く祈り、現実に一歩一歩、行動を起こしていくのが、仏法者の社会的使命です。創価の三代会長が切り開かれた世界平和の大道に続き、私たちは「一対一の対話」を(じく)に「民衆の連帯」を広げ、「平和の潮流(ちょうりゅう)」をさらに強めていきましょう。

(2022. 8.15. 聖教新聞)

 

 

<56> 我らも師弟の道貫く人生を
出席者:原田会長、谷川壮年部長、永石女性部長、西方男子部長、先ア女子学生部長

 先ア 間もなく8月24日を迎えます。本年は、戸田先生と池田先生の「師弟共戦の旅立ちの日」から75年となります。
 西方 1947年(昭和22年)8月14日、池田先生は戸田先生と出会い、24日に入信されました。
 永石 戦後まだ2年の時です。学会は戦時中、戦争を肯定(こうてい)する国家神道を(かか)げる軍部政府に、言論闘争(げんろんとうそう)(いど)まれた牧口先生が獄中(ごくちゅう)殉教(じゅんきょう)。戸田先生も2年間、獄中闘争を(つらぬ)かれました。47年当時は学会の再建期で、会員数は実質、500人から600人ほどでした。
 西方 東京・大田区の座談会で、戸田先生と初めて会われた池田先生は、「これは、今まで自分が知っている宗教とは違う。この方(戸田先生)には、信念の体験がある」「この人ならば信じられる!」と心に決め、入信されました。
 原田 この日の師弟の出会いがあってこそ、世界的な発展を()げた今日の創価学会も、192カ国・地域に広がる広宣流布の伸展(しんてん)もあります。8月24日は「壮年部の日」でもあります。今年も世界各国で、「部の日」を記念する壮年部の大会が開催されます。
 谷川 壮年部は、峻厳(しゅんげん)なる創価三代の師弟の闘争(とうそう)(つら)なる誇りも高く、深き決意で前進していきます。

「壮青一体」の共戦

 西方 8月24日は、19歳の青年・池田先生と47歳の壮年・戸田先生が、正義と平和の闘争(とうそう)に共に歩みだした日です。この日のことを池田先生は「『師弟不二』の共戦は、いわば『壮青(そうせい)一体』の共戦でもあった」と言われ、「壮年の(きた)え抜かれた力と、青年の疲れを知らぬ力とが絶妙(ぜつみょう)合致(がっち)して、学会の金剛(こんごう)の強さが生まれた」と語られています。
 谷川 その意味からも、壮年部は、青年と共に汗を流し、青年の心で、弘教(ぐきょう)・拡大に奔走(ほんそう)していきたい。
 原田 先生は、8月24日が「壮年部の日」となったのは、自身の入信記念日であるだけでなく、「生涯(しょうがい)、戸田先生の弟子として、久遠(くおん)の師弟の道に生き抜くことを深く決意した日であったからだ」とも強調されています。
 谷川 それは入信3周年の50年8月24日。戦後の混乱期の中、事業の行き詰まりに直面した戸田先生は、学会の理事長辞任の意向(いこう)を発表されました。この時、池田先生は、広宣流布の師匠は戸田先生以外にはおられない∞自身が阿修羅(あしゅら)のごとく戦って、戸田先生を支え、断じて第2代会長になっていただくのだ≠ニ深く誓われます。
 先ア 小説『新・人間革命』第23巻「敢闘(かんとう)」の章には、「この日、戸田を生涯の師匠と定め、守り抜くことを誓ったのである」と記されていますね。
 永石 そうした人知れぬ奮闘(ふんとう)があり、翌51年5月3日に戸田先生は第2代会長に就任。そして75万世帯の弘教という、生涯(しょうがい)の願業を成就(じょうじゅ)されました。
 原田 池田先生は、全壮年部員が人生に勝利しゆくため、師弟共戦の誓いを立て、生涯、広宣流布に生き抜いてほしい≠ニ願われ、8月24日が「壮年部の日」となったのです。

次の勝利目指して

 谷川 池田先生が『新・人間革命』の執筆(しっぴつ)を開始されたのは、65歳の夏(8月6日)です。この時、先生は全30巻を展望しての新たな言論闘争(げんろんとうそう)を始められました。私たち壮年部は、この事業を(みずか)らの命に(きざ)み、広布にまい進していきたい。
 原田 日本は今、高齢化が進み、男性の平均寿命は81.47歳です。黄金柱≠フ壮年部が、ますます光り輝く時代となっています。実際、町会・自治会やボランティアなどの地域活動で、新たな友情と共感の輪を拡大している壮年部員が全国にたくさんいます。
 先ア 先日の聖教新聞の「壮年部のページ」でも、地域から()われ、PTA副会長や子ども会の役員を(にな)う、沖縄の壮年部の方が紹介されていましたね。
 原田 沖縄には、沖縄市、宜野湾(ぎのわん)市、名護市をはじめ、「生涯(しょうがい)求道」「職場で勝利」「地域貢献(こうけん)」の壮年部の3モットーを体現(たいげん)する方が数多くいます。
 谷川 また全国各地に、現場の第一線で役職を(にな)い、同世代の友を(はげ)まし、後進(こうしん)を育成する経験豊富な歴戦のリーダーがいます。「進展(しんてん)する少子高齢社会にあって、新しい広宣流布の戦野(せんや)を切り開くのは壮年部である!」――私たちは、この気概(きがい)で進んでいきたいと思います。
 原田 先生は、「壮年部が大きく成長し、堅固(けんご)な広宣流布の(かま)えができるならば、わが創価学会は永久に盤石(ばんじゃく)です」と言われ、「創価の城を支えゆく、黄金柱」と期待を寄せられています。先行き不透明な時だからこそ、生命尊厳(そんげん)哲理(てつり)基調(きちょう)として、平和と友情の連帯を広げる学会の使命は、ますます大きくなっています。
 永石 この夏の全国最高協議会に寄せて、先生は、「次の勝利という『化城(けじょう)(そく)宝処(ほうしょ)』へ、(ほが)らかに励まし合い、希望に燃え、勇気に燃えて前進するのだ」との新たな指針(ししん)を示してくださいました。
 原田 私たちの次なる目標は、明2023年11月の「広宣流布大誓堂(だいせいどう)」完成10周年です。各支部で、各地区で、「世帯増・部員増」「活動者増」を達成するべく、「弘教(ぐきょう)・拡大」と「人材育成」に勝利していきましょう。
 永石 特に、この下半期には、「教学部任用試験(仏法入門)」や「SOKAユースフェスタ」などが実施されます。これらを通して、青年層や新たな人材の拡大に挑戦していきたいですね。
 原田 「『大願(だいがん)』とは、法華(法華)弘通(ぐつう)なり」(新1027・全736)――これが日蓮仏法の大誓願(せいがん)です。私たちは広布への誓いを赤々と燃やしながら、「師弟の道」「拡大の道」「勝利の道」を、威風堂々(いふうどうどう)と進んでいこうではありませんか。

(2022. 8.18. 聖教新聞)

 

 

<57> 総力戦の励ましで人材を拡大
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石女性部長、志賀青年部長、林池田華陽会委員長

  夏季友好期間を終え、いよいよ下半期の活動がスタートしました。
 長谷川 まず、今週から各地で座談会が行われます。感染症対策を徹底した上で、この夏の友好拡大の模様(もよう)などを楽しく語り合い、にぎやかな集いにしていきましょう。
 原田 上半期、私たちは立正安国の対話を大きく広げました。下半期の活動の焦点は「弘教(ぐきょう)拡大」と「人材育成」です。明2023年11月には、広宣流布大誓堂(だいせいどう)完成10周年を迎えます。その佳節(かせつ)を「世帯増・部員増」「活動者増」で断じて勝ち飾っていきたい。
 永石 この夏も早速、青年部を中心に各地で弘教拡大が進んでいますね。
 志賀 ある方面のリーダーは、失業などの悩みを持った友人に寄り添い、共に唱題。その後、友人は祈った通りの仕事に転職でき、題目の力を実感して今月、御本尊を頂きました。
 長谷川 東京でも、今年の2月と7月に御本尊流布した男子部員が、その2人の友人と共に秋の「教学部任用試験(仏法入門)」(11月6日に実施)の研さんに励み、皆で切磋琢磨(せっさたくま)しているそうですね。
 原田 4年ぶりの任用試験は、受験者も、教える先輩たちも、生命尊厳(そんげん)の仏法哲理(てつり)を深く学べる絶好の機会です。10月2日の申し込み締め切り日まで、一人でも多くの同志や会友が挑戦できるよう、各部一体で励まし、推進していきたい。
 志賀 青年世代は下半期の決勝点として、11・12月に各地で「SOKAユースフェスタ」を開催します(詳細は行政県または総県・総区以下の単位で決定)。
 永石 企画立案については、男子部や女性部の若い世代のメンバーが一体となって取り組んでいきます。
 原田 東北では、青年の実行委員会の上に三者の「推進本部」を設置し、開催の目的やコンセプトについてよく協議しているそうです。各地域の実情に合わせ、青年が主体性を持って取り組めるよう、壮年・女性部もあらゆる角度から応援していくと聞きました。
 志賀 このユースフェスタをどのように迎えていくかが、何よりも大切です。九州男子部では、マンツーマン≠ナ共に家庭訪問や小説『新・人間革命』の研さん等に励み、次代を担う人材の育成に全力を挙げて取り組んでいくそうです。
  池田華陽会(かようかい)も9月の第3回「華陽カレッジ」に向け、多くの地域で女性部の先輩方と企画会を行い、訪問・激励を重ねています。本紙掲載(けいさい)の「一生成仏抄(いっしょうじょうぶつしょう)」の研さん資料(8月21日付)も活用しながら共に学び、折伏(しゃくぶく)と人材拡大の流れを加速させていきます。

会って一緒に動く

 永石 池田先生は人材育成の要諦(ようてい)を、「第一に『会う』こと」「第二に、友と一緒に動き、一緒に戦うこと」と教えられています。
  あの大阪の戦い≠フ時、「わが地域には人材がいません」と悩みを口にした幹部に対して、先生は「人材は必ずいるよ。そう決めて題目をあげていきなさい」と励まされました。師の言葉通りに祈り、新たな心で地区を回ると、その方は「皆が人材」であることに気づいたといいます。
 原田 つまり、人材は「いない」のではなく、「見えない」だけです。中には体調や仕事、家族の状況から思うように活動ができない方もいるでしょう。だからこそ、祈りを重ね、皆で知恵を出し合い、一人一人の状況に合った激励に心を(くだ)くことが大事です。
 長谷川 たとえば地区であれば、地区部長・女性部長だけに任せるのではなく、担当幹部が率先して地区に入り、(みずか)ら訪問・激励に動くことです。また正と副≠ェ綿密(めんみつ)連携(れんけい)を取り合う。そうした総力戦≠フ励ましがある地域は大きく陣列(じんれつ)が広がっています。
 永石 メールやSNSを活用する時も、単に日程の連絡だけになってしまっては相手の心に響きません。広布の陣列に参加し、福運をつけ、幸せになってもらいたい=\―その思いを込めた「励まし」こそが、友の心を動かします。
 原田 この秋の活動のポイントは、いかにリーダー自らが同志のもとへ足を運び、新たな人材の()≠開花させ、伸ばしていけるかです。上半期に拡大した仏縁(ぶつえん)を大切に(はぐく)みながら、さらに大きく人材の裾野(すその)を広げていきましょう。

「無冠の友」に感謝

  8月24日は「聖教新聞創刊原点の日」です。
 原田 日々、本紙を配達してくださる「無冠(むかん)の友」の皆さまに心から御礼(おんれい)申し上げます。また、各地の新聞長をはじめ、聖教新聞を支えてくださる全ての方々に深く感謝いたします。
 長谷川 創刊の原点は1950年。戦後の不況により、戸田先生の会社の破綻(はたん)が決定的に。その2日後の同年8月24日、最大の苦境(くきょう)の中で戸田先生は広布の未来を展望され、若き池田先生に語ります。「一つの新聞をもっているということは、実に、すごい力をもつことだ。学会も、いつか、なるべく早い時期に新聞をもたなければいけない」と。
 志賀 この師弟の語らいが淵源(えんげん)となり、翌年4月20日に聖教新聞が誕生しました。池田先生はこうした経緯に触れながら、「聖教には、師弟共戦の熱願(ねつがん)が燃えている。いついかなる時代にも、勇気凛々(りんりん)と、正義の師子吼(ししく)(はな)っていくのだ」とつづられています。
 長谷川 今や聖教電子版へのアクセスは213カ国・地域に広がりました。また池田先生の提案で、64年8月に海外初の機関紙としてアメリカの「ワールド・トリビューン」が創刊されて以来、現在は52カ国・地域で90の姉妹紙誌(しし)が発行。先生の指導、体験談等を通して、世界中の人々が師弟の道、幸福勝利の道を歩む時代になりました。
 永石 まさに、「聖教新聞を日本中、世界中の人に読ませたい」との戸田先生の願いが、現実のものになっています。
 原田 日蓮大聖人は「仏は文字に()って衆生(しゅじょう)()(たも)うなり」(新762・全153)と(おお)せです。広宣流布は、「文字の力」「言論の力」で民衆を救っていく戦いです。今後も聖教は仏法の生命観・人生観・社会観に根差し、勇気と希望を送る「人間の機関紙」としての旗を高く(かか)げ、その使命を果たしていきたい。

(2022. 8.22. 聖教新聞)

 

 

<58> 激動の時こそ青年の出番!
出席者:志賀青年部長、田島学生部長、伊藤学生部書記長、先ア女子学生部長、池田女子学生部書記長

 田島 新しき世紀を(にな)秀才(しゅうさい)たれ≠ニ池田先生が万感(ばんかん)の期待を寄せ、誕生した学生部は本年、結成から65周年を迎えました。
 志賀 学生部の連帯は今や世界に広がり、弁護士、公認会計士、医師、博士をはじめ、社会や広布のリーダーが数多く誕生し、活躍しています。
 伊藤 今も大勢(おおぜい)の学生部員が多彩(たさい)な分野で輝いています。たとえば、東京の専門学校に(かよ)う1年生は、eスポーツのアジア大会で優勝し、世界大会に出場。福岡の部長は歌手になる夢をかなえるため、SNSを中心に活動してオーディションに合格するなど、着実な歩みを進めています。
 池田 女子学生部には、世界へ飛躍(ひやく)しているメンバーが多くいます。本年、ポーランドの国立音楽大学のピアノ科に外国人で唯一(ゆいいつ)入学した人や、世界大学ランキング上位のアメリカの名門大学に入学した人、ハンガリーの大学の医学部に合格し、国の奨学生に選ばれた人などです。
 志賀 学生部らしい新たな歴史を開く戦いですね。池田先生は、「青年には勇気がある。青年には活力がある。青年にはビジョンがある」「激動の時こそ、青年の出番だ」と言われています。今こそ、一重深く心に(きざ)むべき指針(ししん)です。
 先ア 世界の学生部の活躍も目覚ましく、イギリスの女子学生部長らは、核兵器禁止条約の第1回締約(ていやく)国会議で発表された「ユース声明」の起草(きそう)(たずさ)わり、「ユース締約国会議」で他団体とワークショップを共催(きょうさい)しています。
 田島 韓国学生部は、9月に平和展示活動「ユニピース」を全国のキャンパスで行う予定です。同志が長年続けてきた、核兵器廃絶(はいぜつ)人権(じんけん)等をテーマにした展示で、多くの方々から期待の声が寄せられています。
 伊藤 日本でも、中国方面の学生部は毎年、「学生平和意識調査」を実施し、草の根の平和運動を展開。九州では本年、日中の国交正常化50周年を記念して、中国人留学生との交流会を開催し、両国友好への決意を新たにしています。

「御書根本」の道を

 志賀 間もなく迎える、8・31「学生部の日」と9・9「女子学生部の日」はいずれも、「御書根本」の(たましい)を、池田先生が学生部に打ち込んでくださった日です。
 伊藤 60年前の8月31日、先生は学生部に対し、「御義口伝(おんぎくでん)講義」を開始してくださいました。先生は御義口伝について、「人間の尊厳(そんげん)、生命の尊厳をその究極において解き明かした」書であると教えてくださっています。
 田島 学生部では、この意義を深く胸に刻み、28日に「教学実力試験」を実施します。また、全国で「部長講義」も力強く推進しています。御義口伝の「この法華経を閻浮提(えんぶだい)(ぎょう)ずることは、普賢菩薩(ふげんぼさつ)威神(いじん)の力に()るなり」(新1085・全780)を指針とし、新たな広布の道を開いていきます。
 池田 1975年(昭和50年)9月9日、女子部学生局(当時)の(つど)いに出席された先生は、「(せん)ずるところは、天もすて(たま)え、諸難(しょなん)にもあえ、身命(しんみょう)()とせん」(新114・全232)との御聖訓(ごせいくん)(はい)し、生涯(しょうがい)、広宣流布の「誓願(せいがん)」を(つらぬ)く妙法のリーダーに≠ニ指導されました。
 先ア この日を記念する大会を、9月に全国の会館を中継で結び開催します。勇気の対話で希望を広げ、平和の(もん)を開き、福智(ふくち)と勝利の青春を送る一人一人へと成長してまいります。
 志賀 先生は「今、学びに学んで、労苦(ろうく)(いと)わず民衆の大地に飛び込み、平和のため、未来のために(きん)の汗を流す従藍而青(じゅうらんにしょう)の男女学生部が、どれほど人類の希望となり、英明(えいめい)な大指導者と育ちゆくか。私は楽しみでならない」と語られています。「先駆(せんく)」の学生部の使命は、ますます重要です。

週刊誌に厳重抗議

 池田 本年は、創価学会が1952年(昭和27年)8月27日に宗教法人の認証を受け、9月8日に法人として発足(ほっそく)してから、70年の(ふし)を刻みます。
 志賀 釈尊(しゃくそん)に始まる仏教は、大乗(だいじょう)仏教の真髄(しんずい)である法華経において、一切衆生(しゅじょう)を救う教えとして示されました。そして、末法の御本仏(ごほんぶつ)・日蓮大聖人は、法華経の肝心(かんじん)であり、根本(こんぽん)の法である南無妙法蓮華経を未来永遠にわたる人類救済(きゅうさい)の法として確立され、世界広布を御遺命(ごゆいめい)されました。学会は、三代会長が御聖訓(ごせいくん)通りの死身弘法(ししんぐほう)で人間主義の仏法の系譜(けいふ)()ぎ、現代に妙法を弘通(ぐつう)してきました。
 先ア 今、世界192カ国・地域に地涌(じゆ)の連帯が広がっている事実こそ、学会が仏意仏勅(ぶっちょく)の仏教正統の教団たる(あか)しです。
 伊藤 一方、正義の学会の発展をねたむ(やから)が、虚偽(きょぎ)中傷(ちゅうしょう)迫害(はくがい)する――これも仏法で示された方程式です。先日、事実無根(むこん)の悪質な中傷記事を掲載(けいさい)した週刊誌に、学会本部および広報室が厳重抗議を行いました。
 田島 昨今の世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の問題にこと寄せたデマ記事です。たとえば、2006年刊行のフランス下院・セクト問題調査報告書において、創価学会には「如何(いか)なる逸脱(いつだつ)・違法行為も存在しない」と明記(めいき)されているにもかかわらず、学会が同国でセクト()されているかのように印象付ける、(きわ)めて悪質な記事です。
 先ア しかも、08年と11年にも、同国の政府機関は「創価学会には逸脱行為は認められない」と発表しているのです。近年では、16年にパリのユネスコ本部で、東洋哲学研究所が企画・制作した法華経を中心とする「仏教経典」展が行われ、好評を(はく)しました。
 池田 また、本年6月にはフランス青年部が「気候変動と社会正義」をテーマにしたシンポジウムを開催し、約1000人が参加。地域社会に信頼と共感を広げています。同国の同志は、はつらつと広布の道を進んでいるのです。
 志賀 「真実に(まさ)雄弁(ゆうべん)なし」です。青年部は、根も葉もないデマの正体を(あば)き、責め抜き、胸を張って、創価の正義と真実を語り広げていきたい。

(2022. 8.25. 聖教新聞)

 

 

<59> 率先の行動と確信の声を今こそ
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石女性部長、西方男子部長、林池田華陽会委員長

 長谷川 いよいよ「拡大の秋」へ――下半期のスタートを切る本部幹部会が8月27日、東京戸田記念講堂で盛大に開催されました。
 永石 先生はメッセージで、「誰もが人間革命し()る真の民衆仏法であり、人類の宿命を転換し得る真の世界宗教である『太陽の仏法』の極理(ごくり)を、創価の師弟は『哲学界の王者』の誇りも高く、いよいよ語り、いよいよ広めてまいりたい」と呼び掛けられました。
 西方 先が見えない閉塞感(へいそくかん)(ただよ)う中にあって、特に若い世代を中心に、真に生きゆく意味を教える希望の哲学が求められていることを実感します。
 原田 今、「宗教」の何たるかが問われている時でもあります。無責任で根拠(こんきょ)のない(あやま)った情報があふれている時だからこそ、確かなる生命尊厳(そんげん)哲理(てつり)を知った私たちが、堂々と学会の真実と素晴らしさを、あの友、この友に語り抜いていきたい。

学会は人類に貢献

  9月8日には、創価学会の魅力を多角的に伝える『ワールド セイキョウ VOL.3』(本社刊、250円<税込み>)が発売されます。私も早速(さっそく)、対話中の友人に渡したいと思います。
 永石 今回も、オールカラーでとても読みやすく、持ち運びやすいサイズ(A4判変型)です。文字も大きく、仏法用語も分かりやすく表現されていますね。
 長谷川 これまでも『ワールド セイキョウ』には多くの反響がありました。
 西方 読んでくれた私の友人も、「体験談に感動した」と感想を寄せてくれました。『ワールド セイキョウ』をきっかけに学会に興味を持ち、入会に(いた)った方も多くいます。
  今回はスペシャルインタビューとして、世界的なジャズピアニストでSGI芸術部長でもあるハービー・ハンコックさんが登場します。池田先生との出会いや信仰(しんこう)体験、音楽の力≠ネどについて語られています。
 永石 また、戸田先生の「原水爆禁止宣言」発表65周年の意義を込めた「平和な世界を目指して」と題する企画では、先生の長編詩「平和を! 平和を! そこに幸福が生まれる」を掲載(けいさい)。また、この詩から作られた歌を歌うアグネス・チャンさんの思いがつづられています。
  さらに、イタリアやアルゼンチンなど、世界の同志が希望の(はげ)ましを拡大する様子や珠玉(しゅぎょく)の信仰体験など、充実の内容になっていますね。信仰で輝く学会のメンバー一人一人の姿から、世界宗教として広がる創価学会の真実≠ェ伝わってきます。
 原田 真実ほど強いものはありません。真実以上の雄弁(ゆうべん)もありません。世界中の学会員の体験は、宗教はどこまでいっても「人間の幸福のため」にあることを明確に物語っています。
 西方 一方で、これまでの歴史を見ると、人々の心を閉ざし、無用の争いを引き起こすような宗教もありました。傲慢(ごうまん)聖職者(せいしょくしゃ)などが、信徒を奴隷(どれい)のごとく見下し、金(もう)けの道具にする宗教もありました。
 原田 そうした「宗教のための人間」という転倒(てんとう)を正し、日蓮大聖人の仏法の本義に(のっと)って、人々の幸せのために、世界の平和のために尽くし抜く「人間のための宗教」へと転換を図ってきたのが、三代会長のもとで進められてきた創価の宗教改革です。
  その戦いがあったからこそ、創価のスクラムは世界192カ国・地域にまで広がったのですね。
 西方 かつて池田先生は米ハーバード大学の2回目の講演(「21世紀の文明と大乗仏教」)の中で、これからの宗教を判断する要件として、「人間を強くするのか弱くするのか、()くするのか悪くするのか、(かしこ)くするのか(おろ)かにするのか」という判断を誤ってはならないと強調されました。その重みを痛感(つうかん)します。
 長谷川 同大学のヌール・ヤーマン名誉教授は、人間主義の思想を広める学会の運動に期待し、「創価学会の皆さんは、自分自身がより良き人間に成長していくことで、(えん)する人々、そして社会をも改善できるということを証明されています。これは人類に対する最大の貢献(こうけん)の一つでしょう」と評価していましたね。
 永石 今、洋々たる世界広布が開かれています。池田先生が入信75年の佳節(かせつ)に贈ってくださった和歌の中に、「地涌(じゆ)()を 元初に(ちか)いし 君なれば 二人(ににん)・三人唱え伝えよ」とあります。私自身、どこまでも地涌の使命を自覚し、「唱え伝え」抜いていく決意です。
 原田 「(いくさ)には(だい)将軍(しょうぐん)(たましい)とす。大将軍おくしぬれば、歩兵(つわもの)臆病(おくびょう)なり」(新1688・全1219)と(おお)せです。リーダーの率先(そっせん)の行動と確信の声こそ、前進の要諦(ようてい)です。一人一人が「不動の一念」を燃やし、一層(いっそう)、信心を深め、広布の地平を開いていきたい。

源泉は勤行・唱題

 長谷川 8月25日付の本紙に、若き池田先生が東京・葛飾の初代総ブロック長に就任した時の激闘(げきとう)が特集されていました。先生は「模範(もはん)のブロックをつくるには、どうしたらよいか。まず、全会員が、しっかり勤行できるようにすることです」と訴えられます。
 永石 また、「宿業の転換といっても、人間革命といっても、その一切の源泉(げんせん)は、勤行・唱題にほかなりません」と示されました。その後も、先生の(たび)(かさ)なる激励(げきれい)に葛飾の同志は(ふる)い立ち、地域広布の水かさは一段と増していきました。
 西方 青年部は先生の指導通り、新たな人材と共に祈り、行動し、成長して、「拡大の秋」を勝利します。
 原田 日蓮大聖人は「心を(いつ)にして南無妙法蓮華経と(われ)も唱え()をも(すす)めんのみこそ、今生(こんじょう)人界(にんかい)の思い出なるべき」(新519・全467)と(おお)せです。上半期に対話を重ねた人などに、たくましく(ほが)らかに、仏法の人間主義の哲理を語り広げていきましょう。

(2022. 8.29. 聖教新聞)

 

 

<60> 青年の熱と力が時代を開く
出席者:志賀青年部長、西方男子部長、川原男子部大学校事務局長、林池田華陽会委員長、清水池田華陽会書記長

 西方 今、宗教について語られる機会が多くあります。そうした時に、仏法の生命尊厳(そんげん)哲理(てつり)(かか)げた学会の運動が、世界192カ国・地域に広がっていることを友人に伝えると、驚嘆(きょうたん)されることがあります。
  例えば現在、韓国の大邱(テグ)では「法華経展」が開催されています。これまで5万人以上の方が来場され、法華経で示された「万人尊敬(そんけい)」「共生の思想」に共感が広がっています。
 清水 先日は欧州34カ国の代表900人が参加し、オンラインで青年教学研修会が開催されました。池田先生は大会に、強盛(ごうじょう)に平和を祈り、草の根の(はげ)ましの対話を広げる若き連帯こそ、混迷(こんめい)の時代を照らす希望の太陽である≠ニ、メッセージを贈られました。
 志賀 世界の多くのメンバーは、仏法には絶対平和の思想が脈打ち、自身の無限の可能性を開く(ちから)があることを実感しています。さらに、釈尊(しゃくそん)、法華経、日蓮大聖人、創価学会という「人間主義の宗教」の系譜(けいふ)があり、自分が変われば環境をも変えていける≠ニの「人間革命」の思想に、希望を見いだしています。
 西方 日本人の中には、宗教というと、初詣(はつもうで)や結婚式、葬儀(そうぎ)などしか思い浮かばず、その真実の姿を知らない人が多くいます。私たちは学会の中で、信仰(しんこう)に生きる喜びや誇りを実感してきました。上半期も、この確信を語り広げる中で、多くの弘教(ぐきょう)(みの)っています。
 志賀 いよいよ、1万人の「男子部大学校生大会」と、創価班・牙城会の「新時代生大会」がスタートしました。池田華陽会(かようかい)の第3回「華陽カレッジ」も開催されます。新たな力と共に、折伏(しゃくぶく)・弘教のうねりを巻き起こす時は今です。

使命を自覚し躍進

 川原 北海道の大学校生は5期に入校後、(やまい)が判明しました。一時は深く落ち込みましたが、「南無妙法蓮華経は師子吼(ししく)のごとし、いかなる病さわりをなすべきや」(新1633・全1124)との御聖訓(ごせいくん)を通し心まで病魔(びょうま)に負けてはならない≠ニ奮起(ふんき)。病と闘いながら真剣に仏法対話に励み、友人が入会を決意するなど、その前向きな生き方に感動が広がっています。
 西方 3年前の入会以来、懸命(けんめい)に唱題を重ねてきた熊本の新時代4期生は、飲食店勤務のため、平日夜も土日も仕事の日が多くあります。その中でも、日曜朝のオンライン唱題会≠ネどに参加。聖教新聞を通して仏法哲学の研さんなどを重ね、先輩と一緒に毎月、自宅で指導集を学び、信心の骨格(こっかく)を築いてきました。そして最近、念願の転職を果たし、ホテルの副料理長に(ばっ)てきされました。
 志賀 困難な中でも、希望を創り出し、意欲や勇気を沸き立たせる信仰の力を示す素晴らしい体験です。
 川原 東京の新時代1期生は今、総本部の任務に(たずさ)わるメンバーの一人です。「細部(さいぶ)にまで心を配る」「皆が嫌がることを率先して行う」「相手の目線に立って、明るくさわやかに対応する」など、任務を通じて学んだことを生かし、社会でも奮闘(ふんとう)。社内で最高評価の営業成績を残し、大きく信頼を広げています。
 西方 先生は、「使命を自覚する時、無限の活力が湧く。使命に生きる時、自身の境涯(きょうがい)は大きな躍進(やくしん)()げる」と言われています。「新時代生」の全員が、この指針を命に刻み、大きく成長できるよう、皆で励ましを送っていきたいと思います。
 清水 池田華陽会(かようかい)は「華陽カレッジ」に向け、女性部の先輩と一緒に訪問・激励を重ねています。
  共に動く中で、初めての弘教(ぐきょう)を実らせた方も多くいます。第1新潟総県のサブキャップは、聴覚に障がいがある姉を支えながら、昨年亡くなられた母の(あと)を継ぎ、介護福祉施設の代表を務めています。入会に導いた友人と一緒に華陽カレッジにも参加し、希望の道を歩んでいます。
 志賀 先生は先日、危機の克服(こくふく)に向け、行動の連帯を広げる青年の熱と力こそが平和の21世紀を開く原動力になると教えてくださいました。私たち青年の力で、新たな歴史を開いていこうではありませんか。

政教分離の真義

 清水 友人と語り合う際、「信教の自由」や「政教分離」の話題になることがあります。
 河原 憲法20条に、いかなる宗教団体も「政治上の権力を行使してはならない」とあります。これを宗教団体は、政治上の影響力をもってはならない≠ニ勘違いしている人がいますが、大きな(あやま)りです。
  憲法20条では、前半部分で、国民の「信教の自由」の保障が規定されています。その「信教の自由」を支えるための国家の制度として、「政教分離の原則」が定められています。
 志賀 「政教分離の原則」とは、「(国家は)宗教そのものに干渉(かんしょう)すべきではないとする、国家の非宗教性ないし宗教的中立性を意味するもの」(1977年7月、最高裁判決)で、これにより「信教の自由」を確実に保障しようとするものです。宗教者の政治活動を制限するものではありません。宗教団体が政治活動を行ったり、特定の政党を支援したりすることは、宗教的信念を外部に表現する行為として、「信教の自由」によって認められています。
 川原 仮に労働組合や経済団体などには政治参加を認め、宗教団体は禁止されれば、それこそ「信教の自由」「表現の自由」の重大な侵害となります。
 西方 ですので、歴代の内閣法制局長官は、「政教分離の原則」について、「宗教団体が政治的活動をすることをも排除(はいじょ)している趣旨(しゅし)ではない」との見解を繰り返し表明してきました。ゆえに学会員の私たちは、国民の一人として、堂々と政治活動にも選挙運動にも関わり、より良い社会の建設のために行動してきたのです。なお、「政治と宗教」をテーマにした谷川主任副会長へのインタビュー記事が現在、聖教電子版で無料公開されており、その要旨(ようし)が8月22日付の聖教新聞に掲載(けいさい)されています。
 志賀 青年部は本年10月に、新たな言論サイト「SOKA YOUTH MEDIA」を開設します。破邪顕正(はじゃけんせい)の精神を燃やし、邪論(じゃろん)暴論(ぼうろん)理路整然(りろせいぜん)とただす、正義の言論を力強く展開していきます。

(2022. 9. 1. 聖教新聞)