< 座談会 >

広布の翼を天高く

 


 

 

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文化交流こそ友好築く王道
勇敢に!自他共の幸福のために
わが職場の信頼の灯台≠ノ
折伏は仏法の本義に則った聖業
使命の舞台で勇気の対話を
「太陽の仏法」が世界を照らす!
訪問・激励こそ勝利を開く根幹
「信頼と友好の太陽」と輝き光る
わが地域に青年凱歌の人材城≠
勇気の弘教・拡大に挑戦!

 

 

 

 

<71> 文化交流こそ友好築く王道
出席者:原田会長、永石女性部長、伊藤民音代表理事、津田文化本部女性部長(民音理事)、西方青年部長

 西方 「民主音楽協会(民音)」は、10月18日に創立記念日を迎えます。
 伊藤 いつも限りない激励を送ってくださる創立者・池田先生をはじめ、全国各地の民音推進委員、賛助(さんじょ)会員の皆さまなど、日頃(ひごろ)から応援してくださっている全ての方々に心から感謝申し上げます。本当にありがとうございます。
 永石 ここ数年は、新型コロナウイルスの感染拡大によって、多くのコンサートが中止、もしくは延期を余儀(よぎ)なくされ、大変であったと思います。
 伊藤 はい。しかし、昨年から少しずつ再開し始めました。今年の下半期は、すでに始まっているイギリス、アメリカ、フランス、リトアニアのほか、今後は北欧4カ国、韓国、オーストリアからも一流の音楽家を招聘(しょうへい)し、全国各地で公演が行われます。
 原田 来日した音楽家や関係者からの感謝の声も(うかが)っています。また、待ちに待った公演を鑑賞された方々からも、「心(なご)むひとときを過ごすことができ、元気がでました」「平和のありがたさ、文化交流の大切さを感じました」などの声が相次いでいますね。
 津田 東京のある民音推進委員は、10人の友人が定期的に公演に足を運んでくれているそうです。どの友人も、「海外と文化交流を推進していることは素晴らしい」と、共感と理解を深めていると(うかが)いました。彼女は、人と人の心の垣根(かきね)を越える力が音楽にはあることを日々実感し、誇りを持って推進されています。
 伊藤 そうした皆さまの支えがあっての民音です。引き続き、感染症対策に十分留意しながら安心・安全の公演を行い、多くの方々に喜んでいただけるよう、職員一同、心ひとつに全公演の一切無事故、大成功を期していきます。

理念に世界が共鳴

 永石 先生は小説『新・人間革命』第8巻「清流」の章に、「『民音があって、音楽は(よみがえ)った』『民音があって、新しい、最高の音楽が生まれた』『民音があって、民衆の心と心が結ばれ、世界が結ばれた』と言われるようになるんだ」と創立時の真情をつづられています。
 原田 そして先生自ら、世界の芸術家たちと語らいを重ね、信頼を深められました。その結果、民音は世界最高峰(さいこうほう)のオペラ「ミラノ・スカラ座」「ウィーン国立歌劇場(かげきじょう)」「シルクロード音楽の旅」をはじめ、半世紀にわたる「民音タンゴ・シリーズ」「中国の京劇(きょうげき)歌舞(かぶ)、雑技」等の来日公演を実現するなど、五大州の多彩(たさい)なジャンルの音楽や芸術を幅広く民衆に届けてきました。
 永石 こうした民音の活動に対し、多くの識者が高い評価を寄せていますね。
 津田 先月、日中国交正常化50周年を記念する文化講演会であいさつした孔鉉佑(こうげんゆう)駐日(ちゅうにち)中国大使も、「民音が長年、音楽・芸術の力で世界を、地域を、人々の心を結び、平和促進(そくしん)のため、実り多い活動を行ってこられたことに敬意(けいい)と感謝の意を表したい」と述べていました。12月に日中のアーティストが共演して行われる記念公演が楽しみです。
 原田 今や、民音が交流する国と地域は世界112にまで広がっています。「(おん)哀楽(あいらく)をもって国の盛衰(せいすい)を知る」(新921・全88)とある通り、音楽には未来を開く活力があります。その交流の推進が、どれほど意義深いことか。
 伊藤 先月、韓国政府の招聘を受けて同国を訪問し、韓国芸術総合学校、韓国国立音楽院、ソウル芸術団をはじめ、20の音楽文化団体や大学の首脳(しゅのう)らと交流し、意見交換しました。そこでも、音楽で人々の心を結ぶ民音の理念や活動への共鳴と期待の声が数多くありました。先生が築かれた友好の(きずな)を、さらに未来へつなぎ、一段と強めていく決意を新たにしています。

生の音楽%ヘける

 西方 民音は社会貢献(こうけん)の活動も活発です。民音主催の「東京国際音楽コンクール<指揮(しき)>」は、今や世界の若手指揮者の登竜門(とうりゅうもん)として有名ですね。
 津田 また、子どもたちに(なま)の音楽≠届けようと始まった「学校コンサート」は49年の歴史を刻み、これまで4600校以上の学校で上演されています。
 原田 コロナ()以前は、津波被害に()った地域を含む44の市区町村の小・中学校などで「東北希望コンサート」も行い、大きな(はげ)ましの光となってきました。
 永石 今夏には、東京で「キッズフェスタ」を開催し、世界五大州から集められた民族楽器に触れて音色を楽しめる「キッズ楽器体験展」やスペシャルコンサートなどを開き、大盛況だったと伺いました。
 伊藤 そして、民音音楽博物館のリニューアルオープンは年内の予定です。30万点に(およ)ぶ音楽資料が所蔵(しょぞう)されており、民間で日本最大級の音楽博物館として高い評価を頂いています。
 津田 同博物館はテレビでも紹介され、併設(へいせつ)の「音楽ライブラリー」を中高の吹奏楽の関係者が喜んで利用されるなど評判ですね。どなたでも自由に見学できますので、お気軽にご来場いただければと思います。
 西方 ほかにも、民音研究所が企画・制作する音楽番組「シェアミュージック・デー」の配信や、各国大使館と協力し、さまざまな国の魅力(みりょく)や文化を伝える「MIN-ONミュージック・ジャーニー」の発信など、コロナ禍でも新たな取り組みに(いど)み、反響を呼んでいますね。
 原田 池田先生は「『船』を政治・経済とすれば、その船を運ぶ『海』が民衆と民衆のつながりです。時に『船』が難破(なんぱ)することがあっても、『海』さえあれば、往来は続いていく。ゆえに、文化・教育・平和交流こそ、永遠の友好を築く王道です」と語られています。人々の分断が進む危機(きき)の時代だからこそ、音楽、芸術の力で平和・文化の道を開く民音の使命は、ますます大きい。世界へ友好の橋を()ける民衆の文化運動にさらに期待しています。

(2022.10.13. 聖教新聞)

 

 

<72> 勇敢に!自他共の幸福のために
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石女性部長、梁島男子部長、横井総合女子未来部長

 梁島 全国男子部幹部会の放映行事を大成功で終えることができました。「懸命(けんめい)に訪問・激励(げきれい)を重ね、近年最高の数のメンバーが(つど)い合うことができました」「初めて会合に参加した人から、素晴らしかったので次も出たい≠ニ言われました」などの反響が相次いでいます。応援してくださった全ての皆さまに、心から感謝申し上げます。
 原田 初めて折伏(しゃくぶく)を実らせた大学校生や、長年の対話が結実(けつじつ)したメンバーなども数多くいると聞きました。自他共(じたとも)の幸福を願い、仏法の正義と真実を語る折伏は、法華経に()かれた「如来(にょらい)()(ぎょう)ずる」聖業(せいぎょう)です。若き皆さんが「新時代の山本伸一」の自覚で、「青年連帯の凱歌(がいか)」を(とどろ)かせていくことを強く念願しています。
 永石 全国男幹≠ナは、池田先生が20歳の時、信心を始めて1年目の心境をつづられた記録が紹介されましたね。そこには、折伏を受けている最中に、「深遠(しんえん)哲理(てつり)と、熱烈(ねつれつ)にして強固な信念を持って進みゆく姿に、何か厳粛(げんしゅく)にして(とうと)きものを(ちょっかく)したこと」などが(しる)されていました。
 長谷川 また入信動機として、「敗戦国日本を建設するための思想の樹立(じゅりつ)」「自身を自覚し、(しん)の生命の実相(じっそう)を実感するため」「混濁(こんだく)の波に流れゆく全人類に、新たなる生命の息吹(いぶき)曙光(しょこう)を与える不滅(ふめつ)の文芸作品を発信」「正義と善悪(ぜんあく)の基準を知る」の4点が()げられていました。
 梁島 そして、人類を覚醒(かくせい)せしめ得る真の原動力はここにある≠ニ確信し、弱き自分にむち打ちながら、折伏に信仰(しんこう)に一歩一歩進んでいると結ばれています。
 原田 改めて、この75年間の先生の不退の(だい)闘争(とうそう)への感謝は尽きません。先生は入信の時に(こころざ)した、「平和と繁栄(はんえい)の社会の建設」も「生命尊厳(そんげん)の思想の樹立(じゅりつ)」も「正義の民衆勢力の構築(こうちく)」も全て成し遂げてこられました。世界中で読まれている小説『人間革命』『新・人間革命』の執筆(しっぴつ)も完結されました。私たちは、偉大な師匠(ししょう)と共に、さらに広布の道を歩んでいきたい。
 横井 10月14日にオープンした青年世代のための新たなウェブサイト「soka youth media」でも、広布史に輝く池田先生の事績(じせき)を紹介しています。
 梁島 本サイトでは、「社会と青年をつなぐ」をテーマに、「宗教が果たす社会的使命」や「学会の実践(じっせん)」などについて、分かりやすい言葉で紹介することを心がけています。どうぞ、ご覧いただければと思います。

試練が生命鍛える

 長谷川 10月度の「御書講義」の映像が今、「SOKAnet」をはじめ、「VOD」や「STB」で視聴することができます(今月31日まで、約40分)。
 原田 「大白蓮華」10月号に掲載された「佐渡御書」が研さん範囲です。こちらの視聴は、11月の教学部任用試験の日常的評価点としても考慮されます(男女未来部員を除く)。
 梁島 佐渡御書では、「(くろがね)(きた)い打てば(つるぎ)となる。賢聖(けんしょう)罵詈(めり)して(こころ)みるなるべし」(新1288・全958)などを通し、「試練が生命を(きた)えゆく」ことが訴えられています。
 長谷川 生きていく上で、思わぬ試練と遭遇(そうぐう)することは必然です。また仏道修行の途上(とじょう)では、三障四魔(さんしょうしま)出来(しゅったい)します。しかし、そうした困難の時こそ(みずか)らを強くするチャンス≠ナす。強盛(ごうじょう)な祈りで、「師子王のごとくなる心」(新1286・全957)をもって、進んでいくことです。
 原田 池田先生は、「御書を身に当てれば、いかなる無理解の悪口罵詈(あっくめり)があろうが、何も恐れることはない。御本仏(ごほんぶつ)(だい)賞讃(しょうさん)してくださる、一番正しい広宣流布の人生を進んでいるのです」と語られています。私たちは勇敢(ゆうかん)に信心に(はげ)み、広布と人生の勝利の歴史をつづっていきましょう。

「座談会」から出発

 永石 10月23日は、「未来部の日」です。任用試験に挑戦する中・高等部員が、全国に多くいます。試験を特集した「未来ジャーナル」10月号も「分かりやすい」と大変に好評です。大いに活用しながら、受験者と共に学んでいきたいと思います。
 横井 私は中学1年と高校1年の女子未来部員と一緒に唱題に挑戦しながら、研さんに励んでいます。
 永石 先生は任用試験について、「学んでいく人も、教えてくれる人も(みな)共に、栄光凱歌(がいか)の人間学の博士となっていくのです」と教えてくださっています。
 横井 「今こうして信心ができているのは、何百年も前に日蓮大聖人が命懸けで妙法を伝え(ひろ)められた、おかげなんだと分かりました」「勉強していると、題目をあげてみたいって気持ちが強くなりました」など、新鮮な感動を語ってくれ、私の方が信心を深めさせてもらっていると実感する日々です。
 永石 8日に行われた、創大祭・白鳥祭の記念フェスティバルには、首都圏の未来部員の代表が大勢参加しました。創大生・短大生の輝く姿に触れ、皆が決意を新たにしていました。
 原田 前途洋々(ぜんとようよう)たる未来部員にとって大切なのは、「触発(しょくはつ)」です。御書に「仏になるみちは善知識(ぜんちしき)にはすぎず」(新1940・全1468)と(おお)せです。先生は「若き生命が(すこ)やかに成長し、正しき人生を勝ち進むために、最高の『善縁(ぜんえん)』と『師弟』の道を示しているのが、創価の世界である」と強調されています。
 長谷川 今週は、全国で座談会が行われます。「地区ミライ座談会」と(めい)打ち、未来部が主役の座談会を開催している地域もあります。事前に両親や祖父母に話を聞いて、「わが家の信心の原点」を発表するなど盛況(せいきょう)です。
 原田 「(みな)で集まって、学び合い、たたえ合い、(はげ)まし合う座談会こそ、御本仏(ごほんぶつ)(おお)せにかなった広宣流布の広場」と先生は言われています。今月も清新(せいしん)な「座談会」で決意あふれる出発をしていきましょう。

(2022.10.17. 聖教新聞)

 

 

<73> わが職場の信頼の灯台≠ノ
出席者:原田会長、永石女性部長、寺田社会部長、田代社会部女性部長、西方青年部長

 西方 創価の世雄(せおう)である社会部は、10月24日に「部の日」を迎えますね。結成は1973年でした。
 寺田 当時の模様(もよう)は、小説『新・人間革命』第24巻「灯台」の章につづられています。実は、その頃の日本は、現在にも通じる社会的混乱が起きていました。
 原田 そう、第4次中東戦争が勃発(ぼっぱつ)し、石油価格は急上昇。世界が不況(ふきょう)の暗雲に(おお)われようとしていました。そうした中で池田先生は、社会部の同志が職場、地域の灯台となって、社会の繁栄(はんえい)と人々の幸福のために慈悲(じひ)と英知の光を放ってほしいと願われたのです。
 田代 当時の社会部の先輩たちは、先生が示された不況が予測される時だからこそ、信仰(しんこう)(つちか)った力を発揮(はっき)し、なんとしても試練を乗り越えてほしい∞社会のテーマに真っ向から(いど)み、活路を開き、人々を勇気づけていくことこそが、仏法者の使命である≠ニの指針(ししん)を心に(きざ)み、挑戦してこられました。
 原田 その後も、バブル崩壊(ほうかい)やリーマンショックなど、幾度(いくど)も経済危機がありました。そのたびに、「(おん)みやづかいを法華経とおぼしめせ」(新1719・全1295)との御聖訓(ごせいくん)の通り、皆さんは信心を根本にそれぞれの職場で実証を示し、信頼(しんらい)の灯台≠ニなって奮闘(ふんとう)されてきました。いずこの地でも、立派に活躍されている社会部の方々が本当に多い。
 永石 現在も、さまざまな形で困難に立ち向かっている方は少なくありません。しかし、一人一人の話を(うかが)って実感するのは、皆さんがピンチの時こそ、成長と発展のチャンス!≠ニ深く決意して前進されていることです。
 寺田 航空会社で機長を務める壮年は、コロナ()でフライトが激減しましたが、日頃(ひごろ)の仕事ぶりと人柄(ひとがら)を高く評価され、操縦士の教官に(ばっ)てき。後輩の育成に全力を注いでいます。ほかにも、全国で業績最下位の支社を、赴任(ふにん)2年で業績トップに成長させた支社長の壮年など、勇気づけられる体験を数多く聞きます。
 田代 先日、お話を(うかが)った大手証券会社勤務の女性は、コロナ禍の中でも顧客(こきゃく)対応で毎日出勤。残業も多く、肉体的、精神的に大変な時期があったそうです。それでも足元からできる行動を≠ニ、毎朝真剣な唱題から一日をスタート。感謝の心で誠実な振る舞いを心がける中、彼女の応対を評価する顧客の声が相次ぎ、上司からも認められ、さらに信頼を深めることができたと喜びを語っていました。
 永石 「『あの人はさわやかだ』『あの人は信頼できる』『あの人は頼りになる』と賞讃(しょうさん)されていく。これでこそ、『信心(そく)生活』『仏法即社会』の姿です」と先生は強調されていますが、まさにその通りの模範(もはん)の姿ですね。

感動広げる体験談

 西方 社会部では長年、メンバーの奮闘を伝える場として、体験談大会を開催してこられました。
 寺田 今月、私が出席した総宮城社会部の体験談大会も感動的でした。家電量販店に(つと)めるブロック黄金長は、東日本大震災で新築1年半の自宅が津波によって流失。しかし、池田先生と同志の励ましに一念発起し、震災翌年に自宅を再建できました。報恩の心で学会活動と仕事に全力で取り組み、3年前からは職場の店長として毎年、社内表彰を受けるなど実証が光っています。
 田代 埼玉のある女性部員は、大手外資系企業で働きながら、スペインの大学院のオンライン受講で昨年末にMBA(経営学修士)を取得。信心根本に懸命に努力する姿を見ていた娘さんも、同時期に希望通りの薬学部に受験合格し、地域に感動を呼んでいます。
 永石 大阪でも、大手保険会社の支部長として働きながら、地区女性部長としても率先の拡大に挑む方もいます。また、北海道の大手百貨店で社長賞などの社内表彰を受け、今では職場スタッフ全員が本紙の愛読者になるなど、信頼と学会理解を大きく広げている女性部の方もいますね。
 原田 皆さんは、仕事、家事、子育て、学会活動など、本当に目まぐるしい日々だと思います。一番苦労した人が一番幸せになる。一番困難と戦った人が一番境涯(きょうがい)を開いていける。それが妙法の信心の功徳です。どうか健康に留意し、ますます活躍されることを祈っています。
 寺田 年内には、社会部のグループ総会を開催します。一人一人の健闘(けんとう)をたたえ、励まし合い、明年の社会部結成50周年、「広宣流布大誓堂(だいせいどう)完成10周年」の「11・18」へ新たな飛躍(ひやく)を期す集いにしていきます。

不屈の楽観主義で

 西方 青年部の中には、仕事と学会活動の両立で悩む声も多いです。会合に出たい! 学会活動がしたい!≠ニ思っても、帰りが遅かったり、休日が少なかったりと、十分に動けない時もあります。
 原田 大切なことは、忙しいから仕方がない≠ニ(あきら)めてしまわないことです。先生は指導されています。「仕事が忙しく、会合に出られない時こそ、必ず、活動に参加できるようになろう≠ニ、心に決めるんです。その一念が成長につながっていくし、やがて事態を変えていく力になっていきます」と。
 西方 ある男子部リーダーは出張が多く、ほとんど会合には参加できません。それでも一日一人を励まそう≠ニ決め、毎朝、聖教電子版をくまなく読んで、メンバーに合った記事や励ましの言葉を送っているそうです。心が通い合う中でメンバーも自分も活力がみなぎり、新しい活動者が続々と誕生していると聞きました。
 原田 「ただ心こそ大切なれ」(新1623・全1192)です。一切は、自身の一念で決まります。一人一人が不屈(ふくつ)の楽観主義と断固たる負けじ(だましい)で進んでほしい。そして、「人間革命の道場」である職場で「いなくてはならない人」との信頼を勝ち取り、広布と社会の本舞台で桜梅桃李(おうばいとうり)の勝利(げき)をつづっていきましょう!

(2022.10.20. 聖教新聞)

 

 

<74> 折伏は仏法の本義に則った聖業
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石女性部長、梁島男子部長、渡邉池田華陽会副委員長

 梁島 来月6日に実施される「教学部任用試験(仏法入門)」を受験する人の中には、多くの会友の方がいます。「3人の友人と一緒に挑戦します!」と語る男子部もいます。
 渡邉 私も、同世代の友人が受験を決意してくれ、毎日の通勤時間に大白蓮華を学習されています。また、SOKAnetで配信されている講義動画も視聴してくれています。
 永石 SOKAnetの動画は、「教学試験を受ける意義」や「マーク方式の説明」から始まり、出題範囲がテーマごとに分けられているため、ちょっとしたスキマ時間にスマホなどで視聴できると好評ですね。
 渡邉 私は4年前も、職場の人間関係などで悩む友人に勇気を出して声を掛け、一緒に任用試験の勉強をしました。その方は見事に合格を果たし、勤行・唱題を続ける中で後に入会しました。
 原田 仏法は希望の哲学(てつがく)です。任用試験の勉強を通じて「人間革命の宗教」との理念や、「冬は必ず春となる」(新1696・全1253)との御文(ごもん)に共感する人は多くいます。
 渡邉 はい。その友人も初めは消極的でしたが、次第(しだい)に「仏法では、どんな境遇(きょうぐう)に生まれても、宿命転換(てんかん)できると()いているんだね」と感動の面持(おもも)ちで語るようになりました。信心に(めぐ)り合い、自分から希望を(つく)り出していった姿は忘れられません。
 梁島 男子部大学校5期生も大勢、任用試験に挑みます。兵庫・西宮総県には1年半前に入会し、すでに本年9月に御本尊流布を成就(じょうじゅ)した5期生もいます。彼は今、任用試験の合格と、さらなる折伏(しゃくぶく)推進(すいしん)に全力を挙げています。
 原田 池田先生は先月の随筆で、「最高峰(さいこうほう)の生命哲学(てつがく)を学ぶ喜びこそ、教学試験の合否(ごうひ)を超えた眼目(がんもく)といってよい。ここに、自他共(じたとも)の人生の勝利への推進力(すいしんりょく)も、社会の安穏(あんのん)への源泉(げんせん)もある」とつづられています。先の見えない時代に、平和と幸福への確かな哲理(てつり)を持つ使命は計り知れません。任用試験を通し、受験する人も教える人も、共に成長の(ふし)(きざ)んでいきましょう。

体験と歓喜を語る

 渡邉 東京・文京の池田華陽会(かようかい)サブキャップは、友人に任用試験の受験を勧めると、「生命状態を論理的に説明している仏法はすごいね。理解しやすいし、共感できる。学んでみる」と言われ、勉強がスタート。勤行・唱題を一緒にすると、「自分の中のエネルギーが湧いてくるのを感じる。自身が一番成長したい今こそ、信心をしてみたい」と語ってくれ、このほど入会を果たしました。
 永石 素晴らしい話ですね。試験の範囲には、「十界(じっかい)」「三証」「(なん)を乗り越える信心」「信心(そく)生活」などがあり、その確かな教義の裏付けが、納得を生んでいますね。
 渡邉 そう思います。その方も、コロナ()のため、勤めていた会社が経営不振に。でも今こそ勝負の時≠ニ(さだ)め、起業を決意し、自身の成長のため、さまざまな思想や宗教を学んでいたそうです。
 梁島 宗教は、単なる心の問題や観念論(かんねんろん)ではありません。日蓮大聖人の仏法には、経文の上からも、理論の上からも、さらに現実の上からも、万人が納得できる普遍性(ふへんせい)があります。私は学生時代、アメリカにいましたが、これだけ世界に仏法が広がっている事実からもよく分かります。
 長谷川 学会の運動は、釈尊(しゃくそん)、法華経、そして日蓮大聖人という「人間主義の仏法」の系譜(けいふ)(つら)なっています。法華経の随喜功徳品(ずいきくどくほん)には、「五十展転(ごじってんでん)の功徳」が説かれています。法華経の法理を聞いて歓喜(かんき)した人が、別の人にその話を伝え、話を聞いた人がまた次の人に自身の歓喜を語っていく――そうして50人目の人が聞いた功徳も甚大(じんだい)であるという法理です。
 原田 「信心はすごいよ!」とありのままに体験と歓喜を語ることが折伏(しゃくぶく)です。たとえ、すぐに結果が出なくとも、正法を説き聞かせる「聞法(もんぽう)下種」も、相手が決意する「発心(ほっしん)下種」も、功徳は同じです。どちらも最高に(とうと)い「如来(にょらい)()」です。語る側も聞く側も、共に福徳の花を爛漫(らんまん)と咲かせる(いん)を積んでいるのです。

友の幸福を願う心

 長谷川 折伏(しゃくぶく)は、御書に(おお)せ通りの如説修行(にょせつしゅぎょう)です。先生はかつて、青年に対し、折伏に挑戦することは「仏法者として、自分の生き方の(しん)をつくり上げ、福運を積むうえで、(きわ)めて重要なことといえよう」と語られました。
 永石 「大事なことは、友の幸福を願う心だ。仏法を語る勇気だ。勇気が慈悲(じひ)にかわるのである」とも言われています。
 原田 そもそも折伏は、学会が独自に始めたことではありません。折伏は、釈尊(しゃくそん)勝鬘(しょうまん)経や普賢(ふげん)経にある言葉です。釈尊が、そして日蓮大聖人が、仏法者全体に(おお)せになられた言葉なのです。哲学不在の時代にあって、私たちは仏法の本義(ほんぎ)(のっと)り、共に真実の充実した幸福の道を歩みゆこうとの、友への深い思いやりの上から(ぎょう)じているのです。
 長谷川 もちろん、さまざまな哲学(てつがく)や人生論があります。しかし抽象的(ちゅうしょうてき)な議論ではなく、未来に生きゆく人たちに、どれだけ確かな指標(しひょう)を示しているのか。大聖人の仏法は、現実の人生と社会に脈動する宗教として、多くの人に希望と蘇生(そせい)の光を送ってきました。
 梁島 先生は、「『宿命転換(てんかん)』等の哲理(てつり)を語る学会員の言葉の端々(はしばし)(あふ)れる確信に、心を動かされた人もいる。何よりも、紹介者の誠実な振る舞いへの信頼や、自分を思ってくれる真心への感動に、背中を押されるものだ」と教えてくださっています。
 長谷川 そのためにも、まずは動くことです。直接会えば、心が近づきます。誠実に語れば、そこから強い(きずな)が生まれます。
 原田 さあ、「11・18」へ。折伏(しゃくぶく)弘教(ぐきょう)歓喜(かんき)のドラマを起こす時です。「いよいよ(よろこ)びをますべし」(新74・全203)との御聖訓(ごせいくん)を胸に、自信満々と喜び勇んで、友のもとへ足を運んでいきましょう。

(2022.10.24. 聖教新聞)

 

 

<75> 使命の舞台で勇気の対話を
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石女性部長、西方青年部長、先ア女子学生部長

 西方 昨日の随筆「『人間革命』光あれ」で触れていただきましたが、10月30日は、「欧州(おうしゅう)統合(とうごう)の父」と呼ばれた政治学者、リヒャルト・クーデンホーフ=カレルギー伯爵(はくしゃく)と池田先生の初会談から55周年の佳節(かせつ)です。
 原田 これが、先生と世界の識者、文化人との本格的な文明間・宗教間対話の始まりとなりました。第1次世界大戦をオーストリアの地で()の当たりにした伯爵は、青年時代から「パン・ヨーロッパ運動」に挺身(ていしん)し、欧州連合(EU)の創設に多大な影響を与えた存在として知られています。
 先ア 会談は、伯爵の要請(ようせい)訪日(ほうにち)の折に実現。「世界平和に果たす日本の使命」「創価学会の運動の国際性・普遍(ふへん)性」など話題は多岐(たき)にわたったそうですね。
 長谷川 対談の中で伯爵は、「高度産業社会において、生活と人生を意義あらしめるのは、科学技術でも政治もなく宗教である」との観点から、学会の運動に万感(ばんかん)の期待を寄せられています。
 永石 また、「日本が世界に向けて輸出すべきものは、たんなる物や技術だけではありません」「もっと大事なことは、偉大な思想を外国に向かって、世界に向けて紹介することです」「その偉大な思想とは、インドに起こり、中国を()て、日本で大成(たいせい)した、平和的な、生命尊重(そんちょう)の仏教の思想です」とも語っていましたね。
 原田 以降、書簡(しょかん)や会談で交流を重ね、後に対談集『文明・西と東』として結実(けつじつ)します。これが、世界の識者との対談集「第1号」となりました。この伯爵との会談の5年後に20世紀最大の歴史学者のトインビー博士との対談が、ロンドンで行われます。それが『21世紀への対話』と題した対談集となりました。
 長谷川 その後、先生が重ねてこられた海外の識者との対話は1600回以上、世界の知性と発刊した対談集は80点を超えます。
 原田 立正安国論(りっしょうあんこくろん)に「しばしば談話(だんわ)(いた)さん」(新25・全17)とあるごとく、日蓮仏法は、民衆の平和と幸福を築くための「対話の宗教」です。世界中に平和への潮流(ちょうりゅう)を起こした師の言論闘争(げんろんとうそう)(つら)なり、私たちも、自身の使命の舞台で(いさ)んで対話に(いど)んでまいりたい。

好評を博す新番組

 永石 今、11・18「創価学会創立記念日」を広布拡大で勝ち飾ろうと、全国各地で、対話の波動が大きく広がっています。
 西方 そうした中、農漁光(のうぎょこう)部の信仰(しんこう)体験が2本(いずれも約10分)収録されたSOKAチャンネルVOD(ビデオ・オン・デマンド)の新番組「ヒューマン体験プラザ」が公開中です。
 先ア 「モバイルSTB」でも視聴が可能ですので、座談会やセミナーなど各種会合で活用できます。
 永石 1本目は、山形県のリンゴ農家の男性と結婚した女性部員の体験です。義母の死、自身の(やまい)など数々の宿命(しゅくめい)に見舞われながら、家族の愛情と創価家族の(はげ)ましにより、人生を開く感動のドラマです。
 先ア 物価高騰(こうとう)など、昨今の状況下でも、今年は例年以上の収穫の見込みで、見事な実証を示されています。苦難(くなん)を信心で乗り越えて、笑顔で「感謝、感謝の毎日です!」と語っていたのが、とても印象的でした。
 長谷川 2本目は、ヒノキ素材(丸太)生産量日本一の岡山県で、林業と農業に(たずさ)わる男子部員の体験です。父が経営する会社が倒産し、追い打ちをかけるように、災害で自宅が全壊(ぜんかい)絶望(ぜつぼう)の時に駆け付けて励ましてくれたのが、学会の同志でした。
 西方 多くの励ましを(かて)に宿命を打破(だは)し、現在、地元で自治会の区長や消防団員を務め、組織では男子部本部長として、地域に大きく貢献(こうけん)しています。
 原田 農漁光部の友は、高齢化や過疎化(かそか)(にな)い手不足など、さまざまな問題と向き合う中、不滅(ふめつ)指針(ししん)である「地域の灯台(とうだい)たれ!」「学会の灯台たれ!」を胸に、日々、奮闘(ふんとう)されています。こうした不屈(ふくつ)の体験に、感動が広がっています。

本紙連載が書籍化

 永石 聖教新聞には、苦境(くきょう)に立ち向かい、蘇生(そせい)のドラマをつづる珠玉(しゅぎょく)の体験が、日々、掲載(けいさい)されています。
 西方 世界中の新会員が登場する「新メンバーが語るSOKA」の連載も、新鮮です。10月25日付のポルトガルとカンボジアの友の体験も素晴らしかったですね。
 長谷川 また、この夏、聖教新聞で連載された「古川(ふるかわ)智映子(ちえこ)の負けない人生」が、連載では書ききれなかった内容を大幅に加筆(かひつ)、再構成し、10月20日にエッセー集『負けない人生』(潮出版社)として発刊されました。
 先ア 作家で文芸部員の古川さんは、NHK連続テレビ小説「あさが来た」(2015年度後期)の原案となった『小説 土佐堀川(とさぼりがわ)』(潮出版社)をはじめ、『一輪咲いても花は花』『氷雪の碑』などの著者(ちょしゃ)です。
 永石 古川さんの数々の信仰体験には、胸を打たれました。とりわけ、病魔(びょうま)と闘われていた古川さんに対して、池田先生が、「題目をあげて、あげて、あげ抜きなさい。病気に負けないだけではなく、あなたの境涯(きょうがい)をすっかり変えることができるのです」と、確信の(はげ)ましを送られた場面には、心が()さぶられました。
 原田 先生は、青年に対して語られています。「体験に(まさ)雄弁(ゆうべん)なし、です。肩肘(かたひじ)張らず、ありのままに信心の喜びと確信を語ればよい。苦闘(くとう)に負けず、明るく進む生き方自体が、仏法勝利の(あか)しです」と。私たちも、自身の信仰体験を堂々と語り抜いていきましょう。

(2022.10.27. 聖教新聞)

 

 

<76> 「太陽の仏法」が世界を照らす!
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石女性部長、西方青年部長、林池田華陽会委員長

 原田 いよいよ来月6日に「教学部任用試験(仏法入門)」が実施されます。一人でも多くの方が受験できるよう、最後まで全力で応援していきましょう。
  私の友人も受験をする予定です。毎週の勉強を重ねる中で、「生命を変革する仏法」に関心を(いだ)き、積極的に質問をされるようになりました。真剣に学ぶ姿に、私自身が心を打たれています。
 永石 山形では、ある池田華陽会(かようかい)メンバーの勧めで、3人の会友が受験予定だと聞きました。次代を(にな)う友が、生命尊厳(そんげん)哲学(てつがく)(いさ)んで語る姿は、山形中に波動を送っています。
 原田 御聖訓(ごせいくん)に「法華経を(こころ)()る者は釈尊(しゃくそん)斉等(さいとう)なり」(新1681・全1216)とあります。この御文(ごもん)を通し、池田先生は「妙法への熱き求道心は、必ず必ず仏と(ひと)しい¢蛹徳を(あらわ)(みなもと)となっていく」と強調されています。受験者の中には、さまざまな苦難(くなん)に直面しておられる方もいるかと思います。(とも)に学び合う方も含め、皆が幸福と勝利の人生を歩んでいかれるよう、祈念しています。
  「大白蓮華」11月号からは、先生の「御義口伝(おんぎくでん)」講義が開始されました。世界中で今、仏法研さんの息吹(いぶき)がみなぎっています。
 長谷川 先生は、「宗教は、人類の歴史とともにあり、それぞれの社会において、個人個人の内面にとどまらず、他者と共有され広まっていった」と言われ、「今、日蓮大聖人の『太陽の仏法』が、その慈悲(じひ)哲理(てつり)大光(たいこう)で、全世界を燦々(さんさん)()らす時代に入りました」と語られています。
 原田 折しも今月、台湾に地上6階・地下3階建ての高雄(たかお)文化会館、タイにアジア平和研修センターが開館し、皆が「仏法西還(せいかん)」の希望と熱意に燃えて前進しています。私たちは、万年にわたり、誰もが人間革命し得る民衆仏法であり、人類の宿命を転換し得る世界宗教である、「太陽の仏法」の極理(ごくり)を大いに語り、広めていきたい。

華陽の連帯広げる

 長谷川 池田華陽会(かようかい)の第4回「華陽カレッジ」と、本年の拡大の掉尾(とうび)を飾る「SOKAユースフェスタ」も各地で行われます。
  「華陽カレッジ」を通じ、活動者の裾野(すその)が着実に広がっています。初めて参加した方も、「当初は乗り気ではありませんでしたが、同世代の人たちがはつらつと信仰の喜びを語る姿に感動しました。次回のカレッジも参加します」と言われていました。
 永石 自身の宿命転換を()けて、折伏(しゃくぶく)に挑戦する方も増えていますね。東京の伊豆諸島栄光圏のキャップの友人は、華陽カレッジに参加して、「皆が(はげ)まし合う姿」「信心で自分の力を引き出し、悩みに立ち向かっていく姿」に感動し、入会をしたと聞きました。
  第1埼玉総県では、「さくらんぼペア」と名付けて、女性部の先輩と華陽会のメンバーが一緒に、対話の拡大や訪問・激励(げきれい)に歩いています。女性部の先輩の温かな励ましを受け、皆が自信をもって活動に取り組んでいます。
 永石 東京のある総区では毎月、本部ごとにヤング白ゆり世代の「創春(そうしゅん)ミーティング(総称)」を開催。ユースフェスタを目指し、自分たちで企画・運営を行い、友人も(まね)いてミーティングを開くなど、その勢いを増しています。
 原田 社会に閉塞感(へいそくかん)が高まり、多くの人から希望が失われつつあります。人生の意味や哲学(てつがく)を語る人は少なく、批判や評論ばかりの世の中になっています。そうした中で、仏法の「同苦の精神」を胸に、一人に寄り添い、励ましを送る学会の使命は、ますます大きくなっています。

ユースフェスタへ

 西方 先生は、「ユースフェスタ」を契機(けいき)として、「大いなる『飛躍(ひやく)』から威風(いふう)堂々の『凱歌(がいか)』へ進みゆけ!」と期待を寄せてくださっています。必ず大成功させ、若き世代の拡大の結果を残してまいります。
 長谷川 ポストコロナを見据(みす)えた挑戦であり、新たな発想で開催される地域も多いと聞いています。
 西方 例えば、新大阪総県の東淀川総区では、会館内に「学会の歴史」「信仰(しんこう)体験」「学会の平和運動」「地元のおすすめスポット」を紹介するブースを設置。入場時に配布する「スタンプラリーシート」を活用しながら、多くの方に学会の真実と理念を広げる企画を検討しています。
 永石 東横浜総県の緑区では、ヤング白ゆり世代の臨床(りんしょう)心理士の方による講座、現役ユーチューバーの男子部による動画講座、eスポーツ大会、サブカルチャーの展示など、多彩(たさい)(もよお)しを通じて、心の交流を(はか)っていくそうですね。
 西方 愛知の春日井総県では、愛知学院大学の学生部が推進(すいしん)する「資源再利用の取り組み」などをパネルで展示し、SDGs(エスディージーズ)(持続可能な開発目標)達成に向けた学会の運動を紹介することになっています。
 長谷川 試練(しれん)の時代にあって、各地で創価の青年への期待を耳にします。日赤長崎原爆(げんばく)病院で名誉院長を務める朝長(ともなが)万左男氏も、「厳しい現実の中で、創価学会の皆さんが青年世代を先頭に、平和運動を展開していることに希望を感じます」と語っています。
 原田 池田先生は「談論風発(だんろんふうはつ) 対話は楽し」と題した先日の随筆で、「不二の若師子(わかじし)・男子部! 広布の花と(かがや)華陽(かよう)姉妹=I 希望の太陽・ヤング白ゆり世代! そして、先駆(せんく)の知性・学生部!」と呼びかけられ、「若き熱と力から、社会の安穏(あんのん)も、世界の平和も限りなく広がっていく」とつづられました。青年の勝利が未来を開きます。
 西方 戸田先生の指導に、「学会の青年部は、意気地(いくじ)なしでは絶対にだめである。自分には力がある。闘争(とうそう)には負けないぞ≠ニ頑張るのだ。一人一人が学会精神を受け継いで、本物の人材と育て!」とあります。私には勝つ力がある!≠ニ全員が確信し、猛然(もうぜん)と祈り、勇気と智慧(ちえ)()き立たせ、堂々と平和の言論戦(げんろんせん)を展開して、勝利してまいります。

(2022.10.31. 聖教新聞)

 

 

<77> 訪問・激励こそ勝利を開く根幹
出席者:原田会長、永石女性部長、河合副女性部長、西方青年部長、梁島男子部長

 永石 「創立の月」11月を迎えました。5日が「部の日」である男子部の皆さんは、「青年・飛躍(ひやく)の年」の総仕上げに向かって力強く前進していますね。
 梁島 10月の全国男幹≠ナは、これまでの2倍以上の結集ができた方面や総県が続出しました。そこから人生初の弘教(ぐきょう)が実ったメンバーなど数多くの新たな人材が現れています。学会本来の強みである「訪問・激励(げきれい)」「一対一の(はげ)まし」こそ、一切の勝利を開く根幹(こんかん)だと改めて強く感じました。
 西方 特に対面の結集に力を入れ、直接会って広布に生きる(ほこ)りや信心の息吹(いぶき)を伝えてきた地域ほど飛躍的に人材が増えています。
 原田 思えば「11・5」の淵源(えんげん)である東京・国立競技場での10万人結集=i1961年)は、戸田先生の「国に十万の国士あらば、苦悩(くのう)の民衆を救いうること、火を見るよりも明らかである」との師子吼(ししく)(54年)を受け、青年部の室長だった池田先生がその実現を誓われた弟子の戦いでした。
 梁島 当時の男子部員は約1万人。誰もが夢物語と感じていた中、先生は大阪、山口など日本中を駆け巡り、勝利の指揮を()られながら青年と会い、青年を鼓舞(こぶ)し、青年と共に拡大の先駆(せんく)を切っていかれました。
 河合 あの「大阪の戦い」の時も、先生は約半年で8000人の同志に会い、激励されました。自転車3台を乗りつぶすほどのすさまじい勢いでした。
 西方 そして61年の「第10回男子部総会」までに35万人の陣容(じんよう)に発展し、見事に10万人結集≠成し遂げられたのです。
 原田 池田先生はかつて指導されました。「一人、真剣に広宣流布の戦いを起こす人がいれば、一切がダイナミックに変わり始める。だから、どんなに地道であっても、最前線の一人を励まし抜くのだ」「広宣流布の前進は、人と会い、人と語りゆく行動のなかにしかない」と。私たちは今再び、この原点に立ち返り、「一人と会い」「一人と語る」実践(じっせん)から、勝利の道を開いていきたい。

一人を励まし抜く

 永石 11月2日は「創価班の日」でした。新たに立ち上がったメンバーが各地で活躍していますね。
 西方 愛知の新時代1期生は、先輩の激励で信心に目覚め、家族の(やまい)や仕事の悩みを克服(こくふく)。次は自分が励ます番≠ニ、大学校生の育成責任者として後輩と共に成長してきました。創価班で(つちか)った利他の精神で仕事にも全力投球し、2年連続の社長賞に。今、本部長として奮闘(ふんとう)し、任用受験を決意した友人と教学研さんの日々を送っています。
 河合 一人を励まし抜く≠アとが、いかに広布拡大の力になるか。女性部でも、3年前に同志の励ましで発心したヤング白ゆり世代のメンバーが、今年2人の友人を入会決意に導き、そのうちの一人と任用試験の勉強に挑戦。このような励ましのスクラムの拡大によって今、各地で多くの会友が仏法を学んでいます。
 梁島 私自身も男子部1年目の時、毎朝わが家で共に勤行・唱題してくれた先輩のおかげで信心に(ふる)い立ち、折伏(しゃくぶく)の挑戦で悩みを乗り越えられました。何の利害もなく、一人の成長や幸せのために励まし、行動する――そんな団体がどこに存在するでしょうか。

中間集団への期待

 西方 世間では今、旧統一教会の問題が連日報道されています。それに乗じて、一部メディアやSNSでは、宗教そのものを否定するかのような(まと)(はず)れな言説に加えて、悪意の暴論(ぼうろん)なども散見されます。
 原田 識者の多くが指摘しているように、今の問題の本質は「宗教の問題」ではなく、「反社会的活動を長年継続(けいぞく)する団体」の問題にほかなりません。
 梁島 宗教学者の山折哲雄(やまおりてつお)氏も、「世間ではいつの間にか宗教と政治≠フ問題としてあまりにも大雑把(おおざっぱ)(とら)えられている節がある」と指摘(してき)。さらに「日本の政界や宗教界に突き付けられているのは、旧統一教会の問題の本質を見誤(みあやま)り、単に宗教を排除(はいじょ)すればいいというような、表層的(ひょうそうてき)な意見や風潮(ふうちょう)警鐘(けいしょう)を鳴らすことではないだろうか」(月刊誌「潮」12月号)と主張しています。
 河合 全くその通りですね。聖教電子版では10月31日に、「宗教の社会的役割」について言及(げんきゅう)した識者インタビューのまとめページが開設されました。聖教新聞や月刊誌「第三文明」で掲載(けいさい)された中から代表的なものが紹介されていますので、理解の一助にしていきたいと思います。
 永石 その中で新潟青陵大学大学院の碓井真史(うすいまふみ)教授は、「『どうせ他の宗教団体も同じだろう』と考えることは、旧統一教会のカルト性を見落とし、社会に貢献(こうけん)している宗教までも否定してしまう」と述べていました。
 河合 今、夫婦で任用試験の勉強を進めている友人も、初めは宗教はどこも同じ≠ニいった皮相的な見方をしていました。しかし対話を通して、創価学会が「宗教のための宗教」ではなく「人間のための宗教」であることに心から納得し、今では御書を学ぶ楽しさを感じながら研さんに励んでくれています。
 原田 本来の宗教の目的は、人々の幸福と平和を追求することです。そのために人間を強くし、()くし、(かしこ)くしていくのです。
 永石 政治学者の姜尚中(カンサンジュン)氏も、普段からいろいろな人と自由に、対等に交流し合える中間集団に足場を持っている人は、デマや妄想(もうそう)とは対極の、リアリティーと常に接点を持てると述べ、中道の立ち位置を実践する学会員一人一人の役割は大きいと期待していましたね。
 原田 この殺伐(さつばつ)とした現代にあって、人々に希望と勇気の励ましを送り続けているのが創価学会です。一の暴論≠ノは十の正論(せいろん)≠ナ打ち返す破邪顕正(はじゃけんせい)の精神で、今こそ堂々と正義と真実を論じ、語り抜いていきたい。そして、人間の尊厳(そんげん)を説き明かした仏法の哲理(てつり)によって、混沌(こんとん)とした社会を、世界を、平和と幸福へリードしていこうではありませんか。

(2022.11. 3. 聖教新聞)

 

 

<78> 「信頼と友好の太陽」と輝き光る
出席者:原田会長、永石女性部長、飯田地域部長、山ア地域部女性部長、西方青年部長

 西方 「教学部任用試験(仏法入門)」が6日、全国1674会場で実施され、多くの会友を含む9万人の方が受験しました。
 永石 池田先生は、受験者の奮闘(ふんとう)と役員・担当者の献身(けんしん)をたたえられ、「受験された全員が、合否(ごうひ)を超えて、『幸福の博士』であり、『平和の博士』です。最高峰(さいこうほう)の生命哲学(てつがく)を学んだ誇りを胸に、自身のため、友のため、地域・社会のため、どうか、勇気と希望の光を(はな)っていってください」とメッセージを贈ってくださいました。
 原田 生命尊厳(そんげん)の哲学を学ぶ運動は今、世界中で展開されています。6日は台湾でも、任用試験と3級講義部員登用試験が行われました。私たちは混迷(こんめい)の時代だからこそ、平和と幸福の確かな光源(こうげん)である仏法の哲理(てつり)を、日々の実践の中で学び、進んでいきたい。
 西方 同日に行われた全日本大学駅伝では、創価大学が見事に5位に入賞し、明年のシード権を獲得しました。初出場校のシード権獲得は、史上4校目です。
 永石 2区の葛西選手が区間新記録の快走で、トップに立った時は感動しました。そして、伊勢路(いせじ)を力走する創大生の姿に勇気をもらいました。来年1月の箱根駅伝に向け、「上位校と勝負できる力を(みが)く」と誓う選手たちを心から応援しています。

創価の全権大使に

 原田 15日は「地域部の日」です。全国の地域部の方々はコロナ()の中も、「地域の安穏(あんのん)繁栄(はんえい)を祈ろう!」「礼儀正しく 良識(ゆた)かに!」「(はげ)まし合い 助け合う連帯を!」の「近隣(きんりん)友好の3つの心がけ」を心に(きざ)み、地域貢献(こうけん)を果たしてきました。
 飯田 本年2月に地域部長の任命をいただき、各地の皆さんが、わが地域を「和楽(わらく)の町」「繁栄(はんえい)(みやこ)」へと祈り、献身(けんしん)されている姿を拝見(はいけん)するたびに頭が下がる思いでいっぱいです。
 山ア 地域部に女性部長制が設けられて8年。町会・自治会、商店会、老人会、PTA、民生委員・保護司、消防団、各種ボランティアなど、使命の場所で活躍される女性部の方々も年々、増えています。
 飯田 私も名誉ある地域部の一員です≠ニの先生の言葉が、皆さんの最大の励みになっていますね。
 山ア 先日、3年ぶりに開催された首都圏の地域部大会で、活動報告をした3人の方も素晴らしかったです。「創価の全権(ぜんけん)大使」の自覚で地域活動に全力を尽くしてきた、神奈川の女性部副本部長は50歳の時、皆の投票で町会長に任命されました。学会では支部婦人部長(当時)として走り、両親の介護も行っている中でしたが、一歩も引かずに挑戦を続け、やがて区町会連合会の副会長を(まか)されるなど、多くの方から信頼が寄せられています。
 飯田 埼玉の副支部長は会社を定年退職後、推薦(すいせん)を受けて町内会長に。苦労して町内会館の建設を推進し、年間50回以上の地域サロンを開催。大変に喜ばれています。現在、38町内会をまとめる市の町内会連合会会長や、個人情報保護審議会会長など20を超える立場を(にな)い、地域になくてはならない存在(そんざい)≠ニして活躍されています。
 山ア 東京の女性部副本部長は町会の班長をきっかけに、地域活動を始めました。息子さんの交通事故や自身の(やまい)と闘いながら、やがて町会長に。防犯カメラの設置拡大、暴風雨に強い引き戸式の掲示板への変更など、地域のための取り組みを推進(すいしん)しました。その地域では、学会の会館の駐車場で10年以上、町会の盆踊りを開催してきました。
 永石 「日本一の幸せあふれる地域」を目指して奮闘(ふんとう)する皆さんは、多くの人の希望の存在ですね。
 原田 今、話があったように、学会の会館は地域を照らす灯台であり、広場としても活用されています。東日本大震災や熊本地震、台風などの災害があった時は、地域の方々に開放し、避難所にもなっています。東京では、町会の防災訓練の会場として提供している会館もあります。
 西方 もしもの災害の時は、青年部も役員として出動しています。また、青年の連帯で社会に希望を送ろう!≠ニ、清掃運動を積極的に行っている地域もあります。そうしたことを通し、改めて地域社会に果たす学会の役割の大きさを実感しています。
 飯田 先生は先日、地域部の同志に「時代の(やみ)がいかに深くとも、わが地域部が勇敢(ゆうかん)に一人立って妙法を(とな)え、『信頼と友好の太陽』として輝き光るところ、必ずや、わが地域から勇気と希望の(にじ)が広がります」と万感の(はげ)ましを送ってくださいました。
 山ア 徐々(じょじょ)にではありますが今、町会のイベントなどが再開されています。そうした場での笑顔や、にぎやかな様子を見ていると、つながり≠竍触れ合い≠皆が求めていると感じてなりません。
 原田 地域部の使命は、ますます重大です。「その国の仏法は貴辺(きへん)にまかせたてまつり(そうろう)ぞ」(新1953・全1467)です。「仏法(そく)社会」の賢者(けんじゃ)であり、「陰徳陽報(いんとくようほう)」の長者である地域部の皆さんが、わが誓願(せいがん)の天地の安穏(あんのん)繁栄(はんえい)へ、人々を希望と励ましの光で忍耐(にんたい)強く照らしゆくことを願ってやみません。

未来からの使者

 西方 15日を中心に、「七五三」の記念の(つど)いが各地の会館等で開催されます。
 永石 事前に案内状を配布したり、別室で先生の創作童話などを上映する地域もあります。会館に記念撮影できるスペースを設けている場合もあります。
 原田 先生は、「どの子も、かけがえのない、人類の希望である。『七五三』も、伸びゆく(たから)の命を()で、健康と幸福を皆で祈る(ふし)としたい。21世紀の世界広布を(にな)い立つ、不思議な宿縁(しゅくえん)と福運の未来からの使者≠スちだ。創立100周年へ、共に学び、共々に向上・前進を!」と語られています。少子化の時代です。「七五三」を迎える一人一人へ心からの励ましを送り、その(すこ)やかな成長を祈念していきましょう。

(2022.11.10. 聖教新聞)

 

 

<79> わが地域に青年凱歌の人材城≠
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石女性部長、梁島男子部長、林池田華陽会委員長

 原田 「青年・飛躍(ひやく)の年」の本年も、全てに勝利し、晴れやかに「11・18」学会創立記念日を迎えることができます。全国、全世界の同志の皆さまに、心より感謝を申し上げます。
 長谷川 同志の皆さんは各地で折伏・弘教(ぐきょう)、聖教新聞の購読推進、教学部任用試験、また地域貢献(こうけん)にと奮闘(ふんとう)してこられました。共々にたたえ合いながら、新たな出発をしてまいりたい。
 永石 発足から1年の女性部は、世代を超えて励ましを広げ、各地で新しい人が陸続(りくぞく)と立ち上がり、大きく飛躍(ひやく)しています。
 長谷川 12日には、諸天も寿(ことほ)ぐ秋晴れのもと、「11・18」を祝賀(しゅくが)する本部幹部会が、東京戸田記念講堂で盛大に行われました。
 梁島 池田先生はメッセージで、「人類の生存への困難な脅威(きょうい)が立ちはだかる今こそ、生命の尊厳(そんげん)と人間を尊敬(そんけい)する対話の力で、『太陽の仏法』の智慧(ちえ)と勇気と慈悲(じひ)の大光を赫々(かっかく)(はな)っていきたいと思うのであります」と呼びかけられました。
 原田 世界中の同志が、この時に呼応(こおう)して、(とうと)地涌(じゆ)の使命に燃えて、平和を強く祈り、草の根の対話を広げています。また今、聖教電子版は、世界214カ国・地域で読まれています。まさに仏教史における未曽有(みぞう)の時代を迎えています。各地で特に青年世代の活躍と成長が目覚ましい。
 永石 本部幹部会で体験発表したブラジル青年部長のモニケ・チエジさんも、素晴らしい女性リーダーです。経済苦や家庭不和を乗り越え、未来部時代の(ちか)いを見事に果たし、国連機関で活躍するなど勝利の実証を示されています。
  「祈りとして叶わざるなし≠フ御本尊がある!」との母の確信の言葉が、チエジさんを広布の道へと導きました。わが国の広宣流布を断じて成し遂げる≠ニの力強い決意に、私も勇気をもらいました。
 長谷川 18日から21日まで、会館や個人会場をはじめ「モバイルSTB」「SOKAnet会員サポート」でも視聴できます。一人でも多くの方が参加できるよう、皆で声をかけ合ってまいりたい。
 原田 広布功労(こうろう)の代表の方々への記念表彰(ひょうしょう)も行われます。真心でお祝いしていきたいと思います。

一対一の対話が要

  明2023年のテーマは「青年・凱歌(がいか)の年」です。本紙12日付で、活動の三つの柱が発表されました。
 梁島 第一は「大誓堂(だいせいどう)完成10周年を、広布拡大の凱歌で飾ろう!」です。
 原田 思えば、広宣流布大誓堂落慶(らっけい)記念勤行会の折(2013年11月)、池田先生は、「誓いに生き抜く時、人は最も尊く、最も強く、最も大きくなれる」「誓いを(つらぬ)く時、仏の勇気、仏の智慧、仏の慈悲が限りなく()()でてくる」と、メッセージを贈ってくださいました。明年は、共々に自身の人間革命に挑戦しながら拡大に取り組んでいきましょう。
 永石 本部幹部会のメッセージでも先生は、「わが地域は、まぎれもなく御本仏から『その国の仏法』を任された宿縁(しゅくえん)の国土です」と述べられています。自身が地域の幸福責任者≠ニの思いで、さらに仏縁(ぶつえん)を広げる年にしていきたいですね。
 原田 世界広布といっても、遠くにあるわけではありません。わが地域からです。御書に「南無妙法蓮華経と(とな)(たてまつ)る者の住所は、山谷曠野(せんごくこうや)(みな)寂光土(じゃっこうど)なり」(新1086・全781)とあります。今いる場所が、(かがや)く広布の舞台と決め、自分にしかできない拡大への挑戦を開始しようではありませんか。
  第二は「青年の育成に全力をあげ、凱歌の人材城を築こう!」です。
 長谷川 人材こそ城≠ナす。次代を(にな)う男子部、学生部、池田華陽会、ヤング白ゆり世代、そして後継(こうけい)の未来部への励ましに走り抜いていきたい。
 永石 オンラインの会合が普及(ふきゅう)している地域では、それまで仕事や育児などで会合に参加できなかったメンバーが出席できるようになり、生き生きと成長しています。そうした新しい力≠熨蜷リにしながら、進んでいきたいですね。
 原田 オンラインの利便性は生かしていきましょう。そのうえで、会合は「手段(しゅだん)」であり、一人一人の成長と幸福こそが眼目(がんもく)です。人材育成の要諦(ようてい)は、あくまで「一対一」の対話です。全てのリーダーが、この点を銘記(めいき)し、「一人」の激励(げきれい)に歩いてまいりたい。
  第三は「御書、小説『新・人間革命』に学び、師弟凱歌の人生を!」です。
 梁島 男子部では、『新・人間革命』を学ぶことで、皆が自発的な活動を重ね、弘教と人材育成の大波を起こすことができました。「(われ)、新時代の山本伸一なり」との誓いに燃えて、さらに熟読(じゅくどく)・研さんに力を入れていきます。
  池田華陽会もつながるプロジェクト≠(じく)に、桜梅桃李(おうばいとうり)の人材のスクラムを拡大することができました。「実践の教学」を、より深めていきます。

「座談会は画期的」

 永石 一人を大切に≠ニの信念で行動する学会員への称賛(しょうさん)、期待の声は、ますます大きくなっています。
 梁島 5日に発売された『21世紀の創価学会論――識者が見た未来への希望』(潮出版社)は、本紙に掲載(けいさい)されたインタビューや寄稿(きこう)がまとめられています。同書でも国内外から信頼の声が寄せられています。
 長谷川 東京大学名誉教授の市川裕(いちかわひろし)氏は、先の見えない時代にあって、「創価学会の存在は、世界にとって大きな希望になると確信します。国や民族を超え、宗教的紐帯(ちゅうたい)でつながったネットワークは、社会の分断(ぶんだん)や対立といった難局(なんきょく)に歯止めをかける存在になる」と語っています。
 梁島 韓国・大邱(テグ)カトリック大学名誉教授の朴承吉(パクスンギル)氏は「座談会」に着目しています。「伝統的な宗教は、聖職者の話を聞くのみにとどまっていました。ところが座談会は、教義を聞くだけでなく、自分のことを話せる。これは画期的(かっきてき)で新しい概念(がいねん)なのです」と。
 原田 22日からは座談会の週です。皆で生き生きと体験を語り合ってまいりたい。そして、わが地区・支部に青年凱歌の人材城を≠ニの決意も新たに、明年へ勢いよく出発していきましょう。

(2022.11.17. 聖教新聞)

 

 

<80> 勇気の弘教・拡大に挑戦!
出席者:西方青年部長、田島学生部長、伊藤学生部書記長、先ア女子学生部長、池田女子学生部書記長

 西方 「大白蓮華」11月号から、池田先生による「御義口伝(おんぎくでん)」の要文講義が始まりました。これは、昭和37年(1962年)8月に開始された学生部への「御義口伝」講義から60周年の意義をとどめたものです。
 田島 先生は当時、学生部に対し、「日蓮大聖人の仏法は、一国一民族の教えではなく、全東洋の、全世界の民衆(みんしゅう)のための宗教であるとの実感を深くします」と語られました。その言葉の通り、死身弘法(ししんぐほう)の闘争で世界広布の道を開いてくださいました。
 先ア 「先生の『御義口伝』講義を今、学べることに深い使命を感じています」と、全国の学生部員から声が寄せられています。
 西方 先生は今回の講義の冒頭(ぼうとう)で、「力あらば一文一句(いちもんいっく)なりともかたらせ(たも)うべし」(新1793・全1361)とは、「私たちが心肝(しんかん)に染め抜いてきた御金言」であり、「弘教(ぐきょう)こそ宗教の生命」であると強調されています。
 田島 はい。学生部は今、12月の全国大会を目指して、「平和の連帯 拡大月間」を前進し、勇気の弘教(ぐきょう)に挑戦しています。
 伊藤 日本屈指(くっし)の国立大学の修士課程で学ぶ兵庫の部長は2年間の対話の末、9月に弘教を成就(じょうじゅ)。大手鉄道会社への就職も内定し、智勇兼備(ちゆうけんび)の人材として成長を(ちか)っています。
 先ア 対話を(かさ)ねて折伏(しゃくぶく)(みの)り、「友人と一緒に学会活動できることが楽しくてしかたない」と語るメンバーや、会友と任用試験に挑戦し、「(とも)に学ぶことができて、一歩深い友情を(きず)けました」と喜ぶメンバーもいます。
 田島 創価大学に通う東京・八王子の部長はTOEICで960点を獲得(かくとく)し、複数の海外大学院に合格。司法試験の予備試験にも受かり、先駆(せんく)の知性としての飛躍(ひやく)を決意しています。
 池田 石川の大学に通うメンバーは、1年生の時に母親からの(はげ)ましで発心。毎日の勤行・唱題に挑戦する中で、主将(しゅしょう)を務めるソフトボール部が初の日本一に輝き、大学日本代表にも選出されました。
 伊藤 先生は「友情と信頼(しんらい)のスクラムを結び、混沌(こんとん)の社会に英知と信念の論陣(ろんじん)を張る学生部も、(まこと)凛々(りり)しい」と期待を寄せてくださっています。普賢(ふげん)の力を発揮(はっき)し、広布に先駆(せんく)することこそ学生部の使命です。
 西方 小説『新・人間革命』に「今こそ、『私たちに任せてください! 弟子の戦いを見てください!』と胸を張り、私に代わって同志を励まし、元気づけていくのが師弟だ! 君たち一人ひとりが山本伸一なんだよ!」とつづられています。広布の責任を(にな)う真の弟子へと、皆で成長していきましょう。

政争の具にするな

 池田 旧統一教会を(めぐ)る問題で、被害者救済と再発防止に向けた取り組みが、国会で議論されています。
 先ア 公明党は有識者などと討議(とうぎ)を重ね、先月28日に政府へ提言を提出。相談対応の強化、被害者の心身ケアの充実を要請(ようせい)し、消費者契約法の取消権の対象範囲拡大や、寄付・献金を強要する悪質な勧誘(かんゆう)の規制に向けた法制度の整備などを訴えました。
 池田 今月18日には早速(さっそく)、取消権が現行は契約締結(ていけつ)から5年としているのを10年へ延長することなどが閣議(かくぎ)決定され、着実に前進しています。
 先ア 政府は同日、岸田首相が今国会での法案提出を表明した、被害者救済に向けた新法の概要(がいよう)を与野党に提示しました。
 西方 そこには、法人が寄付の勧誘(かんゆう)をする際、霊感などで現在や将来の重大な不利益を回避(かいひ)できない≠ニ不安をあおって個人を困惑(こんわく)させてはならないと明記されています。借金や、住宅の売却(ばいきゃく)などにより、寄付金を調達するよう要求してはならないとの規定も盛り込まれています。
 田島 子や配偶者に(しょう)じた被害の救済(きゅうさい)に関しては、民法の「債権者(さいけんしゃ)代位権」の特例として、本来の扶養(ふよう)を受けられなくなった家族が被害者本人に代わって寄付の取り消しができる規定も設けています。
 伊藤 規制の対象は、個人から寄付金を集める法人と定義。首相は法人に対し、必要に応じて禁止行為の停止勧告(かんこく)措置(そち)命令を出すことができ、応じない場合は、刑事罰(けいじばつ)をを適用(てきよう)できることになっています。
 先ア これらについては、「借金させ寄付禁止 子も取り消し可能に」(朝日新聞)などと報じられ、今後の与野党協議の推移(すいい)が注目されています。
 伊藤 関連して、マインドコントロール≠ニの言葉も飛び()っていますが、そもそも定義が不明確で、仮に裁判で争われた場合に長期化するなど、実務運用上、現実的でないとの指摘(してき)があります。
 田島 寄付の上限について、可処分(かしょぶん)所得の4分の1を目安にするとの案もありますが、これは寄付先に年収を把握(はあく)される契機(けいき)となり、さらなる被害につながりかねません。20日付の読売新聞でも、「宗教団体が信者の収入を把握することにならないか」と危惧(きぐ)されています。
 西方 5日付の読売新聞に「寄付規制の目安設定は維新が強く主張したもので、立民は当初、難色(なんしょく)を示していた。立民内には『与党が拒否すれば、やる気がないのは与党だと批判できる』(幹部)との声がある」と書かれていました。被害者救済を政局化することなど、あってはなりません。
 伊藤 新潟青陵大学大学院の碓井真史(うすいまふみ)教授は「今般(こんぱん)の問題を政争の具にしてしまえば、カルト被害者の救済を遅らせるだけでなく、他の宗教団体を巻き込む形での宗教弾圧(だんあつ)につながりかねません」と警鐘(けいしょう)を鳴らしています。
 池田 作家の佐藤(まさる)氏はキリスト教徒しての経験を通し、「寄付金に上限を設ける案は、信教の自由に土足で踏み込む暴論(ぼうろん)と言えます」「ごく一部の反社会的事例の話を宗教全体の話にすり替えて、献金(けんきん)自体を危険視(きけんし)するのは暴論(ぼうろん)です。それは宗教の根幹(こんかん)がわかっていない人、あるいは宗教を敵視(てきし)している人の言うことです」と語っています。
 西方 重要なのは、口先、パフォーマンスでなく、現実的に被害者救済(きゅうさい)となる法律を作ることです。公明党は、その推進(すいしん)にさらに尽力(じんりょく)してもらいたい。

(2022.11.21. 聖教新聞)