< 座談会 >

広布の翼を天高く

 


 

 

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権威の鉄鎖断ち未曽有の大前進
挑戦たたえ新たな前進の糧に
青年と共に 清新な決意で!
青年が歓喜!青年が躍動!
社会の安穏祈り、信頼広げる
広布を支える聖業に感謝
立正安国と広布拡大の凱歌へ!

 

 

 

 

<81> 権威の鉄鎖断ち未曽有の大前進
出席者:原田会長、永石女性部長、橋口副女性部長、末定儀典部長、梁島男子部長

 梁島 今の青年は、第1次、第2次宗門事件を直接知らない世代です。今回の任用試験で、その歴史と本質を学びました。11月28日は、創価学会が日顕宗(日蓮正宗)と決別(けつべつ)した「(たましい)の独立」の日です。
 原田 学会は、創立以来、日蓮大聖人に直結した信心に立ち、広宣流布に邁進(まいしん)してきました。その学会の大発展に嫉妬(しっと)した宗門は、広布破壊(はかい)の暴挙を画策(かくさく)し、1991年のこの日、笑止千万の「破門通告書」を送付したのです。
 永石 驚くことに、この通告書には、御書が一文一句もありませんでした。ただ(ころも)権威(けんい)≠振りかざすだけで、学会を破門する教義上の理由を何一つ示せなかったのです。
 末定 元凶(げんきょう)は、当時の法主・阿部日顕です。日顕は、前年7月に、謀略(ぼうりゃく)「C作戦(創価学会分離作戦)」を密議(みつぎ)。年末には突然、宗門興隆(こうりゅう)の大功労者である池田先生を総講頭職から罷免(ひめん)し、その後、学会員への御本尊下付(かふ)や登山の停止、解散勧告(かんこく)、そして破門通告など、一方的に卑劣(ひれつ)恫喝(どうかつ)を繰り返したのです。
 梁島 宗門が、「僧が上で、(ぞく)が下」などと信徒を見下し、学会員をいじめ、寺に隷属(れいぞく)させる「檀徒(だんと)づくり」に狂奔(きょうほん)したことは、先輩たちが怒りを込めて語っていました。
 末定 御義口伝(おんぎくでん)に「衆生(しゅじょう)の心は本来(ほとけ)なり」(新1094・全787)とあるように、仏法では、万人の尊厳(そんげん)と平等をうたっています。宗門は、大聖人違背(いはい)、時代錯誤(さくご)の正体をあらわにしたのです。
 橋口 そして学会は、海外を含めた1600万人を超える方々の署名と共に「退座(たいざ)要求書」を日顕に突き付けました。この(げん)たる事実は永久に消えません。
 原田 この宗門事件の時も、池田先生が、一切の矢面(やおもて)に立って、学会と会員同志を守ってくださいました。そして、「大聖人直結」「御書根本」で正義を(つらぬ)いた学会員は、全てに、晴れ晴れと勝ちました。

宗門の哀れな末路

 梁島 私たちは、戦時中に、牧口先生、戸田先生が軍部政府の弾圧(だんあつ)にも(くっ)せず、正法正義を厳然(げんぜん)(つらぬ)いた事実とともに、宗門が当局に迎合(げいごう)し大石寺に神札をまつった(だい)謗法(ほうぼう)の歴史などを学んできました。真実を知れば知るほど、学会の正義は明瞭(めいりょう)です。
 原田 日蓮大聖人は、広布が進んでいけば「三類(さんるい)強敵(ごうてき)(きた)らんこと(うたが)いなし」(新603・全504)と仰せです。学会は、御聖訓通りの実践をし、「三類の強敵」なかんずく「僭聖増上慢(せんしょうぞうじょうまん)」を呼び起こし、勝ち越えてきたのです。まさに学会こそ、仏意仏勅(ぶついぶっちょく)の団体です。
 橋口 宗門による権威主義の鉄鎖(てっさ)を断ち切った「魂の独立」は、学会にとって、世界宗教へ一段と飛翔(ひしょう)する一大転換点となりましたね。
 永石 当時115カ国・地域だったSGI(創価学会インタナショナル)は、宗門と(はな)れて以降、192カ国・地域にまで伸展し、世界の至る所で、題目の音声(おんじょう)が響きわたる時代が到来しています。
 末定 こうした事実に触れて、長年、学会を見つめてきたジャーナリストの田原総一朗氏は、宗教のための人間≠ナはなく、人間のための宗教≠ニいう学会のあり方に共鳴(きょうめい)し、「宗門との決別は、新たな広宣流布の始まりだった」と洞察(どうさつ)していました。宗門事件があった時、多くの識者も、この点に注目していました。
 永石 ハーバード大学のハービー・コックス博士も、「SGIこそ『開かれた宗教』の模範(もはん)」と期待されていましたね。
 梁島 それにしても、宗門の末路は(あわ)れというほかありません。法華講員の寺離れが一向に止まらず、坊主の還俗(げんぞく)(僧侶を辞めること)や隠居(いんきょ)も後を絶ちません。将来を悲観(ひかん)して、出家を拒否する住職の息子もいます。
 末定 追いつめられた坊主らの中には、墓参や法要などに際して、学会員をつけ狙って悪質な勧誘(かんゆう)をする姿が散見されます。

題目が最高の追善

 梁島 坊主による葬儀でなければ成仏(じょうぶつ)できない≠ネどという(おど)し文句も、宗門の常套句(じょうとうく)です。しかし、そんな邪義(じゃぎ)は御書のどこにもない。史実に照らしても宗門の(うそ)は明らかです。
 橋口 釈尊(しゃくそん)は、自身の葬儀に僧が関わることを禁じました。また、大聖人ご自身が葬儀を執り行われたという記録もありません。
 原田 今や各地で、仏法の本義に(のっと)った「友人葬」が定着しています。こうした「創価の宗教改革」の先頭に立っているのが、儀典部の皆さんです。
 永石 真心で故人を送る「友人葬」では、導師(どうし)を務める儀典部の皆さまの誠実さにより、信心をされていない親戚などからも感謝の声が寄せられています。
 原田 大聖人は、「法華経を読誦(どくじゅ)し南無妙法蓮華経と(とな)(たてまつ)る時、題目の光無間(むけん)(いた)って即身成仏(そくしんじょうぶつ)せしむ。回向(えこう)(もん)、これより(こと)起こるなり」(新991・全712)、「法華経を信じまいらせし大善は、()が身(ほとけ)になるのみならず、父母、仏になり(たも)う」(新2026・全1430)と御教示されています。妙法を唱え、その功徳を故人に(めぐ)らし向ける。これこそが、故人への最高の追善です。
 橋口 今、コロナ()の影響もあり、葬儀のあり方が一変(いっぺん)しています。ある調査では、幅広い知人が参列する「一般葬」の割合が激減し、近親者のみの「家族葬」が主流になっているとの結果が出ています。
 原田 「家族葬」「直葬」などでは、儀典部ではなく、家族・親族や、組織の親しい幹部の方が導師を務める場合もあると思います。仏法の本義に照らせば、いずれも妙法による最高の追善回向となります。
 末定 リーダーは、喪主(もしゅ)やご遺族の方々に寄り添い、そのお気持ち、意向を最大限に尊重しながら、丁寧(ていねい)な対応につとめていただきたいと思います。
 原田 大誠実の振る舞いで、地域に信頼の輪を広げる儀典部や各地のリーダーの皆さまに、心から感謝申し上げます。さらなる希望と福徳の拡大へ、今日よりまた、共々に前進していきましょう。

(2022.11.24. 聖教新聞)

 

 

<82> 挑戦たたえ新たな前進の糧に
出席者:原田会長、永石女性部長、山口未来本部長、石田女性未来本部長、本橋副未来部長(中等部長兼任)、山形女子未来部書記長

 原田 未来部は次代の希望であり、社会の(たから)です。「勉学第一」「健康第一」の指針(ししん)を胸に、未来部員は本年も勉強や部活動などに懸命(けんめい)(はげ)み、夏の「E−1グランプリ」「読書感想文コンクール」「少年少女希望絵画展」等にも挑戦し、大きな成長の(ふし)を刻みました。
 永石 任用試験にも、高等部・中等部員が各地で受験し、生命尊厳(そんげん)の仏法哲理(てつり)を真剣に学びました。
 山口 日頃(ひごろ)より、訪問やオンラインなどを通して、未来部の励ましの全力で奔走(ほんそう)してくださっている全ての方々に、改めて深く感謝申し上げます。
 本橋 私は先月、中等部長に就任しました。早速、関西各総県で行われた「中等部カレッジ」に参加。未来部担当者と総県のリーダーが一体となって運営に当たっており、参加者からは「唱題にもっと挑戦します」「親孝行(おやこうこう)を頑張りたい」など、清新な決意の声が数多く寄せられました。
 山形 北陸では、高等部のリーダーが池田先生の「生死一大事血脈抄(しょうじいちだいじけつみゃくしょう)」講義を研さん。その中で唱題に(いど)むメンバーが増え、男子高等部の部長がバスケの県大会で優勝したり、女子高等部の部長が北信越の新人陸上競技大会のハンマー投げで自己ベストを更新して表彰台に立ったりと、才能の芽を伸ばしています。
 山口 頼もしいですね。使命を自覚して祈り、チャレンジすることがどれほど大事か。どこの地域にも、未来部時代に励まされたことが因となって、広布と社会の舞台で活躍している先輩方がたくさんいます。

受験生にエールを

 本橋 12月1日からは「未来部勝利月間」が始まります(18日まで)。
 山形 月間では、12月度の座談会(12〜18日)に、未来部員が家族と一緒に参加できるよう推進していきます。
 石田 一年の締めくくりとなる座談会では、未来部員の努力と挑戦をたたえ、明年の新たな前進への(かて)となるよう、工夫して取り組んでいきたいと思います。
 永石 池田先生はかつて随筆で、「学会の組織の温かさや、すばらしさは、実際に会合に出たり、先輩や同志と触れ合うなかで、わかっていくものだ」とつづられました。学会の庭≠フ自然な触れ合いの中で、信心のすばらしさを伝えていくことが大事ですね。
 原田 さらに、「子どもは一人の大人であり、一個の人格である。大人以上に(するど)く見ている場合が多い」と教えてくださったこともあります。私たちは、未来部員を一人の人格として尊重(そんちょう)し、可能性の開花を信じて祈り、見守り、励まし続けていきたいと思います。
 本橋 また、受験を控えた未来部員にとっては、追い込みの大切な時です。こまやかに配慮し、サポートしていきたいですね。
 山形 私も、思うように受験勉強が進まず悩んでいた高校時代、未来部担当者が親身に私の話に耳を傾け手紙や色紙まで送って励ましてくださいました。それがあったから勉強と唱題に全力で取り組み、念願の創価大学工学部(当時)に合格することができました。
 山口 今の労苦は自身の成長の因となり、青春の財産となります。私たち未来部担当者は、受験生の状況をよく理解した上で、訪問・激励(げきれい)の際は時間帯も考慮し、メールやSNSなども活用しながら、真心のエールを送っていきましょう。

情報拡散の危険性

 原田 なお、SNSの利用について、情報管理の観点から、ここで改めて確認しておきたいと思います。転送が容易なSNSでは、自分が発信した情報を、さらに友人等が引用して拡散することなどにより、発信した側の思いとは違う理解のされ方をして、意図しない範囲にまで広まってしまう危険性があります。
 石田 それが結果的に、本人を含む多くの人に迷惑をかけることにもつながりかねません。自分の発信内容が本来公開すべきでない個人情報を含んでいないかなど、毎回立ち止まって考える慎重(しんちょう)さが必要です。
 永石 得た情報がたとえ事実でも、感動する内容だったとしても、本人の許可なく拡散することは控えましょう。ネット上の情報には、真偽(しんぎ)是非(ぜひ)の検証ができないものも多く、中には学会に悪意をもつ人物が、本性を隠して学会員の関心を引こうと発信しているケースも見受けられます。
 山口 誤情報が一度広まると、取り返しがつかなくなる場合があります。芸術部やスポーツ部のメンバーに関するものも含め、個人のプライバシーや不確かな情報などを不用意に発信・拡散したり、友人等に転送したりしないことを習慣づけ、皆で注意を呼びかけ合っていきたいと思います。

福徳は無量無辺と

 石田 きょう28日から財務納金が始まります。
 原田 いまだコロナ()や物価高などで厳しい経済状況が続く中、広宣流布への深き(こころざし)で参加してくださる広布部員の皆さまに、厚く厚く御礼(おんれい)を申し上げます。
 永石 日蓮大聖人は、「法華経を供養(くよう)する人は、十方(じっぽう)(ぶつ)菩薩(ぼさつ)を供養する功徳(くどく)と同じきなり」(新1745・全1316)と(おお)せです。真心の財務で広布の聖業(せいぎょう)を支えてくださるその福徳(ふくとく)は、仏法の法理に照らして計り知れません。
 山口 年の瀬は悪質な振り込め詐欺などが増えていきます。手口も巧妙化(こうみょうか)し、明らかに学会員を狙ったものがあるのも事実です。
 永石 学会の幹部や銀行員などと名乗る人物が、財務を預かることは絶対にありません。そうしたことがあったら、迷わずに家族や地域の人に相談してください。皆で、具体的な注意喚起(かんき)を行っていきましょう。
 原田 信心しているからこそ、賢明(けんめい)に、(するど)正邪(せいじゃ)を見抜いていくことです。絶対無事故で、お一人お一人が無量無辺の福徳を積まれゆく、すがすがしい財務となりますよう、私も真剣に祈念してまいります。

(2022.11.24. 聖教新聞)

 

 

<83> 青年と共に 清新な決意で!
出席者:原田会長、永石女性部長、西方青年部長、梁島男子部長、林池田華陽会委員長

  今、全国各地で「SOKAユースフェスタ」が、にぎやかに開催されています。
 原田 池田先生は、「青年が伸び伸びと元気に活躍している組織には活力がある。前進がある。未来がある」(『新・人間革命』第26巻「奮迅ふんじん」の章)と、つづられています。うれしいことに、学会には、そうした息吹(いぶき)(みなぎ)っています。
 梁島 私が参加した大阪のある地域では、信仰を(かて)に教員として活躍するメンバーが体験を語ったところ、同僚の友人も、その振る舞いをたたえる(うるわ)しい一幕(ひとまく)がありました。創価の青年の生き方に共感し、その場で入会を決意した方もいました。
 西方 神奈川のある地域では、学会や仏法のことを分かりやすくクイズ形式で紹介。VOD番組も活用し、(なご)やかな集いとなりました。初めて学会の会館に来た方を含めて、子育て世代の男子部やヤング白ゆり世代が、多く参加したとのことです。
 永石 青年らしい発想と知恵ですね。何より、若い世代の信仰体験は、壮年部、女性部でも反響を呼んでいます。
  6年前に入会した和歌山の池田華陽会メンバーは、これまで、姉と祖父母を入会に導きました。さらに本年、美容関連の店をオープンするなど、信心の歓喜(かんき)にあふれた発表に感動が広がりました。
 永石 若い力は、本当に素晴らしいです。池田先生は、「新しい息吹を、心から大事にしていくのだ。新しい人に学んでいくのだ。新しい人と共に勇猛精進(ゆうみょうしょうじん)していくのだ」と、指導されています。青年の皆さんと一緒に、私たちも清新(せいしん)な決意で進んでいきたいですね。
 原田 明年の「青年・凱歌(がいか)の年」は、それぞれの支部・地区で、従藍而青(じゅうらんにしょう)の青年を、皆で育て、共に成長していきたい。全リーダーが、わが地域から必ずや広布後継(こうけい)の人材を!≠ニ真剣に祈念し、励ましに全力を注いでいきましょう。

週刊誌2誌に抗議

 梁島 一方で、旧統一教会の問題に便乗(びんじょう)して、全く関係のない学会を中傷(ちゅうしょう)する一部週刊誌もあります。本紙25日付でも報じた通り、学会は24日、「週刊新潮」(11月24日号)および「週刊文春」(12月1日号)による虚偽(きょぎ)偏向(へんこう)報道に対して、「抗議書」を送付・提出しました。
 西方 たとえば、学会の財務について、「(がく)はおおむね収入の1割が目安」などと、事実無根の内容を掲載(けいさい)。そもそも、学会が会員にそのような指導をしたことは一切ありません。
 梁島 また、旧統一教会問題の被害者救済法案を(めぐ)り、無関係な学会が同法案を「骨抜きにした」などと、論拠(ろんきょ)となる記述すらないのに見出しに載せるなど、悪質極まりない。
 西方 一個人の、約40年も前の伝聞情報に基づき、あたかも学会が虐待(ぎゃくたい)や人権侵害を行う団体であるかのように印象操作する悪意の記事もありました。これらについて学会は、謝罪および訂正記事の掲載を求めています。

新型コロナで初の国産飲み薬承認 公明が強力に後押し

  今、新型コロナウイルスの感染が再び拡大しています。インフルエンザとの同時流行も懸念(けねん)されています。
 原田 希望者のワクチンの接種はもとより、マスク、手洗い、換気、適切な距離での会話など、どこまでいっても基本的な対策が大事です。
 永石 11月22日に、初の国産飲み薬となる「ゾコーバ」の使用が、政府から緊急承認されました。すでに100万人分が確保されていて、28日から医療現場への本格的な供給が始まりました。これは、重症化リスクにかかわらず、軽症の段階から服用できるのが特徴です。
  この薬は、治療の新たな選択肢の一つとして期待されています。また、国産による安定供給化や、飲み薬のため通院や自宅で治療できる利点もあります。
 梁島 この薬の早期実用化を、強力に後押ししてきたのも、公明党です。すでに昨年9月の段階で、開発中の飲み薬が実用化された際の国費買い上げ≠提言し、当時の官房長官が「抜かりなくやりたい」と応じていました。さらに、今年2月の衆院予算委員会では、岸田首相から「あらゆる手法の活用を視野に迅速(じんそく)に審議したい」との答弁を引き出していました。
 原田 薬の治験に(たずさ)わった長崎大学大学院の迎寛(むかえひろし)教授(呼吸器内科)は、「国民の命を守ろうと奔走(ほんそう)する公明議員を事あるごとに見てきました。今回の承認には公明党の貢献も大きかった」と評価しています。

感染対策をリード

 永石 思えば、コロナ対策は、常に公明党がリードしてきました。2020年5月に国内初の治療薬として承認され、重症患者などに投与されている「レムデシビル」の活用を速やかに提案したのも公明党でした。これにより、死亡リスクが格段に下がりました。
 西方 海外ワクチンの確保の道を開いたのも、公明党です。20年7月、参院予算委員会で公明の議員が予算措置を強く訴えたことで、政府として初めて「予備費の活用」を明言する答弁を引き出したのです。そして同月、海外の製薬会社との基本合意に至りました。
 原田 北海道医療大学学長の浅香正博氏は、「(公明党議員の国会質疑が)日本を救ったと言っても過言ではありません」とまで述べています。公明党は、これからも、国民の生命と暮らしを守る使命を全力で果たしてもらいたい。

(2022.12. 1. 聖教新聞)

 

 

<84> 青年が歓喜!青年が躍動!
出席者:西方青年部長、梁島男子部長、田島学生部長、林池田華陽会委員長、先ア女子学生部長

 梁島 「青年・飛躍(ひやく)の年」から、「青年・凱歌(がいか)の年」へ。学会は今、男子部大学校生をはじめ、青年世代の新たな人材が陸続と育ち、信仰(しんこう)歓喜(かんき)を内外の友へ伝えています。そして、職場でも地域でも多くのメンバーが躍動(やくどう)しています。
 西方 そのように現実社会の中で奮闘(ふんとう)する姿(すがた)を伝える、SOKAユースフェスタや、華陽(かよう)カレッジ、全国学生部大会、創価班・牙城会の総会などでは、参加者から「自他共(じたとも)の幸福を目指して信心に(はげ)み、ますます充実した人生を送っていこうと決意しました」等の声をよく聞きます。
 梁島 社会学者で、東京大学大学院の開沼(ひろし)准教授は、「(みずか)ら学会の信仰(しんこう)を選び取った」青年世代の会員への取材を通じ、次のような感想を述べていました。時代の空気を最も敏感に察知(さっち)する若者が、生きる意味や目的を、学会の活動や教学運動に見いだしている≠ニ。
  さらに、学会の人間関係の中には、安心感、心理的安全性があり、それが個々人の創造性を開花させ、生きる充実感につながっている≠ニも述べていましたね。
 先ア 世界でも学会は発展を続け、特に若い世代の方が、「自分が変われば、環境も変えられる」という仏法の哲理(てつり)に、希望を見いだし、新しい潮流(ちょうりゅう)が起きていますね。聖教電子版は、214の国・地域で読まれています。
 西方 「人間のための宗教」を(つらぬ)く学会は、世界宗教として堂々たる飛躍(ひやく)()げています。私たちは、それぞれの今いる場所で、具体的な行動をもって、仏法の精神を体現(たいげん)し、より良い社会の建設に、一層(いっそう)貢献(こうけん)していきたい。

公明が救済に全力

  旧統一教会の問題を受けた、被害防止・救済のための新法が1日、閣議(かくぎ)決定され、国会で審議されることになります。
 先ア 法案は、法人などによる不当な寄付の勧誘(かんゆう)≠禁止することが柱です。具体的には、「@個人の自由な意思を抑圧(よくあつ)し、適切な判断が困難な状態にしない」「A個人や、その家族の生活の維持(いじ)を困難にしない」「B勧誘する法人名を明らかにし、寄付の使途(しと)誤認(ごにん)させない」ことが、法人の配慮(はいりょ)義務として明記されています。
  借金をはじめ、自宅や事業に欠かせない資産の売却(ばいきゃく)による資金調達の要求なども禁止。子や配偶者に生じた被害は、将来分も含めた生活費などの範囲内で、被害者本人に代わり、寄付を取り戻せる規定が盛り込まれています。禁止行為の違反に対する罰則規定も設けられています。
 先ア これらを(めぐ)って公明党は、真摯(しんし)な対応を貫いてきました。有識者と討議(とうぎ)を重ね、10月には政府に提言を提出。被害者救済に向けて、議論を整理するため、「@現行制度を充実させて対応すべき事項」「A消費者契約法などの現行法の改正」「Bさらなる検討を進めるべき事項」を明確にしてきました。
 西方 @については、本年度の第2次補正予算に相談体制の充実・強化などの対策が盛り込まれ、Aについては、改正案が今国会に提出されました。そしてBについても、まさに今、新法が国会で審議されようとしています。被害者救済のため、総力を挙げて取り組んでもらいたい。

発言内容をねつ造

 田島 一方、こうした問題にこと寄せて、売らんがため≠ノ、虚偽(きょぎ)偏向(へんこう)の報道をする一部週刊誌があります。
 西方 「週刊文春」の12月1日号では、旧統一教会問題の被害者救済法案を(めぐ)り、無関係な学会が同法案を「骨抜きにした」などと、何の論拠(ろんきょ)もなく断定した、極めて悪質な記事が掲載されました。そこで、学会は「抗議書」を提出しました。
 田島 同誌は12月8日号でも、正体不明の匿名(とくめい)の人物が、(あや)しげな証言≠しているだけで、何の論拠(ろんきょ)も示していません。
 梁島 さらに、10月の全国男子部幹部会で、私が全く発言していないことを、ねつ造して掲載していて驚きました(笑)。
 私は、「今、求められているのは、宗教を十把一絡(じっぱひとから)げに(ろん)ずることではなく、どの宗教が『人間を強く、()く、(かしこ)く』するのかを見極め、峻別(しゅんべつ)することであります」と語りました。それが「負けずにやっていきましょう!」にすり替わっていたのです(笑)。
 西方 私も驚いた(笑)。とにかく「いい加減」で、強引な「こじつけ」の記事だった。
 梁島 また、「週刊新潮」は11月24日号で、学会の財務について、「額はおおむね収入の1割が目安」などといった虚偽(きょぎ)報道をしました。それに対し、学会は「事実無根」であると抗議しました。
 西方 こんな噴飯(ふんぱん)ものの話はありません。結局、同誌の12月8日号でも、何の根拠(こんきょ)も出さずじまいです。
 当たり前のことですが、「いつ」「どこで」「誰が」発言したのかを明確に示せない時点で、ウソ≠ニ認めたも同然です。
 田島 日蓮大聖人は、世間を(だま)すデマや虚言(きょげん)に対し、「いずれの月、いずれの日、いずれの夜の、いずれの時に」(新248・全319)と(するど)く問いただされました。それらの証拠(しょうこ)≠ェないのは、ウソの「作り話」にすぎない証拠≠ナす。
 梁島 今回の旧統一教会の問題の本質は、多くの識者が指摘(してき)している通り、「宗教」の問題ではなく、「反社会的活動を長年継続(けいぞく)する団体」の問題です。
 田島 宗教学者の山折哲雄(てつお)氏は、「日本の政界や宗教界に突き付けられているのは、旧統一教会の問題の本質を見誤(みあやま)り、単に宗教を排除(はいじょ)すればいいというような、表層的(ひょうそうてき)な意見や風潮(ふうちょう)警鐘(けいしょう)を鳴らすことではないだろうか」と語っています。
 西方 その意味でも、一連の事件の本質を、冷静に正しく見極めていくことが求められています。私たちは、どこまでも正義と真実を堂々と論じ、語り抜いていきたい。

(2022.12. 5. 聖教新聞)

 

 

<85> 社会の安穏祈り、信頼広げる
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石女性部長、西方青年部長、先ア女子学生部長

 西方 11月から全国各地で開催された「SOKAユースフェスタ」が、昨日をもって全て終了しました。生命尊厳(そんげん)の仏法を基調(きちょう)とする、学会の平和・文化運動への共感を、青年世代に大きく広げる集いとなりました。大変にありがとうございました。
 原田 本年の財務納金も、無事故で終了しました。広宣流布推進(すいしん)のため、真心で取り組んでくださった、広布部員の皆さまに心から感謝申し上げます。
 永石 日蓮大聖人は御供養(ごくよう)を届けられた門下へ、「あなたの真心のほどは、全て法華経に申し上げました。必ず十羅刹(じゅうらせつ)があなたを守護されることは(うたが)いのないことでしょう」(新1343※新規収録、通解)と(おお)せです。御本仏(ごほんぶつ)御遺命(ごゆいめい)である「広宣流布」への信心の行動にも通じる御教示(ごきょうじ)です。これに(まさ)る功徳はありません。
 原田 広布部員の皆さまの人生が一層(いっそう)、福徳にあふれ、光り輝いていかれることを祈念しております。

苦労してこそ成長

 永石 間もなく、年末年始の友好期間を迎えます。遠方の親戚や、ふだん交流できない友人などにも、親交を広げることができる期間です。感染防止には十分に注意を払いつつ、有意義な交流をしていきたいと思います。
 先ア コロナの流行から3年になりました。人と人のつながりの大切さを誰もが感じています。年賀状をはじめ、SNSやオンライン、電話なども活用しながら、活発に交流していきたいですね。
 長谷川 明年の本部幹部会から、会館、個人会場、モバイルSTBでの配信となり、SOKAnetでの視聴はなくなります。皆が会館等に集い合えるよう、励ましの(きずな)を強め、張り切って進んでいきましょう。
 原田 広宣流布の活動は、一人一人が主役です。自分一人の幸せだけでなく、社会の安穏(あんのん)繁栄(はんえい)を祈り、行動を起こしていく。自分が(えん)する人に声をかけ、希望と安心を送っていく。これこそが「地涌(じゆ)の使命」であり、「地涌の実践(じっせん)」です。
 先ア 小説『新・人間革命』第29巻「源流(げんりゅう)」の章には、「(みな)が、わが町、わが村、わが島、わが集落で、地道に仏法対話を(かさ)ね、信頼を広げ、広布を拡大していってこその世界広宣流布なのである」とあります。
 長谷川 世界広布といっても、遠くにあるわけではありません。誰かがやるわけでもありません。自分が今いるところで、対話を広げ、仏縁(ぶつえん)を広げていく。そこから始まります。
 永石 11月の本部幹部会では、ブラジルの青年部長が見事な信仰(しんこう)体験を披露(ひろう)しました。「世界広布の前進の勢いはすごいですね!」と、多くの方から感動の声が寄せられました。ブラジルでは、環境保護を進めているアマゾン創価研究所をはじめ、社会貢献(こうけん)の活動も光っています。
 長谷川 同国では、軍事政権下にあった半世紀ほど前まで、偏見(へんけん)に満ちたマスコミや、学会に敵意(てきい)(いだ)く人間によって、宗教を偽装(ぎそう)した政治団体∞共産主義者とつながっている危険な団体≠ネどと、根も葉もないデマが横行していました。それにより、池田先生の訪問が妨害されるなど、苦難の時代もありました。
 原田 しかし先生は、「長い目で見れば、苦労したところ、呻吟(しんぎん)したところは、必ず強くなる。それが仏法の原理だよ。今回はだめでも、いつか必ず、私は激励(げきれい)に行く」と、ブラジルの同志を励まし続けられました。
 長谷川 メンバーは信心で立ち上がり、日々の生活の中で、また社会で実証を示し、信頼を広げ、誹謗(ひぼう)中傷(ちゅうしょう)を打ち破ってきました。そして1984年、当時の大統領の招へいで、18年ぶりの先生のブラジル訪問が実現するのです。
 原田 その後のブラジルの大発展は、「世界広布の王者」として、堂々たるものです。

「真実」が最も強い

 西方 結局、広布の前進を(はば)もうとする「謀略(ぼうりゃく)」の構図は、昔も今も、またどの地にあっても同じです。昨今の一部週刊誌による学会への虚偽(きょぎ)報道もそうです。
 先ア 御書に、「法華経をよみたもたん者を見て、かろしめ、いやしみ、にくみ、そねみ」(新515・全465)、「種々の狂言(きょうげん)(かま)え、重々の讒訴(ざんそ)(=他人を悪く訴えること)を(くわだ)つる」(新876・全184)とある通りですね。
 西方 だから虚偽報道は「見出し」だけ大きくて、中身はどれもこれも、「いつ」「どこで」「誰が」言ったのかが不明確。正体不明の匿名(とくめい)の人物が登場し、(あや)しげな証言≠ェ出てくるばかりです。しかも、重要な部分が「〇〇になるはず」「〇〇だと思います」と曖昧(あいまい)です。
 先ア 麗澤大学の川上和久教授がかつて、「一部週刊誌」について、「はなから売れるためには、真実などどうでもいい≠ニいう、いわば悪意を持った確信犯≠ナある。ゆえに彼らは、個別の抗議(こうぎ)に対しては、黙殺(もくさつ)するか、反省もなく形ばかりの対応をするだけであろう」と語っていたことがあります。
 西方 結局は、売らんがため≠ノ火のないところに煙を立て、騒ぎを大きくしようとしているだけです。中国の周恩来総理は、「(うそ)は、少数の人をだましたり、あるいは、多くの人を一時、だますことはできる。しかし、すべての人を、ずっとだまし続けることは、絶対にできない」と言っています。
 原田 真実ほど強いものはありません。それは、世界中で大発展を()げている学会の姿が証明しています。「()(きそ)わずば、正法と知るべからず」(新1479・全1087)であり、「賢者(けんじゃ)はよろこび」(新1488・全1091)です。さまざまな出来事も、学会が正報正義の団体であり、いよいよ興隆(こうりゅう)していく証しです。「正義の言論城(げんろんじょう)」である学会は、「青年・凱歌(がいか)の年」も大勝利していこうではありませんか。

(2022.12.19. 聖教新聞)

 

 

<86> 広布を支える聖業に感謝
出席者:原田会長、永石女性部長、奥村統監部長、梁島男子部長、林池田華陽会委員長

 梁島 「青年・飛躍(ひやく)の年」、男子部は、春に1万人の新たな大学校生の誕生、また9月の全国男子部幹部会では各地で2倍、3倍の結集を果たし、その後も折伏・弘教(ぐきょう)の大拡大と、大きく平和と希望の連帯を広げることができました。
  池田華陽会は、「華陽カレッジ」やつながるプロジェクト≠通じて、共に励まし合い、(えん)する友人への対話を拡大。華陽メンバーの活躍が、各地で新たな波動を起こしています。
 原田 今、日本のみならず、世界中で創価の青年が躍動(やくどう)しています。青年の熱と力こそが時代を変えていきます。皆で青年を応援し、共に青年の心で前進していきましょう。
 永石 きょう12月22日は、「統監(とうかん)部の日」です。1952年のこの日、戸田先生のもとで「地方統監部」が発足し、翌年に「統監部」へと発展。今年で、晴れの70周年を迎えました。
 奥村 本年は、大きな節目(ふしめ)です。2月には統監の新システムが導入され、各地域で、さまざまな変化に対応していただきました。コロナ()の中、統監部の皆さまの労苦とご尽力(じんりょく)に、心から感謝申し上げます。
 原田 広布の伸展(しんてん)を正確に把握(はあく)し、大前進を着実に支える「学会の(かなめ)」こそ、統監部の皆さんです。
 奥村 はい。70周年の記念大会(12月4日)にも、池田先生はメッセージを贈ってくださり、「正確・明確」な責務に徹する統監部の同志を「陰徳陽報(いんとくようほう)の大博士」と、最大にたたえてくださいました。
 原田 さらに12月6日には、本紙に、かつての「全国統監部長会」(78年7月30日)での池田先生の指導が掲載されました。先生は、「皆さんが苦労し、この基本の作業を積み重ねているからこそ、広布の運動は生き生きと未来に脈動(みゃくどう)していく」「基本に徹する精神が、今日までの学会を支えてきた。幾多(いくた)の暴風雨にも微動だにせず、前進することができたのである」と、「統監部の使命」について明確に述べられています。
 永石 この会合が行われた意義深き「7月30日」が、このたび、「統監部 師弟原点の日」に制定されました。大変におめでとうございます。
 奥村 喜びと決意の声が、各地から届いています。先生は「広宣流布の戦いは、永遠に仏と()との闘争(とうそう)である」「大勢の同志を守り、厳然(げんぜん)と広布の城を守り抜くために、よろしくお願いします」と、万感の期待を寄せてくださっています。
 原田 これは、全リーダーへの指針(ししん)であると思います。「我が弟子(でし)等、大願(だいがん)をおこせ」(新1895・全1561)との御聖訓を胸に、(だれ)一人として広布の陣列(じんれつ)から離れる人を出さない∞皆が功徳を受けきって勝利していく≠ニの正義の心を燃やし、日々の励ましを強めていきたいと思います。

幹部が率先垂範で

 梁島 本年の掉尾(とうび)を飾る各地の座談会でも、参加者の皆さんが、飛躍の一年をたたえ合うとともに、明年の決意や目標について、生き生きと語っていました。
 永石 この12月は、明年の地区やブロックにおける弘教や友好活動、人材育成、聖教拡大の目標なども明確にしてスタートしているところが多いですね。
  小説『新・人間革命』第9巻「光彩(こうさい)」の章には、「目標があれば、未来への希望が湧いてくるし、力も出る。また、みんなが、定めた目標を必ず達成しようと思うならば、おのずから、団結も生まれてくる」と記されています。
 原田 「曖昧(あいまい)(まと)に向かって(はな)たれた矢が当たるわけはない」とは、牧口先生の有名な言葉です。目的と目標を明確に定めて、リーダーが率先垂範(そっせんすいはん)で、祈り、行動していくことです。その姿こそが、最前線の同志の何よりの触発(しょくはつ)になります。
 永石 励ましの推進においても、「誰が」「誰を」訪問して声をかけていくか等、一つ一つを具体的に打ち合わせて、実行していくことですね。
 原田 先生は「学会員は、地域の幸福責任者です」と、訴えられてきました。そのリーダーの使命は大きい。一つ一つの課題を皆で祈り、(いど)んで勝ち越え、明年を、共々に自身の人生と広布の凱歌を(とどろ)かす一年としていきましょう。

火災と事故に注意

 奥村 空気が乾燥する時期になりました。火災には、十分に注意していきたいと思います。
  住宅火災の主な出火原因は、「たばこ」「ストーブ」「コンロ」「コード」です。
 梁島 「寝たばこは絶対にしない」「ストーブの(まわ)りに物を置かない」「調理中はコンロから離れない」「コンセントの掃除をする」など、日々の心がけで、未然に事故を防ぐことができます。
 永石 「放火」も火災原因の上位に挙げられます。燃えやすい物は撤去するなど、自宅の周りを整理整頓していきたいと思います。
 梁島 また、12月は年間で最も交通事故の死者数が多い時期でもあります。中でも、日没(にちぼつ)時刻の前後1時間に当たる薄暮(はくぼ)の時間帯は、事故が多く発生します。日没時間が早いため、早めのヘッドライトの点灯により、車の存在を周囲に知らせることも必要です。
  歩行や自転車に乗る場合も、明るめの服装や、反射材の装備など、自分を守る工夫をしていきたいですね。
 原田 御書に、「(こころ)にふかきようじんあるべし」(新1600・全1176)とあります。自分だけは大丈夫≠ニいう油断や不注意は、思いがけない事態を招きかねません。絶対に火災や事故は起こさない≠ニ一念を定め、日々の祈りに込めていくことです。一切無事故で、勝利と躍進の一年を締めくくりましょう!

(2022.12.22. 聖教新聞)

 

 

<87=完> 立正安国と広布拡大の凱歌へ!
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石女性部長、西方青年部長、先ア女子学生部長

 長谷川 激動の一年となった「青年・飛躍(ひやく)の年」の本年、私たちは、「誠実(せいじつ)と信念の行動」そして「異体同心(いたいどうしん)の団結」によって、威風堂々(いふうどうどう)と飛躍を()げ、見事に大勝利しました。
 原田 一人一人が、広布と人生の大いなる自分史をつづることができたと思います。全同志の広布への大奮闘に心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
 永石 明「青年・凱歌(がいか)の年」は、「広宣流布大誓堂(だいせいどう)」完成から10周年となります。池田先生は、大誓堂が落成した折、「師と弟子が (だい)誓願(せいがん)の 凱歌城」と()まれました。わが地域に、勝利と歓喜(かんき)の歌声が響き渡る一年にしてまいりましょう。
 長谷川 そのためにも、一人でも多くの方が「本部幹部会」の配信行事に集い、毎月の「座談会」の参加者も増やしながら、進んでいきたい。
 原田 青年を先頭に、また皆が青年の心で、「5・3」を「立正安国の凱歌」、「11・18」を「広布拡大の凱歌」をもって飾っていこうではありませんか。

新春の箱根を力走

 永石 3年にわたるコロナ()によって、他者とのコミュニケーションが激減し、孤独を感じている人が多くいます。試練の時代だからこそ、生命尊厳(そんげん)哲理(てつり)(かか)げ、希望と(はげ)ましの対話に取り組む、私たちの使命はいや増して大きくなっていると思います。
 原田 法のため、人のため、地域のために行動していくことは、自身の境涯(きょうがい)を広げることにもなります。「年はわこうなり、福はかさなり(そうろう)べし」(新1543・全1135)との御聖訓(ごせいくん)通り、若々しく健康第一で、「心の(きずな)」を結ぶ対話を展開し、はつらつと友情の輪を広げていきたい。
 先ア 明年は、池田先生による小説『人間革命』の完結、そして小説『新・人間革命』の起稿(きこう)から30周年でもあります。
 永石 先生は、「我らは、これからも、未来永遠に、師弟共戦の『誓願(せいがん)』という主題を貫徹(かんてつ)しながら、自他共(じたとも)の生命に栄光凱歌(がいか)の日記文書(もんじょ)厳然(げんぜん)と刻みゆくのだ! 『人間革命 光あれ』」とつづられました。
 原田 今、世界中で「人間革命」(そく)「広宣流布」の運動が同時進行しています。すごい時代になりました。皆が『人間革命』『新・人間革命』を読み深めながら、師弟共戦の「栄光凱歌の日記文書」をつづっていきましょう。
 先ア 明年1月の2、3日の両日には、創価大学が箱根駅伝に出場します。今シーズンのチームのスローガンは、「創姿顕心(そうしけんしん)――強さの証明」です。監督の座右の銘でもある「走姿顕心(走っている姿(すがた)にその人の心が(あらわ)れる)」が(もと)で、「走」を「創」に置き換えたそうです。
 西方 感謝の心、仲間と共に勝利を目指す心を、熱く力強い走りで表現する。人間力を(きた)え、創価らしい走りを見せる――そうした決意が込められていますね。
 原田 新しい年の開幕を告げる箱根駅伝です。夢に向かい、仲間の思いが込められた「(たすき)」を全力でつなぐ若者たちの力走を、皆で応援していきましょう。

学会の理念を発信

 西方 さて現在、国内におけるSNSの利用者は年々増加しており、ICT総研の調査によれば、8270万人にのぼるとされています。
 先ア 「LINE」「YouTube」「Twitter」「Instagram」「Facebook」など、年代によって利用状況には特徴がありますが、SNSは社会に大きく浸透し、さまざまな場面で活用されています。
 長谷川 学会にも公式InstagramやYouTubeのチャンネルがあり、聖教新聞社にもYouTubeや公式Twitterがあります。これらを通じ、日蓮大聖人の仏法の理念を基調(きちょう)とする、学会の平和・文化・教育の運動の情報が多角的に発信されています。
 西方 それらを活用し、内外の友へ、学会の理念や思想を伝えている方もたくさんいます。私もTwitterを利用して、日々の活動の様子、折々のニュースや話題についての所感などを発信しています。
 原田 「SNS時代」ともいわれる現代にあって、こうしたツールを活用しながら、正しい情報を発信することは、ますます重要です。私たちは、(かしこ)く、正しく、SNSを活用していきたいと思います。
 西方 一方で、不用意な発信や拡散(かくさん)によって、他人に迷惑をかけたり、個人の名誉を傷つけたりしてしまう可能性があるのも、SNSの特徴です。転送が容易なため、誤った情報や不適切な情報を一度発信してしまうと、取り返しがつかなくなってしまうことがあります。
 長谷川 例えば、学会活動の一環(いっかん)として、地区などの組織で、中心者のもと、LINEのグループを設けている場合があります。こうしたグループの中では、学会本部や組織からの連絡、メンバー間のやりとり以外の情報は、流さないようにしたいと思います。
 永石 他者から聞いた「感動的なエピソード」を、本人の了承(りょうしょう)を得ずに、自身の知人らに転送したことで、個人情報の拡散(かくさん)となってしまい、さらには、その情報の一部だけが切り取られ、悪用されたケースもありました。
 長谷川 自分では「()かれ」と思って発信した内容が、思わぬ形で利用され、誤解を生んでしまう可能性があることを、常に意識しなければいけないのが今の社会です。
 原田 ゆえに私たちは、自身の発信が、「誰に、どう広がるか」「学会員でない方にも、どう受け止められるか」等を認識しながら、SNSを利用していかねばなりません。

常識豊かな行動で

 西方 「誰もが」「瞬時に」「世界中に」情報発信できるSNSだからこそ、利用する際に心すべきことは、大きく3点あります。
 第一は、「他人の権利を侵害しない」ことです。たとえ相手が学会員でも、他者のプライバシーに関する投稿は、プライバシー権の侵害に当たる可能性があります。
 先ア また、個人が特定できる写真や動画を投稿することは肖像権(しょうぞうけん)の侵害になりえます。さらに、文章・写真・動画などを著作権者に無断で投稿することは、著作権の侵害にもつながります。
 西方 第二に、「不用意な情報発信をしない」ことです。誤解を受ける可能性がある内容や表現、不正確な情報を発信しないことを心がけたいと思います。
 先ア そして第三に、「常識やモラルを欠いていると指摘されるような投稿をしない」ことです。言うまでもなく、誰かを中傷(ちゅうしょう)したり、侮辱(ぶじょく)したりするような発信は許されません。
 永石 SNSを楽しく活用するためにも、投稿や転送をする前に、一呼吸を置いて、これらの注意事項を確認するようにしたいですね(※別掲を参照)。
 原田 「仏法と申すは道理なり」(新1590・全1169)です。私たちは社会人として、仏法者として「常識」と「人間性」豊かな振る舞いを貫いていきたいと思います。礼儀、誠実、真心を重んじ、地域に、社会に、心の交流を広げていきましょう。


SNSを楽しく利用するために
 その投稿(とうこう)・その転送 深呼吸して確認を!

 @プライバシー情報や、場所が特定される画像が載っていませんか?
 A他人の文章・写真・動画などを無断で使っていませんか?
 B本当に正しい情報ですか?
 C誰かを中傷(ちゅうしょう)したり、侮辱(ぶじょく)する内容になっていませんか?
 D投稿を、お友達に直接見せても、誤解を生まない内容ですか?

(2022.12.29. 聖教新聞)