< 座談会 >

創価の凱歌を轟かせ

 


 

 

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可能性は無限!真心の励ましを
題目は歓喜の中の大歓喜の音律
訪問・激励で地域に功徳の花を
清々しい祈りから出発!
皆が青年の心で希望の前進
平和の世紀開く対話を拡大
心と心をつなぐ励ましの絆
人生を豊かにする学会の信仰
「実践の教学」こそ学会の魂
正義の走者≠全力で育成

 

 

 

 

<31> 可能性は無限!真心の励ましを
出席者:原田会長、山口浩二未来本部長、石田女性部未来本部長、山口華女子未来部長、井上少年部長

 石田 5月5日は、「創価学会後継(こうけい)の日」です。記念の意義をとどめた本部幹部会が盛大に開催され、未来部員の代表も参加し、希望と決意あふれる、新たな出発となりました。
 原田 その淵源(えんげん)は、1976年のこの日、池田先生が、関西戸田記念講堂で行われた未来部の集いの席上、後継者の日≠ニ発表してくださったことです。
 山口(浩) この時、未来部員に贈られた6項目の指針が、「健康でいこう」「本を読もう」「常識を忘れないでいこう」「決して焦らないでいこう」「友人をたくさんつくろう」「まず自らが福運をつけよう」です。そして2013年には、「親孝行(こうこう)しよう」が加えられました。
 石田 先生は、「7つの指針」を、「皆の成長を心から願い、一人一人と約束を交わす思いで」贈ってくださったのです。これまで、どれほど多くの未来部員が、指針を日々の挑戦の支えにしながら、伸び伸びと成長したか、計り知れません。
 原田 今の未来部員は、コロナ()で多くの苦労や不安に直面する中、懸命(けんめい)奮闘(ふんとう)してきました。
 井上 埼玉県新座市の少年部員は、社会が暗く沈む中、合唱団の先輩方の生き生きとした歌声に「自分も皆に勇気と希望を届けたい」と、入団。「池田先生のことをもっと学び、勤行・唱題で心をきたえていきます」と、決意を語ってくれました。
 山口(華) 神奈川県川崎市の中等部員は、自身へのいじめをきっかけに、小学生の時に学会に入会。題目を唱える中、周囲の環境が変わり、信頼できる教師や友人に囲まれるように。信心を通して、大きく成長する姿に感銘(かんめい)を受けたお父さんが、昨年、入会されました。
 石田 未来部員が、題目根本に、学業やクラブ活動などで輝くエピソードや、負けじ魂で悩みを乗り越えていく体験は、地域の同志に大きな感動と勇気を与えてくれます。
 山口(浩) 本人の努力はもとより、わが子の成長と勝利を日夜祈り続ける親御(おやご)さんをはじめとした家族、日頃より温かく一人一人に接してくださる未来本部の方々、青年部、そして地区・支部の全ての同志の励ましの賜物(たまもの)です。心より感謝申し上げます。
 原田 池田先生は、「何でも聞いてくれる、親身に相談に乗ってくれる、一緒に真剣に祈ってくれる――その真心の励ましこそ、未来部の成長の原動力です」と語られています。未来部員は、一人ももれなく全員が、かけがえのない宝の存在です。無限の可能性を信じ、より一層、心からの励ましを送っていきたいと思います。

夏へ向け勇躍前進

 山口(華) 本年8月には、未来部歌「正義の走者」の誕生から45周年を迎えます。その節目の夏に向けて、さまざまな行事が(もよお)されます。
 山口(浩) 県長・県女性部長会(昨日付の本紙)で原田会長からも紹介がありました通り、まず7月に「未来部大会」が開催されることになりました。わが地域の未来部員が、勉学第一、健康第一で、自身の目標や課題に挑戦し、晴れやかに大会を迎えられるよう、訪問・激励(げきれい)に取り組んでいきたいと思います。
 井上 さらに、7月または8月には、創価家族が一体となって未来部員を(はぐく)む、地区・支部単位の「未来″タ談会」を行います。
 石田 信心を継承(けいしょう)する貴重な場にしていくとともに、少年少女部、中等部、高等部のメンバーが参加して良かった∞楽しかった≠ニ思える座談会にしていきたいですね。
 原田 まずは4月から5月にかけて、全国各地で行われている「新入生歓迎の集い」を、有意義に、にぎやかに開催してまいりたい。
 井上 この大型連休では、ご家族で総本部を訪れている方も多くいます。信濃町の創価文化センターでは、4月30日、第37回「少年少女希望絵画展」が開幕しました(6月25日まで)。
 山口(華) 全国から寄せられた約1万3600点の中から、入賞作品などを紹介しています。学会っ子らしい力作の数々に、見ていて元気をもらいました。
 原田 「未来ジャーナル」5月号で、先生は、未来部員は「『創価の心』を受け継ぐ大切な使命の人」と、万感の期待を寄せてくださいました。社会と広布を担う未来部員が、自身の使命を開くことができるよう、全力で応援していきましょう。

小さな変化を察知

 山口(浩) 今年度から、各学校でマスクの着用を求めないことが基本となるなど、コロナ禍で続いてきた制限も緩和(かんわ)され、周囲の環境も激変しています。
 井上 新学期から1カ月、連休は疲れが出やすくなる時期でもあります。高校生を対象とした調査では、3人に1人が、対面のコミュニケーションが「増えた」と実感する一方、「何もしたくなくなる」(39%)、「孤独を感じる」(21%)といった結果も見られます。一般的にも「五月病」といわれますが、連休明けから不登校になるケースも考えられます。
 山口(浩) お子さんと向き合う時間を十分に持ち、小さな変化に気付けるようコミュニケーションをとっていくことを心がけたいですね。
 山口(華) 連休も後半になります。就寝や起床、また食事の時間など、生活リズムを整えることも大切です。
 原田 創価の同志は皆、未来部員一人一人の大応援団です。地区・支部においても、本人や家族が、いつでも忌憚(きたん)なく相談できるよう、心配りをしていきましょう。

(2023. 5. 4. 聖教新聞)

 

 

<32> 題目は歓喜の中の大歓喜の音律
出席者:原田会長、永石女性部長、西方青年部長、寺口音楽隊長、櫻井鼓笛部長

 寺口 5・3「創価学会の日」「創価学会母の日」を祝賀する本部幹部会が3日、東京戸田記念講堂で盛大に開催されました。
 永石 池田先生は、我ら創価の師弟は「旭日(きょくじつ)のごとく元初(がんじょ)の生命で出発し、明るく仲良く(ほが)らかに、全てを希望へ、前進へ、勝利へ(てん)じて、共々に金剛不壊(こんごうふえ)(ほとけ)(だい)境涯(きょうがい)を築いていくのです」と、メッセージを寄せてくださいました。
 寺口 本部幹部会には、3年4カ月ぶりにSGIの代表が参加しました。ヨーロッパの友が、地涌(じゆ)の連帯を見事に拡大した模様(もよう)や、社会を(おお)う不信と分断の(やみ)を破り、協調と連帯の時代を築く誓いを力強く披露し、万雷(ばんらい)の拍手が送られました。
 西方 配信行事は、11日から14日に行われます(会場と時間等は各県・区で決定)。「モバイルSTB」での配信は、11日から21日です。「SOKAnet」では配信されませんので、地区の会場等に集い合い、視聴してください。
 永石 本日から、新型コロナの「感染症法」上の位置づけが、「2類相当」から、季節性インフルエンザと同等の「5類」に移行します。
 原田 これに伴い、学会活動時のマスク着用については、「個人の判断」に(ゆだ)ねることとします。会館着任者、会合の登壇(とうだん)者や司会、会合役員等についても同様です。
 西方 また、「皆での勤行や短時間での唱題」「皆で学会歌を歌う」ことについても、「マスク着用」の上で再開します。少年少女部などの合唱団の歌唱練習等も、「マスク着用を原則」として行っていきます。
 永石 先生は、「我らの題目は、広宣流布の誓願(せいがん)の題目であります。これほど強く、これほど明るい、『歓喜(かんき)の中の(だい)歓喜(かんき)』の音律(おんりつ)はありません」と語られています。
 原田 栄光の「5・3」から、広宣流布大誓堂(だいせいどう)完成10周年の「11・18」へ!――私たちは師弟誓願(せいがん)の強き祈りを根本に、わが人生の幸福勝利、わが地域の広布前進を開いていきましょう。

逆境で奏でる妙音

 西方 このゴールデンウイーク(GW)を皮切りに、各地のイベントが本格的に再開し、音楽隊や鼓笛隊も要請を受け、多くのパレード等に出演しました。
 寺口 音楽隊では、このGWだけで、創価沖縄かりゆし太鼓、創価中部ファーストスターズ、創価和歌山ブルーイーグルスが力強く演奏を披露しました。
 櫻井 鼓笛隊では、首都圏、静岡、福岡、大阪・奈良・和歌山の友が、平和と希望の旋律(せんりつ)(かな)でました。
 寺口 4月15日には東京・新宿の歌舞伎町タワーの開業関連のイベントに、創価ルネサンスバンガードが大粒(おおつぶ)の雨の中、出演しました。その模様は、テレビの昼の人気番組でも放映されました。
 原田 思い返せば、「音楽隊の日」の淵源(えんげん)である、1954年(昭和29年)5月9日の初出動の際も、音楽隊は降りしきる雨の中で演奏しました。私も現地におりましたが、音楽隊の演奏と共に、勇壮(ゆうそう)に学会歌の指揮を執られる池田先生の姿は忘れられません。
 寺口 先日も先生は、当時の模様を振り返りながら、音楽隊にメッセージを贈ってくださいました。逆境(ぎゃっきょう)の中でも、勇気と勝利の妙音(みょうおん)(かな)でていく!=\―これこそが、音楽隊の使命であると決意を深めています。
 櫻井 音楽は、民族や国境を超え、人間の心と心を結ぶ生命の言葉であり、平和を創造する上でも大きな役割を果たすと、先生は強調されています。鼓笛隊も、社会を未来を明るく照らす一人一人へと成長していきます。
 原田 先生は、「(すぐ)れた宗教があるところ、必ず偉大なる文化、芸術が生まれる。真の人間文化の創造は学会の使命である」とも言われています。
 音楽隊、鼓笛隊の力強い音楽の調べが、広布に進む同志の心を、どれほど鼓舞(こぶ)し、勇気づけてきたことか。皆さんが平和と文化の大道をさらに(いさ)み開いていけるよう、全力で応援していきます。

東京・足立が奮闘

 西方 東京・足立の区議選が14日に告示され、21日に投票となります。新興勢力が台頭する中、有権者数も増え、投票率の上昇も見込まれています。公明党は13人が挑み、僅差(きんさ)の接戦になると予想されています。
 櫻井 区議選は、区民の暮らしの身近な課題をどう解決し、どのような街づくりを進めるかが問われる、地域密着の選挙です。
 永石 足立区でも、国会の公明党が推進した「地方創生臨時交付金」を活用し、キャッシュレス決済(けっさい)還元(かんげん)事業などが実施され、大変に喜ばれていますね。
 西方 帯状疱疹(たいじょうほうしん)ワクチンの接種費用の助成も8月から行われる予定です。また本年4月から、公明党の推進により、幼稚園と中学校の給食費が無償化(むしょうか)しています。小学校でも早期に実施できるよう、力を尽くしています。
 永石 こうした公明党の活動を、足立区の区長も、「風頼みではなく、日頃から地に足を着け、党のネットワーク力を生かしながら、着実に政策を形にしていく」と高く評価していますね。
 原田 東京では、都議会公明党が財政のムダ削減のために導入させた新公会計制度などの活用により、2007年度から16年間で約7600億円もの新たな財源が確保されています。これが都内の各市区町村の新型コロナ対策、物価高対策、福祉政策などにも活用されているのです。
 櫻井 慶応義塾大学の小林良彰(よしあき)名誉教授は、「物価高対策としての地方創生臨時交付金の確保や、子ども医療費の助成拡充、不妊治療の保険適用など公明党が主導してきた政策」は、統一地方選でも支持されていたと述べています。
 原田 区民の暮らしを守るため、公明党は議員とその家族、OB・OGらが死力を尽くして戦い、必ずや衆望(しゅうぼう)に応える結果を残してもらいたい。

(2023. 5. 8. 聖教新聞)

 

 

<33> 訪問・激励で地域に功徳の花を
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石女性部長、沼倉女性部書記長、梁島男子部長

 長谷川 今日(11日)から、本部幹部会の放映が始まります。皆で勇んで集い合い、青年を先頭に張り切ってスタートしたいと思います。
 永石 上半期、各地で若い世代の新しい力が立正安国の凱歌(がいか)の原動力になりました。女性部も、池田華陽会のメンバーをはじめ、はつらつとした姿が希望となっています。
 梁島 東北男子部は、皆で集い合えないコロナ()の中だからこそ、一人一人への訪問・激励に(てっ)し抜きました。その結果、今年に入って開催した会合で、東日本大震災後からの12年間の中で、最高の結集を達成することができました。
 原田 本当に、青年の活躍は素晴らしい。それが、新たな人材の拡大や折伏の結果にも明確につながっているそうですね。
 梁島 はい。宮城県だけで、初めて200人を超える大学校性を輩出しました。折伏も活発です。岩手県では、片道4時間をかけて会合に参加した友人が、男子部のはつらつとした姿に感動し、晴れて5月2日に入会。また、福島県でも、男子部の集いに参加した友人が、「学会の皆さんは温かい」と感激し、3月に御本尊を受持(じゅじ)されました。
 長谷川 このように前進、拡大ができた要因は、徹底した訪問・激励があったからですね。
 梁島 沖縄県でも、活発な訪問運動で人材が立ち上がっています。日常的に壮年・男子部が一緒になって若いメンバーの激励に歩くことで、新たな男子部、学生部員が座談会等に参加しています。
 永石 沖縄では女性部の喜びのエピソードも広がっています。ある圏の支部単位の懇談会では、池田華陽会とヤング白ゆり世代が、共に「大白蓮華」等を研さん。笑いあり涙ありの内容に、「参加して良かった」「会合が楽しい」との声が上がり、毎回、参加者が増えているそうです。
 原田 会合参加、人材育成、そして折伏と、勝利の要諦(ようてい)は、どこまでいっても訪問・激励にあります。15日から21日は「励まし週間」です。皆で、心通う励まし運動を大いに進めていきたいと思います。

座談会を有意義に

 沼倉 この春、学校や職場など、生活環境が大きく変化した方もいます。また、仕事などで新たな挑戦をしている人、悩みがある人などさまざまです。一人一人、丁寧(ていねい)に話を聞き、共に祈り、共に前に進んでいきたいと思います。
 永石 訪問・激励の際には、宝の未来部員にも、温かな励ましを送っていきましょう。そして、未入会のご家族にも、日頃の感謝をお伝えしていきたいですね。
 原田 御聖訓に「人のいろをませば我がいろまし、人の(ちから)をませば我がちからまさり、人のいのちをのぶれば我がいのちののぶなり」(新2150※新規収録)と仰せです。共々に師子吼(ししく)の題目をあげ、生命力を(みなぎ)らせて、希望と勇気のスクラムを広げていきたい。そして、広布と人生の凱歌へ前進していきましょう。
 沼倉 家庭訪問に歩くと、同志の奮闘(ふんとう)の姿に、かえって励まされる思いで、自分が元気になる。こうした体験を、多くの人がもっています。
 原田 先生は、「人びとに心から励ましを贈れる人生ほど、尊き人間道はない」と語られています。22日からは、「座談会」も始まります。信心の歓喜(かんき)と決意を互いに語り、たたえ合いながら、楽しく有意義に行いたい。いや増して、わが地域に功徳と勝利の花を咲かせていきましょう。

早めの受診が肝心

 長谷川 季節の変わり目である今の時期は、体調管理に気を付けていきたいと思います。
 沼倉 定期的に「健康診断」を受けることも大切ですね。
 永石 コロナ禍の3年間、感染の拡大が、がん検診の受診控え≠招き、病の進行や治療に悪影響を及ぼしたとされています。
 沼倉 女性では、「乳がん」が年々、増加傾向にあるとのことです。しかし、手術の早期実施や効果的な投薬など、適切な治療によって、約9割が治るといわれています。
 原田 人一倍、留意して健康を勝ち取る。そして、賢明(けんめい)にはつらつと、人々のため、社会のために行動していく。それが信心の目的です。健康第一で、尊き使命の人生を生き抜いていきましょう。

無事故への声かけ

 梁島 今年も、「春の全国交通安全運動」が始まりました(11日から20日)。
 永石 子どもたちの登下校中の事故が後を絶ちません。安全確保のため、通学路を一緒に歩いてルートを確認したり、「青信号でも左右を見て渡る」等の声かけが大事だと思います。
 原田 車を運転する側も、安全運転を心がけていきましょう。
 長谷川 本年4月1日から、自転車に乗る全ての人に、ヘルメットの着用が努力義務化されましたね。
 沼倉 ヘルメット非着用時の致死率は、着用時の2倍以上ともいわれます。
 長谷川 何より、一時停止や夜間のライト点灯などの基本を守ることが事故をなくす最善策です。また、自動車と同様、自転車でもスマホ等のながら運転≠竏酒運転は厳禁です。
 原田 日々、聖教の配達に尽力(じんりょく)くださっている「無冠の友」の皆さま、くれぐれも無事故第一でお願いします。私たちも、健康と安全を真剣に祈ってまいります。また、地域においても無事故の声かけを励行(れいこう)していきましょう。

(2023. 5.11. 聖教新聞)

 

 

<34> 清々しい祈りから出発!
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石女性部長、西方青年部長、林池田華陽会委員長

  明19日は、創価学会常住(じょうじゅう)御本尊の記念日です。「大法(だいほう)弘通(ぐつう)慈折(じしゃく)広宣流布大願成就(じょうじゅ)」と脇書(わきがき)にある、この御本尊は、1951年(昭和26年)5月19日にしたためられました。
 西方 同年5月3日、第2代会長に就任された戸田先生は、生涯の願業(がんぎょう)として75万世帯の弘教(ぐきょう)を宣言されました。それは、日本から遠く、東洋へ、世界へと日蓮大聖人の仏法が流布されることを展望されてのことでした。
 長谷川 戸田先生は、学会が無窮(むきゅう)の発展を遂げていくための不可欠な条件として、「妙法流布の組織である以上、組織の中心(じく)は、言うまでもなく純粋(じゅんすい)無垢(むく)な信心しかない」(小説『人間革命』第5巻「随喜(ずいき)」の章)と確信され、広布前進の「金剛不壊(こんごうふえ)(だい)車軸(しゃじく)」となる学会常住御本尊を発願(ほつがん)されたのです。
 原田 以来、創価の師弟は、常住御本尊を「法華(ほっけ)弘通(ぐつう)のはたじるし」(新2086・全1243)として、あらゆる三障四魔(さんしょうしま)を打ち破り、人々の幸福の確立のため、平和のため、広布拡大の勝利の歴史を打ち立ててきました。
 この御本尊は現在、世界広布の根本道場である、総本部の広宣流布大誓堂(だいせいどう)に安置されています。
 永石 8日からは、社会全体の方針に合わせ、会館などでの勤行や短時間の唱題が再開されました。「久々に、同志と共に広布誓願(せいがん)の祈りを合わせることができ、清々(すがすが)しい出発ができました」などの喜びの声もたくさん寄せられています。
 西方 青年部も、社会が揺れ動いている時だからこそ、「強盛(ごうじょう)な祈り」「持続の唱題」に挑戦しています。池田先生は、「苦楽(くらく)ともに唱題し抜く。その(たゆ)みなき精進(しょうじん)のなかに、持続の信心のなかに、宿命の転換も、人間革命もある」と指導されています。
 原田 唱題第一の人≠フ胸中(きょうちゅう)には、常に不屈(ふくつ)闘魂(とうこん)が赤々と燃え、歓喜(かんき)境涯(きょうがい)も開かれていきます。「日々、『感激』をもって生きている人は幸せです。その『感激』を生み出す根本は、(きよ)らかな久遠(くおん)の生命に立ち返ることです。それは、朝の朗々(ろうろう)とした勤行(ごんぎょう)から始まります」とも、先生は言われています。私たちは一日一日、清々(すがすが)しい祈りから出発し、生き生きと進んでいきたい。

共に励ます座談会

 長谷川 22日からは「座談会」も始まります。月に1度、職業も立場も異なる老若男女(ろうにゃくなんにょ)が、信心の歓喜(かんき)や体験、決意を語り合い、励まし合う座談会こそ広布推進(すいしん)の生命線です。
 原田 座談会を迎えるに当たっては、支部や本部などの幹部も一緒に、連絡や訪問・激励に動いていくことです。リーダーが率先して行動している地区は、新たな人材も生まれ、皆さんが元気です。
 長谷川 また何より、会場を提供してくださっている方へ、心から感謝の言葉を申し上げましょう。言うまでもなく、騒音や駐輪・駐車などで、周辺の方に迷惑をかけるようなことがあってはなりません。
 永石 さらに、会合に来られなかった人への励ましも大切になりますね。どうしたら次は参加できるか≠考え、配慮(はいりょ)をしていきたいと思います。
 原田 「ザダンカイ」は今や、世界の共通語です。戸田先生が熱願(ねつがん)された通り、世界広布の時代が到来し、各国・各地で座談会が活発に開かれ、幸福と希望の語らいが繰り広げられています。今月も私たちは、明るい笑顔がはじける、楽しく充実した座談会を行っていきましょう。

信心を深め合う場

  女性部結成の月である5月、池田華陽会(かようかい)は「永遠の五指針」を学び合う「華陽カレッジ」を、全国各地で開催しています。
 永石 華陽カレッジは、仕事や学業など、さまざまな分野で挑戦を続ける同世代の友と出会い、ありのままの語らいを通じ、信心を深め合う場です。
 長谷川 4月28日付の聖教新聞には、華陽カレッジで活用できる特集が掲載され、このほど作成されたアピール映像を視聴することもできますね。
 永石 昨年から開催してきた華陽カレッジで、参加者が増えている地域や、初めて参加する方が多くいる地域の特長は、やはり、一人一人とつながろう≠ニの思いで、日頃から訪問・激励に力を入れていることです。
  第2総東京の昭島牧口区では、華陽会のキャップやサブキャップが、会合連絡などの時だけでなく、日常的に女性部の先輩たちとコミュニケーションを取ることで、母娘≠フような関係が構築され、仲良く家庭訪問に動いています。
 永石 キャップやサブキャップが、池田先生の指導を学び合いながらどうしたら皆で成長できるか∞地域広布を進めていけるのか≠真剣に語り合っているとも聞きました。そうした自発能動のリーダーの姿が波動を呼び、参加者が増えているそうですね。
 西方 6月からは、全国への配信行事「SOKA連続セミナー」も開催されます。
 原田 学会の信仰(しんこう)は、各人を、より「強く」「()く」「(かしこ)く」するものであり、その活動は社会を、より「良く」するためにあります。セミナーでは、そうした姿を、芸術部による信仰体験(第1回)や、識者が語る聖教新聞の魅力(みりょく)(第2回)などを通じ、多角的に訴えていきます。
  池田華陽会にとっても、対話に挑戦できる絶好の機会だと思っています。私自身も今月、近所に住む方に折伏(しゃくぶく)を実らせることができました。一人でも多くの華陽会メンバーが仏法対話に挑み、自行化他の実践を通じて、さらなる信心の歓喜を実感できるよう、女性部の先輩たちと共に頑張っていきます。
 原田 華陽姉妹≠フ前進は、広布の希望となり、社会の未来を明るく照らしていきます。自他共(じたとも)の幸福を開きながら、励ましの絆を大きく結び広げていけるよう、皆で応援していきましょう。

(2023. 5.18. 聖教新聞)

 

 

<35> 皆が青年の心で希望の前進
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石女性部長、河合副女性部長、梁島男子部長

 河合 本年10月1日に、「教学部初級試験・青年部教学試験3級」が実施されます。本紙16日付に大綱(たいこう)が掲載されましたが、6月1日から申し込みが始まります(7月23日まで)。
 原田 学会の教学試験は、まさしく民衆の哲学(てつがく)運動です。昨年11月の任用試験では、全国で9万人の内外の友が挑戦。激動の時代にあって、生命尊厳(そんげん)と幸福勝利の道を説き明かした日蓮仏法の哲理(てつり)に触れたことで、深い納得と感動の声が多く寄せられました。任用試験をきっかけに、入会した方もいます。
 永石 今月31日まで、5月度「御書講義」の映像が配信されています(「SOKAnet会員サポート」のほか、会館や個人会場、「SOKAチャンネル モバイルSTB」で視聴可能)。この映像の視聴をもって講義への「参加」とし、今回の初級・3級試験の評価点として考慮されます。地区・支部でも、対象の方に声をかけていきたいと思います。
 長谷川 人生にあって、大変な時、試練の時、御書の一節は、大きな勇気と力の源泉(げんせん)となります。聖教新聞1面で掲載されてきた池田先生の御書シリーズ≠フ連載は、私たちの信心と実践(じっせん)の大いなる(かて)になってきました。この5月6日付で、累計600回を数えました。
 永石 2011年3月から「御書とともに――名誉会長が指針を贈る」を開始し、現在、連載中の「御書と未来(あした)へ――池田先生が贈る指針」までの12年間、先生は、同志の希望の道標(どうひょう)となる御聖訓(ごせいくん)と指導を示し続けてくださいました。
 原田 「行学(ぎょうがく)の二道をはげみ(そうろう)べし。行学たえなば仏法はあるべからず」(新1793・全1361)です。学会は、「御書根本」に、日蓮大聖人の仰せ通りの実践を貫いたからこそ、いかなる困難も乗り越えて、大きく発展し、世界広布が現実のものとなりました。今回の教学試験も、受験される方はもとより、応援などで関わる皆が大成長を遂げ、地区・支部の勢いを倍加させる最高の機会としていきましょう。

共に祈り、共に動く

 梁島 5月から6月にかけて、男子部大学校の入卒式が各地で行われます。5期生は、これまでの1年間、「勝利長」(育成責任者)と二人三脚で、対話への挑戦や、小説『新・人間革命』の研さん等を重ねてきました。
 原田 大学校では、先輩が新しいメンバーと共に祈り行動し、共に前進、成長する姿が光っていますね。
 河合 東京でも、青年世代の励ましに壮年、女性部も工夫して取り組んでいます。そして、新しく活動を始めたメンバーが友人に御本尊流布をし、地区や支部で波動を広げている所が増えています。
 梁島 一昨年に入会した静岡の5期生は、勇気を出して職場の後輩に対話、自身の信仰(しんこう)体験をありのまま語りました。そして、昨年の任用試験に、そろって合格。試験を通じて仏法を学び合う中、友人が自ら入会を希望しました。
 長谷川 こうした大学校生のうれしい報告を、関西など各方面からも聞いています。頼もしい限りです。
 梁島 兵庫では、一昨年に入会したフレッシュな5期生が、真剣な題目で壁を破っています。それまで対話を続けていた友人が、家族から入会を反対されましたが、誠実な対話で理解を深めることができ、晴れて御本尊を受持(じゅじ)することができました。
 原田 戸田先生は、「折伏すれば信用が残る」と言われました。相手の幸福を心から願っての対話は、たとえ一時の無理解などがあったとしても、それを超えて、真に友情が結ばれ、生涯の友人になっていきます。
 長谷川 次の6期生にも、新入会のメンバーが多くいるそうですね。
 梁島 沖縄でも、男子部のリーダーが、友人と一緒に唱題を重ねていく中、日々の功徳を実感した友人が、自ら入会を決意しました。祈って確信をつかんだ、その新入会の友は、来月から、大学校6期生として出発する予定です。今、こうしたメンバーが、新しい力≠ニなって活躍しています。
 長谷川 一方、戸田先生が「折伏と聖教新聞の拡大が、広宣流布の両輪である」と言われたように、聖教の購読推進にも、取り組んでまいりたい。
 河合 聖教新聞には、「真実の言論」「建設の言論」があります。また何より、希望と励ましの言葉があふれています。そこに、多くの友人から共感が寄せられています。「セイキョウギフト」(原則、毎月の第1日曜に掲載)や「電子版」も活用しながら、さらに対話を広げていきたいと思います。
 永石 これから、記念すべき「11・18」広宣流布大誓堂完成10周年へ向け、「皆で弘教・聖教拡大に挑戦しよう」「皆で青年世代・宝の未来部を育もう」の2点を掲げて、前進また前進です。
 原田 青年を先頭に、皆が青年の心で、颯爽(さっそう)と勇気と正義の対話に躍り出ていきましょう。そして、この困難の時代を、妙法の陽光で明るく照らしていきたい。

満々たる生命力で

 長谷川 先週は、各地で気温が上がり、今年初めて35度を超える「猛暑日」を記録した地域もありました。
 永石 日本気象協会の予測によると、6月の気温は、東日本や西日本で「平年より高く、蒸し暑くなる」可能性があるため、早めの熱中症対策を呼びかけています。
 河合 小まめな水分補給、適度な塩分の摂取、室温の調整、そして何より、食事や睡眠で体調を整えていくことが、予防策として重要です。
 原田 朗々(ろうろう)たる題目で生命力をみなぎらせながら、価値ある一日一日を、聡明(そうめい)に勝ち取ってまいりましょう。

(2023. 5.22. 聖教新聞)

 

 

<36> 平和の世紀開く対話を拡大
出席者:原田会長、永石女性部長、西方青年部長、田島学生部長、先ア女子学生部長

 原田 このほど、池田先生の韓国SGI本部訪問25周年を祝賀する本部幹部会や記念碑除幕式などに参加するため、同国を訪問しました。おかげさまで全ての行事を大成功で終えることができました。
 田島 大躍進を続ける韓国の同志の姿が連日、聖教新聞や電子版の動画で紹介されていました。世界宗教へ飛翔(ひしょう)する学会と共に前進する誇りと喜びを改めて深くかみ締め、決意を新たにする日々でした。
 原田 現地では、世界市民を育成し、日韓友好に貢献されてきた先生に対し、韓国外国語大学から名誉哲学博士号が授与されました。さらに、先生の「思想と精神を世界が模範とすべき」とたたえ、京畿道城南(キョンギドソンナム)市から先生ご夫妻へ名誉市民称号(しょうごう)が贈られました。
 永石 これほどうれしいことはありません。私たちは、誇りと希望を胸に、さらに広布の道を走っていきたいと思います。
 原田 韓国の同志は本年、師弟凱歌(がいか)の新たな歴史を築こうと、弘教(ぐきょう)拡大に挑み、1万5000人の新入会者が誕生。全国1万9000会場で、師弟共戦の誓いみなぎる座談会を開催してきました。私たちも「11・18」へ向け、勇躍(ゆうやく)の前進をしていきましょう。

庶民を守る使命が

 西方 1978年(昭和53年)6月30日に学生部歌「広布に走れ」が発表されて、本年で45周年となります。「私は、諸君(しょくん)のために一切をなげうつ覚悟です。未来は君たちに託すしかない」と語られ、学生部は大事だから、私が歌を作って、諸君に贈ります。みんなのために、後世(こうせい)に残る学生部歌を作ってあげたい≠ニ、先生が作詞・作曲してくださった歌です。
 先ア この節目を迎えるに当たり、学生部は6月30日の結成記念日を目指して、「平和の世紀を開こう! 対話拡大期間」を勢いよく勇進しています。
 田島 さらに7月の本部幹部会が「学生部・未来部大会」の意義を込めて開催されることが決まり、新しい力を先頭に、勇気の対話に先駆(せんく)することを深く決意しています。
 先ア オーストラリアに短期留学中の第2総東京のメンバーは、現地で知り合った友人に仏法対話。入会を決意した友人は、11・18を目指し、さらなる仏法の研さんに励んでいます。
 田島 神奈川・相模原総県の1年生は、仏法の人間主義の哲学を広げようと、高校の友人たちに対話を展開。果敢(かかん)折伏(しゃくぶく)にも取り組んでいます。また名古屋牧口総県の1年生は、学生部になって初めて参加した会合で、夢に向かい、前向きに努力を続ける先輩たちの姿に深く感銘(かんめい)を受け、学会活動を始めました。
 先ア 私たちは、先生の「G7広島サミットへの提言」などの研さんにも取り組んでいます。埼玉のメンバーは、池田先生の提言を友人と一緒に学び深め、平和・文化・教育運動を展開する学会の姿を、多くの友人に語っています。
 田島 先日、行われた広島G7ユースサミットには、学生部の代表も参加し、核兵器廃絶への不屈(ふくつ)の決意を固めています。師の構想を実現する弟子へ成長するため、まずは足元から平和のうねりを起こしていきます。
 原田 学生部は、新たな民衆運動の台頭(たいとう)を恐れる既成(きせい)勢力により、学会に不当な弾圧(だんあつ)が加えられた、夕張炭労事件と大阪事件の渦中(かちゅう)の57年6月30日に誕生しました。
 権力の魔性(ましょう)との壮絶(そうぜつ)闘争(とうそう)の中で産声(うぶごえ)を上げた学生部には、無名の庶民(しょみん)を守り抜き、真の平和社会の建設へ先駆(せんく)する使命があることを示しています。
 西方 先日も先生は、「社会も、世界も、新たなステージへ進みゆかんとする今、妙法の学徒たる君たちこそ、『(みょう)とは蘇生(そせい)()なり』(新541・全947)との力を、生き生きと、また溌剌(はつらつ)発揮(はっき)しゆく希望の旗手なのです」と呼びかけられました。
 原田 日蓮大聖人は「(もと)より学文(がくもん)(そうら)いしことは、仏教をきわめて(ほとけ)になり、恩ある人をもたすけんと思う」(新1195・全891)と(おお)せです。最極(さいごく)無上(むじょう)の生命尊厳(そんげん)の大哲理を持った学生部の皆さんが、学び(きた)え、両親をはじめとした恩ある人々、(えん)する人々を幸福へ導く、人間指導者へと育ちゆかれんことを深く祈念しています。

世界の知性が刮目

 永石 現在、全国各地で座談会が開催されています。信心の功徳(くどく)の体験や、仏法の平和と人道の哲理を語り合う座談会は、牧口先生以来の学会の伝統です。
 原田 それは、「地域友好の広場」「言論の自由の会座(えざ)」「民主主義の対話のモデル」であり、人間と人間が触れ合い、支え合う「理想の共和(きょうわ)」の姿でもあります。世界の知性も、私たちの座談会に刮目(かつもく)しています。
 永石 アメリカの「平和研究の母」エリース・ボールディング博士はかつて、日本で座談会に出席した経験を通し、「互いの顔が平等に見える」「互いの話をよく聞き、互いに知り合うことができる」「心を一つにして目的へと進むことができる」座談会は、「平和の文化」の先端の在り方であると語っていました。
 西方 オックスフォード大学名誉教授のブライアン・ウイルソン博士も、座談会運動に注目され、「(創価学会こそ)非人間的な傾向が強まる現代社会において、新たな人間共同体を生み出している」と述べています。
 原田 多忙な中、さまざまな困難を乗り越えて座談会に参加する方もいます。だからこそ私たちは、信心の「歓喜(かんき)と希望と確信」、そして「真心の励まし」や「ねぎらい」があふれる座談会を目指していきたい。誰もが「参加して良かった」と納得し、満足できる心のオアシス≠ニなる座談会を開催していきましょう。

(2023. 5.25. 聖教新聞)

 

 

<37> 心と心をつなぐ励ましの絆
出席者:原田会長、永石女性部長、沼倉女性部書記長、西方青年部長、林池田華陽会委員長

 永石 本年、女性部は、(さち)と希望の語らいを広げる少人数の集い「グループ」の結成から45周年の節目を迎えました。この6月、記念の「女性部総会」を全国各地で開催します。
 沼倉 総会はグループ単位で行い、全女性部員が対象となります。また、広く友人にも声をかけながら、楽しく、にぎやかに行っていきたいと思います。
  女性部の先輩の信仰(しんこう)体験や励ましに触れることは、池田華陽会やヤング白ゆりの若い世代にとって、信心が深まる、またとない機会です。
 西方 私の妻もグループ長ですが、自身がメンバーを励ます以上に、地区・支部の女性部長をはじめ多くの方から日々、温かな激励(げきれい)を送っていただきながら、明るく前進しています。
 永石 「6月は毎週、友人と会い、交流を深めてきます」と元気に決意を語る方もいます。今まで広げた仏縁(ぶつえん)を大切にし、総会を通じて、新たな友好対話にも挑戦していきましょう。
 沼倉 なごやかな語らいとともに、充実の研さんの場としていきたいですね。『大白蓮華』の連載「輝きのグループ学習」や、聖教新聞の「女性部のページ」、さらには、指導集「幸福の花束」や「華陽の誓い」などから、心に残る部分を学び合ってもよいと思います。また、モバイルSTBの番組も活用できます。
 永石 皆が主役≠フ総会です。一人の友人、一人の同志の状況に合わせながら、自由な発想で伸び伸びと行っていきましょう。
  私も、45周年の記念の「しおり」を頂き、感激です。これには、先生が撮影された花々の写真に「感謝は、心の豊かさを意味する。感謝のある人には喜びがあり、幸せがある」との言葉が記されています。
 永石 しおりは、参加者はもちろん、総会に向けた訪問・激励や対話を通して、一人一人に、日頃の感謝と真心を込めて、お渡ししていきたいと思います。
 原田 池田先生は、「一人から一人へ、またその先の一人へ! 心と心をつなぐ勇気と誠実の連鎖(れんさ)に、広宣流布の希望の緑野(りょくや)は無限に広がります」と語られました。「一は万が母」(新578・全498)です。不安が広がる現代にあって、目の前の「一人」と心を通わせ、本音で語り合う女性部総会は、内外の友に希望の()をともす大切な場です。壮年部、男子部も、大成功を祈り、応援していきましょう。

共感と納得の対話

 沼倉 振り返れば、「グループ」は、1978年1月、「支部制」が始まるなど広布の新たな潮流(ちょうりゅう)が起きる中、婦人部(当時)が小単位の学習・懇談(こんだん)≠開始したことが淵源(えんげん)です。
 西方 当時は、宗門の悪侶(あくりょ)や退転・反逆者らによる策謀(さくぼう)(うず)巻き、横暴(おうぼう)(ころも)権威(けんい)で、学会員が苦しめられていた時期でした。
 永石 その渦中(かちゅう)、師弟の真実と正義を語り、教学の研さんに(てっ)した創価の女性の連帯は、さらに信心の確信を深め、師や同志との(きずな)を強めていったのです。
 原田 真実ほど強いものはありません。だからこそ学会員は、巧妙(こうみょう)に仕組まれた策謀や邪義(じゃぎ)を鋭く見破り、堂々と正義を語り、勝ってきたのです。
 沼倉 実際、こうしたグループの取り組みから、新たな人材が(はぐく)まれ、折伏・弘教など歓喜のエピソードが無数に生まれています。
 永石 神奈川では、もともと信心に積極的ではなかった女性部員が、グループ長と一緒に小説『新・人間革命』を学ぶ中で学会の素晴らしさを知り、一念発起。今では自身がグループ長となり励ます側≠ニして立ち上がっています。
 沼倉 また、毎月のグループの集いに参加をしていた友人が、晴れて入会したという喜びの報告も、全国で聞かれます。
 永石 「本音で語れるので参加しやすい」「悩みに同苦してくれるので、また来たいと思える」――「グループ」には、こうした共感の声があふれています。
 原田 池田先生は、小単位で語らう意義について、『新・人間革命』第26巻「法旗」の章で「一方通行ではなく、皆の声に、じっくりと耳を傾けることができる。本当の悩みや疑問を聞き、それに答えることができます。つまり、納得の対話ができる」と記されています。一人に寄り添う励ましと、揺るがぬ信心を磨く研さんを両輪とするグループの活動こそ、まさに広宣流布の生命線です。

若き人材の潮流を

  まもなく迎える6月4日は、「世界池田華陽会の日」です。2009年のこの日、池田先生と奥さまが、創価女子会館(現・創価池田華陽会館)を初訪問し、「池田華陽会 永遠の五指針」を贈ってくださいました。指針を胸に今、国内外で華陽の友が躍動しています。
 永石 韓国では、若い世代同士の対話拡大が目覚ましく、新入会の女性部員が、家庭不和など全ての悩みを信心で乗り越えた歓喜の体験を会合で語るなど、波動が広がっています。海外でも、華陽姉妹の成長が、皆に希望と勇気を広げています。今後、各国で華陽会の日≠慶祝(けいしゅく)する集いが予定されています。
 沼倉 日本でも今月、笑顔(はじ)ける「華陽カレッジ」が各地で行われ、参加者から「私も折伏に挑戦したい」「先輩と一緒に訪問・激励に歩くようになった」など、自身の使命の道を生き生きと進む、喜びの声が生まれていますね。
  これまで取り組んできた、師匠・同志・友人と絆を深めるつながるプロジェクト≠ヘ、今後も力強く推進します。『新・人間革命』の研さんや、徹底した訪問・激励で、華陽姉妹の連帯を一層(いっそう)強め、(えん)する友に勇気の励ましを送っていきたいと思います。
 原田 24日の各部代表者会議で、先生は、華陽カレッジに言及され、戸田先生が言われていた「常に新しい『何か』を生み出していくのが、青春の信仰だよ。朗らかに、はつらつと自分を開いていけば、そこから周囲も変えていける」との言葉通りの姿であると、たたえてくださいました。桜梅桃李(おうばいとうり)のスクラムを(ほが)らかに広げる池田華陽会の皆さんを、地区・支部でも励ましながら、わが地域に、新たな若き広布の人材の流れを築いていきましょう。

(2023. 5.29. 聖教新聞)

 

 

<38> 人生を豊かにする学会の信仰
出席者:原田会長、永石女性部長、梁島男子部長、山下未来部長(高等部長兼任)、山口女子未来部長(女子高等部長兼任)

 原田 6日は、初代会長・牧口常三郎先生の生誕日です。1930年(昭和5年)11月18日、牧口先生と戸田城聖先生の師弟により誕生した創価の地涌(じゆ)の連帯は今、192カ国・地域へ広がりました。日本、世界の「平和の(はしら)」「教育の眼目(がんもく)」「文化の大船(たいせん)」として、大発展を遂げています。
 永石 牧口先生は日蓮大聖人の仏法の本義(ほんぎ)に基づき、皆が現実の人生で幸福を開いていけるよう、信行(しんぎょう)深化(しんか)させる実践(じっせん)に励み、社会の平和と?栄(はんえい)を目指す活動を推進されました。
 梁島 戦争拡大に暴走する軍部政府は当時、国家神道による思想統一を(はか)りました。その弾圧(だんあつ)を恐れた日蓮正宗は、神札を大石寺にまつります。そして牧口先生にも「神札を受けるように」と言い渡してきました。しかし牧口先生は、大聖人の謗法厳誡(ほうぼうげんかい)の精神を(つらぬ)き、断固として拒否されます。
 原田 翌月の43年7月6日、牧口先生と戸田先生は治安維持法違反と不敬罪の容疑で逮捕・投獄されます。しかし両先生は、獄中(ごくちゅう)でも権力の弾圧に屈することなく、仏法の正義の道を歩み抜かれました。
 永石 牧口先生が、取り調べに当たった検事や判事に、戸田先生が看守に、大聖人の仏法の教義を語り抜かれたことは有名です。
 原田 牧口先生は御書に(おお)せ通りの「不惜身命(ふしゃくしんみょう)」の実践を貫き、44年11月18日に殉教(じゅんきょう)されました。戸田先生は45年7月3日に出獄され、妙法弘通(ぐつう)の指揮を執り、民衆救済の道を開かれました。本年は、お二人の法難(ほうなん)から80年となります。
 山下 戸田先生の不二の弟子として、先師と恩師の峻厳(しゅんげん)なる精神を受け継ぎ、日本のみならず世界への広宣流布を推進されたのが池田大作先生です。
 原田 まさしく仏法史上の未曽有(みぞう)の快挙です。大聖人の仏法を実践し、自身の生命を変革して、幸福と平和の連帯を広げ、人類の宿命転換(てんかん)をも成し遂げていく――この「人間革命」の理念を掲げる同志が、192カ国・地域で躍動する時代が到来したのです。

皆で視聴しよう!

 永石 3日からは、自身を輝かせ、人生を豊かにする学会の信仰を多くの方に伝えるため、「SOKA連続セミナー」を開催します。
 梁島 第1回は、人気漫才コンビのナイツ(芸術部)が登場します。「学会活動とは」「題目のすごさ」などを自らの言葉で語る、笑いと共感の約30分のステージになっています。
 原田 友人はもちろん、未入会の家族の方、新会員、青年部員・未来部員などの皆が視聴し、信仰(しんこう)と学会活動の大切さを再認識≠キる機会にしていただければと思います。

一人一人のもとへ

 山口 7日は高等部結成記念日です。広布の未来を展望し、池田先生が第3代会長に就任後、最初に結成された部です(64年)。
 梁島 当時、青少年を取り巻く問題が多々起きていました。先生は、日本と世界の未来を見据(みす)え、中学・高校生育成の(はん)を示すことが、学会の使命であると考えられたのです。
 山口 結成に際して先生は、「勉学第一」との指針を贈ってくださいました。昨年も、そのことに触れ、「激動の世界を(たくま)しく見つめながら、スケールの大きな学びに挑んでほしい」と呼びかけられました。東京・小平には、地球的規模の課題の解決を探る全国高校生フォーラム(主催=文科省等)で「生徒投票賞」を受けるなど、世界平和建設のため、勉学の挑戦を続ける女子高等部員がいます。
 山下 先生は「未来の()を知らんと(ほっ)せば、その現在の(いん)を見よ」(新112・全231)との御書の一節を(はい)し、「今は『勝利の土台』を築く時です。忍耐強く学んだ人が最後は勝つ。今日も学ぼう! 自分のため、父母のため、人類のために!」とも訴えられています。富山には、合格率約10%の難関(なんかん)の国家試験に合格した高等部員がいます。
 山口 未来部は4・5月に、各地で「新入生歓迎の集い」を開催しました。今月4日の「未来部の日」を中心に、高等部の部長・副部長、中等部の未来リーダーなどを対象とした「未来部リーダーズ研修会」も各地で行っていきます。
 山下 7月の本部幹部会は「学生部・未来部大会」の意義を込めて開催されます。未来部員の成長と活躍を祈り、(たから)の人材育成にさらに力を(そそ)いでいきます。
 梁島 本年は、未来部歌(当時の高等部歌)「正義の走者」誕生から45周年でもあります。先生は激務(げきむ)の合間を縫い、高等部有志が作った歌詞の案に推敲(すいこう)を重ねられ、「師弟一体の歌」を作成してくださいました。
 山下 「高等部員は、全員が創価の大切な後継者(こうけいしゃ)である! 私の最高の(たから)ともいうべき愛弟子(まなでし)である! 21世紀の広宣流布のバトンを託す正義の走者である!」との思いで歌詞を練り上げてくださったのです。
 山口 1、2番では、自身の心を制覇(せいは)し、信義(しんぎ)生涯(しょうがい)(つらぬ)く大切さ∞一人立つ信念の人生に、最も美しい友情が生まれる≠アとが表されています。3番には、「ああ(はしら)たれ 我等(われら)の時代の」とあり、「皆が自分の世代の広宣流布に責任をもち、信頼の柱となり、友情を広げていくなかに、仏法の人間主義の着実な広がりがある」との思いを託してくださっています。
 永石 わが地域の未来部員は全員が、「新たな時代の柱」たる使命の人材であり、世界平和を建設しゆく「正義の走者」です。この確信で、一人一人のもとへ足を運び、顔を合わせ、真心の励ましを重ねていきたいと思います。
 原田 座談会などにも一緒に参加し、「創価家族の楽しい思い出」を共に築いていきたい。何より、未来部員が最も触発(しょくはつ)を受けるのは、同世代の仲間との交流です。7月には、中・高等部合同の「全国未来部夏季研修会」も実施します。未来部員同士が直接語り合い、友情を結べる機会を積極的につくり、「正義の走者」の連帯を、皆で広げていきましょう。

(2023. 6. 1. 聖教新聞)

 

 

<39> 「実践の教学」こそ学会の魂
出席者:谷川総合教学部長、原田教学部長、小泊(こどまり)女性部教学部長、石田男子部教学部長、小川女子学生部教学部長

 小川 1日から、「教学部初級試験・青年部教学試験3級」の申し込みが始まりました。地区・支部では今、申し込みを通して、一人一人への励ましを進めてくださっています。
 石田 出題範囲は(1)「立正安国論(りっしょうあんこくろん)」第9・10段(2)「日女御前(にちにょごぜん)御返事(ごへんじ)御本尊相貌抄(ごほんぞんそうみょうしょう))」<抜粋(ばっすい)>(3)『教学入門』第2部および「世界広布と創価学会」(日顕宗破折(はしゃく)の内容を含む)からです。6月下旬に発売される『大白蓮華』7月号に、全ての解説が掲載されます。全国の書店や聖教ブックストアでも購入・注文できます。
 小川 学生部は、昨年の任用試験に多くのメンバーが合格し、今回の受験資格者が大勢います。釈尊(しゃくそん)、法華経、そして日蓮大聖人、創価学会という人間主義の仏法の系譜(けいふ)に、信心の深い意義を見いだしているのです。共に確信を深める思いで、親身になって後輩と関わっています。
 石田 男子部も、大学校生など新進気鋭(しんしんきえい)のメンバーが挑戦します。仕事や学業で多忙な中だからこそ、生きゆく柱となる確かな哲学が希求(ききゅう)されます。次代のリーダーを輩出(はいしゅつ)する決意で一緒に学び、共に対話拡大を進めていきます。
 小泊 いかなる困難にも負けない自分へと成長し、宿命を使命に転換していくための「教学」です。私自身、(やまい)に直面した際、「南無妙法蓮華経は師子吼(ししく)のごとし、いかなる病さわりをなすべきや」(新1633・全1124)との一節に勇気をもらい、題目を唱え抜いた結果、その病を克服(こくふく)。以前にも増して元気になった今、功徳と感謝を内外の友に語っています。
 谷川 「日蓮大聖人直結」「御書根本」の信心こそ、学会の(ほま)れです。学会が、あらゆる(なん)を乗り越え、世界宗教へと発展を遂げたのは、ひとえに、皆が御書を心肝(しんかん)に染め、大聖人の(おお)せ通りに「広宣流布の信心」を(つらぬ)いてきたからにほかなりません。「日蓮と同意」(新1791・全1360)――この地涌(じゆ)菩薩(ぼさつ)誓願(せいがん)こそが、信心の根幹です。教学の研さんを通して、皆がこの学会の根本精神を命に刻み、信行学に励んでまいりたい。

世界に求道の息吹

 小泊 今、喜々として御書を学び、前進している姿が各地で見られますね。
 原田 四国の各県では、草創(そうそう)のリーダーが講師を担当する「会館講義」を、昨年から開講しています。池田先生の指揮のもと、学会が広宣流布の信心で「三類の強敵」を厳然(げんぜん)と現し、勝ち越えた歴史を解説。若い世代にとっても信心の触発(しょくはつ)になる良い機会として、今後も続けていく予定です。
 石田 中部の男子部では、小説『人間革命』の研さんに挑む男子部大学校を終えて創価班・牙城会になったメンバーに対し、さらに信行を深める目的で教学大学校≠結成、定期的に学習会を行っています。資料や講義も分かりやすさを重視し、参加者からは「楽しく御書を学べるのは素晴らしい」「学んだことを日々の生活に生かしていきたい」と、清新な決意が聞かれます。
 小川 首都圏の女子学生部は、5月に「御書カレッジ」を開催。「南無妙法蓮華経と唱え(たてまつ)る者は、法師(ほっし)の中の大法師なり」(新1026・全736)との大確信の御文に触れ、「悩みを信心で乗り越えていきます」といった声が多く寄せられました。
 小泊 関西の女子学生部は、「ダイヤモンドカレッジ」を行い、「日女御前御返事」を研さん。「仏法の根本は信をもって(みなもと)とす」(新2088・全1244)等の御文を(はい)し、学びを深めていますね。新たに学生部の一員となったメンバーにも、丁寧(ていねい)に御書の重要性を伝え励ます姿は、人材育成の模範です。
 原田 海外でも求道(きゅうどう)息吹(いぶき)がみなぎっています。今年も、多くの国で教学試験が行われています。イギリスでは、全国約70会場で約500人が受験。オランダでも、首都アムステルダムに昨年オープンした「オランダ池田友好平和会館」で初めて実施し、会友も含めた116人が喜びの受験となりました。このほか、ドイツ、イタリア、アメリカ、メキシコ、コロンビアなどで開催されています。
 石田 昨年末には、アフリカや中南米、韓国でも行われましたね。韓国では、今年も青年部主催の試験を行い4000人超が集うなど活気に満ちています。
 原田 どの国でも日本と同じく、一人一人が、生命尊厳(そんげん)の哲理を生き生きと学び、御書根本に、自身の人間革命や広布拡大に懸命に取り組む姿に、改めて仏法の偉大さを感じます。
 谷川 先月、訪問したアメリカでも実感しましたが、まさに「梵漢共時(ぼんかんぐじ)に南無妙法蓮華経と云うなり」(新984・全708)との御聖訓の通り、世界広布は同時進行です。
 原田 御書には随所(ずいしょ)で、門下に真心の励ましを送る大聖人の大慈大悲(だいじだいひ)が拝されます。分断や孤立化が進む時代にあって、今こそ共生の哲理、人間主義の仏法が求められているのだと思います。
 谷川 御書は、万人の幸福の大道を開く「希望の経典」です。池田先生は、「『実践の教学』なくして、仏法の研鑽(けんさん)はない」と語られました。そして「仏法は、人生の絶対勝利の法理である。宿命転換、変毒為薬(へんどくいやく)の宗教である。人間革命の希望の哲学である」と。悩みや課題に直面した時こそ御書に立ち返り、勇んで進んでまいりたい。

青年世代から反響

 小川 3日に配信が始まった「第1回SOKA連続セミナー」に早速、反響が寄せられています。人気漫才コンビのナイツ(芸術部員)が、信仰の喜びと題目の功徳を楽しく語る姿、体験に基づく言葉が、若い世代に共感を呼んでいます。
 小泊 個人会場での「SOKAチャンネル」や「モバイルSTB」を生かし、一人一人の予定に合わせて小単位で開催している地域もあります。セミナーは、11日まで視聴できます。
 谷川 今月は女性部総会が、各地で多彩に行われます。また、壮年・男子部で座談会を開催する地域も多いと思います。生命尊厳の哲理を掲げ、にぎやかに、勇気と希望と励ましの対話を広げていきましょう。

(2023. 6. 5. 聖教新聞)

 

 

<40> 正義の走者≠全力で育成
出席者:長谷川理事長、山口未来本部長、石田女性未来本部長、本橋副未来部長(中等部長兼任)、押金少女部長

 山口 夏の「未来部躍進(やくしん)月間」へ向け、未来本部長・未来部長・少年少女部長などの皆さんが一堂に集う会合が、15日に全国の会館等で実施されます。
 長谷川 これには、支部以上の全未来部担当者、教育部、学生部の代表等が参加。未来部歌「正義の走者」誕生45周年を記念する月間の勝利へ、新たな決意で出発します。
 石田 池田先生は「永遠に勝ち栄えゆく未来の創価を(つく)るため、全同志がスクラムを組んで、正義の走者≠いやまして育てゆこう」と強調されています。
 山口 そのためにも、地域の未来部員一人一人のもとへ足を運び、心通う励ましを送っていきましょう。
 長谷川 月間の柱の一つは、「学生部・未来部大会」として開催される、7月の本部幹部会です。一人でも多くの未来部員が参加できるよう、温かな声かけを実践していきたい。
 本橋 私自身、未来部時代に、担当の方と一緒に目標を立て、挑戦し抜いて参加した会合での感動や充実感は、深く心に刻まれています。目標を立てて前進することの大切さを学んだ時でもありました。
 押金 先生は、「目標に向かって挑戦すれば、大きく前進していける。勇気を出して挑んだ分だけ、夢に近づいていく。毎日が楽しく、充実する」と言われています。大会に向け、一人一人の未来部員と語り合い、共に目標を立て、一緒に前進し、金の思い出≠つくっていきましょう。

分かりやすい言葉

 石田 7月または8月の座談会が「未来″タ談会」として、にぎやかに行われることも決まりました。
 押金 5月13・27日付の聖教新聞等で、未来″タ談会について報じられていますが、静岡では昨夏、「ミライ座談会」を開催し、未来部員から「楽しかった。また参加したい」との声が相次ぎました。
 本橋 座談会の内容を全て「未来部目線」で見つめ直し、年齢に合わせた企画になるよう工夫。御書講義や担当幹部の話も未来部員に理解できるように≠ニ考えた結果、普段よりも分かりやすい言葉で会合が運営され、新鮮で大好評だったそうです。
 石田 未入会のお子さんが参加した地区もあり、それに応じて、「納得」や「楽しさ」を生むコーナーを実施し、充実した内容になったとも聞きました。
 本橋 「なぜ勤行・唱題をするのか?」「そもそも信心は、何でやるのか?」など、未来部員であれば一度は疑問に思うことをテーマに語り合った地区もあったそうです。
 山口 静岡の友は、「未来部員に『一方的に教えよう』とするのではなく、『一緒に考えよう』という姿勢が大事であると感じました」「子どもたちの疑問や質問を通して、私たちの方が、学びや気付きを得ることが多くありました」などと述べていました。
 長谷川 この未来″タ談会で最も重要なのは、会合前に、皆で力を合わせ、未来部員のもとを訪れ、声をかけることです。
 山口 毎月の座談会で、お父さんから頼まれ、「大白蓮華」の巻頭言を読み上げている未来部員のもとへ、改めて地区の幹部の方が足を運び、お願いをしたところ、喜んで引き受けてくれたと伺いました。子どもに限ったことではありませんが、自らを一個の人格として尊重してもらえることは、誰にとってもうれしいものです。
 石田 私自身も地区の未来部員に、座談会のお知らせを記した手紙を渡すようにしています。ある未来部員は、その手紙を持って座談会に来てくれ、私の方が励まされる思いでした。
 長谷川 日蓮大聖人は、後継(こうけい)の門下を「法華経の命を()ぐ人」(新1590・全1169)と大慈悲(だいじひ)で包み、大切に育まれました。先生は、「伸びゆく命の輝きこそ、何ものにも(まさ)る人類の宝であり、世界の希望なのである」と言われています。使命ある未来部員の一人一人を最大に(うやま)い、尊重し、育てていきたい。
 山口 少子化が進み、地域の未来部員が少ない場合もあるかと思います。未来″タ談会は「未来部のための座談会」というだけではなく、「わが地区・わが地域の未来≠開く座談会」でもあります。
 長谷川 普段は会合に参加できない方が、どうしたら会合に参加できるか。未入会の家族の方が参加できないかなど、未来″タ談会を通して、「発想」「視点」「境涯(きょうがい)」を広げ、「新しい座談会のカタチ」「新しい人材の流れ」の構築に挑戦していきましょう。

サマーチャレンジ

 押金 今夏から、未来部伝統の各種コンクールを「未来部サマーチャレンジ」と総称(そうしょう)して実施します。未来部員が自分から参加しやすいよう、全ての応募を「未来部希望ネット」の特設サイト(6月下旬に開設)を通じて行うことになりました。
 本橋 また本年は「E−1グランプリ」に代えて、「イングリッシュチャレンジ」と題した、個人の応募による英語スピーチを行うことにもなりました。
 押金 詳しくは、5月26日付と6月9・23日付予定の聖教新聞をご覧ください。小学生の時に毎年、コンクールに挑戦していた私にとって、夏休みに会館で一緒に手伝ってくれた担当の方の姿は、深く胸に刻まれています。皆で力を合わせ、未来部の挑戦を応援できればと思います。
 石田 先生の未来部への御書講義をまとめた『未来の希望「正義の走者」に贈る』の中には、「青春時代は誰しも悩みの連続です。勉強、進路、友達、家族、恋愛……。数えれば切りがないことでしょう。結論から言えば、信仰(しんこう)は、そうした課題に一つ一つ立ち向かい、勝ち開いていく原動力なのです」とあります。
 長谷川 私たちは、そうした自身の信心の体験を未来部員に伝えていきたい。また信心で試練に挑み、成長するメンバーの姿は、家族や友達、地域の同志に希望と勇気を送ります。(たから)の人材の育成にさらに力を尽くしていきましょう。

(2023. 6. 8. 聖教新聞)