< 座談会 >

創立100周年へ

新時代の暁鐘

 


 

 

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師弟の心で新たな広布史を!
友へ社会へ蘇生の息吹を!
「御書根本」こそ人生勝利の軌道
永遠に師と共に 創価の女性のスクラム
平和の仏智で世界を結ぶ
人生勝利の智慧を磨く生命哲理
深き誓願で不屈の勇進
「永遠の出発の日」に新たな誓願
可能性を信じ 成長を祈る
師弟の凱歌を永遠に響かせ

 

 

 

<31> 師弟の心で新たな広布史を!
出席者:原田会長、永石女性部長、西方青年部長、梁島男子部長、清水女子学生部長

 永石 仏法は「最極(さいごく)の生命哲理」「激動の乱世を照らす希望の英知の光」――池田先生は、こうつづられました。今日から「教学部任用試験(仏法入門)」(6月16日実施)の申し込みが始まりました(5月12日まで)。
 西方 対象は、教学部員になっていない方です。高・中等部員、また会友の方も受験できます。共に学び、語り合い、励ましの絆を強くしていきましょう。
 梁島 まさに民衆の大哲学運動です。2月の世界青年座談会には、新たな男子部や学生部員、同世代の友人が多数参加しました。その中にも今回の試験に挑戦する人たちがいます。
 清水 女子学生部では今、「友人が入会を希望している」「御本尊流布ができた」等のうれしい報告が、続々と寄せられています。教学試験は、そうした友が、仏法への理解を深めていける絶好の機会です。
 西方 前回も、試験後に入会した方や、学会活動に積極的に参加するようになった友など、地涌(じゆ)の人材の裾野(すその)が広がりました。
 原田 教材は、『大白蓮華』4月号に<1>御書3編<2>教学入門<3>世界広布と創価学会、と項目ごとに収録されています。その中にある御聖訓(ごせいくん)に、「『大願(だいがん)』とは、法華弘通(ほっけぐつう)なり」(新1027・全736)、「広宣流布の大願」(新1775・全1337)とあります。学会は、日蓮大聖人に直結して大願に立ち、世界の平和と民衆の幸福のために仏法を弘めてきました。昨年は64カ国・地域で、求道の(こころ)熱き教学試験が行われました。今回の試験を通して、創価の誇りと自覚を深め、さらに広布に邁進(まいしん)しましょう。

「無量の力」が漲る

 西方 巡り来る4月2日は、第2代会長・戸田城聖先生の祥月(しょうつき)命日です。池田先生は、この日を迎える意義を、「桜花の季節に師を(しの)び、希望に満ちた一歩を踏み出し」ゆくことと教えてくださいました。
 梁島 戸田先生は、軍部政府の弾圧と戦った初代会長・牧口常三郎先生と共に投獄され、獄中(ごくちゅう)殉教(じゅんきょう)された牧口先生の遺志を継ぎ、戦後の焦土(しょうど)の中、一人立ち学会を再建されました。そして「75万世帯」の願業を成就し、1958年に尊い生涯を終えられました。
 永石 その不二の弟子として、広布前進の推進力となったのが池田先生です。先生は恩師から託された構想を全て実現されました。死身弘法(ししんぐほう)不惜身命(ふしゃくしんみょう)の闘争を貫き、世界広宣流布の大道を切り開かれたのです。
 原田 今日の学会の大発展を誰が想像したでしょうか。池田先生は、「師の生命は、生死を超えて、弟子の生命と一体である。この一点を自覚すれば、無量の力が(みなぎ)るのだ」と記されています。池田門下の私たちは、「青年の月」3月から「4・2」そして「5・3」へ――共々に弘教拡大、人材拡大に挑み、自身の新たな勝利の広布史を決然と開いていきましょう。

座談会こそ生命線

 永石 今日から7日まで「励まし週間」です。新年度を迎え、さまざまな変化の中で奮闘するメンバーもいます。全リーダーが、地区・ブロックの最前線に飛び込み、励ましの連帯を広げていきたいと思います。
 原田 法華経法師品に、「ひそかに一人のためであっても、法華経の一句なりとも()くなら、この人はすなわち、如来の使いである」とあります。池田先生は、「『一人を大切にする』人間主義の行動が、あらゆる人に無条件に開かれているところに、創価学会が世界に広がった理由がある」と言われました。目の前に悩む人がいれば親身に話を聞き、共に祈り、乗り越え、喜び合う。いずこの国・地域にあっても、広宣流布の方程式は不変です。
 清水 女子学生部は、『新・人間革命』の研さんと、女性部の先輩方からの温かな励ましで、一人また一人と、広布の主体者の自覚を深めています。励まされる側≠ゥら励ます側≠ヨと成長し、生き生きと進んでいます。
 永石 4・5月にかけて男女学生部ともに、首都圏や各方面で、新入生歓迎の集いがあります。池田先生は、「創価の普賢(ふげん)たる学生部が学び鍛えて力をつけた分、世界広布は進む」と、万感の期待を寄せられました。師の心をわが心とし、皆で地域の未来の人材を激励し、育んでいきましょう。
 西方 地道は励ましにおいて模範の取り組みを展開したのが、北海道です。寒さ厳しき2月から3月にかけて、全道149会場で開催された「青年主張大会」に、3万2千人以上のメンバー、3千800人を超える友人が参加し、盛大な催しとなりました。
 梁島 各会場、男女青年の体験発表や新鮮な企画で、未来への希望と決意があふれていました。また、大会に向けて祈り動く中、ヤング男子部が就職を勝ち取った∞かつてない対話拡大を達成できた≠ネど春を告げる歓喜の報告が、全道で巻き起こりました。
 清水 多くの来賓(らいひん)が参加され、ある会場では、地元の町長が、地域の若者が躍動する姿に、「青年たちの人生ドラマを聞けることで勇気をもらえます」と感動していたそうです。
 原田 日本社会は、少子化や過疎化などの課題に直面していますが、わが地域の後継の育成を真剣に祈念し、地道に一人を励まし抜くことで、新たな青年、人材が輩出されている所が増えています。この流れを、さらに広げてまいりたい。
 永石 8日から14日は「座談会の週」です。各地区で発想と視点を広げ、一人一人の状況に即し、多くの友がすがすがしく参加できるよう充実した内容にしましょう。また、担当の支部、本部等のリーダーが一体となって訪問・激励に取り組んでいきましょう。
 原田 池田先生は「座談会こそ、民主主義の希望のオアシスだ。広宣流布の生命線である」と語られました。192カ国・地域の世界広布の大連帯は、ザダンカイ≠軸に広がりました。さあ桜花(おうか)爛漫(らんまん)の春。満々たる生命力で、皆で座談会から出発しましょう。

(2024. 4. 1. 聖教新聞)

 

<32> 友へ社会へ蘇生の息吹を!
出席者:原田会長、沼倉女性部書記長、西方青年部長、梁島男子部長、横井女性部主任部長

 横井 春4月。聖教新聞では20日の創刊記念日を前に、16日(火)付から紙面を刷新することが発表されました。
 梁島 新企画として、世界の識者が語る「未来を開く池田思想」や、池田先生の壮大な足跡を学ぶ「人類の宿命転換への挑戦」がスタートします。また、一部の地域を除き、1〜4面と9〜12面が毎号カラー紙面になります。
 西方 電子版では、日蓮大聖人の御生涯(ごしょうがい)を分かりやすく描いたマンガ「日蓮」も始まります。電子版は今、222カ国・地域からアクセスがあり、世界に大きく広がっています。
 沼倉 その電子版では現在、1カ月分の料金で3カ月分利用できるキャンペーンも実施中です。1人の契約で5人まで利用できるため、「未購読だった家族が読むようになった」等のうれしい声も届いています。
 原田 聖教新聞には、先生の指針、世界に広がる学会の運動、平和・文化・教育への取り組みなどが掲載されています。また、「信仰体験」のページでは、信心を根本に人生の試練を乗り越えてきた「冬は必ず春となる」(新1696・全1253)のドラマが描かれています。
 沼倉 体験談はいつ読んでも感動します。先週も、妊娠中の病魔を誓願の祈りで乗り越えた母。厚労省指定の難病と、ありったけの生命力で闘う父。1歳で難聴と診断された青年が、国際アビリンピック(障害者技能競技大会)で金メダルに輝くまでの軌跡などが紹介されていましたね。
 原田 御聖訓(ごせいくん)に「南無妙法蓮華経は師子吼(ししく)のごとし、いかなる(やまい)さわりをなすべきや」(新1633・全1124)とあります。師子吼(ししく)の題目を唱えて苦難に挑み、強く生き抜く姿は、皆に勇気と希望を送ります。それ自体が、宿命を使命に変えた尊い生き方であると思います。
 沼倉 小説『新・人間革命』第10巻「桂冠(けいかん)」の章には、「病気だから不幸なのか。決して、そうではない」「信心に励み、病気と闘うことによって、心身ともに、真実の健康を確立していくことができる」とあります。先述の体験記事に登場した母も、この先生の言葉を胸に刻み、「変毒為薬(へんどくいやく)」「宿命転換(てんかん)」の道を歩まれていました。
 原田 大聖人は「(われ)らが生老病死に南無妙法蓮華経と(とな)(たてまつ)るは、しかしながら『四徳(しとく)()()く』なり」(新1031・全740)とも(おお)せです。生老病死という人生の根本問題に対し、常楽我浄(じょうらくがじょう)の四徳の香りが吹く――何があっても崩れない幸福境涯(きょうがい)を築く道を、仏法は示しています。
 梁島 聖教には、その確かな実証となる、勇気と希望の記事があふれています。
 原田 先生は「聖教は/歓喜踊躍(かんきゆやく)の/旗印(はたじるし)/友へ社会へ/蘇生(そせい)息吹(いぶき)を」と()まれました。一人でも多くの方に読んでもらえるよう、購読の()を広げていきたいと思います。

明確な担当・責任

 沼倉 今週は「励まし週間」です。正役職の方だけでなく、副役職の方も張り切って訪問・激励に歩いている地域も多くあります。
 西方 先生は、「副役職者を大切にしなさい。その力が本当に発揮(はっき)されれば、広宣流布は加速度的に進みます。副役職の人には、中心者の方から積極的に声をかけ、信義(しんぎ)と友情の絆を結んでいくんです。強い組織というのは、副役職者が喜々(きき)として活躍している組織なんです」と教えてくださっています。
 沼倉 副役職の方の中には、地域に根を張り、さまざまな社会貢献の活動を地道に重ねている方も多くいます。正役職の方よりも副役職の方が、年齢が上で経験が豊富な場合もあるかと思います。
 原田 ゆえに大切なのは、担当や責任を明確にし、存分に活躍できる場をつくっていくことです。そのためにも、副役職の方の話をよく聞き、思いを共有していくことです。
 横井 思い起こせば、あの「二月闘争」の折、池田先生は副役職の支部幹事でした。先生は支部長と同じ「目的観」「理想」に立って、副役職の模範となる戦いを展開されました。
 原田 「支部長を支え、必ず日本一の支部に!」と誓い、(みつ)に連携を取り合いながら、(いん)(よう)に守ったのです。役職が人を輝かせるわけではありません。人が役職を輝かせるのです。
 横井 先生は振り返られています。「心臓部は目に見えない。それでいて皆に力を送る。自分は脚光を浴びなくとも、友をもり立てて、目覚ましい躍進(やくしん)を成し遂げていく人は、最も気高き陰徳(いんとく)を積んでいるのである」と。
 原田 「一人」への励ましが、全ての(かなめ)です。新しい人が立ち上がり、後継(こうけい)の世代が躍動(やくどう)してこそ、「世界青年学会 開幕の年」は勝利できます。さあ、「いよいよ、これから!」の決意で皆が団結し、師弟勝利の広布史をつづり開いていきましょう!

春の交通安全運動

 梁島 6日から15日は、「春の全国交通安全運動」です。新学期が始まる春は、子どもの交通事故が多発します。特に「飛び出し」が原因の第一です。家庭や地域などで事前に通学路の安全を確認しておきましょう。
 西方 言うまでもなく横断歩道は、歩行者優先です。運転者には、減速や停止の義務があります。十分に注意したいと思います。
 梁島 当然、「飲酒運転」や「あおり運転」は厳禁です。もしも、「あおり運転」に遭遇した場合は、車外に出ることなく110番通報し、安全な場所に避難してください。
 西方 最近は、自転車を利用する際のヘルメット着用が努力義務化されています。また、スマホ等を操作しながらの運転は危険です。夜間のライト点灯など、交通ルールを守り、安全運転を心がけていきましょう。
 原田 先生は「無事故こそ幸福の基盤(きばん)」と強調されています。一切の油断を排し、「絶対に事故を起こさない」「巻き込まれない」と毎日祈り、無事故を勝ち取っていきましょう。

(2024. 4. 4. 聖教新聞)

 

<33> 「御書根本」こそ人生勝利の軌道
出席者:長谷川理事長、原田教学部長、木下副教学部長、梁島男子部長、清水池田華陽会書記長

 長谷川 はじめに、台湾東部沖地震に際し、心からお見舞い申し上げます。一日も早い復旧・復興をお祈りしております。
 原田 今、世界中で、教学研さんの潮流(ちょうりゅう)が巻き起こっています。1月には欧州広布会議でのオンライン講義の担当をさせていただきました。人種、国籍、文化など、あらゆる差異を超え約3000人が聴講。人類普遍の生命尊厳の理念をもとに連帯する多様性、協調性が光っていました。
 梁島 御書を学び、世界教団として飛躍する学会の使命を強く自覚し、青年を先頭に対話拡大に前進する姿は、各国共通です。
 原田 3月には、発展(いちじる)しいインド、タイの研修会に行きました。インドでは、「生死一大事血脈抄(しょうじいちだいじけつみゃくしょう)」などの池田先生の御書講義を学び、異体同心の信心や師弟誓願(せいがん)の祈りと実践の重要性を確認。場内は皆が青年の心で進もう≠ニの熱気にあふれていました。
 木下 両国とも、学会創立100周年を目指し、いよいよ平和と幸福のスクラム拡大が進んでいますね。
 原田 タイも、地域社会に信頼の輪が一段と広がっています。先生の「敬愛する新会員の宝友へ」などの講義を通し、「信心即生活」の実践こそ、広布を開く鍵であることを学び合いました。
 清水 学会は、釈尊(しゃくそん)、法華経、そして日蓮大聖人へと至る「仏法の人間主義の系譜(けいふ)」に連なり、民衆の幸福と平和建設に貢献する仏意仏勅(ぶついぶっちょく)の和合僧団です。
 長谷川 どの大陸、国、地域も、仏法に根差した人間主義の光彩(こうさい)燦然(さんぜん)と輝いています。御聖訓に「行学の二道をはげみ(そうろう)べし」(新1793・全1361)と仰せです。池田先生は、「『御書根本』こそ、生活と人生においても、広宣流布の戦いにおいても、『勝利への正しい軌道(きどう)』」と示されました。学会は、その通りの実践を貫き、世界宗教の大道を勝ち開いてきたのです。

10年の確かな歩み

 梁島 振り返ると、「広宣流布大誓堂(だいせいどう)」が完成した2013年からの歩みは、学会が、日蓮大聖人の仏法の精神を正しく継承してきた世界宗教であることを、内外に、広く明確に示してきた10年間でした。
 木下 14年に、大聖人の仏法の本義に基づき、会則の教義条項を改正。17年に、「御書根本」「大聖人直結」を貫きながら、時代や社会に(そく)し、「生きた宗教」として大聖人の仏法を展開する学会の根本精神を示すために、全世界の創価学会の団体と会員の根本規範(きはん)である「創価学会会憲」が施行されました。
 清水 「日蓮大聖人御聖誕(ごせいたん)800年」の節目である21年には、「11・18」学会創立の日を記念して、『日蓮大聖人御書全集 新版』が発刊されました。
 長谷川 御書新版は、池田先生にご監修(かんしゅう)をいただきました。序文の冒頭で先生は、「我ら創価学会は、永遠に『御書根本』の大道を歩む。末法の御本仏・日蓮大聖人が一切衆生のために留め置いてくださった、この不滅(ふめつ)の宝典を(はい)し、『慈折(じしゃく)広宣流布』の大願を貫き果たしていくのである」と、私たちの使命を宣言されました。
 木下 今や御書の翻訳(ほんやく)も、10言語を超えていますね。
 長谷川 今日の世界広布の発展は、初代・牧口常三郎先生、第2代・戸田城聖先生、そして第3代・池田大作先生という創価三代の会長の不惜身命(ふしゃくしんみょう)死身弘法(ししんぐほう)により成し遂げられました。とりわけ池田先生は、世界広布の扉を開き、数え切れない人々を宿命転換(てんかん)、幸福勝利へと導いてくださったのです。
 原田 そして、広宣流布大誓堂完成10周年を迎えた23年の「11・18」には、先生が監修してくださった『創価学会教学要綱』が発刊されました。「御書根本」「大聖人直結」を貫く学会こそ、日蓮仏法を現代に正しく展開し、実践することを示したのが「教学要綱」であり、この10年間の集大成ともいえる一書です。

皆で学ぶ任用試験

 梁島 日本でも教学の取り組みが活発です。今日(8日)から4月度「御書講義」が配信されます。座談会でも拝読(はいどく)する「生死一大事血脈抄」を通して、異体同心で題目を唱え抜くことが、広布の大願成就(じょうじゅ)要諦(ようてい)であることを学びます。
 清水 今月の「華陽カレッジ」では、「曽谷殿(そやどの)御返事(ごへんじ)」を通して下種の対話の意義≠ノついて研さんします。私と林委員長による解説動画も公開していますので、ご活用ください(本紙3月19日付5面に2次元コードを掲載)。
 木下 ヤング白ゆり世代からは、「大白蓮華」2月号の「創春カフェ〜御書を刻むひととき〜」で、「冬は必ず春となる」(新1696・全1253)の一節に触れ、「前向きになれた」「勇気が湧いた」等の声が寄せられています。次は5月号で掲載予定です。
 原田 任用試験の申し込みが始まり、受験者と共に学ぶ機会も増えてきます。教材の「大白蓮華」4月号は、従来より文字が大きく、ページ数も減っています。つまり内容はそのままに、より分かりやすくコンパクトにまとめています。また、日顕宗の存在を知らない世代も多くなっていることから、「日顕宗を破す」の内容を刷新しています。
 梁島 御聖訓に「(そう)(ぞく)も、尼も女も、一句をも人にかたらん人は如来(にょらい)の使いと見えたり」(新1720・全1448)と仰せです。これに違背(いはい)して「僧俗差別」の思想に染まり、「法主信仰」ともいうべき邪義を構えているのが宗門です。「創価学会の宗教改革」という観点で、「宗教のための宗教」に()した宗門から魂の独立≠果たし、「人間のための宗教」を世界に展開する学会の宗教改革の意義を学びます。
 長谷川 その意味で今回は、受験者に限らず、多くの方が学べる内容です。大聖人の「生命尊厳」「万人に開かれた」仏法の脈流を厳然と継承するのが、私たち学会です。自覚も新たに、世界の同志と共に、わが地域の広布へ走り抜いていこうではありませんか。

(2024. 4. 8. 聖教新聞)

 

<34> 永遠に師と共に 創価の女性のスクラム
出席者:原田会長、永石女性部長、河合副女性部長、西方青年部長、宇野女性部主任部長

 永石 このほど女性部の代表でマレーシアとシンガポールを訪れ、「南アジア・日本創価女性研修会」をはじめ、諸行事を大成功で終えることができました。
 河合 研修会には、インドとタイの友も参加。どの国でも生命尊厳の哲理を掲げる創価の女性たちが、師の心を胸に生き生きと活躍し、「世界広布」(そく)「世界平和」の道をさっそうと歩まれていました。
 原田 マレーシアには、首都クアラルンプールにある地上12階・地下2階のマレーシア総合文化センターをはじめ、全13州に創価の宝城(ほうじょう)が立ち、仏法を基調とした平和・文化・教育の運動を社会に広げています。
 西方 シンガポールは過去最高の世帯数を更新するなど、世界屈指の発展を遂げています。両国の創価幼稚園も高い社会的評価を受け、本年開校した創価インターナショナルスクール・マレーシアにも、各界から期待が寄せられています。
 原田 両国の友は、「良き市民たれ」との池田先生の指針を胸に刻み、地道に誠実に粘り強く、社会貢献の活動に取り組んできました。今では政府から要請を受け、国家の独立記念式典に出演するなど、多くの民族が共生する社会で確かな信頼を広げています。
 河合 思えば2000年11・12月にシンガポール、マレーシア、香港を訪問された先生は、そのまま関西に向かい、本部幹部会で「21世紀は『女性の世紀』である」と高らかに宣言されました。
 原田 このアジア訪問の際、シンガポールで先生に名誉文学博士号を授与したオーストラリア・シドニー大学の総長と、推挙(すいきょ)()を述べた副総長補は女性でした。マレーシア国立プトラ大学からの名誉文学博士号の授与式で推挙の辞を述べた教育学部長も女性。皆が慈愛(じあい)の人間教育者でした。
 永石 いずれの地でも、婦人部・女子部の友が喜々(きき)として活躍していました。先生は長編詩「21世紀を()う『女性の世紀』を(うた)う」を香港の地で()まれ、聖教新聞に掲載。また、「女性の世紀」を開きゆくための本格的な「婦女一体」の道を示してくださり、「女性最高協議会」が日本各地に設置されたのです。
 河合 「女子(おなご)は門をひらく」(新1902・全1566)との御聖訓(ごせいくん)(はい)し、先生は「広宣流布の永遠の前進にあって、『福徳(ふくとく)の門』を開き、『希望の門』を開き、『常勝の門』を開くのは、女性である」と強調されました。今回のアジア訪問も、「世界平和の門」を開きゆく、創価の女性の使命の大きさを改めて実感する機会になりました。

喜びの笑顔が咲く

 永石 かつて先生は「夢に見た/励まし社会の/創造へ/創価の女性は/希望の陽光(ひかり)と」と詠まれました。5月3日に誕生3周年を迎える日本の女性部は、語らいの花∞笑顔の花∞友情の花≠咲かせる「女性部総会」を、全国のグループで開催します。
 宇野 「全員が主役! 励ましのスクラムを広げる」「創価の哲学を語り、平和と希望を広げる」を合言葉に、皆で楽しく取り組んでいきます。
 永石 モバイルSTBをはじめ、聖教新聞や大白蓮華、パンプキン、灯台(とうだい)など、総会で活用できる資料もたくさん用意されています。参加者への記念品も準備していますので、楽しみにしていてください。
 原田 昨年の女性部総会の開催に当たって先生は、「肩ひじ張らず、ありのままの生命の輝きで皆の心に笑顔を(とも)していく会座(えざ)である。これこそ、仏法に説かれる『桜梅桃李(おうばいとうり)』『自体顕照(じたいけんしょう)』の(その)であろう」とたたえられました。皆で大成功を祈念しています。
 宇野 グループという、少人数で語り合う伝統の女性部総会への参加を「毎年楽しみにしている」と語る友人や、「一番大好きな会合」と言う方も多くいます。
 永石 「グループ学習・懇談(こんだん)」に毎月参加していた友人が、「勉強になるし、おしゃべりが楽しいから」と進んで入会。今はグループ長として楽しく総会を運営しているケースもあります。勤行で読誦(どくじゅ)している方便品に「悦可衆心(えっかしゅしん)(人々の心を喜ばせる)」とある通り、喜びの笑顔を咲かせていきましょう!

社会の蘇生に貢献

 河合 「グループ員、そして参加した友人たちが、気さくに何でも語り合い、『来て良かった』と喜び合う団欒(だんらん)こそ、まさに平和の文化の行進そのものといってよい」とも、先生は呼びかけられました。分断が進む社会にあって、差異(さい)を超えた対話は、ますます大切になっています。
 西方 4月1日に公明党が推進した「孤独・孤立対策推進法」が施行されました。孤独・孤立状態はいつでも誰にでも生じる問題と規定し、内閣府に対策本部を設置。地方自治体には地域協議会を置く努力を求め、「当事者らへの継続支援」や「支援を担う人材の確保・養成」などが盛り込まれています。
 宇野 背景には、「孤独死の平均年齢は62歳」「約12人に1人に孤立が疑われる」という調査があります。行政の取り組みの強化が一層求められています。
 河合 こうした時代にあって、互いを尊重しながら、自ら声をかけ、心を通させていく私たちの草の根の運動は、社会の蘇生(そせい)と希望の光になっていくと確信します。
 西方 学術部(医学博士)の方が友に思いをはせたり、誰かのために行動したりすると、ストレスを減らして幸福感を増し、さらに免疫機能を高める働きがある≠ニ指摘していたことを思い起こします。
 原田 御書に「日輪(にちりん)、東方の空に()でさせ(たま)えば、南浮(なんぶ)の空、皆(あき)らかなり。大光を(そな)え給える故なり」(新1186・全883)と仰せです。偉大な妙法を持ち、「誰も置き去りにしない」との思いで励ましを広げる、創価の連帯の使命は、ますます大きくなっています。いかなる試練にあっても、自身の胸中(きょうちゅう)に太陽を昇らせながら、家庭を、地域を、未来を明るく照らしていきましょう。

(2024. 4.11. 聖教新聞)

 

<35> 平和の仏智で世界を結ぶ
出席者:原田会長、萩本本社代表理事、永石女性部長、梁島男子部長、林池田華陽会委員長

  栄光の5月3日を記念する「本部幹部会」「関西総会」が13日、大晴天のもと行われました。17カ国・地域のリーダーを迎え、師への感謝と求道の思いが(みなぎ)る盛大な集いになりました。
 原田 冒頭、1980年に池田先生が、大阪・豊中で墨痕(ぼっこん)(あざ)やかに記し残された「五月三日」の御揮毫(ごきごう)が紹介されました。不滅(ふめつ)の原点「5・3」から、世界青年学会の飛翔(ひしょう)へ、皆が誓いを新たに出発しました。
 永石 北陸、新潟をはじめ各地で平和文化祭が開かれた84年に先生が(したた)められた書も、新たに額装(がくそう)して披露されました。能登半島地震で被災された石川・富山・新潟の皆さまは今、復旧・復興へ前進されています。安穏(あんのん)と幸福を一層、強く祈念してまいります。
 原田 7府県での関西ワールド総会も大成功でした。関西では3月、支部ごとに世界青年座談会を開催し、男子部、学生部、池田華陽会、ヤング白ゆり世代、それぞれが最高の結集を達成。16万人を超える青年世代が意気軒高(いきけんこう)に集い、若い力が躍動しました。幹部会でも、未来部の友が元気いっぱいでしたね。
 梁島 さまざまな苦労を経て建築塗装の仕事で大阪府青年優秀技能者表彰「なにわの名工若葉賞」を受賞し、勝利の実証を示した西大阪の総県男子部長の信仰体験は、感動を呼びました。
 永石 インドの副婦人部長が、事業の苦境等を題目で勝ち越えた蘇生のドラマにも、勇気をもらいました。インド創価学会は、SDGsの啓発運動を推進していますが、その責任者も務め、まさに「生命の世紀」「女性の世紀」を象徴していました。
 原田 映像配信は19日から22日です(会場と時間等は各県・区で決定。「モバイルSTB」での配信は19日から28日)。一人でも多くの友と会館に集い合いましょう。また、会館に足を運べない方にはモバイルSTBを活用し、励ましを広げていきたいと思います。

師の熱願が現実に

 萩本 4月20日は、聖教新聞の創刊記念日です。産声(うぶごえ)を上げた時(1951年)、10日に1度の2ページ建て、発行部数5千でした。71年から現在の日刊12ページ建てになり、2019年には「聖教電子版」も開始。今月、新たにアフリカのブルンジ共和国が加わり、海外からのアクセスは223カ国・地域となりました。世界の姉妹紙誌も90を数えます。
  まさに、「聖教新聞を、日本中、世界中の人に読ませたい」との師弟の熱願が、現実になりました。池田先生が「聖教は/世界むすべや/平和の仏智(ちえ)で」と詠まれた通りの時代に入っています。
 原田 日頃より聖教の購読推進に奮闘してくださっている全ての同志の方々、そして雨の日も風の日も配達に尽力(じんりょく)してくださっている皆さまに、心より感謝を申し上げます。
 萩本 池田先生は、「聖教の前進が、広布と平和の前進」と語られました。その模範の取り組みをされているのが、新潟です。活動者の皆さんが常々、会合や励ましの場で紙面を活用し、先生の指導を確認し合っています。
 永石 新たに対話を広げた方や、初めて購読推進に挑戦した方に、支部・地区で表彰を行うなど、励みになる工夫もこらしているそうです。また、一人一人の目標の積み重ねが地区目標として掲げられ、リーダーが率先して推進に走っていると聞きました。
 萩本 秋田でも、聖教推進が光っています。日常的に会合等で聖教を活用しており、座談会で「聖教コーナー」を設け、友人読者の声や感動した記事を発表している地域もあるそうです。
 永石 新聞長と各組織のリーダーとが細やかに連携し、聖教拡大の意義や使命を確認し合いながら、内部購読者と推進者増へ祈り、励ましを続け、団結して進んでいます。
 萩本 世界聖教会館(東京・信濃町)の入口にある「聖教新聞 師弟凱歌(がいか)の碑」には、「一人一人に励ましの手紙を(つづ)る思いで、ペンの闘争に挑み抜いてきた」との先生の真情が刻まれています。一層の紙面充実を図るとともに、この池田先生の励ましのお心を読者の皆さまにお届けしていきます。

確かな哲理と信念

 原田 先生は、「聖教と/月々日々に/つよりゆけ/(つづ)凱歌(がいか)の/民衆叙事詩(じょじし)を」と詠まれました。仏法基調の平和・文化・教育の運動を進める世界市民の機関紙の使命は、いや増して大きくなっています。
 梁島 九州大学の稲垣良典(いながきりょうすけ)名誉教授は、「師から弟子へと継承(けいしょう)された、平和と幸福を願う思想・哲学。それを全人類に伝え広げようとする聖業(せいぎょう)。私は、その志の高さを尊く思うのです。聖教新聞は、こうした願いを体現した新聞ですね」と語っておられました。
  「SDGs」に関しては、本年1月、世界一「男女平等な国」と評される、アイスランドのヤコブスドッティル首相の記事が出ていて注目されました。
 萩本 首相自ら育児休暇を取り3人のお子さんを育てるなど、反響がありました。「ウェルビーイング・エコノミー(幸福経済)」という、経済の数値だけでなく、人々の幸福を基盤とした社会の構築を目指していることも印象的でした。
 梁島 困難の時代にあって、確かな哲理と信念に裏打ちされた論調の聖教の記事は、読み応えがあります。
 原田 御聖訓に、梵音声(ぼんのんじょう)という仏の声が「文字(もんじ)と成って衆生を利益(りやく)するなり」(新663・全469)と(おお)せです。池田先生は、創立100周年に向けた10年間は「人類の『宿命転換』を、断固として成し遂げていくべき勝負の時」と、宣言されました。今こそ聖教が、社会と世界の平和と勝利の道を照らす時です。私たちも聖教と共に、正義の師子吼(ししく)を轟かせ「いざや前進! 恐れなく」と対話を拡大していきましょう。

(2024. 4.18. 聖教新聞)

 

<36> 人生勝利の智慧を磨く生命哲理
出席者:原田会長、永石女性部長、西方青年部長、梁島男子部長、森川女性部主任部長

 永石 「五月三日の生命」をたぎらせ、「平和の道」を開き、「人材の波」を起こしゆこうと、全国の同志が今、「友情・下種の拡大」と「後継(こうけい)・青年の育成」に全力で取り組んでいます。
 原田 その絶好の機会となるのが、申し込みを推進している「教学部任用試験(仏法入門)」です。「友人」「新しい人」が一人でも多く受験できるよう、皆で力を尽くしていきたい。
 西方 私の友人も受験する予定です。平和と希望の哲理(てつり)≠ナある仏法を共に学び、一層(いっそう)深い友情を築いていきたいと思います。
 原田 御聖訓に「いよいよ法の道理を聴聞(ちょうもん)して、信心の歩みを運ぶべし」(新2063・全1440)とあります。応援する方も共に研さんに励み、幸福勝利の信仰の道を生涯(しょうがい)歩み抜いていきましょう。
 永石 「一緒に仏法を学びませんか」と声をかけられ、一昨年の任用試験を受けた女性が新潟にいます。その方は病気のため、目が見えません。それでも、出題範囲の音声を何度も聞き、合格。もっと仏法を勉強したい≠ニ昨年3月に入会し、「一念無明(むみょう)迷心(めいしん)(みが)かざる(かがみ)なり。これを磨かば、必ず法性真如(しんにょ)明鏡(めいきょう)()るべし」(新317・全384)との一節を胸に自身を磨き、「周りの人に仏法の素晴らしさを伝えていきます」と語っています。
 梁島 広島の男子地区リーダーは4年前、結婚を機に入会。一昨年の任用試験を通じ、「生き方に通じる仏法を学べば学ぶほど楽しくなった」と言っています。自分のために時間を空け、事前に勉強して懸命に教えてくれる先輩の姿にも感動。俺も頑張らなきゃ≠ニ決意し、積極的に活動に励むようになりました。
 原田 こうした体験を、私たちは数多く知っています。今や地球規模で行われている教学試験は、挑戦すること自体が「@人生勝利の智慧(ちえ)(みが)く」「A生命の境涯(きょうがい)を開く」「B心の(たから)を無量無辺に積んでいく崇高(すうこう)な仏道修行」と、池田先生は教えてくださっています。5月12日の申込締め切りまで、皆に積極的に声をかけ続け、最高峰(さいこうほう)の生命哲学を共々に学んでいきましょう!

立正安国の先駆け

 森川 今月26日、恩納村(おんなそん)の沖縄研修道場に「世界平和の()」が誕生して40年の節目を迎えます。かつて米軍のミサイル基地だった、この地を視察された池田先生は「人類が(おろ)かな戦争に明け暮れていた歴史の証拠として残してはどうだろうか。そして、この研修道場を世界の平和の象徴(しょうちょう)にしていこう!」と提案され、発射台の上に6体の青年像が設置されました。
 梁島 先生は、この地でノーベル平和賞受賞者のロートブラット博士らと会談。見学に訪れた国内外の識者が、戦争の基地≠平和の発信地≠ノ変えた先生の発想に、感嘆(かんたん)の声を寄せています。
 森川 パラオ共和国のレメンゲサウ大統領は「人類の悲劇を後世に伝え、平和の尊さを訴える建物」と語り、核時代平和財団のクリーガー会長は「正しいと確信することを貫く勇気を与えてくれる」と述べています。
 梁島 シドニー平和財団のリース理事長は「ここは人間が平和を創造できるという象徴(しょうちょう)の地=vと評価し、スウェーデンの平和学者エーベリ博士は「世界中に存在する基地をこのような平和の基地に」と望まれました。近年はメディアでも特集が組まれるなど、注目されています。
 西方 その沖縄では、3月に「OKINAWA未来祭」を開催。約2万人が集い、希望の歌∞歓喜の舞≠披露しました。感動的なステージでした。
 森川 先生は「世界平和の碑」誕生への思いをつづられた、小説『新・人間革命』第30巻(下)「誓願(せいがん)」の章の中で、「われらは、誇らかに胸を張り、現実の大地をしっかと踏みしめ、一人、また一人と、対話の(うず)を起こし、平和をめざして、漸進(ぜんしん)的に立正安国の前進を続ける。そこに、真実の民衆勝利≠フ道がある」と記されています。
 西方 先生が沖縄を初めて訪問されたのは、日蓮大聖人が「立正安国論」を提出された7月16日です(1960年)。その思いを「沖縄の同志が、立正安国の先駆けとなる永遠の平和・?栄(はんえい)楽土(らくど)建設へ、立ち上がってほしかったのである」とつづられています。
 永石 先生の心に応え、草創(そうそう)の沖縄広布の母たちは「地域を変えるには、自分が強くなる以外ありません」「使命に生きる時、どんな祈りもかなっていきます」と、足が鉄板のようになるほど、歩きに歩き、語りに語り抜いてこられました。
 原田 沖縄を幸福島に! 広宣流布の勝利島に!=\―これが先生の沖縄への思いです。だからこそ、「戦争ほど、残酷なものはない」から始まる、小説『人間革命』も沖縄の地で(ふで)を起こされたのです。「未来祭」を通じて誕生した、多くの新たな人材と共に、平和の新世紀へ、ますます勢いよく前進されることを念願しています。

録音・録画は禁止

 永石 これまでも繰り返し伝えてきましたが、SNSを利用する際の注意事項の確認です。投稿する際は必ず、「著作権」「プライバシー権」「肖像権(しょうぞうけん)」などの侵害がないかを確認しなければなりません。
 梁島 例えば、文章・写真・動画などを著作権者に無断で投稿することは、「著作権」の侵害になりえます。他者のプライバシーに関する投稿は、プライバシー権の侵害に当たる可能性があります。個人が特定できる写真や動画を投稿することは、「肖像権」の侵害にもつながります。
 西方 そうした観点から、学会の会合の動画や音声も投稿しないよう、何度も呼びかけてきました。また、各種会合での録音や録画を禁止してきました。
 原田 コンプライアンス(法令順守)は、社会活動の基本です。小事が大事。これぐらいなら≠ニいう油断や慢心(まんしん)が事故になりかねません。皆で注意し合いながら、信頼を広げる行動を貫いていきましょう。

(2024. 4.22. 聖教新聞)

 

<37> 深き誓願で不屈の勇進
出席者:原田会長、永石女性部長、津田女性部副書記長、西方青年部長、梁島男子部長

 西方 4月28日は、「立宗の日」です。日蓮大聖人は、末法万年尽未来際(じんみらいさい)にわたり、一切衆生を救済する「南無妙法蓮華経」の題目を、この日、ただお一人唱え始められました。
 原田 池田先生は、「『立宗の心』――それは全人類を幸福に≠ニの御本仏(ごほんぶつ)誓願(せいがん)の一念です」と語られました。大聖人は、「少々の難はかずしらず、大事の難四度なり」(新70・全200)と、命に及ぶ大難を勝ち越えられて、大慈悲で妙法を弘めてくださったのです。
 永石 御本仏に直結し、御聖訓通りの難を受け切りながら、世界広宣流布を成し遂げてきたのが、創価三代の師弟であり、学会にこそ、この仏の誓願が脈打っています。
 津田 1951年の4月28日には、立宗700年記念事業として、戸田先生が発願し進められた学会版の御書全集が発刊されました。この未聞の大事業を陰で支え奮闘されたのが、池田先生です。
 梁島 2021年11月18日には、池田先生にご監修(かんしゅう)いただき、大聖人の御聖誕(ごせいたん)800年の慶祝(けいしゅく)の意義を込めた『日蓮大聖人御書全集 新版』が発刊されました。今、世界中の友が喜々として御書を学び、蘇生と歓喜のドラマが巻き起こっています。
 原田 学会は「御書根本」「大聖人直結」を貫いたからこそ、世界宗教へと飛翔(ひしょう)を遂げました。先生は、「御金言/符号(ふごう)のままの/学会と/祈り開けや/全てを勝利に」と詠まれました。御書を心肝(しんかん)に染め、「法華経の命を()ぐ」との自覚も深く、一層、力強く凱歌(がいか)へ前進していきましょう。

毅然と蘇生の歩み

 西方 28日は「石川の日」「富山の日」制定から50周年の佳節でもあります。
 原田 石川・富山の皆さんは、能登半島地震からの復旧・復興へ、大変なご苦労を重ねながら粘り強く歩みを進めておられます。21日には石川で、被災後、初の幹部会が、北陸研修道場を中心に開催されました。
 永石 参加者入場時は、北陸音楽隊が歓迎演奏で盛大に迎えてくれました。館内には、宮城、福島、岩手など、同志からの寄せ書きが掲げられていました。先生が贈られた「能登の友/断固まけるな/三世まで/長者と賢者(けんじゃ)の/誇りわすれず」とのお歌が刻まれた額絵の前で写真撮影していた女性部の方は、「こんなに笑顔で撮ったのは久しぶり」と、涙ぐみながら語っていました。
 原田 輪島市の支部長の活動報告には胸を打たれました。信心で大病を乗り越えた直後に、今回の被災。輪島塗りの仕上げを担う蒔絵(まきえ)師として活躍する支部長は、自宅兼工房が傾く被害を受けました。集会所に身を寄せる中、支部女性部長の夫人は炊き出し等に率先。現在は工房も再開しました。広布の会場の自宅を、一日も早く皆さんが集えるようにと修繕し、先日、御本尊をご安置できたのです。
 津田 能登では2007年にも、大規模な地震がありました。その際、池田先生は「(わざわ)い来るとも、変じて幸いとならん」(新1321・全979)との御聖訓を引かれ、「空飛ぶ者の王たる大鷲(おおわし)(ごと)く力強く復興されゆくことを、私たちは真剣に祈り続けていきたい」と、全精魂の励ましを送ってくださいました。
 永石 いまだに一部の地域では断水状態が続いています。避難生活を余儀なくされている方も多いです。そうした苦境の中でも、皆さんは、毅然と蘇生の歩みを開始されています。
 原田 24日には富山でも総会が行われます。先生は、信頼深き富山の友に、「生涯(しょうがい)、妙法を胸に、大勝利の人生を」と語ってこられました。引き続き一日も早い復旧・復興を祈り、真心からの題目を送ってまいりたいと思います。
 西方 現地では男子部のリーダーも、家庭訪問に徹し、一人一人を励ましています。今まで会えなかったメンバーとも顔を合わせることができ、「絶対に負けず、頑張ろう」と、勇気の言葉を送り続けています。
 梁島 石川県珠洲市で、浴場兼宿泊施設を営む男子部本部長は、地震で施設が倒壊。絶望のさなか、がれきの下から源泉が湧き出ているのが分かり、災害支援の関係者からも宿泊の問い合わせが相次いだことから、一念発起。施設の常連の方への感謝を込め、地域の皆さんに少しでも元気と癒やしをと、営業を再開。復興に燃えています。
 津田 北陸の友は、「『心の(たから)』だけは絶対に(こわ)されません」「すべてを断固と『変毒為薬(へんどくいやく)』できるのが、この仏法であり、信心であります」との先生のお言葉の通り、不屈(ふくつ)の前進を続けています。

新たな友情を拡大

 永石 池田先生は、「石川の日」「富山の日」の淵源(えんげん)である、1974年4月28日の「北陸広布20周年記念総会」に出席。開会前から、寸暇(すんか)を惜しんで、功労の同志や運営役員の青年を励ましてくださいました。北陸の皆さんにとって不滅の原点の日です。
 原田 総会で先生は、「立宗の日」の意義に触れ、「人間の生命に『仏』が(そな)わり、本尊(ほんぞん)≠ナあると説く、この仏法の哲理こそ、生命尊厳(そんげん)の確固不動の基盤であり、平和思想、人間主義の根源(こんげん)といってよい」と語られました。万人成仏の大法である日蓮仏法を、日本中、世界中へ――これが、北陸の地で宣言された師の熱願です。池田門下の私たちは、わが使命の場で、妙法を、あの友、この友へ勇敢(ゆうかん)に語ってまいりたい。
 梁島 先生は、石川で「誓」、富山で「師弟不二」と揮毫(きごう)してくださいました。今、不二の誓願の北陸の青年も、勇ましく立ち上がっています。
 原田 池田先生はかつて、長編詩に「世界の石川」とつづられました。また、富山の同志には一貫して「青年こそ宝。青年こそ希望」と示されました。さあ私たちも、決然と立ち上がった北陸の同志と共に、世界広布の祈りと青年への励ましを絶やさず、2030年へ、新たな友情と絆を広げていきましょう。

(2024. 4.25. 聖教新聞)

 

<38> 「永遠の出発の日」に新たな誓願
出席者:原田会長、永石女性部長、西方青年部長、梁島男子部長、林池田華陽会委員長

 永石 栄光の5・3「創価学会の日」「創価学会母の日」が目前です。世界広布が勢いよく前進する中で、学会の「永遠の出発の日」を迎えます。
 原田 この佳節(かせつ)を世界が祝賀してくれています。イタリアでは13日、花の都フィレンツェ市に「池田大作広場」が誕生しました。池田先生の人権と人道の貢献(こうけん)をたたえ、市議会が決議し命名されたものです。
  ルネサンス(文芸復興)の中心地であった同市からは、先生に「名誉市民」称号(しょうごう)なども贈られています。ナルデッラ市長は「池田先生は生涯をかけて平和建設に尽力され、青少年を励まし続けられました」と語られていました。
 梁島 イタリアでは2015年に学会との間でインテーサ(宗教協約)が調印され、翌16年に発効されています。これは憲法に基づき、社会に有益と認めた特定の宗教団体に、一定の権利や特典を、国家が保障する法的な取り決めです。具体的には、「学校など教育機関を設立する権利」や「会員が宗教的祭日を遵守(じゅんしゅ)する権利」などが認められています。
 原田 22日付の聖教新聞にインテーサのことが詳しく掲載されていました(本日付3面でも特集)。元首相府参事官のアンナ・ナルディーニ氏は、イタリア創価学会が長年、平和運動や宗教間対話、環境運動などに熱心に取り組んできたことを称賛しています。
 永石 先生は8度にわたるイタリア訪問のたびに、青年との対話・育成に全力を注がれました。弁護士を務める地区部長は、インテーサの審査において、荒れた青春を過ごした人が信仰を通して更生するなど、日蓮仏法が市民にポジティブな変化をもたらしていることを高く評価していたと、述べていました。
 西方 学会の運動が、世界各国の青年に、人生の確かな指標(しひょう)と希望を送ってきた証左(しょうさ)ですね。
 原田 先生は「日蓮仏法は、青春を最高に光輝(こうき)あらしめる哲理である」と強調されています。先生が切り開かれた世界広布の道は、青年を先頭に広がり、平和・文化・教育にも一段と貢献していく時代に入っています。本年の「5・3」も、世界広布の電源地(でんげんち)・アメリカをはじめ、各国で慶祝(けいしゅく)の集いが行われます。
 西方 5月に青年交流団が訪問する韓国は、2万7000人の新入会者が誕生した昨年の勢いのままに、「弘教・拡大」と「人材の育成」に走っています。毎月の座談会で人材の裾野(すその)を拡大しようと、3月は青年∞4月は壮年∞5月は婦人≠フ励ましにも全力を挙げています。
 原田 青年10万の連帯を構築したブラジルでは、5月の「創価ユース記念総会」へ、1000を超える全ての支部で「青年世代100人への仏縁拡大」に挑戦しています。
 梁島 先生の訪問から60周年のオセアニア、最後の訪問から30周年の欧州、初の会館が誕生して40周年のアフリカでも、地涌(じゆ)の同志が広布を推進しています。
 原田 「日蓮一人はじめは南無妙法蓮華経と(とな)えしが、二人・三人・百人と次第に唱えつたうるなり。未来もまたしかるべし」(新1791・全1360)です。先生は54カ国・地域への歴訪を振り返り、「いつも、どこまでも『一人』を励まし続けた広布旅でした」「世界各地のわが友も、私と同じ心に立って、この実践(じっせん)を貫いてくれています」「この草の根の『一対一の励ましの絆』が、今日の世界的なSGIの連帯を築き上げたのです」と述べられています。私たちも、どこまでも「目の前の一人」を励まし続けていきたい。

創価とは勇気の光

 西方 先生は「創価とは/あらゆる人々の心を/強く正しくする/勇気の光だ」とも宣言されています。日本の男子部では、「5・3」記念の総会を各地で開催。「大訪問・激励運動」に取り組み続け、どの地でも参加者が増え、「新しい人材」が躍り出ています。
 梁島 沖縄では、「未来祭」を通じて誕生した新入会者らが感動的な体験を披露しました。神奈川・川崎ではヤング男子部の運営で、笑いあり涙あり≠フ「新しいカタチ」の会合が行われ、驚きや喜びが大きく広がっていました。
 西方 栃木では、事前の訪問・激励や、会合の運営などを壮年部も一体になって取り組み、近年最高の結集ができたと聞きました。
 梁島 女性部総会が行われる5月に、壮男(そうだん)座談会≠実施する地域も多くあります。また6月に開催される「本部幹部会」は、「青年部幹部会」でもあります。この日に向け、壮男≠フ連携による励ましを一層強化し、さらなる活動者増を必ずや達成してまいります。

華陽会が下種拡大

 永石 4月に「華陽カレッジ」を開催した池田華陽会では、「しかれども、いまだこりず(そうろう)。法華経は種のごとく、仏はうえてのごとく、衆生(しゅじょう)は田のごとくなり」(新1435・全1056)を学び、皆で「自他共(じたとも)の幸福」の輪を広げゆくことを誓っていますね。
  はい。3月に華陽会を卒業した北海道のあるメンバーは、最後≠フ華陽カレッジに友人と参加。その日に入会を決意した友人と一緒に「5・3」に向け、互いの成長を期して勤行・唱題を実践しています。
 永石 本部平均で10人を超えるメンバーが集った東京・練馬本陣区ではサブキャップが御本尊授与を実らせ、別の友人には任用試験の受験を推進。江戸川池田区のサブキャップも会社で社長賞を受賞するなど信頼を広げる中で、弘教を成就できたと聞きました。
  先生は「(ひかり)()つ/華陽の天女(てんにょ)に/不幸なし/生命の宮殿(きゅうでん)/今日も(かがや)け」と()まれました。私たちは、自分にしか励ませない人がいることを確信し、(えん)する一人一人の幸せを祈り、平和と希望の種をまく対話をさらに拡大していきます。
 原田 5月3日は「創価の原点」であり、ここに「学会精神の真髄(しんずい)」「異体同心(いたいどうしん)の究極」「師弟不二の極致(きょくち)」があると先生は言われています。大型連休を終えると、本年前半の総仕上げです。「弘教・拡大」「任用試験」「青年部幹部会」――すべてに勝利し、「正義」と「共戦」の陣列を拡大していきましょう!

(2024. 4.29. 聖教新聞)

 

<39> 可能性を信じ 成長を祈る
出席者:原田会長、永石女性部長、石井未来本部長、西方青年部長、井出女子未来部長

 西方 「私は未来部の皆さんが大好きです。皆さんには希望があり、夢があり、限りない可能性があります」――池田先生は、こう語られました。5月5日「創価学会後継者(こうけいしゃ)の日」は永遠の希望の日≠ナす。
 原田 1976年のこの日、関西戸田記念講堂で行われた未来部の勤行会で「後継者の日」が発表されました。席上、先生は、「健康でいこう」「本を読もう」「常識を忘れないでいこう」「決して(あせ)らないでいこう」「友人をたくさんつくろう」「まず自らが福運をつけよう」との指針を贈られました。2013年には「親孝行しよう」が加えられ、「未来部7つの指針」になっています。
 永石 その勤行会で先生は、会場の後ろから入場し、未来部員の中に飛び込んでいかれました。広布常勝の未来を(にな)い立つ友に、大志を(いだ)いた一人一人であれ≠ニ、万感のエールを送られたのです。司会も運営も、未来部員が元気に担当しました。先生は、(かげ)尽力(じんりょく)する役員と記念のカメラにも納まってくださいました。
 原田 小説『新・人間革命』第25巻「福光」の章で先生は、青年部と共に「高等部や中等部、少年・少女部が伸びていなければ、未来の興隆(こうりゅう)はありません」とつづられました。日本中、世界中、いずこでも先生は、未来を(たく)す一人一人を、真剣勝負で激励してくださいました。

体験は確信の源泉

 西方 4月27日から、「未来部結成60周年」記念映像の配信が始まりました(6月30日まで)。
 石井 最初の未来部組織である高等部は、池田先生が第3代会長に就任された後、初めて結成された部です(1964年)。先生は、今は学びに学び、将来は人々の幸福のため、平和のため、尽くす人に≠ニの使命を示されました。翌年には「中等部」「少年部(現在の少年少女部)」が誕生。映像では、こうした未来部の歴史を振り返りながら、先生の大切な指針が紹介されています。
 井出 ナレーションも未来部員がはつらつと務めており、より親しみやすく主体的な目線で視聴できます。
 永石 親子の強い絆の体験発表もあります。素晴らしい内容ですので、支部・地区でも視聴を呼びかけたいですね。
 石井 各地で、未来部の活躍が光ります。東京のある地域では、中・高等部の女子の部員会を「未来カフェ」として楽しく開催。企画も運営も未来部員が担い、幼なじみの未入会の友を誘って参加したメンバーもおり、語らいが広がっています。
 井出 千葉の女子中等部員は、友人関係の悩みを題目と先輩の励ましで乗り越えました。その喜びの体験を未入会の祖母に語り、座談会で感動した話や聖教新聞の切り抜きも送りました。すると、祖母に家族の祈りが伝わり、この4月に晴れて入会されたそうです。
 石井 埼玉のある地域では、池田先生の指導やメンバーの活躍を載せた「未来部通信」を、年4回発行して、全部員に届けています。また山形では、未来部長自らが率先して訪問・激励し、100人を超えるメンバーに、進学に向けて励ましを送ってきました。
 原田 創価の(うるわ)しい励ましの輪は、希望と勇気の源泉(げんせん)です。座談会など、大人や先輩の体験を聞くことも、納得と確信につながります。教学部任用試験への挑戦も、仏法への理解と信心を深める、またとない機会です。
 西方 3月の「未来アクションフェス」は、未来部員にとっても、大きな触発(しょくはつ)になりました。石川のあるメンバーは、青年意識調査を60人の友に広げ、共に持続可能な社会への関心を深めています。
 永石 御聖訓に「親の(あと)をつがせ(たま)いて、またこの経を御信用あれば」(新1838・全1508)と(おお)せです。たとえ時間がかかっても、未来の人材を育むために、親から子、祖父母から孫への信心の継承(けいしょう)≠ェ大切です。4月の本部幹部会での、大阪の総県男子部長の体験も、最初は宗教は弱い人間がやるもの≠ニ反発していたのが、祖母が孫を信じ、祈り続けたことで発心した感動的な内容でした。
 井出 中学校時代に不登校だった兵庫のメンバーは、苦しむ自分にいつも寄り添い、一緒に御本尊に幸福を祈り続けてくれた親の姿に心を動かされ、今では、職場で実証を示し、今度は友のためにと学会活動に励んでいます。
 石井 池田先生は、「『やりなさい』と押しつけるのではなく、『一緒に信心を実践していく』ことである」と語られました。喜々として信心に励む親の姿、背中を見ることは、子どもにとって何より成長の(かて)になります。また、未来部の会合などに参加することは同世代での触発につながります。信心の(たね)≠ヘ必ず芽生えていきます。
 原田 先生は、「信仰は一生涯のものであり、三世永遠である」「大らかな気概(きがい)に立って、長い目で子どもの成長を祈り抜くことだ」と指導されました。どこまでも、子どもの可能性を信じ、幸福を祈り続けることで、必ず時が来ます。今の未来部員は、学会創立100周年の時を誓願(せいがん)して(おど)り出た、かけがえのない地涌(じゆ)の一人一人です。絶対の信頼をもって、皆で励まし続けていきましょう。

5月は自転車月間

 西方 5月は、「自転車月間」です。ルールに基づき、安全な運転を心がけていきたいと思います。
 井出 昨年から、ヘルメットの着用も努力義務化されました。イヤホンなどで両耳をふさいだ運転、傘さし運転、夜間の無灯火、そして、スマートフォンを見ながらなど、危険な運転は絶対に避けましょう。
 原田 連休後半は、各地で渋滞も予想されます。くれぐれも交通事故に留意したい。「かまえてかまえて御用心(ごようじん)(そうろう)べし」(新1540・全1133)です。「絶対に事故を起こさない。事故に()わない」と強盛(ごうじょう)に祈り、充実の日々としていきましょう。

(2024. 5. 2. 聖教新聞)

<40> 師弟の凱歌を永遠に響かせ
出席者:長谷川理事長、沼倉女性部書記長、西方青年部長、水呉音楽隊長、鷲尾鼓笛部長

 沼倉 5・3「創価学会の日」「創価学会母の日」は、諸天も寿(ことほ)ぐ大晴天でした。創価の連帯は192カ国・地域に広がり、世界中を「太陽の仏法」の希望の大光(たいこう)が照らしています。
 西方 「5・3」を記念する入会勤行会も活発に行われました。青年部はいよいよの決意で、対話拡大・人材拡大に走っていきます。
 長谷川 5月3日は「永遠に、新たな出陣の日」と池田先生は言われています。皆が新鮮な思いで、広布の道を進んでいきましょう。

励ましの力が脈動

 西方 70年前の1954年5月6日、青年部の室長であった先生の提案で誕生したのが音楽隊です。3日後の9日に初出動を果たし、現在は「音楽隊の日」と輝いています。
 水呉 池田先生は「音楽隊は、師匠(ししょう)・戸田城聖先生の心を心として、私が創設した師弟不二の楽団である」と語られています。7・17「大阪大会」、3・16「広宣流布記念の日」の式典、5・3「第3代会長就任式」、そして本部幹部会と、音楽隊は常に先生と共に歩んできました。隊長就任に当たり、改めて「音楽隊/師弟の凱歌(がいか)を/永遠に」とのお歌を命に刻みつけています。
 長谷川 「広布の楽雄(がくゆう)」「文化の旗手」音楽隊は、各種コンクールで何度も日本一に輝き、日本各地に100以上の楽団を(よう)するなど、大発展しています。世界30以上の国・地域にも連帯が広がっています。
 鷲尾 「平和の天使」鼓笛隊も56年7月の結成以来、希望と勇気の音色(ねいろ)(かな)でてきました。各国でも平和のハーモニーを響かせ、国家の重要な式典で演奏するなど、社会貢献の歴史を刻んできました。それを先生は「使命に立ち上がった鼓笛の乙女(おとめ)たちの、幸せの人生行進の歴史」とつづってくださっています。
 沼倉 先月、女性部の代表が訪れた南アジアでも、各国で鼓笛隊出身者が活躍していたと聞きました。先生が鼓笛隊に贈った詩「平和の天使」を英語で暗唱する姿に感涙し、先生が断言された通り、尊き鼓笛の青春に行き詰まりはない≠アとを強く実感しましたと、振り返っていました。
 鷲尾 仕事や勉強、学会活動に練習と、必死の努力を重ねる鼓笛の青春≠アそ、無上(むじょう)の幸福と勝利の道であると確信し、鼓笛部長として、全国、全世界の鼓笛姉妹≠ニ師弟の妙音(みょうおん)を響かせていく決意です。
 西方 音楽隊・鼓笛隊は、このゴールデンウイークだけでも、東京、広島、福岡、神奈川、静岡、愛知、和歌山のパレードなどに出演し、躍動(やくどう)のリズムで平和のマーチを広げています。
 長谷川 50年前、中部での本部総会の折、予定されていた音楽隊・鼓笛隊の市中パレードが雨で中止になったことがあります。先生はその時、落胆(らくたん)するメンバーの待機場所に駆けつけ、隊列の中へ飛び込み、演奏を聞き、たたえてくださったんです。音楽隊・鼓笛隊には、この先生の励ましの心≠ェ脈打っています。
 水呉 私が音楽隊に入ったのは九州にいた大学生の時です。そして2011年6月、その使命を深く自覚する出来事がありました。
 西方 復興支援で福島にいたんですね。
 水呉 はい。「被災者が集まる会合で何か演奏を」と依頼され、ピアノを習っていた私は学会歌を弾きました。(つたな)いものでしたが多くの方が喜んでくださり、「頑張れる気がするよ」と声をかけられました。その時、改めて先生が作られた学会歌には、言葉では尽くせない励ましの力≠ェあることを教えていただきました。
 鷲尾 3月の「未来アクションフェス」には、音楽隊の創価ルネサンスバンガードと富士鼓笛隊が、昨年のマーチングバンド全国大会(中学生の部)で日本一に輝いた「綾北(りょうほく)マーキュリーウインズ」と一緒に出演しました。
 水呉 実は当日、綾北≠フ中学3年生のメンバーが体調不良で出演できなくなりました。卒業目前の最後のステージ≠ナす。それを聞いたバンガードはすぐに、ねぎらいと「励ましのメッセージ」を送りました。「思いを受け止め、力に変え、演技・演奏をしました。苦悩を突き抜けて歓喜(かんき)へ≠ェ、本日演奏した『歓喜の歌』の(たましい)です。悔しい思いをしたからこそ、この心を最も理解できる人になれると思います」と。
 西方 メッセージを受け取ったコーチは大変に喜んでくださり、メンバー、スタッフ、保護者にも紹介し、「こうしたこまやかな配慮をできるのが一流だと思う。私たちも、そうした団体に成長しよう」と呼びかけられたと伺いました。
 長谷川 音楽隊・鼓笛隊にとっても共演して、学ぶことが多かったと思います。先生は折々に、音楽には、明るい希望を輝かせ、生きる喜びを()かせ、平和の共鳴(きょうめい)を広げる力がある≠ニ言われています。どうかこれからも、平和への連帯を広げていってください。

現代の「妙音菩薩」

 水呉 小説『新・人間革命』第30巻<下>は、2001年11月の本部幹部会で締めくくられています。このほど完成した音楽隊の新指導集『広布の楽雄(がくゆう)』の巻頭で、当日の模様が紹介されています。
 鷲尾 この会合の冒頭で先生は「(あらし)にも/ああ 音楽隊/仏天(ぶってん)の曲」「はつらつと/乱世(らんせ)に光る/鼓笛隊」と()んでくださり、「世界一の音楽隊・鼓笛隊」とたたえてくださいました。
 長谷川 「音の哀楽(あいらく)をもって国の盛衰(せいすい)を知る」(新921・全88)を(はい)し、「広宣流布は、音楽や芸術を最大に尊重しゆく大文化運動である。音楽隊、鼓笛隊も、こうした仏法の本義のうえから創設された」とも強調されました。
 沼倉 「(はな)やかな舞台の陰には必ず人知れぬ努力がある」「青春時代、鼓笛隊や音楽隊で、信心の訓練を受けきった人間は強い」と先生は明確に言われています。その通りに今、日本中、世界中で、若き日から全魂(ぜんこん)で多くの人々を鼓舞(こぶ)し、尊い汗を流してきた皆さんの活躍が光っています。
 長谷川 法華経に登場する妙音(みょうおん)菩薩(ぼさつ)は、苦悩が多い社会に舞い来たり、「百千万憶」もの音楽を(かな)でながら、衆生(しゅじょう)に生きる喜びと希望の生命力を送りました。現代の妙音菩薩である音楽隊・鼓笛隊のますますの活躍を期待しています。

(2024. 5. 6. 聖教新聞)