< 座談会 >

創立100周年へ

新時代の暁鐘

 


 

 

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心広々と励ましの輪を拡大
世界青年学会の勢いが加速!
信頼と友情広がる 女性部総会
歴史開くは真剣な一人≠フ行動
「新しい力」で「新しい大波」を!
記念の本部幹部会に皆で参加を
青年・民間交流こそ希望の王道
日中友好「次の50年」を我らの手で!
智慧と福徳輝く陰徳陽報の賢者
世界広布の未来を開く英才

 

 

 

<41> 心広々と励ましの輪を拡大
出席者:長谷川理事長、沼倉女性部書記長、西方青年部長、梁島男子部長、永井女性部主任部長

 長谷川 6月16日に実施される教学部任用試験(仏法入門)の申し込みは、今月12日が締め切りとなります。各地で全力の推進、本当にありがとうございます。
 永井 私も先日、勇気を出して、幼なじみに生命尊厳の仏法を学ぶ大切さを伝えました。友人は、快く受験を決意。「一緒に学んでいこうね」と語り合っています。
 沼倉 若い世代の受験者も増えています。池田先生は、御書は「青年の勝利の聖典(せいてん)」であり、「希望の中の希望」が説き明かされた「究極の幸福学の経典」と意義づけられています。
 梁島 男子部でも新入会者や大学校生など、新時代を担うメンバーが多く受験します。一人一人が地涌(じゆ)の使命を自覚し、(いさ)んで広布の活動に励んでいけるよう、応援していきます。
 西方 今月13日からは試験に関する「教学講座」がSOKAチャンネルVODの番組として、会館、個人会場、モバイルSTBで配信されます。「SOKAnet会員サポート」でも配信され、スマートフォン等で視聴できます(通信料は必要)。
 長谷川 御聖訓に「法華経の法門(ほうもん)をきくにつけてなおなお信心をはげむを、まことの道心者(どうしんじゃ)とは申すなり」(新1834・全1505)と(おお)せです。教える側もいよいよ求道(きゅうどう)の心を燃やし、共に信心を深めていきましょう。

世代を超えた共感

 永井 今週は「励まし週間」、13日からは座談会の週です。女性部は結成3周年を迎え、各地でにぎやかに総会が開催されています。
 沼倉 涙あり笑顔あり和楽(わらく)あり! 未入会のご家族や友人も参加しての双方向(そうほうこう)の語り合いで共に学び、希望と友情の輪が広がっています。先生が「わが街の 歓喜(かんき)の泉は ここにあり ()めども尽きぬ 励ましオアシス」と詠まれた通りの集いです。
 梁島 地域によっては、壮男(そうだん)座談会≠熏sわれます。先月の本部幹部会では、原田会長が等身大(とうしんだい)の言葉で語ることの重要性を強調されていました。
 沼倉 特に青年世代は、ありのままが伝えられているか∞表裏(おもてうら)がないか≠重視する傾向性があるといいます。成功の結果≠謔閨A自身の弱さや失敗、悩みをどう乗り越えたかを率直に語られる方が胸に響く、と。
 長谷川 まさに座談会がそうです。池田先生は、座談会は「自らが主役になり、人生の『物語』を語る」、そして互いに「触発(しょくはつ)を受け、自身の悩みと戦う勇気をもらい、人生を創造していくのです」と、世界の識者に語られました。
 西方 入会5年の青森の男子部員は、座談会で聞いた多宝会(たほうかい)の先輩の信仰体験に感動。信心の確信は誰かから与えられるのではない。自分でつかみ取るもの≠ニ発心し、昨年、男子部大学校に入校しました。ありのままの体験は、世代を超えて共感を生むと感じます。
 梁島 私は「5・3」の数日前に京都の青年へ御本尊流布することができましたが、それまで多くの対話に挑む中で、さまざまなドラマがありました。男子部メンバーには、挑戦の過程で実感したことを飾らず語るよう心がけています。そのためにも、まず私自身が「新時代の山本伸一」として祈り抜き、率先して戦っていきます。
 永井 金沢大学の金間(かなま)大介教授は本紙のインタビューで「若者は『現役(げんえき)選手』しか尊敬しない」と語っています(2022年7月30日付)。「現役選手」は当然、失敗もする。けれど、負けても、くじけてもなお、次へ生かそうとする。その姿勢を若者はカッコいい≠ニ受け止める、とも言われていましたね。
 沼倉 自分らしく、飾らない「対話」から、心の交流や信頼は生まれます。リーダーがはつらつと動き、訪問・激励や座談会で朗らかに語り合っていきたいと思います。
 長谷川 先生は若き女性リーダーに、「結果は実っていなくとも、挑戦の苦闘と喜びを、ありのままに語り、頑張り続けていくという決意をぶつけていくんです。そうすれば皆が、それなら、私にだってできる。私も挑戦しよう!≠ニいう思いをいだいていきます」と示されています。共々に心広々と励ましの輪を広げていきましょう。

沖縄の同志と共戦

 永井 今月14日は、沖縄総支部結成大会(1961年)が行われた日です。前年7月に、先生のもとで支部が結成された当時、沖縄は約7000世帯でした。10カ月間で、約1万7000世帯へと飛躍的に拡大し、総支部結成大会を迎えました。
 沼倉 大会の前日に那覇の空港に降り立った先生は、「いよいよ沖縄にも春が来たよ」と同志を励まされました。大会では沖縄初の会館の建設と落成式への先生の出席が発表され、歓喜が爆発しました。
 長谷川 その約束通り、先生は62年7月18日に落成式に出席。64年12月2日には、その沖縄本部(当時)で小説『人間革命』の執筆(しっぴつ)を開始されたのです。愛する沖縄こそ「生命尊厳(そんげん)の平和の大城(だいじょう)」に! 「世界一の立正安国(りっしょうあんこく)の宝島」に! 「世界広宣流布のモデルの宝土(ほうど)」に! これが先生の、生涯(しょうがい)貫かれた命題(めいだい)であり、熱願(ねつがん)です。
 沼倉 それに応えようと、沖縄の皆さんは、打ち続く難題にひるむことなく、誠実に社会貢献の行動を重ねられました。
 西方 3月の「OKINAWA未来祭」も、友人を含め約2万人が集い、希望の歌≠竍歓喜(かんき)(まい)≠ェ広がりました。
 長谷川 今、先生との原点を胸に、沖縄の同志は懸命に草の根の対話を展開しています。私たちも共戦(きょうせん)の思いで友好拡大に挑戦していきましょう。

(2024. 5. 9. 聖教新聞)

 

<42> 世界青年学会の勢いが加速!
出席者:原田会長、永石女性部長、西方青年部長、梁島男子部長、岡ア池田華陽会副委員長

 永石 おかげさまで、フランス、イタリア、ドイツでの諸行事を大成功で終えました。世界広布の新たな伸展(しんてん)を目の当たりにする感動的な訪問となりました。
 西方 1975年のSGI発足に先立ち、フランスで「ヨーロッパ会議」が設立されたのは73年です。池田先生はこの時、「人類の幸福と平和をめざす精神の結合」を訴えて設立を提案され、総意により決定して本年で51年となります。
 原田 その日に集った代表は、13カ国・約300人でした。それが今、欧州(おうしゅう)の世界市民の連帯は37カ国・16万5000人へと大発展しています。先生が()かれた平和と幸福の(たね)≠ェ、爛漫(らんまん)と花開いています。
 永石 先生が8度にわたって訪れ、渾身(こんしん)の激励を送ってきたイタリアは、「10万人の地涌(じゆ)陣列(じんれつ)」の構築を目指し、青年を先頭に熱気にあふれていました。
 原田 先生は81年の訪問の折、生命ルネサンスを目指す創価の運動は「30年後、50年後には、滔々(とうとう)たる大河(たいが)の流れ」になると宣言されました。それが今、現実になっています。
 岡ア 同国では2011年から、核兵器廃絶運動「センツァトミカ(核兵器はいらない)」を推進。国内外の約80会場で核兵器廃絶展を行い、36万人以上が来場しています。
 原田 3年前からは、先生の提言をもとに企画・制作した環境展示「(せい)継承(けいしょう)」をスタート。こうした活動が高く評価され、15年には国家との間でインテーサ(宗教協約)が締結され、翌年に発効されています。
 岡ア ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇と原田会長の会見には、世界中から大きな反響がありました。
 梁島 小説『新・人間革命』第5巻「歓喜(かんき)」の章に、1961年に先生が欧州を初訪問され、バチカン市国を訪れた時の様子が描かれています。先生はこの時すでに、宗教的な信条や信念を超え、人間の幸福と平和という理想のため、対話を通し、共に歩みを進めていきたいと語られています。
 西方 「平和の世紀」のために「宗教者同士の対話」を展望され、キリスト教の最高指導者との会見を予見されながら、「時をつくり、時を待ち、私たちは、平和のため、人類のためにこうしてきましたという実証を、着実に積み上げていくこと」を誓われていました。
 原田 今回、私から「混迷する現代にあって、平和を希求(ききゅう)する宗教として、差異(さい)を乗り越え、人間愛に(もと)づく行動を共にすることを願っています」と伝えると、教皇は「大変に素晴らしいことです」と賛同されました。
 西方 池田先生のリーダーシップのもと、学会は半世紀以上にわたり核兵器廃絶に取り組んできました。7年前には、ローマ教皇庁の招へいを受け、バチカンで開催された核兵器のない世界を展望する国際会議に、唯一(ゆいいつ)の仏教団体としてSGIの代表が出席。池田博正SGI副会長らが教皇と面会しました。
 原田 こうした核廃絶への学会の取り組みを紹介すると、教皇は「素晴らしい。私も同意します」と語り、強い言葉で核兵器を批判されました。人類の幸福と世界の平和のため、私たちは今後も歩みを共にしていきたいと思います。また、池田先生の逝去(せいきょ)に当たり、教皇から弔意(ちょうい)が寄せられたことに対する御礼(おんれい)も伝えさせていただきました。

大いなる飛翔の姿

 永石 ドイツでは、アフリカ9カ国の代表も参加し、合同の広布会議を開催しました。欧州とアフリカの同志が一堂に会し、平和創出(そうしゅつ)を誓い合う姿は劇的(げきてき)で、世界宗教への大いなる飛翔(ひしょう)の姿そのものでした。
 原田 日蓮大聖人は撰時抄で「法華経の大白法が、日本だけでなく全世界に広宣流布することは疑いない」(新173・全265、通解)と断言されています。この御遺命(ごゆいめい)を現実にしてきたのが、創価の三代の師弟であり、世界中の学会員です。
 梁島 今月19日には、学会常住(じょうじゅう)御本尊の記念日を迎えます。この御本尊が御安置されている、東京・信濃町の広宣流布大誓堂(だいせいどう)には今、世界中から地涌(じゆ)の友が集い来たっています。
 西方 「地上から、悲惨と幸福をなくしたい」との戸田先生の願いを受け継いだ池田先生は、「行く国、行く都市で、大地に題目を染み込ませる思いで祈り、妙法の(たね)()き、一人また一人と語り、励まし、誓願(せいがん)の使命に生きる地涌の友を呼び起こして」こられました。不惜身命(ふしゃくしんみょう)の連続闘争で、今日の世界的な学会を築いてくださいました。
 原田 ドイツでは、凛々(りり)しく「青年の誓い」が読み上げられ、「アフリカは一つ!」「欧州は一つ!」、そして「世界は一つ! 先生と共に!」と力強くエールを送り合いました。世界青年学会の異体同心(いたいどうしん)の前進が、いよいよ加速しています。私たちは世界の友と一緒に、一層の決意で広布の旅路を進んでいきたい。

共感と理解広げる

 岡ア 日本では18日から、第4回「SOKA連続セミナー」の配信が始まります。
 永石 今回は、芸術部の鈴木奈々さんと加藤綾菜さんによるトークです。ヤング白ゆり世代で親友の二人が、これまでの友情や信仰体験を(ほが)らかに語ってくれています。
 梁島 会館・SOKAチャンネル個人会場はじめ、モバイルSTBでも配信されますので、地区の会場等で友人も交えながら、視聴していきたいと思います。
 永石 先生は、「この地球(ほし)に/地涌(じゆ)菩薩(ぼさつ)を/()(いだ)し/宝土(ほうど)を築く/師弟の(ほま)れよ」と()まれました。女性部は、各地でたけなわの総会でもセミナーを活用し、共感と理解の輪を広げていきたいと思います。
 原田 「広宣流布の大願(だいがん)」と「仏界の生命」は一体であると、先生は指導されています。共々に「広宣流布」(そく)「世界平和」という最善の道を生き抜き、最高に充実した所願(しょがん)満足の人生を歩んでいきましょう。

(2024. 5.16. 聖教新聞)

 

<43> 信頼と友情広がる 女性部総会
出席者:原田会長、長谷川理事長、永石女性部長、沼倉女性部書記長、堀口池田華陽会副委員長

 永石 「世界一の平和の連帯」――池田先生が、女性部に託してくださった大いなる使命です。今月、全国の津々浦々(つつうらうら)で、にぎやかに「女性部総会」が行われています。
 長谷川 先生は、「草の根の語らい≠アそ、時代の最先端を行く民衆運動」と語られました。まさしく、女性部総会は、広布新時代の希望のモデルです。
 沼倉 それが私たちの誇りです。小単位の「グループ」の集いは、友人との垣根(かきね)もありません。全員が主役となって、笑顔と友情の語らいが広がります。
 堀口 私が(うかが)った東京のグループでは、初めて来た方を含め6人の池田華陽会メンバーが参加して、「平和」をテーマに開催。(なご)やかな懇談の後、気候変動や核兵器の問題について、池田先生の指導を研さんし、今いる場所から行動しよう≠ニ、語り合いました。
 長谷川 御聖訓(ごせいくん)に「常によりあいて」(新1519・全1114)、「常にかたりあわせて」(新1211・全900)などと仰せのように、広布伸展(しんてん)の基盤は、小さな単位での対話です。そこでは、偉大な妙法を(たも)ち冬から春へ¥h命転換しゆく感動のドラマの語らいが、幾重(いくえ)にも繰り広げられています。
 永石 山光・鳥取のある支部は、13人のグループ長と担当のリーダーが綿密に連携して、一人一人のお宅を丁寧に訪問。10年ぶりに学会の集いに出席したメンバーなど、昨年に比べ、新たに活動に取り組む方が9人増加し、そのうち2人が、6月の任用試験にも挑戦します。
 沼倉 その支部では、グループ長が10年来、対話を続けてきた友人に今回、御本尊流布ができました。支部女性部長は、信心で病を克服した蘇生の体験を語りながら、地域の幸福責任者≠ニして、元気いっぱい励ましに取り組まれています。
 原田 御聖訓に「地涌(じゆ)菩薩(ぼさつ)の出現にあらずんば唱えがたき題目なり」(新1791・全1360)と仰せです。学会の強さは、一人一人が崇高(すうこう)な地涌の使命に目覚め、師弟の誓いを貫き、尊い自分史を刻んでいることです。
 沼倉 東京の支部副女性部長も、今月の総会に参加した友人が、御本尊をいただくことになりました。友人は、前回の任用試験を受験。毎日の聖教新聞を楽しみにし、感銘(かんめい)を受けた記事を自ら書き写すなどして、理解を深めてこられたそうです。
 堀口 総会を記念して作成されたファイルには、「平和といっても/一人一人の幸福が根本であり/その一人一人を励まし/勇気づけることが/平和への確かな第一歩となる」との池田先生の箴言(しんげん)がつづられています。これまで対話を重ねてきた友人が、この言葉に感動し、「大切に(かざ)ります」と言って、任用試験を受ける決意もされました。
 永石 池田先生は、一人の女性部員が、誓いを掲げて毅然(きぜん)と歩めば、「その(ともしび)は必ず『二人・三人・百人』へ広がり、地域を照らし、さらに日本中、世界中を照らす大いなる灯となることは、絶対に間違いない」と、強調されました。これから、「マイ総会」も続くと思います。創価の希望の哲学を語りながら、平和の連帯をさらに広げていきましょう。
 原田 先生は、人生にあって、職場、地域、親戚など身近な友をはじめ、人々の幸福を願う心、そして社会や世界の平和のため、広宣流布に進み抜こうとする心にこそ「最高の幸福への道がある」と語られました。女性部総会は、その「心の(たから)」光る尊き集いです。最後まで大成功を祈り応援していきましょう。

下種と人材を拡大

 永石 勇気と誠実の対話から、平和の連帯は広がります。今月、訪問した欧州各国では、試練の時代である今こそ≠ニの思いで、仏法の生命尊厳(そんげん)の哲理、池田先生の平和思想と行動を、メンバーが堂々と友人に語っています。識者にお会いしても、必ずその周囲に、信頼と友情を築いてきた学会員がいるのです。
 原田 御聖訓に「力あらば一文一句なりともかたらせ給うべし」(新1793・全1361)と仰せです。欧州の皆さんは、長年にわたる先生の励ましに応えて、師子吼(ししく)の題目を唱え、誠実の対話で、幸福の(たね)、一人また一人と()いて今日の発展を築きました。そして、創立100周年を目指し、勇敢(ゆうかん)に、異体同心の前進を開始しています。私たちも、いよいよの決意で、「友情・下種の拡大」「後継・青年の育成」に、自分らしく挑戦していこうではありませんか。

胸中に幸福の太陽

 長谷川 「青年部教学試験1級」が、9月1日に実施されます。申し込み期間は7月1日から21日です。詳細が、今月15日付の聖教新聞に掲載されました。
 沼倉 試験の対象者は、青年部教学資格2級の「男子部」「男子学生部」「池田華陽会」と、教授補資格の「ヤング白ゆり世代」になります。支部・地区でも励ましの声掛けを、お願いいたします。
 堀口 教材は、16日に発売された『世界広布の翼を広げて 教学研鑽(けんさん)のために――観心本尊抄(かんじんのほんぞんしょう)』(第2版)と、「大白蓮華」6月号です。いずれも全国の書店で購入・注文が可能で、聖教ブックストアのウェブサイトでも受け付けています。また、試験に向けた教学講座「観心本尊抄」が、後日、配信されます。
 原田 出題範囲の「観心本尊抄」に、「天晴れぬれば地明らかなり。法華(ほっけ)()る者は世法を()べきか」(新146・全254)とあります。先行き不透明な社会であり、悩みが尽きないのが人生の実相(じっそう)です。しかし、御書をひもとけば、わが胸中(きょうちゅう)に、勇気と希望の太陽が赫々(かっかく)と昇ります。仏法は、現実の人生と社会で勝つためにあります。乱世を突き抜けて、学会が世界宗教へと飛翔(ひしょう)を遂げたのも、行学の二道に徹し抜いたからです。青年と共に、教学を深め、一層、力強く進んでいきましょう。

(2024. 5.20. 聖教新聞)

 

<44> 歴史開くは真剣な一人≠フ行動
出席者:原田会長、永石女性部長、西方青年部長、梁島男子部長、林池田華陽会委員長

 永石 「最も苦労した人が、最も幸せを勝ち取っていける社会をつくるのが、我らの『立正安国(りっしょうあんこく)』の戦いである。その先頭に立つ『平和の勝利島』沖縄の友」と、池田先生は呼びかけられました。
 原田 私は先日、沖縄市、浦添(うらそえ)市、那覇市などの壮男(そうだん)大会≠ノ出席しました。皆が沖縄健児の誇りも高く、「烈風(れっぷう)が激しければ激しいほど、雀躍(じゃくやく)して前進する」ことを誓っていました。
 西方 沖縄は3月に、約2万人による「未来祭」を開催しました。老若男女(ろうにゃくなんにょ)の新しい力≠ェ躍動し今、「信仰の歓喜(かんき)」「師弟の誓願(せいがん)」に満ちています。
 梁島 壮男大会では、入会3カ月の男子部員が元気に活動報告をしたと聞きました。彼の学会との出会いは、壮年部の方に誘われ、沖縄研修道場を訪問したことです。取り壊す予定だった米軍の核ミサイル発射台跡を見た池田先生が「基地の跡は永遠に残そう。『人類は、かつて戦争という愚かなことをしたんだ』という、ひとつの(あか)しとして」と言われたことに、深く感銘(かんめい)したそうです。
 原田 入会を決意したのは、会合参加などを通して理解を深め、同世代の新入会の友がキラキラと輝いた目で堂々と体験を発表していた時です。以来、勤行・唱題に真剣に励み、命の底から生命力が湧き出るのを実感。「未来祭」にも出演し、その感動を今、多くの友に語り広げています。
 永石 他の方々の活動報告も素晴らしかったと伺いました。女性部も皆が、誠実な振る舞いと真心の対話で仏縁(ぶつえん)を拡大しています。
 原田 先生は、どんな状況でも自身の信心が強くあれば、「(みな)仏法を(まも)らん」(新1713・全1242)と経文にあることを通し、沖縄の友に「最極(さいごく)の正義に(てっ)する我らには、必ず諸天(しょてん)が味方する。全てを仏法を護る働きに転じていけるのだ」と示されました。「信心で勝つ!」と思い(さだ)めれば、勇気と智慧(ちえ)と無敵の突破力がほとばしります。沖縄の皆さんは不撓不屈(ふとうふくつ)闘魂(とうこん)を燃え上がらせ、楽土(らくど)建設へまい進しています。私たちも共々に、対話拡大に打って出ていきましょう。

地涌の連帯の模範

  このほど、池田先生の済州(チェジュ)島訪問25周年を記念し、日本各地の青年世代の代表100人で韓国へ友好交流に行ってきました。
 西方 どの地でも真心から歓迎していただき、大感動でした。韓国は昨年、各部一体の弘教(ぐきょう)で2万7000人の新入会者が誕生。今年は、その一人一人にこまやかな励ましを送ろうと「座談会」に力を入れ、3月には5万人の青年・未来部員が集い合いました。各地に、青年を愛し(はぐく)む心があふれていました。
 梁島 訪問した各会館には、先生がメンバーを激励された歴史が大切にとどめられており、強い求道の心を感じました。本年は1万人の青年世代への折伏(しゃくぶく)を目標に掲げ、世界青年学会の模範と光る地涌(じゆ)の連帯を構築しています。
 永石 先生は25年前の5月、国立済州大学からの名誉文学博士号を受けるために済州島を訪れた際、メンバーと記念撮影され、「真実の幸福者に」「勝利者に」「仏法に行き詰まりはないのです。希望に燃えて! 私と一緒に!」と呼びかけられました。済州は本年、当時の5倍の座談会参加者となり、青年・未来部の拡大が進んでいると聞きました。まさしく世界広布の先頭を走るのが韓国です。
 梁島 先生は韓日(かんにち)の青年の連帯こそ、世界広宣流布を成就する力である≠ニ教えてくださいました。各地での交歓会などを通し、改めて世界広布の未来を開く青年の使命を確認し合うことができました(21日付1面の動画などで紹介)。

バトンを引き継ぐ

 原田 昨年5月に韓国を訪問した際、ソウルの韓国SGI本部に、池田先生の筆による「創価大光」の記念碑が設置されました。その碑文には、「太陽が一つ輝けば、全世界が照らし出されていく。それは、広宣流布も同じである。一人が立ち上がれば、すべての友を守ることができる。そして、社会の闇を破り、正義の夜明けを告げることもできる。大切なのは、真剣な一人だ。必死の一人だ」との小説『新・人間革命』の一節が刻まれています。
  韓国広布の歴史を開いてきた皆さんが、心に刻んできた言葉ですね。
 原田 かつて韓国では、過去の歴史から生じた誤解により、布教を禁止された時期もありました。それでも皆が仏法の人間主義に基づき、「良き市民」「良き国民」として環境や教育などの社会貢献の活動に励み、国や行政機関から顕彰(けんしょう)を受けるまでになるのです。
 永石 先生は韓国を「文化大恩(だいおん)の国」と語り、教育や文化の交流を重ね、多くの識者とも人間主義の対話を広げられました。それは韓国の皆さんにとって、大いなる励ましとなり、希望となり、力となりました。
 原田 「百済国より始めて仏法(わた)る」(新2002・全1392)と仰せのとおり、釈尊(しゃくそん)の仏法は、インド、中国を経て、韓・朝鮮半島から日本に東漸(とうぜん)しました。それから700年、日蓮大聖人は法華経の肝心(かんじん)である南無妙法蓮華経を説き弘められました。そしてさらに700年、この太陽の仏法が韓国をはじめ世界中に広がる時代になったのです。先生は1998年に韓国SGI本部を訪問された折、「社会に奉仕し、人間性を広げていく。21世紀の仏法ルネサンスは、韓国から始まっています」と宣言されています。
  今回の韓日(かんにち)青年フォーラムで韓国の権哲賢(クォンチョリョン)元駐日大使は、青年たちが世界平和の主役になることを期待しています≠ニ語られました。栄光のバトンを決然と引き継いでいくのが、私たち青年の使命です。
 西方 日本では、6月に開催し、7月に配信される本部幹部会が「全国青年部幹部会・池田華陽会(かようかい)大会・学生部大会」として行われます。各国の代表を迎え、「世界青年学会」のスクラムを広げる集いです。一人でも多くの友が配信行事に参加できるよう、全力を尽くしてまいります。

(2024. 5.23. 聖教新聞)

 

<45> 「新しい力」で「新しい大波」を!
出席者:長谷川理事長、永石女性部長、西方青年部長、梁島男子部長、大串女性部主任部長

 長谷川 原田会長を団長とする訪中団が北京を訪れ、交流が始まりました。聖教報道が楽しみです。6月に実施される「教学部任用試験(仏法入門)」に向けた研さんが、各地で活発に行われています。
 永石 会友の皆さんも、喜々として学ばれています。ある方は、「願兼於業(がんけんおごう)」の法理を学ぶ中、池田先生が示された「宿命を使命に変える」生き方に感動。「もっと早く仏法を知りたかった」と語っていました。
 西方 青年世代も求道の息吹(いぶき)にあふれています。ある男子部のリーダーは、20年来、対話を続けてきた友人が今回、受験を決意。東京から北海道の友人へオンラインでつながり、学び合っています。
 梁島 「5・3」を機に入会した私の友人も挑戦します。彼は今、仕事を通じて題目の功徳を実感しており、教学で、さらに信心の確信を深めようと積極的に学んでいます。自身の生命の広大な可能性を開く仏法の教えと実践を、若い世代が希求(ききゅう)していることを強く感じます。
 永石 それは、世界共通ですね。今回、私が訪問した欧州でも、仏法の「生命尊厳(そんげん)の哲学」と、一人を大切にする「励まし運動」が、社会に共感を広げていました。
 長谷川 日蓮大聖人は門下に、「(おのおの)(たが)いに読み聞かせまいらせさせ(たま)え」(新1304・全965)と(おお)せです。皆で信心を深め、自他共の幸福と社会の平和・繁栄(はんえい)貢献(こうけん)する――この「行学の二道」こそ、学会の発展の原動力です。池田先生は()まれました。「妙法の (ちから)(いだ)()しみなく 勝利の聖典 わが身に体して」と。任用試験を通じて一層、理解、共感、そして歓喜(かんき)の輪を内外に広げていきましょう。
 西方 青年の月≠V月に配信される本部幹部会は、「全国青年部幹部会」「池田華陽会大会」「学生部大会」と、幾重(いくえ)にも意義深い幹部会です。皆で集い、上半期の総仕上げを飾っていきたいと思います。
 大串 池田華陽会は、4月の「華陽カレッジ」、5月の「女性部総会」で、信心の触発を受けたメンバーが多くいます。そうした方々が生き生きと参加できるよう、折伏・弘教の推進と共に、訪問・激励を力強く進めていきます。
 梁島 男子部は、「5・3」記念の総会を各地で行い、7月へ出発しました。全国で今、新たな人材が陸続(りくぞく)と立ち上がっています。大阪のある総区では、今月の壮年・男子部の集いに、初めて参加するヤング男子部メンバーもいて、最高の結集を達成することができました。まさに「地涌(じゆ)()」が、いずこでも展開されています。
 長谷川 池田先生は、「『新しい力』で『新しい大波』を起こしていくことである」「若い人が伸び伸びと活躍できる舞台をつくっていくことだ」と、語られました。壮年・女性部も一丸となって、青年の成長と勝利を祈り、励ましていきたい。一人でも多くのメンバーと本部幹部会に集い合い、「世界青年学会」の構築へ、さらに前進していきましょう。

聖教電子版が拡充

 大串 今、青年世代を中心に、聖教電子版を購読、活用する方が増えています。4月の紙面リニューアルに(あわ)せて電子版では、翌日の紙の新聞より早く、毎日午後6時以降に先行配信される学会ニュースが、大幅に拡充されました。
 永石 5月11日に公開された「原田会長がフランシスコ教皇と会見」の記事は、これまで夕方に配信されたニュースの中で、過去最高の閲覧(えつらん)数を記録しました。先行配信には、読者からも「夜の会合や訪問・激励にも生かせる」と、喜びの声が寄せられています。
 梁島 このほかにも、「信仰体験」など音声配信のコンテンツも拡充し、好評を博しています。また、ワンタッチで記事のURLをSNSやメールで送ることができる「シェア機能」も便利です。下種拡大、友好・理解の推進に、大いに生かしていきましょう。

清潔な政治を貫け

 永石 任期満了に伴う沖縄県議選(総定数48)の告示が6月7日、投票日が同16日と迫っています。私たちが支援する公明党は、沖縄市、浦添(うらそえ)市、那覇(なは)市・南部離島の3選挙区に、現職1人、新人3人の計4人を擁立し、現有2議席からの倍増を目指しています。
 梁島 今月13日、那覇市や浦添市など7市村の首長から公明党・自民党に対し、今回の県議選で勝利し、「給食費の無償化」等を実現してほしいとの要請がありました。
 西方 現地紙の報道によると、実はこの政策は、「(現職の)玉城デニー知事が2022年の県知事選で現在の公約に掲げ」ながら、当選から2年経過しても実現されず、「県民から落胆(らくたん)(いきどお)りの声があがっている」とのことです。
 大串 国政では、政治資金問題が本格的な論議に入りました。議員が政党から受け取る政策活動費は、使途が明らかにされないため私的に流用されているのではないかと、不信を招く要因となってきました。
 梁島 総務省が公表した各党の政治資金収支報告書によれば、自民党だけでなく、野党の立憲民主党、日本維新の会、国民民主党、社民党も、党幹部など議員個人に資金が渡っています(「公明新聞」5月17日付)。一方、公明党は、議員個人への支給は、これまでも一切ありません。
 西方 さらに、公明党が、こうした問題の再発防止策で最重要と訴え続けてきた、会計責任者だけでなく代表者(政治家)も責任を負う、いわゆる「連座制」も、自民党が公明党の提言を取り入れ、政治資金規正法改正案に盛り込まれました。これで「秘書や会計責任者がやった。自分は知らない」という言い逃れは、通用しなくなります。
 長谷川 物価高など国民生活が厳しさを増す中、政治が果たす使命は、ますます重大です。公明党は立党精神のままに、クリーンな政治≠貫き、国民の期待に応える実績を一段と積み重ねてもらいたい。

(2024. 5.27. 聖教新聞)

 

<46> 記念の本部幹部会に皆で参加を
出席者:長谷川理事長、永石女性部長、河合副女性部長、西方青年部長、林池田華陽会委員長

 河合 今月、あの地でもこの地でも、「女性部総会」が活発に開催されました。女子学生部も池田華陽会も、そしてヤング白ゆり世代から多宝会(たほうかい)までが一堂に会し、「幸福勝利」と「平和連帯」を開く集いとなりました。
 永石 東京・足立のあるグループは、地域の皆で仲良く!≠合言葉に、8人の友人をはじめ16人で開催。99歳の折り紙講師を中心に楽しく「ツバメ」を折るなど、皆が主役≠ニ輝く和楽(わらく)の場となりました。
 河合 秋川太陽区では本年、師恩に(むく)いる下種拡大≠誓い、地区でも支部でも真剣に同盟唱題≠ノ挑戦。ブロックで平均4人を超える入会決意の友人が誕生しています。
  この区の池田華陽会のサブキャップは、留学先のオーストラリアで知り合った方と仏法対話を重ね、現地での座談会参加や、オンラインでの勤行・唱題を経て、晴れて御本尊を流布しています。
 河合 山口県の友人とオンラインで任用試験の勉強を重ねる地区女性部長もいて、「自他共(じたとも)の幸福を祈り、仏縁(ぶつえん)を広げる折伏(しゃくぶく)が楽しくて仕方がない」と口をそろえて語っています。今回の女性部総会でも、感動的な折伏が実っています。
 西方 まさに、「生命尊厳(そんげん)」「人間尊敬(そんけい)」の仏法哲理(てつり)(かか)げた(さち)の行進≠ナすね。
 長谷川 池田先生は、日女御前(にちにょごぜん)への「宝塔品(ほうとうほん)はいずれのところにか只今(ただいま)ましますらん」(新2096・全1249)との御聖訓(ごせいくん)(はい)され、十方(じっぽう)(ぶつ)菩薩(ぼさつ)が勢揃いした荘厳(そうごん)な宝塔品の会座(えざ)は、地涌(じゆ)の女性の胸中(きょうちゅう)にあるとの(おお)せであり、「女性部の一人一人こそ、妙法蓮華(れんげ)当体(とうたい)なのである」と言われました。
 西方 そして、「地域に生命の宝塔(ほうとう)林立(りんりつ)させ、希望の宝土(ほうど)を広げる女性部総会を、御本仏(ごほんぶつ)御照覧(ごしょうらん)である」とたたえられています。
 永石 私たちは、一人一人の「生命の宝塔」をさらに輝かせ、平和と幸福と希望の「宝土」を、地域に未来に広げていきたいと思います。

広布の未来を託す

 河合 来月4日は、「世界池田華陽会(かようかい)の日」ですね。15年前の2009年のこの日、先生・奥さまは創価女子会館(現・創価池田華陽会館)を初訪問され、「永遠の五指針」を贈ってくださいました。
  今年は、私たちがいつも元気に歌う池田華陽会歌「華陽の誓い」の誕生からも15年です。記念の「池田華陽会大会(本部幹部会)」に向け、自他共(じたとも)の幸福を開く仏法対話に、皆で勇んで挑戦していきます!
 永石 先日は、全国をオンラインで結んで県委員長会を開催しました。北海道、鹿児島、東京・練馬の委員長が、皆で勇気の折伏(しゃくぶく)に励み、訪問・激励を通して華陽カレッジに集う友が増えている模様を元気に報告してくれましたね。
  はい。神奈川の委員長は今回の女性部総会に、一緒にお題目をあげている友人と参加しました。3人の副委員長も友人と共に任用試験の勉強に励むなど、拡大に先駆(せんく)しています。
 永石 欧州でも、華陽会世代のメンバーが「自信をもって堂々と仏法の素晴らしさを友人に語っています」と異口同音(いくどうおん)に話していました。環境や平和など社会貢献の活動に取り組んでいるメンバーも多く、華陽の連帯はまさしく世界を包んでいます。
  私が訪問した韓国でも、同世代の友が真剣に信心に励み、宿命を転換する体験を(ほが)らかに語ってくれました。世界同時進行の広布の伸展(しんてん)(はだ)で感じる機会となりました。
 西方 先生が華陽姉妹に贈られた御文(ごもん)に、「明るいことでは、日月(にちがつ)(太陽と月)に()ぎるものがありましょうか。(きよ)らかなことでは、蓮華(れんげ)(まさ)るものがありましょうか。法華経は、日月と蓮華のように最極(さいごく)の法です。ゆえに、妙法蓮華経と名づけるのです」(新1510・全1109、通解)とあります。
 長谷川 この御文(ごもん)を踏まえて先生は、「太陽が昇れば、あらゆる(やみ)は消え去る。一輪の(はな)が咲き(かお)れば、そこから春が広がる。それが『華陽』の皆さまです。私と妻は、広宣流布の希望の未来を全部、池田華陽会に(たく)してまいります。華陽会、頼むよ!」と期待を寄せてくださいました。
  まずは、7月に配信される「池田華陽会大会(本部幹部会)」に一人でも多くの友が集えるよう、女性部の先輩方とも力を合わせ、新しき広布の勝利の門を開いてまいります。

生命の世紀の太陽

 長谷川 また、来月10日は婦人部の結成記念日です。「妙法受持(じゅじ)の女性は、最も尊貴(そんき)な女性であることを自覚してもらいたい」と呼びかけられ、広布の未来を見据えて、戸田先生が最初に結成された部です。
 西方 池田先生は、戸田先生の心を心として、婦人部・女子部を大切にされ、「21世紀は女性の世紀である」と真っ先に訴え、励ましを送ってこられました。
 永石 2021年5月3日、70年の歴史を昇華し、婦人部は女性部として新出発しました。その際も、福徳(ふくとく)と勝利を祈念(きねん)して、「生命の 世紀の太陽 女性部よ 平和の門を 開き照らせや」と和歌を()んでくださいました。
 河合 「いよいよ明るく誇り高く、いよいよ仲良く(ほが)らかに、世界第一の『桜梅桃李(おうばいとうり)』のスクラムを組んで、『女性の希望の世紀』すなわち『生命尊厳(そんげん)と平等そして平和の世紀』を(つく)り光らせていってください」――これが先生のお心です。
 永石 先日訪れた沖縄でも、若い人と先輩が一体となって、題目で宿命転換(てんかん)を成し遂げ、和楽を築き、平和建設に奮闘していました。
 長谷川 大白蓮華で連載が開始された「若き日の日記<選集>」の6月号に、「今日の日に、最上を尽くすとき、未来は、必ず光明(こうみょう)に輝く。歓喜(かんき)(ほのお)は燃えたってくる」との先生の言葉が紹介されています。広布に生き抜く栄光と福徳は不滅です。「師弟不二」「異体同心(いたいどうしん)」の陣列で、壮大なる広布の歴史をつづり開いていきましょう!

(2024. 5.30. 聖教新聞)

 

<47> 青年・民間交流こそ希望の王道
出席者:原田会長、永石女性部長、那須副女性部長、西方青年部長、梁島男子部長

 原田 このほど、中国人民対外友好協会、中日友好協会から(しょう)へいされ、代表訪中団が、北京や天津(てんしん)、ウルムチ、トルファン、深?(しんせん)を訪問。諸行事を大成功で終えることができました。
 永石 有意義な交流の行事や会談の模様が連日、明るく報じられていましたね。釣魚台(ちょうぎょだい)国賓館では、中国人民政治協商会議の朱永新(しゅえいしん)副主席が、中国建国75周年、また池田先生の初訪中、周恩来総理との会見50周年という節目での訪中であることに触れ、両国の友好に対する学会の熱意の表れと歓迎されました。
 原田 とりわけ1968年の、先生の国交正常化提言について、副主席が「並々ならぬ勇気と遠見の表れ」と語られたように、お会いする方々が異口同音(いくどうおん)に、池田先生の先見性と不断の尽力(じんりょく)、ご功績に心から深謝されていました。
 那須 副主席は「池田先生の築いた金の橋がますます幅広く、盤石(ばんじゃく)になることを祈ります」と、期待を寄せられていましたね。
 梁島 今回は、青年世代の代表を中心とした100人の訪問団でした。宋慶齢(そうけいれい)青少年科学技術文化交流センター、北京大学、南開大学、南開中学などを訪れ、世々代々の友好を(にな)う青年同士として、未来を照らす友情を深めました。
 西方 池田先生は、「青年を主役とする文化・教育の交流こそ、未来永遠の友好を開く希望の王道なのであります」と強調されました。私たちは、先生が開かれた道を受け継ぎ、一層、平和と友好を力強く進めていきます。
 原田 天津市では、張玲(ちょうれい)副市長とお会いした後、周恩来ケ穎超(とうえいちょう)記念館に伺いました。先生と周総理の会見50周年を慶祝(けいしゅく)し、訪問団の「記念樹」が命名されました。その銘板(めいばん)には、「友好を続けよう、未来に向かって」と刻まれています。
 那須 50年前に、両国が友好を結ぶことは、大変なご苦労だったと思います。
 原田 池田先生は、最初の訪中の折、同行メンバーが緊張する中、笑顔で「みんな同じ人間だ。誠実に、ありのままに接していけばいいんだ」と、語られました。まさに大誠実の行動で、心と心を結び、民衆の連帯を広げ、地球民族≠ニして友誼(ゆうぎ)の道を開いてこられました。この確固として揺るがぬ信頼と友情に、青年たちが続く訪中になりました。
 永石 その先生の人間主義の行動は、どこの国に行かれた時も、一貫(いっかん)していました。
 原田 先生は、「民衆は海です。海が穏やかであれば、たくさんの船が往来できます。同じように、民衆同士がしっかりと友情で結ばれていれば、信頼が生まれ、平和が生まれる。そして、その平和の海を、あらゆる次元の友好交流の船が渡っていけます」と記されました。対話と励ましを重ねて、世界を結ぶ「人間の海」「友情の海」を築く――これが、池田先生が私たち門下に託された使命です。

「勉学第一」で前進

 西方 6月7日、高等部は結成60年を迎えます。池田先生が、第3代会長に就任されて、最初につくられたのが高等部です(1964年)。先生は、結成式に集った代表と一緒に勤行・唱題をし、祝福してくださいました。
 梁島 68年の第1回高等部総会で先生は、「未来に羽ばたく使命を自覚するとき、才能の芽は、急速に伸びることができる」と指導。五つの指針を示しながら、参加者を励まされます。
 永石 話の最後に先生は、「諸君が成長することが、私の最大の喜びであり、希望であり、幸せであります」と語られました。全ては後継(こうけい)の友の成長と勝利のため、先生は命を削る思いで世界広布の道を切り開いてくださったのです。
 原田 先生は()まれました。「(すこ)やかに 創価の後継 天高く 学び光れや 勝利の王者と」――そのお心を今、多くの未来部員が学び、受け継いでいます。「勉学第一」「健康第一」で、勇気を湧きいだしながら進んでいます。
 那須 今月の「教学部任用試験(仏法入門)」に、勇んで挑戦する未来部員も多くいます。ご家族や担当者の方々のご尽力に、感謝申し上げます
 永石 西横浜総県では、受験する未来部員のためにオンラインの学習会を開催。毎回100人近いメンバーが参加し、クイズ形式など双方向を意識した内容で楽しく学んでいます。さらに、個別の勉強会とともに、担当者の皆さんが励ましに全力を注ぎ、メンバーから「学校の試験も任用試験も必ず勝ち取ります」と、凛々(りり)しい決意の声が寄せられました。
 那須 勉強にもスポーツにも懸命に挑みながら受験するメンバーもいます。北海道・札幌栄光総県の女子中等部員は、週末には剣道の試合で遠征することもあり多忙ですが、合間を縫って学習。このように文武両道で躍動するメンバーが全国各地で光っています。
 西方 先生は未来部担当者に最大に感謝されつつ、「励ます」とは、「自信を持たせること」であり、「やればできる」という気持ちにさせること、と示されていますね。
 原田 また先生は、「わが地域の未来部員は、わが子、わが弟・妹と思って励まし、育てていくんです」と言われました。一人一人を、真心で励ますとともに、応援の題目を送っていきたいと思います。

「教学講座」が好評

 梁島 任用試験に関しては、配信中の教学講座が好評です。動画は出題項目ごとに分かれており、それぞれ短時間にまとめられています。学びたい箇所(かしょ)の研さんや復習に活用できます。
 原田 日蓮大聖人は、従藍而青(じゅうらんにしょう)の青年門下・南条時光を「あいよりもあおく、水よりもつめたき氷かなと、ありがたし、ありがたし」(新1887・全1554)とたたえ、育まれました。今、尊い研さんの喜びの波動が、青年を中心に広がっています。任用試験は、受験者だけでなく皆が、大聖人の仏法の精神を学び深める絶好の機会です。御書と共に、わが地域と世界の広布へ日々、勇進していきましょう。

(2024. 6. 3. 聖教新聞)

 

<48> 日中友好「次の50年」を我らの手で!
出席者:原田会長、谷川主任副会長、沼倉女性部書記長、金田副青年部長、立石女子部主任部長

 金田 池田先生の中国初訪問から50年。先生が架けられた日中友好の「金の橋」を、さらに強固にしていくことは弟子の誓いです。
 立石 先生は初訪問当時の真情を「大願(だいがん)は、一代では成就(じょうじゅ)できない。弟子が師の心を受け継いで立ち上がり、実現していくのだ。そこにこそ、弟子の使命があり、師弟の大願成就がある」とつづられています。
 谷川 日中友好の「次の50年」を我らの手で!≠ニの決意のもと、このほど青年を中心とした100人で中国を訪問しました。
 沼倉 行く先々で真心の歓迎を受け、不思議なほど天候にも恵まれ、先生が築かれた「友好の道」を深く実感する日々でした。
 谷川 中国には「飲水思源(いんすいしげん)――水を飲む時に、井戸を掘った人のことを忘れてはならない」との言葉があります。どの識者も、こうした言葉を通し、日中の国交正常化と友好に尽くされた池田先生の貢献(こうけん)の偉大さを強調されていました。
 原田 招へい元の中国人民対外友好協会の楊万明(ようまんめい)会長との会談では、同協会の創立が70年前の5月3日であることが話題になり、「不思議な(えにし)を感じますね」と話が尽きませんでした。
 金田 北京での答礼宴(とうれいえん)には、中日友好協会の殷蓮玉(いんれんぎょく)理事の姿もありました。殷理事は、50年前に池田先生が中国への第一歩をしるされた深?(しんせん)で最初に出会った友人≠ナす。
 原田 先生と対談集を()んだ王蒙(おうもう)元文化部長、程永華(ていえいか)元駐日中国大使、周秉徳(しゅうへいとく)氏をはじめ周総理の親族の方々、北京大学に中国初の池田思想の研究会を立ち上げた賈寢(かけいけん)氏らもおられました。先生が一人また一人と信頼の絆を結ばれてきたからこそ、今日の「友誼(ゆうぎ)の道」はあります。
 立石 北京大学での交流会では、福井のヤング白ゆり世代の友が、友好継承(けいしょう)の決意を語りました。福井は、文豪(ぶんごう)魯迅(ろじん)が恩師と(した)った藤野先生の出身地です。彼女は高校生の時に中国でホームステイを経験。日中関係が厳しい時代でしたが、ホストファミリーは家族のように温かく迎え入れてくれたそうです。
 沼倉 メディアだけでは真実は分からない。人と人の触れ合いこそ大切≠ニ感じた彼女は、創価大学に進学後、中国研究会に所属。10年前の2014年には部長を務め、中国の友との交流を重ねました。
 原田 先生は、「青年交流をさらに活発に進めつつ、これまで(はぐく)まれてきた友好の(いしずえ)を、いかに具体的な協力へと発展させていくか」「こうした挑戦の積み重ねの中で、日中友好の絆は世々代々と受け継がれ、(くず)れないものとなっていく」と語られています。民衆交流、文化・教育・平和の交流こそ、永遠の友好を築く道なのです。

民衆・文化の交流

 谷川 本年3月から5月には、民音が主催する「中国雑技団」の公演が全国で行われました。明年には、上海歌舞団による「舞劇『朱鷺(とき)』の民音公演も計画されています。
 原田 東京富士美術館による「世界遺産 大シルクロード展」も東京、九州、東北で行われ、中国の一級文物を含む約200点が公開されています。今後は四国、中国方面、関西でも開かれる予定です。
 谷川 今回、妙法蓮華経を漢訳(かんやく)した鳩摩羅什(くまらじゅう)の出身地である新疆(しんきょう)の博物館等を見学しました。日蓮大聖人は「羅什一人だけが、教主釈尊(しゃくそん)の経文に自分の考えを入れなかった人」(新1382・全1007、趣意(しゅい))と(おお)せです。いにしえの壮大な仏法東漸(とうぜん)の歴史を垣間見る思いでした。
 沼倉 また、中国の成都(せいと)市美術館では現在、東京富士美術館が所蔵する、西洋絵画のコレクション展も開催されています。
 原田 7月には、「中華全国青年連合会(全青連)」の招へいで、青年の代表が訪中する予定です。私たちはこれからも、「民衆の交流」「文化の交流」そして「青年の交流」を通して、真金(しんきん)の友好≠築き、日中の平和の未来を輝かせていきたいと思います。

政治腐敗の除去へ

 立石 自民党派閥の政治資金問題を受け、自民党が提出した政治資金規正法の改正案が衆院を通過し、参院で審議されています。
 金田 「政治腐敗の除去」は、公明党の党是(とうぜ)です。今回の改正案の作成に当たって公明党は、どの党よりも早く「政治改革ビジョン」を発表。政治家の責任・罰則強化、政治資金の透明性向上に向け、自民党とも一歩も引かずに協議を重ねてきました。
 立石 その結果、現状20万円超の政治資金パーティー券購入者の公開基準は、自民党案の「10万円超」から、公明党が訴えた「5万円超」で決着しました。
 谷川 議員が政党から受け取り、報告不要のため、使い道がブラックボックスになっている≠ニ指摘される「政策活動費」については、使途の公開に加え、監査する「第三者機関」の設置を反映させました。
 原田 そもそも公明党は議員に対し、政策活動費を一切支給していません。東京大学の牧原(いづる)教授は「公明党が提案した『第三者機関』の設置で政治とカネを監視せよ」と訴えています。
 金田 早期の実現を求めます。また、再発防止の一丁目一番地≠ニもいえる、いわゆる「連座制」の強化も明記されました。これにより、秘書がやった≠ネどと言う、議員の言い逃れ≠ヘ今後できなくなります。2009年の民主党政権下の時代にも、公明党が訴えてきたものです。
 沼倉 「政界浄化の公明党」として存在感を発揮したことにより、新聞各紙も「首相、公明案丸のみ」(朝日)、「『10万円超』に固執(こしつ)していた自民が公明の主張を受け入れた」(毎日)、「公明案の受け入れ」(読売)などと報じていました。
 金田 公明党は間もなく、「公明ハンドブック2024 結党60年記念号」(A5判、100円<税込み>)を発刊します。今国会の成果を訴えながら、不正を許さない政治の実現へ、ますます力を発揮してもらいたい。

(2024. 6.13. 聖教新聞)

 

<49> 智慧と福徳輝く陰徳陽報の賢者
出席者:原田会長、永石女性部長、矢花幸福城部長、五十嵐幸福城部女性部長、梁島男子部長

 永石 「教学部任用試験(仏法入門)」が全国1432会場で行われ、6万人が受験しました。受験者を応援された方々をはじめ、支えてくださった全ての皆さまに心より御礼(おんれい)を申し上げます。「我ら創価学会は、永遠に『御書根本』の大道を歩む」と池田先生が示された通りの前進です。
 原田 勇んで教学研さんに挑まれた皆さん、本当にご苦労さまでした。先生は、合否(ごうひ)を超えて「仏法を学べば、心が広がります。宿命に立ち向かう勇気がわきます。人生に勝利する智慧(ちえ)が開かれる」と語られました。これを契機に共々に成長してまいりましょう。
 梁島 多くの未来部員、そして会友の方々も真剣に学ばれていました。今年、入会した私の友人も「難しかったけど、よい経験になった」と語っていました。
 矢花 十界論、信心即生活、宿命転換の法理などを学び、自身の生命に尊極(そんごく)の仏界が(そな)わり、それを現実に映し出し、(くず)れぬ幸福境涯(きょうがい)を築くための御本尊であると、確信を深める姿が各地でありましたね。
 五十嵐 東京の幸福城部員である、宝寿(ほうじゅ)会の女性部の娘さんが、「信心は最高の親孝行(おやこうこう)」との言葉に胸を打たれ、5・3に晴れて入会。母と地区の皆さんの祈りに包まれ、任用試験にも元気に挑戦しました。
 永石 教学は広布の原動力――これは万国共通です。4月はアメリカ、イタリア、スイス、クロアチア、マルタ、ギリシャ、アルゼンチン。5月はベルギー、スウェーデン、ドイツ、オランダ、イギリス。そして今月は韓国と、教学試験の模様が本紙で報じられました。研修会も各国で行われ、世界中に求道の息吹(いぶき)がみなぎっています。
 原田 不確実にして複雑極まる現代だからこそ、人々の心を照らす希望の哲学が渇望(かつぼう)されています。「行学の二道をはげみ(そうろう)べし」(新1793・全1361)です。日々、御書を一節でも一行でも(はい)し、前進していきたい。7月の青年部幹部会に向けて、わが支部・地区から「世界青年学会」の新時代を勝ち開く勢いで、一層、一人への励ましを強めていきましょう。

生命共和の凱歌を

 五十嵐 明25日は、「幸福城部の日」です。1978年のこの日に行われた第1回「団地部全国大会」が淵源(えんげん)です。席上、池田先生は、「団地の『団』は、団結にも通ずる」と言われ、いかなる時代も、人と人の(きずな)を大切に、理想の人間社会を築く主体者たれと、万感の期待を寄せてくださいました。
 原田 その通りに皆さんは長年、和楽と幸福勝利の実証を示し、人間讃歌(さんか)をうたい上げてきました。少子高齢化や孤立化など、ご苦労は絶えませんが、懸命に励ましを重ねながら、地域貢献に取り組み、信頼と友好の絆光る幸福城≠築いておられます。
 永石 そして、「団地部の日」制定45周年、結成(10月24日)50周年の節目だった昨年、「幸福城部」の名称で、新たに出発されました。
 矢花 その意味で今年は、幸福城部「元年」です。記念の指導集に寄せて先生は、「(あお)ぎ見よ 幸福城の わが城主(とも)を 生命共和の 凱歌(がいか)永久(とわ)に」と()んでくださり、(ほま)れの50周年から次なる「100周年へ、新たな一歩前進を共々に!」と呼びかけられました。どこまでも師と共にとの心で、新たな広布の歴史を開いてまいります。

識者も感嘆の献身

 永石 御義口伝(おんぎくでん)に「依正(えしょう)福智(ふくち)共に『無量』なり」(新1104・全792)と(おお)せです。皆さんが地域の「幸福責任者」として、智慧と福徳を輝かせながら日々、奮闘されています。
 五十嵐 福岡のある地区では、地区部長・女性部長が、団地の友と唱題や訪問・激励を重ね、新たな座談会参加者が次々と誕生。地区の対話挑戦者も25人に。地区から自治区の町内会長や理事に就く方も出て、団地全体に友情の輪を広げています。5月に地区で行った幸福城部総会≠ノは8人の友人を含め、オンラインも活用して59人が参加、大成功を収めました。
 矢花 宮城の本部長は、東日本大震災の津波で自宅が流失するという苦難を乗り越え、今いる場を寂光土(じゃっこうど)に≠ニの決意で、復興住宅で自治会活動に率先。徹底して内外に励ましを広げ、2019年に棟長に、昨年には8棟を管轄する自治会長に就任しました。題目根本で病も勝ち越え、意気軒高(いきけんこう)に動かれています。
 原田 先生は「人を受け入れ、励ますことによって、自分の心が励まされ、開かれていくのです」と教えてくださっています。その姿そのものですね。
 永石 ご高齢の方も、「年はわこうなり」(新1543・全1135)との御聖訓さながらの若々しい活躍に、感動また感動です。皆さん、「一人」との関わりを本当に大事にされていますね。
 五十嵐 昨年、市営住宅に入居した高知の女性部副本部長は、近隣(きんりん)の方々へのあいさつ運動≠笊~地内の清掃等を実践。自治会長とも対話を重ねて交流を深め、毎月の座談会に参加されるようになりました。
 矢花 2005年から団地の連合自治会長を務める神奈川の副支部長は、外国人居住者が多く課題が少なくない中、スポーツや食文化を通じて交流を促進。池田先生が示された、団地は「小さな合衆国」を合言葉に、人と人をつなぐ使命を果たしています。その奮闘(ふんとう)がマスコミにも取り上げられ話題になりました。
 梁島 東京大学大学院の開沼(かいぬま)准教授(じゅんきょうじゅ)は、「団地に暮らす学会員の行動は、『最後の一人まで幸せに』という覚悟とともにある」「団地に凝縮された、日本社会の普遍的な課題を解決する機能を果たしている」と感嘆されていました。
 原田 先生は幸福城部を、「賢者(けんじゃ)たちが積み上げてきた民衆の実践知(じっせんち)は山よりも高く、陰徳陽報(いんとくようほう)の福運は海よりも深い」と、たたえられました。その尊き献身(けんしん)は、御本仏が全て御照覧(ごしょうらん)であり、三世永遠の功徳は間違いないと確信します。私たちも立正安国の祈り強く、人々のため、地域・社会の発展のため、勇敢に聡明(そうめい)に進んでいきましょう。

(2024. 6.24. 聖教新聞)

 

<50> 世界広布の未来を開く英才
出席者:原田会長、永石女性部長、西方青年部長、森薗(もりその)学生部長、清水女子学生部長

 原田 6月30日は、学生部の結成記念日です。1957年(昭和32年)、信教の自由を侵害した炭労(たんろう)事件の最中、新たな民衆運動を権力が弾圧した大阪事件を目前にした誕生でした。
 永石 だからこそ池田先生は「どこまでも、民衆と共に生き、民衆を守り抜き、民衆のために戦い切る、妙法の指導者に成長すること」が、学生部の使命であると言われてきました。
 西方 実際、学生部は広布と社会の第一線で活躍する、幾多の英才を輩出してきました。SGI各国のリーダーの中にも、学生部出身者は数多くいます。今回のSGI青年研修会にも、多数の学生部の代表が参加する予定です。
 原田 先生は「学生部ありて、創価の人材城は勝った」とたたえられ、「これからも、わが学生部が断固として勝ち栄えさせていくのだ」と期待を寄せられています。
 清水 日本の学生部は今、記念月間を大前進しています。「仏法の生命尊厳(そんげん)哲理(てつり)」「先生の平和思想」を学びながら、英知を(みが)き、皆で弘教(ぐきょう)・拡大に挑戦しています。
 西方 そうした学生部のはつらつとした姿は、インスタグラムの学会公式チャンネルでも紹介され、反響を呼んでいますね。
 森薗 男子学生部は、8月に実施する伝統の教学実力試験を友人も交えて行います。先駆(せんく)の学生部らしく、開拓(かいたく)変革(へんかく)旗手(きしゅ)となって、広布の新時代を開いていく決意です。

計り知れない力が

 原田 少子化の時代にあって一騎当千(いっきとうせん)の学生部員の成長はますます重要です。先生は「英知の学生部員が真剣に信心に励み、社会に雄飛(ゆうひ)していくならば、広宣流布の未来は洋々と開かれる」とも語られました。
 永石 来月に配信される「本部幹部会」は、「学生部大会」の意義も込めて開催されます。一人でも多くの学生部員が配信行事に参加できるよう、皆で力を尽くしていきましょう。
 原田 「不思議にも、世界広布新時代の今この時に、願って生まれ合わせた学生部だ。一人ももれなく、計り知れない地涌(じゆ)大力(だいりき)がある」との先生の信頼に応え、総東京、関西をはじめ、各地で活動者が増加しているとも聞きました。皆でさらに応援していきたい。
 西方 今月、見事な立正安国の凱歌(がいか)を飾った沖縄でも、3月の未来祭を通じ、学生部などの若い人材が躍動(やくどう)しています。
 森薗 核兵器の廃絶と気候危機の打開へ青年が協働(きょうどう)した、同じ3月の「未来アクションフェス」にも、数千人の学生部員が参加し、その後も対話と運動を続けています。
 原田 御書に「この経の広宣流布することは、普賢菩薩(ふげんぼさつ)の守護なるべきなり」(新1085・全780)と(おお)せです。「(あまね)(かしこ)い」知性こそ世界広布の推進力です。その正義の言論戦(げんろんせん)の先頭に立つのが創価の普賢である学生部です。
 森薗 東京のあるメンバーは、パリ政治学院に留学中です。現地で知り合ったフランス人の友人と座談会に参加するなど対話にも挑戦。来月から、国際刑事裁判所(ICC)の政治分析部門でインターンとして働くことも決まっています。
 清水 茨城には、車いすで生活する兄を支援してくれた理学療法士に憧れ、大学で真剣に学ぶメンバーがいます。懸命に題目を唱える中で特待生にも選ばれ、その歓喜を友人に語り、希望の連帯を広げています。
 森薗 柔道整復師を目指して勉学に励む奈良のメンバーは、ドッジボールの日本代表として世界大会に挑む予定です。学生部牙城会の一員として果敢(かかん)折伏(しゃくぶく)にも挑戦し、世界での飛躍(ひやく)を期しています。
 清水 第2総東京のあるメンバーは、家族の宿命転換のため、5月に自他共(じたとも)の幸福を祈る折伏に初挑戦。記念月間の中で、3人の友が入会を決意しています。
 永石 先生は「たとえ上手(じょうず)に話せなくとも、かまわない。自分の確信を真心こめて話していけば、相手の心に友情の種∞信頼の種≠ェ残る。その種は、必ず芽を出し、いつか花開く。大事なことは、勇気であり、誠実である。そして、あきらめず語り抜いていく忍耐(にんたい)だ」と語られました。女子学生部の一人一人が、楽しく元気に「福智(ふくち)のスクラム」を広げる姿を、皆がうれしく見つめています。
 原田 「新しき世紀の偉大なる旗手(きしゅ)である男女学生部の友よ! 自分自身の(はた)を振りながら、愉快に立ち上がれ! そして、愉快に勇気をもって勝ち進め! 後悔(こうかい)なき我が青春の一日一日たれ!」とも先生は呼びかけられています。広布の未来を開く学生部の成長を、強く祈っています。

第三者機関の設置

 永石 国会では19日、自民党派閥の政治資金問題の再発防止に向けた、改正政治資金規正法が成立しました。これを受けて公明党は翌20日に早速、改正法に盛り込まれた具体策を着実に実施していくためのプロジェクトチームを発足させました。
 清水 具体的には、不透明といわれる政策活動費などを監査する「第三者機関」のあり方を年内に示すとしています。それをもとに各党と調整を重ね、2026年1月1日の施行へ、議論をリードすると表明しています。
 西方 公明党は今回の法改正においても、歩みの遅い自民党との議論をリードし、いわゆる「連座制」の強化や、政治資金の透明性の向上を図ってきました。政策活動費の使途(しと)公開も、当初の自民案では検討項目≠ニされてきましたが、公明は「第三者機関の設置」などを一貫して訴え、首相を動かしました。
 森薗 そもそも公明党は民主党政権時代の2009年にも、政治家の監督責任強化を掲げて法改正に挑みました。しかし民主党などが審議に応じず、断念せざるをえませんでした。それが15年を経て、実現したのです。
 原田 公明党は今回の改正を第一歩≠ニし、政界浄化のための「改革への不断の努力」を継続してもらいたい。

(2024. 6.27. 聖教新聞)