< 座談会 >

創立100周年へ

新時代の暁鐘

 


 

 

<51>
<52>
<53>
<54>

青年を先頭に友情と信頼を拡大
男子部が広布の未来を開く!
宿命転換の法理が希望の光に
共に成長!未来部躍進の夏を

 

 

 

<51> 青年を先頭に友情と信頼を拡大
出席者:原田会長、永石女性部長、西方青年部長、梁島男子部長、田久保池田華陽会委員長、清水女子学生部長

 梁島 弟子が誓願(せいがん)の心で進む「師弟の月」7月が開幕しました。今日から「青年部教学試験1級」の申し込みも始まります(21日まで)。新時代の広布を(にな)後継(こうけい)のリーダーが対象です。
 西方 青年世代は今、各地で弘教(ぐきょう)拡大と人材育成に(はげ)んでいます。教学をさらなる広布の推進力とし、共々に励ましと研さんを重ね、大成長していきます。
 原田 出題範囲の佐渡御書に「師子王のごとくなる心をもてる者、必ず仏になるべし」(新1286・全957)と(おお)せです。皆が「師子王の心」を取り(いだ)して、仏になるための「行学の二道」です。池田先生は「師弟して 御書のまま生き 黄金(きん)の道」と()まれました。多忙な中でしょうが、青春錬磨(れんま)の偉大な「黄金の道」を歩んでください。

不滅の原点7・3

 梁島 7月3日は、軍部政府の弾圧(だんあつ)投獄(とうごく)された第2代会長・戸田先生が出獄(しゅつごく)(1945年)、()しくも12年後の同日同時刻、参議院補欠選挙にからむ冤罪(えんざい)で池田先生が不当逮捕(たいほ)された日です。
 永石 それは、衰弱(すいじゃく)された戸田先生をお(まも)りし抜く不惜(ふしゃく)の戦いでした。先生は、拘置所(こうちしょ)を出た7月17日の夕刻に行われた「大阪大会」で、最後は信心しきった者が必ず勝つ≠ニ師子吼(ししく)されました。
 西方 その通りに4年半の法廷闘争を経て無罪判決が出ます。そもそも、学会が支援活動を始めたのが、当時の腐敗(ふはい)した政界をただし、真に民衆の幸福を築くためでした。
 田久保 戸田先生は、「社会の不幸に目をつぶって、宗教の世界に閉じこもり、安閑(あんかん)とただ題目を唱えているだけなら、大聖人の立正安国の御精神に反している。この世の悲惨(ひさん)をなくす。不幸をなくす。人権を、人間の尊厳(そんげん)を守る。平和な社会を築いていく。そのなかにこそ、仏法の実践があるのだ」と言われました。
 原田 学会は、この信念で新たな民衆運動を起こし、一大平和勢力を築きました。池田先生は判決の前夜、関西の青年たちと、創価の巌窟王(がんくつおう)の心を語り合われました。一人一人が力をつけ成長することだ! 多くの友をつくり、正義の陣列を拡大することだ! そして広宣流布の戦いに勝って、世間をあっと言わせる時代を創ることだ!≠ニ。これが、師から託された私たちの大使命です。
 梁島 不滅(ふめつ)の原点を胸に、関西では皆が師子奮迅(ししふんじん)の勇進をしています。3月に職場の友人、4月に親戚、5月に地域の友人を入会に導いた京都の総県男子部主任部長もいます。彼は、「信心は、格好ではない。口先でもない。行動である。『一人立つ』かどうかである」との先生の指導を心に刻み、励ましに、対話に奔走(ほんそう)しています。
 西方 新たな人材も(おど)り出ています。5・6月、関西の各府県で開催した青年の祭典は約3万人の内外の友が集い、圧巻(あっかん)でした。展示、講演、舞台演目など多彩な企画を通じ、学会の平和・文化・教育運動への理解が深まりました。
 永石 「参加して希望と勇気をもらいました」「平和と幸福の(きずな)を自身から広げます」など数々の声が寄せられ、大感動、大歓喜の祭典でしたね。女性部、壮年部のこまやかな励ましと応援も光りました。
 西方 池田先生は、「青年が結集すれば広宣流布は絶対にできる」と語られました。「世界青年座談会」「教学部任用試験(仏法入門)」などで関わった青年世代の仲間を糾合(きゅうごう)し、わが地域で新たな師弟勝利の歴史を打ち立てていきます。
 原田 青年部教学試験1級で学ぶ「観心本尊抄(かんじんのほんぞんしょう)」に、「天晴れぬれば地明らかなり」(新146・全254)とあります。先生は、この御文を(はい)し、「頼もしき後継の青年群を先頭に、我ら創価家族の友情と信頼、共感と触発(しょくはつ)、そして開拓(かいたく)と連帯で、(えん)する友の心に光を送ろう!」と呼びかけられました。皆で最大に応援してまいりたい。

世界の若人が躍動

 田久保 このたび、池田華陽会委員長の任命をいただきました。創立100周年へ、全国の華陽姉妹の皆さまと共に、師匠に喜んでいただける華陽会を築いてまいります。「全国青年部幹部会」「池田華陽会大会」「学生部大会」の意義を込めた本部幹部会が6月29日、東京戸田記念講堂で盛大に開催されました。
 西方 各国の青年のあいさつは、世界広布同時進行の息吹(いぶき)にあふれていました。2016年に平和会館が開館し、広布が進むアフリカ・トーゴ。3月に、1万人を大きく上回る青年が集ったアメリカ。各支部が100人の仏縁拡大≠ノ挑み、14万人の友情の連帯を築いたブラジルと、皆、元気いっぱいでした。
 梁島 アジアでは、2030年の100万人の連帯£B成へ、破竹の勢いのインド。座談会に5万人の青年世代が集った韓国と、まさに仏法西還(せいかん)の姿です。
 田久保 日本の池田華陽会も人材の裾野(すその)が広がっています。先日、開催した全国県委員長会では、各県から活動家が3倍に拡大した∞6倍に広がった≠ネど喜びの報告が。皆が熱意にあふれ、池田華陽会大会の放映に大結集し、新たな歴史をつくろう≠ニ決意し合いました。
 永石 自他共の幸福を開く対話にも挑戦されています。北海道のキャップのメンバーは、長年、対話を続けてきた友人が「5・3」に御本尊を受持し、職場の販売営業では個人成績全国2位に。新入会の友も、「この信心で心の(たから)を積んでいきたい」と、今回の任用試験を受験されました。
 原田 皆が決意新たに出発する本部幹部会です。支部・地区でも、モバイルSTBも最大に活用しながら、一人でも多くの青年が集えるよう訪問・激励、声かけをしていきましょう。
 西方 なお今後、「勤行」「学会歌の歌唱」時や「合唱団の練習・出演」についても、マスクの着用は「個人の判断」となります。唱題会は、着用のうえ行えますが、参加者や会場提供者の意向や換気にも十分留意し、長くても30分までを目安とし、配慮していきたいと思います。

(2024. 7. 1. 聖教新聞)

 

<52> 男子部が広布の未来を開く!
出席者:原田会長、梁島男子部長、須藤創価班委員長、金久保牙城会委員長、板子大学校事務局長

 梁島 11日は男子部の結成記念日です。私たちは昨年来、「大訪問・激励運動」と「弘教(ぐきょう)・拡大」を柱に掲げ、「今この時」を選び生まれてきた、「宿縁(しゅくえん)深き世界の同志」と共に、「新時代の山本伸一」として、広布拡大に挑んできました。そして本年の「5・3」には、活動者の倍増を果たすことができました。
 原田 「弘教・拡大」の先頭を走る青年の姿は、各地で波動を呼んでいます。また多忙の中、創価班・牙城会をはじめ、会合の役員等に当たっている皆さんに、深く感謝申し上げます。

幸福と?栄の国土

 板子 池田先生は、学会創立100周年の2030年までを「人類の『宿命転換』を、断固として成し遂げていくべき勝負の時」と言われ、その命運を私たち青年に託されました。
 梁島 先生が示された世界広布の構想実現へ、男子部は「100周年世代」の人材の輩出(はいしゅつ)・拡大に総力を挙げていきます。その主役は、大学校生であり、創価班・牙城会の新時代生であり、ヤング世代です。
 須藤 千葉では、この世代への励ましに力を注ぎ、活動者が2倍以上に増加。都市部から離れた少子高齢化が進む地域でも会合参加者が約2.4倍に増え、創価班・牙城会の新時代生の9割以上が任務に就く県・区もあります。
 金久保 東北では、ヤング世代を中心に、地元地域の歴史や文化、価値を再発見する「地域学♂^動」を開始。山形・西川町では住民へのアンケート運動を行い、郷土(きょうど)の活性化に寄与しています(6月27日付の本紙に掲載)。
 板子 今まで活動に参加していなかった、あるヤング男子部のメンバーは、地域のために積極的に行動する学会は素晴らしいですね≠ニ運動に賛同し、大学校に入校。人口の約45%が高齢者の同地域から、実に25年ぶりに大学校生が誕生したのです。
 須藤 沖縄では、内外の垣根(かきね)を越え、「平和の心」を広げた「未来祭」(3月)の参加者2万人のうち、約3割が友人でした。男子部の活動者も2倍以上になり、そうした「新しい力の躍動(やくどう)」により先月、見事な立正安国の凱歌(がいか)も轟かせました。
 原田 御書に「その国の仏法は貴辺(きへん)にまかせたてまつり(そうろう)ぞ」(新1953・全1467)と(おお)せです。生命尊厳(そんげん)哲理(てつり)を広め、愛する郷土を幸福と繁栄の国土(こくど)に変革していくのが、学会の使命です。先生は「青年が 未来をつくる 勝利劇 一人一人が 使命の主役と」と()まれました。新たな潮流(ちょうりゅう)を起こす男子部の躍進(やくしん)を全力で応援しています。

青年幹への大結集

 板子 広布の未来を(にな)う男子部大学校では全員が、励まされる側≠ゥら励ます側≠ヨと成長できるよう、ヤング男子部と共に、自宅や会館で一緒に勤行・唱題を行う「家勤(いえごん)運動」に一層、力を入れていきます。
 梁島 「知恵(ちえ)は現場にあり」です。名古屋池田総県では昨年、カレッジ(指導会)の開催頻度を減らし、勝利長など育成責任者と大学校生の懇談(こんだん)の時間を増やしました。この「一対一のつながり」が原動力となり、大学校生は信心で困難の壁に挑み、人間革命・宿命転換(てんかん)の実証を示して卒校。現在、創価班・牙城会の新時代生として奮闘しています。
 金久保 牙城会は今、「地域と社会の勝利王たれ」との指針を体現しようと、各地で信頼と友情を広げる活動に取り組んでいます。東京・町田のリーダーは、上場企業で働きながら、町内会長・町内会連合会の副会長として、地域のために行動しています。
 梁島 群馬池田総県の委員長は、金型職人として初めての工法を実現させるなど、仕事でも実証を示しながら、消防団やスポーツ振興会、自治会の代議員やPTAの役員としても献身(けんしん)していますね。
 原田 能登半島地震で被災しながらも、不屈(ふくつ)の牙城会精神を発揮(はっき)し、自治会や消防団の一員として、地域の見守りや被災者の支援に奔走(ほんそう)する北陸のメンバーもいますね。先生は「自分のなかに創価学会がある。自分への信頼の輪が、広宣流布の広がりである」と言われました。地道にして誠実な行動の持続ほど、尊いことはありません。
 金久保 私も今年から、住んでいる集合住宅の管理組合の理事長を務めています。今秋には初の防災訓練を実施する予定で、誰からも信頼される「地域の柱」へ成長していきたいと決意しています。
 須藤 2007年9月から開催された「青年部幹部会」に、先生は毎回出席してくださいました。その際、五つの指針を贈ってくださいました。その第1は、「『破邪顕正(はじゃけんせい)』の青年部幹部会」でした。
 板子 「悪を(めっ)するを『()』と()い、(ぜん)(しょう)ずるを『徳』と云うなり」(新1062・全762)を(はい)して先生は、「仏法は、人びとの幸福を願う慈悲(じひ)の教えですが、慈悲には、悪と戦う勇気が不可欠です。もし、悪を放置しておけば、結局は悪がまかり通り、皆が不幸になってしまうからです」と指導されています。
 須藤 創価班は2021年、基本精神に「邪悪(じゃあく)(やぶ)る」が加わりました。「デマや偏見(へんけん)を打ち破り、内外に納得を広げる」「広布破壊(はかい)障魔(しょうま)との攻防戦の先頭に立つ」「学会や信心の魅力を自分の言葉で発信する」――これこそ創価班が(こころざ)す「破邪顕正の言論戦(げんろんせん)」です。
 金久保 このたび、聖教電子版にて、小説『新・人間革命』第14巻「大河」の章の配信が始まりました。本章で先生は、広宣流布は「流れの到達点ではなく、流れそれ自体」であり、妙法の大地に展開する大文化運動≠ナあると示されています。
 原田 広宣流布の全責任を担う男子部には、「新しい人材の流れ」を確立し、一切の勝利を決する使命があります。師弟共戦とは、弟子が戦い、勝って、師に勝利を報告することです。まずは、5日から配信が始まる青年部幹部会への大結集です。そして仏縁(ぶつえん)拡大の夏を通じ、「11・15」「11・18」に報恩の(あか)しを打ち立てていきましょう!

(2024. 7. 4. 聖教新聞)

 

<53> 宿命転換の法理が希望の光に
出席者:原田会長、永石女性部長、西方青年部長、梁島男子部長、大串女性部主任部長

 永石 世界60カ国・地域から260人の青年リーダーが勇み集った「SGI青年研修会」は、大成功で終わりました。7割の友が研修会に初参加でした。皆が後継(こうけい)の誓いに燃え、出発しました。
 西方 大変な苦労をして参加したメンバーも多くいます。ブラジルの大規模洪水の被災地から、苦闘を乗り越えて来日した男子部員もいました。
 梁島 トーゴの男子部長と女子部長は来日するために、国境を二つ越え、20時間以上の道のりをたどって、入国ピザを取得したそうです。今回、アフリカからは26人ものリーダーが集いました。
 大串 開講式で活動報告したドミニカ共和国の女子部長は、家族との別れや自身の病に苦しみ、人生に絶望していた時に仏法に出あい、12年前に入会。題目を唱え、池田先生の言葉に触れる中で、心機一転、病を乗り越え、仕事の資格も取得。23世帯の弘教(ぐきょう)を実らせ、友を励ます広布の太陽と輝いています。
 永石 先生が「青春の 人間革命 光あれ 試練も使命に (ほが)らか王と」と詠まれた通りの実証(じっしょう)ですね。
 西方 6月30日には各地でSGI交流交歓会が行われました。元気いっぱいに出迎えてくれた未来部員の姿に感激し、涙するSGIの同志もいました。
 梁島 交歓会には多くの友人も参加。東京・立川文化会館では、中南米のSGIメンバーが信心の喜びと感動を語る姿に触れ、40人以上の友人が入会を希望されました。

「勇舞」さながらに

 西方 北米や欧州などのメンバーとも語り合いましたが、分断と格差が広がる時代にあって、今、多くの青年が生命尊厳(そんげん)の仏法を知り、宿命を使命へと転換する法理に希望の光を見いだしています。そして、勇敢に平和と文化の連帯を広げているのです。
 原田 池田先生は言われました。「太陽が地球を(あまね)く照らして、その光が恵みを与えるように、日蓮大聖人の仏法は、人びとに真実の幸福をもたらす教えであり、いわば太陽の仏法であります。仏法のその(げん)たる力を、全世界の同志の体験が証明しています」(小説『新・人間革命』第30巻<上>「暁鐘(ぎょうしょう)」)と。このことを象徴する研修会でもありました。
 大串 今回の本部幹部会も、まさに「世界青年学会」そのもので、大感動の連続でした。席上、先生の「勇舞(ゆうまい)」のご揮毫(きごう)が紹介されました。アフリカの青年たちが、まさしく「勇舞」さながらに地涌(じゆ)歓喜(かんき)を歌や踊りで表現していたのが印象に残っています。「上行(じょうぎょう)菩薩(ぼさつ)の大地よりいで(たま)いしには、おどりてこそいで給いしか」(新2145・全1300)との欣喜雀躍(きんきじゃくやく)の姿です。
 梁島 「二十一世紀」のご揮毫(きごう)にも感動しました。皆、自分自身が先生の展望を実現する本物の弟子になろうと決意しています。
 永石 64年前、先生は「21世紀はアフリカの世紀になる」と宣言されました。アフリカは人口の6割が25歳以下の青年の大陸≠ナす。国連によれば、2050年には世界人口の4分の1をアフリカが占めると予測されています。各国のSGIも大きく躍進しています。
 原田 あらゆる差異(さい)を超えて人々を結ぶ創価の希望の哲学を、世界は希求(ききゅう)しています。求道(きゅうどう)の友の戦いに日本の私たちこそ学びながら、「立正安国(りっしょうあんこく)」「立正(あん)世界」の実現へ、いよいよ進んでまいりたい。

民衆の幸福のため

 西方 今月16日は日蓮大聖人が「立正安国論(りっしょうあんこくろん)」を鎌倉幕府に提出された日です(1260年)。「立正」とは、人々の心に正法を確立することであり、「安国」とは社会の繁栄と世界の平和を築くことです。
 大串 当時、自然災害や飢饉(ききん)疫病(えきびょう)により、民衆は塗炭(とたん)の苦しみにあえぎ、無力でした。そうした事態に心を痛められた大聖人は、不幸の根本原因を明らかにし、打開する方途(ほうと)を示されたのです。
 永石 命に及ぶ大難(だいなん)を覚悟の上で、なぜ国主諌暁(かんぎょう)をされたのか。大聖人は「ただひとえに、国のため、法のため、人のためにして、()のためにこれを(もう)さず」(新49・全35)と(おお)せです。
 原田 池田先生は「この御一念(ごいちねん)に、そのまま直結して行動し抜いているのが、創価の師弟である。だから強い。だから何ものにも(くっ)しない」と。どこまでも民衆の幸福と社会の平和のために――この大聖人の御精神に(つら)なるのが学会の運動です。
 永石 学会は長年、国連や市民団体と連携し、核兵器廃絶や気候危機の解決に積極的に取り組んできました。またどの地域にも、町会等の役員や各種ボランティア活動などを担い、郷土(きょうど)の発展に懸命に取り組んでいる方が数多くいます。
 梁島 世界でも、例えばインド創価学会(BSG)のSDGs(エスディージーズ)(持続可能な開発目標)推進に向けた社会貢献(こうけん)活動「BSG FOR SDG」は、識者から評価されています。イタリア創価学会の「センツァトミカ(核兵器はいらない)」運動も波動を広げています。
 西方 そして日本の私たちは宗教者の社会的使命として、民衆の声を届けるため、支援活動も行っています。戸田先生は「本来、政治は民衆のものだから、人びとが、政治を監視する意識をもつことが大事だ」と示されました。私たち青年が、真の民主主義の時代を開く正義の言論戦(げんろんせん)に挑んでいきます。
 原田 池田先生は、広布に走り抜く学会の同志をたたえ、語られています。「立正安国(りっしょうあんこく)の対話を繰り広げながら、偉大なる勝利の歴史を威風(いふう)も堂々と刻みとどめておられる。これこそ、人間として最も尊貴(そんき)な、最も光輝(こうき)に満ちた人生なのである」と。わが地区の同志と本年上半期の奮闘をたたえ合い、友好拡大、仏縁(ぶつえん)拡大に、心軽やかに進んでまいりましょう。

(2024. 7. 8. 聖教新聞)

 

<54> 共に成長!未来部躍進の夏を
出席者:原田会長、石井未来本部長、石田女性未来本部長、桜尾副未来部長、大高少女部長

 大高 伝統の「未来部躍進(やくしん)月間」が15日にスタートします(8月31日まで)。
 桜尾 学会創立100周年から22世紀へ――現在の未来部員は、世界広布の万代の流れを決定づける「令法久住(りょうぼうくじゅう)」の正義の走者であると、池田先生は強調されました。
 原田 少子化が進む社会にあって、次代を担う人材をどれだけ(はぐく)めるか。それは、いかなる団体にあっても最重要の課題です。私たちの合言葉は「一人を大切にする」ことであり、「従藍而青(じゅうらんにしょう)(あい)よりして、しかも青し)」(新1834・全1505)です。
 石井 先生は日本、世界のいずこでも、寸暇を惜しんで未来部の友に会い、励ましを送ってこられました。7日付の聖教新聞にも、未来部時代の先生との出会いを胸に、全米の青年部長や、アメリカ創価大学の副学長に成長した友のことが紹介されていました。

各種コンクールへ

 大高 月間では昨年同様、「未来部サマーチャレンジ」を行います。具体的には、@「英語スピーチ」(小学・中学・高校生)A「読書感想文」(中学・高校生)B「作文」(小学生)C「絵画」(小学生)の四つです。「未来部希望ネット」の特設サイトからエントリーできます。
 原田 私は先日、創価文化センターで開催されている「少年少女希望絵画展」を鑑賞しました。先生がたたえられたように、「心の宇宙」を広げ、「夢の城」を光らせた、創造力みなぎる力作の数々に深く感動しました。
 石田 7・8月には、「未来座談会」も行われます。岡山では、毎回の座談会に楽しく参加している息子さんから、「お父さんも一緒に行こうよ」と誘われた方がいます。参加した座談会では、火の信心≠ニ水の信心≠通し、継続(けいぞく)の大切さが語られていて、人生に通じる哲学だと感銘(かんめい)したそうです。その後、小説『新・人間革命』も読み深め、お父さんは本年入会されました。
 桜尾 宮城のある地区では、座談会の企画を考える段階から高等部員が参加。本人に代わって、その人の特徴などを紹介する他己(たこ)紹介≠行おうと、事前に未来部員が取材をして座談会に(のぞ)み、大いに盛り上がったそうです。
 原田 未来座談会は、「一人一人の未来」を開き、「地域の未来」を開くための座談会です。未来部員がいない場合でも、未入会の家族の方や青年部などが参加しやすいよう工夫することはできます。地区の総力を挙げて取り組んでいきたいと思います。

勉強の悩みに応え

 桜尾 NHKが行った調査によると、中学・高校生の悩み事の第1位は、「成績、受験」や「将来」でした。そうした未来部員の勉強の悩みに応えるVODの新番組が14日から配信される予定です。
 石田 家庭教師派遣会社でトッププロとして活躍する教育部員の方が、勉強のコツ≠分野ごとに紹介してくれ、目からうろこ∞今すぐ実践したくなる%燉eです。大人の学び直し≠フ参考になるとも思います。
 石井 小学生編は15分、中高生編は12分(フルは18分)です。「勉学第一」で「飛躍の夏」の一助(いちじょ)になるよう、訪問・激励の際などにご活用ください。
 大高 先日の未来本部長・未来部長会で教育本部の幼児・家庭教育部長が、文科省の発表を踏まえ、子どもを育てるための「ナナメの関係≠フ重要性」を話されました。
 原田 親や教師のようなタテの関係=A友人とのヨコの関係≠セけでなく、利害関係のない第三者によるナナメの関係≠ニは、学会でいえば未来部担当者らと未来部員の関係に当たります。
 石井 子どもにとっては、「多様な価値観に触れられる」「安心して話ができる」「身近なロールモデル(模範(もはん))につながれる」という利点があり、今後ますます大切になるといわれています。
 石田 長崎新世紀県のある支部では毎月、未来部員会を行ってきました。楽しい思い出を≠ニ、夏と冬の休みには季節にちなんだゲーム大会を開き、皆がすくすくと成長。新たに家族で入会された方もいます。
 桜尾 愛知・南豊橋圏では地元の会館を開放し、学習支援を中心とした、未来部のためのプラザを毎週木曜日に開催しています。未来本部長や男子部、現役や退職した教師らがスタッフとなり、小・中学生や未就学の子たちが、宿題や折り紙などを楽しんでおり、陸続(りくぞく)と人材が育っています。
 原田 「地涌(じゆ)()は 来部にあり 世界まで ()れの人材 (そだ)(うれ)しさ」と池田先生が()まれた通り、世界でも未来部育成の運動は活発です。アメリカでは毎年、中・高等部の研修会をアメリカ創価大学で実施。台湾でも毎夏に、未来部の研修を行っています。これが、現在の世界広布の大発展の(みなもと)なのです。
 大高 先日訪問した韓国でも未来部がはつらつと躍動(やくどう)していて、8月に未来部結成60周年記念の大会を開催するとも聞きました。
 石井 実は御書新版には175カ所に「未来」との文字が記されています。日蓮仏法はそれほど、「未来」を重視しています。そもそも法華経を貫くテーマも「未来」です。「仏滅後(ぶつめつご)の末法に(ひろ)めるべき法とは。その正法を誰が弘通(ぐつう)するか」を明かすことにあります。
 原田 「未来の()を知らんと(ほっ)せば、その現在の因を見よ」(新112・全231)との経文通り、未来の大勝利という「果」のために、今その「因」をつくることが重要です。「未来」を担う子どもたちの成長を祈り、行動を起こせば、地涌(じゆ)菩薩(ぼさつ)の大いなる智慧(ちえ)と力は湧いてきます。「共に成長!」の決意で、励ましを重ねていきましょう。
 石田 なお、今月21日には東京と関西の創価学園で、来月の3日、4日、25日には創価大学と創価女子短期大学でオープンキャンパスが楽しく開催されます。受験生や家族はもちろん、未来本部の皆さんも積極的に参加くださればと思います。

(2024. 7.11. 聖教新聞)