< 座談会 >

創立100周年へ

新時代の暁鐘

 


 

 

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青年を先頭に友情と信頼を拡大
男子部が広布の未来を開く!
宿命転換の法理が希望の光に
共に成長!未来部躍進の夏を
希望と笑顔の花咲く集いに
芸術には心と心を結ぶ力が
師恩に報いる栄光と正義の旗
新たな歓喜の「この道」を勇進
異体同心なれば万事を成じ
立正安国の永遠なる基盤を

 

 

 

<51> 青年を先頭に友情と信頼を拡大
出席者:原田会長、永石女性部長、西方青年部長、梁島男子部長、田久保池田華陽会委員長、清水女子学生部長

 梁島 弟子が誓願(せいがん)の心で進む「師弟の月」7月が開幕しました。今日から「青年部教学試験1級」の申し込みも始まります(21日まで)。新時代の広布を(にな)後継(こうけい)のリーダーが対象です。
 西方 青年世代は今、各地で弘教(ぐきょう)拡大と人材育成に(はげ)んでいます。教学をさらなる広布の推進力とし、共々に励ましと研さんを重ね、大成長していきます。
 原田 出題範囲の佐渡御書に「師子王のごとくなる心をもてる者、必ず仏になるべし」(新1286・全957)と(おお)せです。皆が「師子王の心」を取り(いだ)して、仏になるための「行学の二道」です。池田先生は「師弟して 御書のまま生き 黄金(きん)の道」と()まれました。多忙な中でしょうが、青春錬磨(れんま)の偉大な「黄金の道」を歩んでください。

不滅の原点7・3

 梁島 7月3日は、軍部政府の弾圧(だんあつ)投獄(とうごく)された第2代会長・戸田先生が出獄(しゅつごく)(1945年)、()しくも12年後の同日同時刻、参議院補欠選挙にからむ冤罪(えんざい)で池田先生が不当逮捕(たいほ)された日です。
 永石 それは、衰弱(すいじゃく)された戸田先生をお(まも)りし抜く不惜(ふしゃく)の戦いでした。先生は、拘置所(こうちしょ)を出た7月17日の夕刻に行われた「大阪大会」で、最後は信心しきった者が必ず勝つ≠ニ師子吼(ししく)されました。
 西方 その通りに4年半の法廷闘争を経て無罪判決が出ます。そもそも、学会が支援活動を始めたのが、当時の腐敗(ふはい)した政界をただし、真に民衆の幸福を築くためでした。
 田久保 戸田先生は、「社会の不幸に目をつぶって、宗教の世界に閉じこもり、安閑(あんかん)とただ題目を唱えているだけなら、大聖人の立正安国の御精神に反している。この世の悲惨(ひさん)をなくす。不幸をなくす。人権を、人間の尊厳(そんげん)を守る。平和な社会を築いていく。そのなかにこそ、仏法の実践があるのだ」と言われました。
 原田 学会は、この信念で新たな民衆運動を起こし、一大平和勢力を築きました。池田先生は判決の前夜、関西の青年たちと、創価の巌窟王(がんくつおう)の心を語り合われました。一人一人が力をつけ成長することだ! 多くの友をつくり、正義の陣列を拡大することだ! そして広宣流布の戦いに勝って、世間をあっと言わせる時代を創ることだ!≠ニ。これが、師から託された私たちの大使命です。
 梁島 不滅(ふめつ)の原点を胸に、関西では皆が師子奮迅(ししふんじん)の勇進をしています。3月に職場の友人、4月に親戚、5月に地域の友人を入会に導いた京都の総県男子部主任部長もいます。彼は、「信心は、格好ではない。口先でもない。行動である。『一人立つ』かどうかである」との先生の指導を心に刻み、励ましに、対話に奔走(ほんそう)しています。
 西方 新たな人材も(おど)り出ています。5・6月、関西の各府県で開催した青年の祭典は約3万人の内外の友が集い、圧巻(あっかん)でした。展示、講演、舞台演目など多彩な企画を通じ、学会の平和・文化・教育運動への理解が深まりました。
 永石 「参加して希望と勇気をもらいました」「平和と幸福の(きずな)を自身から広げます」など数々の声が寄せられ、大感動、大歓喜の祭典でしたね。女性部、壮年部のこまやかな励ましと応援も光りました。
 西方 池田先生は、「青年が結集すれば広宣流布は絶対にできる」と語られました。「世界青年座談会」「教学部任用試験(仏法入門)」などで関わった青年世代の仲間を糾合(きゅうごう)し、わが地域で新たな師弟勝利の歴史を打ち立てていきます。
 原田 青年部教学試験1級で学ぶ「観心本尊抄(かんじんのほんぞんしょう)」に、「天晴れぬれば地明らかなり」(新146・全254)とあります。先生は、この御文を(はい)し、「頼もしき後継の青年群を先頭に、我ら創価家族の友情と信頼、共感と触発(しょくはつ)、そして開拓(かいたく)と連帯で、(えん)する友の心に光を送ろう!」と呼びかけられました。皆で最大に応援してまいりたい。

世界の若人が躍動

 田久保 このたび、池田華陽会委員長の任命をいただきました。創立100周年へ、全国の華陽姉妹の皆さまと共に、師匠に喜んでいただける華陽会を築いてまいります。「全国青年部幹部会」「池田華陽会大会」「学生部大会」の意義を込めた本部幹部会が6月29日、東京戸田記念講堂で盛大に開催されました。
 西方 各国の青年のあいさつは、世界広布同時進行の息吹(いぶき)にあふれていました。2016年に平和会館が開館し、広布が進むアフリカ・トーゴ。3月に、1万人を大きく上回る青年が集ったアメリカ。各支部が100人の仏縁拡大≠ノ挑み、14万人の友情の連帯を築いたブラジルと、皆、元気いっぱいでした。
 梁島 アジアでは、2030年の100万人の連帯£B成へ、破竹の勢いのインド。座談会に5万人の青年世代が集った韓国と、まさに仏法西還(せいかん)の姿です。
 田久保 日本の池田華陽会も人材の裾野(すその)が広がっています。先日、開催した全国県委員長会では、各県から活動家が3倍に拡大した∞6倍に広がった≠ネど喜びの報告が。皆が熱意にあふれ、池田華陽会大会の放映に大結集し、新たな歴史をつくろう≠ニ決意し合いました。
 永石 自他共の幸福を開く対話にも挑戦されています。北海道のキャップのメンバーは、長年、対話を続けてきた友人が「5・3」に御本尊を受持し、職場の販売営業では個人成績全国2位に。新入会の友も、「この信心で心の(たから)を積んでいきたい」と、今回の任用試験を受験されました。
 原田 皆が決意新たに出発する本部幹部会です。支部・地区でも、モバイルSTBも最大に活用しながら、一人でも多くの青年が集えるよう訪問・激励、声かけをしていきましょう。
 西方 なお今後、「勤行」「学会歌の歌唱」時や「合唱団の練習・出演」についても、マスクの着用は「個人の判断」となります。唱題会は、着用のうえ行えますが、参加者や会場提供者の意向や換気にも十分留意し、長くても30分までを目安とし、配慮していきたいと思います。

(2024. 7. 1. 聖教新聞)

 

<52> 男子部が広布の未来を開く!
出席者:原田会長、梁島男子部長、須藤創価班委員長、金久保牙城会委員長、板子大学校事務局長

 梁島 11日は男子部の結成記念日です。私たちは昨年来、「大訪問・激励運動」と「弘教(ぐきょう)・拡大」を柱に掲げ、「今この時」を選び生まれてきた、「宿縁(しゅくえん)深き世界の同志」と共に、「新時代の山本伸一」として、広布拡大に挑んできました。そして本年の「5・3」には、活動者の倍増を果たすことができました。
 原田 「弘教・拡大」の先頭を走る青年の姿は、各地で波動を呼んでいます。また多忙の中、創価班・牙城会をはじめ、会合の役員等に当たっている皆さんに、深く感謝申し上げます。

幸福と?栄の国土

 板子 池田先生は、学会創立100周年の2030年までを「人類の『宿命転換』を、断固として成し遂げていくべき勝負の時」と言われ、その命運を私たち青年に託されました。
 梁島 先生が示された世界広布の構想実現へ、男子部は「100周年世代」の人材の輩出(はいしゅつ)・拡大に総力を挙げていきます。その主役は、大学校生であり、創価班・牙城会の新時代生であり、ヤング世代です。
 須藤 千葉では、この世代への励ましに力を注ぎ、活動者が2倍以上に増加。都市部から離れた少子高齢化が進む地域でも会合参加者が約2.4倍に増え、創価班・牙城会の新時代生の9割以上が任務に就く県・区もあります。
 金久保 東北では、ヤング世代を中心に、地元地域の歴史や文化、価値を再発見する「地域学♂^動」を開始。山形・西川町では住民へのアンケート運動を行い、郷土(きょうど)の活性化に寄与しています(6月27日付の本紙に掲載)。
 板子 今まで活動に参加していなかった、あるヤング男子部のメンバーは、地域のために積極的に行動する学会は素晴らしいですね≠ニ運動に賛同し、大学校に入校。人口の約45%が高齢者の同地域から、実に25年ぶりに大学校生が誕生したのです。
 須藤 沖縄では、内外の垣根(かきね)を越え、「平和の心」を広げた「未来祭」(3月)の参加者2万人のうち、約3割が友人でした。男子部の活動者も2倍以上になり、そうした「新しい力の躍動(やくどう)」により先月、見事な立正安国の凱歌(がいか)も轟かせました。
 原田 御書に「その国の仏法は貴辺(きへん)にまかせたてまつり(そうろう)ぞ」(新1953・全1467)と(おお)せです。生命尊厳(そんげん)哲理(てつり)を広め、愛する郷土を幸福と繁栄の国土(こくど)に変革していくのが、学会の使命です。先生は「青年が 未来をつくる 勝利劇 一人一人が 使命の主役と」と()まれました。新たな潮流(ちょうりゅう)を起こす男子部の躍進(やくしん)を全力で応援しています。

青年幹への大結集

 板子 広布の未来を(にな)う男子部大学校では全員が、励まされる側≠ゥら励ます側≠ヨと成長できるよう、ヤング男子部と共に、自宅や会館で一緒に勤行・唱題を行う「家勤(いえごん)運動」に一層、力を入れていきます。
 梁島 「知恵(ちえ)は現場にあり」です。名古屋池田総県では昨年、カレッジ(指導会)の開催頻度を減らし、勝利長など育成責任者と大学校生の懇談(こんだん)の時間を増やしました。この「一対一のつながり」が原動力となり、大学校生は信心で困難の壁に挑み、人間革命・宿命転換(てんかん)の実証を示して卒校。現在、創価班・牙城会の新時代生として奮闘しています。
 金久保 牙城会は今、「地域と社会の勝利王たれ」との指針を体現しようと、各地で信頼と友情を広げる活動に取り組んでいます。東京・町田のリーダーは、上場企業で働きながら、町内会長・町内会連合会の副会長として、地域のために行動しています。
 梁島 群馬池田総県の委員長は、金型職人として初めての工法を実現させるなど、仕事でも実証を示しながら、消防団やスポーツ振興会、自治会の代議員やPTAの役員としても献身(けんしん)していますね。
 原田 能登半島地震で被災しながらも、不屈(ふくつ)の牙城会精神を発揮(はっき)し、自治会や消防団の一員として、地域の見守りや被災者の支援に奔走(ほんそう)する北陸のメンバーもいますね。先生は「自分のなかに創価学会がある。自分への信頼の輪が、広宣流布の広がりである」と言われました。地道にして誠実な行動の持続ほど、尊いことはありません。
 金久保 私も今年から、住んでいる集合住宅の管理組合の理事長を務めています。今秋には初の防災訓練を実施する予定で、誰からも信頼される「地域の柱」へ成長していきたいと決意しています。
 須藤 2007年9月から開催された「青年部幹部会」に、先生は毎回出席してくださいました。その際、五つの指針を贈ってくださいました。その第1は、「『破邪顕正(はじゃけんせい)』の青年部幹部会」でした。
 板子 「悪を(めっ)するを『()』と()い、(ぜん)(しょう)ずるを『徳』と云うなり」(新1062・全762)を(はい)して先生は、「仏法は、人びとの幸福を願う慈悲(じひ)の教えですが、慈悲には、悪と戦う勇気が不可欠です。もし、悪を放置しておけば、結局は悪がまかり通り、皆が不幸になってしまうからです」と指導されています。
 須藤 創価班は2021年、基本精神に「邪悪(じゃあく)(やぶ)る」が加わりました。「デマや偏見(へんけん)を打ち破り、内外に納得を広げる」「広布破壊(はかい)障魔(しょうま)との攻防戦の先頭に立つ」「学会や信心の魅力を自分の言葉で発信する」――これこそ創価班が(こころざ)す「破邪顕正の言論戦(げんろんせん)」です。
 金久保 このたび、聖教電子版にて、小説『新・人間革命』第14巻「大河」の章の配信が始まりました。本章で先生は、広宣流布は「流れの到達点ではなく、流れそれ自体」であり、妙法の大地に展開する大文化運動≠ナあると示されています。
 原田 広宣流布の全責任を担う男子部には、「新しい人材の流れ」を確立し、一切の勝利を決する使命があります。師弟共戦とは、弟子が戦い、勝って、師に勝利を報告することです。まずは、5日から配信が始まる青年部幹部会への大結集です。そして仏縁(ぶつえん)拡大の夏を通じ、「11・15」「11・18」に報恩の(あか)しを打ち立てていきましょう!

(2024. 7. 4. 聖教新聞)

 

<53> 宿命転換の法理が希望の光に
出席者:原田会長、永石女性部長、西方青年部長、梁島男子部長、大串女性部主任部長

 永石 世界60カ国・地域から260人の青年リーダーが勇み集った「SGI青年研修会」は、大成功で終わりました。7割の友が研修会に初参加でした。皆が後継(こうけい)の誓いに燃え、出発しました。
 西方 大変な苦労をして参加したメンバーも多くいます。ブラジルの大規模洪水の被災地から、苦闘を乗り越えて来日した男子部員もいました。
 梁島 トーゴの男子部長と女子部長は来日するために、国境を二つ越え、20時間以上の道のりをたどって、入国ピザを取得したそうです。今回、アフリカからは26人ものリーダーが集いました。
 大串 開講式で活動報告したドミニカ共和国の女子部長は、家族との別れや自身の病に苦しみ、人生に絶望していた時に仏法に出あい、12年前に入会。題目を唱え、池田先生の言葉に触れる中で、心機一転、病を乗り越え、仕事の資格も取得。23世帯の弘教(ぐきょう)を実らせ、友を励ます広布の太陽と輝いています。
 永石 先生が「青春の 人間革命 光あれ 試練も使命に (ほが)らか王と」と詠まれた通りの実証(じっしょう)ですね。
 西方 6月30日には各地でSGI交流交歓会が行われました。元気いっぱいに出迎えてくれた未来部員の姿に感激し、涙するSGIの同志もいました。
 梁島 交歓会には多くの友人も参加。東京・立川文化会館では、中南米のSGIメンバーが信心の喜びと感動を語る姿に触れ、40人以上の友人が入会を希望されました。

「勇舞」さながらに

 西方 北米や欧州などのメンバーとも語り合いましたが、分断と格差が広がる時代にあって、今、多くの青年が生命尊厳(そんげん)の仏法を知り、宿命を使命へと転換する法理に希望の光を見いだしています。そして、勇敢に平和と文化の連帯を広げているのです。
 原田 池田先生は言われました。「太陽が地球を(あまね)く照らして、その光が恵みを与えるように、日蓮大聖人の仏法は、人びとに真実の幸福をもたらす教えであり、いわば太陽の仏法であります。仏法のその(げん)たる力を、全世界の同志の体験が証明しています」(小説『新・人間革命』第30巻<上>「暁鐘(ぎょうしょう)」)と。このことを象徴する研修会でもありました。
 大串 今回の本部幹部会も、まさに「世界青年学会」そのもので、大感動の連続でした。席上、先生の「勇舞(ゆうまい)」のご揮毫(きごう)が紹介されました。アフリカの青年たちが、まさしく「勇舞」さながらに地涌(じゆ)歓喜(かんき)を歌や踊りで表現していたのが印象に残っています。「上行(じょうぎょう)菩薩(ぼさつ)の大地よりいで(たま)いしには、おどりてこそいで給いしか」(新2145・全1300)との欣喜雀躍(きんきじゃくやく)の姿です。
 梁島 「二十一世紀」のご揮毫(きごう)にも感動しました。皆、自分自身が先生の展望を実現する本物の弟子になろうと決意しています。
 永石 64年前、先生は「21世紀はアフリカの世紀になる」と宣言されました。アフリカは人口の6割が25歳以下の青年の大陸≠ナす。国連によれば、2050年には世界人口の4分の1をアフリカが占めると予測されています。各国のSGIも大きく躍進しています。
 原田 あらゆる差異(さい)を超えて人々を結ぶ創価の希望の哲学を、世界は希求(ききゅう)しています。求道(きゅうどう)の友の戦いに日本の私たちこそ学びながら、「立正安国(りっしょうあんこく)」「立正(あん)世界」の実現へ、いよいよ進んでまいりたい。

民衆の幸福のため

 西方 今月16日は日蓮大聖人が「立正安国論(りっしょうあんこくろん)」を鎌倉幕府に提出された日です(1260年)。「立正」とは、人々の心に正法を確立することであり、「安国」とは社会の繁栄と世界の平和を築くことです。
 大串 当時、自然災害や飢饉(ききん)疫病(えきびょう)により、民衆は塗炭(とたん)の苦しみにあえぎ、無力でした。そうした事態に心を痛められた大聖人は、不幸の根本原因を明らかにし、打開する方途(ほうと)を示されたのです。
 永石 命に及ぶ大難(だいなん)を覚悟の上で、なぜ国主諌暁(かんぎょう)をされたのか。大聖人は「ただひとえに、国のため、法のため、人のためにして、()のためにこれを(もう)さず」(新49・全35)と(おお)せです。
 原田 池田先生は「この御一念(ごいちねん)に、そのまま直結して行動し抜いているのが、創価の師弟である。だから強い。だから何ものにも(くっ)しない」と。どこまでも民衆の幸福と社会の平和のために――この大聖人の御精神に(つら)なるのが学会の運動です。
 永石 学会は長年、国連や市民団体と連携し、核兵器廃絶や気候危機の解決に積極的に取り組んできました。またどの地域にも、町会等の役員や各種ボランティア活動などを担い、郷土(きょうど)の発展に懸命に取り組んでいる方が数多くいます。
 梁島 世界でも、例えばインド創価学会(BSG)のSDGs(エスディージーズ)(持続可能な開発目標)推進に向けた社会貢献(こうけん)活動「BSG FOR SDG」は、識者から評価されています。イタリア創価学会の「センツァトミカ(核兵器はいらない)」運動も波動を広げています。
 西方 そして日本の私たちは宗教者の社会的使命として、民衆の声を届けるため、支援活動も行っています。戸田先生は「本来、政治は民衆のものだから、人びとが、政治を監視する意識をもつことが大事だ」と示されました。私たち青年が、真の民主主義の時代を開く正義の言論戦(げんろんせん)に挑んでいきます。
 原田 池田先生は、広布に走り抜く学会の同志をたたえ、語られています。「立正安国(りっしょうあんこく)の対話を繰り広げながら、偉大なる勝利の歴史を威風(いふう)も堂々と刻みとどめておられる。これこそ、人間として最も尊貴(そんき)な、最も光輝(こうき)に満ちた人生なのである」と。わが地区の同志と本年上半期の奮闘をたたえ合い、友好拡大、仏縁(ぶつえん)拡大に、心軽やかに進んでまいりましょう。

(2024. 7. 8. 聖教新聞)

 

<54> 共に成長!未来部躍進の夏を
出席者:原田会長、石井未来本部長、石田女性未来本部長、桜尾副未来部長、大高少女部長

 大高 伝統の「未来部躍進(やくしん)月間」が15日にスタートします(8月31日まで)。
 桜尾 学会創立100周年から22世紀へ――現在の未来部員は、世界広布の万代の流れを決定づける「令法久住(りょうぼうくじゅう)」の正義の走者であると、池田先生は強調されました。
 原田 少子化が進む社会にあって、次代を担う人材をどれだけ(はぐく)めるか。それは、いかなる団体にあっても最重要の課題です。私たちの合言葉は「一人を大切にする」ことであり、「従藍而青(じゅうらんにしょう)(あい)よりして、しかも青し)」(新1834・全1505)です。
 石井 先生は日本、世界のいずこでも、寸暇を惜しんで未来部の友に会い、励ましを送ってこられました。7日付の聖教新聞にも、未来部時代の先生との出会いを胸に、全米の青年部長や、アメリカ創価大学の副学長に成長した友のことが紹介されていました。

各種コンクールへ

 大高 月間では昨年同様、「未来部サマーチャレンジ」を行います。具体的には、@「英語スピーチ」(小学・中学・高校生)A「読書感想文」(中学・高校生)B「作文」(小学生)C「絵画」(小学生)の四つです。「未来部希望ネット」の特設サイトからエントリーできます。
 原田 私は先日、創価文化センターで開催されている「少年少女希望絵画展」を鑑賞しました。先生がたたえられたように、「心の宇宙」を広げ、「夢の城」を光らせた、創造力みなぎる力作の数々に深く感動しました。
 石田 7・8月には、「未来座談会」も行われます。岡山では、毎回の座談会に楽しく参加している息子さんから、「お父さんも一緒に行こうよ」と誘われた方がいます。参加した座談会では、火の信心≠ニ水の信心≠通し、継続(けいぞく)の大切さが語られていて、人生に通じる哲学だと感銘(かんめい)したそうです。その後、小説『新・人間革命』も読み深め、お父さんは本年入会されました。
 桜尾 宮城のある地区では、座談会の企画を考える段階から高等部員が参加。本人に代わって、その人の特徴などを紹介する他己(たこ)紹介≠行おうと、事前に未来部員が取材をして座談会に(のぞ)み、大いに盛り上がったそうです。
 原田 未来座談会は、「一人一人の未来」を開き、「地域の未来」を開くための座談会です。未来部員がいない場合でも、未入会の家族の方や青年部などが参加しやすいよう工夫することはできます。地区の総力を挙げて取り組んでいきたいと思います。

勉強の悩みに応え

 桜尾 NHKが行った調査によると、中学・高校生の悩み事の第1位は、「成績、受験」や「将来」でした。そうした未来部員の勉強の悩みに応えるVODの新番組が14日から配信される予定です。
 石田 家庭教師派遣会社でトッププロとして活躍する教育部員の方が、勉強のコツ≠分野ごとに紹介してくれ、目からうろこ∞今すぐ実践したくなる%燉eです。大人の学び直し≠フ参考になるとも思います。
 石井 小学生編は15分、中高生編は12分(フルは18分)です。「勉学第一」で「飛躍の夏」の一助(いちじょ)になるよう、訪問・激励の際などにご活用ください。
 大高 先日の未来本部長・未来部長会で教育本部の幼児・家庭教育部長が、文科省の発表を踏まえ、子どもを育てるための「ナナメの関係≠フ重要性」を話されました。
 原田 親や教師のようなタテの関係=A友人とのヨコの関係≠セけでなく、利害関係のない第三者によるナナメの関係≠ニは、学会でいえば未来部担当者らと未来部員の関係に当たります。
 石井 子どもにとっては、「多様な価値観に触れられる」「安心して話ができる」「身近なロールモデル(模範(もはん))につながれる」という利点があり、今後ますます大切になるといわれています。
 石田 長崎新世紀県のある支部では毎月、未来部員会を行ってきました。楽しい思い出を≠ニ、夏と冬の休みには季節にちなんだゲーム大会を開き、皆がすくすくと成長。新たに家族で入会された方もいます。
 桜尾 愛知・南豊橋圏では地元の会館を開放し、学習支援を中心とした、未来部のためのプラザを毎週木曜日に開催しています。未来本部長や男子部、現役や退職した教師らがスタッフとなり、小・中学生や未就学の子たちが、宿題や折り紙などを楽しんでおり、陸続(りくぞく)と人材が育っています。
 原田 「地涌(じゆ)()は 来部にあり 世界まで ()れの人材 (そだ)(うれ)しさ」と池田先生が()まれた通り、世界でも未来部育成の運動は活発です。アメリカでは毎年、中・高等部の研修会をアメリカ創価大学で実施。台湾でも毎夏に、未来部の研修を行っています。これが、現在の世界広布の大発展の(みなもと)なのです。
 大高 先日訪問した韓国でも未来部がはつらつと躍動(やくどう)していて、8月に未来部結成60周年記念の大会を開催するとも聞きました。
 石井 実は御書新版には175カ所に「未来」との文字が記されています。日蓮仏法はそれほど、「未来」を重視しています。そもそも法華経を貫くテーマも「未来」です。「仏滅後(ぶつめつご)の末法に(ひろ)めるべき法とは。その正法を誰が弘通(ぐつう)するか」を明かすことにあります。
 原田 「未来の()を知らんと(ほっ)せば、その現在の因を見よ」(新112・全231)との経文通り、未来の大勝利という「果」のために、今その「因」をつくることが重要です。「未来」を担う子どもたちの成長を祈り、行動を起こせば、地涌(じゆ)菩薩(ぼさつ)の大いなる智慧(ちえ)と力は湧いてきます。「共に成長!」の決意で、励ましを重ねていきましょう。
 石田 なお、今月21日には東京と関西の創価学園で、来月の3日、4日、25日には創価大学と創価女子短期大学でオープンキャンパスが楽しく開催されます。受験生や家族はもちろん、未来本部の皆さんも積極的に参加くださればと思います。

(2024. 7.11. 聖教新聞)

 

<55> 希望と笑顔の花咲く集いに
出席者:原田会長、永石女性部長、西方青年部長、梁島男子部長、高橋池田華陽会書記長

 西方 今年の上半期を締めくくる座談会が今週、全国各地で開催されます。「未来座談会」として行う地域もあります。
 永石 子どもたちの笑顔が広がり、大人も元気になりますね。世代を超えて皆が生き生きと語らう集いを、識者も評価しています。
 梁島 日本大学の末冨芳(すえとみかおり)教授は「素晴らしい取り組みです」「地域の居場所が大切だ≠ニいっても、望ましいのは、『大人だけ』『子どもだけ』の居場所ではなく、『子どもと大人が一緒にいられる、一緒につくる、一緒に学べる』居場所だと、私は思います」と語っていました。
 原田 まさに学会の座談会は、全員が主役で共に学び合う人間共和のオアシスです。昨年、池田先生は未来座談会をたたえて「(われ)(みな) 和楽(わらく)を世界へ 勇気を未来へ」と()んでくださいました。
 西方 日本若者協議会代表理事の室橋(むろはし)祐貴(ゆうき)さんは、「学会の座談会のような場を広げていければ、社会の雰囲気は変わると思う」と期待を寄せていましたね。
 高橋 このたび、池田華陽会書記長の任命を受けました。私も未来部時代、地域の壮年・女性部の方が意見を聞いてくださり、一緒になって座談会の企画を考えました。当日は参加者も喜ばれ、「自分にもできることがあるんだ」と、毎回の座談会が楽しみでした。
 原田 草創(そうそう)から、学会は座談会を中心に前進してきました。戸田先生は「大聖人の仏法の座談会である。慈愛(じあい)に満ちあふれた、この世でいちばん楽しい会合であるべきだ」と示されました。未来部をはじめ、未入会家族や友人など、来られた方の希望と笑顔の花が咲く座談会にしていきたいですね。
 永石 改めて会場を提供してくださるご家族の方々に、心から感謝申し上げます。近隣(きんりん)への配慮や使用時間の厳守、終了後の清掃など、皆で心がけていきたいと思います。
 原田 池田先生は広布の会場について、「妙法を弘通(ぐつう)する法座(ほうざ)である。集い(きた)る友が一生成仏(いっしょうじょうぶつ)へ前進しゆく道場である。わが地域の繁栄のための立正安国(りっしょうあんこく)拠点(きょてん)である。その信心の長者(ちょうじゃ)のご家庭の福徳(ふくとく)(はか)り知れない」とつづられています。感謝を忘れず、大切に使わせていただきましょう。
 梁島 なお、9月1日に実施される「青年部教学試験1級」の申し込みの締め切りは、今月21日です。一人でも多くの方が受験できるよう、対象者への声かけをお願いいたします。

交流深める好機に

 西方 22日から「夏季友好期間」が始まります(8月21日まで)。普段なかなか会えない親戚や友人と交流を深めるチャンスです。
 梁島 アメリカの研究では、旧友に久しぶりに連絡をすると、自分の想像以上に旧友は喜んでくれる≠ニいうデータがあります。こちらが思い切って、積極的に声をかければ、新しいドラマが生まれますね。
 高橋 そうした体験は、よく聞きます。私自身が率先して、華陽姉妹と共に、(ほが)らかに友情の輪を広げていきます。
 原田 日蓮大聖人は「(ことば)()うは、心の思いを(ひび)かして声を(あらわ)すを云うなり」(新713・全563)と(おお)せです。友の幸福を祈る真心(まごころ)は、相手に必ず伝わります。先生は言われました。「広布に生き、人のつながりが広がれば広がるほど、福徳(ふくとく)も自身に大きく集まってくる」と。
 永石 全国的に猛暑が続きます。外出の際は、くれぐれも熱中症に気を付けて、喉が渇く前に小まめな水分補給を心がけましょう。「心にふかきようじんあるべし」(新1600・全1176)との御聖訓通り、健康第一、無事故第一で充実の夏にしていきたいと思います。

不断の改革推進を

 梁島 このほど、公明党結党(けっとう)60年を記念する「公明ハンドブック2024」が発刊されました。かばんから取り出しやすいコンパクトサイズで、イラストやグラフが多く、見やすい内容となっています。
 永石 「公明党が日本の政治を変えた」と題する特集では、教育や福祉、医療、防災・減災など幅広い分野で公明党が積み重ねてきた実績が、分かりやすく紹介されていますね。
 高橋 改正政治資金規正法について公明党は、自民党との交渉で自らの主張を貫き、最後には「首相、公明案丸のみ」(朝日新聞)という結果になりました。
 梁島 まず会計責任者だけでなく政治家自身も責任を負う、いわゆる「連座制」が強化されました。日本大学の西田亮介(りょうすけ)教授は「(公明案は)野党が主張する極端な連座制と違い、地に足の着いた提案」と評価しています。
 西方 匿名性が高かった政治資金パーティー券購入者の公開基準額も、20万円超から寄付と同じ5万円超に引き下げ、口座振り込みに限定しています。九州大学の藪野(やぶの)祐三名誉教授は「清潔な政治≠めざす公明党らしい主張が実った結果」と指摘しています。
 高橋 公明党は政策活動費を一切支給していませんが、政策活動費を含む政治資金を監督する「第三者機関」を設置し、監査することも盛り込まれました。
 永石 東京大学の谷口将紀教授は「(公明党が)第三者機関の設置が急所だと鋭く見抜き、自民党から譲歩を引き出したことを評価している」と語っています。
 西方 この法改正は「政治資金の透明化や再発防止に向けて一定の前進」(読売新聞)がありましたが、公明党は政治の信頼回復へ、不断の改革を進めてほしい。
 原田 人間の年齢でいえば還暦(かんれき)に当たる60年には、「新生(しんせい)」の意義があります。公明党は一丸となって、「皆が希望を持って、元気になれる社会」をつくってもらいたい。

(2024. 7.15. 聖教新聞)

 

<56> 芸術には心と心を結ぶ力が
出席者:原田会長、永石女性部長、杉本女性部副書記長、東京富士美術館 清水館長、梁島男子部長

 永石 東京富士美術館(八王子市)では、今月から「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」展が始まりました(9月29日まで)。
 清水 この展覧会は、125年の歴史を誇るアメリカ・ボストン近郊のウスター美術館に所蔵されている名作約70点を一挙公開したものです。日本でもよく知られているモネ、ルノワール、セザンヌなどフランスの印象派の作品に加え、アメリカ印象派≠代表するハッサムらの絵画も展観(てんかん)しています。
 杉本 日本初公開の名品もあります。生き生きとした市井(しせい)描写(びょうしゃ)(あざ)やかで温かみのある色彩など印象派の作品に魅了されました。
 梁島 今年は、「印象派」という言葉が誕生して150周年でしたね。
 清水 1874年、モネなど若手の画家たちがフランス・パリで開催した展覧会が、後に「第1回印象派展」と呼称されました。19世紀後半のパリで花開いた印象派の歴史と魅力、そして世界的な広がりを、本展では堪能(たんのう)できます。
 原田 池田先生は、「芸術に国境はない。人間と人間を近づけ、心と心を結ぶ不思議な力がある」と語られました。言語、民族、歴史、風土などの差異(さい)を超え、人々の心を豊かにしゆく文化・芸術の力はますます大切です。
 清水 この4月、東京富士美術館の館長に就任しました。「文化は人間勝利の美」「文化の力で世界を平和に!」――創立者・池田先生が示された不滅の理念を、皆で力を合わせ一層、伝え広めてまいります。

国内外に友好の輪

 永石 池田先生は、70年前の秋、戸田先生が婦人部のリーダー50人と共に、東京・上野での「フランス美術展」を鑑賞されたことを通して、世界的な美術品に触れる意義をつづられました。東京富士美の交流展も、そうした貴重な機会ですね。
 清水 7月26日からは、静岡市美術館で、「珠玉(しゅぎょく)の東京富士美術館コレクション 西洋絵画の400年」が行われます(9月23日まで)。当館の数多くの所蔵品から、えりすぐりの西洋絵画の代表作が展示されます。
 永石 愛媛県美術館で行われている「世界遺産 大シルクロード展」も好評ですね。昨年来、東京、福岡、宮城を巡回し、四国では9月1日まで開催しています。
 杉本 中国国内の主要な博物館や研究機関が所蔵するシルクロードの名宝をはじめ、国宝級や日本初公開の文物を含む約200点が展示され、「シルクロードを旅したような気持ちになった」等の感動の声が多く寄せられています。
 原田 先月、約100人の青年を中心とする訪中団が、新疆(しんきょう)ウイグル自治区の博物館を訪問しました。同博物館からも、今回の「大シルクロード展」の展覧会に多数、出品されています。こうした芸術・学術交流の一つ一つが、池田先生が長年、日中両国の平和と友好に尽くされた信義と友情の結晶なのです。
 清水 中国では、東京富士美術館の厳選した西洋絵画の作品展を5都市で開催、最後の6月の成都市美術館までで総計100万人以上が来場し、大盛況でした。ご協力いただいた関係機関から、今後も文化交流を深めていきたい≠ニ熱望されるなど、新たな友好の輪が広がりました。
 梁島 昨年11月、東京富士美術館は、開館40周年を迎えました。海外の美術館や文化機関と友好関係を築き、それぞれの優れた芸術を紹介する「海外文化交流特別展」の開催は、実に50回に及びますね。
 杉本 これまで企画した国内展覧会の来場者数は、全国で約2800万人。さらに、講演会、コンサート、学校教育プログラムなど多くの企画を通じて、社会の文化向上に寄与する使命は重要です。
 清水 思えば1984年9月、先生が、東京富士美術館内で、芸大生など、私たち学生の代表と懇談された折、「自分を磨き、人格を磨き、一流の芸術家に! 素直に題目をあげ抜いていくんだよ」と温かく励まし、指導してくださいました。私は、この時から教育の道を志し、現在も大学で教壇に立っています。
 原田 先生は、一人また一人と青年の可能性を信じ、創造的生命を触発してこられました。また「平和だから文化運動をするのではない。平和のために文化運動を断行するのだ」と叫ばれました。地道な、(たゆ)まぬ文化交流こそ平和への近道です。民主音楽協会と共に、世界に開かれた文化運動を力強く推進する東京富士美術館を、さらに応援していきたいと思います。

各国で翻訳・活用

 梁島 1949年7月、「教学の理論誌」「師弟の言論誌」として誕生した「大白蓮華」が今月、創刊75周年の佳節を迎えました。座談会御書をはじめ、先生の講義、信仰体験など、多くの企画が親しまれています。5月から始まった「若き日の日記<選集>」も好評です。
 原田 海外の機関紙誌にも、翻訳され掲載されています。カナダSGIでは毎月、英語、フランス語、中国語で機関誌が発刊され、池田先生の講義をはじめ「大白蓮華」のさまざまな記事が読まれています。翻訳メンバーの功労に改めて感謝申し上げます。
 梁島 先生の「巻頭言」を読んで雄飛(ゆうひ)を誓った青年が、後に世界広布のパイオニアとして活躍されました。先生が「大白蓮華」の第2号に寄せられた詩「若人(わこうど)に期す」は、「若人よ、(まなこ)を開け/若人こそ大哲学を受持して/進む情熱と力があるのだ」と結ばれています。75周年の節目に、これからも師と共に≠ニ、世界中に決意の声が広がっています。
 原田 御書に「閻浮提(えんぶだい)内、広令流布」(新1969・全1467)、「万年の外未来までも」(新261・全329)とあります。「広宣流布の先陣」となる「大白蓮華」の使命は、いよいよ大きい。信心と人生の凱歌(がいか)のために、大いに活用していきましょう。

(2024. 7.18. 聖教新聞)

 

<57> 師恩に報いる栄光と正義の旗
出席者:原田会長、沼倉女性部書記長、羽磨(はま)北海道長、河合北海道女性部長、渡辺北海道青年部長

 沼倉 つながる・ひろげる≠テーマに、夏の友好交流がスタートしました。報恩の「11・15」、栄光の「11・18」へ、新たな出発です。
 原田 そこで今回から、方面・県のリーダーと、「池田門下の誓い」に燃える同志の奮闘を語り合っていきます。第1回は北海道です。
 羽磨 北海道は本年、池田先生の初来道から70年の節目を迎えます。戸田先生とご一緒に池田先生が厚田の海を見つめ、「世界に、妙法の()をともしていくんだ。この私に代わって」と託された原点の夏です。
 沼倉 池田先生は、この恩師の言葉を胸に、日本全国はもとより、世界を駆け巡り、仏法史上未曽有(みぞう)の妙法流布を果たされました。
 原田 1977年には、厚田に学会初の「戸田記念墓地公園」が創設されました。ここには「師恩の()」が設置され、厚田の海で語り合う戸田先生と池田先生の肖像(しょうぞう)と、「師恩に(ほう)ず」と題した池田先生による碑文が収められています。
 沼倉 碑文には、厚田での「師弟の対話」を追想され、「恩師の崇高(すうこう)な精神を世界に宣揚(せんよう)しゆくことが/弟子たる私の使命であると生命に(きざ)んだ/以来 道なき道を切り開き/弟子としての模範(もはん)を示すべく/ひたすら師恩に(じゅん)ずる思いで戦い抜いてきた/弟子としての私の人生に一切()いはない/恩師の構想のすべてを実現したからだ」等と刻まれています。
 羽磨 私たちに、「人間革命」(そく)「立正安国」の無上の人生、困難に立ち向かう「勇気と確信」、悪を打ち砕く「正義の心」を教えてくださったのが、師匠・池田先生です。北海道の同志は「今こそ、師恩に報いる時!」と(こころざし)を新たにしています。

信じ慈しみ励ます

 渡辺 その誓いを胸に開催するのが、9月の「青年三代城総会」です。全道の代表が一堂に会し、青年・未来部が歓喜踊躍(かんきゆやく)(まい)を舞い、師弟共戦の希望の歌声を響かせます。
 河合 皆が今、「わが地区に青年三代城」をと、青年・未来部の一人一人に温かな励ましを送っています。
 原田 一人の青年に光を当て、信じ、(いつく)しみ、真心の励ましを送り続けてこられたのが、広宣流布の永遠の師匠である初代・二代・三代の会長です。今度は、私たちの番です。
 渡辺 今月の青年部幹部会で男子部は、2年前の1.7倍のメンバーが視聴することができました。
 河合 池田華陽会は、1月の華陽カレッジと比べ、参加者が4倍になりました。リーダーが心を合わせて祈り、訪問・激励に歩いた結果です。
 沼倉 「任用試験を通じて、未来部が大きく成長しています」「初めて座談会に参加した男子部がいます」「池田華陽会の友が勇んで下種拡大に挑戦しています」「ヤング白ゆり世代の友が未入会の夫に勇気の対話を展開し、入会しました」など、各地区から喜びの報告も届いていますね。
 原田 先生は「北海道は、青年の天地だ。北海道に燃え立つ青年力こそ、新時代を開く力である」と強調されています。北海広布の歴史には、常に先頭に立って走る青年の姿があります。
 渡辺 その一つが、伝統の「青年主張大会」です。本年は2・3月に149会場で行い、3万2000人のメンバーと3800人の友人が参加し、「地域の希望!」と大好評でした。
 河合 2月には、気候変動対策や核兵器廃絶への機運を高めるイベントを開き、2日間で3500人の会員・友人が集い、行動の連帯を広げました。

深き祈り3倍努力

 渡辺 30年前の8月、51回目となった最後のご訪問の折に先生は、青年部に「勝つとは 深き祈りと 人の三倍 努力することだ」との指針を贈ってくださいました。
 原田 この指針を深く命に刻み、つながる・ひろげる≠フ先頭を走るのが、大空知(だいそらち)総県と旭川(あさひかわ)総県の同志ですね。高齢化が進む中も多宝会(たほうかい)の方々が元気に活躍し、町内会の役員や民生委員など地域に貢献(こうけん)されている方も多くいます。
 河合 南空知創価圏の地区女性部長は、札幌創価幼稚園の卒園生で、富士鼓笛隊でも薫陶(くんとう)を受けました。自身の病を乗り越え、明るく前向きに生きる彼女を、未入会の家族も応援してくれています。地区では、新たに池田華陽会のメンバーが立ち上がり、青年世代が躍動しています。
 渡辺 大空知総県の男子部書記長は脳梗塞(のうこうそく)(わずら)った両親の介護をしながら、4月に弘教(ぐきょう)を実らせ、青年部幹部会にも通常の2倍のメンバーが参加できました。体調が安定した両親と、喜び勇んで広布の道をまい進しています。
 羽磨 旭川総県・留萌(るもい)創価県の書記長は、亡き夫人の思いを胸に奮闘し、発達障害がある長男が職場で信頼を集め、次男が最近、男子部の活動に参加するようになりました。
 沼倉 先生が北海道の友に贈った長編詩「愛する北海天地」の中で、「互いに助けあわんとしゆく/人と人/心と心の/結びあいが尊くまた美しい」と()まれた通りの(うるわ)しいスクラムが北海道にはあります。
 原田 先生の烈々(れつれつ)たる司会第一声で勝利を決し、「声、仏事をなす」(新985・全708)を体現した「小樽問答(おたるもんどう)、「(はかりごと)帷帳(いちょう)(うち)(めぐ)らし、勝つことを千里の(そと)に決せしものなり」(新874・全183)を示した「札幌・夏の陣」の拡大の金字塔(きんじとう)、「大悪は大善(だいぜん)(きた)るべき瑞相(ずいそう)なり」(新1969・全1467)と民衆凱歌(みんしゅうがいか)を轟かせた「夕張炭労事件」――北海道にはまた、池田先生の「激戦」と「勝利」の歴史が深く刻印されています。
 羽磨 ゆえに先生は「北海道は、創価の連続勝利の光源(こうげん)である」と記してくださいました。
 河合 牧口先生・戸田先生の青春の故郷(こきょう)に、師弟有縁(うえん)神聖(しんせい)なる天地に、必ずや(かがや)かしき正義の(はた)を打ち立ててみせる!∞広布のために、多くの友をつくるのだ!=\―これが、常に変わらぬ、私の決心であったと、池田先生は教えてくださいました。
 羽磨 「三は万物(ばんぶつ)(しょう)ず」であるとも先生は言われています。栄光の三代城・北海道は地涌(じゆ)後継(こうけい)の人材を限りなく育て、必ずや勝利の旗を打ち立ててまいります!

(2024. 7.22. 聖教新聞)

 

<58> 新たな歓喜の「この道」を勇進
出席者:原田会長、津田女性部副書記長、笈入(おいいり)総愛知長、荒谷(あらたに)総愛知女性部長、安田総愛知青年部長

 安田 「『中部』と聞くと、私の胸は強く高鳴(たかな)る。『中部』を思うと、私の心は熱く燃える」――この池田先生のお心に応えゆく師弟誓願(せいがん)の7月27日「中部の日」が目前です。
 笈入 13日には、愛知、三重、岐阜の29会場をオンラインで結び、記念の「中部総会」を盛大に開催。全地区が、過去最高の対話活動者の輩出(はいしゅつ)≠ノ挑戦し、本年、2000を超える弘教拡大を達成しました。
 荒谷 青年の成長も頼もしいです。男子部は、先月の青年部幹部会で、2年前の1.7倍を結集。池田華陽会は、1月の華陽カレッジの6.4倍の人材が集う大前進でした。
 安田 開幕直前のパリ五輪では、愛知で生まれ育ち関西創価高校・創価大学出身の葛西潤(かさいじゅん)選手が、陸上男子1万メートルに挑みます。
 笈入 壮年部も、男子部、学生部と共に「男のスクラム≠fOGO運動」と銘打ち大訪問・激励運動を展開。人材の裾野(すその)が大きく広がり、5万5千人以上の連帯となっています。
 原田 1976年の「7・27」に行われた中部幹部会で、池田先生は、幾多の試練を勝ち越えてきた同志の勇戦をたたえて、「堅塁(けんるい)」の金文字が刻まれた「中部()」を贈ってくださいました。
 津田 さらに2年後の同日、中部歌「この道の歌」を発表されました。最後の一節「諸天(しょてん)()え」には、「私たちの祈りで、一念で、諸天を舞わせていくことであり、動かしていくことだ」との思いをとどめられています。
 笈入 幾重(いくえ)もの師弟の原点を胸に、中部の友は、「何ものをも恐れぬ『破邪顕正(はじゃけんせい)』の魂」で対話拡大、人材拡大に勇んで走ってきました。
 原田 池田先生は「一人ひとりが広布の『城』となり、『堅塁』となって、全日本、全世界の模範(もはん)の中部、そして愛知を築いていただきたい」と語られました。いよいよ不動の堅塁城を築き上げ、新たな歓喜の「この道」を開きましょう。

自ら行動を起こす

 津田 中部の皆さんが、わが使命の天地で広げた堅固(けんご)な信頼から、友情のドラマが次々と生まれていますね。先生は()んでくださいました。「美しき 心と心の 団結は 世界一なる 中部の誇りか」と。その先陣を切るのが、愛知堅塁総県の友です。
 荒谷 小牧圏にある1000世帯を超えるマンモス団地では、高齢者も多い中、壮年部はペアで、女性部はグループを(じく)に内外の友に訪問・激励を継続。地域の区長、副区長、町内会長、婦人会長など、多くの方が活躍され、信頼は絶大です。
 笈入 西春日井圏の壮年本部長は、毎月、欠かさず聖教新聞の購読推進に挑戦しています。また、団地で副会長を担うなど地域にも貢献。こうした陰徳陽報(いんとくようほう)の同志が、各地で躍動しています。
 原田 池田先生は、「地域のため、社会のために、自ら行動を起こし、()すべきことを為す。その一滴(いってき)から大河が生まれ、やがて社会を変えるような大きな潮流(ちょうりゅう)が生まれていく」と示されました。今の隆々(りゅうりゅう)たる世界広布の源流は、そうしたお一人お一人の奮闘の積み重ねにほかなりません。
 荒谷 弘教のうれしい報告も寄せられています。尾北常勝圏の支部副女性部長は、昨年「5・3」に晴れて友人に御本尊を授与。その友人が信心に励む姿に触発された新たな友が、今年の「5・3」に入会しました。二人そろって6月の任用試験に合格し、喜びの対話を広げています。
 笈入 犬山光山圏の地区部長は、題目根本で病を乗り越え、3人の堅塁長(ブロック長)と心一つに訪問・激励を実践。座談会に多くの壮年部員が参加し、圏を牽引するほどの人材輩出の結果を出しています。
 安田 中部総会で体験発表した名古屋常勝総県の青年部長も、信心で病魔に打ち勝ちました。その後、「親孝行するんだよ」との先生の激励を胸に、父との誓いを果たし税理士試験に合格。今では会社役員に抜擢され、広布と社会の舞台で輝いています。
 津田 三重・中勢本陣圏の支部女性部長は、夫婦で営む飲食店が、テレビ等で紹介され大人気に。多忙でも、信心の功徳に感謝の思いで、地区女性部長や副役職の先輩方と連携して励ましを絶やさず、今年、新たに3人の副白ゆり長が誕生。弘教にも、はつらつと挑戦しています。
 原田 岐阜圏でも、支部長が率先垂範(すいはん)で、担当地区の壮年部員を100%訪問。地区部長と共に祈り動く中、新たな活動者が誕生し、6月の座談会で、支部の壮年部員の55%が喜々として集い、8割参加の地区もあったと聞きました。
 荒谷 各地で創意工夫が光っています。愛知・春日井正義県は6月、「ファミリーフェスKASUGAI」を開催。家族や友人と参加できるゲームや子育てセミナーなど多彩な企画が好評で、未就学児から多宝会世代まで、初めて会館に来られた方も多く、入会された方もいます。

時代に即した運動

 安田 中部文化センターでは、「『完本 若き日の読書』×ワタシ」展が開催中です(9月1日まで)。池田先生が同書の中で取り上げている『三国志』など6作品を紹介しています。8月18日に行われる名古屋市の「広小路夏まつり」には、中部の音楽隊と富士鼓笛隊が出演します。
 津田 「堅塁・中部」の正義の走者たちは、師弟勝利の魂を受け継ぎ、時代に即応(そくおう)した新たな創価の民衆運動を走り広げています。
 笈入 1967年8月、池田先生は、岐阜・高山から名古屋へ向かう途中、犬山城のふもとに立ち寄り、師弟の道に徹し、大福運を≠ニ、地元の壮年部を激励されました。愛知堅塁総県の同志にとって忘れ得ぬ歴史です。
 原田 今こそ、「仏法と申すは道理なり。道理と申すは主に勝つものなり」(新1590・全1169)の御聖訓のままに、堅塁城に師弟勝利の旗を打ち立てる時です。一層、力強く、友情と励ましの拡大を進めましょう。

(2024. 7.25. 聖教新聞)

 

<59> 異体同心なれば万事を成じ
出席者:原田会長、永石女性部長、阿部総埼玉長、姫野総埼玉女性部長、石毛総埼玉青年部長

 原田 はじめに、山形、秋田を中心とした記録的大雨で被害に遭われた方々に、心からお見舞い申し上げます。学会としても対策本部を立ち上げ、復旧支援に力を尽くしてまいります。
 永石 「埼玉の天地はいずこも懐かしい。あの友この友の(かんばせ)が、(あふ)れるように浮かんでくる」――そう言われながら、池田先生は夏の暑い日に埼玉池田研修道場に足を運んでくださいました。5年前の8月4日のことです。
 原田 先生はその際、「埼玉といえば『鉄桶(てっとう)の団結』である。わが同志は、このモットーを掲げて半世紀、いつも一丸(いちがん)となって正義の大行進を続けてきた。この道場で、『破邪顕正(はじゃけんせい)』の精神の真髄(しんずい)を語り合ったことも(よみがえ)る」と述べられました。
 阿部 「『鉄桶の団結』との指針を贈ったのは、世界でただ一つ、埼玉だけである。『異体同心(いたいどうしん)なれば万事(ばんじ)(じょう)じ』(新1463・全2054)。この絶対勝利の法則を、どこか一カ所が確立すれば、それが末法万年尽未来際(まっぽうまんねんじんみらいさい)への指標(しひょう)となる。そのモデルを、私は、(きよ)き埼玉に定めたのだ」――こう呼びかけてくださったことは、埼玉の最大の誇りです。
 姫野 「私の勝利≠ェ埼玉の勝利 埼玉の勝利≠ェ師弟の勝利 共々に『鉄桶の団結』の凱歌(がいか)を!!」をスローガンに掲げる埼玉は今、新たな立正安国の歴史を勝ち開こうと全力を尽くしています。
 原田 今回の青年部幹部会に男子部は、2年前の2.8倍のメンバーが集結。鳩ケ谷(はとがや)圏、毛呂山(もろやま)圏、吉川広宣圏、新座(にいざ)常勝圏は5倍を達成したと聞きました。
 石毛 男子部は4月に、家族で楽しく参加できる「ファミリーフェスタ」を開催しました。音楽隊によるミニコンサートや家族リレー体験、ゲーム大会などを行い、一家や地域の絆を強めています。
 姫野 池田華陽会(かようかい)は青年部幹部会に、1月の華陽カレッジの4.8倍の友が集いました。特に(わらび)圏では、リーダーの真心の訪問・激励で、新たな友が数多く参加しました。
 原田 壮年部では、学会創立100周年へ、小説『新・人間革命』全30巻の読了(どくりょう)を目指す、研さん運動を展開していますね。「鉄桶の埼玉『人間革命』大学校」と題し、「2カ月に1冊」を目標に支部等で実施し、波動が広がっています。
 阿部 「ヤング壮年」では、信心の触発を広げる定例会を毎月開催。3700人超の「敢闘(かんとう)会(太陽会)」の友は本年、「池田先生と私」と題した「師弟の歴史」をつづり、各地の座談会で披露するなど、感動を呼んでいます。
 姫野 本年は先生が埼玉女性部に、「苦楽(くらく)ともに 人生希望の信仰(しんこう)を」「埼玉のわが家が 広布の城」「夫も子らも (みな)仏子(ぶっし)」との指針を贈ってくださって40周年です。私たちは今、1日10分『新・人間革命』を学ぶ、「ロワール10運動」で師弟の精神を深めています。

果てしなき挑戦だ

 永石 「鉄桶(てっとう)の埼玉」の広宣流布、立正安国の先頭を走るのは、草加(そうか)市、八潮(やしお)市、三郷(みさと)市からなる三郷県の友ですね。
 原田 先生は1986年11月に三郷文化会館を訪れ、本日の会合は埼玉広布史に輝く歴史的な集いになる≠ニスピーチされ、社会に納得を広げる広布の運動をと訴えられました。
 阿部 さらに使命の天地の未来を見つめ、「立正を/安国とせんと/勇敢(ゆうかん)な/三郷の友の/果報(かほう)不滅(ふめつ)か」と()まれ、全同志の所願満足の人生と、広布拡大が無量無辺に開かれゆくことを祈念してくださいました。
 永石 同県では今、幸福城部の友が各地で活躍しています。また、学生部やヤング白ゆり世代の友らも躍動し、皆で新時代の開拓に挑んでいます。
 姫野 創価圏のある学生部メンバーは2月に、2世帯目の御本尊流布を実らせました。その(かげ)には、病魔(びょうま)と闘いながら「わが子を広布後継(こうけい)の人材に」と祈り抜いてきた、副本部長であるお母さんの姿があります。
 石毛 6月に就任した三郷県の男子部長は、「『新生』とは/一人一人の新しき開拓(かいたく)だ/果てしなき挑戦だ」との埼玉への長編詩の一節を胸に刻み、同月に弘教(ぐきょう)成就(じょうじゅ)。八潮王者圏の副支部長は、聖教新聞に信仰体験が掲載されたことがきっかけとなって、職人としての生きざま∞家族の(きずな)≠ェラジオ番組で紹介されました。
 永石 先生は2010年、埼玉の歌「広布の(はた)」に「埼玉の 勝利見む」と加筆されました。そして16年、21年ぶりに埼玉文化会館を訪問された際、館内にある県歌の歌碑(かひ)の前で、ご夫妻で歌われたのです。
 阿部 「愛する埼玉」に、新たな「広布の旗」「勝利の旗」を(ひるがえ)すのが私たちの使命です。県歌にある通り、「(いさ)み勇みて 手をつなぎ」、「師子」の心で前進し、必ずや永遠の師匠・池田先生にお応えしてまいります!
 原田 先生は「日蓮はこの法門を(ひろ)めるので、他の人とは比較にならないほど多くの人に会ってきた」(新2120・全1418、通解)を拝し、「人と会い、人と語り、妙法の仏縁(ぶつえん)を結ぶ」「学会活動は、御本仏の御振る舞いに、すべて完璧(かんぺき)に直結している」と埼玉の地で語られました。この夏も、心軽く対話拡大に打って出ていきましょう。

週刊誌が訂正記事

 石毛 扶桑社発刊の「週刊SPA!」は7月30日・8月6日合併号で、選挙の前に創価学会員が住民票を移動させている≠ニ印象付ける、昨年6月13日号の倉山満氏の記事について、「事実とは確認できませんでしたので、その(むね)お知らせするとともに、ここに遺憾(いかん)の意を表明します」との訂正記事を掲載しました。
 阿部 これは昨年6月、同社や倉山氏らに対し、学会として謝罪広告の掲載などを求めて提訴していたことによるものです。
 石毛 住民票移動云々(うんぬん)といった虚偽(きょぎ)の発言や報道は過去にもなされたことがありましたが、裁判で断罪されたり、マスコミによる謝罪・訂正が行われたりしてきました。今後も、厳重に対処していきたいと思います。

(2024. 7.29. 聖教新聞)

 

<60> 立正安国の永遠なる基盤を
出席者:原田会長、永石女性部長、竹内東京長、山岡第2総東京女性部長、永井総東京青年部長

 山岡 1978年のきょう8月1日、聖教新聞1面に「待望の『東京の歌』が完成」との見出しが躍り、「ああ感激の同志あり」が発表されました。
 竹内 翌2日、荒川文化会館での東京支部長会で、歓喜と決意の歌声が会場を揺るがしました。池田先生は、参加者を最大に(ねぎら)い、「『感激』を生み出す根本は、清らかな久遠の生命に立ち返ることです。それは、朝の朗々(ろうろう)とした勤行から始まります」と、励まされました。
 永井 第1次宗門事件で、(ころも)権威(けんい)(かさ)に着た悪僧らが、学会員を苦しめている渦中(かちゅう)であったと聞いています。
 原田 その中で、「東京の歌」は、同志に大いなる希望と勇気を広げました。先生は、いかなる時も創価の師弟の(きずな)は永遠に不滅なり≠ニ、万感の思いを歌詞に託しました。そして、「感激」とは、「率先して行動を起こし、真剣勝負でぶつかっていく、その実践のなかにある」と強調されました。東京は一つ、全国は一つ、先生と共に!≠フ団結と勝利こそ、本陣・東京の使命です。

本陣の誇りと使命

 竹内 師弟の歴史を胸に、荒川の友が勇進しています。先生の指揮のもと、弘教拡大の金字塔を打ち立てた「夏季ブロック指導」(57年8月8日からの1週間)は忘れ得ぬ原点です。
 永井 直前の7月に「大阪事件」が勃発(ぼっぱつ)。「7・17」の大阪大会で先生が最後は、正しい仏法が必ず勝つ≠ニ師子吼(ししく)されてより3週間後です。
 原田 あの1週間の闘争こそ「民衆を苦しめる、横暴な権力の魔性(ましょう)への、私の反転攻勢(こうせい)烽火(のろし)だった」と、先生は振り返られました。この「夏季ブロック指導」で点火された師弟不二の戦う心は、共に学会活動に進む中で伝え続けてこそ、いやまして輝きます。
 竹内 荒川の壮年副本部長は長年、町会長を務め、6月、多くの町会・自治会が所属する連合会の会長に就任。「池田門下として必ず実証を示す」と、内外の友に真心の励ましを送り続けています。
 原田 荒川には、地元で深い信頼を結ぶ方々が多く、地域友好の模範です。
 永石 先生が示された通り、一人一人が「信心城」「勇気城」「勝利城」と屹立(きつりつ)していますね。
 永井 青年も躍動しています。学生部のグループ長は、6月に友人に弘教。信心の触発を受けた友人は会合にも参加、仏法対話にも勇躍(ゆうやく)、挑んでいます。
 永石 東京の「不屈(ふくつ)の王者・足立」も、地域広布の(はん)を示し、連続勝利の凱歌(がいか)(とどろ)かせています。
 竹内 足立にとっても8月は、重要な節です。87年8月31日、先生が足立池田講堂(当時)を初訪問。翌月の「青年平和文化祭」の前でした。先生は、皆と勤行・唱題し、広宣流布への不動の『信心』を根本にした生き方を≠ニ励まされ、人生を勝ち開く要諦(ようてい)は、「強き信心」であると指導されました。
 永石 足立の友は、先生から「苦しむ人を見ると ほうっておけない ともに肩を組む あの温かな力強い姿」と、たたえられました。ある地区女性部長は昨年、念願の義父への弘教(ぐきょう)成就(じょうじゅ)。任用試験などで確信を深めた義父は、友人にあなたもやる時だよ≠ニ語り、友好を広げています。その地区は、素晴らしい団結で昨年、8世帯の弘教を達成しました。
 原田 先生は「足は経なり」(新997・全716)の御聖訓を通し、「法のため、友のために『自ら動く』こと、『足を運ぶ』ことから、妙法の福徳は大きく広がる」と語られました。第2総東京の皆さんも、そうした誠実な実践を貫いています。
 山岡 新立川総区の副白ゆり長は、この6月、晴れて父が入会。ヤング白ゆり世代を中心に約40人が参加した「創春ミーティング」をきっかけに、座談会にも参加するように。学会の温かさに触れ、信心への理解を深めたとのことです。
 永石 池田華陽会の清新な前進も素晴らしいですね。7月の青年部幹部会には、総東京として、1月の華陽カレッジの4倍を超える友が集ったそうです。
 山岡 小金井総区では、女性部の先輩方と連携し、家庭訪問と対話の輪が広がりました。あるサブキャップメンバーも友人が任用試験に合格し、御本尊をいただきました。また「友人と会合参加できた」等、うれしい報告が相次いでいます。
 永井 男子部も青年幹は、総東京として2年前の約1.5倍の視聴者で、各地、元気いっぱいでした。
 竹内 さあ、戦いはいよいよ、これから≠ナす。本陣・東京に託された「将来のために創価学会ここにあり≠ニのくさびを打ち込もう!」とのご指導の通り、全てに勝利し、後継の証しを示してまいります。
 原田 「大難(だいなん)(きた)りなば、強盛(ごうじょう)の信心いよいよ(よろこ)びをなすべし」(新1720・全1448)と、創価の師弟は幾多の障魔(しょうま)を勝ち越えてきました。先生は、「難攻不落(なんこうふらく)の広布の大東京城を築き上げてこそ、立正安国の永遠なる基盤が築かれる」とつづられました。一人一人が、広布の祈りと実践を貫き、「喜び勝たなん 力あり」と、誇り高き本陣の大使命を果たそうではありませんか。

SNS詐欺に注意

 山岡 SNSによる投資の勧誘をきっかけとする詐欺被害が、全国で急増。5月末時点で、去年の同時期に比べ、件数は6倍、被害額は8倍だそうです。
 永井 「必ずもうかる」「確実に利益が出る」「無料の投資教室」等の誘いは危険です。著名人の名前や写真を使った(うそ)の広告も問題視されています。
 永石 被害者は、50代から70代が全体の7割です。素性が分からない相手や、裏付けが取れない情報は、信用しないことです。地域でも注意喚起の声かけをしていきたいと思います。

(2024. 8. 1. 聖教新聞)