8月10日(金) 松阪 ⇒ 東京
松阪の駅構内に入っていったが駅弁を売っていそうな売店は見当たらない。しかたなく駅員に尋ねたところ、キオスク横の売店で販売しているとのこと。行ってみると土産物の売店で、赤福などにまじって駅弁が売っている。駅弁といってもさすが松坂牛だけあってなかなかの値段。昼飯は食べていないし、時間は午後3時だし、人員は子供を入れても7人もいるので買う量が少ないと味わえない恐れもある。せっかく山を越えてやってきたんだし・・・、でも金も乏しいし・・・。など散々に迷った挙句に、ステーキが入っている「牛肉弁当」と、松阪牛がそぼろになっている「本居宣長弁当」を各2つずつ購入。ついでに実家用の赤福を2つ買い求めて車に戻る。
なにかとてつもない高級品を買った気分で車を走らせる。松阪駅前郵便局で71局めの旅行貯金。かわいいイラスト入りのゴム印で気分がさらに良くなる。どこかでゆったりと駅弁を食べたいが、今日中に東京へ行って義姉に子供を引き渡さなければならないのでそうもいっていられない。
とりあえず松阪インターチェンジを目指す。途中で有名な「和田金」を発見。とっても庶民が行くような店とは思えず。でもこの考えは本などで仕入れた情報からくるので、実際はどうかはわからない。しかし、この暑いのに店の前では和服姿の店員が客を送り出しているのを見ると、やっぱり「和田金」か〜と妙に納得。
松阪インターチェンジから伊勢自動車道に入る頃には空も明るくなってきた。津を過ぎた安濃サービスエリアで休憩。時刻は午後4時過ぎ。やっと松坂牛の弁当にありつける。外の売店では松坂牛を使ったコロッケなども販売されていたので、それも買っておく。妻は伊勢うどんなる汁のないうどんを買ってきた。
急かす子供たちをなだめて、まずは写真撮影から。そして一口。やわらかくて美味い。さんざんに腹がすいているせいもあるだろうが、今までに食べたどの駅弁よりも美味いのではないだろうか。はやる気持ちを抑えつつ、じっくりと堪能させてもらった。
いつもは偏食な姪や甥をにがにがしく思っていたが、現金なもので、今回はまったく松坂牛の弁当に興味を示さないのがありがたく、1人前をじっくりと味わうことが出来た。満足をして出発。
伊勢自動車道は関が終点。1000円を払って高速を下りる。地図を見ると、この先2kmほど行ったところから東名阪自動車道がはじまっているのだが、なぜか高速道がつながっていない。つながっていれば、高速料金が通算されて少しは安くなると思うのだが、これは何故であろうか。
亀山インターチェンジから東名阪自動車道へ。名阪国道を直進すると、そのまま東名阪自動車道にのることができる。道もすいていて快適なドライブだったのだが、名古屋が近づいたところで渋滞に巻き込まれてしまった。電光案内板によると渋滞10km。すすんだり止まったりでグッタリ。
名古屋西料金所で1550円の通行料を払う。この先東名高速道路に入るまでは標識だけが頼り。さっきの渋滞中に地図を見ておけばよかったと悔やまれる。うっかりと気にしていなかったので、名古屋市内のルートが想像もつかず。さっき料金を払ったばかりというのに、名古屋西料金所から1kmほど走ったところでまた別の料金所。大治本線料金所で500円の支払い。
「東名」の標識を目標に首都高速のような道を走る。道路案内板に「東名」と「東名阪」が出てきて紛らわしい。しかも気がつくと追越車線を100キロ超のスピードで走っていたりして無茶苦茶。あとで道路地図を見たら、東名高速に入るまでは名古屋市内でも東名阪自動車道を走っていたわけで、そのために標識上で「東名」と「東名阪」が同居していたのだと納得できたが、速いスピードで一瞬に見分けるのはけっこうつらいのではないか。
夕焼けに染まる名古屋市内を見ながら、なんとか名古屋インターチェンジより東名高速に入ったのが午後6時すぎ。あとはこの道を行くだけで東京へ到着すると思ったら全身の緊張がちょっと緩んだ。反対の大阪方面は帰省ラッシュで渋滞が始まっているのに比べ、こちらは流れも順調。
しばらく走っていると車が詰まってきた。時速自体は120キロぐらいをキープしているのだが、車間距離が10mぐらいしかない。あぶないかな?と車間距離を広げると、すかさず別の車が入ってきて車間距離がまた詰まる。また、ちょっと気を抜くと後ろからトラックが煽る。さすがに大動脈だけあってすさまじい。
午後7時ごろ浜松サービスエリアで休憩。カメラを持って浜名湖が見渡せるところまで行ってみたが、かなりの暗さで撮影は無理。日が沈むとまわりの風景が見えずに運転が単調になる。大好きな富士山も闇の中。
交通情報で有名な綾瀬バス停前を先頭とする渋滞に巻き込まれたが、その綾瀬バス停を過ぎると何故だか原因がわからず急に流れ出す。いつも交通情報で出てくる名称なので、なにか渋滞する原因があるのだろうが理解に苦しむ。その後はほぼ順調で、午後10時ごろには東京料金所に到着。そのまま首都高速へ。
さすがにこの時間なら渋滞もあるまいと思っていたら、予想に反して大渋滞。日中の首都高速4号線の上りの大渋滞はいつものことと承知していたが、この時間の4号線下りの渋滞は思ってもみなかった。午後11時、義姉たちと待ち合わせた新宿都庁舎前に到着。荷物を整理していたら、タイミング良く義姉たちもやってきた。甥や姪と別れて実家を目指す。
この時間なら大丈夫だろうと高速道を使わずに、国道246号線から三軒茶屋で世田谷通りへ。多摩川を渡ったところでガソリンが残り少ないことに気がつく。時刻は0時近く。はじめは出光のガソリンスタンドを探していたが、こういうときに限ってなかなか見つからない。そのうちに、閉めるガソリンスタンドが多くなってきたので方針を変更。どこでもいいやと思って探したがなかなか見つからず。結局は町田市内のスタンドで給油したのであるが、距離からいってあのまま実家に直行していても充分に間に合ったぐらいであった。
町田にある実家に到着したのは午前1時。松坂牛以来何も食べていないのでさすがに腹が減った。父に案内されて向かったのは10分近くも歩いたリンガーハット。さすがにかなりの疲労で、大食漢の自分も1人前を食べられず。
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