8月21日(水) 大阪街歩き V

 

 時刻は14時半。居酒屋「常勝」を発見したりして千日前を歩く。あきらかに心斎橋とは違った雰囲気。歌舞伎町の裏通りを歩いているような感じで、夜はディープな歓楽街になりそう。もしかすると最も大阪らしい街なのかもしれない。自分が持つイメージにピッタリ。そんな街にある千日前郵便局で200局めの旅行貯金。
 じゃりんこチエの世界に入り込んでしまったような雰囲気を感じる相合橋筋を南下して千日前通りを渡る。当初は、NHK朝のドラマ「ほんまもん」で知った黒門市場へ行こうかとも思っていたが、何となく足が向かず。近くのローソンでトイレを借りて、アイスを購入。そういえば、夏だというのにこの旅では大好きなアイスを食べていない。
 ブラリブラリと歩いていたが、先を歩く妻がたこ焼きの店で立ち止まった。「テレビ、雑誌でお馴染みの浪花屋」と書いてあり、値段は8個で200円(ちなみにさっきの大たこは6個で300円)。せっかく大阪に来たのに、たこ焼きをまだ1つしか食べていないのだが、さっきの大たこが期待はずれだったので、もういいかという気分。千日前大劇南通に曲がったところの交番の前に腰かけて休憩し、浪花屋のたこ焼きを食す。妻はさっきの大たこの方が美味かったとの感想だったが、1つもらって食べた自分の感想はこっちのほうがやわらかくて美味い!

 

 千日前大劇南通をさらに左に曲がったところにもたこ焼きの屋台(?)があり、人が並んでいる。そしてその先の左手になんばグランド花月があらわれた。「笑うてもろて90年」の看板が出ているなんばグランド花月の向かい側には、上方演芸資料館やワッハ上方などが入っているモダンなビルが建っていて、若者が大勢たむろしている。
 自分の持っているガイドブックに「くいだおれ人形のキーホルダー」がなんばグランド花月1階の吉本倶楽部にある旨の記載があったので、その吉本倶楽部を探すも店がなかなか見つからず。やっと店を探し当てたと思ったら今度は「そのようなものは置いてありません」と言われる始末。
 無いものは無いとあきらめて先にすすむ。時刻はまもなく15時半。以前、仕事の関係で知り合ったなんばグランド花月の舞台監督に新世界の美味い店を教えてもらったのだが、そろそろ時間がなくなってきた。新世界は次の機会にまわすことにする。
 次の郵便局ポイントである難波の高島屋へ。トイレに入って出てくると、外で待っていた妻が憤慨している。疲れたのでしゃがんでいたら警備員が来て「しゃがみこみは禁止ですよ」と注意されたらしい。確かに若者のしゃがみこみは見苦しいものだが、あまりにも杓子定規じゃないのかな?

 

 大阪難波局で201局めの旅行貯金をした時に局員の方から郵便局マップをいただくが、すでに時刻は15時50分。ありがたいのだが、すでに時間切れが近く、もう少し早く貰えればなーといった気持ち。でもここには面白い局印が多く存在していた。
 なんば高島屋前に出たのが16時ジャスト。何となく見覚えがあると思ったら、昨夏大阪から奈良へ向かう途中に道が分からず道なりに南下していた時に、難波の駅前かどこかで若者がストリートライブをやっていた場所である。それを妻たちに説明していたが、皆覚えていないと言う。それよりも家族全員が腹を空かせていて、何でもいいから食べよう!足が痛い!疲れた!といった文句ブーブー状態になっていた。
 心斎橋筋につながる戎橋筋へ。さっき心斎橋を歩いていた時よりもさらに人通りが多く、人でギッチリといった感じになっている。途中で「いちびり庵」という土産物店を発見し、入ってみた。すると探していた「くいだおれ人形」関連グッズを発見。店員に聞いてみたら、ガイドブックに載っているみやげ物はこの店のものだとか。というより、この店自体が吉本倶楽部の同系列の店らしい。ここでいろいろと小物を買い求める。

 

 ふたたび道頓堀の戎橋で記念写真を撮ってから、16時半にさっき見かけて覚えていた回転寿司の食べ放題「りゅうぐう亭」へ入る。値段は男性1500円、女性は1200円、小学生1000円。店内はなかなかの盛況ぶり。最初に代金を支払って席に案内されるシステムなのだが、そのレジにも列ができている。やっと順番が来て代金を支払おうとしたら、何故だか店員が自分の次のおばさんの方が先だと言い、自分たちが後回しにされムッとする。「どうゆうこと?」と店員に文句を言おうとしたが、妻に止められてしまった。
 席についていざ食べようとしたら、回転しているのは蒸し海老とサーモンとゼリーばかり。たまにマグロやたこが回ってくる。このたこがやけに水っぽい。回転寿司で鮮度を見せかけるために水を霧吹きでかけている店があるとは聞いたことがあるが、まさかこの店がそれをやっているのではないかと疑いたくなる状態。
 それでも45分かけて、全員で74皿も食べれば上出来か。ゼリーなども含めて、自分が30皿、息子が23皿、・・・。店を出たのが17時10分過ぎ。
 心斎橋筋のショップを見ながら大阪駅方向へ歩く。このまま大阪駅まで歩いていこうと思っていたが、さすがに疲れがピークに達しているので、心斎橋駅から地下鉄御堂筋線に乗ることにした。17時51分の電車でわずか7分、17時58分には梅田に到着。