8月21日(水) 大阪 ⇒ ムーンライトながら

 

大阪18:45(新快速・3650M)19:41野洲

 大阪駅の中央コンコースへ上がり、みどりの窓口で明日用の青春18切符を購入。今夜は夜行電車に乗るので、途中で日付が変わるため、あらかじめ翌日分の青春18切符を用意しなければならない。
 コインロッカーから荷物を取り出し、ホームに上がったのが18時25分ごろ。この9番線がすごい人ごみ。次の電車を待つ列がキチンとできているのはいいが、その反対側が10番線のホーム端ギリギリまで伸びているので、ホームを歩くのが一苦労。電車を待っている間に、その10番線にも北陸線からの特急電車が入って来たのであるが、危なくはないのだろうか。
 人をかきわけホームの京都寄りにたどり着いたはいいが、あまりの人の多さに18時30分発の長浜行き新快速を見送り、次の野洲行きの新快速を待つ列に加わる。そして何とか野洲行きに座席を確保。窓外に去る黄昏時の大阪に別れを告げて、電車は相変わらずの気持ちのいいほどの俊足ぶりで淀川を渡る。
 長男と末娘はさっそくといった感じでゲームボーイをはじめたが、しばらくすると末娘は長女とともに眠ってしまった。長男だけは相変わらずずっと画面とにらめっこ。混んでいた車内も、大半の乗客が京都で降り、草津を過ぎるころにはすっかり立っている人間がいなくなる。そして終点の野洲に到着。

 

野洲20:12(804T)21:28大垣

 到着したホームの反対側に米原行きの電車が停まっていたが、その電車には乗車しない。次に乗車するのは約30分後の大垣行き。そのため肌寒いホームでの電車待ちとなる。自分は改札口へ途中下車印をもらいに行く。その改札氏と一言二言言葉を交わす。
 ホームに戻ったがヒマなので、時刻表を見て次に乗る大垣行きの時刻を確認。そしてその電車の大阪発の時刻を何気なく見て驚いた。その大垣行き電車は、今乗ってきた新快速が発車した大阪駅の向かいのホームから、その新快速の9分後に発車となっていたのだ。だったら、大阪からその電車に乗ればすむというのに、何たること。でもおかげで新快速の俊足を体感できたわけだし・・・。
 大垣行き電車は20時09分に入線してきた。ここで野洲止まりの新快速を待ち受けるため、約3分の停車。その新快速は大阪発19時15分。大阪にあと1時間はいられたわけだが、何となく気が急いてこんなに早く出発してしまった。
 新快速からの乗り継ぎ客を受け入れて発車。車内放送で「前7両は大垣行き、後ろの4両は米原どまり」と案内がある。でも、乗車してしまった今となっては自分たちが何両目に乗車しているのか分からず。そのような放送はホームでもやってもらわないと混乱を招くのではないかと思うのだが。
 自分たちのボックスには末娘と自分と男性客が2人。その客も途中で降りていった、と思ったらうら若き女性が隣りに座る。内心ラッキーと思っていたが黙っておく。そのうち隣りのボックスの男性がわざわざ振り返って、自分の隣りの女性を見たりしているので、どんな女性が隣りに座っているのか気になり始めた。何気なくその女性を見てビックリ。すごい美人で、ムチャクチャ可愛い! そこいらのタレントなんか目じゃないってほどの容姿&スタイル。いきなり眠けが飛んで緊張してきた。いい香りにクラクラ。でも、その女性も彦根で降りてしまった。
 米原を目の前にして車内はすっかり夜汽車の風情。だんだんと車内も寒くなり、今夜に備えて服装を整備する。米原で8分間停車して特急しらさぎ16号を先に通し、定刻に大垣へ到着。

 

 自分たちが降り立ったホームの5番線から23時発の臨時電車東京行きが出るらしく、すでに乗り口には数人ずつの列が出来ている。自分たちが乗る予定の快速「ムーンライトながら」は全車指定席なので並ばなくていいのだが、もしムーンライトながらの指定席がとれなかったらこの臨時の東京行きに乗ることにしていた。この臨時電車はムーンライトながらのチケットを取れなかった人達の救済列車的な面も多いと思うのだが、旧大垣夜行を知っている自分からすると、こちら臨時電車のほうが自分に合っている気がする。しかし家族連れではそうも言ってはいられない。
 もしかするとかつての大垣夜行を思い出してしまい、そのために気が急いてこんなに早くに大垣まで来てしまったのかも。そんなことを考えながら橋上の改札口まで上がるも、待合室などというものは見あたらず。仕方なくムーンライトながらの発車する1番線ホームへ。23時09分の発車まであと1時間半以上もあるので先客はもちろん誰もいない。
 時間があるなら食料調達へと、妻が子ども達を連れて外に出かけていった。自分は荷物番でホームのベンチに残る。22時を過ぎたころから、ボチボチと乗客が現れはじめた。また向かいのホームをブルートレイン「富士」や長大な貨物列車がなどが通過していく。やはり東海道本線は幹線であり、大動脈なんだと実感する。
 22時22分に1番線へホームライナー大垣3号が到着。あきらかにこの電車が折り返しムーンライトながらになると思われたが、客を降ろすとそのまま車庫のほうへ入っていってしまった。それにしてもいつになっても妻たちが戻ってこない。心配になるが、チケットは妻が持って行ってしまっているので、駅から出ることが出来ず。また、荷物もある。
 ヤキモキしていたら、22時半を過ぎてやっと帰ってきた。コンビニなどは見つからず、中華料理店を発見したので、その店で食事をしてきたとか。ついでにビールを飲んできたとのことで、妻はすっかり上機嫌になっている。自分に買ってきてくれたのは餃子が1パックだけ。「どうせここに居たのなら、ビールぐらい買っておいてよ」と言われムッとする。

 

大垣23:09(快速ムーンライトながら・372M) 4:42東京

 22時53分に名古屋方面から臨時の東京行き電車が入線。もうシーズンオフが近づいているからか、並んだ人の数もそれほど多くもなく、車内がさらっと埋まった様子が見て取れた。これならある意味、臨時電車のほうがよかったのかな?と思う。
 それにしてもムーンライトながらはいつになっても入線しない。どうなっているんだろうと思っていたら、臨時電車のほうが23時に発車して行ってしまった。それから3分後、何の放送もなくムーンライトながらが大阪方面から入線して来る。なんと発車の6分前。夜行電車なんだから、もう少し早く入線させることはできないものなのか。
 車内は、さすがに特急用の車両を使用しているだけあって、いかにも「列車」といった風情。イスもリクライニングするし、進行方向に向かってのロマンスシートだし。車内の空気も普通列車のそれとは違う、などと感心する間もなく発車時刻となる。もう少し出発前の余韻が欲しいところ。
 しばらくすると車掌が検札に来たので、もう1枚の青春18切符を渡して日付を入れてもらう。名古屋ではかなりの客がホームで並んでいて、自分のいる車両にも数名が乗り込んできた。そのうちには明らかに指定券を持っていないと思われる乗客もチラホラ。この電車は全車指定席といいながら、種別は普通電車なので、このように指定券を持たずに乗車する客はいいものなのか。自分の記憶が確かなら、全席指定の場合、指定券を持っていないと乗車できないんじゃなかったか。そんな乗客が空席を探してチラチラ視線をこちらに送るのを見て、何となく気分が落ち着かず。
 ここ名古屋で先発の臨時電車東京行きを抜かして前へ出る。次女をトイレに連れて行って帰ってくると、妻や長女はすでに寝てしまっていた。隣りに座る次女はなかなか寝られない様子だったが、安城あたりで寝てしまった。自分にとってしばらくぶりの夜行電車であり、手にはビデオカメラ、おまけにイビキがすごいこともあり、今晩は眠ることが出来るか不安であるが、とりあえず心静かに走行音を聞いていることにした。
 しかし、近くの女性たちの話し声や車内放送がうるさくて落ち着けず。とくに車内放送がかなり気になる。昔はかなり早めに車内放送をやめていたような気がするが、どうだったのだろうか。せめて音量を下げて欲しいところ。ウトウトすると車内放送が入る。
 この車内放送も0時35分の豊橋を出ると、停車案内・車内案内をして以降の放送を止めるとの案内が流れた。それと同時に車内にクーラーが入り、淀んでいた空気がキレイになっていった。しかし、とまらないのが近くの女性たちの話し声。それに今度はスプリング式の足乗せ台がバタンバタンとうるさいのが気になってきた。ブレーキのキーキー音も気になる。仕方がないのでティッシュを丸めて耳せん代わりとした。そうすると今度は車内の明るいのが気になり始めた。指定料金を取るならせめて車内を減光してもらいたいもの。耳せんとアイマスクは必需品か?