8月24日(土) 町田 ⇒ 高崎

 

古淵 8:31(横浜線・719K) 8:42橋本 

 夜半何回か目覚める。水っ鼻がダラダラで、とうとう風邪を引いてしまったようである。いつも自分が最後に風邪を引いて、一番重篤な状態になる。そんな状態のまま6時過ぎに起床すると、子どもたちからイビキのクレームが来る。自分でも分かっているのだが、もしかすると無呼吸症候群かもしれない。
 朝食後8時過ぎに出て、父の運転で古淵駅へ。末の弟の5人乗りの乗用車に、大人4人、子ども2人でギチギチ。後部座席に、妻と3人の子どもが乗り、横浜線の古淵駅まで約8分。
 駅のみどりの窓口で青春18切符を購入してからホームへ。8時26分の八王子行きが行ったばかりで、ホームの時刻表を見ると次の発車は31分の橋本行き。13分ばかり待てば次の八王子行きが来るのだが、橋本行きに乗っても橋本駅で接続電車があると書いてあるので橋本行き電車で先行(右写真)。それにしても、横浜線の町田から八王子間に乗車するのは実に20年ぶりぐらい。何となく軽い興奮状態。

 

橋本 8:46(横浜線・757F) 8:58八王子 

 橋本駅で跨線橋を渡り隣りのホームへ。すると待つまでもなく、相模線直通の八王子行きがやってきた(左写真)。自分は非電化の相模線しか覚えてないので、ディーゼルカーではなく電車がやってくると何となく違和感を感じる。電車は4両編成なので、車内は混雑。
 橋本の次の相原を出ると電車はトンネルをくぐる。20年前はここから先がまだ単線だった。どう変わったのか興味津々。車内放送では次の停車駅を「八王子みなみ野」と案内している。次の駅は片倉だったはずで、いつの間に新設の駅ができたのだろう。そしてトンネルを出ると、車窓風景は緑あふれる住宅地となっていた。20年前はほんの片田舎だったと記憶しているが、それだけ年を経てしまったのであろうか。たしかに20年前も複線化の工事の真っ最中ではあったが。
 片倉駅もいつの間にか橋上駅にと変わっていた。といっても、この下の国道16号線は何回か通っているので、踏切が解消されていたのは知っていたのだが、改めてその変わり様に感慨を深くしただけ。時の経過を印象付けてくれたわずか12分のトリップを経て、現実の八王子へ定刻に到着した。

 

八王子 9:25(八高線・971E)10:09高麗川 

 急げば9時03分発の川越行きに乗車できたが、急ぐ気がないので乗車せず。八王子駅の改札口周辺は20年前と変わっていない様に見える。トイレに行ってから、売店で土産を買い、ホームへ降りる。
 八高線はその線名が示すとおりに、八王子と高崎(厳密にいうと1つ手前の倉賀野)を結んでいる。この線も昔は非電化だったのだが、いつの間にか途中の高麗川まで電化されている。そのため時刻表を見ると、途中の高麗川から、同じく電化された川越線へ入ってしまう電車が多い。平日はほとんどの電車が川越行き。でも、川越線は全線電化されていて、川越より大宮側は埼京線の電車が入ってきているのに、なぜだか川越線を全線直通する電車はなし。八王子発川越・大宮経由恵比寿行きなんて電車も可能だと思うのだが。
 電車は9時12分に入線(右写真)。乗客もわずかだと思っていたが、発車間際には満席になる。近くには知恵遅れのような男性が立っていて緊張する。電車が好きなようで、カメラを持ってキョロキョロ。一人で何ごとかつぶやいている。
 その男性が八王子から二つめの小宮で降りていってしまうと、今度は向かいに座る女性が気になり始めた。多分に私のタイプなのであるが、膝までのスカートで足がだんだんと開いていく。見てはいけないとは思うのだが、あと少しで見えない!といった感じ。その女性も拝島でほかの席に移っていってしまった。
 その後は、米軍横田基地の脇を通って、田舎道を高麗川まで。東飯能では西武池袋線と出あったはずであり、楽しみにしていたのだが、とくに印象には残らず。高麗川に着いてから、改札口で途中下車印をもらう。

 

高麗川10:22(八高線・235D)11:54高崎 

 トイレに行ったりしていたら、その間に高崎行きのディーゼルカーが入線してしまった。急いで列車のいるホームへ向かうが、すでに2両編成の車内は満席近く。時刻表を注意して見れば、10時11分に高崎からの列車が入線することが分かるのだが、ついウッカリしていた。
 車内に入りよく見ると、1つのボックスに2〜3人が座っている状況で、立っている人も多い。いったん手近にあったロングシートの1席を確保して、そこに長男を座らせる。つづいて、1つのボックス席に2人で座っているバアさまの席に注目。
 これだけ混んでいるのに、前の座席に足を投げ出したり、隣の席に荷物を置いて4席も堂々と占領して、涼しい顔をしている姿にムカついて、「ここ空いてますよね」と聞いてみる。バアさまの言うには「ほかの席もすぐに空くよ」とのこと。ますますムカついて、その言葉を無視し、荷物をヒザに上げさせて2席確保し、末娘と座る。妻は自分で別の座席を確保していたが、長女がやってきたので自分の席を提供。そうこうしているうちに発車時刻がやってきた。
 自分は座れなかったが、家族は着席できたのでホッとして周りを見ると、向かい合わせ2席の小さなボックスに釣り道具を置いて一人で2席を占領しているジイさまを発見。あまりのマナーの悪さに、八高線の乗客に対する評価はかなり低下。自分が持論としている「50歳代が世の中を悪くしている」をそのまま実感。荷物を整理さえすれば、ほとんどの乗客が座れそうなのに。
 2駅目の越生付近で東武越生線と並走。そして、その越生で約4分ほど停車する。ここでやっとロングシートに席が空き、座ることができた。席を確保してから、列車の写真を撮りに出る(左写真)。
 八高線の高麗川から高崎までの中間地点付近にある寄居でも5分ほど停車。ここで釣りジイさまが下車する。高麗川から約55分。いまだに全員が座れるような状態ではないのに、面の皮が厚いというか、自分さえよければいいという身勝手な年寄りの席の占拠もこれでほぼ全てが解消。「今の若い者は」という前に自分たちの行動こそ見直せといいたい気分になっていた悪い精神状態も、やっと解消の方向に向かう。そういえば、こんな状況をどこかで見たと思ったら、福井から敦賀に向かう電車内でも同じような行動をとる連中を見たのであった。田舎に行けば行くほど、このような状況を目にするようになる。
 高崎が近づくにつれて、車内もだんだんと混んできて、満員となる。。結局、高崎に着くまで全員が座れるということはなかった。ボックス席のバアさまもそのまま高崎まで乗り通し、運転席近くに立っていた数人も高麗川から1時間半立ちっぱなしだったよう。子どもたちもかなり疲れがたまっているようで、高崎に着いてからの足取りも重いままであった(右写真)。