りゅうぐうのくろねこ 竜宮の黒猫

りゅうぐうのくろねこ(竜宮の黒猫)

肥州につたわるもので、薪をくれたお礼だと言われて竜宮にまねかれた少女が、おみやげとしてもらって来た黒いねこ。一日にあずきを五合たべさせると、それと同じだけの量の金の糞をしたと言います。
少女はこれで豊かな暮らしが出来るようになりましたが、姉がこの黒ねこを借りていって、小豆を何升も食べさせたので死んでしまいました。少女がこれを埋めてあげるとそこから橙[だいだい]の木が生えてきたので、これをお正月のかざりに使うようになったんだとやら。

☆ 莱莉垣桜文 附註
おはなしの流れは「ひょうとく」などと同じもの。金の糞をする似たものには「さんかん」や「くがにのいん」がいます。

和漢百魅缶│2010.05.13
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