Google

旧暦(陰暦)の覚え方

旧暦の覚え方って難しいですね。
古典を学習中の学生だけでなく、教える先生方にも覚えてほしい、旧暦の忘れないこじつけの覚え方です。

 いったん覚えたら忘れない覚え方をすることが重要です。

1月

つき正月で、親戚が集まったりして仲睦なかむつまじく過ごす月。

12月は年賀状を書くのに忙しくせわしない。せわしない、せわし、しわす、師走しわす

そして、1月は年賀状を受け取り、まったり。まったり、むったり、むつき。睦月むつき。である。

3月(弥生)と4月(卯月)でも紹介しているが、「1」という数字と睦月の「睦」の編である目を、1という数字に見立てることができるなら、そういう覚え方もある。この覚え方をするなら、1月は「睦」、10月は神様の杖だ。
2月

如月きさらぎ寒くて、着物をさらに着るから、きさらぎ。

ほかに、2月の「に」→「にょ」、「如」は、女の人がしもやけた手を口に当てて温める姿にこじつけられる。

3月

よい「弥」は「あらゆるもの」という意味。

春が近づいて、「あらゆる植物が息づいてくる(生きづいてくる)」月。

漢数字で「三月」と書くと、3本の横棒線が「弥生」の「生」に入っている横棒線と重なるので、それをこじつけて覚えるとよい。

また、数字の「3」は、「弥生」の「弥」の字の編の弓とそっくりなので、そこに関連付けてもよいだろう。

4月

づき「卯」の漢字は、「四」に非常に似ているので、卯月と覚える。

この月は、「卯」の文字が「四」に似ていると気が付かないと、卯の花を知らない者にとっては最も覚えにくい月になりがちである。

ちなみに、卯月の「卯」の字の編というか左半分は、数字の「4」にそっくりである。

5月

つきアニメ「となりのトトロ」に、サツキという主人公が出てくるが、映画のなかで、サツキの妹は「メイ」である。「メイ」は英語で「May」、5月なので、5月=皐月と覚える…とよいが、この方法だと若干回りくどいかもしれない。

通常は、5月は田植えの時期で早苗さなえいねなえ)を植えるので、皐月と覚える。

ほかに、「皐」の漢字には4つの横線があり、その下に「プラス」があるので、4+1、5月の皐月と覚えてもよい。

6月

づきまず、「6」の数字の形には「○」が入っているので、「0ゼロ=無」と覚え、さらに、「6」の数字から水のしずくを連想し、「水」を足して水無月、と覚える。

なぜ「水が無い月」なのか、語源については諸説ある。ただ、語源は梅雨とは関係ないものの、6月は梅雨の季節でもある。梅雨が水っぽいことは確かで、「水」は連想しやすい。

また、漢数字の「六」はよく見ると「水」と似ていなくもないので、無理やり「水」と似ていると覚えてもよいし、「6」は「む」とも読めるので、「」とこじつけて覚えてもよい。

ただし、同じく「○」の入る8月(葉月)と9月(長月)は、この○を考慮しない。

みなつき、と読まないが、余裕があったら覚える程度でよい。

7月

文月ふみづき七夕の月なので、短冊に文字を書くところを想像して、文月と覚える。「7」の数字の形状から、ささに吊るされて垂れ下がっている短冊を重ねてイメージしておくといい。

8月

づきそのまま、「8」を「は」と読んで「葉月はづき」と覚える。

夏の盛りの、青々と生い茂った草や木の葉っぱを思い出してもよい。一度、「8」の数字を実際に紙に書いてみて、それを葉っぱになるように線を書き足してデザインしてみると、8の数字から葉っぱの記憶をすぐに呼び出せるようになる。

9月

長月ながつき9月は秋である。「秋のなが」といわれるので、長月と覚える。

また、次の10月が「かんづき」であるが、「9=ナイン」の「な」で長月、「10=テン」で無理やりこじつけてカンづき、と覚えると、「無」が付く6月のづきと、同様に「無」が付く10月のかんづきで迷った時などに役に立つ。

…余計な知識を書いて申し訳ないが、平安時代には、菊月きくづきと呼ばれていた(別説あり)。

10月

かんづき6月のかんづきで、数字に入っている「○」を「0ゼロ=無」と覚えたように、10月も「0」が入っているので「無」、かんづきと覚える。

「無」が入る旧暦の呼び方は、6月のづきと10月のかんづきの2つがあるため、どちらがどちらだったか迷ったときは、6月が「6=む」、むなづき、みなづき、づきと思い出す。

また、10月の「1」を神様の握った杖に見立て、記憶しておくと、より6月のづきとの混同を避けることができるだろう。

11月

霜月しもつき冬間近で霜が降りる月だから霜月であるが、「霜」という漢字には雨かんむりに「11」が入っている(雨かんむりのなかの、ヽ丶の部分)。これを覚えておくとよい。

ただし、「皐月」にも「11」が入っているので、テスト中に混同しないように注意が必要である。

万が一、この11の入り方が「皐」と「霜」でどちらがどちらかわからなくなったときは、「霜」には「目」が含まれており、「目」にも11が入っている。「皐」には11が2つ、「霜」には11が3つ入っていることになるので、少ない方が5月で、多い方が11月と思い出してもよいだろう。霜は寒い季節の気象現象なので、あまり忘れる心配はいらないと思うが。

ちなみに、「しもづき」ではない。ただし、このことはまず漢字で12か月分を覚えることを優先し、余裕があったら覚える程度でよい。

12月

わす師匠が年末年始の準備のために忙しく走り回るので、師走しわす

いそがしいことを、「せわしい」あるいは「せわしない」という言い方をするのをご存じだろうか? さらに知る

×
「忙しい」と「忙しない」
「せわしない」は「せわしない」と書く。立派な標準語で、変換すると出てくるはずだ。厳密に言うと、「せわし」がいそがしいという意味で、「せわし」+「ない」で否定しているのだが、「いそがしくない」という意味ではなく、「いそがしい」という意味で使われている。では、忙しいことを、例えば「仕事がせわしい」、「せわしく働く」などという「ない」を抜いた使い方をしたら間違いなのかというと、間違いではなく、正しい日本語である。否定してもしなくても、「いそがしい」という意味になる、ちょっとおもしろい言葉である。もしかしたら、どこかの年代で、「わしい」と、混ざった言葉なのかもしれない。

…というわけで、せわしく(せわしなく)走り回る、せわし、しわす、と覚えるとよい。

30日なのか31日なのか

これは私が祖母から教わった方法だ。

どちらの手でもいいから、手の甲をこちらに向けてグーの状態に手を握ると、人差し指から小指までの関節の山が4つ見える。そして、その山と山の間には、3つの谷が見えるはずだ。

右と左(人差し指側と小指側)、どちらから始めてもいいので、山を1月とする。山の月は、31日間だ。次に谷を2月とする。谷の月は、30日間である。

次の山が3月、次の谷が4月…と数えながら 端まで数えると、7月、31日の月で終わる。そして折り返す。ただし次の8月は、同じ山を8月として数える。つまり、7月と8月は、31日なのである。そうして、また谷、山、谷、山と数えると、31日の12月が山で終わる。

この数え方だと、30日と31日の月が、グレゴリオ暦(私たちが通常使っているカレンダー)に完全に合致する。

“ つき ” なのか “ づき ” なのか

4,6,7,8,10 月が、“ づき ” である。

私は、468710(白い鼻血)と覚えていた。テストの用紙にさっと468710と書いてしまって、あとで考えればよい。

トップ