では、最高次の係数が1でない場合について説明します。
例として 3X |
3 |
+X |
2 |
+X−2
を因数分解してみましょう。 |
前ページと同様に、これを割りきることのできる適当な
1次式を考えます。このとき、割られる式の最高次
の係数が1でないので、この1次式を aX−α とおきます。(前ページと同様に
a,αは整数)
3X |
3 |
+X |
2 |
+X−2=(aX−α)(bX |
2 |
+cX+d) と表せます。b,c,d は整数 |
ここて゜、両辺の最高次と定数項から ab=3,αd=2 の関係式を得ます。
また、最高次の係数は正に固定してもよいので、 a=1,3
この場合ですと、X−α ,3X−α が考えれます。さらに、αとしての可能性は、
α=±1,±2 があります。だから、aX−α としては、
X−1,X+1,X−2,X+2,3X−1,3X+1,3X−2,3X+2 の1次式が考えれます。つぎに、これらの式
で割り算を実行して、割りきることのできるものを探せばよいのですが、かなり面倒です。また、 |
X=1,−1,2,−2, |
1
3 |
,− |
1
3 |
, |
2
3 |
,− |
2
3 |
を代入して式の値が0になるものを探します。 |
これも面倒です。少しでも速く、面倒な計算をしないで、求めるためには組み立て除法を薦めます。
この組み立て除法を用いると、順に調べることには変わりないのですが、割り算の実行より計算が簡単で、数値代入のような累乗計算などをしなくてすみます。これより先の計算は、各自の教科書などを参考にして下さい。
3次以上の整式を因数分解するときは、これを割り切ることのできる
1次式として、
(最高次の係数の約数)X±定数項の約数 を考えてください。
剰余定理 |
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