ガンダムコレクション研究会
- ・研究01.ラインナップ傾向分析
- ・研究02.機体ピックアップ
- ・研究03.新旧対決
研究02.機体ピックアップ
G-3ガンダム(RX-78-3) /
機体その1■ G-3ガンダム(RX-78-3)
複数のVolumeでシークレット化され、皆を苦しませ喜ばせるG-3ガンダムとは何か
写真左上=Vol.1、右上=Vol.2、左=Vol.5
全てシークレット
G-3ガンダム(RX-78-3)は、RX-78-2と
形状がマッタクの同一なので、色でしか見分けがつかない。
というバンダイに優しい機体。
RX-78-2との大きな違いは
関節などの可動部に
マグネットコーティング(※)が施されているため、性能が飛躍的に向上している点。
独特のグレーのカラーリングは宇宙空間での視認度を下げるための
迷彩である。
初登場は小説版の「機動戦士ガンダム」
地球連邦軍の「V作戦」で開発されたが、サイド7にて試作試験中にジオン軍の奇襲を受けて小破し
回収移送先のルナツーでマグネットコーティング処理されたとされている
でも確かサイド7に残ったパーツ等って機密保持のためにナパームで全て焼き尽くされてなかったけ?
ホワイトベースに積まれ、ルナツーで降ろされたのだろうか。
疑問が残る。
- ※マグネットコーティング(Magnet Coating)
- ミノフスキー物理学を応用したフィールドモーターで駆動する関節部に、磁気皮膜処理を施すことで機体のレスポンスを飛躍的に向上させる技術。
地球連邦軍モスク・ハン博士の考案による。
一年戦争後期にアムロの操縦にレスポンスが追いつかなくなったRX-78-2に施されたのが最初。
ブライト艦長に言わせば「ま、油をさすみたいなもん」
人に物事を分かり易く伝えるのが艦長の資質
研究03.新旧対決
ゴッグ(vol.1 vs NEO3) /
アッガイ(vol.1 vs vol.8) /
ジム(vol.1 vs NEO1) /
シャア専用ザク(vol.3 vs MFS+4) /
グフ(vol.1 vs NEO3)
対決その5■グフ vol.1 vs NEO3
漢(おとこ)も時代で変化する。
ランバ・ラルの愛機グフを検証する。
Vol.2版
NEO3版
なにより一番変わったのはヒート剣
DX1、NEO1より採用されたクリアエフェクトにより、NEO3のヒート剣はとても熱そう
Vol.2版
NEO3版
グフを男らしく見せている肩のツノ。
NEO3の方がするどく、長く、天に向かっておりカッコイイ。
頭部のアンテナのシェイプもカッコよくなっている。
男のオシャレ。
Vol.2版
NEO3版
男のオシャレは見えないところも大事。
バックパックを比較すると、NEO3は塗装されておらず、ディティールの表現も減っている。
これまでの対決では、ディティールが良くなり、塗装箇所が減るという傾向が見られたが、グフに関しては異なる。
NEO3のグフは、結構
チャラけたオシャレ男だということか。
Vol.2版
NEO3版
なにげなく台座をはずして驚いた。
なんと!NEO3のグフは
足の裏にモールドがある!
最も目に付かないところがオシャレだったのだ!
まさに男の中の男。
「チャラけた」などと言った自分を反省。
(・・・何の比較をしているのか分からなくなってきた)
Vol.2版
NEO3版
細かなところでは、脚部のダクトの形状が変更されている。
NEO3は広い。
Vol.2版
NEO3版
NEO1から採用されたポージングのためかNEO3は胸部の幅が狭い
脚部もそうだが、NEO3のグフは
塗装が雑。
Vol.2版
NEO3版
NEO3は
股間が低い
Vol.2版
NEO3版
Vol.2のグフは少し
内股で、胸を張るように
後ろに反り、
腕は棒のようにまっすぐ。
全体的なバランスはNEO3の方がよい。
■総評
他の例に漏れず、造型のレベルは向上しているが塗装箇所は減っている。
その辺は趣味が分かれるだろう。
塗装がハミ出ているのは大問題。
対決その4■シャア専用ザク vol.3 vs MFS+4
他流初試合の
対戦相手はミニフィギュアセレクションプラス4(MFS+4)からシャア専用ザク。
MFSはガンコレと同じぐらい続いている続いているシリーズで、スケールや価格も近い。
ざっと概観で比較すると、MFSは中々かっこよい!
成型色のガンコレに比べ、MFS版は渋めな色を塗装してあり
ちょっぴり大人テイスト
Vol.4版
MFS+4版
ガンコレがまだVol.3のころは黒い台座しかなかった。
見慣れていないせいか、MFSの台座は
洗練されたオシャレ感がある。
どちらが良いかは趣味の問題。
Vol.4版
MFS+4版
MFSはパーツの
隙間がリアル
Vol.4版
MFS+4版
バックパックの形状が違う。
正しいのはガンコレ版。
MFS版は腰の動力パイプも塗り分けられているところが細かい
Vol.4版
MFS+4版
配色が渋くてかっこいいMFS版だが、その塗装は意外と
モッサイ。ハミだしも多く、ボテッとした印象を受ける。
ガンコレ版はディティールが細かく
シャープ。
Vol.4版
MFS+4版
腰の動力パイプが塗られていなかったガンコレ版だが、逆に口(?)とバズーカのサイトなどの細かな部分が塗られている。
Vol.4版
MFS+4版
ガンコレvol.3版はヒザのアーマー裏が残ってしまっている。
MFS版は膝が差し込み式なのかキレイに塗り分けられている。
しかし足の
パイプの接続が粗く汚い。
Vol.4版
MFS+4版
粗く汚いといえば、MFS版は頭に
ランナーから切断した跡が大きく残っている。
人形は顔が命なのに。
あと、MFS版は
モノアイがデカイ
■総評
違いはシリーズの方向性に拠るのではないだろうか?
MFSがアイテムとしてのかっこよさを追求しているのに対して
ガンコレは立体図鑑として造形の正確さや細かさを追っている。
対決その3■ジム vol.1 vs NEO1
大量に製造された「量産型」とはいえ、ガンダムの世界観を支えた重要な存在。
手抜きは許されない。
左がvol.1ジム、右がNEO1ジム
まず
ヒザを見る
Vol.1版
NEO1版
vol.1は膝
アーマーの裏が埋まってしまっているのに対し、NEO1ではしっかり成型されている。
しかし
細かな部品まで塗られているのはvol.1のほう。
そして
腕を見る
Vol.1版
NEO1版
NEO1はショルダーアーマーと腕の隙間、関節のシャープさの
ディティールがよい。
vol.1の
塗装箇所が多いのはヒザと同じ。
次に
バックパックをみてみると
Vol.1版
NEO1版
なんと、そもそも
形状が違う
どちらが正しいのかは良く分からないけど。
ちなみに母方の初孫だった私のランドセルは、祖母に買ってもらった牛革製だった。
だからどうした?
その下の
足を比較
Vol.1版
NEO1版
NEO1は徹底的に
モールドが追加され、足首の辺りは
複雑なディティールが表現されている。
そして、ここでもやはりvol.1のほうが
塗装箇所が多い
最後に
正面
Vol.1版
NEO1版
塗装箇所数の違いはない。
やはりNEO1のモールドの追加が目立つ。
あとは
胸部ダクトの形状が変更されている。
■総評
全体を通じて、NEO1ではモールドの追加、ディティールの表現の追加が見られる。
しかし、その反面で塗装箇所が少し減っているようだ。
ハード(金型)を向上させ、ソフト(塗装作業工数)を削減したということか。
この辺の考察はブログ「
ガンダム+ガンダムコレクション」の
2006.04.24 ガンコレのクオリティにておこなっている。
対決その2■アッガイ vol.1 vs vol.8
「対決その1 ゴッグ vol.1 vs NEO3」に引き続いて、変化の大きそうな対決を選んでみた。
シリーズ開始時と第8弾の比較だから、きっと。
Vol.1版
Vol.8版
まず初見でわかる大きな違いは「
色」
vol.8は非常に
赤い
vol.8の色もカッコイイが、設定色として正しいのはvol.1だろう。
左はMGシリーズプラモデルのアッガイ
あとはゴッグと同様に材質が硬くなっているためか、角がシャープになっている。
Vol.1版
Vol.8版
次に目立つ違いは足の裏
普段は見せないvol.1の足の裏がノッペリしているのは仕方がないこと。
とにかくvol.8の
足の裏が凄いのだ。
なんとスクリューの傾斜した面までが表現されており、制作者のこだわりが感じられる
きっとこれをやるためにvol.8アッガイはこのポーズをとらされたのに違いない
Vol.1版
Vol.8版
腕に大きな違いはない。
強いて挙げると、vol.8はモールドが深く、そのせいか塗装が微かに荒い。
あとは、少しポッテリしたシェイプ
かもしれない。
Vol.1版
Vol.8版
Vol.1版
Vol.8版
他の箇所も同様にモールドが深く、シェイプが微かに違うだけで
それ以外に大きな違いが見られない。
Vol.1版
Vol.8版
では、vol.8版が少し良く見える理由は何だろう?
もしかしたら少しラインがかっこよくなっている
かもしれない
気のせいかな
■総評
総評「モールドが良くなっている。ゴッグと違って、両者の変化は小さい」
対決その1■ゴッグ vol.1 vs NEO3
左が
vol.1版ゴッグ、右が
NEO3版ゴッグ
こうしてみるとバランスも色も随分違うことが分かる。ゴジラとミニラみたい。
特に肩部と頭部の形状に大きな変更があるようだ。
バランスがアニメに近いのはvol.1ゴッグ、色が近いのはNEO3?
私はNEO3のバランスが好き。
ディティール比較:腹部
Vol.1版
NEO3版
NEO3でディティールが向上していることが分かる。
また、この部分に関しては色のハミ出しもなくなっている。
Vol.1版
NEO3版
あまり見えないバックパックのディティールも追加されている。
Vol.1版
NEO3版
ディティールで
最も変わったのは手。良い職人は手を見れば分かる。
NEO3の手は攻撃されたら確実に
痛い。
それに比べるとvol.1の手は包み込んでくれる
優しさすら感じられる。
Vol.1版
NEO3版
最後に足
その人の品位は足元をみるとわかる。
ディティールが追加されているだけでなく、複雑なラインを構成して動きを出している。
比べてみて、NEO3はvol.2のような硬い素材であることに気付いた。
だからシャープなラインやディティールを表現できたのかもしれない。
■総評
まるで別MS。
好みは分かれると思うが、造形としては「大きな進化」といっても良いのではないだろうか?
今後もこのようなリファインリリースを望む。