「いねーなら、とっとととんづらした方が身のためだな」 長々居て己の姿を発見されたら手合わせに誘われるだろうから。 そんなモノに誘われたらフリックを探しに行く時間が無くなってしまう。 そう考え、ビクトールは静かに訓練場から足を踏み出した。 大股でズカズカと道を行き、訓練場の熱気を感じ取れなくなったところでようやく足を止めたビクトールは、辺りをフラリと見渡した後、ボソリと呟きを零した。 「さぁ〜〜て、どこに行こうかねぇ………」 【風呂場】 【ステージ前】