CAUTION:全ての運動「スポーツ」また自然の知識や安全な対処方法ならびに救助方法を学習・習得する為には実際の環境下(水の上)で正しい指導と安全管理のもと学習ならびに練習する事が大切です。
6.川でのレスキュー

6-3.再乗艇
沈して艇への再乗艇を行なう場合についてお話しましょう。1つ目は、艇を押して岸まで泳ぎ、岸辺で再乗艇する方法で2つ目は水上での再乗艇の方法です。カヤックはグループでの行動が基本ですが、万一ひとりだけになった特を考えてセルフ・レスキューは必ず身につけておきましょう。

 沈脱からの再乗艇

沈脱については、基礎編でもお話しましたが、セルフセスキューと言う意味でここでも説明させていただきます。
1.沈したら、慌てずにコーミングを覆っているスプレースカートをはずします。
2.はずしたら、前転をするように艇から抜け出ます。
3.艇から脱出したら、すぐにコーミングを押し上げて向こう側に艇を倒すようにして起こしましょう。この動作をすばやくしないと艇に水が大量に入って起こせなくなってしまいます。
4.艇を起こしたら、パドルをコクピットにいれて艇を引っ張って岸にたどりつきましょう。
※パドルは絶対に手放さないようにしましょう。流れがあると艇とパドルがバラバラになって後始末が大変になるからです。


・艇の水出し
流れがなく、腰くらいの浅瀬までたどりついたら艇の水出しをします。

1.まず、スターン(バウ可)側を水の中に沈め、艇の中の水を片方に寄せます。
2.艇を反しながら、コーミングが下を向くようにして持ち上げます。
3.これで、中の水がでます。完全に水が抜けるまでこれを繰り返します。
4.最後に、艇をひっくり返したまま膝の上に乗せてバウとスターンをシーソーのように左右に揺らし完全に水を抜きます。

※ドレンプラグがある場合は、ドレンプラグを抜き、艇を傾ければ完全に水が抜けます。




 水上での再乗艇

岸が遠くて泳いでいくには疲れそうなときには、水上で再乗船するセルフレスキューをしてみましょう。
まずは、沈したばかりなので流れのない所で落ちついてゆっくり乗りこみましょう。

1.沈脱後、スターン側に回ります。
2.バランスを取りながらデッキに馬乗りに這い上がります。
3.コーミングの後ろに腰を下ろした後、コクピットからパドルを出し、片方の足ずつ艇内にいれ、最後に腰を入れます。
4.艇内の水をビルジポンプかスポンジで水出しをして、スプレースカートを装着します。

※どうしても乗りこめないようであれば、無理をしないで岸での再乗艇をしてください。

確かな技術と知識を習得するためには『Rescue 3』などの急流救助の専門的知識と技術をトレーニングする、団体も活動を始めています、是非そう言った専門的なトレーニングを受けられることをお薦めします。



6-4.ロープを使ったレスキュー・・・・・・・へ続く



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