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Koin変体仮名外字明朝 使用例(MS明朝との組み合わせ)

女今川鶴栄(おんないまがわつるのさかえ)
東京書林 仙鶴堂梓
明治二再板


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いまがわになぞらへて
みつからをいましむるせい
しのじょうじょう
ひとつつねのこころざしかたましく
おんなのみちあきらかならざること
ひとつわかきおんなむやくのみやてらへ
まいりたのしむこと
ひとつすこしきあやまちとてあらためずや
ふれにいたりてひとをうらむること
ひとつだいじをもわきまえなくうち
とけひとにかたること
ひとつちちははのふかきおんをわす
れこうのみちおろそかになること
ひとつおっとをかろしめわれをたて
ててんどうをおそれざること
ひとつみちにそむきてもさかゆる
ものをうらやみしがふこと
ひとつしょうじきにしておとろえたるひと
をかろしむること
ひとつあそひにちょうじあるいはざ
とうをあつめあるひはけん
ぶつをすきこのむこと
ひとつたんりょにしてしっとの
こゝろふかくひとのあざけりを
はじざること
ひとつおんなのさるりこんにまよひ
ばんじにつきひとを
そしること
ひとつひとのなかことをくわだて
ひとのうれいをもってみを
たのしむこと
ひとついるいどうぐおのれびれい
をつくしめしつかひみ
ぐるしきこと
ひとつたっときもいやしきもほうある
ことをわきまへずきずいを
このむこと
ひとつひとのひをあげわれに
ちありとおもふこと
ひとつしゅっけしゃもんにたいめんす
といふともそばちかくなるること
ひとつわがぶんざいをしらずあるひ
はおごりあるいはふそくのこと
ひとつげにんのぜんあくをわきまへ
ずめしつかひやうただしか
らざること
ひとつしゅうとしゅうとめにそまつにし
てひとのそしりを
うること
ひとつままこにおろそかにしてたにん
のあざけりをはじざること
ひとつおのこたるにはたとへまぢか
きしんるいたりともした
しみをすごすこと
ひとつみちをまもるひとをきらひ
われにへつらふとも
をあいすること
ひとつひときたるときわがふきげん
にまかせいかりをうつしぶ
れいのこと
みぎこのじょうじょうつねにこころに
かけらるべきことめずら
しからずといへどもなお
もってつつしむべきこと
なりまずいえをまもるべき
にはこころざしすなおにして
まいじわれをたてず
おっとのこころにすたがうべし
それてんはようにして
つよくおのこのみちなり
ちはいんにしてやわらかくおんな
のみちなりいんはように
したがふことてんちしぜん
のどうりなるゆゑふうふ
のみちをてんちにたとへ
たれはおっとをてんのごとく
うやまひたつとぶはこれ
すなわちてんちのみちなりされ
はいとけなきよりこころば
えやさしくすなおなるとも
にまじわりかりそめにもみだり
がはしくいやしきともにちか
よるべからずみずはほうえん
のうつわものにしたがひひとはぜん
あくのともによるといふこと
まことなるかなこゝをもって
よくいえをおさむるおんなはただし
きことをこのむよしもうしつた
ふるなりひとのぜんあくを
しりたまふべきにはそのひと
のしたしむともがらをみて
しるといふことあれば
まことにはずかしきことなり
いえをみだすおんなはかた
まじくきずいなることを
このむといへばあさゆうわれと
こころをかえりみてあしきをさり
よきにうつりすゝむべし
ごじょうのことわりをうけてうま
れたりといへどもあるいはぜん
にんとなりあるいはあくにんとか
はることみないとけなき
よりのならひによるべし
なんしにはしをとりみ
をおさむるみちをならはしむ
るもありといへどもおんなとし
てはまなぶものまれなりこの
ゆえにおんなのほうあることを
しらずかたまじくよこしまに
なりゆくことまことにくちおしき
しだいなりいくほどもなく
たのいえにゆきしゅうとしゅうとめに
つかふるみなればちちははの
もとにとどまるはしばらくのうち
なればこうこうをつくすこと
だいいちなりおもてにおしろいをかざり
かみかたちをよそおふのみにてこころ
のゆがみをためんとするひと
まれなりこころざしすなおにむさぼること
なくはまずしくおとろえたりともはじ
ならずよこしまなればとめるといへ
どもちあるひとにうとまれぬべし
そうじてわがぜんあくをしらんとお
もはゞおっとのこころおだやかならばわがおこない
よしとおもふべしせわしくたんりょ
ならばわがこゝろただしからざ
るとしるべしひとをめしつかうこと
じつげつのそうもくこくどをてら
したまふごとくこころをめぐ
らしそのひとびとにしたがいて
めしつかふべきことなり
あなかしこ

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