4.スプリット

朝5時30分に宿を発ち、真っ暗闇の中、路線バスに乗り込むと20分程でバスターミナルへと到着した。

スプリット行きのバスチケットを102ＫＮ（約2,100円）で購入し、バスへ乗り込む。

	これから海岸線沿いをひたすら北上することになる。眺めの良い左側の席からは、美しいアドリア沿岸の島々を見ることができる。
ボスニア・ヘルツェゴビナ	しばらく進むと国境があり、銃をもった兵が乗り込んでくるが、パスポートを見せると何事もなく通過する。ここからはボスニア・ヘルツェゴビナ国内を通過する。単独の旅行ではまず来ることはない国だが、クロアチアと同様に美しい景色が広がる。

ドブロブニクを出発してから4.5時間後、ダルマチア地方の中心都市スプリットへと到着する。
この街にはローマ皇帝ディオクレティアヌスの宮殿(世界遺産）があることで有名である。

バスを降り歩いていると、ちょうどお昼時だったので多くの客引きがいるかと思っていたが、予想に反して1人のみであった。他の客引きもいないので、交渉し160ｸｰﾅ（約3,300円）でソベに泊まることにした。	スプリット
ＳＯＢＥはバスターミナルから１５分ほど離れた住宅街にあったため、ソベの宿主と他愛もない会話を交わす。宿は普通のアパートだった。部屋は綺麗で申し分ない。
荷物を置くと、まず向かったのはディオクレティアヌス宮殿。ローマ皇帝ディオクレティアヌスは引退後、生まれ故郷に近いこのスプリットに住まいを建築、その後の余生を過ごしたとのこと。右の画像を見てもわかるようにこのスプリットは、廃墟と化した宮殿の中に住居が増設された街なのである。	城壁と住居
宮殿の中庭の鐘楼からは、街の素晴らしい景色を望むことができる。目前のアドリア海はもちろん背後にせまるディナル・アルプス山までもが見渡せる。	鐘楼からの眺め