3.ピサの斜塔

朝早く起床し駅へ。午前中は列車でピサへ行き斜塔を見に行く予定。
快速列車のチケットを自動券売機で購入し、いつまで経っても電車が来ない。仕方がないので各駅列車に乗り込むことにした。


途中エンポリという駅で止まると乗客がそろぞろと降りる。一向に出発する気配がないため列車をおり駅員に聞いてみると、次に来る列車に乗り換えればピサにいけるらしい。
ピサ直通の列車に乗ったはずなのだがと疑問に思いつつも乗り込むことにする。先程まで各駅だったのだがこの列車は早いのでどうやら快速のようだ。もしかしたら、当初乗り込む予定だった快速列車ではないかという結論に達することとなった。
1時間で到着する予定が結局1時間30分かかりようやくピサ駅に到着する。

斜塔は駅から少し離れた場所にあるため、当然徒歩で向かうことに。
斜塔が目視できないため、案内板をたよりに20分程歩くと突然目の前に白い姿を確認することができる。

ピサの斜塔(鐘楼)は1173年から建設が開始されたが、4階部分まで工事が達した時に地盤沈下が起き工事を中断。工事開始から約10年後。そして1275年に工事が再開され、14世紀前半に完成した。高さは約55メートル。



   ピサの斜塔

斜塔内部(階段)



実はこの斜塔展望台になっていて登るることができるのだ。
早速チケット売り場で切符を購入すると「10時20分で大丈夫か?」と聞かれる。(入場券15ユーロ:約2,200円)
時計を見るともうすぐ時間のため隣の部屋の無料ロッカーへ荷物を預けガイドらしき人の後についていく。40人ごとに登っていくのだが、自分以外は全て外国人だった。

293段の階段を登っていくものの、手すりも何もないので傾いていることが身をもって実感できる。


屋上に出るとピサの町並みを見渡すことができた。傾いていることもあり、正直かなり怖い。
ガリレオはここで本当に実験したのだろうか。やはり作り話だと思ってしまう。

ちなみにこの斜塔は地盤沈下のため現在も傾いているらしく、いつかは倒れてしまうことになるらしい。




斜塔頂上
斜塔を降りるとドゥオーモ周辺を見学、フィレンツェへ戻ることに。
駅に戻る途中でパンを購入し、歩きながら昼食をとる。ピサ駅からフィレンツェ駅までは行きとは違い順調で約1時間で到着。


午後からは、フィレンツェの見所をまわって歩く。


◆ジョットの鐘楼


ドゥオーモ横にあるジョット設計の鐘楼。414段の階段をのぼれば、ドゥオーモのクーポラや美しいフィレンツェの町並みを見渡すことができる。その繊細なレリーフは、ダンテが著書「神曲」の中でも触れられているほど。



ジョットの鐘楼


◆洗礼堂「天国の門」


ドゥオーモ前にある八角形の建物。3つのブロンズの扉があるが、特に東の扉は、ミケランジェロが『天国の扉』と名づけたほどすばらしい出来となっている。

天国の扉




◆サンロレンツォ教会
◆メディチ家礼拝堂

イタリアの大貴族メディチ家一族が眠る教会。教会内部の説教壇はドナテッロが製作し、左翼廊の旧聖具室はブルネレスキとドナテッロの二人によって建てられた。教会の裏手はメディチ家礼拝堂になっており、ミケランジェロが設計した新聖具室がある。この部屋はロレンツォ2世の墓で、ミケランジェロ作の「曙」「黄昏」「昼」「夜」の4つの像を見ることができる。





サンロレンツォ教会
◆パラティーナ美術館
 (ピッティ宮)


ベッキオ橋をわたり少し歩くと見えてくるピッティ宮の中にある美術館。ラファエッロの作品が多く収められていている。
※内部撮影禁止のため作品はこちらへ。





ピッティ宮
◆サンタ・クローチェ教会

美しい大理石で作られたサンタクローチェ教会の内部には、フィレンツェを代表する276の偉人のお墓や記念碑が納められている。
ここにはミケランジェロ、マキャベリ、フィレンツェを追われラベンナで亡くなったダンテなどが静かに眠る。ドナテッロのレリーフ「受胎告知」やパルディ礼拝堂にあるジオットの「聖フランチェスコの生涯」など、偉人を称えるように教会は美しい芸術品で飾られている。






サンタ・クローチェ教会

◆シニョーリア広場

かつてのフィレンツェ共和国の政庁舎であり現在は市庁舎であるヴェッキオ宮の前にある大広場。

いつも大勢の人で賑わっており、ダビデ像のレプリカなどが飾られている。
ウフィッツィ美術館はこのすぐ近くにある。





シニョーリア広場
◆ウフィッツィ美術館


メディチ家歴代の美術コレクションを収蔵する美術館であり、イタリアルネサンス絵画の宝庫である。1591年より一般公開されており、近代式の美術館としてヨーロッパ最古のものである。またイタリア国内の美術館としては収蔵品の質、量ともに最大のものである。

展示物は2,500点にのぼり、古代ギリシア、古代ローマ時代の彫刻から、ボッティチェッリ、レオナルド、ミケランジェロ、ラファエロらイタリアルネサンスの巨匠の絵画を中心に、それ以前のゴシック時代、以後のバロック、ロココなどの絵画が系統的に展示されている。



ウフィツイ美術館

常に長蛇の列ができているため、今日は残念ながら中へ入ることは適わず
夕食は、サンロレンツォ教会近くのレストランガリバルディで、昨晩同様トスカーナ料理を食べる。
日本語メニューがあり頼みやすい。クレジットカードで支払ったところ、日本円で処理されていたことから日本人が多くくるようだった。


 

4日目 旅の費用 ユーロ 換算レート 金額(円)
列車(往復) 20.4
142 2,897
2.1 142 298
ピサ斜塔 25 142 2,130
パラティ−ナ美術館 6.5 142 923
サン・ロレンツォ教会 2.5 142 355
メディチ家礼拝堂 4 142 568
サンタクローチェ教会 4 142 568
夕食(前菜・肉&ハウスワイン) - JPY 2,931
合計 54.5 - 10,670
累計額 70,470



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