4.パムッカレ・エフェス



ギョレメを出発してから約11時間後の朝7時にデニスリのオトガルに到着する。
バスから降りると、おじさんがやってきて、ミニバスへと連れて行かれる。


バスは、パムッカレ市内のあるホテルにとまり、案の上「今日は泊まるのか?」と聞かれたため、「泊まらない」と答える。しつこく勧誘して来ないので、ホテルのロビーでゆっくりしながら、先ほどのミニバスで一緒に乗っていた女性と話をする。
彼女は、イスタンブールでオプショナルツアーを組んでもらったらしく、各都市間は一人で移動しているらしい。わけも分からず、ミニバスに乗せさせられたのこと。「ツアーの人はどこに迎えにくるの?」と聞いてみたところ、「分からない」との返事。


ホテルの人に聞いてみると、どうやらこのホテルへ迎えくるらしい。心配なさそうなので、彼女に別れを言い外へでる。
途中、道に迷ったりしたため、お店の前で一休み。朝食がまだだったので、パンとミネラルウォーターを購入する。全部で7,5000TL(約80円)ととても安い。

朝食後、人に尋ねながら歩いていくと、ようやく発見。結局、目の前に見えていたのが、目的地だったと分かる。


入場料5,000,000TL(約450円)を支払い、遊歩道を歩く。すると、突如石灰棚が目の前に広がってくる。みんな、裸足で歩いているので、見よう見真似で靴を脱いで山上へと進む。流れてくる水は、温泉水で生暖かい。



パン(1つ約20円)

パムッカレ(綿の城)

石灰棚と温泉水(世界遺産)


石灰棚を越えると荒涼とした山上に、今度は世界遺産のヒエラポリス(聖なる都市)が広がる。
ベルガモン王国時代の遺跡で、ヘレニズムやビザンツ時代の遺跡をみることができる。

また、遺跡の手前には温泉プールがあり、遺跡見学の途中でも水着姿の女性とすれ違うという一風変わった光景も。


まともに原形を留めているのが円形劇場のみだったため、劇場の最上段から辺りを望む。上がってみて分かったことだが、山の斜面を利用しているため最上段といっても、横には地面が広がっていた。

最後に、ヒエラポリス博物館を見学して、もと来た道を戻っていく。



ヒエラポリス(世界遺産)

円形劇場

ゼウス像(ヒエラポリス博物館)


パムッカレの街へ戻ると、広場らしき場所へ行き、ツーリストポリスにデニズリへの行き方を尋ねる。彼は、市の循環バスが来るので、ここで待てばいいと教えてくれる。

すると、道の向こう側に一台のバスがやってくる。もしかして?と思ったが確認する間もなく、すぐに出発してしまった。その様子を見ていたのかさっきのポリスがやってきて、道路の向こう側で待てというので、言われるがまま道の反対側で待つことにする。


しばらく待たなければならないかと思ったが、すぐに次のバスが来たため、念のため運転手に確認した上で乗車する。
30分後、デニズリのオトガルに到着し1,000,000TL(90円)を支払い下車。
その足でチケットカウンターに行き、11時発セルチュク行きのビレット(切符)を10,000,000TL(約900円)で購入する。


当初からたてていた予定通り、11時にはデニズリを発ち、14時すぎにはセルチュクのオトガルへ到着することができた。

オトガルで降りると早速、宿の確保へと向かう。
翌朝、早めに出発するためオトガル近くのゲストハウスへ向かっていると客引きに会う。よく聞いてみると今向かっているゲストハウスの客引きだったため、そのままチェックイン。
てっきり、シングルの部屋かと思っていたが、2人部屋のドミトリーで相方は日本人という。


チェックイン後、時間もあまりないので早速エフィス遺跡へと向かう。
遺跡へのトランスポートを無料でしてくれると聞いたので、聞いてみると「朝しかしていない」と言われてしまう。
「明日の朝はどう?」と聞かれたので「明日の朝は、イズミールへ行かなければならない」というと、
今度は「今行っても5時には閉まるよ」と言われる。「ガイドブックに夏は、開園時間が長くなっていると書いてある」と言うと、しょうがないなと言った顔で、連れていってくれることとなった。

ワゴンで門の前まで連れていってもらい、入場料15,000,000TL(約1350円)を支払う。


エーゲ海寄りの都市にきただけあって、まさにギリシャ的な遺跡が多く立ち並んでいる。
また、その規模も大きく、素晴らしいの一言だった。



エフェス遺跡

ハドリアヌス神殿

ケルスス図書館


帰りは、3kmほどの道を歩き街へと戻る。
ゲストハウスのフロントでくつろいでいると、オーナーのトルコ人が手招きするので、しばらく会話をかわす。しばらくの間は、英語で話していたが、途中から日本語で話し出す。しかも、メチャメチャうまい。

理由を聞いてみると、以前日本の女性と付き合っていたらしく、その後も独学で勉強しているらしい。もう一人日本の学生も交じって一緒に話をしていたが、話の中でハマム(トルコ風呂)について聞いたところ、イスタンブールよりこっちの方が安いというので、一緒に行ってみることにする。


まず、ハマムへ行く前に、オーナーに教えてもらったお店で晩飯をとり、ハマムへと向かう。

ハマムに入るととにかく勝手が分からないため、言われるがまま行動する。
まずは、お湯を浴びて、中央にある丸い円席へ寝そべる。


しばらくすると、先ほど受付をしてくれたオーナーらしき人がやってきて垢すりをしてくれる。
そうこうするうちに、外国人男女のバックパッカーが入ってきたため、すぐに外へ出ることとなった。

最後に13,000,000TL(約1300円)を支払い外へ出て、ゲストハウスへ戻る。

体も温まっていたため、気分よく就寝する。