恋姫
(シルキーズ/エルフ、win版/MSDOS版 18禁)


ゲーム攻略情報:EDナンバーの回収の指標に。


私のベストゲームです。知人に、オレが死んだら、骨壺と一緒に墓に入れてくれ。と頼んであります(ただし、DOS版)。確かに、リメイクされたWindows版は、さすがに古さを隠し切れませんでしたね。MS−DOS版が、発売された頃のインパクトは、強烈でした。

恋姫を一言で言い表すなら、
笑わせるだけ、笑わしておいて、最後に泣かす。でも、最後はきっちり、おとす。
この一文に尽きます。

この「恋姫」をやるときは、メッセージは飛ばさないで下さい。
タイミングを含めた掛け合いの絶妙さ、セリフの一つ一つを噛みしめながら、プレイして欲しいと思います。

また所々に、織り込まれた泣かせるセリフは、それまでの笑いだけの状況との落差により、強力なインパクトを与えます。
セリフを読み流すのではなく、しっかりと読み込んで欲しいと思います。

MS-DOS版ではメッセージウィンドーがあったのですが、Win版では吹き出しウィンドーに変更されてしまい、情緒が無くなってしまいました。読ませるだけの価値のある脚本、セリフだったのに。吹き出しウィンドーでは、シナリオに込められたメッセージが、とても軽くなってしまい、それが残念でしかたありません。

また、表に出ていない設定も、入念に作り上げられていると思わせるところが、随所にあります。各種族で、愛情表現 (例えば、龍族は角を触られる事が最大の愛情表現)が設定されていたり、四氏族の設定も細かいので、かなり綿密に作られている感じを受けます。 追記:異種族モノでコレをしている作品はかなりマレ。影花さん(もん娘学園ほか)もやってないしね。コメットさんとか、局所を見られるよりも、頭と首のジョイント見られる方が恥ずかしいとかあってもイイヨなぁ…って、コレ雑君保プのゴアゴアネタだ。ローゼンの。

とにかく、私は、
このゲームをやって、生まれて初めて、こんなストーリーを作ってみたい。
そう思ったのです。それまでも、テーブルトークのシナリオを作ってたりしたのですが、別に何も考えずその場しのぎ的に作っていたのです。適度なインパクトで、楽しめれば良いやと。

自分の作った物語で、誰かにこんな風に何かを伝えたい。自分の中の何を伝えたい。そう思ったのです。ただ、未だに何を伝えたいのか、よく分からなくて、もんどり打ってるわけですが…。

そんなわけで、一念発起。多くの人が中学、高校から始める、文章修行を、遅蒔きながら大学生から始めたのです。しかも二回生も終わろうかという時期に。今まで箇条書きだったモノを、小説へと。

ともあれ、友人に「私が死んだら、骨壺と一緒に墓に入れてくれ」と頼んである代物です。棺桶に入れると焼かれちゃうからね。ソコまで、惚れ込んだゲームは、ドルアーガの塔と、この恋姫ぐらいでしょうか。ドルアーガの方は設定だけが好きなのですが。

今なら、中古で3000円切ってるでしょうかねぇ。まぁ、懐に余裕のある方は、お一つ。
私という、人間の底が知れると思いますので。こんなのを面白いという人間なのかと。

2014/04/06追記分
ゲームとしては、90年前半に多い、フラグが立つまでコマンド選択という古めかしいモノで、メタ表現も多く、主人公は人格までカッチリしています。ゆえに今やると、古ぅぅぅぅとか思ってしまう。だけど、ついついやってしまうのは、テンポとノリの良さでしょうか(dos版のSS撮るのについついやってしまった)。しかし、人格をもった主人公なのに、操作感があるのは…やっぱり選択肢の挿入タイミングなのかなぁ…

ココで意思表示したい。ってタイミングで出てくるのが大きいのかな。Starlessとかの聖少女ものだと、ここで意思表示したいのにィィィと悶えること多いし。

ちなみに、シナリオは、のちに「詠われるもの」で一発当てる宗光氏。Beyondにもばあちゃんと四人娘が出てきますし、黒大将は謳われるものの白と対ですし(対というか4つの内の1?)。Beyondも楽しいのですが、やはり二発目と言うこともあって、小ネタのインパクトが弱く、ワタシ的には恋姫以下です。


DOS版とWIN版の違い
原画が変わった。若干のセリフ変更。CGと音楽の追加。ぐらいでしょうかね。あ、あとデフォルトネームの変更があります。DOS版は、佐々松小十郎だったのですが、WIN版では、佐々木小十郎になってました。DOS版では、メッセージを縦書きにすることで和風感を高めていたのですが、win版では吹き出し式にしてコミック風?に。

原画
原画は、賛否両論あると思います。確かに、上手いとか、かわいいとは言えないDOS版ですが(もう少し、市場受けする絵なら)と、思ったものですが、やり込むウチに、和風AVGと言う風土にしっくり来る絵だったのです。浮世絵のごとく、独特の芸術性を持ったものだったのです。そのため、WIN版は、違和感だらけです…あんずは、WIN版の方がいいけど、それ以外は…

DOS版では、婆ちゃんは、細身の品の良さげな人だったのですが、WINでは、ふっくらとした人の良さそうな感じに。じじいは、逆に、win版では、痩せてしまいました。

DOS版のばあちゃん。品の良さそうなばあちゃん。乳母風でもあるな。 あれ、DOS版でも細いな…じじい…

大減点は、静氷や奈美貴さまが、可愛くないのです。DOS版かむばーくッ。まゆきもぉ(すいません、雪女フェチなんです。瑠璃色は却下ですが)

勝ち気ツンデレ、ややヤミ気味巫女。手をつないで帰るシーンはちょっとこわかわいい クールビューティー風天然という新機軸(当時は)。オチのヒントは卵。 あんずは、ベタなラインでしたわ…この頃からアホ毛あったのかぁ…

 

ヒイキして、イベント絵のまゆき。朱雀も好きなんですが。画像が粗いのは98の限界だから。

win版は入手できるので、違いは自分の目でお願いします。WIN7でも動きますんで。win95/98版ですが。 あと、画像はコピーライト しるきーず うぃず すぴんあうと様


セリフの変更
確認したセリフ変更は、隠里に到着後、那水の角を触った時の朱雀の反応です。
DOS版では、「ヨガヨガヨガヨガヨガヨガヨガ」←胸ぐらをつかんで相手を殴るときのかけ声」
だったのです。時代を感じさせますねェ…発売当初、スト2が大人気だったんですね。

追加曲とCG
CGは追加と言うより、元々やりたかったけれど、容量上あきらめた物を新規で書き下ろし。と言うところでしょうか。当時、FD5枚と言う大容量だったんですけどねぇ。

曲が問題です。追加された曲は、安っぽいPOP’nROCK(ポップス調のロック…いや、この言葉が本当にあるのかは知りません)の代表みたいな曲調で、せっかくの和風、童話と言うより昔話の雰囲気をダメにしています。DOSがOSとしてメインだった頃、私は、ワープロの起動すると恋姫のBGMがかかるように、パッチを組んだくらい、大好きだったのに。

日本の田舎。って言うの見事に表現した曲だったのになぁ。ディープフォレストが喜びそうな曲調ですよ。




OVAの恋姫

まぁ、ピンクパイナップルだし、全く期待はしていなかったのですが、その許容量を遙かに超える駄作でした。
60分と言う時間に、恋姫らしさを出しつつ、上手くまとめていると思うの思うのですが、
全体としてみれば、全くダメ。センスのかけらもない。

佐々木小十郎を受けて、佐々木武蔵にしてしまうぐらいの寒いセンス。
そして、トドメのラスト3分のへタレ加減。なぁぁぁもぉぉぉッ(怒)。

恋姫の裏テーマは「可能性の打破」と「愛は勝つ」だと思います。ゲーム版では、主人公の帰省は、呪いの効力が落ちた事に加え、様々な偶然の産物でした。アニメ版では、娘四人が結界を破り、呼び寄せると言う発端になります。

どちらが論理的か、と言われれば、表面的には、アニメ版でしょう。しかし、それでは、後が続かないのです。

わずかな可能性を信じて、主人公との約束をひたすら信じて、待ち続けた娘たち。その一途な思いが、数字を飛び越え、乱数表の奇跡を呼び寄せたのではないでしょうか。そして、小十郎も人間の身でありながら、長たちをやりこめる事ができたのではないでしょうか。そんな確率を打破した、奇蹟の物語でもあったのに。

それをご都合主義と一蹴したのは、脚本とディレクターのセンスの無さでしょう。

また、小十郎は優柔不断ながらも、常に真剣でした。じじいに「物の怪だぞ、災厄がふりかかるぞ」と言われても「彼女たちに会えない以上の災いなんて無い」と言ってのける男です。

それをアニメ版では、ただの、ちゃらんぽらんな、軽薄男にしてしまいました。古いタイプのエロゲー主人公のごとく。また、親たちも、ただの乱暴者扱いです。泣く泣く追放処分にした親たちなのに。

また、アニメ版では、意味がありそうで無い論理で締めています。
「人間は数十年で老いていく。そんな貴重な未来を奪うことはできない」とまゆきが言うのですが…短いからこそ、悔いなく生きたいのではないでしょうか。短いながらも、充実した人生か、長く単調な日々か、その選択を、他者が決定するべきではありません。

恋姫のOVAを見た人は、きっと恋姫のコアなファンだと思います。ならば、あの終わり方に納得できない人ばかりでしょう。最後のセリフ「雪?…まさかな、今は夏だぜ」の後に、次の一文を加えてください

「馬鹿げてるよな…夏に雪だなんて…だったらなんで、涙が止まらないんだよ。なんで、こんなに悲しいんだよッ。なんで、こんなに切ないんだよ。なんでだよ…」

少しは、引き締まるのではないかなと。シーン的には、真っ黒の画面に、涙だけが流れ落ちてるのを希望。
付加文章は、ED1だったかなぁ。ほとんどそのままです。アニメも、このセリフが出てくれば、納得できたんですが(ピンパイだし)…ほんとに、全部忘れしまった様な、演出なのでねぇ。

恋姫の主題もテーマも、丸つぶし。せっかくの幻想的な演出も丸つぶし。
戦争も、政治も、映像も、最後の五分が勝負なのに。そういえば、河原崎も酷かったなぁ…


お恥ずかしいのですが、イキオイに任せて初めて書いた、恋姫の同人小説です。鼻でさっとあしらって下さい。
(つか、この若さゆえの過ちは消し去りてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ)
これが、デジタルタトゥか……

恋姫-The Day after-


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