十二月の夢酔


 


すえた臭いの街(2009/12/02)
イトコの結婚式に呼ばれて、トーキョーさ行ってきただよ。まぁ、特に仲の良い訳でもないので、なんで呼ぶねん。とすら思ったほどですが、まぁ。

そんで、式の翌日、幼稚園からの腐れ縁の友人に会うために、秋葉原へ行った訳ですが、他のおのぼりさん一行ははとバスツアーで、8時には出る。と言っていたので、ほんなら、雑司ヶ谷の鬼子母神にお参りするかなぁと。思っていたら、とっしょり連中は足が遅く、そんででかいホテルに迷うので案内しているウチに、ホテルの最寄り駅に着いたら九時。ちゅーとはんぱやなぁとちゃらんぽらん的に呟きつつ、鬼子母神までを計算したら、参拝する時間がねぇ。と言う事で、朝の秋葉原へ。

駅を降りたとたん…異臭がっ。明らかな吐瀉物の酸っぱい臭と、風呂に入れないスクワッターのおじさま方の体臭が入り交じり、何とも言えない臭いのなか、パン屋はパンを焼き、そして買って喰っている客有り。うそーん、この臭いの中で喰えるのか?都会は戦場です、かあさん。

10年ぐらい前には、何度か秋葉へ行った事があったので、こんな臭いのする街だったろうかと…つーか、吐瀉物臭のする電気街ってなによ?見たいな。そして、普通に、メイドがチラシを配るという、カオスです。混沌です。全身タイツの戦隊ヒーローにコスプレした人がいても、浮かないと言うか、通報されない街はここだけな気が。

ハードオタクの友人は、ここも、すっかり過わっちまったよ…と、裏通りのジャンクパーツを眺めながら、呟いてましたわ。

時折面白いモノもあったけど、まぁ、普通の電気街……というか、大型店が幅をきかす街になってました。大阪の日本橋もかわってんだろうなぁ。私が離れる直前ですら、電気街から、コレクターショップみたいなの増えてたしなぁ。まぁ、直接の死因は、大型総合店舗ではなく、インターネットの普及だろうねぇ。別に電気街に構えなくても、ネット店舗があれば良い訳だし。

帰り新幹線で、チケットがどうも、代理店による一括購入割引というか、ブライダルプランに含まれているチケットで、コレだと、指定席の別途購入は出来ませんって言われて、東京から、ずっとたちっぱ。つーか、朝から歩きづめなのにっ。つーか、前日から、椅子に座りっぱなしで腰がミシミシ言うががよっ。うーん、無理してでも、鬼子母神でお祓いをしておくべきだったのか……


米軍基地の移転問題(2009/12/07)
珍しく、ストレートなタイトルですが、最近の報道を見ていると、岡田大臣が問題解決に尽力しているのに、鳩山総理がかたくなに拒否している。みたいな印象を受けるんですけど、みんな、忘れてない?。

最初に、ごねたのは岡田大臣じゃん?。一度、住民投票で否決された普天間への統合案を、再度持ち出して、グスグズごねてたじゃん。アレがなければ、もう、辺野古移転で収まってたと思うんだけど?。岡田さんが、ごねてたときは、鳩山さんがなんか取りなしてた気がするんだけど…今、立場逆転。つーか、こんだけ、方針コロコロ変えたら、責任問題。自民党政権なら、確実に罷免要求出てる事態だよ。なんか、今のウチに、徹底的に、鳩山さんに泥を被せて、献金問題で責任取って辞任。って安い、安すぎるシナリオが見えている気がするんですけど?。

ホントに、コレだけ、コロコロと方針変わっていたら、大臣個人だけでなく、内閣そのもの罷免されてしかるべき事態だと思うんですけどねぇ?。マスコミの追求の仕方も、国民の反応も、オカシイデスよ、カテジナさん!。なんか、毒電波でもながしてんじゃなかろうか…ゼイリブ的な!。アレは、視覚か。あと、亀井さんのオレ様新党も、誰か止めてあげて……

ネットの匿名問題。
正直、どっちでも良くて、問題は、マンチの存在をどうするか。なんだよね。マンチキンつーのは、ルールの隙をついて、活動する連中。テーブルトークとか、今だと、ネットゲームとか、基本姿勢は「ルールでダメって言ってない事は、やっても良い事」と言う姿勢。悪質クレーマーにも通じるところがあって、「そんな事ドコにも書いて無いじゃないか」的な発想ね。都市伝説のレンジ猫みたいな。近年、ルールが、グダグダ長くなっているのは、コイツらに対応するためという。

匿名という、覆面をかぶれば正体ばれないから、色々と悪さしちゃえ。って言う手合いが、あちこちにいるのが問題な訳で、実名をベースにすると、そう言う手合いは確かに減る。けど、匿名だからこそ、告発できたり、腹を割って話せたりとか出来る訳で、それはそれで、ネットの特徴でもある訳で〜。

一番間違えているのが、ネットは仮想だから。と言う発想。電話での通話を仮想って誰も言わないよね?。手紙でのやりとり、文通を仮想とは言わないよね?。チャットってのは、文字でやる電話みたいな物だし(昔は、パーティーラインって複数人が参加できる電話があったのよ)、メールは、電子メール電子手紙なワケだし。誰が、言い出したのか知らないけど、ネットは仮想だからってのが、そもそもねじれた原因と思うのよ。

ヴァーチャルリアリティって、仮想現実って訳された訳だけど、訳された仮想現実という言葉が、拡大解釈された結果なんだと思っております。ヴァーチャルだけどリアリティの空間。つまり、現実には存在しない仮想空間だけど、現実世界と変わらないリアリティのある空間。世間一般に必要な常識とモラルが持ってて当たり前。のハズが、どっかのマンチが仮想だから何しても良い。みたいな事になっていったのではないかと。

ネットでも、この回線の向こう側に、モニターを見ている人間が居る。と言う事を認識すれば、自制が働くと思うんだけどねぇ。実名でも匿名でも関係なく。ただまぁ、いたずら電話とか、オレオレ詐欺みたいな、悪党はドコにでも居る訳で、デマ流したり、どっかを炎上させて楽しむ狂った連中も絶対に存在するからなぁ。まぁ、いつの日かネット法が地球政府によって誕生するまで野放しだろうけど。


ショットガンブルース(2009/12/16)
いやはや、フォールアウト3にどっぷりでした。ポンプアクションショットガンが無いのが寂しいなー。とかやってる間に、政治がえらいことに。と言うか、ワタシ的には、ようやく金メッキが剥げてきたなと思うけど、まだ、支持率60%越えってオカシイデスよ、カテジナさん。

特例会談のアレですけど、小沢さんの完全な逆ギレが非常に滑稽で、あのくらいの人でも、権力の座について、我を忘れてふんぞり返っちゃうのだなぁと。MSNの写真が象徴的で「ああ、やりすぎてもーた」って顔してるもんねぇ。それにつけても、他人事のような、ボンボン総理を何とかして欲しい。図式的には、金持ちで受けが良い鳩山君を学級委員長にして、その実、ガキ大将の小沢君が裏で仕切っているという。そんな学級会的なお遊戯内閣にしか見えないという。どんなに頑張っても、バカ殿が、「すべて老中小沢に任せておる」って行ってるようにしか見えないという。

脱官僚をしたけれど、それは、小沢独裁を行うために、宦官を排斥したような物か。

左連中は、言葉美しく、輝く理想を旗印にするけれど、実現するための方策も、度量も、技量もない。結局、屋台骨を傾かせるだけと言う。普天間移転問題で、社民党のおばはんが「政権交代した訳ですから」…政権変わったら、条約は全部白紙化ですか。社長が変わったら、契約は全部白紙撤回ですか。そんな会社は信用なくす。つーか、確実に勘違いしてるよ、あの2代目って言われるよね。

埋蔵金、埋蔵金って言うけど、要はへそくりなわけで、へそくりを当てにした運営って、もはや自転車操業寸前だよね。貯金切り崩して経営って、倒産までカウントダウン。民主党は、ボンボンばっかりだからなぁ。いつ国民の目が覚めるだろうだろうか。可哀想なほど、民主びいきをしていたMBSもとうとう、鳩山総理のブレを検証とかやり出して、崩壊までカウントダウン。だけど、ガンとして解散はしないだろうな。前回の選挙前に、良識ある人が予見したとおり。

押尾事件
やっぱりかって感じで、心臓マッサージが、かなり後から行われたのが判明してましたな。やっぱり、マネージャーとかの入れ知恵で、救命行為をしたという痕跡を残すための工作だったかと。オロオロして、まずマネージャーに電話しちゃうような、リトルハートが救命行為なんかできないよねー、と。やっぱり、オーヴァードースによる死亡なんだろうなぁ。虚言癖は、いわば、見栄を張りたがり、知ったかぶりしたがりと言う事でもあるので、多めに飲んだ方が良いよみたいな事を言ったのではないかと。

分からないのは、千葉と島根の女子大生殺害事件。千葉の方は、女の子の部屋に泊まっていたのに、勝手に出て行くのか?と言う疑問(合い鍵持っているならともかく、夜中に出て行くと、ドアの鍵を開けっぱなしで出て行く事になる)を持っていたんですけど、最近の若い娘は、お構いなしだったもよう。島根のは、当初、報道されていたジャージ姿の男二人に連れて行かれる姿というのを、いつのまにやら報じられなくなったので、誤報だった模様。つーか、アレはアレで立派な事件の匂いがするんですけど!!


赤ゴジラ(2009/12/20)
ピンストライプよりも、意外にも赤が似合っている松井選手でしたなぁ。そして、こっそりと困っているであろう広島カープ。赤ゴジラこと嶋選手は、本家ゴジラも赤くなっちゃって困ってますでしょうな。まぁ、ビジネスにシビアなのもメジャーだし、元来そう言うチームカラー。往年の巨人もそう言うイメージだったし、アストロ球団での巨人のポジションってそう言うチームよね。

それにしても、凄いのは、やはしイチロー選手、進化する天才ではなくて、進化を続けられるからこそ天才という。イチローが細々フォームを変えるのは、年々変化する体に合わせて、負担のないフォームを模索し続けているからで、それこそが、故障無く過ごせる要因であろうと。松井選手とか、多くの選手が故障で潰れていくのは、若いウチは耐えられたフォームでも、年々、体の劣化、老化で耐えられなくなっていくからで、膝や腰を壊した時点で、もう手遅れという。シビアだけど、もって一年とか二年だろうねぇ。劣化した膝を、筋肉でカバーできるぐらい筋肉付ければ良い(筋肉という天然のサポーターを付けるのだ)んだけど、三十半ばで、そうした逆両方はもう無理だろうし。

ま、だからこそのヤンキースの見限りだったわけで。まぁ、キャラクター的にも日米両方で愛されているから、解説にもバラエティにも引っ張りだこだろうしねー。どっちにしても、年俸十一億とか、メジャーの給与形態考えた方が良いと思うわ。それでも、運営できているのが凄いけどねぇ。

ようやく鳩山政権の支持率が落ち始めましたか。みんな寛大だったなぁ。小沢さんは、国がどうこうでなく、自分の権勢欲のために動いているのねぇ。鳩山さんは、お飾りだし。政権取れば、財源は出る。と豪語したけど全く出ず、藤井大臣も、民主党随一の腕。と言われていたから、ちょっと期待したんだけど、細川政権の時も大臣やってたのね…だめじゃん、細川政権、経済モロ失敗してたよねぇ?。まぁ、この鳩山政権でも経済は失敗してそうだけど。

そんでもってこの記事。あー、私も多分、コレだ。程度の大小はあれど、いまだに幼少期の記憶が浮かび上がってきて、人混みの中で突然「それはしたらあかん!」と叫んでいたり、妙な単語だけが浮かび上がって、脳内にこびりついて、気になって集中できなくなったり。記憶をたぐってみると、雑誌の端っこに書いてある、ダジャレ同然の文句だったり。考えてみれば、記憶が欠落していく症状の人がいれば、逆に、記憶が剥落しない人が居てもおかしくない。

覚えている事は良い事。と言う、固定観念に惑わされた結果だと、目から鱗が落ちました。本の中にも、記事を書いた人も言っているし、私もそうなんだけど、記憶から消えないのは、本当にどうでも良いような、日常会話だったり、トラウマ寸前の失敗の記録だったり、良い事の記憶はあまり残らないという、欠陥ですわ。

いやぁ、私の時々超能力者並みの洞察力を見せるっていうのも、やっぱ脳に欠陥あったからなのね。ホントに、突出した感覚がある人は、その代償に何か失っているのよね。程度の大小はアレどなにかを失っている。何も失わずに、何かを得られるほど、人間は完璧じゃない。


年末の重い話(2009/12/23)
まぁ、お察しの通り、私は、弁護士が嫌いです。人権派なんてつくと、もぅ最悪です。いい人も沢山いるでしょうし、本当に弱者のために頑張っている方もいると思います。でも、声がでかいのは、何か勘違いした人なんですよね。光市母子殺害事件の。死刑阻止のために、手段と目的がこんがらがっている人(健康のためなら死ねるバリに、死刑を止めるタメなら殺人も犯すみたいな)や、ずっと言われていた、加害者の人権ばかり重んじて、遺族や被害者の人権を無視していたり。まず最初に、加害者が、被害者の人権を犯したことを忘れている。

よく言われるんですけど、「裁判は復讐の場ではない」。嘘です。裁判が復讐の場でなければ、何の非もなく、ただ平凡な日々を過ごしていただけの被害者が、壊された日常、奪われた家族、その恨みを、どうやって溜飲を下げればよいのでしょうか。私刑ではエスカレートするし、感情面から、過大な罪を着せてしまうからこそ、第三者が入って、このくらいの刑で納得して貰えないか。と言うのが、裁判だと思っています。

ま、そんな事はさておき、押尾事件で、弁護士は「亡くなられた方から渡された」と言うラインで進めていたと思います。しかし、あっさりと覆されました。もし、覆されなかったら、犯罪隠しに荷担した事になりませんかと。弁護方針を決めるは、絶対に弁護士でしょうから、真実を知っていてもおかしくないし、何らかの責任はあるのではないかと。そんな事を言ってたら、誰も犯人側の弁護を引きうけなくなるのは分かりますが、目に余るような歪曲をする人には、何か罰があっても良いのではないかと。

弁護士の仕事は、減刑を勝ち取る事。なんでしょうか?。罪不相応に、減刑させて「勝った」とニヤリとする事は、本当に良い事なんでしょうか。お前の刑期を減らしてやったぜ>お前の人生はオレが握ってるぜ>人の生死を握っているぜ>まるで神じゃん。みたいな、勘違いがそこにあるような気がしてなりません。

まぁ、裁判員制度で、一番良かったなと思うのは、こうした勘違いした弁護士が、軒並みダメージを食らっている事でしょう。何の事件でしたか、妙な理屈をこね回す弁護士に、「右手だろうが、左手だろうが、逆手だろうが、順手だろうが、そんな事は関係ない」みたいな感じで、ばっさりと断じた裁判員の方がいて、やっぱ、弁護士の奇天烈なへ理屈に、みんなイラっとしてたんだ。と思ったものです。

民意に即してないのは、裁判官ではなく、弁護士の方だと、年の瀬に思い返して、新年を新しい気持ちで迎えていただきたいなぁと。弁護士を法務大臣にするのは反対ですわ。


年末の軽い話(2009/12/27)
実は重いかも知れないけど、ラブプラス。ちょこまかとネットニュースの話題になるものの、どちらかというと、作為を感じてしまう記事内容。つまり、広告をかねた記事みたいな。盛り上がっているから、記事にするのではなく、記事にして盛り上げようみたいな?。正直、ハマっているのは、土台がアイドルオタクの人たちなんじゃないかなぁ。アイドル>声優>ネットアイドル>ヴァーチャルアイドル的な変遷?。髪型とか、自分好みに変更できるという独自性というかゲーム性、つまりは自慢要素もありつつと言うのが、アイドルのレアグッズ持ってますに近い感じ?。みたいな。

そんなラブプラスでさえ、プレイヤーの自主性というか、独自性をもってこそのゲームだというのに、FFは相変わらず、映画スタイル。まぁ、信念あってよろしい。私は買わないが。街すらもなくなって、脇道すらない完全な一本道。そんで戦闘が難しいとやや引いているライトプレイヤーもいるそうですが…それって正味、RPGじゃなくて、アクションゲームなんじゃ?。キャラ成長とカスタマイズのあるアクションに近くなっていってるよね。デビルメイクライとか、ベヨネッタみたいな感じ?。

さて、フォールアウト3なんですが、そう言えばオブリビオンもレビュー書いてないなぁ。この箱庭タイプの特性として、シナリオ面がどうしても浅くなる。と言う欠点があり、選択肢や解決方法という幅を広げると、どうしても、掘り下げにくくなる。逆に、解決方法や選択肢を極力なくせば、深く掘れる。小説なんかでも一緒で、深く掘り下げるために、ご都合主義という名の偶然や、順路の固定が成されていて、ドラマ性が一番高くなるように作者が固定している訳。ゲームだとそれをしちゃうと、退屈で押しつけがましい一本道って事になるので、どうしても、全対応の展開で構えると、深く掘り下げられない。深く掘ると、順路によって矛盾が出てしまう(弟切草は、それすらもネタにしてたが)。

ただ、ゲームとしては、やはり箱庭タイプの方が面白いし、何度もプレイしたくなる。変な方法をとっても解決できたりするのも面白かったりする。一本道掘り下げ型は、初回プレイは「おお」と思ったりするのだが、2回目は見れたものじゃなかったり、ヒドイものになると、一本道のクセに、一回目から見られた物じゃないどころか、ほころび丸見え、矛盾だらけだったりする。それならまだ、矛盾だらけでも、複数展開の箱庭の方が許せる訳ですわ。

まぁ、ぶっちゃけて、国産RPGは、この期に及んで大迷走し始めているよね。軸があるメガテンぐらいか、しっかり歩けているのは。あとは、デビルメイクライ、ベヨネッタ型のアクション方向に向かっていたり(それって、RPGじゃないヨ)、80年代90年代のレトロスタイルに逃避したり(このスタイルで、前進、つまり踏襲しつつ進化させたものは、ほぼ無い。セブンスドラゴンも、単なる逃げ込みだった)。メガテンも、成長限界に達してて、飽和気味だしなぁ。

何というか、RPGという殻を脱ぎ捨てる時期が来たのかも知れないねぇ。正直、ドラクエ1の席捲により、なんでもかんでもRPGって付ければ売れる。って余波がまだ続いていたと思うのであります。もう、偽看板外そうよ。



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