二月の夢酔


 


情けを温ずねる(2010/02/01)
朝青龍関の問題を見ていると、温情的措置によって改心する人は、もともと問題を起こさない、生真面目な人間が、偶発や追い詰められてこその行為だからこそで、そうでない人にとっての温情措置は、この程度で済むのか。と言う、味をしめさせる結果になるのではないだろうか。言葉は悪いが、犯罪者的気質とでも言うべきで、この程度の罰で済むならば、犯罪を犯して、楽した方がいい。好き勝手生きた方が良い。と言う思考方向。

この病的価値観を矯正しない限り、再犯を繰り返すのではないか。人間誰しも楽をしたい。一度味をしめると、繰り返すのは誰でもそう。多くの人は、楽による快楽と、罪の意識を天秤にかけて、罪の意識が勝つ訳だけども、こうした犯罪気質の人は、天秤が傾いているので、かなり重くしないと、楽してしまう。だからこそ、思いとどまらせる一つの方法として、厳罰、重罰があるのではないかと、思っている訳ですが。病気でも、虫歯でもそうなんだけど、かかってから直すよりも、病気にならないように努力する方が効果的。犯罪者を更生させるより、犯罪者にさせない方が大事と思うのだけど、一部の人は、厳罰化を更生の妨げとか言うのが理解できない。と言うか、厳罰化で、犯罪を犯す人間が減ったら、商売あがったりになるから何じゃないかと思ったりも。

漁船がロシアから銃撃されましたが、日本のマスコミはもっと騒ぐべき。これも、左曲がり連中の圧力が影にあるのか。外国では、こんな威嚇はごく当たり前なんだとしたら、シーシェパードにも、何発か、カマしてやったら良いんだと思うんだけどねぇ。

毒餃子事件で、中国が幕引きを計っているのに政府が苛立ち。とか言う記事を見ましたが、民主党政権になれば、進展するかも。と言う期待が裏切られた。とかありましたが、匹夫小沢が、あんな朝貢をすれば、中国としては、下僕が握りつぶすであろう。と判断するのも当たり前。そもそも、毒餃子に対する民主党の追求は表に見えてこず、朝貢時に密約でもあったのではないかと疑ってしまう。

小沢氏立憲へ向けての動きに対して、民主党の女性議員が、手書きのビラで「検察の不当弾圧」みたいなのを配ってましたが……おまえ、赤軍か?、大学闘争そのままやんけ?。書き文字も、当時の資料でよく見るレイアウトで、絶対活動家やったな、コイツって代物。もしくは、日教組で学校内闘争してたか。しかも、議員に配るという裏工作ぶり。あと、憲法50条だっけ、議員50人の署名があれば、逮捕された議員の釈放が求められる。とか言うの。コレも、アホやね。弁護士の一策らしいけど。こんなのしたら、指揮権発動以上の政治介入。むしろやってほしいわ。歴史に名前残るよ。汚名だけと。

前横浜市長の中田氏の発言でコレはと思ったのが「地方選挙は国政に影響しないと言うが、名護市長選で、地方の民意を問いたいと言うのは、地方選で国策たる防衛問題を委ねているのは矛盾だ」的な発言がありまして、その通りだなぁと。

ホントに、左派のアホぶりが、どんどん露呈してくる。尚かつタチが悪いのは、コレらを賢い策と思っている無能ぶりなんだよなぁ。国民目線って、ホントに、お前らの脳内国民と一緒にしないで欲しいわ。民主党に投票した人は、色々と責任を感じて欲しい。そして、民主をえこひいきしてたコメンテーターや芸能人も、反省の弁を述べて欲しいものだなぁ。


匹夫の勇(2010/02/03)
軽い話の前に、ちょっと重い話。匹夫小沢が、刑事告発されたら辞める。と言った時点で、告発がないと確信したなと。やっぱ、一週間の事情聴取拒絶の間に、証拠隠滅や、口裏合わせや、ブラックメールをばらまいたんだろうなぁ。これで、お馬鹿民主左派連合は、検察の不当弾圧に対する我々の勝利とか騒ぐンだぜ。そして、都合の良い脳みそで、道義責任?なにそれって顔するんだぜ。秘書の罪は確定的なのに、何の咎なく続けて良いのか。

貴乃花親方なんですが、コレを言うと勝ち馬に乗りすぎって言われるとは思うんですけど、私、当選すると思ってました。手を挙げる勇気はないけど、腹の中では、この停滞かつ腐敗した理事会ではダメだ。と思っている人は多いとおもってたので。それにしても、廃業ってのは行き過ぎじゃないかと。台所は苦しいと思うけど、貴乃花親方が、拾ってあげると格好いいよね。コーチみたいな形で。

さて、軽い話をば。

遅ればせながら、カスペルスキーを2010にしたんですが、ゲームやってると、15分周期ぐらいで、処理落ちが来る。オンゲー、オフゲーとわずなので、データ更新のタメではなく、なんかのスキャンかなと色々調整したものの、結局、直らなかったので、2009に戻しました。 2010だと二台までokとか、いろいろあるんですが、15分周期の処理落ちはねぇ。オンゲーだと、よそ様に迷惑掛かるから。

まぁ、アレだ。常に最新のものがベストとは限らない。ってエリア88でも言ってるし。偶数番の一太郎は出来が悪く、ぐう太郎とか言ってたし。くしくも、日本での代理店は、ジャストシステムだな。

私は、午後から買い物に出るのが好きなんですが、その理由は、午前中だと、じいさんばあさんと、子連れ主婦の活動時間で、まぁ、イライラしちゃうから。特に食料品店なんかだと、所在なさげなおじいさんが、レジの前という一番のメイン通路のど真ん中に立ちつくして、ぼーっとしてたり。子供が駆け回ったりと、それにイライラしたお母さんの怒鳴り声とか、まぁ、無駄に、こっちもイライラしちゃうのです。

と言う中でも、マンウオッチングしちゃうのが私で、夫婦の力関係が結構如実に出るのよね。先の所在なさげなおじいさんの奥さんは、やっぱり、シャキシャキしてて、逆に、元気なおじいさんは、奥さんに「ほら、ここにあるじゃろうが」とか言って引っ張ってる。無駄に声が大きくて、独り言がすんごいデカイ、見えない誰かと喋っているような人も居て、この人は、一人暮らしなんだろうなとか。レジのおばちゃんに、むやみに話しかけたりとか。

で、おそらく、一人暮らしであろう老人方は、結構傍若無人。普段、一人で居るせいか、我がルールって世界のまま、外に出てきちゃうのだろうなと。ま、年寄りが偏屈なのは、我がのルールを押しつけてくるからなんだけど、孫とか子供と接触のある人は、社会性を保てている訳で、孤独死というか、独居老人の問題は意外と深刻なのかも知らん。


裏読みというの名の深読み(2010/02/07)
バンキシャでの、特捜部と検察上層部のやりとりが真実だとしたら、民主党の幹部が、ついぞ、報道機関を非難した時の「関係者というのは卑怯だ」と言うのは、検察上層部に手を回して、全て抑えたハズなのに、情報が漏れてくるのはどういう訳だ?。と言う、苛立ちだったのではないのだろうか。

まぁ、明らかに、検察上層部には、飼い慣らされた連中が、何人か居る訳で、体制批判をしつつも、しっかり懐柔するのが左のやり方。反体制って言っても、出来レースしかできないのよね、彼らは。だから、対立しているように見えるけど、結構仲良しでしょ。官僚と大臣たち。で、時折、空気読めなくて、ガチ勝負しちゃう、血の気の多い左派が出てきて、全部ダメにしてくれるという。ありがたし、ありがたし。

検察審査会にも、手を回さない限り、強制起訴の可能性は高い。むしろ、不起訴相当となった場合。アル・カポネばりの買収工作が働いていると見るべきなのかも知れない。

軽い話。私は、道具にはこだわらない人間なんですが、だからこそ、良い道具を使ったときに、こんな差が。と思う事がしばし。ってまあ、ペンタブレットのペン先をようやく変えた訳なんですか…何となめらかに滑る事か。つーか、いかにぼろいまま使っていたかという。みたら、どうも、FAVOのペン自体が生産中止の模様。ペン先はまだ大丈夫みたいだけど、もう一パック買っておくべきだろうか。つーか、ペンは互換性があるのだろうか。ワコムのサイト見ても、何にも書いてないんだよねぇ。

FAVOからbambooにモデルチェンジするから、FAVOが安くなってた訳で、CTE640を一万で、ちょっとお釣りが来るぐらいで購入したと言う。まぁ、掘り出し物であった訳ですが。正味、FAVOのペンは、相性がイマイチではあるわけで。持ちにくい訳でもないけど、持ちやすい訳でもないという。この型番、専用ペンって書いてなきゃ、互換するのかネェ?。


(2010/02/08)
いやはや、二月分のページ作るの忘れてましたわ。急きょ作ったので、ちょっとま、横綱問題でも。綱はしめ縄であり、神となること。神だから、何をしても許されるのではなく、神だからこそ、全ての規範たる事を求められる。

やっぱり、わかってないなぁ。と思ったのが「横綱の品格について」と聞かれたときに、「勝負では鬼のような気持ちになる」とか答えていた事。勝負の前、勝負の最中、鬼と化すのは当然の事。また、そうなれないと勝てない。問題は、勝負が終わった直後であったり、土俵の外での態度。曙さんも、勝負ではにらみ付けちゃう。とか答えていたので、やはり、文化というか、風土の違いで、理解しがたいんだろうねぇ。そう言えば、曙さんが横綱になったとき、海外メディアが「相撲チャンプになった感想は」とか聞いてて、やっぱ、理解できないんだなと。

土俵の外に落ちた相手力士に手を貸す。頭を打たないように手を入れたりってすると、おっ、格が違うね。って多くの日本人は…日本人だけでなく、誰でも思うと思う。柔道開祖の嘉納先生の逸話で、船で巨漢のロシア人にケンカを売られ、相手を投げ飛ばした。しかし、外国人は受け身が出来ないので、その際に、頭を打たないように、手を入れて、周りはもちろん、ケンカを売ったロシア人も恐縮したとか。これぞ、格の違いってやつだよね。

王者巨人軍は紳士であれ。とか、強さだけではない何か。意外にも、武道大国である日本では、常に命題として、知らず知らずのうちに抱えている。その特異性は、世界スポーツである柔道が、柔道とJUDOの違いにすらなりつつあるわけで。やっぱ、海外の人は、勝てば全てが許される価値観なのよねぇ。だからこそ、逆に、日本人は、海外に出ても、サムラーイとか言われて、その潔さと誠実さが、評価されるのではないかと。イチローとかマツイとか。古くは、フェンシングの…名前忘れちゃった…

で、もう一つ分かってないのが、髷を切るまで力士だし、横綱なのよ。引退会見をしたから、即自由なんではない。あとは、親方の問題もさることながら、個人マネージャーが一番悪いと私などは思います。本場所中に、飲みに行こうとしたら、止めんかい。泥酔するまで、飲ますんじゃない。親方も、本場所中に外出させちゃダメだよなと。

引退後タレントって、テレビ局が騒いでますけど、厳密には、制作会社なんだろうけど、一時の話題性で群がるハイエナ根性よの。結局、新庄も、高橋尚子も、あれだけ騒がれたけど、上手く行ってないもんねぇ。マネージャーにしろ、テレビにしろ、理事会、親方にしろ利権にしゃぶり付く連中に潰されたのは間違いないのかも知れないね、横綱。

あと、モンゴルでの、日本攻撃はしょうがない。正直、停滞しているモンゴルで、唯一、そして初の大国に向けて撃った一射だったわけで、戦後の日本が力道山に沸いたようなもの。シャープ兄弟(と言うアメリカ本国)を倒すことで、憂さを晴らしていた訳で。力道山が、アメリカのレスリング団体から電撃引退を当時してたら、同じ様に騒いでるよね。しかし、ここでも政治利用しようとしている人の影が見え隠れするので、つくづく、ハイエナにしゃぶられる運命なのか、朝青龍関。


アメリカの陰部(2010/02/10)
アメリカはロビイストの国である。ロビイストは必要悪であると言った人もいるが、今回のトヨタ叩きは、明らかに、アメリカ自動車会のロビー活動の成果だし、なにも学習していないアメリカの傲慢さの象徴といえる。

そもそも、アメリカの自動車が零落したのは、現地のニーズを調べようともせず、例えば、左ハンドルのママで輸出しようとしたり、販売国のガソリン事情を無視して、燃料バカ食いする車を押しつけたりして、その間に、小型低燃費の車を開発した日本に対してした事は、日本車の研究でもなく、市場調査でもなく、ロビー活動によって、輸入関税や規制をする事だった。そんな事を30年以上もつづければ、経営が傾くのは当たり前だが、閉ざされた世界の王であるCEOたちは、もはや、正常な判断が出来なくなりつつある。税金投入の公聴会に、自家用ジェットで来たりしたよね?。

敵失を待つのではなく、敵失を作り出すのがアメリカ流でもある。まぁ、本当にリコール隠しだったのか、それとも、ロビイストたちの呪殺だったのか、政治問題はいつか公開されるアメリカだけど、ビジネスに関しては、永遠に闇の中だ。

空気しか読めない、流される民主党も、そんなアメリカの空気に流されて、国内のリコールをつっつくし。まぁでも、制御ソフトのバージョンアップしたならば、少なくとも、新車購入の正規ユーザーには告知すべきだった。パソコンソフトのverupだって知らされる。メンテナンスを売りしたCMを流しているなら尚のことだ。

そういえば、最近、カーディーラーで、車検だの、メンテナンスだの、お気軽にってコマーシャル見るけど、ここ最近だよね?。20年ぐらい前のカーディーラーは、基本的には、売りっぱなしで、修理やメンテナンスは、どっか余所の修理屋に持ち込んで。みたいなのが当たり前だった気がする。修理部を持っているディーラーのが少数だった気がするし。考えてみれば、ずいぶんな殿様商売をしていたものだ。

今回の騒ぎの原因も、詰まるところ、殿様商売のクセが抜けきってない所にあるのだろう。ホントに、制御ソフトのverUP告知をしておけば、ロビイストたちに切り裂かれる事もなかったのだ。バージョンアップは、マイナスイメージと思っているのかしらね?


風なんかと話をするな(2010/02/17)
ネットが浸透してから、風評被害は、風評と呼べないほどに深刻化したような気がする。小石を投げ入れた、さざ波が津波に。ではなく、砂粒を落としたような波でさえ、津波に増幅される。結局の所、個々人が、考える事を止めたがっている。処理能力を超えた情報に対して、遮断フィルターを欲し、かといって、集団からあぶれたくない、仲間はずれになりたくない心理から、ネットの流言飛語を信奉しているのではないか。

いわゆるコピペ厨と言われる人間は、その際たるもので、個人サイトやブログの意見をコピペしたものをさも自分の発案した意見のように振る舞うならまだマシになってきていて、大手掲示板の意見をコピペして自分の意見のように振る舞う事の恐ろしさ。その情報を精査する事も、真偽判定する事もなく、ひたすら盲信する。なんと恐ろしい。脳がないと言うか、魂がないというか、ロボット人間というか。

とは言っても、少し前は、ネットの役割を新聞やテレビが行っていたわけで、テレビ番組でダイエット特集なんかやると、翌日には該当商品がスーパーで売り切れが続出。なんて事はざらだった。 テレビの情報を得意げに話す人間も相当数居た訳で、結局人間ってのは、少しも進歩していない気さえする。ネットが情報の舵取りを行うのを危惧するのは、一つは匿名性であり、個人レベルの発信であると言う事。故意の嘘も、情報操作も、リスク無く行える事に怖さがある。テレビも新聞も、発信した会社は特定している訳で、そこに多少なりとも自浄するフィルターが存在したが、ネットではそれがない。

ネットアジテーターと横文字で言うと格好いいが、気にくわない相手のブログを炎上させるのが楽しみの単なる倒錯者たちもそこかしこにいて、晒されたものは、どう殺しても良いと言う殺人許可証のようなものと勘違いしている、鬱積した連中がなだれ込むわけで。最初に暴動のきっかけを作って、そそくさと逃げるフーリガンそのものと言えよう。

もはや、集団ヒステリーとか、群集心理によって、暴徒化していく。教祖の託宣も同然に突撃してくる狂信者は、肉体的労苦が付随しない分、軽はずみかつ無思慮で行われ、反撃されない(と思いこんでいる)距離からの攻撃は、鬱積の度合いに応じて、恍惚感へと変わっていくのが見えるようだ。

こうした公的なイジメ相手を、遮二無二に探している人間は、閉塞した人間である事が多い。また、閉塞した社会でこそ起きやすい。閉塞した社会とは、希望のない社会。と言える。お金を貯めて、夢を叶える社会から、生きていくための金を稼ぐのに苦労する社会では当然かも知れない。拝金主義が大手を振り、結果だけが求められ、金儲けが手段ではなく、目的となっていく。多少の犯罪も厭わず金だけが正義の世界。金のない人間は、成功者の足を引っ張る事だけが生き甲斐となっていく…中国のネット社会が、まさにこうなってるよね。

例の腰パン問題も、公的なイジメ相手にされたキライもあるが、TPOをわきまえないのは、個性以前の問題。と言うか、私服でやるなら結構。つーか、腰パンやるなら、腰パンやる服装でやって欲しい。スーツでやっても、ただの泥酔したサラリーマンにしか見えない。夜の安飲み場にいくと、あんな格好のオジさん沢山いるよね。21才ってゆとり教育ど真ん中?もう過ぎてる?。監督も監督で、ささやき女将のように「反省してますって言え」みたいな、その場しのぎ主義も、ゆとり教育施行者の発想よね。

で、思ったんだけど、ゆとり教育って、うけた学生だけが悪いイメージあるけど、教育する側も、いい加減な事をしている人が結構居たよねぇ。詰まるところ、ヤミ専従も同然の教員が楽をして、真面目に教育に取り組んでた、静かな熱血先生が一番あおりを食った訳で、正直者が馬鹿を見る社会ほど、閉塞し、希望のない社会を象徴するものはない。


一試合完全燃焼(2010/02/20)
いまだに、アストロは良く読むのですが、太田出版愛蔵版の巻末解説に、庵野監督の解説というか、アストロ感想が入っているのですが、よくよく読むとなんか違うなぁと、感じるところが一カ所あって。

プロ野球はリーグ戦だから六勝四敗で良い。高校野球にしたって、一戦一戦勝てばいい。ってな事を言われているのですが、その一戦一戦を勝つために、余力を残すな、燃え尽きろ。って言うのが、一試合完全燃焼なわけですよ。六勝四敗で良い。って、そのウチの一勝を、勝ち取るためには、完全燃焼が必要だというのが、アストロ魂なんですよ。手を抜いて勝てる試合はないってのが。

おそらく庵野監督は、まともなスポーツ経験が無いのだと思いますが、よっぽどの実力差が無い限り、次の試合の事を考えて、手抜きしたチームや選手は、足下すくわれます。幸いな事に、私は、試合が始まると、全てがぶっ飛ぶタイプなので、そうした打算や手抜きが出来ないタイプで、足下をすくわれた事はありませんが、チームメイトで足下すくわれたヤツは、かなり見ています。試合後にあまりに格下に負けて、泣いた奴もいます。まさに、大門が言っていたという「悔いが残る試合というのは、気迫が足りないからだ。全力を出してないからだ」と言う状態。あ、私もあるや、引退後の後輩との紅白戦で、なめてかかったら、マジ負けしたという。三ヶ月練習から遠のいていたとはいえ、成長ぶりにビックリしたという。

スポーツに限らず、一試合完全燃焼っていうのは、常に必要なんじゃないかと思うんです。例えば、役者さんで、端役だからって手を抜いたりしたら、監督とかから次はあいつ呼ぶまい。と思われるでしょうし、料理人にしたって、一度でも手を抜いた料理を出そうものなら、それを食べた客は、二度と来ないはずです。仕事ってのは、すべからく、一試合完全燃焼なハズなんです。特に、創作業はね。

次があるって言うのは、ある程度の立場を勝ち得た人の特権というか、驕りであり、それをいさめる意味でも、一試合完全燃焼ではないかと。そして、完全燃焼したけど、結果を残せなかった人への慰めというか、また立ち上がれ!って意味で、次がある。って事なんじゃないかと。やる前から、次があるってのは、スカし世代の逃げ口上なのではないかと。もちろん、気を楽に持つために、全五戦だから、二つは負けられるんだ。と思う事は必要ですが、それは、死力を尽くして戦う事が前提での心構え。このくらいやれば、良いだろ、立派モンだ。とか、自分で殻を作ってませんか、壁を作ってませんか。言い逃れしてませんか。

明日は、今日あっての明日。今日負ければ明日はない。リョウ坂本もそう言ってます。さて皆さん、完全燃焼してますか?


おしゃれさん(2010/02/25)
買い物をしていると、80ぐらいのおばあさんが、金髪のカツラ…カツラじゃなくて、ウィッグって言うべきだな。をかぶってまして、まぁ、ほとんど栗色の金髪で、どはでな金色ではないのですが。あまり高級そうではなく、10代の子とかが、おしゃれ用にかぶるような、ウィッグでした。いわゆるハゲ隠しのカツラは、いかに自然に見せるかという、カツラメーカーには申し訳ないですが、不毛な努力をしている訳で、自然に見えるものは、かなり値が張るし、やはり生え際とかがおかしいんですわな。

一番どうしたものかと思ったカツラは、本当にエナメル毛丸出しのデッキブラシみたいなのを乗せてるお爺さんがいて、それも、明らかにずれてて斜めになってて、エナメル毛は、真っ黒でツヤツヤなんだけど、自毛は真っ白で、腰がないので、もうどの方面から見ても浮いている訳で、それでも隠したいか。とか思った訳ですが。

逆に、上記のお婆さんみたく、ハゲ隠し。と言うネガティブなカツラでなく、おしゃれとしてウィッグとして被ってます。って言うのが新鮮というか、格好いいというか、おしゃれさんだなと。高い金出して、白髪交じりのカツラを買うよりも、金髪のおしゃれ用ウィッグのが良いんじゃないかと。ただまぁ、家族は、80ぐらいのお婆さんが金髪ってのは、ちょっと恥ずかしいかもなぁ。とか思いましたが、でも意外と孫娘からのプレゼントだったりするかも知れませんなぁ。

隠すとコンプレックス、見せれば長所なんてのを今作った訳ですが、本当に、コンプレックスと長所は紙一重。背の高い女性なんてわかりやすくて、ホントに背が高いのを気にしているですわ。でも、周りから見れば、背が高くて格好いいなーって思われている訳で。ホントに紙一重と思ってます。



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