十月の夢酔

兵法に勝たんと思う心こそ仕合に負けるはじめなりけり
−柳生十兵衛三厳『月之抄』


天才とサヴァン症(2002/10/1)
水木しげるの自伝とも言える本を立ち読みしていたら、どうやら水木先生も自閉つーか、サヴァン気味だったようだ。3歳までろくに喋らなかったそうだし、小学生になっても、あまり舌が回らず、「茂」を「げげる」と言ってしまい、以来、あだ名が、「ゲゲ」になったそうだ。

水木先生の幼少期は、コミュニケーション障害の気があったようで、他の兄弟が遅刻を恐れて、朝食抜きで登校するのに、水木先生は他の兄弟のぶんまで朝食を平らげ、堂々と遅刻する。まぁ、堂々と遅刻するまで、紆余曲折があったらしいず、その際も、相手が諦めるまで、弁解することなく、黙秘と遅刻を続けたそうな。

天才というのは、おおむね不器用だ。天才と呼ばれる人たちが、自己を表現できる手段は限られている上に、かなり限定された視野しかもっていないので(だからこそ、コミュニケーション障害なのだが)、周りからは理解されない。となると孤立する傾向にある。

イチローも、人付き合いの良い方ではなく、部活が終わっても、一人バッティングセンターで黙々と打ち込んでいた。と言う話を聞く。

スポーツ、運動の天才の場合、サヴァン症をもっているのだろうか?。イチローや、松井秀喜の幼児期を知りたい物だ。デブタレントの松村さんも、自閉的天才と言えるだろうね。あのテレビ番組に関する驚異的な記憶力は、ただ者ではない。

そうした才覚は、多くの場合発露する前に、親や教師によって、矯正される。個性を没個性化する事で、社会に適合させる。水木先生は「子供はみんな天才で、超能力を持っている。その能力がどんなものかを見つけだすのが、本当の教育だ」といっておられた。

社会主義者や共産主義者が気がついているかどうか知らないけど、それらの中で、個性は害悪である。没個性で画一化された集団こそが、尊ばれる。アリやハチのように…

それが役に立つかどうか、金になるかどうか、尊敬されるかどうかは別として、みな何かの資質、超人的な資質を持っている。ただ、それに気がつかないだけだ。ペンギンが、飛べないことを思い悩んでいるにすぎない。私も、山に住むペンギンの一人だ。私の海は、どこにあるのだろう。


路上観察(2002/10/4)
人間をやたらと、分類・体系付けたがるのも、どうかと思うけど、ついついやってしまう。

運転が下手なヤツほど、信号無視をする。
制限速度を遵守し、後ろの人間にストレスをかけ続ける人間に限って、信号が黄色から赤になろうかというのに、平然と交差点に突入するのはなぜなんだろう?。

たぶん、自分のリズムを崩せない人…もしくは、場の空気が読めない。時流の流れをつかめない人なんだろうけど…高速道路の合流とかも下手なんだろうなぁ…とか、思うのだけどどうなんでしょう。その場の流れ、リズムをつかめたら、分かりそうなモンなんだけど…

歩くとき、腕のフリが大きい人は自己顕示欲が強い?
モールを歩いていると、前の女性がやたらと腕を振るので、困ってた。さながら、閲兵行進とか、軍事パレードの様に腕を振るのだ。身なりは、これから出勤?と思わせるような、ウォータービジネス風であった。そこで周りを留意してみると…流行を追っかけたり、アニマルプリントを着たり、派手な服装をしている人は、腕の振幅が大きい。反面、地味な服装の人は、腕のフリが小さい。

腕の振りが大きいと、自己顕示欲が強いと言うか、自分に自信があると言うべきか…腕の振りが小さいと、気が弱い、自分に自信がないと言うか、他人の迷惑を心得ているというか…ま、多分裏表なんだろうけど。腕の振りが小さい人の方が、気が利くと思うのだけど。

運動学的に考えると、腕を振るのはバランスを取る為なので、腕の振りが大きいと言うことは、バランスの悪い歩き方。と言っても良いんじゃないかな。もしくは、足だけで歩いている人。全身を使って歩けば、バランス(重心)は崩れないはずだから…武道の達人の歩き方は、静かなもんでしょ?

全然関係ないけど、つんくはそろそろ告訴されるんじゃ無かろうか?。松浦あや。だっけ、アレの曲が店でかかったとき「うわ、懐かし。リッキー・マーティンのカバーした、郷ヒロミのヤツ?」と思ったら、松浦あやでやんの。


ジャンク(2002/10/5)
何度か書いたと思うけど、私はゲームジャンキーだ。酒や女、クスリにも逃げ場がない私にとって、唯一のお手軽な逃避先と言って良い。それが為に、ゲームに対して、かなり真剣だ。単なる性格かも知れないけど。その辺の歪んだ真剣さは、ゲームレビュー見てもらえれば分かると思うけれど。

私に言わせれば、一般の人たちが、頭を無くして、考えることを止めてるだけと思うんだけどねぇ…

まぁ、それはともかく、そろそろ禁断症状が出ているのですが、ハズレのないゲームにしようと思うと、間違いなく、パワードール5なんだよね。とはいえ、イリュージョンの3Dものに耐えうるPCになったので、ちょっとやってみたい気はする。試してみたいじゃん?(笑)

突発的に、麻雀がやりたくなって、まーじゃん黙示録を再プレイなんかしたけど、こっちがリーチをかけると、残り三人が現物を切るので、辟易。

別に、全部買えば良いんだろうけど、MT14が、二万三千円一括完納のみ。って言うので、散財。ホントは、無線LAN内蔵ルータモデムを買う予定だったのになぁ…

PBM関連から、ここに来ている人なんて、まず居ないと思うのだけど、MT14で、テラネッツがPBMをやめます。MT11からMT13まで、あまりにグダグダで、会社側のやる気の無さにうんざりはしていたのだけどね。

WTって新機軸へ移行するのだけど、結局、WTは豪華で有料、基準の甘い読者参加企画でしかなく、人と人、キャラクターとキャラクター、マスターとプレイヤー、プレイヤーとプレイヤーの、積み重ねが物語になる。と信じている私にとって、一話かぎりの単発の一発芸では、コントは出来ても、物語は生み出せない。と思ってる。

しかし、実状はと言うと、これを面白い。と言う人が多いらしい。ま、楽しいだろうね。独りよがりなセックス同様、入れたいときに入れて、出したいときに出して、自分の都合のみを考えて、気持ちよくなれば良いんだから。

上辺だけの快楽だと言うことに、気が付くことなく、その快楽に溺れていくのだろうな。頭を無くした人たちは。虚しさを感じないのかな…独りよがりな物語がやりたいなら、同人小説でも書きなさいっての。


心波(2002/10/7)
先日、つーか昨日、チャンネルを回していると偶然に「ろみひー」と繋がり、しかも、偶然にも、漫才師「中川家」のちっちゃい兄ちゃんが、パニック障害であったことを、告白していたのだが…

相手が悪かった。番組のメインがヒロミ、レギュラーが飯島愛と大竹まことだ。パニック障害とおどおどした挙動を混同しているし…まぁ、一般認識からすれば、あの反応でも仕方ないのかも知れないけど、中川家剛(兄)が、揺り戻さないか心配だ。

パニック障害に関しては、PTSDinfoとか、検索エンジンにかければ、ゴロゴロ出てくるけど、医者、病院関連より、患者さんの運営しているサイトの方が良いだろうね。体験者じゃないと、分からないし。下手すると、失神、嘔吐、過呼吸まで行くらしいからなぁ…

私も、ごく微弱のパニック障害もどきになったけど、ツライ…つーか怖かったし。もどきで、これだもんなぁ…やっぱり、一般の理解ってほど遠いんだなぁ…

ま、本題はそっちじゃなくて、大竹まことが、何かに取り憑かれたように、中川家剛を非難していた。「なんの芸もないヤツが、舞台に出るから、バニックになるんだ」「NSCでなにも得ていないヤツが舞台に出るな」など、言っていた。

ヒロミが必死でフォローするほどに、鬼気迫り、情け容赦のない言葉責めで、見ている方が不快になるほどだった。

一般に、いじめをする側の理由として「見ていてムカツク」と言うのが上位に食い込むようだが、まさにその状態だったのだろう。しかし、なぜ、見ているとむかつくのか。

考えられる理由として、脳波があるのではないだろうか。当人が、外部に影響するほどの強烈な脳波を出しているかは、別として、視覚ないし聴覚で、とらえた人間が、イライラとする脳波状態に陥る物を発散しているのではないか。

癒し系と言われるタレントは、実際にα波を出しているわけではないだろうが…出してるのかな?…癒し系タレントを見た人間が、α波が喚起されるからこそ、「なんか良いよね」と言う状態なのではないだろうか。

逆に、見てるとムカツク。生理的にダメ。というのは、シータかベータ波が喚起されるのではないだろうか。反面、受信側も、大竹まことの様に、過剰に反応し、即座に臨界点に達する時点で、異常があるといえよう。

いじめは、100%いじめる側が悪いのであるが、いじめられる方も、相手が悪いと言う一点に逃げていても仕方あるまい。自衛、自己改革の一点として、挙動の矯正をしてはどうか。

独学では難しいので、勧めるのは、古武道だ。現在流布しているスポーツ武術では、悪影響を及ぼしかねない。動く禅。とも言われる古武道こそが、適任だろう。武道により、自己に自信を持ち、泰然自若とした心を、つまりα波を放出できるようになれば、完璧だろう。

そういえば、武道にまつわる逸話として、「柳生宗矩が虎をにらむと虎は脅え、沢庵が虎に向かうと、猫のようにのどを鳴らす」と言う。この武道家の境地の差、とされる物。参考になりはしないか?

あ、あと「芸のないヤツが…」と言った大竹まことだけど、アンタも芸があるのか?。ヒロミは?。飯島愛は?。なにより、B21スペシャル、シティーボーイズ、中川家、一番面白いネタをするのは、中川家だと思うぞ。新人賞も取ったし。

なにより、なんの芸もないヤツが…と言ったら、今のテレビの芸能界。ほとんど、みんな退場だ。


ストックホルムとリマ(2002/10/10)
相変わらず、リサーチの甘い「不思議体験あんびりばぼー」だが、なにげに、ペルー・リマ日本大使館占拠事件をやっていたので、ダラダラと見た。

あんびばぼーな体験なので、必ずや、ストックホルム症候群と、リマ症候群が出てくるだろうと思っていたのだが、なんか、世界貿易センターテロ事件を考えてか、テロリストも人間だ。とか、暴力ではなにも変わらない。と言っていた。

アホか?、最初に暴力を振るってきたのはテロリストであり、人間としての尊厳や、基本的人権を強奪したのもテロリストだ。番組全体が、ストックホルム症候群に陥ってるわ。

ストックホルム症候群というのは、被害者(人質)が、犯人を良い人だと思いこむことで、精神の安定を図ろうとする状態。リマ症候群は、逆で、犯人が、被害者に精神的な繋がりをもってしまうこと。

リマ症候群は、その名のとおり、ペルーのリマ日本人大使館占拠事件でのテロリストたちの心理状態から生まれた症例。4ヶ月にも及ぶ、監禁生活の中で、若い下層のテロリストたちは、父親ほどの歳の大使などを、父親として見ていたようだ。

監禁生活で、各国の人質が母国語を教えてたりしていて、青木大使も「写真集の単語ぐらいなら、日本語を拾い読みできるようになっていた」と言っていた。

番組中でも、放送されたが、絵をほめられた若いテロリストが、誉めてくれた人質を殺せなかったのは、ヒューマニズム…と言えばヒューマニズムなのだろうけど、リマ症候群によって、家族のような認識を持っていたからだ。人質に夢を語る(キューバに行ったら、コンピューターを勉強する)と言うのも、リマ症候群の典型であり、家族や教師のような感覚に陥っている。キューバの位置を地図で教えたりもしたとか、しないとか。

逆に人質の方も、ストックホルム症候群に陥っていて、番組を見ていると、未だに脱却できていないようだ。大使館職員にしてみれば、息子や生徒を殺されたかの様なものだ。ゴミを捨てに行った職員が逃げ出さなかったのは、残された人たちの事を考えてだが、残された人の中に、若いテロリストも入っているのかも知れない。

突入時にも、実際には、若いテロリストたちは、発砲できなかったようだ。特殊部隊側の被害者は、少佐と中尉と言う、指揮官階級なので、まず誤射。同士討ちの可能性はかなり高い。

足を撃たれた人質も、どっちの弾が当たったのか、調べて欲しいものだ。降伏したテロリストを、全部射殺したのも、こうした同士討ちや、人質への誤射を隠蔽するためではなかったのか…


新星(2002/10/13)
トーキョーN◎VAの小説ブレインハンターを発見、読了。うーん…読みやすいね(笑)。良くも悪くも、当時乱立したライトノベルだねー。続きが出ないのも納得だねー。読み終わっての感想は…なんかしっくりこない説明だなぁ…って感じ。テーブルトークのシナリオだったら、納得だけどねー。

短肢症の子が、育ての親にサイバーアームをプレゼントされる。ってRPGマガジンのメタルヘッドのコーナーで見たような気がするんだけど、あの記事書いてたの、吉森さんだったのかなぁ…。

良くも悪くも、サイバーパンクものの定番。バイオコンピューターものなんだけどねー、特に目新しさもないし、N◎VAのノリも薄いし、キャストにおんぶにだっこかなぁ…弾王がラッキーの護衛に出てくる(ストーリー上の)理由は無いし、新キャラのメルトダウンのパートナーも無意味だ。

そもそも、ラッキーそのものの出番も展開としては強引な気がする。まぁ、CDドラマのノベライズらしいんで、全員出さなきゃ行けないんだけど、CDドラマの出演すら、なんかなぁ…って感じ。

まぁ、N◎VAシリーズの失敗作、オーサカM●○Nの著者としては、絡めたかったんだろうけどねー。バイオトロンはどーかなー(と言いつつ、私も失敗シナリオがあるんだけど・笑)

でも、バイオトロンが建物ジャックしないのは、さすがかなぁ…バイオトロンネタの行き着くところは、みんな同じかーって感じですね。やっぱり、ニューロマンサー三部作と比べるとニューロマンサーはAIだけどさ。ま、バイオトロンもAIなワケで…シリコントロンかバイオかのハードの違いだし。

ギブスンとかと比べると可哀想だけど、比べちゃうよねー。結局、ストーリーのロジック、特にバイオトロン関連は今ひとつ納得できないし、アクションも薄いし、なにより、N◎VAノリがイマイチ喰いたりねェ。

買う人も、読む人も、N◎VAのファンで、N◎VAに関する基礎知識は確実に持っているはずだから、もっと飛ばしてもよかったんじゃないかな?。

まぁ、吉森さんはシナリオライターであって、小説家じゃなかった。って事なんだろうね。両方の資質を持った人はまずいないからねぇ…伏見さんとかは、小説家だから、伏見さんのシナリオはプレイしにくい。ちと、演出過多で、素人にはやりづらかったりする。

プレインハンターと一緒に買った、チャンドラーの「大いなる眠り」を続けて読んでるんだけど、その密度の違いに笑っちゃうわ。チャンドラーと比べると可哀想だけどねー(笑)。

それにつけても、ギブスンのすごさを実感する。サイバーパンクで、あれだけの密度を展開できるのはすごいわ。ま、もう一回読んだら、売るかな。部数少ないから、巡回させたいしね。


ブレインハンター(2002/10/15)
二回目読了。なぜ納得できないか、判明しました。ネタバレになる上、読んでない人置いてけぼりだけど、まぁ、それはいつものことなんで(笑)。ただ、この本は捜しても見つからないだろうからなぁ…

ブレインハンター(ドロイド)が、ワイヤ&ワイヤを、強引に抜き去ったのはなぜ?。まだ、テストを繰り返していたから?。違法コピーのエラーワイヤ&ワイヤを狙っていたのかな?。その辺は、全く語られていないので謎。それがどうにも、私の意識にひっかかっていたらしい。

あと、バイオトロン関係で疑問は多々あるけど、当人も科学考証よりも、ノリ重視。B級っぽいサイバーアクションがN◎VAなんだ。と言っているし、私もそう思うので、あまり追求はしまい。

BT2000の行動原理に若干矛盾があるのは、見逃せないが…テーブルトークのシナリオならともかく、小説としては致命的かなぁと…

根本的に、バイオコンピューターのパーツは成長しないハズ。脳は記憶を固定化する事はあっても、初期化は出来ない。忘れると言う行為は、記憶容量を初期化しているからではなく、最初から記憶していないか(聞き流していたか)、その記憶の使用頻度が低いために、電流が通らなくなるためだ。シナプス接続が切れるだっけか?。

頭の回転が速いというのは、瞬時に必要な記憶を取り出せる人のこと。シャーロック・ホームズも「知っている事と、覚えていると言うことは違う」と言っているし「ボクはただ、頭の中に引き出しがあって、きちんと分類・整理してあるだけさ」と言っていた。様な気がする。

バイオパーツは、集積回路としては使えるが、記憶装置としては、不適当だ。人は魂があるから考えるのか、考えるから魂があるのか。記憶と意識、記憶と人格、魂と記憶。記憶を移せば、魂も移るのだろうか。

なんつーかさ、小説もどきリプレイ(自分を誤解しているシナリオライターが良くやる方式)猟犬達の午後あたりから、制作スタッフに、N◎VAへの愛情が消えていっているのは、薄々感じていた。FEARの人たち。もうN◎VAには飽きたでしょ。システム的には、手の加えようがないし。

だったら、シナリオに凝りましょうよ?。稼ぎにはならないだろうけど、シナリオモジュールを沢山出すのが、長寿の秘訣だよ。まぁSSSのシリーズなのかも知れないけど。システム的には、へっちょろぴーなD&Dが未だに、愛されているのは、異常なまでのシナリオモジュール数にあると思うのだけどね。

ま、シナリオの書式統一もしないような業界だったし、目新しいもの作るしか、儲からないんだろうねぇ…最前線からの要求は、いつもこうだ。もっとシナリオを。もっとシナリオを。


考える(2002/10/17)
もしかしたら、本文として書くのは初めてかも知れないなぁ…

ゲームレビューのページで、ニーチェの言葉を引用したり、参考文献のページ、歴史観のページでも、書いたとは思うのだけど。まずは疑って欲しいのです。

今、私はお前たちに命令する。私を見失い、お前たち自身を発見せよ。
お前たちがこぞって私を否定したとき、初めて私は、お前たちの許に戻ってこよう。
ニーチェ『ツァラトゥストラかく語りき』より

この言葉通り、全ての私の文章は疑って下さい。疑問という興味が沸いたのなら、自分の目で見て、自分で感じて、自分で考えて、自分の価値観でもって、判断して下さい。

「この管理人はアホだ」「この管理人は見る目がない」「この管理人は、ダメだ」
どうか、私を否定し、その根拠を明らかにして下さい。

私は、私を否定されることにより、自分とは違う視点を手に入れ、異なる価値観に触れ、私は、成長することが出来るのです。賛同のみを選び出し、薄い殻に閉じこもる気はありません。

私は、どんな表現物であれ、世に出した瞬間から、その表現が内包する意図、つまり作品の解釈は、受け手の感性によって、解釈されたモノが、唯一の正解になる。と信じています。

ですから、私の文が、どんなに悪意をもって曲解され、意図しないことで非難され、酷評されても、私はなんの行動も起こしません。

自分の意図を伝えるだけの技量が無かったことを嘆くだけです。意図しない事、つまり考えても見なかったことを指摘された事に感謝します。そして、自分の意図が、確実に伝わるよう、努力します。世の中に迎合し、媚びるのではなく、意図を伝える技量を磨くつもりです。

その意図そのものが間違っていることもあるでしょう。知識の無さにも気が付くでしょう、だからといって、その過ちを、無かったことにしてしまうのは、間違いだと思っています。

私がなぜ過ちを犯したのか、それが間違いだと判断した理由、そんなモノも、いえ、失敗や間違いだからこそ、よりよい糧となるのです。歴史とは、過去から未来を学ぶもの。と信じています。歴史上の偉人たちの失敗の、なん万分の一の価値でしょうが、私の失敗も、お役に立つと信じています。


BlackOut(2002/10/23)
私は、よく立ちくらみを起こします。長時間立っていると倒れる方じゃなくて、急に立ったりすると、倒れる方。

本日も、風呂上がりに、立ちくらみが起こり、視界が歪んで、くらくらと回り始めたので、またかってなもんで、意識をしっかり持ち、血液が脳に到達するのを待ったのですが、気が付くと、床に倒れてました。

浴室のドアはガラス製なのですが、きっちり閉めてなかったことが幸いしてか、割れることはなかったのですが、おかげで浴室に倒れ込んでしまいました。

もう数歩後ろだったら、浴槽に頭ぶつけてたなぁ…って距離でした。180pの83sが、意識なくし、ドアを押し開けるぐらいの勢いで、浴槽に頭ぶつけたら、死ねるかな?。まぁ、ぶつけなかったので、神か悪魔か知らないけど、まだまだ解放してやらないよ。と言われたような気がする。いいチャンスだったのだが…こんな意地悪は神の方かな?

結構、笑えるのが気が付いたとき、後ろ受け身の姿勢取ってるのな(笑)。普通、意識なくすぐらい転倒したら、床にぐったりしてそうだけど、意識が戻って、最初に気が付いたのが、「首が張ってるな」だった。よくよく見ると、アゴを引いて後ろ受け身してるんだわ…これが(笑)

で、今一番痛いのが、右膝。仰向けに転倒したので、尻とか、背中とか打ちそうなものだけど、右膝。

意識無いから、想像だけど、転倒するときに右足を開いて、浴室への入り口に膝を引っかけて、ワンクッション置いた模様。今見たら、右膝に「たんこぶ」が、出来てるし(笑)…てゆうか、私の身長なら、間違いなく浴槽で頭打てるのに、打ってないのは、足で引っかけたおかげだろうか?…浅ましいな、俺。まだ、生にしがみつくか…肉体よ…

さて、こうした動きも無念無想の動きなんでしょうかね?。いや、ちと知人(剣術)と、無我の一撃に付いて討論しているので。相手の隙を観て、身体が勝手に動くのは、無想なんかなぁ…実は、バイクで転倒した時も、右側に倒れ込んだハズなのに、バイク共々、左側に倒れていて、ダメージも右側に集中してた事もあったなぁ…

やっぱ、右利きなんだなぁ…実戦離れて、はや十年…反射は鈍ってないみたいだ…腰痛がなければ、相撲部屋への推薦の話もあったしねぇ…県の柔道協会会長に、高校大学世話してやるから国体出ろと説得…って何度目だ、この話。過去の栄光は捨てろ。俺。

ともあれ、起きあがり型の立ちくらみの人は、慣れているからといって、踏ん張らず、素直にその場に座りましょうね。


現場検証(2002/10/25)
と言うわけで、現場検証。膝の傷は、タオルかけの角と一致。ウチのタオルかけは、丸じゃなくて、四角なので。

一番痛む場所も、正面を向いて、膝を入り口にひっかける様に足を広げると、痛む位置とピッタリ一致する。

しかし、タオルかけなので、けっこう位置が高く、腰の高さまで上げなくてはならない。ちょっと無理があるかなぁ…とはいえ、ドアに当たって、向きが変わって打ったとしたら、傷は、垂直方向付くはず。傷は、足首と平行に付いているので。

バイクを取りまわしたとき、力を入れると肘が痛いんだので、それなりに打っているみたいだけど、力入れなきゃ痛まないのでねぇ。あと、右の股関節と、右足のくるぶし(外側)も痛む。

とりあえず、ドアに当たって横向きになったとしても、膝の傷はもっと長いはずだし、落下時横向きになっているはず。一番ダメージがデカイのが、膝と言うのも、故意に足を開いた証拠だろう。

ちなみに、浴室へのドアの正面は、洗濯機で洗濯かごが乗っており、また、曇りだったので、乾ききらない洗濯物がそこかしこに干してあった。正面に倒れ込んだのなら、それらがどうにかなっているはず。

やはり、真後ろに倒れ込み、ドアを押し開け、浴室に倒れ込んだのだろうなぁ…その際、足を開いて、入り口に引っかけ、踏ん張ろうとした。と言うのが真相かなぁ…意識が戻って、気を抜いたとき、頭が床について、「いかん、髪が濡れる」と思って、再度頭を上げたので。

って、今さらながらに、背中が痛み出したよ(笑)。背中は、全面が痛いので、やっぱ真後ろかな。

足じゃなくて手で踏ん張れば良さそうなものだが、さすがに意識が無いと握力は出ないんだろうなぁ。握力の強弱と、意志の強弱は意外と関係あるらしいし。

意識、特に血液が脳に届かないタイプの貧血なんだから、もし、無意識に足で踏ん張ったとしたら、なにが足を動かしたんだろう。ハーバードウェストの言う通り、脳はなくても、身体は動くのかなぁ…

昔から、意識というか記憶がなくなると、ファインプレーとか、試合で金星を連発してたしなぁ…身体が勝手に動くことと、無念無想は同一なのか?。私は違うと思う。

あくまで、相手を観ていなければならない。無と無意識は違うし、無我と無我夢中は違うし。加えて言うなら、無念無想は、剣士、格闘士としては最高の到達点かも知れない。でも、武を体現するものとしては、入り口なんじゃないかなぁ?。大悟した剣豪が、晩年は剣を持たず、丸腰でいたのは、そういうことなんじゃないかなと、思う次第です。


術後経過(2002/10/25)
別に手術したワケじゃ無いから、術後では無いのですが…頭痛い…あと、脳のレスポンスがワンテンポ遅れる。情報を視認して、えーと、と一泊おいて、それが文章と理解する。そして読む。と言うタイムラグが…頭打った様な、ぼーっとした感じが続く…まぁ、風邪気味でもあるので、原因はどっちなのやら。

脳に血液が行かなくて倒れたんだから、まぁ、多少なりとも脳にダメージは出てるでしょうなぁ…母方の祖父母の死因は両方とも、脳溢血なので、遺伝的に脳は弱いかも知れない。

母親は、潔癖症と言う名の細菌恐怖症(鍋モノがイヤ、吊革も持ちたくない、公衆トイレなんてもってのほか)だし、今冷静に考えれば、偏執的な所も、異常に多い。新聞は「**新聞」と言うタイトルが出るように四つ折りにしないと、キレるのだ。その他、反復行動(外出時、鍵の開け閉めを何度も繰り返す)とかもある。

ちなみに私は離人感持ち。自分のことを客観視、出来るのね。客観視と言うか、他人のように眺められる。と言うのが正解だけど。狂気も遺伝…と言うか、私は植え付けられたのだけども(笑)。

あー、話がそれた。離人症持ちの表層の精神、と言うか意識は、特になにも感じていないのだけど、深奥の精神や、肉体の方は、死を側に感じたらしく、倒れた当時は、性衝動が結構ありました。金さえあれば、買いに行ってたな。

何となく前線から、後方に戻ってきた兵士が、女遊びに浸ると言うのが、理解できた。本能的に、自分の遺伝子を残したいのではないだろうか。まぁ、飲む打つ買うの他に、遊びがない。と言うのも理由だろうけど。

他にも、誰かと触れることで、単純な皮膚感覚だけでなく、言葉や精神的なふれあいも含めて、自分が生きていると言う事を認識したいのではないかと思う。抱擁と言うのも、生物の本能なのかも。ちょっと、歪んだ人は、他人を傷つけることでしか、自分を認識出来ない人もいるわけだけど。

転倒時から、誰彼に言っているのだけど、誰も心配してくれないし、大丈夫の一言もくれないので、かなりへこんでます。かなり深刻にダウナーです。鬱の入り口にいるのが分かります。どうせ俺なんて…とか、楽になりたいと、口の中で拳銃うつ想像してたりします。

ってのを、分析できる辺り、離人感出てるのかしらん…ま、そんな精神状態なので、やたらイライラしてるのと、ぼーっと(実は凹んでいる状態)しているのを繰り返してます。躁鬱とか、癇癪とか見られそうだな(笑)。

あ、術後でなくて、事後経過か(言葉が出なくなってる)


演技(2002/10/27)
少し前の話だけど、ワイドショーで、新聞記事を読み上げるコーナーで、某女優(?)さん(別に実名あげて良いのだけど、うるさ方もいるので)の記事で、脚本家かな?のコメントが記載されていた。

「彼女は凄いよ。まだ、若いのに役に歩み寄るところが全然なくて。脚本の方を変更してます」と言う趣旨だった。私は、ハタと思いとどまるのですが…『役者にとって、役に歩み寄らない』というのは、誉め言葉なのか?。

演劇・芸能に知識どころか、興味も薄いので、歩み寄ると言う言葉の真意は測れませんが、役者というモノは、制作側、脚本、演出、監督などが、作り上げたキャラクターを演ずるのが基本なのでは?。

制作側の想定するキャラクターを飲み込んだ上で、役者自身が、このキャラクターなら、どう考え、どういう台詞を言うか。と言うのを自然とこなせるようになったとき、キャラクターが良い意味での一人歩きをする。と言うのではないでしょうか?。歩み寄るよらない以前に、役と一体化せずに演技って出来るのでしょうか…

これはまぁ、脚本・監督からエキストラまでやるTRPGのマスターとしての感覚ですが。

立ち返って「彼女は凄いよ。まだ、若いのに役に歩み寄るところが全然なくて。脚本の方を変更してます」と言う言葉を、私は「彼女は、役作りが全然出来てなくて、制作側の想定したキャラクターに到達しそうもないから、脚本の方を歪めて、何とか対応してます」と言う嫌味にしか取れないのですが…

「役に媚びるところがない」と言うのなら、分かりますが、文芸担当がそんな間違いをするわけもなく…芸能界では、歩み寄るというのは、媚びるとイコールなんですかね?。

私の無知による歪んだ解釈。脚本家の間違い。脚本家は嫌味で言ったが、記者が真に受けた。とか可能性は多様に広がりますが…真相はいかに。なんにしても、制作側が、役者に媚びたら終わりだと思う。昨今の、盛りの終わった人気コミックのドラマ化ばかりと言う時点でTVが死に体なのが、如実ですね。

加えて、かの若い女優さんは、連続ドラマに二本出ていて、全く別な役を見事にこなしていると評価していましたが、少なくとも、私からすると…まぁ、止めましょう。二役で凄いというなら、声優さんたちは、主役ではないけど、一人三役とか平気でやっちゃうよね。下手すると、動物、赤ん坊、園児、大人とか、性別も年齢も入り乱れていたりするし。

ま、映像によるすり込み(画面に子供が出ていれば、子供の声と思いこむ)もあるでしょうけど、演技力で言ったら、そこいらの芸能人は足下にも及ばない気がします。未だに、シーマ・ガラハウと、くれよんしんちゃんの風間くんが、同じ人だなんて…


ナチュラル(2002/10/28)
F&Cのエロゲーではなくて、映画の方。例のごとく、チャンネルまわしていたら、NHKでやっていたので、そのままずるずると、と言うより、きっちり引き込まれて見入ってしまいました。

東京魔人学園に出てきた、ワンダーボーイと言うバットの元ネタここかなぁ…と思いながら、見ていたのですが、ラストの盛り上げ方は、さすがだねぇ…結果は、分かっているのに、燃えますな。やはり、溜の演出が出来るという点で、サッカーよりも、野球の方が、映画に向いている気がしますね。

日本版メジャーリーグと言われる「ルーキー」は、見ていないので何とも言えないのですが、やはり、野球は点を取ってなんぼのゲーム。主人公は投手よりも、打者の方が派手に演出できるなぁ…とナチュラルを見て思いました。

三振で決着。よりも、ドカンとホームランの方が、盛り上がるってモンです。実際に、映画「メジャーリーグ」でも、ラストで三振を取るチャーリー・シーンよりも、膝を故障しているのに、ツーアウトから、スクイズかますシーンの方が盛り上がりました。私は。

メジャーリーグや、フィールドオブドリームスよりも、メジャーに上がれないキャッチャーが主役の…タイトル忘れちゃった。野茂よりも先にトルネード投法してたヤツ。の方が好きなんですが、ナチュラルの方が、さらに気に入りました。

ポジション的には、フィールドオブドリームスの様なシリアスモノと、メジャーリーグの様なコメディーの中間な感じのするナチュラルです。野球でドラマを作るのではなくて、ドラマの中に野球があったので、気に入りました。ちゃんと人間ドラマがあって、悪役がいて、葛藤があって、無いのは選手間の友情ドラマかなぁ?

ドラマの中に野球があるのは好きなんだけど、タッチとか、あだち充のはダメなんだよなぁ…何でだろう?。恋愛がベースだからかかなぁ?


逃避先(2002/10/28)
なんで、酒に逃げられないかと言うと、酔わんのですわ、私。

そら、飲むと血流が良くなって、体温が上がり、心拍もあがるのですが、そこ止まり。その先にあるはずの、ほろ酔い気分とか「気持ちよくなって、眠くなる」と言うことは、一切ありません。困ったもんです。

だから、酒呑んで、壊れられる人はとても羨ましい。酒呑んで暴れたり、笑い出したり、いい気分で歌い出したり、酩酊したり、介抱されたりしたいもんです。

一度、知人との飲みで、限界越えても良い?と確認を取った上で、挑戦したのですが、ややテンションは上がりますが(普通の会話で盛り上がった時と同じ程度)、そこまで。平時の理性と記憶を保ったまま、肝臓の限界を超えると、おう吐。それじゃ、酒呑んでもつまらんわな…。

どうやら、アルコール程度では、私の理性は消せないらしい。量ですが、吐いたときは、小一時間で、ビール二リットルにワイン750ミリリットル。ま、一本ですな。どっちかというと、少ないですね。少ないですよね?

アルコールを完全に飲まなくなって、数年経ちますので、どんどん弱く…と言うか、完全に酒をマズイと思い始めています。苦みを美味いと思うほど、大人な舌では無いですし、そもそも酔えないので、酒の席が楽しくない。

飲み始めが小5で、いやいや飲まされてましたので。体重制限のある格闘技をやっていると、体重を増やすため、食欲増進もかねて、アルコールは使用されます。まぁ、私のいた団体は、勝敗に固執するグループでは無かったので、合宿という名のキャンプで、よった父兄に絡まれて、ビールから、ブランデー、いも焼酎までを飲み比べされられた程度ですが(笑)。

中学や、高校で、憧れから飲酒した人たちとは、スタートラインが違いますので…高校の文化祭の打ち上げとかで、カッコつけてがぶ飲みしている横で、チビチビやってた私です(笑)。中学時代のコーチが焼き肉屋をやっていたので、高校の時に同窓会をかねて、呼び出され、4〜5人で、ビール1ケース、ウイスキー1ビン、日本酒一ビンとか開けてましたなぁ…

と言うわけで、ワインなら、ドイツの白。ツュワルツカッツェ(千円ぐらいからピンキリ)。洋酒だとスコッチ党なんで、シーバスの12年とか、安いトコだと、三角瓶が特徴のグランツ。父が船乗りなせいで、洋酒は堪能しました。

日本酒とバーボンは臭み(アルコール臭)が強いのでパス。好きな人は、あの臭いがたまらないのでしょうけどね。値段も上がりますが、熟成期間が上がると、まったく別なモノになりますね、洋酒は。日本産のウィスキーは、日本人好みに設定してあるので、とてもまろやかで飲み安いです。外国モノは、刺々しいものが多いですわ。

良い日本酒だと、口当たりも、まろやかだし、のどごしも良いのだけど、「たけひかり」だっけ?、アレは美味かった。某「みずのごとし」より、数段水のようでした。しかし芳醇。広島県は竹原の地酒です。

あとは…祖父の葬式で、祖父の残した日本酒を飲んでいたのだけど、安酒の代表ながら「京の都の鬼殺し」は、やたら美味かった。鬼殺しは、各地で生産されているのだけど「京の都の」とつくものは、それ以降見ていないので。

最近、値段が高騰してしまった焼酎「百年の孤独」も40度と言う、火炎瓶作れるアルコール度数ながら、とても飲み安い酒でした。私が産地宮崎で買ったときは、2500円だったのですが、いま地元で買おうとすると、二万ぐらいします。桁間違えてるのかと思ったもの。

密かに、変わり種も好きで、広島県比婆群のマタタビ酒「古事記の路」。山形だっけ?、飯豊の道の駅で買った「こくわワイン」も好評でしたし、私も好きです。こくわと言う、果実のワインらしいです。長野県は更埴で買った杏ワインもなかなかでしたね。

…もしかしたら、酒を美味くない。と思っているんじゃなくて、安酒は不味くて飲めねぇよ。って言う単なる贅沢?。グレンフィディックとフォアローゼスも試したこと無いので、試したいけど、量が多いわ。ミニボトルが欲しい。洋酒は、もっぱらハイボールにしないと飲めないので、私。

つーわけで、酒に逃げられない私の逃避先は、ゲームか、映画、小説と言ったものしか無いようで。安酒のむと悪酔いするように、よろしくない作品だとマズイみたいです。ナチュラルは良かったです。元気になりました。考えると、鬱になるので、考えないように、無理から動こうとしたら、腰痛を悪化させたりしてましたので。


嗜好症と依存症(2002/10/30)
これまた、微妙な話題なんですけど、私の脳は、スイッチが良くも悪くも固く、一度考え始めると、止まりません。現実の症状に付いてではなく、クトゥルフの呼び声。と言うゲームの設定に付いての解釈ですので、現実の症状へ持ち込まないで下さい。

最初に、答えを言ってしまうと、嗜好症の重度になったものが、依存症かなと、漠然と考えてます。

変わった話題を紹介する番組だったか、動物番組か、忘れてしまったのですが、そこで紹介された話に、新聞の上から動かない犬でした。

なんでも、その犬は、交通事故に遭い瀕死の重傷を負い、とある夫婦に発見されます。ところが、この夫婦、あまりに酷い状態だし、軽く確認してみて、この犬は死んでいる。と判断。深夜だったこともあって、新聞紙でくるみ、玄関脇においておいたそうです。

で、翌朝、ちゃんと埋葬しようと、見てみると、新聞紙がもぞもぞ動いている。こら、生きていると医者に連れて行き、手厚い看護で、無事、一命は取り留めたのですが、以降、その犬は、常に新聞の上に乗っていて、引き離しても、すぐに乗るし、新聞の上しか歩きたがらない。んだそうです。

番組では、変わった犬。でまとめてましたが、これは明らかに、新聞紙嗜好症です。おそらく臨死体験に近い物によって、正気度の20%を失いながらも、生還。冷える深夜に、暖かく包んでくれた新聞紙に嗜好を感じてもおかしくありません。

クトゥルフの新版73ページの例文の結末で、ハーベイは、毛皮嗜好症となっていますが、そのシュチュエーションと大差ありません。人間にも起こりうる事態です。犬だから、変な犬。で済んでいますが、人間だったら、かなり重度の嗜好症。と言うより依存症と言えるでしょう。

あの犬が、新聞を見ると、乗りたがるのであれば、嗜好症でしょうが、新聞に乗っていないと、不安感を覚えるほどですから(だから、引き離されても、一目散に新聞を目指す)もはや、依存症でしょう。

と言うことを考えていて、嗜好症と依存症の考えになったわけです。まぁ、犬にも狂気はあるのね。と言うのも面白い事実ですが。狂気と言うものは、防御反応ですから、学習能力のある動物ならば、精神病なりうるのかも知れません。

たとえば、猿よけの電気柵ですが、アレによって手ひどい重傷を負った猿は、学習と言うより、柵恐怖症になっているのかも知れません。まぁ、電気柵は、重傷になるほどの電流では無いので、恐怖症にはならないでしょうけど。黒こげになるほどの電流だったら、柵恐怖症になるかも?

さて、ルールブックの73ページのハーベイは、毛皮の上を転がり回ってます。まだ、嗜好症の段階でしょう。これが、常時猫をなでようと追い回したり、飼い犬を撫でるために不法侵入したり、毛皮やふわふわの毛を持った動物やぬいぐるみを常に抱いていないと不安に感じるとなれば、依存症。と認識してみたのですが、いかがなモンでしょう。



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