三月の夢酔

悉(ことごと)く書を信ぜば、書なきに如かず
(自己の見識なしに書物を盲信するならば、本など読まない方がよい)

−孟子


表題(2004/3/1)
まぁ、私も再三言っているけれど、書は疑えってことだぁね。すでに、孟子に記されているとはねぇ。匹夫の私の言うことなんざ、遙か昔から語られてきたことなんだなぁと実感。

とは言え、孟子という高名な人と同じ発想を持てることは幸せだねぇ。

師匠も、師匠の知人から「その考え方は、昔の禅僧が書き残しているよ」とよく言われ、やっぱ、誰かが考えついてるモノなんだねぇと話したものだけども。

しかし、寝食を忘れ、仏と言う自我と対決した僧侶と同じ発想、着想に、下界の垢にまみれ、まさに凡下の我々が至れたことが素晴らしい。高僧の域に届いているのだ。とフォローしたことを思い出す。

ニーチェは極端だと思うけども、どっちにしても同世代の人間からみれば、変人だろうね。一休禅師や孔子も。


年金(2004/3/2)
社会保険庁が、強制取り立てに踏み切ったそうな。家具や不動産の差し押さえもするとか。…ヤクザやん。さながら、「なぁにぃ金がねぇだと、布団ひっぺがしちまいな」って世界ではないか。

そうやって、取り立てて、運用の失敗、無駄な保養施設の穴埋めとか、めっさ豪勢な社宅とか立ててたら、国営のヤクザやん、ホンマ。そのうち、年金の支払い、取り立てを苦にしての自殺とかでそうやな。

ここはやはし、民主党の言うとおり、直接徴収をやめて、消費税を2%あげて、そこから徴収すべきだな。これだと、月々、一万三千が浮く上に、大量の買い物をする金持ちや企業が多く支払う結果となり、我々貧乏人は買い物控えれば合法的に、保険の支払いを安くできる。

社会保険庁も、取り立てなんてする労力を減らせるし、良いことばかりと思うんだけどねぇ。まぁ、官からすれば、消費税の取り分を、他の省庁と争わなきゃ行けないから、嫌がるだろうけども。

労力と言えば、ネットオークションで落札したけど、四日たつけど、連絡来ないなぁ。評価見たら、自分が入札中のものを出品していたり、危険人物っぽい。まぁ、連絡が来てないから、金銭の支払いもなく、被害も発生していないのだけれども。争うのも面倒だわ。シスコルーターの中国コピーをホンモノとして売ってる奴とかもいて、こなれてきたネットオークションの危険を再認識しております。


かま2(2004/3/5)
かまいたちの夜2を今さらながらにプレイ。これだけ日にちが経っていれば、ネタバレOKだと思うので、ゴリゴリいきます。新作買わないのは、ネタバレ前提でしか書けないからかも。

当初、ミステリー主軸と思っていたのですが、どうやらホラーがメインだった模様。んで、そのホラーも、心理的、精神的な恐怖感に触れるものでなく、生理的嫌悪感に依存したホラー。言い換えれば、スプラッタゲームですな。血や虫に依存しすぎかな。クリープショーとかゲラゲラ見れた人は、合うと思います。

私としては、生理的な恐怖は、心理的精神的な恐怖より格下と思っております。まぁ、心理的、精神的恐怖ってスンゲー難しいのですけどね。

あと、予想以上に不条理エンドが多い。たぶん、波長が合えば笑えるのだろうけども、合わないらしく笑えませんでした。

ネタバレ暴走。各シナリオの感想。そういえば、攻略サイトで、お気に入りのシナリオ投票ってあったけど、官能編の尻フリや、陰陽編のダンスとか上げてたけど、それはイベント。シナリオつーのは、全体の流れ、わらべうた編とか編丸ごとがシナリオよ。たぶん。

わらべ唄編:表題にもなってるミステリータッチのシナリオ。古典的な大がかりな仕掛けの密室トリックが骨。チャンドラー至上主義の私は、大がかりな密室トリックってどーでもいいのですわ。金田一と言うより、明智タイプかなぁ。

サイキック編:結構好きなシナリオです。サイキックアクションなんですかね。ライトノベルノリ。ライトノベルとしてなら良い出来ですが、クーンツやキングと比べると・・・って感じ。重箱の隅をつつくと、パイロティクスは、視線の先の焦点温度を上げるってのがスタンダードな解釈かなと。あれだけ自在に炎を操ったら、火焔魔人だぁね、この設定だと。そう言えば、超能力を母親に見られてバケモノ呼ばわりされて、殺してしまうってのは、火焔魔人の桃源津那美とも重複しますな。さすがに、火種は使わないけど。あと、パイロティクスだと、低温から徐々に上がっていくらしいので、水膨れとか表現して欲しかったかなぁと。

そーそー、アポートできるなら、ニョグタの鷲掴みもやって欲しいなぁ。相手の心臓を取り寄せるっての。脳内に血液に酸素が残っている間、自分の心臓が脈打っているのを見せつけられるって結構怖いと思うのだけど。

陰陽編:発売当初はブームの頃だっけ?。えと、しっかり調べてあるとは思うのだけど、なぜか、屋台骨がきしんでる印象があります。人形ながしに九字ならば、両部と言うより、天社土御門神道かと。神道が修験を取り込んだと言うよりも、修験の方が生き残るために、神道の形を取ったって感じだろうし。鎮魂の石碑に、十宝の神宝、布留を書くのはどうなん?。死者をも復活させるのが、十種の神宝と言われているし。

あと、陰陽道は妖術使いじゃねぇべさ。まぁ、そう言う設定が一般的だろうけどもさ。そう言えば、学研のブックエソテリカの呪術の本で、陰陽道は妖術使いではないって、記述があってイェーイって感じィ。

んー、ここまで書いたら、まともにレビューコーナーに移した方が良いな。もっと短く出きると思ったのだけど。まぁ、これだけつらつらと書けるって事は、結構楽しんだ見たいです、私(笑)。


アホか(2004/3/5)
夕方のニュースで、広島県での鳥インフルエンザ対策会議があったらしい。んで、入室の際に、関係者を入念に消毒する物々しい雰囲気で。と報道しておりました。

はーい、間違いに気が付いた人、挙手。はい、正解。
消毒するなら、鶏舎出るときにせいやーーーーーーーーーーッ

鶏舎から、庁舎まで、感染してたら、町中に菌まき散らし取るやろがッ。報道関係者も気が付けよ・・・・このふざけた事態を。県職員だか、県会議員だかの、感染症に対する認識が全くなってないことも判明。

結局、入室の際に消毒するのは、自分たちが感染を恐れての行為だろう。自己保身のみまったく無意味な、ふざけた行為。パフォーマンスとしても全く成立していない。そして、誰もそれに気が付かない間抜けな報道機関。ダメだな。

件の養鶏業者も、出荷を急いでいた。と言うことを言っていたが、そらぁ、報告したら封じ込めで出荷できなくなるから、報告しなかった。って言うのは当然の推理でしょーに。


(2004/3/9)
先だっての「晒し」ネタを知人にしたところ(自己結論では納得できてないので外部意見を求めた)、『あんなガキの脅しにビビってどうする』とか言われ、上からモノ見る態度で、切々と語っていただきました。

困ったねぇ。なんとか失笑をこらえて、そう言う表層レベルの問題ではないと言うと、きょとんとしましたが。まぁ、私の話の展開のさせ方も悪いのですが、上から諭すように言われるとは思わなかったので、なかなか興味深い体験でした。深層では、同格ではなく、上下を持って接していたんだなぁと。

晒すという脅し文句を使う人は、某巨大掲示板に晒すことが、さながら不正取引をした会社を政府が公開するかのような、そんな権威とご威光すら感じているのではないかと言う論旨なのだけどもねぇ。つーか、根本的にいつ俺自身が晒されたって言った?。

さらしが警告行為なのか、ただの悪質な流言飛語なのか、私には結論づけられない。その人が言うには、警告行為(社会的制裁とも言い切った)だと信じているようだけども。しかし、理想論で言うならば、いかなる理由があり、義があろうとも、人が人を制裁したなら、それはやはり犯罪では無かろうか。

安っぽい刑事ドラマや二時間サスペンスのよーなセリフではあるけれども。もちろん、犯罪者を罰するのに、犯罪者となる決意があるならば何も言わない。その行為が悪であり、罪を背負うという認識の元で行うならば。

しかし、現状では、晒し行為は、自分が不快感を感じた相手を、数の暴力で封じ込める、イジメのレベルに止まっているモノが多数なのではないかと。しかも、それは、自己の正義を信じて止まぬ、狂信者のそれに似ている。個人の価値観(そして、そう言うときは個人の感情に起因するのがほとんどだ)で制裁をしたらならば、ただの凶行にすぎない。

結論じみたものをあえて上げるなら、TPO次第であり、玉石混淆、真実と虚偽の入り交じった中から、真実を選び出す慧眼だけが頼りとなる。と言うことかな?。しかしながら、悪魔の笛に踊るどころか、悪魔と言う単語を聞いただけで踊り始める現代では、真実を見抜く慧眼を持つ人の方が、迫害されそうだけどね。

そもそもの疑問である「晒す」と言う行為で、なにを満たそうとしているのか、全く謎。無責任な噂や流言飛語を流して、情報的に優位を立つことで優越感を得ているタイプのネット版なんでしょうかねぇ?。まぁ、私の小学生時代から「あいつ、気に入らないから無視しようぜ」と言う、支配者になりたい小者タイプはゴロゴロしてましたけどねぇ。その手合い?

ともかく、複数から似たような意見を拝聴すると、一般人というと私も一般人なので、語弊があるけども、思考的異常者である私と、一般的思考者との壁を感じる出来事ではありました。


つまるところ(2004/3/11)
なんでこれだけ晒しに固執するかというと、やっぱ、痛いトコ突かれたから、ムキになってるんでしょうね。痛いトコ、突いたのも自分なんですけども(笑)。

晒しというのも、批評活動のダークサイドなのでしょう。最終的には、笑いやギャグマンガというものは、笑いを生むと同時に、笑われている人を生む。と言う永井豪先生と石川賢先生の言葉に落着するのでしょうね。

と言うよりも、自分の言動が、ただ他者を槍玉に上げで、悦に浸ってる卑怯者。に陥っていないと自信が持てなくなっているからなんでしょう。と自己分析。

とは言え、迷うと言うことはとても大事だとおもう。自分が正しいと信じることも大切だけど、それに固執すればただの欺瞞となる。自分の説は正しいのか、自分の言動はこのままでいいのか。迷うことは必要だと思う。日々の思索においてだけでなく、芸術や創作においても、今のままの作風で良いのか、悩み続けることは絶対に必要と思う。悩んだ上で、今の作風を続けるのと、何も考えずに続けた芸風では、雲泥の差が出ると思う。

とはいえ、悩みを見せるのも三流の証かなとおもったり。


謎解き(2004/3/14)

全ての謎は解けないからこそ謎である。と言う言葉に私も賛成します。話をつまらなくしてしまうコツは全てを語ってしまうことです。と、ヴォルテールも言っています。

が、しかし、解くべき謎、解かなくてはならない謎。と言うものも存在します。密室トリックを解明しない密室ミステリー。原因(動機)の究明されない殺人事件になんの意味があるのでしょうか。解明しておかなければならない謎と、解明しなくても良い謎が、混同してはならないと思います。

ジャンル分けって好きではないのですが、ジャンル(と言うより主題)によって、解くべき謎になるか、解かなくても良い謎となるか変わっていくと思いますので、一概にこうだとは言えません。例えば「だって、やつらは、ゾンビなんだぜ」と言う一言で終了する動機もあります(ゾンビと言う単語をエイリアンや、サイコとか、変更可能)。

ただし、その場合は、追いつめられた人間の心理や、極限状態で生まれる信頼感など、心理描写がメインになっていないと、単なるゾンビ退治にかこつけた、無差別殺人や、食人の疑似体験を提供しているにすぎなくなります。

ミステリー(探偵物や推理ではなく、超常ホラー的な方)の場合、ほとんどの物が、解かなくても良い謎となります。ブラッドベリの様な、叙情的な超常ホラーに代表されるように、向こうから来て向こうへ還る。と言う言葉で、全ての謎の答えとなる物もあります。

しかし、この場合は、際立った個性を持つ登場人物と、流麗な文体と表現技術が必要で、一般人がやってしまうと、ひとりでに始まって、勝手に終わってしまう、拍子抜けの物語となってしまうと思います。また、叙情的な美しさや哀愁を出せるかどうかと言うのも大きな要素となります。

そして、ゲームという体裁を取った場合、謎解きと言う点では、推理小説や探偵物に等しい謎解きを要求されると思います。最初に提示された謎を解かずに、勝手に終了してしまったなら、それは独りよがりな物語ですから。

こうした物語を作る上での基本的な条件を忘れてしまっているようなゲームをよく見るようになりました。新作はほとんどプレイしないので、二年ぐらい前から、こうした事態に陥っていたのかも知れません。こうした、解くべき謎を放置した物語が良いと評価されたのならば、創作業の未来は暗いですなぁ。とは言え、河原崎家の一族2は、評価低そうなんで、私がとやかく言う必要はないのかも知れませんけども。


選抜(2004/3/16)
アメリカ大統領選で、候補者の顔をみた、第一印象で勝利者を予言している私ですが(クリントンの勝利も当たった)、今回は、テロ問題でブッシュに思い入れがあるせいか、イマイチ勘が働きませぬ。つーか、歳のせいで第三眼減退?。

こないだ、ケリー候補の顔を見たのだけど、なんとなくダメッぽいとインスピレーションがきました。こっちが勝つ。ではなく、こっちの方がダメかもと思う当たり、アメリカの停滞ぶりが如実に出ているのかも。アメリカ人が好む、大統領の顔は、角張った顔でい丈夫そうな風体、JFKのような外見が好まれるかと。

クリントンも系列としては、JFKっぽい顔だしね。ケリー候補は、やせぎすな感じで、狡猾な印象を受けたせいかもね。選挙戦で人柄を上手くアピールすれば、逆転は可能かも。私としては、イヤッホーイ絶叫が、アメリカの2chネラーっぽい連中のツボを捕らえたせいで、代表の座をけ落とされた候補。あの人が大統領選挙に出ていたら、ブッシュは落選していたと思う。

ついで、スペインの総選挙だけどさー、あれってテロに屈服したって言わん?。強硬派の現政権を打破すべく選挙前にテロを行い、、その目論見通り、政権を転覆させたのだから。ついで、イラクからも撤退したら、間違いなく勝利宣言を出すよ、テロリストは。その辺、どう考えているんだろうねぇ。

くわえて、マラソンの代表選考だけども、事前にあれだけ、やいのやいの言ってたら、高橋尚子は選びにくいよなぁ。それだけの成績を土佐選手も出したしね。

しかし、相変わらずアホはいるもので、土佐選手に脅迫めいた電話を入れる奴がいるとか・・・そう言えば、高橋選手落選の一報で、見るからに、意地悪が生き甲斐の渋面のばあさんが「ダメ、絶対にダメ、あの三人じゃメダル無理」と言ってたのを思い出す。ああいう人が抗議の手紙や電話を出すのだろうと思ったけども、決めつけると、同じレベルになっちゃうね(笑)


めぐり合い宇宙(2004/3/22)
今さらながらに、PS2の機動戦士ガンダムめぐり合い宇宙プレイしております。まぁ、相変わらずの微妙な出来ですなー。シリーズの中では、一番いいできだとは思うけど。まぁ、DCのコロニーが落ちた地で。には負けるけどもねぇ。

さて、やってみて一番の難点は、ロックオンシステムかなぁ。一番近い奴にロックオンするんだけど、背後の敵にも反応するんだよね。ミッションターゲットが目の前にいるのに、ロックオンしようとしたら、後ろの奴に反応して、ムキー。とか良くなります。まぁ、コレは慣れの問題ではあるけども。乱戦になったら、背後に反応してくれるのは、とても有り難いし。

それとは、別の問題として、勝手にロックオンするんだよね。一定距離に入ったら、勝手にロックするのはどうなんでしょ。ロックしようとボタン押したら、距離で勝手にロックしてるから、ターゲット変更になって変な方向むくし。ノンロックで、遠距離射撃してると、勝手にロックオンするから、困ったもんだ。

良い点としては、ようやくと言うか、やっとと言うか、携行武器の選択を実装してくれました。今まで(ジャブロー編やガンダム戦記…は幅は狭いけど選べたっけか)、機体と武器はセットだったからネェ。

ドムにザクマシンガン持たせたり、ザクがジャイアントバズ持ったり。だけど、このシステムの使いどころは、対戦モードだけ。MSの汎用性って言うのは、携行武器の選択によるモノやっちゅうねん。ストーリーモードやエースパイロットモードでも、武器選ばせて欲しかったなぁ。この辺りの気配りの無さがセンスが足りないって事なんでしょうなぁ。

で、オリジナルパイロットの育成モードは楽しいです。良くできてます。が、活かす場所が無いってのも、センスの悪さ爆裂。サイドストーリーいらんから、育成したパイロットを使ったジオン・連邦双方のストーリーにしてくれ。ガンダム戦記見たくストーリーは同じで、連邦サイド、ジオンサイドで視点変えればいけると思うのだけど。

アクションの操作性、戦術性、シナリオ展開、どれをとっても、コロニーが落ちた地で、に勝るモノは今のトコないねぇ。つーか、なんであのシステム継承しないかなぁ。セガだったから大人の事情って奴?。でも、エースパイロットにユウ・カジマ編あるしなぁ。


独裁(2004/3/24)
独裁と言う点だけで考えると、北朝鮮よりタチが悪いのは、イスラエルのシャロン首相では無かろうか。自らの疑惑の追及を逸らすためにわざと戦争状態を持続させようとしている当たりタチが悪い。シャロン首相が失墜するときは、チャウセスク並の波乱が起こるやも知れぬ。

結局のところ、中東問題がいっこうに解決しないのは、既得権益を守りたい連中のせいなのかもねぇ。

波乱と言えば、菅代表の社会保険庁への発言だけども、ピント外れだよね。タレントを国会に召喚してもいみねーべ。ニュースの解説委員の人も言ってたけど、広告費用を年金の掛け金から出す方が問題だよな。菅代表も先が短そうだね。


蔑視(2004/3/25)
相撲で、4力士が11連勝と言うのは、過去に例が無く、初めてのことらしい。

そんな中で、キャスターが「そろそろ日本人の優勝が見たい」「みたいですねぇ」と言う会話をしていたが、なんとももはや…情け無い会話だ。日本人の潜在的な外国人排斥の意識は根深いのだなぁと実感する。「日本人の優勝が見たい」と言う発言は、差別発言以外なにものでもない。

国籍がどうだというのだろうか。そんなことだから、バースの日本野球の殿堂入りを外国人だからと廃する輩が、有識者面するのだわ。そもそも、助っ人と言う言葉からして、チームメイト、仲間ではなく、あくまで門外漢扱い。助っ人外国人と言う言葉も、排他主義の現れだろう。

これらの言葉を使うキャスターがいたら、その見識の浅さ、自らの差別意識に気づかぬ愚かさを笑ってあげるとしよう。

ときに、女子ホッケーがオリンピック出場を決めたそうな。それは目出度いのだが、その中で、ホッケーの予算(合宿費とか移動費、強化費用とか)は、サッカーのン十分の一の貧乏。などと言っていたが、サッカーだって、しばらく前は、その貧乏な部類だったはずだ。メキシコ五輪からJリーグ発足までの間に、サッカーの代表を取り上げたことがあったろうか?。

予算が少ないのはマイナースポーツの宿命。学生時代の部活の部費だって、前年度の実績で配分されるのだから。本当に、テレビのコメンテーターとかキャスター、アナウンサーって、アレだよな・・・ペーパーテストの成績と知恵は比例しないのね。

んなことより、メダル取っても取らなくても、扱いがほとんど変わらない、射撃とかアーチェリーとか、もっと丁寧に、せめてメダル取ったら、もっと丁寧に扱って上げて欲しいものだ。でもまぁ、取材攻勢でイヤなプレッシャーだけをかけるのだけが取り柄の日本のマスコミに目を付けられないだけ、伸び伸びとプレイできてラッキーなのかもねぇ。

とはいえ、応援が力になる。と言うのを選手時代に全く実感できなかった私の考えなので、イヤなプレッシャーとは言え、視線があった方が良い物なんかねぇ?。試合に集中すると、観客の声ってシャットアウトされない?。指示は聞こえるんだけどね。つーか、無責任に行けーとか言われると、ウルセェって思ってたわ、私。

まぁ、柔道という長くても5分程度(私が中学生の頃は試合時間3分でした)の試合時間では、応援に大した効果は無いのかもねぇ。長丁場で、かつ、精神的に崩れ安いマラソンなんかだと効果はあるのかも。特に海外での試合だと、日本語聞くと安心するだろうし。


ガンダム(2004/3/30)
ワタクシも言わずと知れたガンダム者ですし、どちらかと言えば初代至高主義者だと思います。

Gガンダム以降、初代を信奉するあまり、Gガンダム以降を蔑視と言うか、卑下することでアイデンティティを確立しようとする輩が結構増えておりますな。私もそのけが十分にありますが、別にWやXをダメだと言う気はありません。

楽しくけなし合うのは好きですけどねぇ。例えば、ガンタンクのキャノン砲で直接射撃するなとか、グランドガンダム迎撃作戦で、エネルギー0のギガンティックマグナムに、ビットを飛ばすエネルギーがあるのかとか(それ以前に、ビットを直接ぶつければ済むと言う話も)。本気で、初代との差違をトクトクと語る輩がいるとか、いないとか。

ただまぁ、ガンダムと言う名前に頼る必要があるのか?。と言う疑問は呈したいです。F91以降(もっと言うなら、逆襲のシャアでガンダムは終わるべき)、別にガンダムってつけんでもええやん。ガンダムXは、ニュータイプに変わる言葉を探すのが面倒だったとは思いますけど、Wは、ガンダムのブランドは無くても、十分、立派な作品だったと思う。

まぁ、日本市場の特殊性を考えた場合、全くのオリジナルとして立ち上げるよりも、人気ブランドの名前を冠した方が、安定する。と言う企業側の気持ちも分かりますが。あと、メカデザイナーがガンダム系列から離れられない。と言うのもあるのかも知れませんねぇ。

まぁ、単に私が、前作のブランド名に頼った展開が大嫌いなだけではあるのですが。でも、ブランドイメージに頼り切っていたら、創作能力に革新は訪れないと思うのですけどねぇ。

ガンダムシリーズも、いっそのこと、ヤッターマンシリーズのごとく、微妙なパラレルワールド展開に持ち込むとか。とは言え、三悪人のようなキャラもなく、おきまりのパターンもなく、唯一そのシリーズ化の骨子となる資格を持っていた、宇宙世紀という年表をも捨てた。宇宙世紀を捨てた時点で、ガンダムの名は捨てるべきだった。と私は思う。

でもよく考えたら、トランスフォーマーではこうした議論は起きないねぇ(笑)。



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