二月の夢酔


一太郎(2005/2/1)
私は、いわゆる三太郎、一太郎Ver3からの一太郎派です。3からLiteに買い換えるような、ダメ客ですが。

そんな訳ですが、別にジャストシステムを擁護するわけではないですが、あの手のヘルプシステムは、ウィンドウズで既にやっているので、マイクロソフトが、提訴するならともかく、松下て。ちなみに、コレを作成している、フロントページにも似たような機能あります。

ポップアップヒントって、既にスタンダードな機能だと思うけどなぁ。そんな事言ったら、ウィンドウ上部に、アイコンで機能表示するのって、著作権料払っているのかしらん。払っているのなら、松下の主張認めるけども。

まぁ、アイコンのデザインまで同じってのは、ジャストシステムの失態ですが。

こういった細かい訴訟をする会社って、だいたい屋台骨傾いてるトコ多いのですが、どうなんでしょうね。コナミの音楽ゲームの訴訟とか、任天堂の、同人作家起訴とか。経営的に傾いているのではなくて、モラルというか、企業としてのゆとりがなくなってると、こういう細かい訴訟起こすよねぇ。

それにしても、在庫の破棄まで命令するってのは、裁判所は行きすぎだと思うなぁ…ジャストシステムには、頑張って欲しいものです。最終的には、和解金で終わりそうな気がするけどね。マジで、和解金で終わったら…インネンつけてるヤクザと同じやん。

松下ほどの大企業がねぇ…寒い時代だ。


いいマザコン、悪いマザコン(2005/2/3)
どこぞの雑誌で、良いマザコン、悪いマザコン。と言う分類分けしている記事があった。頭悪い記事だ。評論家の山田五郎さんも「良いマザコンも悪いマザコンもない。良いマザコンって読んでると、マザコンじゃない」と言ってましたな。

常々思っている事だが、マザコンという意味が、曲解というか、誤認されていると思う。一般的に、想定されるマザコンというのは、有名となったドラマの「冬彦(漢字うろ憶え)」だと思われますし、アレで歪んだ認識が定着したと思ってます。マザー&ラヴァーでも、マザコン=母親依存と言うよりは、母親への恋愛感情へすり替わってましたな。そりゃ、単なるオイディプス・コンプレックス…とも、ちょっと違うか。

正当な心理学や精神医学の定義とは、ずれると思いますが、現状で日本人が想定しているマザコンは、先の例をとるならば、冬彦は完全なる母親依存症であって、コンプレックスの域を超えていると思います。

マザーコンプレックスという場合、母親個人(つまり実母)ではなく、母性に対するコンプレックスという色合いのが強いと私は思っていたのですが。どうなんでしょ?。幼少期に、母性を感じる事が少なかった人にも、マザーコンプレックスは出るでしょう。むしろ、マザコンと言うと、母性を求める人が当てはまるのでは無いかと、思ったりします。

幼少期、その存在を全面的に、無条件で受け止めてくれる人が居なかった人は、交際時に、受け止めてくれる異性を求める傾向が出ると思います。受け止める力、つまり、母性や父性ですわな。ちなみに、私も、幼少期に否定される事が多かったので、母性憧憬あります。

女性と交際するときに、その母性に引かれるとすれば、マザコンでしょう。実母の影は全くなくてもです。外では、強面の偉丈夫の男性が、恋人の前では、膝枕をせがんだりして甘える(「しろ」と命令するのではなく、「して」と甘えて懇願するならばです)。と言うのも、母性への憧憬であり、マザーコンプレックスの一例と言えるのではないでしょうか?

ちなみに、母性の象徴は、乳房なので、巨乳フェティッシュは、マザコンの一翼である。と言われてますな。

ま、素人知識なんで、厳密な心理学や精神医学から見れば、嘘八百並べているんでしょうけども。コンプレックスと依存症を混同しているってのは、核心突いていると思ってます。


トホホ伝説(2005/2/5)
この番組自体がトホホじゃ。と何度か言ってきてますが…都合の良いように編集するのは、マスコミの常套手段だしなぁ。

日本の超能力研究の始祖にして、呪縛の主。福来博士をやっていたのですが、まぁ、超能力が実存するか否かは、さておき、重要な事実をいくつか、それも故意に抜かしてます。

御船千鶴子さんに関して、まぁ、確かに練習用の方を観てしまったのは、事実。しかし、後日の実験では、見事に的中させるも、その実験に「参加していなかった」中村清二博士が、なぜか「すり替えたあとがある」などと新聞記者に話し、実験は否定された。

長尾郁子さんの実験に関しても、念写実験のさいに「乾板が入っていない」と長尾郁子が言い出し、「そんなはずはない」との応酬があったが、調べてみると、実際に入っていなかった。この時、乾板を入れるのは、大学院生の藤教篤だったという話しだが、この藤という大学院生、のちにトリックだと談じる記事を報知新聞で発表する。

東大総長の山川博士が、超能力否定派であったため、自分の擁護のための陰謀という説は根強いし、このまま福来博士が成功していたら、総長の座も危うい。と考えていた。と言う事も想像に難くない。

欧米では、超能力や、心霊現象を研究している学者は結構いる。それなのに、日本の大学で、正面切って研究している人が少ないのは、やはり、超能力研究をすると学会から干される。と言う無言の圧力が未だに生きているからかも知れない。この辺の事は、古代史やってると、痛感するけどね。どうしてそこまで、単一民族、単一王朝である事に固執するのか…やっぱ、征服民族が、長きにわたり支配層にいるからだろうな。呪いやタブーは、証明できそうですな(笑)。


ミックス(2005/2/9)
日本人はアレンジが得意。なのだけど、ミックスと言うかコラボレートとかは、あんまり上手くないよなぁ。アメコミなんかだと、マーヴルとか、ジャスティスリーグとか、出版社的には、一粒で二度美味しい企画多いのだけども。

ざっと思い出しても、仮面ライダー大集合とか、ウルトラ戦士大集合とか、そう言うレベル。これらはコラボレートと言うよりも、シリーズ物の集合で、コラボレートとは言えないよーな。

何となくだけども、ヒーローとしての個が重視されるアメリカと、ヒーローの系譜と言う血統が重視される日本という違いがあるのかしらん?。などと思ったり。代替わりを続ける仮面ライダーと、未だ戦い続けるスパイディやバットマン。を考えると、個を重視するか、血統重視か、って潜在意識ありそうな気も。

まぁ、一番底にあるのは、シリーズ物にすれば、前作の人気と知名度を引き継ぎつつ、新しい玩具が売れるから。と言うスポンサーの意向なんだろうけども。

しかし、ざっと振り返ってみても、コラボレートできそうな物。って日本にはあまり無いんだよねぇ…ベース設定が違いすぎるせいか…水島シンジ先生の「大甲子園」なんてのは、コラボレートですわな。東映マンガ祭りマジンガーVSデビルマンとかも一応、コラボレートか…あとは、コラボレートとはあまり言えないような、ただ、複数作品のキャラクターが登場してます。って感じの対戦格闘とか。

そう考えると、スーパーロボット大戦って、日本の中では、かなりミックスアップできた、優秀作なのかねぇ?。久々に、寝込んで、カートゥーンネット見てたら、ティーンタイタンズ(ロビンってバットマンの相棒のロビンなんか?)を見たあと、「ナムコ×カプコン」の存在を知って、どういう出来になるかなぁと、ちと夢想してみたわけでさ。

ティーンタイタンズ、オモロイよ。レイヴンが。あれだけ、孤独と静寂を友として、人間関係を最低限に止めようとしているのに、惚れっぽい。と言うギャップが、凄い。アクアマンに目をハートにレイヴンがイカスっす。現状、突っ込みキャラがレイヴンだけなので、孤独に生きようとしても、世話を焼いてしまう苦労癖は直らんでしょうな。

ロビンは、スコット化してます。回りのアクが強すぎて、存在感の薄いリーダーに…


ダウン(2005/2/16)
あい。風邪で倒れてました。ようやく、余力がつき始めたので、更新。と言っても、まだまだ不調なのですけども

なんつーか、毎度の事ながら、引き初めのちょっと重い症状レベルが、延々続く、中途半端ブリ。さっくり治るか、一気に引ききるかして欲しいものだ。

回復兆候が見えると、異常に空腹になるんだよねぇ。つーわけで、ちょっと買い出し。

バイクの方も相変わらず、バッテリーへたり気味。水温計が、0度まで上がった状態なら、普通にセルでエンジンかかるんだけど、オーバークールつーか、エンジン冷え切った状態だと、三回でセルが回らなくなるんだよねぇ。春になっても、この状態だったら、バッテリー交換かなぁ…

あと、荷物発送時に、ゆうパックの割引やったら、局員が間違えたとかで、50円を返却に来る。まぁ、立場上、帳簿上、返却は義務だと思うのだが、受け取った事にして、どこぞの募金にでも、入れて欲しいものだわ。


長槍(2005/1/17)
いやぁ、トホホ伝は、私にとってネタの宝庫でいいなぁ。織田軍の長槍も、どちらかと言えば、敵兵の突撃防止の壁の要素が強く、その長さで、勢いを止めると言うのが主な役割だと思うんだけどなぁ?。歩兵の切り込みとか、騎兵の突撃とかを止めるって感じで。

クレヨンしんちゃんの戦国ネタのヤツとか、天と地とだっけ、あれでもやってたけど、長槍隊同士の戦いは、穂先を巻き合って押し合うスタイル。まさに、壁なんだよねぇ。まぁ、それでもかなり重い槍だとは思うけども。

長槍、歩兵槍、騎兵槍は、それぞれ使用目的が違うので、一括で見るのもどうなんでしょ?。特に槍術として確定した頃には、騎兵の存在がなくなり、また、基本的に一対一での戦闘が基本のハズだし。騎兵槍。と言うとヨーロッパのランスが思いつくけど、あれは、基本的には、対騎兵用の槍。脇に抱える以上、穂先は水平に保つ必要があるし、歩兵に突撃した場合、敵に命中したとき角度の問題で、騎手がバランスを崩す可能性が高い。と思うのですが、どうなんでしょ?。

通常、騎兵槍と言うと、突きと払いが出来る直槍。余計な突起があると、振り回すときに馬に引っかかる可能性があるから。逆に、歩兵槍には、突起、カギとかがついてる事が多い。これは逆に、騎兵に引っかけて、馬から落とすため。

しかしながら、江戸時代の町民でさえ、現代人から見ればかなりの健脚。いまでいう地下鉄の三駅、四駅は散歩程度。だったはず。戦国時代ともなれば、なおさらで、長槍程度で健康法と言えるだろうか…ナポレオン時代でも、数百qを不眠不休で長駆して、そのまま戦闘に突入して勝利。等という例もありますし。

昔の人の体力が凄いのか、現代人の体力の衰えが急速すぎるのか、それは分かりませんが。

私としては、長槍は、集団で構えてさえいれば、当面の役割は果たすので、当時の一般兵は、基本的に農民からの徴用。練度の低さを補う、信長らしい見事な戦略・戦術だったのではないかと思います。素人同然の新兵でも、集団で固まって、長槍を構えていれば、持ち場を逃げ出す危険も下がるし。

長槍が健康法なら、日本刀も結構重いし、和弓や馬術、下手すら開墾の方が体力はつくとおもうしねぇ。


M&A(2005/2/18)
日本放送の買収問題ですが、経済評論家の言ってた通りになってきましたなぁ。一般企業ならともかく、公共電波に関わる企業の買収には、旧通産相がいい顔しないだろうから、必ず介入する。と言ってたんですが、まぁその通りに。

札束で、引っぱたきながら「業務提携しよう」って言っても成功するわけがない。とも言ってましたが。

と言うわけで、昨年の11月頃に、パニッシャーのプレミアム上映会に、タレント扱いでインタビュー受けている堀江社長を見て、この人このまま勘違いしなきゃいいけどなぁ。的な事を思っていたのですが、やっぱダメだった模様。

発覚当初の強気の発言も、日増しにトーンダウンしてきているようですし、「落ちた事がない」と豪語していたプロ野球の加入に落選してから、敗北を知らぬ人が負けると崩れるのは速い。と言う事なんでしょうかね?。こうなってくると、持ち直して欲しいと思う、ひねくれ者の私。

キーとなるのが、村上ファンドらしいですが、コレの正式名が、M&Aコンサルティング…通常、M&Aと言うと、まんま「企業買収」の略語です。企業買収コンサルティングって社名、スゲェセンスだ。もしかしたら、村上&なんとか。と言う経営者の名前だけかも知れませんが…低確率ですわな。

ここで、魔術師能力の直感。村上ファンドの本当の買収対象は、日本放送ではなくて、ライブドアだったりしてな。村上ファンドの社長も以前のインタビューで「私が出会った中で、一番怖い経営者が堀江社長」と言ってました。今が潰し時。そう思ったのかも知れませんな。


抜け道(2005/2/23)
抜け道を捜す事は、基本的には悪い事ではない。と思う。バカ正直に正面から、力押すだけでは脳がない。戦争でも、兵力に頼り切った正面突撃ばかりしているならば、愚将だし、タクシー運転手が、渋滞にイライラしているだけというのも芸がない。

抜け道を見つけられると言う事は、柔軟な思考能力持っていると言う事で、それに反感を憶えるのは、硬直した思考しかもてない自分への苛立ち。とも言えると思う。「飛び道具とは卑怯な」って言う人ですね。

補記:わかりやすい例を思いついたので補記。
異種格闘の猪木対アリ戦。猪木は、グラウンドに寝て戦うという戦法をとったわけですが、「ボクサー相手に、グラウンドとは卑怯な」と言うのと、今回の時間外買い付けとは卑怯な。と言うのは似ていると思います。

さらに分析を進めると、猪木氏の戦法が認知され、堀江社長の時間外買い付けが非難されるのは、おそらくカリスマ性の差というか、好感度の差によるものと思います。


ライブドアの株取得が、抜け道を使用した。と言うのが、反感になっているようだが、それは的はずれな感想と言えよう。と思った次第です。

ただまぁ、法の抜け道。と言うと犯罪スレスレ行為な訳で、あまり良い事ではないのは事実。しかしながら、企業活動など、スレスレの行為が当たり前な世界。それを今さら。と思ったり。

関係ない領収書を集めて、税金対策したり、まぁ、皆さん色々とスレスレの行為…というか、発覚してないだけの小悪事を重ねているわけで…そうか、ライブドアも、時間外買い付け発覚したから、ダメなのか(笑)。

M&Aの秘訣は、電光石火。必要総数の株が集まるまでは、小口の株主沢山作っておいて、一気に集めるのが常套…らしい。途中でバレたら、防御策取られるからね。ライブドアは50%到達まで、じっと我慢しておくべきでしたなぁ。んでも、通常は30%程度でいんだっけ?。経済苦手なので、又聞きの話しですが。


(2005/2/26)
14歳当たりから腰痛持ちで、現在ならば…当時からかもしれませんが、スポーツ障害ってヤツですな。一度、建てなくなるほどの、痛みに襲われ、一か八かで、自己整体ではめ込んだら、治りましたが。完全に脊椎だか椎間板関係のダメージと思われるのですが、レントゲンでは正常らしい。

未だに、骨盤に近い当たりに、鈍痛が常駐しているわけですが、ここ、二、三週間、取り分け痛みが酷いです。食事の間、座っているのも辛いぐらいに。

他にも、袈裟固めをされたときに、首の骨が、コキキと鳴ってから、どうも首が凝るようになり、首の骨を鳴らすクセ、と言うか鳴らさないと、首の骨がずれてる感じがするんですわ。股関節も鳴るし、アゴもずれてる気がするし。

やはり、MRIとか受けるべきなんですかねぇ。


ホラー映画(2005/2/27)
MSNの映画論評で、「着信アリ2」の記事を読みました。趣味趣向はそれぞれなので、否定も肯定もしませんが、この記事を書かれた方は、私が言うところの、『お化け屋敷型ホラー』がお好みの様子。

私の言う、お化け屋敷型ホラーとは、荒っぽい言い方をすると「ストーリーなんて皆無でよし。特殊メイクやCGで、怖いシーンを繋げてればそれで良い」ってタイプ。呪怨がそうでしたな。感覚的には、まさにお化け屋敷に入る感覚で、ホラー映画のチケットを購入しているのでしょう。

立ち返ってみると、ストーリーギミックで怖い。と思わせるモノは、実は、正確な意味でのサスペンスに分類されるのかも知れません。ホラーという分類では、ジェイソンやフレディなどのモンスター(含む幽霊)が、いかに残酷、ないしぞっとさせる殺しを観客に見せるか。と言う事なのかも知れません。

しかし、それは一昔前は、スプラッタと言われ、ホラーの中でも一段低い位置にあったと思います。13日の金曜日は、ロメロや、クローネンバーグの作品よりも、一段低い位置にいたはずです。フランケンシュタインの怪物の葛藤、ヴァンパイアたちの太陽への憧憬、そう言ったモノを排除して、ただ怖いシーン、胸が悪くなるシーンを連続させているのならば、お化け屋敷と大差ないでしょう。

しかし、いつの頃からか、13日の金曜日のような、本当に、お化け屋敷のギミックのようなシーンが連続するB級スプラッタが、ホラーの本筋として、居座るようになりました。そのせいでしょうか、かつての巨匠たち、ロメロやクローンバーグ、カーペンターと言った、ただのグロイ映像だけを繋げるのではなく、人間心理にまでもスポットを当てた作品を作る監督たちは、冷遇されているようです。

私が一番怖いと思うのは「遊星からの物体X」ですかね。特殊効果や、メイクなどに目を奪われずに、人間ドラマを見て欲しいと思います。仲間の中に殺人者がいる。一分前は、善良な友人であったかも知れないが、今は違うかも知れない。けれど、1人では生きていけない極地にいる現実。そしてラスト、救助ヘリに助けを求めない勇気。

最近の疑問だった「アメリカのホラーは、いつの頃から、笑いながら見るモノに変わったのだろう」という疑問の答えが少し見えた気がします。もちろん、昔から笑いながら見るホラー映画は存在していたわけですが、それは一段低い位置にいたはずで、メインストリームでは無かったはずです。

古いクトゥルフの呼び声のプレイヤーやキーパーなら、すぐに分かる例えだと思いますが、シナリオ集「13の恐怖」で、B級ネタと笑っていたモノが、いまや、主流になってしまったようなものかと。

現在流行している、ストーリー皆無のホラーたちを、かつてのスプラッタ映画の地位に返したいなぁと思う今日この頃。血のでないスプラッタですけどね。



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