二月の夢酔


軍事知識(2007/2/1)
あまり誉めれられた事ではないかも知れないが、ゲームや映画などは、戦争をネタにしている。近現代に限らず、スターウォーズだって、ガンダムだって、戦隊ヒーローだってそうだ。

にもかかわらず、基本というより、根本的な軍事知識に欠ける、ゲームデザイナーやプランナーは多い。反論はあるだろうが、末端の知識、つまり、戦闘機の性能だとか、小銃の名前だとか、そう言う事は詳しく知っていても、根幹たる軍隊知識には絶対的に欠けている。

いまだに、戦略と戦術の区別の付いてないSLGも多く見かけるし、こうした事が理解出来ていないから、シナリオ全体の流れも、戦略的に、戦術的に運営する事が出来ていない。私だって、特に詳しい訳ではない。その私以下の知識で、プロで御座い。と言うのは、勘弁して欲しい。

浅い知識を無理に組み込もうとして、失敗しているのが、MS08小隊の小説(まぁ、映像の方もちょっと苦しいが、小説は輪をかけてよろしくない)、そして、最近では、戦場の絆か。

よくよく考えてみれば、歴代ガンダムで、真っ当な戦略、作戦を立てていたのは意外にも初代ガンダムだったのかも知れない。と言うのも、V作戦は、モビルスーツ量産計画であり、ガンダム開発計画はそのデータ収集の為であった。確かにその性能は驚異であった訳だが、たかが、三機のモビルスーツと新造艦一隻を、ジオンはその総力をかけて起きかけるという愚を犯している。

普通に考えれば、たった三機と一隻で、戦況をくつがえす兵器など存在する訳もない。それなのに、執拗に追いかけたジオンは、V作戦の本来の目的である、MS量産計画を看過してしまっている。連邦側からしてみれば、たった三機と一隻で、コレ以上ない陽動を行った訳で、その隙にジムの配備と、MS搭載艦製造計画たるビンソン計画を完遂して、一気に、星一号作戦という、反攻作戦を展開したわけだ。

木馬の追撃でなく、もっと広域な視点で見ていれば、工場の稼働状況などから、大規模反攻作戦が計画されていることに気が付けたかも知れない。これほど、遠大で、見事な陽動作戦は他にないだろう。

戦略は見事なワケなんだけれども、戦術レベルでの用兵家というのは、あまり見ないよねぇ、ガンダムだと。まぁ、どんな戦術、連携、フォーメイションも、一人の超機動と反応速度を見せるパイロットによって破れていくワケなんですけども。
<<ウソでもいい。ガンダムが来ているって伝えろ!、それだけで士気は上がる!>>元ネタ解った人は偉いです。

あ、あった。0083のトリントン襲撃部隊。艦砲(ユーコンの垂直シェルのミサイルだけど)による制圧射撃を行いつつ、さらにザメルによる砲撃。基地の混乱に乗じて、ドムが急襲。ドムの登場によってさらに慌てるのを尻目に、GP02を持ち去る。と言う。

これ、フツーのライターや脚本家が書いたら、ドムとザメルの突撃で、強奪しとるで、絶対に。なんの支援もなく、なにも考えずに、さながらバンザイアタックが如く。そして、基地側は「なぜ発見出来なかった?!」

0083は、ガンダムシリーズとしては、希有なまともな軍隊知識で書かれている名作です。ポケットの中の戦争は…特殊部隊だからねぇ、サイクロプス隊。潜入による爆破奪取はなかなかパンチが効いてるけど、正規戦じゃないからなぁ。

まぁ、それはそれとして。小説戦場の絆よりゃ、俺のガンダムRPGソロシナリオ:カーマインのがオモロイだろ。と書いたせいか、やたらと、カーマインとこのアクセス急増しています。でも、なんのクレームも来ないのが不思議〜不思議〜摩訶不思議。


しつこい(2007/2/6)
大臣の失言。いままでの大臣の失言は、思想的に黙ってないと行けない思想を喋ったりしたわけなんだけども、今回のは、なんとか上手い事言おうと、アドリブ効かそうとしたら、失敗したというだけかと。「産む機械」と言う単語だけを取り上げるのは可哀想だ。まぁ、もっと可哀想なのは、もう揚げ足取りしか、存在をアピール出来ない社民党なんだけども。民主もそうなりつつあるけど。

KDDI。営業がしつこい。同じ内容のものが、二通とどく。光ファイバーにせんかと。どうにも、この会社は、二系統の営業ラインがあるらしく、前も、二カ所から営業の電話があった。しかも同じ内容。KDDの営業と、DDIの営業と二系列のままなのかしら。なにより、あまりに営業がしつこいと、経営が怪しいのかと思ってしまう。

宮崎の副知事。いいじゃん、ライバル候補でも。完全拒絶をつづければ、それもまた、一つのしがらみになる。前体制の人間は、絶対に拒絶。と言うのも、ひとつの「しがらみ」なんだよ。反対側の人間を手元に置くというのは、イエスマンばかり並べない、究極のかっこいい態度だと、私は思うけどね。

議会と対決しつつ、完全な拒絶はしない。田中元知事の失敗から学んだのだろうなぁ。

全然関係ないけど、ネットオークションやってて思うのだけど、高校の現国、週の1コマ潰してさ、手紙の書き方講座とかやった方がええと思う…つーか、手紙よりも、文の書き方なんだけどね、問題は。相手の年齢は解らないから、何とも言えないけど、論述問題壊滅している昨今の学生なら、さもありなん。と言う内容でした。

ホントに、次の文を要約しなさい。とか言うのを白紙で出すんだもんなぁ。答えが全部出てるサービス問題だというのに。文の要約が出来ない。と言うのは、物事の優先順位が付けられない。と言う、非常に由々しき問題なのだけれども。


ネタ切れ(2007/2/14)
更新をサボっていたと言えば、そうなのだけど、特に感じ入る出来事も、頭に過ぎる閃きも無かったのも事実。感じ入るのは、ニュース報道と、ゴシップ放送が混濁しているテレビ業界は、いつ自分を見直すのかと。宮崎県知事の追跡を見ていると、政治報道ではなく、芸能人を追うパパラッチだ。

国会答弁でも、追及(と当人たちは思っているもの)も、ゴシップの真偽確認ばかりしている気がする。あとは、揚げ足取り。

こと、硬派だった、今日の出来事が、完全な夜のワイドショーのゼロになったのは残念で仕方ない。絶対、失敗やと思う。あの番組改編。


世界共通かー(2007/2/16)
この手の話を見るたびに、毎度言うのだけども、美醜の概念に現代の価値観を持ち込むなと。かつて日本人には、くびれがない方が美人だった。だから、着物は、ストレートなラインを産むようになっている。金髪がイイ。と言うのは、ゲルマン系の好みだし、ラテン語族(イタリアなど)は、黒髪を好む。

魔女の鼻が鷲鼻、かぎ鼻なのは、スラブ系人への偏見からだし、アフリカ大陸では、悪魔は白い肌をしている。お面の題材になるオタフクというのも、いわゆる平安美人だと思うしねぇ。美醜の概念は遷ろうモノだ。

そもそもにおいて、「クレオパトラの鼻が低かったら」と言う真意がどこにあるのか。いかに聡明であっても、人並み以下の美貌であったなら、カエサルもなびかなかっただろうに。と言う事かもしれない。絶世の美女が十人並みだったら。と言うことに限定しすぎ?。

そもそも、現代でも、足利尊氏の絵が、本当は誰か分からない。という事態になりつつあるので、コインの肖像も、全くの別物という事もあり得るし、そもそも、当時のヒトタチも「コレがクレオパトラ?全然、似てネェじゃん」と思った出来かも知れない。

あーまてよ、紀元前32年のコイン。と言う事は鋳造年が32か。たしかクレオパトラの自殺が紀元前30年とされているから…死後の作かい。と言っても、ひな形は生前かも知れず…まてよ、自殺の段階では、すでにかなり歳がいっていたはず。えーとクレオパトラの在位が前51−前30とされているから、二十代半ばで王位についたとしても、すでに40半ば。当時の寿命考えたら…もううば桜…失礼、熟女も、ええとこですな。

7割方、論破出来た気がするな。まぁ、話のネタというか、インパクトととては、美女じゃなかった!の方があるとは思うけど…こうした、美醜の概念が世界共通で一元化されていると思いこむ記事は、私としては嫌いだ。美人として名高い王妃の肖像見ても、美人かぁ?と思うの多いしね。

半端なオカルト学者が、ウケを取ろうとしてよく言う「アスタロトは、肥満のおばさん体型でとても美人とは言えない」とかね。痩身が美とされた価値観はかなり新しいものだ。食糧供給が安定しない古代において、太れる=潤沢な食べ物かつ、争いのない世界。と言う事。


119(2007/2/22)
別段、消防ネタではなく、ガソリン価格がレギュラー119円に。と言う事は、原油価格が下がってきたという事で、航空業界も運賃値下げするよなぁ?。んん?。

まぁ、それはさておき。ガンダム無双。当初、プレイヤーキャラはガンダムだけ。とか言う噂に惑わされたのが、店頭デモ見ると、ちゃんとゲルググやキュベレイなどがプレイヤーキャラとして動いてました。

でもさー、やっぱ、マークVはいねぇーのね。マークVとは言わないから、Ex−Sぐらいは…せめて、GP02ぐらい…GPシリーズはいるのかしら、デモに出てこないだけで。

あと、感じたのは…ハイデフではないと画面に付箋貼ってあったけど、やっぱ、PS3つっても、PS2と大差ない気がしますなぁ。まぁ、PS3に慣れたあと、PS2やると荒いとか動きカクカクとか思うのだろうけど。パッと見差がない。PSとPS2は明確な差を認識したけど。

ゲームの本質はやはり、企画。シナリオ、脚本。それをインパクトがあるからと、ムービーとかエフェクトだけに特化しかけたのはミスディレクションだったのだなぁ。映画の方もようやく、何でもかんでもCG合成でドハデに。から、要所、要所の補正になりつつある気がする。まぁ、ドハデにってのもまだまだあるけど。

さて、ゲームの方も、ムービー鑑賞型から、物語体験型への修正がそろそろ始まってきている気がしなくもない。メインストリームが、物語体験型へと確定したら、私の役目も終わりなんだろう。確定するには、まだまだかかりそうだけど。


志布志事件(2007/2/28)
久々の特ダネと言う事で、連日報道されていますが、捜査内容からしたら、昭和ヒトケタからフタ桁ぐらいな捜査方法ですなぁ。地方に行けば行くほど公権力は高圧的というのを確認しますなぁ。

さて、この事件をフツーに考えると、落選した人が、公権力と手を組み、一人を失職させて、返り咲く。と言う安手の推理小説のようなことを考えてしまいますなぁ。地方に行けば行くほど、市議会、村議会と、署長とか栄転と言う名の左遷を喰らった警視庁からの出向組が手を組むもの。

そーいえば、平安時代も、地方に出向すれば、蔵の二つ三つ立つ。と言われていたそうだから、日本人の体質なのかしらねぇ。紀貫之もいやいや土佐に行ったのも、経済状況からと、土佐日記にあったよーな、なかったよーな。

ともあれ、真実がどうであれ、捜査本部の責任者が、出世欲に目が眩み、独断で。と言う事で手が打たれるのでしょうな。そうなるとますます、県議会だか、市議会への疑惑が募る〜。

そうそう、贈収賄は無かった。という事になったのだから、容疑者にされていた、元議員の方はどうなるんでしょうかね?。えん罪だった訳だから、とうぜん、復職?。と言っても数年前で、任期の問題もあるしなぁ。議員報酬分は、警察へ民事訴訟したら百パーセント勝てそうだねぇ。当人にしてみれば、お金の問題ではないと思うけど。



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