九月の夢酔
I suppose it's a bit too early for a gimlet.
The long Goodbye(1954)-Raymond Chandler-
どうしたものか(2007/09/06)
さて、どうしたものか。この状況下でも日に15程度のアクセスがある。まあ、記事から扉に飛ばされて、再訪とかもいるだろうから、三分の一が実人数として5人。どうしたものか。
世の中の出来事に対して、言いたいことはあるけれど、わざわざ、声を出すほどの独り言か?。と思うと、ま、いっか。と思ってしまう。
安倍総理の求心力と言うけれど、誰がやっても、これらの問題は絶対に起こっていた。と言うのも、小泉さんが、自民党をぶっ壊したおかげで、良かれ悪しかれ、優秀な人は粛清されてしまったわけで。人材不足は、誰がやっても同じ事。
横綱問題。正直、日本の政界とモンゴル国民の程度が知れた。プロ競技の問題に、一国の首相が口を出すのもオカシイし。国の友好問題になるからと、圧力をかける政治家も、オカシイ。ましてや、人種差別など。例えるなら、MLBに日本が圧力かけるようなもの?。
まぁ、モンゴルの長嶋茂雄になったからなぁ。日本でも、長嶋さんが絶頂期にMLBに行って、延々とベンチだったら。同じように騒いだかも知れないね。とか、思うんだけど、わざわざ言わなくてもイイかなと。みんな分かってるだろうしね。
さて、離乳食で書いてみたんだけど、コレで良いのかね?。めんどくさい上に、なんか、読み手を小馬鹿にしている気さえするのだけど。ココでCM入りまーす。CM明けましたー。と、視聴者に、延々言ってる司会者気分。ウザクね?コレ?。つーか、手間のワリに効果ない気がするのですが。こんなに区切らなくても分かるだろう。と思うのは私ダケ?。
悪質なクレーマーが増えたのは、サービス慣れしているせいだ。と言う意見を聞いてそうかも知らんと思った次第です。要するに、「お客様は神様です」を曲解して、「客なんだから、俺は神だ」「金さえ出せば文句ネェだろ」と言わんばかりになっていると。
病院行って「何分待たせるんだ」と医者に殴りかかった50代とかの話を聞くと、そう思う。この人、診察室に入るや否や、殴りかかったそうで、呼ばれるまで、待合室でキッチリ待ってる当たり、律儀なんだか、なんなんだか。
そのうち「読んでやってるんだから、どれだけ手間かけても、(俺が)わかるように書くのは当たり前だ。」とか、言われそうで怖いです。まぁ、もう言われた気もしますが。マーロウばりに、「金を貰うまで、呼び捨てにされる覚えはない」とか言おうかしら。
正直、厨の妄言とは言え、「説得力がない」は、致命傷だったようで、発言した当人も撤回している言葉なのに、まだ引っかかる程に致命的。見た目や飾りを最低限に抑えて、内容一本で勝負しているのに「書式(という見た目)が悪いから説得力無い」と言われて、死んだ。そして自力では蘇生できない程、疲弊している事を自覚した。
そんなわけで、書くこと自体が面倒に感じ始めており、正直ヤバ目。五年もやってると、言いたい事があって書く。と言うよりも、更新のために無理にひねり出す。状態になっていた感は否めず、それは、本気度が足りなくて当たり前だよね。
しかしながら、書き出すと長いのは、書きたがってるのか、自分?。と思わなくもないわけで、もう少し、自分と向かい合います。
To say good-bye is to die a little. or Long good-bye.
ガンダム世界の倫理観(2007/9/20)
なにげに、アマゾンの新作ビューワーを試して見たかったので、変更したら、更新キターと思ったのか、アクセス増えてますな。せっかくのご期待と、ちょっと思った事があるので記述。
初代ガンダム世界において、毒ガスの使用を悔いているジオン軍人。と言う設定はよく見ます。wiiの新作でも、ジオン側のパイロットに、元海兵隊で毒ガス散布にトラウマあり。見たいな、おやっさんがいました。
一見、深みのある設定に見えますが、本当にそうなのかと。私の方が、歪な感性をしている可能性は遥かにあると思いますが、私見を言えば、コロニー人が真に悔いるべきは、コロニー落とし。そのものではないかと。なぜか、その前段階である、毒ガス散布は人類史上類を見ない虐殺。という認識になっていますが、コロニー落としに関しては、なにも問われていません。真の虐殺はコロニー落としである。と私は思う。
なぜに、前段階である毒ガスに引け目を感じているのに、その後のコロニー落としには、なにも感じないのか?。そもそもスペースノイドにとって、コロニーは、自分たちの故郷であり、母なる大地であり、守るべき世界、そのものであったはずだ。
それを兵器にしてしまう事は、あらゆる倫理に反するのではないのか。なにより、スペースノイドにとっては、次にコロニー落としに使われるのは、自分たちのコロニーではないのか。と言う想いが高まるのではないのか。ソーラーレイもまた、守るべき故郷を兵器に変え、和平交渉を妨害し、戦乱を助長したという見方をすれば、実に皮肉に満ちている。
コロニー落としを企画した次点で、ジオン公国は、戦争の目的をすでに見失っていたのかも知れない。それとも、ギレンの粛清計画は、あの時から始まっていたのだろうか。
と言う観点から、カーマインに続く二作目ゲームブックもどき。サクリファイスグリーンの構想を練っていたんですが、ゲームにするには、どうしても、主人公の設定が濃くなり過ぎる。小説寄りにというか、ほぼ小説みたいになっていくので、にんともかんとも。
アイランドイフッシュ(コロニー落としに使用されたコロニー)出身のジオン兵が、海兵隊の護衛任務に就き、毒ガスの使用を止めようと味方殺しを行い、懲罰隊へ。「アースノイドは空が落ちてくる。と言うけれど、ボクには、地球がコロニーを呑み込んでいくように見えた」とか。バンダイさん、このネタ買わね?。
ShotGun Blues(2007/9/29)
断末魔のような、小ネタのブルース。溜め込むから長くなりそ。
映像編
最近とみに、ココまでパクってええんか?。と言う作品が増えてきた気がする。モップガールだっけ?。CM見た瞬間吹いてしまった。そりゃ、お前、トゥルーコーリングじゃねぇのかよ。と。クローズドノートも、アメリなんじゃ…と、なにげに思ったわけです。
と言うのをマクラに、ビデオ屋で「獣兵衛忍風帖龍宝玉篇」と言うのを見つけまして、川尻監督の劇場版に惚れ込んだ身としては、見なきゃイカンだろう。と三巻まとめてレンタル。
……一巻のオマケに、監督のインタビューがあるのですが、そのなかで「キャラクターを転がせば、十三話を駆け抜けられるだろう」的な発言があり、そりゃあ、違うんじゃないかい?と。
川尻善昭版は、確かに、キャラクター造形もスゴいし、映像の綺麗さと壮絶さ、動きそのもの良さ。と言うのもあるのですが、それらが生きているのは、確固たるストーリーの存在と、巧みなストーリープロットとギミックにあるとワタシは思う。決して、キャラに頼って勢いで描かれたものではないと思う。
そもそも、十三話と時間が決まっているのならば、一話完結を13回つなげるのではなく、一本のシナリオを13回に分けて放送する。と言うスタイルの方が適当ではなかったか。 現に、DVDの二巻は、まるまるつなぎの回。と言ってもよく、見てなくてもなんら支障がない3−4話が入っている。
肝心のキャラクターも、なにか手垢が付いた感じであり、造形そのものも、過去の川尻作品で見たことある様な者ばかり。猫目に至っては、魔界都市新宿か、オーエド808に同じ顔がいた気がする。映像のインパクトはあるが、話が薄っぺらいので、ふーんで終わっちゃうような。そんな感じ。
さらには、敵方ニンジャ(敢えてカタカナ表記)の設定が、山風ばりの超絶忍術をも越えて、そりゃ魔界衆じゃん。さらには、山田風太郎オマージュとは言うんだけど、石川賢先生にゃ触れないのね。産女なんて、魔獣戦線のシャフト博士だし。インタビューで言ってた「身体にブラックホールを持つニンジャ」って石川賢ものには、定番的にいるよーな。虚無戦記MIROKUにもいた気がするし、魔界転生の石川賢版も、武蔵は体内に宇宙そのもの持ってたし。
まぁ、クレジットの名前で、林家正蔵ではなく、こぶ平でクレジットされているので、結構前の作品なんでしょうね。2003とか04だとしたら、まぁ、キャラ萌えど真ん中だったろうから、キャラで引っ張ろうとした事は、時代を捕らえていたのかも知れない。
監督が語るときに「獣兵衛が、他の仲間とパーティ組んで」と言う言い方が、なんかオジさんが頑張って流行取り入れようとしたけど、それはもう古い言葉なのよー。って空気になって切ないのがなんとも。 パーティー組むと言う言い方と、光のミコ(セリフだけなので漢字不明。神子、巫女、御子、皇女どれだ)と言うヒロインの設定からして、80年代のロープレだよな。と。姫御子でええんちゃうか。もしくは姫皇子。
基本の謎である龍宝玉と光のミコの展開が、全く進まないにもかかわらず、最初から陣営が三つどもえ。そして、三巻からは四ともえ。と自分の首を絞めているとしか。
あと、wowowでのCMが入ってたんだけど、サムライアクション。ってコピーはいるのね。獣兵衛は、抜け忍の雇われ忍び。ニンジャアクションでしょーが。この時点で、なにかが、根本的にずれているようだ。
川尻版は、程よいスチームパンク(大男を切ったら、実は小男で、ボディは木製のからくり)と超常能力と、時代バランスが良かったんだけど、龍宝玉は、完全に時代考証とかぶっ飛んで、初回から完全金属のロボが出てきたりして、サイバーにするならしろ。と言いたいほどに中途半端。
それを受けてかどうかは、知らないけど、NHKでやってた「サムライ7」は、非常に時代劇とサイバーを組み合わせた設定が、非常に面白く、そして違和感なく展開されていた。
オチとしては、三巻で完結(一巻に4話とか入ってたし)と、思っていたら、4巻目があるらしい。林家正蔵襲名前と言う事を考えれば、四巻でなかったか。ビデオ屋が入荷してないかどっちか。まぁ、ラストが気にならない出来映えなんで、探す事もないでしょうけど。
川尻版とのつながりは強調したくなかった。と言ってましたけど、刀の鞘に、カゲロウの額飾りは巻いといてよ。お願いだからさ。濁庵を登場させるなら、そのくらいは良いんじゃないの、と。まぁ、書く手間は増えるでしょうけど。
ゲーム篇
久しぶりに、エロゲ買いました。エルフの花と蛇。団鬼六原作。となっているけど、人名と舞台設定借りたぐらいで、7割方はオリジナルでした。まぁ、それは良いんですけど、なんか微妙なのよ。シナリオ的にも、二転三転あって、最後の黒幕この人?。と言う意外性もあるんだけど、なんかやっぱり、こんな変な人思いつきました。見て見て〜。と言う、安っぽい見せ物小屋っぽさが…
鬼六先生も、実は、ソフトSMがギリぐらいの人で、女性の恥じらう姿に萌える方ですので、ゲーム内の調教も、ソフト止まりですなぁ。ワタシ的には、この手のカテゴリーでは、今は亡き、PILのSEEKが傑作でした。パラメーターの増減や、イベントの総数や発生タイミング、調教器具の増え方。ヒロインの反応等々、非常に良くできている上に、シナリオも、脚本もよい。と来たもんだ。
花と蛇も悪くはないんだけど、屋敷内探索して、器具探して、器具は使い捨てで〜、調教も3カテゴリーで1カテゴリーに器具三つ。計9しかない。エンディングも展開も実質1パターン。ヒロイン×3属性で、エンディング後のプレイが変わるわけだけど、それは、エンディングが違うと言って良いのか、どうか。チョット疑問。と言う当たりに微妙さが。
こう考えると、PILはスゴいメーカーだったんだなぁ。あの当時は、ブリバリアニメ絵だけしか見られてなくて、PILの様な、ややリアルというか、劇画っぽいのは、それだけで敬遠されてた時代だったし。PILcaSEXの犬とか無題とか、もの凄い、ホラーよりのSMネタで、狂気の側に踏み込んだ、痛覚嗜好癖の話が「無題」だったり。
この狂気の描き方は本物だ。常人が持つ「ヨダレたらしながら、奇声を上げる」的な安いものではなく、真の狂気を捕らえている。と思ったものですが。PILも10年早かったか。堕落の国のアンジー。とかも良く出来てて、変態への愛がちゃんとあった。こんな変なヤツ思いついたよ。ではなく、嗜好癖の一つとして認めてあげている。そんな愛情があった。
愛だろ、愛。と言うわけで無駄な長文、読んでくれてありがとう。左様ならば。