二月の夢酔

官僚主義の原理:官僚主義に太刀打ちできるのは、官僚主義だけだ

官僚主義についてのフォックスの言葉:
役人は、誰よりも長く待つことが出来る

結論:
官僚主義の板挟みになるのだけは避けよ
−マーフィーの法則『官僚主義』より


(2002/2/2)
数日前、深夜、あくびだったか伸びをしたら、突如歯が痛んだ。神経を直接触られた感じ。その夜は眠れない夜を過ごしたのだが、翌日には痛みもなく、咀嚼も問題ないので、放っておいたら、2/1夜再び痛むので、今後の憂いを断つために歯医者へ行った。

結果として、親不知が虫歯になっているというので、いきなり抜歯。神経まで到達していたし。それはそれで、OKなのだが、あくびで痛むと言うことで「顎に問題有るかも知れません」と言われた。かみ合わせもずれており、顎を右に寄せると丁度かみ合うぐらいずれていた。

ふと、顎がずれているから、頸椎がズレ、頸椎がずれているから、背骨がズレ、背骨がずれるから、腰が痛むので有ろうか?。と歯医者からの帰り道、そんなことを考えてみた…当たっていたら、どうしよう。

時に歯医者ってもやっぱり歯を抜くときが、一番、気持ちいいのかなぁ?。血を見るのが好きな外科医もいるし。ちなみに、麻酔は通常より多めに打たれました。虫歯が大きいから。と言われたが、三本打たれるとなぁ…でも、昔みたいに歯茎に深々刺さないのね、最近の麻酔。


節分(2002/2/3)
陰陽道の「追な」儀礼が民間に下りてきたのが、豆まきだったかな。本来、鬼は「隠(おぬ)」の訛ったもの。と言う説が有るほどで、隠れる。つまり死んだ人の事なんだわね。鬼は、幽鬼の事だったわけだ。善い鬼も悪い鬼もいるのはそのためだろう。

虎縞のパンツに、牛の角。と言う外見が定着したのは、仏教、特に浄土系宗派が定着してから。とくに角を持つ鬼は、牛頭鬼の事だと思われ、その名の通り、牛頭人身の姿、馬頭鬼とのコンビで、地獄の門番兼拷問係。閻魔天の忠臣なので、本来は善悪を超越した存在のハズだ。つまり、牛頭鬼に追われると言うことは、すでに悪人と言うことなのだわ。

従来の「隠」と、仏教の鬼が集合したのが、民話に出てくる鬼のようだ。

さて、小泉政権は、あの三人は払うことで、厄払いになったのであろうか…ま、人気だけの政権だから、一度ヒビが入ると脆いわな。一度失墜したアイドルは、二度と戻れないのだ。

緒方貞子さんは、外務大臣を拒否。コレで、あの人は本物と言うことが分かりました。有能な人だ。ほいほい、引き受けたらたたの馬鹿だったのだけど、ちゃんと局面が見えているらしい。賢い。本当なら、ああいう人にやって貰いたいモノだな。

田中真紀子も、入閣せず「私は、小泉政権の妻で、母でもある」と言うのなら、閣僚ポストを拒絶し、一議員として監視すべきだったと思っている。やり方も、強引きわまりないしねぇ…とは言え、外務省が正しいとも言わない。不正をただそうとするその行為は、賞賛するが、悪と立ち向かうのに、正面から切り込んで勝てるのは、物語の中だけだ。


逆サムソン(2002/2/5)
聖書だったかな、強力無双の英雄なんだけど、髪を切られると、普通の人間になってしまうと言うサムソン。古代は、神から貰った身体に、刃物を入れる。と言うのを忌む風習があるところも多く、男は髪や髭を一生切ってはならない。と言うものですな。

私は逆で、髪が長くなると脳の栄養が髪に吸われていくような気がして、頭がぼーっとして考えがまとまらなくなるし、ただでさえ低い集中力も更に低くなる。さっさか、散髪に行けば良いんだけど、散髪屋が苦手なんですわ。散髪屋と言うか、雑談が苦手なんですな。

この夢酔見てもらえれば分かるとおり、人とは観点が少々…だいぶズレており、こうしたサイトなんかでは、売りになるんだけど一般的な会話をする場合は、障害にしかならない。直接討論も同程度の知識量の相手なら良いのですが、そうでないと、大前提や基礎条項をいちいち説明しなきゃならないので、非常に疲れる。

そんなことは、基本事項で、それを踏まえた上で、敢えて言っているんだってば。となると、一気に萎えて、もう良いや。と思い、引いてしまう。それ以上続けても、こちらの話を聞いてもらえないか、理解することを拒絶して、感情論で反論されるので困る。「だから、貴方と同じ事を言っているんだってば」と言うことを、説明したこともある。書き文字でなら、あまり苦にならないのだけど、対面しているとねぇ…

そんなわけで、タクシーや散髪屋クラスの、たわいもない会話って、非常に気を使うので大嫌いなのだ。かといって、黙っていると悪い気もするしなぁ。ある程度、親しくなると、ドコまで踏み込んで良いか分かっているので、ちょっとやりやすい。が、いつも半歩踏み込みすぎて、相手に不快感を与えることも多いので…掲示板等で、それをやってたら、遠慮なく言って下さい。


ぽよん(2002/2/7)
まぁ、あれから歯医者に通っているわけですが、最近の歯医者も監督制度を用いているらしく、初診時に院長が、見立てて、それから担当医に引き継がれる。と言うシステムになっていた。まぁ、院長は治療説明や、治療計画なんぞを逐一説明して回っているので、実に忙しそうだ。で、そんな人なのに、初診で歯を抜くときは、院長手ずから抜いたのな。だから、やっぱ歯医者は歯を抜くの楽しいのか、気持ちいいのかなと。思ったわけ。

で、私の担当がめでたく女医さんで、それなりに若くて、それなりに美人。最初見たとき、歯科衛生士(一般病院で言う、看護婦)と思ったぐらいで…いや、一般病院だったら、看護婦さんって呼びかけてたと思う(笑)。で、ご多分にもれず、頭の方から治療するスタイルなので、ぽよんが起こるのだ。ぽよん、つまり、乳が当たるのだわ。

しかし、枯れているせいか、当たってもあんまり感慨がないの。抜歯後は、本格治療の前に歯垢取るのを先にやっているから、痛くて気にならないワケじゃないし。機械で歯垢を削っている、ま、歯の研磨だね。で、桜玉吉もネタにしていたけど、女医さんは粗雑。と言うのは、ホントだね。研磨のドリルが明らかに歯茎に当たるときあるのな(笑)。


ファイナルファンタシー(2002/2/9)
CG映画の方ね。ゲームのFF6辺りから、映画作りたいのか、ゲーム作りたいのか、ハッキリしろ。と思っていたら作っちゃった奴。これも、Rezを追跡取材していた番組で、一緒に扱っていたのだけど。アメリカの映画館で公開したときに、終了時拍手喝采だった。とテレビは締めくくっていたんだけど、向こうはインディーズ映画とか、凄く盛んだからねぇ。

インディーズとしてみれば、良い出来だろう。それに向こうの客は、余程の駄作でない限り、上映が終われば、拍手するし。そう言う文化。その証拠に、日本じゃ総スカン。見に行った知人も「ダメだ」と言っていたが、見に行く根性に敬服したわ、あんなもん。

FF映画の時に言っていたのか、ほかの番組だったのかは忘れたけど「CGの役者は、絶対にミスしない。こちらの要求を100%再現し、演技してくれる」と言っていた。別番組だけど、聞いたこともない、どっかの映画監督も「もう役者はいらないかも」とか言っていた。

が、CGムービーは、どんなにリアルになって、人間と見分けがつかなくなっても、人間の役者に勝つことは出来ないだろう。スプリガン(小学館/たかしげ宙/皆川亮二)の朧のセリフだが「機械では、どんなにあがいても本来の性能の99.999%を出すのが関の山。唯一、それを越え、120、130%と言った力を出せるのは、人間だけです。」確かにそうだ。

CGの役者では、監督が考えたモノを99.999%しか再現できない。素点ならば99点だ。監督の考えるシーン、演出家が考えるシーン、脚本家が考えるシーン、役者が考えるシーン。それらが競い合った結果が70%だったとしても、素点は300点近いものになる。

日本映画が今ひとつ精彩を欠いてるのは、監督、脚本、原作、演出もか。それらを一人の人間がやるからではないだろうか?。日本の役者に表現者ではなくて、ただの再現者が多いのは、そう言う事情があるのかなぁ。と考えたり。


差し替えで(2002/2/10)
本来なら、続けて映画の話をしていたのだけど、差し替えネタ。

いや、母がキレて家庭内不穏です。酒飲んでる風だったから、その嗚咽かと思ったら、やっぱり泣いていたのな。食事中、突然、茶碗に箸を何度も突きつけて、箸を投げつける。と言う思いっきり神経症の症状。癇癪って奴だぁね。あと、アルコールでフラッシュバックも併発しているみたい。目の前でやられると、一般人なら、発狂したかと思うのも当然だわ。

おおよその原因も把握しているけど、夫婦の問題だしなぁ…って、分析も出来るんだけど、人の心に踏み込む根性がないから、カウンセラーとか、占い師が出来ないんだよなぁ…人の心に触れても、それに耐えられるなら、私はかなり有能になるだろう。エムパスだし。

父が外国航路の商船船長だったモノで、10ヶ月は不在。しかも見合い結婚。本来なら新婚から数年来の間で、夫婦間で本音をぶつけ合う時期が無かったものだから、父が定年になった今頃やっているんだよね。原因は、母が風邪で寝込んだときに、一声もかけなかった。と言うのが発端。一週間以上も自室に、こもって(家事はしている)たのだけど、謝罪も何もなかったらしく、とうとう爆発って寸法。父も海の男だから、不器用なのは分かるけど、もう少し憂慮して欲しいものだわ。つか、母もちゃんと面と向かって言うぜ、十代じゃないんだから。俺には、家族といえど、言葉にしなきゃ分からない。とか言ってた癖に…って、まぁ、元々、言うこととやることがてんでバラバラの人だけど。

今も、母は嗚咽中なのだけどねぇ…水の一杯でも持っていったら、どうなのよ。と言いたいが、家の構造上、その場で言うと、母に丸聞こえ。それは見栄とプライドの塊の母をどう刺激するか分からないので。夫婦の絆を信じて退散。たぶん、あとでポロカス言われるだろう。

母は、ずっと父が不在だったので「父親が居ないからと言って馬鹿にされたくない」との理由で奮起しすぎて、父性的な女性になっていたのだけど、今回のことを見るに辺り、やはり女なのだと思った次第。しかし、そんな父性的女性でありながら、父(つまり夫)にも、完璧な父親像を求めている辺り、エレクトラコンプレックスを内在していたのかも知れない。

母方の爺ちゃん。つまり母の父親は、かなりの人物で、台湾と満州を日本が所有していた時代、台湾で国鉄駅長をしていたり、日本に戻っても、広島県民なら誰しも知っている『そごう内にバスターミナル』の設置を企画した人物だったりする。あと、社会人野球で、全台湾代表になって、神宮球場に行ったりしていたらしい。基本は、三番ファースト。控えの三番手ピッチャーだったようだ。

役員になったら、疎まれてもイスにしがみつくのが当たり前だった、バブル以前の時代に「年寄りが居たら、若いのが出世できん」と勇退。83才で死去したが、最後まで書斎には本が一杯の勉強家だった。母は結婚後も、祖父の家の側に長らく住んでいた。五右衛門風呂だったので、冬場はよく風呂を借りに行ったものだ。エレクトラまで行かなくとも、ファザコンであることは間違いあるまいなぁ。

そんなわけで、この現状、ドコまで踏み込んで良いのか。特に女性の方。いらしたらアドバイス下さい。調停は出来る。が、この夫婦の問題にドコまで踏み込んで良いのか、分かんないんだよぉ(T.T)。とは言え、これをUPしたときには、解決されていることを望む…切実に。2/10、19:05現在、嗚咽は続いています…


バンシー哭く夜に(2002/2/11)
今、AM5時です。逃避するがごとく私は眠ってしまいました。20時ぐらいまで嗚咽、つーか大泣きが続いていたのは確認しています。本来、今日(11日)は親戚の家見せだったので、その打ち合わせの電話がかかって来て、泣くのは終わったようです。

父は…付き添っていたのやら、自室に引き上げたのやら。おぼろげに会話も聞こえていたと思うので、付き添っていたと信じたい。

上記の通り、母は完璧な父親像を持っているのですが、父の方はと言うと、海軍下士官だった父を早くに亡くしています。海軍、つまり船乗りでしたから、家にいない日が多い。つまり、父は、家庭内での父親像を持っていないのです。その辺のギャップが大きいようです。

母も異常なほど頑固、と言えば聞こえは良いですが、頑固というのは有り体に言えば、ただの我が侭なので、自分のスタイル、価値観を他者(我が侭が言え、強固な姿勢がとれる家族には特に)に強要します。やはり、神経症とか癇癪と言うのは、他人の関心を自分に向けるための行動なんだなぁ…と、実感。ぱっと見、発狂にも見えるけど。

たぶん、これから夫婦間のパーソナルスペースを確立していくのだろう。ん〜、夫婦の時間を作るために家を出るべきなんだろうか…

と言う大事を、ネタになるかも。と考えている私は、ようやくサイト持ちになったようですな。「自分の結婚生活が破綻しかけて、子供も不幸になっているときでさえ、『おやまぁ、これは面白い!』と思えるところが残っているのです」と言う格言をジェーン・スマイリーと言う作家が残しています。

現在、13時まわったところですが、朝、父は朝食をちゃんと、顔をつきあわせて食べた模様。和解できたんだろうか…私は、怖くて降りられません。つか、今は外出中だからね。やれやれ、私を含めて精神的に幼い一家だこと。


その部屋は、まるで濡れた砂が詰め込まれている様だった(2002/2/11)
空気が重いって事で、チャンドラー風に表現してみた。ま、昨日の今日だから、しかたないのかも知れないけど…それでもまぁ、一応、平静は取り戻した感じです。

時に、精神分析医とか、メンタルケアでなくて本格カウンセリングとかする人たちって、被験者や患者の心の奥底を覗いても怖くないのかな?。相手の深奥に触れて、怖くないのかな?。私は、怖いです。

血や生の臓器を怖がる外科医がいないように、心に触れることを怖がらないのだろうか。それとも、心の深奥に踏み込まれる痛みを、苦しみを知らないのだろうか。知っていてもなお、いや、知っているからこそ、その人を救い出したい人なのだろうか。まぁ、日本の精神科医とかって、実地をしている人少なそうだしなぁ。本とかマニュアルで対応してそうだ。

ダニエル・キイスばりに、延々と面接続けようぜ(笑)。あ、アルジャーノンに花束を。って、スタンダールの「二十日鼠と人間」を翻案にしたモノなんだよ。スタンダールの方は、駄作だけど。って、アルジャーノンも好きじゃないんだよな、私は。


下らない(2002/2/14)
NHKのコメディーお江戸でござる。はけっこう好きで、気が向くと見るのだけど、その中で「その話はくだらない」とか「その品物はくだらない」とか使うのだけれど、この「くだらない」の語源は実は江戸時代のモノで「京、大坂から下ってきた品物ではない」つまり、地場の江戸製の品物を指していたらしい。と、江戸風俗研究家の杉浦日向子先生がいっておった。

考えてみれば、家康が左遷させられるまで、江戸は田舎も田舎。ど田舎だったワケだし。考えてみれば、江戸時代になるまで、延々と京都が国家の中心地で、文化の中心であったわけだからねぇ。濃い口醤油も、京・大坂の薄口醤油に対抗して作られたモノらしい。で、いつの間にやら立場逆転。さながら文明開化直後の日本が「やっぱ、アメリカ製だよね」と言っていたのが「やっぱ日本製だよね」となったようなものか。

もう少し、時代をさかのぼって、在原業平の時代なんて「関東へ出向」なんて辞令をもらった在原業平は、さながら「アラスカ支社へ出向」と言い渡された、現代のビジネスマンの様であった。反面、九州太宰府への赴任は、意外にも地位の高いポストで名誉ではある。ただし、本社の第一線からは外されて、窓際族になったことを示してはいるが。

九州と関東、京都から見れば距離的に大差ないにも関わらず、この扱いの違いは何か。と、考えるとやはり、関東が異世界だったからだろう。この時代の地図では、北関東以北は、地図に記されていない事が多い。つまり、大和朝廷の支配の及ばない、外国だったわけだ。山中他界観の日本人にとって、知らない世界は異世界である。つまり、前人未踏、蛮族の住む荒れた荒野か、人外の魔界と言った認識だったのだ。妖怪のほとんどが、山岳民族の蔑称であることからも自明。

歴史的にも、度重なる征夷大将軍の派遣や、平将門の独立宣言。古くは、津軽外三郡誌に至るまで、関東に独立国家が在り、大和朝廷の血脈と抗争を繰り返していた事実を示してしている。

大阪対東京。意外にも根はかなり深いのかも知れない。この言で行くと、大阪は南方海洋民か、大陸・朝鮮半島系の人間と言うことになるなぁ……でも、大阪は、日本らしからぬ東南アジアテイストがある。とよく言われるので、そうかも知れない。


デフォルト(200/2/15)
歴史系サイトでも、本屋の歴史コーナーでも、必ず存在するモノがある。戦国時代、幕末、太平洋戦争。これに三国志を加えた4つだ。最近は、これに陰陽道が入りつつあるのだけど。まぁ、陰陽道、つーか安倍晴明は、ブームになるサイクルがあるので、一概には言えない。

小さな本屋の歴史書コーナーが、これら4つに占拠されているのと同様に、ほとんどの歴史サイトも似たようなモノだったりする。

上記4つを分析すれば、どれも群雄割拠の時代で、日本人の大好きなエピックファンタジー(明確な主人公が存在せず、多数の将星たちの話)を地でいくモノばかりだ。さらに突き詰めれば、勇将・猛将よりも軍師が好まれる傾向にある。そのくせ、実際に謀略戦を仕掛けたら、卑怯だ。と言う人もいるので、まいっちんぐ。

歴史が好き。と言う人に、どの時代が好き。と言う質問をしたら必ずや、上記の4つのどれかを答えるはずだ。日本人の特性である「一度、良いと言われたモノを嫌いというのは罪」的発想がそこにある気がする。ドラクエやファイナルファンタジーなんて、もうその役目を終わっているのに、未だそれなりに売れ続けるのは、惰性購入者がいるからだと思う。

ひるがえって、私は歴史好きだが、上記の4分野。どれも、好きではない。特に三国志など、嫌いな分野にはいる。まったくもって、興味が湧かない。戦略・戦術と言う面では、近・現代の方が面白いと思う。まぁ、物量、兵の数=軍の強さだった時代に、数々の謀略をしかけたからこそ、三国志は人気あるのかも知れないけど、所詮、日本人の指している「三国志」は、三国志演義であって、史実ではないし。

戦術面ではナポレオンの方が、政治面ではヒトラーの方が、私は興味がある。一番興味があるのは、神話とその母胎としての宗教なのですが。人間の生活に最も不要でありながら、もっとも必要とされるモノ、それが宗教です。宗教なんて感情移入の権化だからネェ…天候の乱れや、四季の変化、作物の実り、それらに物語と人格を与えようってンですから、巨大な人形遊びとも言えますわな。その心理と真理を紐解くのが楽しいのです。思わぬ横の繋がりがあったりして、楽しいのですよ。月の神が、男性か女性か調べるだけでもね。


ジョージとチェイニー(2002/2/16)
日本のマスコミは「アメリカは孤立する危険性が」とか言っているけど、みんなで仲良く滅びるぐらいなら、どっかの国を食い潰してでも、侵略してでも、自分だけが生き残ろうとするのは、大変正しい姿勢だ。逆に言うと、アメリカもなりふり構っていられないぐらい、国内の経済情勢が危険であるのでは無いだろうか。見栄を張ることも、他人の視線を気にする余裕もない。のかも知れない。

日本がそう言う状況。戦前の状況だね。に陥ったらどうするだろう。やっぱり、戦争反対って笑って滅ぶだろうか。それとも、飢えを凌ぐために武器を取って大陸へ進行するだろうか。私は、兵士になって奪ってこい。と言われると躊躇するが、兵隊さんが奪ってきた物は、有り難く頂戴するだろう。

戦争すると、テンション上がるアメリカのある意味楽な国民性とは違い。日本が他国を侵略してでも生き残ろう。と決断した頃には、戦争しかけるだけの体力はない。とも思う(笑)。

細々とアメリカの食べかすを拾っているのではないだろうかと思う。先に北朝鮮が自暴自棄になって、仕掛けてくる。と言う可能性の方が高いが。しかし、北朝鮮って、官僚型共産主義が、独裁王国であることの代表例だな。共産主義の幻想のなれの果てがアレだ。人に欲がある限り、共産主義は機能しない。ただし、欲が無くなれば、人は人ではない。


これマジ?…その後(2002/2/17)
土曜の夜、チャンネルを無意味に回していると目に留まったので、しばらく見てみる。随分と様式が変わっており、爆笑問題とゲスト一人は変わらないけど、進行役にアナウンサーが至極、真面目に淡々と進行するところに、爆笑問題が突っ込むというスタイル。しかし、これってジャンクスポーツのダウンタウン浜田とアナウンサーのスタイルなんだよね。やっぱ、パクリ?(笑)。セットも、以前の白いソファだけの白い空間から、マトモにセットが組まれてて、センスアップ。

ともあれ、このスタイルに、持ち込むことで、あくまでネタ話ですよ。タブロイド紙や日本のスポーツ新聞のネタ話を、ネッシーを発見とか、ツチノコを見たと言うレベルの、愉快なホラ話ネタをテレビでやってます。と言う印象になり好感。私は、そう言うネタ話大好きなので大歓迎である。

まぁ、元々そうしたネタ話をしていたのかも知れないけど……いや、爆笑問題太田の、韓国の気功師の回の、あの不服そうな顔。大だこの回の、大学教授の失笑とも困惑ともつかないような引きつった顔。真面目にやっていたに違いあるまい。よっぽど、苦情というか、失笑を買っていたんだろうなぁ…密かに、このサイトの影響だったら笑うけど…つーか、怖いよ。日に多くて20人程度の訪問者しかいないサイトなのに(笑)。


参考人招致(2002/2/18)
例の国会のおじさん鈴木宗男と、勘違い我が侭お嬢田中真紀子の対決であるが、正直第一印象としては、事務方を含めて、全員が嘘をついているな、あれは。それぞれが自分に有利なように、事実をねじ曲げている。が、曲げ方が一番下手なのは、田中真紀子だな。足のつきにくい嘘の付き方も、政治の技術。

チャーチルも「戦時では真実はきわめて重要で、常に嘘というボディガードを付けてやらなくてはならない」と言っている。私は、一般市民にとっての戦時は、大きな商談をまとめたりと言うのモノだと思うので、平時からガードしてやらなくてはならないと思う。

マスコミも田中贔屓も、鈴木下ろしも止めて欲しい。両方とも、政治家としては三流だし、政治屋としても失格だ。私が子供の頃から、国会って言うのは、小学校低学年並の学級会とか、帰りの会を還暦迎えようかという年寄りがやっているのだから、まぁ見苦しい。とは言え、淡々と進む議会と言うのも気味悪いけど。黄金拍車のオリビエ並に「貴方よりも、美しく華麗な言葉で、お答えしましょう」と言う余裕が欲しいなと。

国家の代表がアレでは、子供も呆れるでよ。

補:大臣時代の答弁を見る限り、あの状況下で、明確な嘘をついていたのは、田中真紀子だ。しかし、それまでの活動で嘘を真実と思わせていたのは、外務省と鈴木議員だ。


ファーストネーム(2002/2/19)
オリンピックやら、ワールドゲームになるといつも気になる事がある。日本を含め、アジア、特に漢字圏では、姓+名の順だ。なのに、日本だけ、世界大会だと名+姓に切り替える。なぜ?。中学の時も、英語のテストには、名+姓の順で書かされた。日本人ならば、姓+名で良いではないか。現に、中国、韓国の選手は、そのままの順で使ってる。

リ・クァンファ(李紅花:仮名適当に作った)選手は、リ・クァンファで、ローマ字表記される。クァンファ・リでは、無い。パク・セリ(女子プロゴルファーだっけ?)も、セリ・パクとは表記しない。入国審査だろうが、パスポートだろうか、日本人も姓+名にすべきではないのか。

おそらく、明治・大正時代に、英語を持ち込んだ人が、英語圏は、名+姓だからと、単純にそう教えたのが始まりであろう。とは言え、この日本人の順応性の高さ、思考の柔軟さ故に、明治から昭和の発展、戦後の復興があったのだろうと思う。振り返ってみれば、漢字の使用も柔軟性の現れ…とは一概には言えないか…帰化人の重用によって、土着の日本人豪族の方が順応して、漢字憶えたのだから…やっぱり、柔軟か(笑)。

ともあれ、日本で活躍する外国人の人の中で、日本を訪れた外国人スターでも、姓+名に変えて表記したり、自己紹介する人はほとんどいない。帰化した外国人プロスポーツ選手には時たま見られるけど。

まぁ、この柔軟性を、卑屈とか、自分の国に誇りがないと見るか、柔軟性があり、相手の事を考慮していると取るかは微妙だね。


塩湖(2002/2/22)
ソルトレイクシティで、やってるアレだが、相変わらず日本のマスコミはプレッシャーばかりかけて、程良い緊張感って言葉を知らないような印象だが…サッカーの実況からか、絶叫する実況が増えたなぁ…音声が割れるほど、絶叫することか?。ショートトラックで日本人が転けたぐらいで。うっとしい。

ふと、思ったのだけれど、日本人ってスピード感に弱いんじゃないだろうか。軒並みスピード競技は壊滅である。F1やら、GP(二輪ね)、果ては、リュージュ、スケルトン、ボブスレー、大回転とか。スピードスケートの清水だっけ、あの人はいわゆる突然変異の優良種。未だに伝説になっているような(オリンピックの度にモノクロ映像で紹介される人たちだ)オリンピック選手の仲間入りをするだろう。

かわって、微妙な体重移動(スピードスケートもかな)とか、バランス感覚、あと耐久、持久力にはアジア人は優れているようで、その辺の種目は安定した成績を収めている。やはり、人種的に適性があるのだろうか。

後なんか、審判がアメリカ人に優位なように判定している気がするわな。作為と悪意が感じられる。アングロ・サクソンの排他的な面が出てきているようだな。


リーチ(2002/2/25)
やはり、私は腕が長いらしい。服のサイズは、本体だけならばLサイズで良いのだが、腕を上げると袖丈が妙に短い。だからと言って、ワンサイズ上の買うと、裾が長くなってしまう。ハーフコートまで行かないけれど、だぼッとした感じになってしまう。ただでさえ、うすらデカイのに。

カッターシャツも、腕の長さのわりに、首が細すぎるので、首のサイズを大きめのを買う。袖丈86の43だったかな。実は首は39でも入るのですが(笑)。トコトン、既製品と相性の悪い私であるよ。まぁ、本体の出来が悪いので、なに着ても、不細工なんだけどね。

しかし、首が細いというのは、格闘家としては致命的なんだよね。今でも頸骨にズレがあるのか、首の骨をならすの癖だしね。癖っつーか、鳴らさないと首が落ち着かないのだわ。


自信(2002/2/26)
あまり、と言うかほとんどサイトの巡回や検索と言うモノをしない、私ですが、「事件記者コルチャック」のシリーズは果たして最終巻まで発売されたかどうか気になって検索を掛けてみた。MSNサーチやinfoseekそれぞれで100近いサイト(計200)が上がってきたのだけど、役に立つのは一つだけ。輸入とは言え、サントラが出ているとは知らなかったぞ(笑)。

後は、ありがちの放送年と、役者名と、ビデオパッケージや、そこらの本にありがちな、あらすじ書きだけ。ほとんどのサイトは、考察や感想文すらなく、この程度の記事とは呼べない記事ばかり。そう言うサイトに限って、無断転載厳禁。とか言うのな。

ああいうのが大手を振っているのを見ると、自分のサイトも捨てたもんじゃないのかなぁ。中の下か、下の上ぐらいには入り込めているのかなと思ったり…したけど、下見たらキリがないので、下は見ないようにしている。ただ私は、上だけ見てて、良く転ぶのだけど(笑)。

第二次世界大戦ネタはディープな人が多くて、役に立つ情報が多いのは、なぜなんだろう。祖父が伊29で戦死(ドイツからの帰路だ)しているのを知ってから、色々と調べている。有坂さんの潜水艦サイトが潰れたのは痛いなぁ…沈没座標まで載っていたのに…

補:復活してました。有坂純さんの潜水艦サイト。くぬぅ。


GM3(2002/2/27)
ジム3では無くて、グレートメカニクス3だ。一応、このシリーズの一冊目グレートメカニクスが、このサイトを見切り発車させるきっかけであったので、感慨はある雑誌だ。手にとって見たが、使えるライターさんに逃げられたか、捕まらなかったのか分からないけど、記事は壊滅状態であった。まぁ、GM1から大した内容では無かったのだけど。

おそらく、まっとうな考察サイトをやっている人なら「もっと詳しく書ける」と思っているだろうし、それは事実だろう。私も、こんな記事に先に公表したからと言って、大きな顔をされたくない。と見切り発車したのだから。本来なら、もっと記事が貯まってから立ち上げるつもりだった。よく言われることだが、良質サイトの管理人の方が、下手なプロライターよりも数段優れた記事を書くし、小説にしたって、そこいらのゲーム/アニメノベライズ専門の三文小説家よりは、随分ましな小説を書く人は沢山いる。

GM1、GM2比べて、明らかにGM3は売れ足が鈍い。書いているのが、女性だから…と言うつもりは無いけれど、やはりジャブロー攻略時の戦術の考察は、甘い。つーか、考察になってない。文の調子も微妙に違う気がするので、知り合いに頼んだのかも知れない。本格的な降下作戦に地上部隊の援護がない作戦は、ただの自殺作戦だ。WW2のノルマンディー上陸時も、兵員輸送船からの上陸の他に、アメリカ、イギリスの空挺部隊が降下している。

つまり、GM3のジャブロー攻略戦の考察は、戦術、戦略を知っている人間にとって当たり前なのだ。考察にもなっていない。そもそも私は、水陸両用MS部隊の任務は、地上兵力の陽動と言うよりは、対空兵器の破壊にあったと思われる。ジャブローは巧みに隠蔽された基地だ。陽動が仕掛けられるほど、分かりやすい基地でもないし、連邦側も自分からは手を出さないだろう。

相変わらず、誰も突っ込まないけど、水中での可視領域は意外と狭い。50メートルも潜れば、陽光は届かなくなり、いわゆるグランブルー(もしくは、ブルーアウト)に陥る。そのため、深海調査艇には強力なライトがついているわけだ。

ゴックのフリージーヤードの考察もどうかと思う。長くなるので、久々にガンダム記事書くかなっと。


GM3補遺(2002/2/27)
GM3で書いた、ジャブロー攻略戦のマッドアングラー隊の動きは、実はテーブルトーク用シナリオソースと言うか、ガンダム小説でっち上げるときのネタだったんだよね。河川から上陸し、対空兵器やトーチカを破壊する。安全が確認されたら、発信ビーコンを設置して、降下ポイントを上空のガウに知らせる。と言う任務。そうしたら、予想外の連邦軍モビルスーツが出てきて、降下ポイントが確保できないウチに、第一次降下が始まってしまい「お、降りられるのかよ?」と言う、ザクのパイロットのセリフになるわけです。

あのセリフの裏には「ちゃんと確保してくれているんじゃなかったのか?」と言う意図の裏返しなのです。んで、プレイヤー部隊(小説なら主人公)は、ビンソン計画(連邦軍の艦船補充計画)の一端を見つけ、妨害しようとするモノのマゼランやら、サラミスやらが大量に宇宙へ上がっていくのを呆然と見送る。と言うシーンでエンディング。の予定だったのですけどねぇ。

しかし、よくよく考えてみれば、空挺部隊の方が奇襲部隊で、降下によって敵陣地に攻勢をかけ、橋頭堡を確保し、地上の主力部隊の到着を援護するのが目的のハズ。いわば空挺部隊は露払いであって、主力ではない。本格攻勢でない場合は、拠点制圧が目的であるが、敵の本陣に空挺をかける馬鹿もいないだろう。ペンタゴンや、ワシントンに空挺する様なものだ。例の事件前なら成功したかも知れないが(笑)

ジャブロー攻略戦時、シャアもズゴックで降下していることを考えると、ガウの降下部隊は定番通り、奇襲部隊であり、通常の主力部隊が到達する予定だったのかも知れない。マッドアングラー隊は、橋頭堡を確保する空挺部隊艇の降下する橋頭堡を確保する部隊だったのかも知れない。なんにしても、この時の攻勢で、ジャブローは丸裸にされたに等しく、ジャブローは位置が特定されてしまったので、Zの時代に、チベットのラサに移されたのだろう。


ごめんちゃい(2002/2/28)
生活苦から、広告バナー付けました。重たくなるかも知れない。と思ったけれど、元々が超軽量サイトだったので、大した負担にはならないようなので、勘弁して下さい。隅っこの方に、小さく付けるし。

トップページと、書評の「レテの水」。それから、ゲーム感想文のトコに付ける予定。せめて、プロバイダー代だけでも、稼ぎたいモノだ(笑)



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