1、勝ったら


人の皮をかぶった機械の虚ろな目。意志のかけらもなく、ただ任務という作業をこなすだけの機械。特殊部隊も、一般人はおろか、一般兵からもそう思われている。

あそこに倒れているのは、もう1人の俺なのだろうか?。こんな事で、精神がグラつく俺は、特務部隊に向いていないのか?。

「大丈夫?」
背後からの心配そうな声。そうだ、そんなことはこの任務が終わって、彼女の安全を確保してからゆっくり考えよう。

「ああ、壊れた機械とは言え、味方を攻撃するのはいい気分じゃないから・・・」
「そうね・・・」

1、研究区画の隔壁を抜け、外周路へ出る。



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