3、アイリーンを連れて先へ進む。
色々と迷ったが、アイリーンを連れて先へ進む。軍はやると言ったら、必ずやる。エレベーターの使用は敵前逃亡とする。と言った以上、何があっても、エレベーターを使えば、敵前逃亡扱いする。そしてここは、軍のよろしくない研究施設だ。アイリーンを拘束させる口実をむざむざ与える必要もない。
アイリーンは、黙ったまま、ドロシィの足を進めたことで、安堵の表情を見せている。
この作戦が始まってから、いや、この作戦に参加することが決まってから、いい知れない違和感が拭いきれない。軍の理不尽な作戦はいくつも経験した。人には絶対に話せない、話したくない作戦にも参加した。
その時にも感じなかった違和感をこの作戦には感じている。人造人間とも言うべきバイオドールの反乱。その鎮圧。たったそれだけのことなのに。人が人を作為的に作るという背徳がなせる業なのか。
人間より優れた人間であるハズのバイオドール。なぜこの施設に籠城する必要があったのか。反乱と言うわりに、ほとんど、攻撃らしい攻撃を受けていないことも気になる。
>警報
>脚部にて爆発感知。ダメージは軽微
対人用のブービートラップ?。いや違う、対MS用のトラップだ。爆発地点から推察するに、つま先でワイヤーを切ったために、助かったらしい。ブービートラップ?。頭の中で何かが弾け、何かがつながった。
だが、それをまとめている時間は無いようだ。
>警告
>前方より熱源感知。緊急回避
>ZMD321 ERIS 捕捉
最後のメカドールエリスか。確認も為しに発砲とは、エリスもイカレたのか?。
「きっとルナが、伝えたんだわ。」
アイリーンの沈んだ声が、暗に俺を責めている。だが、エリスに詫びたところで、彼女は攻撃を止めないだろう。やるしかない。
戦闘
敵:ZMD−321 ERIS
耐久力:30 装甲値3 回避(−4)
対MSレーザーライフル:命中(−1)、ダメージ+2
運試しを毎ラウンドすること。運試しは、成長ランクで判定する。運試しに失敗した場合、エリスの仕掛けたブービートラップを踏んでしまい、1D3(6面体の出た目を半分にする)のダメージを防御点無視で受ける。
1、勝ったら
2,負けたら
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