1,ともかく、保安要員室を確認する。


保安要員室は、多くの研究室同様、血にまみれている。90o砲弾が蹂躙した無惨な痕跡。随所に残る対人用の薬莢が、わざわざ、トドメを刺しにMSを降りた事が分かる。

「これを…ソーンがやったというのか…」
未だに信じられない。ソーンは、控えめで寡黙な男だった。だが、オレはソーンの何を知っている?。

「あなた方の機械がやったのよ」

「ちがう、ソーンは機械じゃないっ」
アイリーンの言葉は、まるで俺たち特殊部隊員が、機械であるかのように受け取られ、反射的にその意見を拒絶する。

「いいえ、戦う事しかできない、肉で出来た、ただの機械人形よ…」
その言葉は、俺にトドメを刺す。そうだ、ただ命令に従い戦う。意志を持たずに、たた盲従する。俺たちと、奴に違いはあるのだろうか?。

アイリーンの目は、モニターを避けることなく、その凄惨な光景を見つめている。その姿は、なにかの決意に満ちていて、イギリス軍と対峙しているジャンヌ・ダルクのように感じられた。

1,マーコスにならい、エレベーターに乗る
2,奥へ進む



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