2、このまま先へ進む


閉じこめられた俺たちが、格納区画に補給に行く事ぐらい、バイオドールだって想像がつく。何かしらのトラップが設置されているはずだ。それならば、このまま進んだ方が良い。

>後方に機影確認
>友軍反応 70031GLORIA
>小隊長機BETYより、当該機GLORIAパイロットの死亡報告および戦闘離脱宣言あり


ドロシィは混乱しているようだが、可能性は二つ。特務大隊の誰かが、自機を破損し、グロリアに乗り込んだか、バイオドールが乗り込んだかのいずれかだ。前者の可能性は低い。だが、可能性はゼロではない。

グロリアをコール。

>通信リンク不能。グロリア側で回線を遮断しています。

グロリアは、無言のまま、ただじっと立っている。西部劇の決闘のような、静かで張りつめた空気。グロリアの覇気から、戦う意志ははっきりと感じ取れる。もはや、戦うしかないのだろう。あとは、ただ、コインが投げられるのを待つだけだ。

グロリアも、俺の決意を感じ取ったようだ。左手でビームサーベルを抜き、構える。ゴングが鳴った。

1,グロリアと戦う



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