4.機体の調整に向かう
突如、ブザーが鳴り響く。講義の終わりを告げるチャイム。これからは、実技の時間だ。
「よし、データ類のエントリーと、機体調整が終わったようだ。残存職員のデータ、敵兵器のスペック、カーディナルの構造図。頭にたたき込んだとは思うが、常に参照して、万全を期せ。それから、マスターキーと言うデータがあるはずだ。それは、隔壁や扉を開けるのに必要な電子キーだ。レーザー通信に乗せて、開閉機に送信しろ。ただし、このキーで開くのは、一般の職員と保安要員の権限で開くモノしか対応していない。当然、中央コンピューターよりも下位だ。留意しておけ」
アレード少佐のあとをバレストラ大尉が引き継ぐ。
「これより、ハンガーへ向かい、各自最終調整及び、武装選択に入る。武器の選択は各員の判断に任せる。地下カーディナルである事を、十分留意せよ。解散」
ハンガーとして代用している地下駐車場は、聞き慣れた整備兵の怒号が飛び交う。ただ、なじみの整備兵がいないことを除けば、だが。
ローガーは、早々にコクピットに入り、データとOSのチェックを始めている。俺も、自分のコクピットを覗き込み、設定状態を確認する。ショックアブソーバーは硬め、推進剤はタンクの60%。屋内、特に地下施設への基本設定だ。
コクピットを出て、装甲やアクチュエーターのチェックをしていると、整備兵が兵器の選択を求めてきた。
「お勧めは、ビームスプレーガンに大型シールドですかね。大気中のビーム兵器は敬遠する人多いですけど、本作戦は地下施設ですから、コロニーと同等の条件が得られますよ。それでも、不安なら予備に90oマシンガンを持って行けば完璧でしょう。ただまぁ、大型兵器はあまり勧めません。狭い地下施設ですからね。ま、得意な武装を持つのが一番ですよ。」
携行武器
両腕と腰(予備武装)。盾と同時に武器を持つことは出来ない。予備弾倉は2つ(大型シールドを持っていれば+1)
100oマシンガン:射程2 命中6 ダメージ修正+1装弾数9
90oマシンガン:射程2 命中5 ダメージ修正0装弾数14
ビームスプレーガン:射程2 命中7 ダメージ修正+3 装弾数7(再装填不可:使い捨て)
ロケットランチャー:射程3 命中8 ダメージ+5装弾数3
180oキャノン:射程3 命中9 ダメージ+3装弾数6
小型シールド:装甲+1:白兵(素手攻撃)時のダメージ修正が+1にされる。
大型シールド:装甲+2 回避−1:予備弾倉が一つ余計に持てる
武装を選択し、記録用紙に記入すること
「各機、識別信号確認、登録。以降の通信は、コールサインないし作戦コードネームで行え。各小隊の作戦コードは我々アレード班はアルファ。マーコス班はブラボー。メカドール隊はチャーリー。となっている。全員、遺書は忘れずに出したな。いくぞ。」
ジェネレーターの出力が安定レベルに到達。さあ、パーティーの始まりだ。
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