スキャロップ加工 page 2

  
1) 分解とマスキング

作業を進めやすくするにあたってネックを外し
ますが、この何てことない作業も気をくと傷を
つける恐れがあるので慎重に。
ネック ジョイントプレートとねじは紛失しないよ
うに小さな袋にまとめておきました。 
ボディはケースに入れておくので、ポケットなど
に収めておくといいでしょう。
メイプル指板なので、表面のクリアを剥離する
と作業が進めやすくなります。 
剥離には木製品にも使える剥離剤を使います
が、飛び散らせて余計なところまで剥離しない
ように指板以外にマスキングを施します。
ペグは外さずにヘッドごと太目のテープでぐる
ぐる巻きに、ネック指板上面だけ出るくらいに
ツライチで一直線に、ナットは全部隠れるよう
にします。
フレットには不要と判断しました。


 2) 剥離

 剥離剤はアサヒペンの「刺激の少ない非塩素系 地球
 にやさしい 強力 塗料 はがし液」を使いました。
 刷毛つきで380円だったのでお徳です。
 剥がした後に水拭きが必要であることと、刷毛をこまめ
 に水洗いするため、浴室でお風呂のふたを広げ、その
 上に新聞を広げて作業しました。
 剥離剤は一気に塗らず、4〜5フレットづつ進めていくと
 いいでしょう。




  5分ほど放っておくといかにも『剥がれてます』って雰囲気になってくるのでヘラで剥がし
  ます。 ヘラは剥がすたびに流水で洗うといいでしょう。
  一通り剥がし終えたら濡れ雑巾で拭き取り、しばらく乾かしておきましょう。

  3) マスキングと削り

  剥離の時の指板周囲のマスキングは貼り直します。
  指板の両側を縁から削る深さに応じてマスキングしします。
  またフレットに傷つけてはいけないので、写真
加1-Aのようにマスキングをします。
  テープが薄いとあっという間に意味がなくなってしまうので少々厚めのものを使います。
  製品は18mm幅なのでカッターをCDケースの上に刃を出して置き、テープはケースには
  乗せずに刃に当てて回すとだいたい3mmになります。





 切らずに(フレット)一つ飛びに貼って削ってもいいんですが、隣接したフレット間の削り
 具合が確認できないので最初の荒削りくらいまでにしておいた方がいいでしょう。

 
その削り作業ですがリューターなどがあれば
 早いのですが、こういった事に限らず加工を
 専門でやっているわけではない素人なので、
 棒やすりやその類のものを使いました。
 ところが荒削り用の棒やすりはあっても、細
 かい作業用の棒やすりがないので困ってし
 まいました。
 私はDoitで道具をそろえていますが、「これ
 はどうなのかな?」と思いつつ左の物を買い
 使ってみたところ、思いのほか使えました。
 (NT DRESSER TOOL R-1)

 リューターを持っている方はその後の整形時
 に使ってもいいと思います。

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