2.〈新春特別企画〉実習;二度と見られなくなったら困るサイトの保存法

〈目標〉 ネット上のHTMLファイルを自分のパソコンに保存できる
〈下位目標〉 1.カードメールには大きく分けて2種類あることがわかる
2.任意の場所(自分が目的とするドライブ上の場所)にフォルダを作成できる
3.作成したフォルダに、ネット上で公開されたファイルを保存できる

前回は、管理しやすいように、ドライブやフォルダを意識しておくことの意義を説明しました。

ここで、新年を迎え、いわゆる「メール年賀状」を受け取ったものの、その保存法がわからない、というリクエストがありましたので、説明することにしました。

さて、今回はまず「カードメール」には2種類の仕組みがあることを理解しなければなりません。
私がAさんに「お誕生日おめでとう」というメールカードを送るとします。
このカードのファイルは実際にはどこにあるでしょうか。
その状態を「お宝ビデオをAさんに見せたい」という状態に例えて説明します。

カードファイルの場所 お宝ビデオの場所
1.私のパソコン内にファイルがあって、それと同じモノを
  添付ファイルでAさんに送る場合。
  または、メール上に「おめでとう」等と書いてカード状
  にして送った場合。
「お宝ビデオ」が私の家にあり、それをコピーしたモノを
Aさんに送る場合。
または、そのビデオそのものをAさんに送った場合。
2.ネット上のどこかのサーバー(ネットにつながっている
  よその「物置」)→1.ドライブ、ディレクトリ(フォルダ)、ファ
  イルの気になる関係
参照
 にファイルがあって、そのサー
  バーに接続することにより、カードを見ることができる
  場合。
「お宝ビデオ」は、図書館や資料館にあり、貸し出しは
出来ないが、その場に行って閲覧することはできる場
合。

上の1の場合、Aさんは、「ブツ」を実際に自分の手に入れているわけですから、あとはそのファイルがどうなろうと、Aさんの勝手です。
しかし、2の場合、そのサーバーの管理者が、そのファイルを削除・若しくはアクセス(接続)できないようにしてしまったら、もう二度とそのファイルをAさんが見ることはできません。つまり、図書館で見ることができたビデオが、ある日突然無くなっていたのと同じことになります。

1と2のパターンの見分け方ですが、これは「カードが届いています」というメールそのものがカードだったり、添付ファイルだったりすれば、当然「1」。それに対して、「2」の場合は、届いたメールに「http」で始まる、いわゆるネット上のアドレスが指定されていて、それをクリックしたり、何かの画像をクリックしたりすることでインターネットにつながることにより、目的のカードを見ることが出来た場合です。

あなたが「これは保存しておきたい!」というカードや画像に出会い、なおかつ、それが2の場合、「お気に入り」に入れていても、あなたのモノに永久になった訳ではありません。「お気に入り」に登録する、というのは、そのサイトやファイルへの近道をパソコンに覚えさせただけのことです。従って、そのサイトやファイルが無くなってしまえば、どんなに近道を覚えても、「目的地がない」ということになり、あなたは途方にくれてしまうことになります。

そこで、我々は、その「よその物置」に入っているデータを、自分のパソコンに保存しなければならないわけです。
ただ、この方法はなんでもできるわけではありません。著作権や肖像権のことはまたそのうちに述べたいと思いますが、あなたが保存したそのデータは、基本的に自分が楽しむ範囲でのみ利用できる、と考えておいて下さいね。具体的に言えば・・・パソコンの壁紙にして、一人でにやにやする、とか、シールにして自分の持ち物に貼りまくる、とか・・・そういうことは許されるでしょう。しかし、間違っても路上でブロマイドにして売ったり・・・なあんてことはやっちゃあいけません。

【実習1】 保存するフォルダを作ろう
せっかく前回 1.ドライブ、ディレクトリ(フォルダ)、ファイルの気になる関係で学習したのですから、ここではその実習から入ります。
まず、「マイコンピュータ」を開いて、ハードディスクのうち、Dドライブがある人はDをクリックしましょう。Cしかない人は(「パーティーションに
切り分けてない」、と言いますが。)、仕方ないので「マイドキュメント」か、Cドライブを開いて下さい。
そして、左上の「ファイル」をクリックすると、「新規作成」というのが出てきますから、更に「フォルダ」というのを選びます。
OSによっても異なるのですが、左側に「ファイルとフォルダのタスク」というのがあって、この中の「新しいフォルダを作成する」というのを選
べば、一気に新しいフォルダのアイコン(マーク)が右画面に出てくると思います。
いずれにしても、画面上に「新しいフォルダ」という名前のフォルダのアイコンが出てきますので、今度はココに名前を付けます。
多分、名前の部分は通常青い確定前の状態になってます。
このフォルダはネット上に公開するわけではないので、日本語でもローマ字でもOKです。私だったら、「H17年賀状」などという名前を付け
るかもしれませんね。
もしうっかり余計にクリックしたりエンターキーをおしたりして、「新しいフォルダ」で確定してしまったり、「H17nenが」なんていう妙ちくりんな
名前になってしまった場合は、右クリックして、「名前の変更」を選び、入れ直せばいいのです。
【実習2】 ネット上のファイルを保存しよう
いったん、目的のサイトもしくは画像やファイルに接続します。
次に、開いた画面の左上の「ファイル」をクリックします。このとき、その画面を開くためのソフトを「ブラウザ」というわけですが、私の場合、
現在のブラウザは、「インターネットエクスプローラ6.0」、略して「IE6.0」なんていうわけです。
で、「ファイル」をクリックすると、そのメニューの中に、「名前を付けて保存」というのがありますから、それをクリック。
次に、どこに何という名前で保存するか聞いてきますので、先ほど作ったフォルダを探して、それをクリックします。
名前は、そのままでもいいですが、あとで自分が見てわかりやすいように、「○○さんからの年賀状」などと変える方がいいかもしれませ
んね。
この時、ブラウザの「ファイル」を使わず、画面上で右クリックすると、「名前を付けて画像を保存」というメニューが出てきて、これを使うこと
も出来ます。ですが、この場合、目的とする画像以外のデータは保存されないので注意することが必要です。
画像だけではなく、文章による記述がある場合、やはり
ブラウザの「ファイル」メニューから選んで保存しなくてはなりません。

うまくいったでしょうか?
私は、ネット上から資料を集めるとき、こうやって保存していきます。
それは、スクラップブックをつくることに似ていると思えば理解しやすいかな??
ただし・・・。この期に及んでですが、ネット上のデータにはなにがしかの「ガード」がかけてあって、保存できないものもある、ということも覚えておいて下さい。例えば、ネット配信されている映画なんかも、常識的には保存できないか、保存してはならない、というものが多いです。技術的に出来ない、というよりはむしろ、マナー(著作権などの)上、出来ないのだ、というわけですね。

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