「心の響き」
わたしは、雌阿寒太鼓という地元の郷土芸能の和太鼓のチームの メンバーで、十勝の郷土芸能の舞台で思いっきり太鼓をたたいてきました。 気持ちよかったな〜〜〜!!! わたしが、このように和太鼓打ちになったのも、実は息子の宗一郎の お陰なんです・・・ 彼が小学1年生の時に、足寄に引っ越してきました。 この町で、宗一郎と一緒にやり始めたのが、今の雌阿寒太鼓なんです。 残念なことに、息子は2〜3ヶ月しかできませんでした。でも楽しそう でした。 宗一郎が亡くなってしばらくは、太鼓には接していませんでしたが、 心の中で彼が言うんです。 「おとうさん、太鼓やって!! おとうさんが太鼓をたたいてくれると、 僕も一緒にできるから・・・」 それから、わたしはいつも息子と一緒に太鼓をたたくようになりました。 和太鼓の世界は、自分を出しすぎると全体の響きが乱れます。 また、自分を出さなすぎるとこれまた全体の響きが乱れます。 太鼓の響きの中で、自分がなくなり響き自体が自分になった時、すばらし い演奏になります。 こうしなくちゃ!ああしなくちゃ!なんてことを考えていたら響きに 乗れません。 自分を真っ白にして響きの中に自分をとかして自分が全体になる・・・ そうそうわたしがみんなになる時・・・ばらばらの音が一つになります。 自分の太鼓の音が聞こえているときは、ひとつではありません。 自分の太鼓の音が聞こえなくなり、響きの海を自由に泳ぐような気持ちの 時は、ひとつになります。 西洋のオーケストラのように、中心になる指揮者というものはいません。 それぞれ、みなが中心であり、みなが調和をたもってひとつになるのが 和太鼓の世界です。 わたしたちの日常の生活にも使えることがありますよね。 太鼓はわたしたちのこころかもしれません・・・ そのこころの太鼓をたたくのです・・・ ドンドコドンドコ!!ドンドコドンドコ!! こころの太鼓をたたいて下さい。 そして・・・ こころの響きを・・・ この世に現してください・・・ そろそろ、自分で自分のこころの太鼓をたたいてもいいのではない でしょうか!? 聞かせてください・・・ みなさまの・・・ こころの響きを・・・ みなさまのこころの響きに感謝いたします。 |