カメラ好き/手作り2号機/パーツ分解

2号機のパーツを分解したところ。ボディの鏡銅の取付け部はアサペンレンズ67のリアキャップをくりぬいたバヨネット式。ファインダーとフィルム巻き取り機はマミヤ69用。アサペン、マミヤ、ホースマン、Nacca製の合の子。手作りカメラは私の場合まず作るカメラの大体のイメージを固めそれに合ったレンズを探すところから始まり、そのレンズの諸元を調べ、それをどう料理するかを考える。このホースマンの75m/mレンズでは3種類のカメラが出来た。レンズのフランジバックをカバーする厚み(ボデー)をどうするか、繰出しをどうするか、必要なパーツを求め、足りないものは何とか工夫して作ったいく。新庄ではパーツもなかなか思うように手に入らないが、そのためにわざわざ東京に行くわけにもいかない。あるとき金物屋の店内で、この鉄の火箸は繰出し機のレールに使えないか、この移植ベラの木の柄はグリップに使えそうだな、などど一人でイメージを湧かせながら、長い時間あれこれ見つめていたら、そこの親父がたまり兼ねて「お客さん何をお探しですか、私が探してあげます」ときた。当方としては、何を求めるかではなく、何に使えるかであったから答えようがなく苦笑しながら店を出てきたことがあった。20年ほど前のこれもいい思い出だ。