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 ローテータコントローラ(参考資料)
< Rotator Controller Reference Materials >



 
参考:コンソール盤について 

これまで製作してきた一連の基板は全てコンソール盤に取り付けられています。コンソール盤というのは、ジャンク品として入手していた電話交換機のコンソール盤を再利用したものです。LEDやスイッチがたくさん付いていたので部品取り目的で入手していました。その後、利用チャンスもなく物置にガラクタと一緒に放り込んでいたものです。前面に付いているLEDやスイッチ類はそのまま残し、ケース内部にあった元の部品や配線類は全て撤去しました。ガラガラになった空間に、+5V安定化電源パッケージ、シリアルインターフェースアダプタ、ローテータコントローラ(回転制御部)、ローテータコントローラ(方位角度検出部)そして今回は使用していませんがパラレルインターフェースアダプタ、を取り付けてあります。シリアルインターフェースアダプタおよびパラレルインターフェースアダプタの基板設計においてはコンソール盤前面のLEDやスイッチを利用したものとなっています。この結果、入出力データをLEDによりビット単位でモニタ可能です。また各ビットごとに割り付けられたスイッチをONにすることにより、入出力端子がループを形成し、プログラムによるインターフェースアダプタの折り返し試験も可能になっています。製作したローテータコントローラ(方位角度検出部)にはR8C/15マイコンを利用していますが、このマイコンの各種機能評価実験もできるように、必要な操作スイッチ類は極力コンソール盤のスイッチを利用しました。+5V安定化電源パッケージにおいても3個のスイッチを利用し、負荷をグループ分けし、基板ごとに独立して電源をON/OFFできるようにしてあります。これらコンソール盤による機能は前面で操作できる便利さとあいまって、製作基板の正常性確認やプログラムの開発時にとても役にたちました。参考に使用したコンソール盤の裏面および前面の実装を下図に示します。コンソール盤と各基板との接続は+5V安定化電源パッケージパラレルインターフェースアダプタシリアルインターフェースアダプタ、およびローテータコントローラ(方位角度検出部)の回路図をご覧ください。なお、パラレルインターフェースアダプタのデータ折り返し試験を動画アップてありますので合わせてご覧ください。コンソール盤のLED点滅の様子などが確認でします。

参考:FTDX-9000との切替について
FTDX-9000(Contestバージョンを除く)には、G-1000DXAを制御する機能があります。そこで今回製作したパソコンによる制御とFTDX-9000による制御を切り替えるようにすることにより、どちらからでもローテーターの制御ができるようになります。筆者はたまたま部品店で見つけたD-SUB-9Pコネクタ切替器を利用して、下図回路による切替を実現しています。FTDX-9000で制御するときは切替スイッチを"A"側に、パソコンから制御するときは"B"側に切り替えます。どちら側に切り替えていても、G-1000DXA専用のマニュアルコントローラは独自に使用可能です。またパソコンやマニュアルコントローラから制御しているときでも、FTDX-9000 TFT液晶画面にローテータ方位指針をリアルタイム表示させるため、D-SUB-9Pコネクタ切替器内部で一部接点スルーの改造配線をしています。接続用ケーブルはシールド線を使用し極力短くした方がFBです。(筆者のケーブルはシールドもなく結構長めのため電波の送信時にローテータ操作はなにもしていないのにマニュアルコントローラの方位指針が10°程、逆回転する影響を受けています。) FTDX-9000を使用してる方は参考にしてください。



◎ このコーナーで公開した自作品は、筆者の単なる個人的な趣味で製作したものです。
本機製作により発生したいかなる不具合もしくは損害について、筆者が責任を負うものではありません。


◎本機の製作にあたり、JA8JCR(松田OM)から技術的な支援をいただきました。TNX .

◎引用文献:VBと製作で学ぶ初めてのパソコン応用工作 ( CQ出版社 )
:トランジスタ技術(2005年4月号・5月号) ( CQ出版社 )
   :G-1000DXA ローテータマニュアル(八重洲無線株式会社)