ポリ・フィニッシュボディの レリック、Aged加工

傷だらけでボコボコのくるまを見てもカッコ良く見えないのに
使い古されて ボロボロのギターを見るとカッコ良く見えるのはなぜだろう?

 ギターをバラバラにして改造するよりも その分みっちり練習してれば
自然にギターがボロボロになるのに・・・なんてツッコミは無しで

要するに、練習しないから腕は上達しないくせに ボロボロのギターで
はったりをかまそうとしてるだけだったりして・・・・・・・

とりあえず中古のボディを入手して
アッセンを組んで見た。

多少の打痕、擦り傷、引っかき傷はあるのだが
ポリ塗装の特徴として ツルツルピカピカ★


まず 艶消し

最初、#1500のサンドペーパーでサンディングしたのだが
打痕や杢目の凹部は削れなくて艶が残って ×

次に、実は白にリフィニッシュした時にも
やったことがあるメラミンスポンジを使ってみた。
 自分で塗ったラッカー塗装はイイ感じに艶が無くなったが
このボディでは歯が立たずほとんど効果なし。

 スポンジ繋がりとゆー事で 
ご覧の台所用スポンジ(もちろん緑色の方)で
ガシガシと擦った。

イエローの部分ではそーでもないのだが
黒い部分では細かい傷が目立ちすぎて
グレーに見える。


ピカールで磨いてみる
力を入れすぎると光りすぎる。
が、深い傷は残る。

もうチョット細かいサンディング・スポンジで
サラサラになるまで擦る。

さっきより かる〜くピカールで磨いて
レモンオイルで拭いてみる。

 自然な磨き傷程度に仕上げるか
完全な艶消しに仕上げるかは 力の入れ加減次第。

 サンディング・スポンジで縦横無尽にサンディングすると
いろんな深さの傷がランダムに出来るので
イイ感じが出ると思うのですが いかが?


つ・づ・く

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コンターのエッジが擦り減るにはどれほどの年月が
必要でしょう。

 棒ヤスリがあれば3分もあれば・・

バックルマークをつけるには
今穿いてるジーンズからベルトを外して
ガシガシとバックルを撃ちつけましょう、そうしましょ。

参考資料

永年、スクラップしてきました "ヤング・ギター”誌のこれらの写真を参考にしながら塗装を剥がします。


塗装剥がしと言えば「スクレイパー」

イイ感じに ポロポロと


しかし このボディ、
3TSだから 黄、赤、黒の3色重ね塗りしてあるのに
以前 剥離したグレコに比べても極薄

黒、赤層の下の黄色がしっかり着色されてて
とてもとても“ペキッ”とは剥れません。



←ポリフィニッシュでも 弾き続けていれば
 いつかはこーなるんであろうか?

前述のように3色それぞれの塗装は極薄ですので
#800〜#1200のサンドペーパーで
当て木を使いながら慎重に削っていき
「摩擦で擦り減った感」を演出

エイジドパーツが販売されてますが
ここでは 某サイトを参考にして 手持ちのホワイトパーツを
エイジド加工してみましょう。

思いっきり濃く作ったコーヒーで
煮込んでみました ヒャ〜

もちろん 染み込みやすいように
サンドペーパーで足付けしてから放り込みます。

煮込むのはやり過ぎでした(´д`)
しかもぜんぜん効果も現れず

右端のノブは25年前のグレコのノブですが(フォントが違うでしょ)
こっちの方がよっぽどいい感じに焼けてますね。

できればこんな感じ

以前、自宅の床をDIYで張り替えたので
うちにオイルステインやそれ用のワックスが
転がってるので 色々と試してみましたが
結局 プラスティックに着色するのは
プラカラーとの結論が出ました。



お次は クラック(クラッキング・ウェザーチェック)

通常、ポリ塗装のギターにはクラックは発生しません。

ラッカー塗装には “冷却スプレー噴射法”や
           “冷蔵庫にぶちこむ法”が
クラック発生には有効とされてますが  (こんな方法も・・・

ここでは 手っ取り早く “カッターでキュ〜っと筋彫り法”で
          

スクレイパーでパキパキ法との合わせ技も
それらしく見えますね。