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8月30日(金)

 5時50分に起床する。体がだるい。洗面をすませ6時15分にホテルを出る。早いような気がするが、早めに駅に着いておきたいため。6時22分には浜田駅に着いた(右写真)。駅員に日付印とパンチを入れてもらう。若い駅員であったが、こちらを旅行者と見てかやさしく接してくれた。
 3番線には6時28分の鳥取行き一部快速の3222Dが停車している。乗車率は40〜50%ぐらい。定刻にこの列車が発車していき、浜田始発の434列車が6時32分に入線である。入線を待っていたのはおじさんとの2人だけ。どうも東京の感覚で私は駅に来る。東京で座ろうと思えば、この時間帯なら20分前には駅に着かないといけないから、自然にそのくらいの時間に駅に着いてしまうのだ。一種の強迫観念か。
 入線してきたのは50系客車3両と荷物車1両の編成。客車はいわゆるレッドトレインといわれるものであるが、色が褪せてしまっていてパープルトレインである。その2両目に乗車。6時41分に発車する。列車は途中左に海を見ながら走り、7時57分に大田市駅に着いた。

 大田市駅(左写真)に降りたのは、広島の河野氏と同様に専門学校の同級生である中嶋氏の実家へ行くつもりだからである。8月26日の時点で中嶋氏は東京に戻っている事はわかっているのだが、一応近くまで来たので家へ寄ってみたかったのである。
 中嶋氏によると、駅から実家まで徒歩1時間。バスも出ているというので駅前をウロウロしてみたが、それらしきものがない。しかたがなくタクシー利用とする。運転手に中嶋氏の住所を言い、まかせることにした。しばらく走って鳥井町に入ったが、この辺りは中嶋姓が多いとか。運転手は親切でいろいろと探してくれるがなかなか見つからず。そのうち、角の酒屋に聞いてやっと中嶋宅を探し当てた。
 まわりで写真など撮っていたが、せっかく来たのだからとベルを押してみる。少しすると家の横から中島氏そっくりのお母さんが出てきた。自分の名を名乗ると「よく聞いております。こんな遠くまでよくいらっしゃいました」。中嶋母には、なにか飲んでいきなさいと何回も誘っていただいたが、タクシーを待たせているのでと丁寧にお断りしタクシーに戻った。
 まだまだ時間が早いので、どこか観光地へ行って欲しいと頼んだが、どこも遠いとのこと。鳥井海岸ならすぐだ、とのことでそこへ行ってみる(右写真)。写真を2〜3カット撮り、駅に向かってもらった。

 駅へ戻る途上、運転手に朝食の食べられるところを聞く。ホテルの名前なども出たが、気軽に行けるところということで、駅近くの喫茶店に行ってもらった。着いたところはデパート近くの喫茶店。デパートでシャツを買おうと思っているのだが、開店は9時30分。今は8時50分なので、朝食を食べてちょうどいい時間であろう。喫茶店には「おにぎりモーニング」なるものがあったので注文する。出てきたのは、おにぎり2個と味噌汁、そしてコーヒーであった。
 食後のコーヒーを飲みながら今後の計画を立て直す。この旅行計画を作った時点では、中嶋氏がいるとの前提だったので、大田市発を16時02分、宿泊地を米子としていた。時刻表をみて、以下のように修正。

大田市 9:57 (252D) 10:48 出雲市 11:15 (私) 12:07 松江温泉 12:21 (私・川跡乗り換え) 13:17 大社前 13:25 (159D) 13:38 出雲市

 出雲市駅に13時38分に着けば、昔の最長距離鈍行のなれのはてである出雲市始発の532列車に間に合う。ということで、9時30分のデパートの開店を待って飛び込み洋服を2枚買い求め、急いで駅に向かう。
 大田市始発9時57分の出雲市行き252Dは、この旅2度目の気動車。キハ40の単行型と昨日と同じ急行型の2両編成である。昨日の急行型の車内では冷房がききすぎて寒かったので、キハ40のほうに乗る。途中、江南で小郡行き特急「おき3号」と交換し、10時48分出雲市へ着く。

 改札口を出て右へ行くと、一畑電鉄の電鉄出雲市駅。駅の表示は出ているものの、駅の入り口はまるで倉庫のようである。待合室に入ると、ホームに電車が入線しているのは見えるが、まだ改札はしていない。切符を買おうとしたが小銭がなく、窓口で両替してもらう。ついでに、出雲大社前から大社線大社駅まで何分ぐらいかかるか聞いてみる。なにしろ13時25分の159Dに乗らないと、出雲市駅で532列車の入線に間に合わない。窓口氏によると20分はかかるとのこと。しかたがないので松江温泉往復にしておく。
 片道570円の切符を買って改札口を抜けると、白い車体に青い線の入った古い電車2両がいる(左写真)。車内はロングシートで、前のよく見える一番前に座る。電車は発車すると、山陰本線によりそい駅に着く。山陰本線と別れると、電車はものすごいスピードで走る。畑の中を行くのであるが、途中左手より線路が寄ってきて川跡駅に着く。いちばん右の線路、島式ホームの右側に停車。左となりの島式ホーム(片面使用の様子)には、出雲大社前行きの電車が停まっている。ここで電鉄出雲市行きの電車と交換。入ってきた出雲市行きは左側に停車した。どうもこの駅だけ右側通行のようだ。平田市駅では、じいさまばあさまを待って2分ほど発車が遅れる。
 一畑口駅で進行方向が変わる。一畑口はとんでもない田舎駅で、とてもここからバスが出ているとは思えない。進行方向が変わったことにより私の乗車位置は最後尾になった。一畑口を出てしばらく走ると、進行方向右側に宍道湖がひろがりしばらく続く(右写真)。12時07分に松江温泉駅着。
 駅前で一畑電鉄本社ビル(左下写真)など写真を撮り、折り返しの電鉄出雲市行きの電車に乗車。席は最後尾にとる。13時14分電鉄出雲市駅着。

 次に乗る列車まで1時間少々あるので、くつした、ズボン、フィルムを買おうとデパートに入る。2階へ上がり、3足1000円のくつしたを購入。ズボンは特売だったようで、広島で買おうとしたときよりも安く品数豊富であった。ところがスソの丈つめに30分かかると言われ断念。
 デパートにはフィルムのASA400がないので近くのカメラ屋へ行くことにし、とおりがかりの女子中学生に聞く。あまりはっきりしなかったが、教えられた方向へ5分ほど歩くとやっとカメラ屋が見つかりフィルムを購入する事ができた。

 

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