8月31日(土)〜9月1日(日)
出発は7時46分の福知山行きなので、今日はいつもより少々ゆっくりである。6時30分に起床。テレビをつけると夜半東京に台風が上陸したと報じている。今年6月30日の夜、台風が東京の近くを通ったときにはアパートのアンテナが飛んでいる。1年に2度も東京付近に上陸するとはめずらしい年だ。日本付近には現在3つの台風がいる。7時06分にホテルを出るが、空は台風の影響らしく曇である。
鳥取駅には15分に着いた。列車の入線は7時24分で7時46分発だから、こんなに早く駅に来る人は他にいない。しかし昨日の高校生を考えれば、どうしても不安になり、駅へ早く来てしまうのではないだろうか。でも入線を待っていたのは私だけのようだ。
時間通りに526列車は入線。車内は高校生でいっぱいなのだが、停車時間が22分もあるせいか皆なかなか席を立たない。それでもポツポツと降りてゆき、しばらくするとガラガラになった。この526列車は旧型客車で6両編成と長い。2両目進行方向の左手に席をとり車番をみるとオハフ452108。
鳥取駅は1・2番、3・4番がそれぞれ島式ホームになっていて、526列車は1番線に停車している。ホームなど東京に戻ったようにモダンだが、架線がないので何となく間の抜けたように感じる。
7時26分、豊岡5時01分発の523列車が入線。つづいて7時41分、若桜発の332Dが入線する。こちらの発車間際に高校生が乗りこんでくるが、車内はそれほど混まない。7時46分に列車が発車すると、下っていき地平に降りる。途中まで架線区間にあるような電柱が等間隔に並んでいた。
列車は山の中を走るが、途中減速を始めたなと思っていたら急に停車してしまった。「信号待ちで5分停車」の車内アナウンスが流れる。53分に停車し、予定の5分をすぎても列車は動かない。7時59分頃、左手の山の間からディーゼル機関車に引かれた客車列車があらわれた。よく見ると8両編成の寝台特急「出雲3号」であった。8時01分列車はバックをはじめ、本線を通り越して300mほど入る。それからおもむろに発車した。
岩美8時21分。高校生がドッと降りる。車内はガラガラになり、1車両あたり平均して4〜5人といった感じ。2両目は自分を含めて3人である。次の東浜駅の少し前から左手に海が見えるようになった。
8時44分、浜坂駅着。14分の停車である。列車は1番山側のホームに着く(3番線)。駅舎側の1番線へ渡り、改札口を出てみる。途中下車印をもらって改札口を入り、ホームの売店でかに寿司とお茶を買う。列車に戻って駅弁を食べようとしていると、8時51分に左側の2番線へ525列車が入線。あちらは旧型客車の4両編成。つづいて8時52分には、本屋側1番線に特急「あさしお4号」が入ってきた。
買ってきた弁当を開ける(左写真)。松葉かに寿しである。これは美味い。かに寿しでも、昨日出雲市駅で買ったものとは比べものにならない。出雲市のは、飯に水分というか酢分が多すぎた。値段は同じ700円で、出雲市のものより量は少ないが、美味さが段違い。
弁当を食べているうち、8時58分に525列車を置いて発車した。九谷9時06分、風がやや強い。駅を出るとすぐに長いトンネルに入る。下っているのがわかる。香住9時23分着。香住終着9時28分の541列車を待って6分の停車。
江原を10時32分に発車して5分ほどたった時、右カーブの途中で急に列車が停車した。「信号待ちで4分停車」の車内放送が入る。列車は右に傾いたままで重心がとりにくい。外を見ると風が強いようで、稲の穂が波打っている。10時43分に下り米子行き特急「まつかぜ1号」が通過しやっと発車。
次の八鹿に10時48分着。下り列車との交換で4分停車する。交換した列車は大阪発の出雲市行き721列車で、今日はDE10とDD51の重連に荷物車と12系客車4両であった。10時51分、1分の早発。
また次の養父で6分停車。「たびたびの停車、申し訳ございませんが・・・」と車内放送が入る。交換らしいが、いつまで待っても反対列車が入らず。そのうちに発車してしまった。時刻表を見て、この交換列車は季節急行の「但馬3号」だとわかった。今日は運転されていない。
梁瀬着11時20分。「下り特急待ちで5分停車」。倉吉行き特急「あさしお1号」と交換。山の中ばかりを走るのでついウトウトし、上夜久野であったのがいつのまにか上川口であった。そうこうしているうちに11時58分、福知山着。
526列車は2番線に到着。島式ホームの反対側3番線に急行「だいせん1号」が停車している。526列車は「米子⇔福知山」のサボがそのままで、折り返し12時29分発の527列車になるようだ。8ミリビデオカメラを持った少年が乗り込んできた。
駅本屋側1番線に移動。ホームには50系の客車が停まっていたが、すぐに回送されていった。改札口で下車印を押してもらう。駅前にはマクドナルドがあり、その辺の街といった感じである。マクドナルドなど、非常になつかしいような気がする。
12時23分の京都行き838列車は、荷物車1両に12系客車6両。客車の3両目に乗車する。はじめての客車冷房車。席を確保したところでホームに降りて、鮎寿司を購入(左写真)。これは酢飯の上に鮎のひらきがのっているものだが、食べてみるとまあまあうまい。停車中に雨が降り始めたがすぐにやむ。
12時23分、定刻に列車はガクンとひと揺れして発車した。運転がうまくない。そういえば今までこんなに揺れたことはない。
綾部12時38分着。後続の急行に抜かれるために15分停車する。急行は806Dの「白兎」であった。
船岡に13時48分着。城崎行き特急「あさしお5号」との交換のため6分停車。空が暗くなってきた。いまにも雨が降りそうである。列車はめずらしくなめらかに走り出した。
13時59分の園部ではとうとう雨が降り出した。運転はまた荒くなる。14時04分の吉富に着くと、外は相当に強い雨となる(右写真)。この雨も次の八木あたりまで来ると小雨になりそのうちにやんでしまった。
この八木から子供連れの団体が乗ってきた。子供が騒いでも母親は全く注意しない。一昨日のおばさんもそうであったが、最近の親は子供に注意しないのであろうか!? これだから最近の子供は躾がなっていないのだ。
八木を出ると、はじめての普通列車車内販売が来る。何か買いたかったが、子供がうるさいのに油をそそぐと思い我慢する。次の千代川で急行「丹後5号」と交換のため4分停車。
14時26分の亀岡でも、下り薗部行き135Dと交換のため4分停車。停車中また雨がパラパラと降り出すが、次の馬堀にくるとやんでしまった。ここで最悪親子集団は下車。かわって2組の親子連れが乗ってきて、そのうちの子供2人が私の前に座る。兄弟らしいが、これは躾がよい。弟のほうが関西弁をしゃべるのを聞いて、関西にいることを実感。当たり前なのだが、5〜6歳の子供が関西弁を話すので思わず驚いてしまった。
しばらく走ると列車は山間にはいり、左手に渓谷が沿う。保津川下りの船なども見え、何人かが手を振っている。そして保津峡に14時41分着。保津峡駅は急斜面というか崖の途中にあり、駅の横の吊り橋で対岸に渡れるようになっている。相当に狭いところだが交換設備があり、反対側に貨物列車が停車している。次の嵯峨に14時47分着。下り急行「白兎」と交換で4分停車。
この先京都に着いてからのことを考える。15時45分の米原行きに乗ろうと思っているのだが、先日の京都駅の混雑を見ていると、京都からでは座れそうもない。そこで時刻表を調べ、下りで向日町へ行き、そこから米原行きに乗ることにする。
列車は15時に二条を出ると高架を走り、丹波口を出ると左にカーブをしながら下っていき、15時08分に京都駅山陰2番ホームに到着した。
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