2000/8月 出撃記録(6日)




★26日目
8月5日(土)天候:晴れ 寒狭川(神社下〜水道橋)6名 
水位-0.14〜-0.15(石田水位)


今日は、はじめてのダウンリバーであるTちゃんと2回目のK君、K君のサポートで寒狭川を下った。水位は低いものの雨の影響か、少し濁り気味である。

私は、Y師匠のZWOを借りて行くことにした。フィティングが合うかどうか不安であったが、体格が似ているので、ピッタリとはいかないまでも、なんとか下れそうだ。
艇の性能が良いせいか、サーフィン、エンダー共に、しやすい。といっても私にそれだけの技術があるわけではないので、できちゃったサーフィンとできちゃったエンダーなのだが・・・。
ただ、ロールに関しては、ケンドーよりもやりにくいといったのが感想である。

とにかく、仲間が増えるのは本当にうれしい事だ。はじめたばかりの人に抜かれないように頑張ろう!!



★27日目
8月6日(日) 天候:晴れ 木曽川(大濤の瀬〜桃太郎港) 6名
水位+1.60〜+1.50(今渡水位)


木曽川は昨夜からの雨の影響でちと、増水気味である。
最初の大濤の瀬は、何回来ても、緊張してしまう。体が慣れてないせいなのか、思うように艇が動かせない。ましてや、この日は、左岸よりのウエーブもつぶれており、しかたかく右岸よりのポイントで体慣らしをする。しばらく体を慣らすために遊んだあと、可児合いの瀬をすぎ3点セットに向かった。ここも水量が多く、ウエーブもエンダーポイントもなくなっていた。渇水時はエントリーしやすいウエーブとエンダーポイントができるらしい。一度経験してみたいものだ。ここで昼食をとり、観音の瀬に向かう、途中でスターンカットの練習をするも、うまくスターンが入ってくれない。やり方が悪いのだろうか?それとも艇のせい?

観音の瀬には、きれいなウエーブができており、10人くらいが、さながらリフト待ちの様相でウエーブ待ちをしていた。上手い人がおおく、サーフィンをしり、艇をくるっと回してバックサーフィンにしたり(技の名前はしりません。)、して遊んでいる。中には長時間サーフィンできる人もいて、初心者の私は、この中に入って行くことを躊躇してしまう。
「早く人数が減らないかなぁ」なんて思いつつ、休憩をとっていた。
10分ほどすると、一団体が抜けて私達のグループともう1つのグループのみとなった。
これなら、チャレンジできそうだ。

最初のトライである。
ウエーブの横から、フェリーグライドで入る。入る時にはスターンラダーをいれて、艇を上流に向けるようにした。
「おっ、なんとか入れたぞ!」と思った瞬間。
バウが水中に突っ込んだ。(後ろに体重をかけないでそのまま入ってしまった)
と、同時に水圧に押されて、バウが水中に突っ込む。
「おわっ、まずい」
左右のバランスをとろうとパドルで水面を押さえた。すると
「ビヨ〜〜ン」と艇が縦になり、エンダーができてしまった。
これぞ、本当の「できちゃったエンダー」である。
サーフィンをする予定がエンダーである。情けないがエンダーができたことは、すごく嬉しかった。

何回もチャレンジするうちに、サーフィンができるようになってきた。といってもほんの数秒である。しかし、パワーのある木曽川のウエーブでサーフィンができたことは大収穫であるし、自分でも成長したのかなと思えるのである。
なんせ、前回は何もできずに、見ていただけだったのだから・・・・。

PS:またまた、木曽川で1回脱をしてしまいました。たまたま、自分で岸にたどりつけて迷惑はかけなかったけど、これでは、先が思いやられる。流水でロールを完璧にしなれば、と思う今日この頃である。



★28日目
8月12日(土)天候:晴れ 寒狭川(神社下〜水道橋)9名 
水位-0.14〜-0.14(石田水位)

Y親子のツーリングのサポートである。
Y親子はトポリノーデュオでの参加であった。最初はサポートをしなきゃいけないと思いつつ下っていたが、いざ瀬にはいるとサポートを忘れて楽しんでる自分がいた。まあ、こんなものでいいのだとは思うが。
相変わらず水量は少なく、台風がそれてしまったのも残念で仕方がない。
今年はこの水量のままなのか、ちょっと寂しい気もする。



★29日目
8月18日(金)天候:晴れ 天竜川(市田〜時又港)5名 
水位-0.65〜-0.65(宮ヶ瀬水位)


楽しみにしていた天竜川にやっとこれた。
前回の天竜はカヤックを始めて、2ヶ月目だったので川幅の広さに
ビビッて何も出来なかった記憶がある。特に駕流峡はただ下るだけであった。
今度はそのようなことのない自信はあった。
今日の天竜川は昨日の雨のせいで泥水化と増水していた。
スタート地点の市田には、花火大会があるとのことで
多くの場所取りで車が置けなくなっていた。
仕方がなく、市田スタートを変更して阿島橋から
スタートすることにした。
暫くは大きな瀬もなく、1級程度の瀬があるだけである。
のんびりと周りの景色を見ながら、泥水化した川を下る。
「もうちょっと水が綺麗ならよかったのに・・・」
これでは、沈するのも気が引けるくらいだ。
いよいよ駕流渓にさしかかる。
ウエーブもなくなり、ただ流れている状態である。



★30日目
8月19日(土)天候:晴れ 寒狭川(神社下〜水道橋)2名 
水位-0.14〜-0.15(石田水位)


楽しみにしていた天竜川がイマイチだったため、
急遽、寒狭川を下る事にした。
メンバーは2人のみ。水量も少なく鮎釣り師もいたため
天竜川で汚れたカヤックを綺麗な寒狭川で洗い、
昨日の欲求不満を満たすだけの川下りであった。
通常4時間位で下るコースを2時間で下り、
後は、桜淵公園でバーベキューをやってるメンバーに合流した。
きょうは、カヤックを洗いにきたようなものだった。



★31日目
8月23日(水)天候:晴れ 木曽川(大濤〜3点)5名 
水位+1.25〜+1.25(今渡水位)


木曽川の水位は今渡水位で+1.25と今まで行った中では最高の水位であった。
水位を考え、大濤〜3点までとし、車は1台でいくことにした。

スタート地点について準備をし、車をゴール地点まで置きにいく。ゴール地点からスタート地点まで徒歩で約15分の道のりだ。2台でくればいいのだが、高速料金、ガソリン代を考えると仕方がない。

いよいよ、大濤の瀬に行くことになった。川原をカヤックを担いで約100m歩く。川に到着すると、前回の木曽川(今渡水位+1.60)よりも大分水量がない。とりあえず、サーフィンポイントである左岸までフェリーグライドで渡り、瀬をみると、そこには、前回とは全然違う綺麗なウエーブが出来ていた。

「前回と全然ちがうじゃん」と思いつつ、はやる気持ちを押さえる。
(前回木曽川で沈脱したことが頭をよぎり、ロールが出来るかとても不安であった)

一緒に行ったK藤さん、S田さん、Tosshi〜、Y本さんは思い思いにウエーブに入ってサーフィンを楽しんでいる。10分くらい見ているとだんだん落ち着いてきた。

「よ〜〜し、行ってみるか!」

エディーで態勢と気持ちを整え、フェリーの要領でウエーブに入っていく。
「しっかりパドリングするぞ〜」
ウエーブに入った途端、バウが振られる。スターンラダーを入れるもバウは戻ってくれない。そのままウエーブを突っ切って向こう側の本流に出てしまった。

「ナイス、フェリー!!」

どこかで聞いたようなフレーズが頭の中をよぎる。
「あれ〜〜〜??」
流れのパワーに負けて、思うようにコントロールできない。
続けてチャレンジするも、

「ナイス・フェリー!!」

これを、3・4回繰り返しただろうか。
見かねたTosshi〜が
「やまさん、ラダーがブレーキになっているし、流れに入った瞬間に大きくスイープをいれなきゃ。」
ちなみに、このTosshi〜は男が言うのもなんだが、結構な色男である。
でも、いまだに結婚できずに相手もいないらしい。((^^)) ドーモ、スイマセン。恋人募集中だそうだ。
「そっか、基本的なことを忘れていた。」

続いて、今の教えを守り流れに入った瞬間に大きく”スイープ!”
でも、結局流れに負けて・・・「ナイスフェリー!!」

「畜生〜〜!!」どうも上手くウエーブに入れない。
すると、またTosshi〜が
「やまさん、スイープが遅すぎましたね。」

「あっ、そうか。どうりで一生懸命スイープしてもダメなんだ」
今度こそ、の3回目。
エディーからウエーブに向かってパドリング。
流れに入った瞬間に大きくスイープ!
「よっしゃ、バウが正面を向いた」
と喜んだ瞬間に、ウエーブから押し出された。
「何でだ???」

またまた近寄ってきたTosshi〜、
「やまさん、もっとウエーブの前に入らなきゃ。」
「う〜〜ん、なかなか鋭いところを突いてくる。」

今度こそは絶対の4回目。
エディーからウエーブの上部めがけてパドリング。
流れに入った瞬間に大きくスイープ!
「おっしゃ、入った。」
すかさず、スターンラダーを入れ、舟をコントロールする。
舟の横で水流が音をたてて流れていく。
「シャ〜〜〜ッ!!!」

なんか、自分が激流の中をものすごいスピードで進んでいる感じだ。
この間2〜3秒???
すると、バウがウエーブに突き刺さり、ものすごい水しぶきが顔にかかってきた。
「な・な・何事がおきたんだ??」
一瞬にして前がまったく見えなくなり、思いっきり水を飲んでしまった。
口をあけてサーフィンしてたのか??なんと間抜けな・・・・。

気が付くとウエーブから押し出され、バックウオッシュ上にいた。
「こりゃ、いかん」パドリングするも、押しだされるだけである。
ここで、気を抜いたか、艇が横を向き・・・・・沈!!

艇の下にぶら下がりながら、思っていた。
(慌てるな!セットして手首に気をつけて、ゆっくりスイープ。)
スイープするとパドルが水をつかんでいるのが分かる。
ここでヒップスナップ!舟は思ったより簡単に起きた。
ロールスランプに陥っていたので、このロールは大きな自信につながった。
「よ〜〜し、これでいい。今日はとことん遊べるぞ!」
と思った瞬間でもあった。

その後、数回ウエーブに入るも5回に1回くらいしか入ることが出来ない。
う〜〜ん、サーフィンって難しい!ちょっとしたことで、ウエーブに入れないし、
仮に入ったとしても、バウが突っ込んで押し出されてしまう。

それでも、最高5秒くらいは乗ることができた。
ここで、昼食をとり3点セットに向かうことにした。

3点セットのウエーブはとても入りやすく、
綺麗なフェースで且つバックウオッシュも出来ていた。
といっても、手前側がちょっと深く、向こう側が綺麗なフェースになっている。
ここでもまた、Tosshi〜の○秘サーフィンテクニックにお世話になる。
(本当にありがとう!!)

最初のチャレンジ。ウエーブには入りやすいので、すんなり入ることが出来る。
でも、さすがやまさん。ここでもいきなりの「ナイスフェリ〜〜!」である。
それでも、2・3回目には綺麗なウエーブにも助けられ、向こう側の波に乗ることができた。
「おっ、乗ってる乗ってる!」
すると、バウが振られて手前側に戻ってきてしまった。
手前の波は少し深いので、そこにバウが突っ込んで・・・・・
バウが水中に押し下げられる。急激にお尻が持ち上がる感じでスターンが上がってくるのが分かる。
(ひょっとしたら、エンダーが出来るかも)
こんな色気を出した私は前傾姿勢をとる。
すると、さらにバウは突っ込み、スターンが浮き上がる。
これ以上前傾すると、ひっくり返りそうだったので、フットブレイスで足を踏ん張り上体をスターン側にそらす。
すると、ビヨ〜〜〜〜〜ンってな感じで、舟が立った!!
「やったぜ!夢にまで見たエンダーができた!」
あとでY本さんに角度を聞くと60度くらい立っていたらしい。
最初にしては上出来の角度である。エンダーの感覚も分かったことだし、
ものすごく満足していた。
エンダーって面白いよ〜〜。病み付きになりそうだな。うん。

最後のトライが一番長くサーフィンできた。
今日一番のサーフィンである。バウが多少突っ込んでも、リカバリーできたし、少しでも舟を安定させることが出来たのは大収穫である。(5回に1回の成功率じゃ少なすぎる??)

今日、教えていただいたK藤さん、S田さん、Tosshi〜、Y本さんには大感謝です。
この場をお借りして御礼申し上げます。
今後ともよろしくお願いします。




2000/9・・・・・・・・・・・→



目次2000/72000/8カヌーフェス