五月の夢酔

『戦時では真実は極めて重要で、これは常に<嘘>と言うボディガードを付けておかねばならない』
−ウィンストン・チャーチル(イギリス首相:一八七四−一九六五)


ファッロー神(2002/5/1)
中央アジア、アフガニスタンだとか、ガンダーラあたりの神で、財産の神だそうだ。特徴は、頭部にある一対の鳥翼。ガンダーラにある毘沙門天の兜に、鳥の羽根をモチーフにした飾りがあるらしいのだが、それはこのファッロー神の影響を受けてデザインされ、そのファッロー神も、ギリシア・ローマのヘルメス・メルクリウスが、翼を持っていることに由来するらしい。だから、毘沙門天のデザインも、ギリシアまでルーツをたどれる。

と言う論旨だったかな?。ヘルメスのサンダルには、羽根があって、飛ぶように走れる知恵と商売の神。ヘルメスは、エジプトのトートに連なるわけで、エジプトまでたどれますな。

しかし、ヘルメスと毘沙門天の属する神話を考えると、順当に西から東へ伝播したとは考えにくい。毘沙門天と言うと、軍神と言うイメージだけど、インドでは、クーベラと言う名の財産の神であって、似たような功徳のあるファッロー神と統合されてた。と言うのが正解だろうな。

七福神に組み込まれたのも、クーベラ時代の名残からかな?。この言を利用すれば、鳥の羽根、つまり鳥が財産の神。と考えることが出来るだろう。

しかし、コレは太陽を崇める一族、いわば太陽族の考え方。もう一方、蛇を財産の神として崇拝するグループもある、それらは月を崇める、いわば太陰族。実は、神話時代の神々の対立は、鳥と蛇の対立である。鳥(特に鷲であることが多い)と蛇の勝った方で、太陽神族か、太陰神族か判断できる。そして、その動物は、その部族のトーテムなのだわ。

さらに逆に考えると、太陽神と月神のどちらが上位かを調べることで、どちらの部族か分かる。太陽神中心であるエジプトでは、ホルスと言う主神格は隼であるし、敵役のセトは蛇である。インドでは如実で、ガルーダ(鷲)とナーガ(蛇)が互いを仇敵としている。ちなみに、アンコールワットは、ナーガの都。と呼ばれていたそうな。

こうした分類をするのが、私の持論「月神崇拝で神話を比較する」なんだわ。比較神話論に入れて良いのかは、疑問だけど。太陽神族は、鳥の他に、牛、菊もトーテムにしているし、太陰族は、クモだったかなぁ…世界的に見て、太陰族は負け組なので、あまり資料がないのですわ。蛇は竜なので、竜が仇の神話は、太陽族と見て良いし、竜が主神の見方をしていれば、太陰族だろう。神話で、竜が敵になったり、見方になったりしているならば、その時に権勢を掴んだのが、どちらの部族であったかが分かる。

さて、日本ではどうだろう。財産の神は蛇である。蛇の皮を財布に入れる風習からも伺える。ほとんどの土地神や財産神も蛇で表される。弁財天も白蛇だし、大国主も蛇である。つまり、太陰族であるハズなのに、月の神である、ツクヨミの神話が全くない。これは、古事記をもたらした、大和一族が、太陽神族であり、天津は、渡来民族であったからと考える…って、一冊本書けそうだよね(笑)。

オーパーツとか、神々の指紋がプチ流行したときに、売り込んでおけばなぁ(笑)。って、ファッロー神からなんで飛躍したかな(笑)。まぁ、日経新聞の大学教授のコラムに触発されたのだけど…ギリシアで止まるなよ。とね。


たまに言われるのだけど(2002/5/1)
こうした話をすると、本書けば。とよく言われる。嘘臭いトンデモ本レベルか、セリフ棒読みの宗教系啓発本ならば、まぁ、すぐにでも書けます(笑)。量を書けるかどうかは、疑問だけど…事例数が少ないからね。

だから、こうしてサイトにアップしているのだけど…声かからないかねぇ(笑)…まぁ、バブリーな頃で、神々の指紋とか流行っていた時期ならば、声かかったかも知れない。ん〜クトゥルフみたいに自費出版するか(笑)。で、政府から発禁喰らって、魔道書に指定されるの…うっとり…


危機意識(2002/5/3)
四月最後のジャンクスポーツだったかな。出演者が、緊張状態にあるレバノンでのサッカーのレポートにいったら、ホテルの前で銃撃戦が始まったり、空港に爆弾が仕掛けられて、空港が閉鎖されたりしたらしい。

その時の経験から、飛行機にのる時は、必ず遺書書くし、新幹線での移動でも、新幹線が横転したらどうするか。とか考えるようになった。収録中の今でも、ライトが落ちてきたら…とか考えている。

と言ったら、みな、バカじゃねぇの。と言う反応をしていたが…危機意識がなさすぎる。私に言わせれば、そんな有事を想定するのは、当たり前のことだ。なぜ飛行機が落ちない。とか、列車事故が起こらないと考えられるのだろうか?。平時、その事態を考慮しておくことが、危機管理である。有事になってからでは、泥棒が入った後で、戸締まりをするようなものだ。バカじゃなかろうか?。

まぁ、そうやって嘲笑う人間ほど、有事の際に、立ちつくし、泣き叫び、見苦しい行動を取り、他人までも危機に巻き込むのだ。

突然の出来事で、頭が真っ白になって呆然と立ちつくしたことがあるだろう。事故の際、咄嗟に回避できるか否かは、身体能力の差よりも、事態の認識が的確に出来るか、だ。授業を聞いてなくて、突然、指されパニックになったことがあると思う。普通に教師の話を聞いていれば、答えられる質問でもだ。それは、脳が準備段階に入っていないからで、事故の時、反応できるか、立ちつくすかも同じだ。

私は、三度ほど死んでいる。普通に運転していたら、回避できなかった事故がある。死なないまでも、いくつも事故に巻き込まれているだろう。だが、前の車や、対向車が暴走してきたら…と言うのを常日頃、考慮し、その回避行動のを想定していたおかげで、死なずにすんでいる。

人間は、想定している事柄にしか反応できない。だから、攻撃パターンの裏をかくことをスポーツ選手はいつも考えている。それが、イメージトレーニングと言うものだ。ただ、漠然と、自分が勝利するシーンを想像するのではない。自分がこう動いたら、相手はどう考え、どう反応するか。それを考えるのがイメージトレーニング。自己暗示と混同されている気がする。

だからこそ、型を練習し、組み手や乱取り、実戦形式の練習をこなして、攻撃パターンを学習させる。それを理解させずに、練習させても無意味だ。例えるならば、数学の公式を暗記させるようなものだね。公式を組み合わせ、問題を解くように、近似パターンから、相手の攻撃に対応するわけだ。日々の生活も同じ。

将棋などでもそうだが、一手指す事に、数十手先まで想定する。それと同じく、自分が一歩、歩く事に、どんな事態が起こりうるかは、想定すべきだろう。それが、危機意識と言うものだ。まぁ確かに四六時中、そればかり考えていては、外に出れなくなるが、続けていれば、ある域から、身体の方が自然に反応するようになる。意識から無意識レベルに刷り込まれ、瞬時に危機回避の公式を引き出せるのだろう。一般の人たちは、経験と、一言で済ましているようだが…

ともかく、日本では「万が一」と言う言葉は、「起こりえないこと」。と言う認識だが、万が一とは、「現実に起こりえること」と認識して欲しい。無事故で過ごせることが当たり前なのではない。今、ここに生きている事こそ、奇跡なのだ。そう実感して欲しいが…大きな病気や事故に遭わないと無理だろうな…

で、警告しておきたいのだが、人件費の安い国へ、生産工場を造るのが当たり前になりつつある。もしそこで、事故にあったらどうするか。しばらく前に、中国で修学旅行生が列車事故で死亡し、慰謝料が日本円で300万円程度しかなく、日本側が激怒した。というニュースがあるが、人件費の安い国では、当然人の命も安い。先の例でも、中国側は大奮発して、300万である。同じく事故にあった中国人より数倍高い値段であったと記憶している。

コレを読まれた当人、もしくは家族が、海外旅行へ行くのなら、掛け捨ての保険に入っておくべきだ。一万、二万で安心が買えるなら安い。特に、家族を養っている方なら、ぜひお願いしたい。日本の航空会社ならともかく、海外の人件費の安い国の飛行機で事故にあったら、給料よりも安い額しか入ってこない可能性もある。

万が一のことに、無駄金を使いたくない。と言う方もいるだろう。しかし、保険とは、万が一のためにかけておくモノだ。まぁいい。あなたが死んだなら、家族のことを思い悩むこともないだろうし、路頭に迷う家族を見ることもないだろうから。


無自覚(2002/5/6)
私自身は、購入してもいないし、購入する気もないのだけど、設定とかは好きで、公式ホームページとかでROMをしていたイルブリードなんですが、久々に公式ホームページに行って、掲示板を覗くと面白い事象を見た。まぁ、腹が立つ事象だけど。

そこで思ったのは、意図的に、波風立てようとしている、故意の掲示板荒らしと、無自覚の荒らしである。故意の方がムカツクが、現実世界で、注目もされず、自分の言葉も聞いて貰えない寂しさから、かまって欲しくてやっている哀れな人たちだ。

無自覚の方が質(タチ)が悪い。なにしろ、自分を正しいと信じ切り、自分が正義を行っている気でいるのだ。これほど質の悪いことはない。

この自分が正義と信じて、疑わない人間がどれほど悪逆非道な悪党であるかは、以前にmerdreの「デザイア」の項で書いた。「世の中の最大の悪党は、正義である。これを信じ、疑わないモノは、正義の名の下に、どんな悪党も思い浮かばない残虐な行動をとる。眉一つ動かさず。罪悪感よりも充実感を感じながら。」と、まさにその通りの実例でね。

事の発端は「イルブリードは、難しすぎて解けない。難易度調整がなっとらん。怒りにまかせて、ゲームディスクを割った。金返せ」と言う書き込みだった。まぁ、これ自体がすでに荒らしの書き込みなのだけど。

で「怒りにまかせて、ゲームを割るなんて、そんなこらえ性の無さでは、社会生活は営めない」と言う反論が立ったのです。で、それに対するレスポンスで、「ゲームが上手い人が、人付き合いが上手いじゃない」「自分が買った物をどうしようが、自分の勝手だ」「たかが、ゲームで人格を判断するな」と言うモノだったのだが…何一つ、的を得ていない発言で笑ってしまった。

そもそも、発言している人を勘違いしているしね。さらには、「返事を貰っても、読むつもりもない」とか言ってるの。根本的な問題として、他人の意見に耳を貸すつもりのない人間に、発言する権利はない。発言するという事は、他者の意見を聞くという義務を伴う行為なのだ。

「ゲームの上手い下手」の話しも、ゲームが解けないから、壊す。と言うのは、自分の思い通りに行かないことがあると、すぐに癇癪を起こす。と言うことを意図しているのであって、全く的はずれの発言。そもそも、そのたかだかゲーム如きで、頭に血が上って、癇癪を起こす方が遙かに問題だ。

自分が購入した物を、どう扱おうがそれは個人の勝手だが、わざわざ公式ホームページに書き込む意識が問題なの。アメリカの国旗を買って、わざわざホワイトハウスの前で、燃やすのと同じ事をしているのだ。

まぁ、こうした他人を見下したような書き口をする人間に、ろくな人間はいない。多分、中学生か高校生だろうなァ…国語の成績悪そうだ。ま、無自覚荒らしの典型例と言うことで。イルブリード公式掲示板の「通りすがりの者」の発言。結構下の方。若気の至りというか、自分の正しさを疑わない時期ではあるのだけど…

私に言わせれば、親発言の人も、喧嘩腰の発言をしている時点で、無自覚荒らしなのだけどね。こうした、価値観の押しつけを無自覚で行っている人間は、どうして生まれるのだろう。どうして、自分が正しいと信じ込めるのだろう。


ちなみにココでは(2002/5/7)
あくまで、私の主観に基づいた意見であり、賛同、憤慨、敵対するの自由と、cautionで言っているとおりです。ですから、私の意見が、絶対正義とか、唯一の真理、揺るぎない価値観とか、全く考えていません。間違いや勘違いがあったら、遠慮なく言って欲しいと思っております。

そもそも、私が調べモノ大好き
ッ子になったのも、自分の記憶と意見に確信が持てないので、論拠としてそれを裏付ける本を探すくせがついたからです。

他でも「興味が湧かない」は「つまらない」と同じだ。とか言われ「やってもないのに、否定されたくない」とも言われましたが、自分の趣味に合わないからと言って、他人の趣味を否定するつもりはありません。

私は、サッカーに興味がないのですが、だからと言って「サッカーなんてダメだよ」なんて、少しも考えたことはありません。

世間一般では「自分の趣味に合わない」イコール「そんな趣味サイテー」って認識なんでしょうかね?。まぁ、別にその考えを否定も肯定も…いや、否定しますけど…他人も同じ考えだとは、思わないで欲しいなぁ…


Operation in This Year(2002/5/9)
レスキュー・オール・ホスティージズと、口ずさんだ人は、レトロゲーマーだな。
さて、ななめに生えていた「親知らず」の抜歯手術に挑んだワケだが…これが意外にも大手術。ホントは、三人やる予定だったのに、予定外に長引いたので、一人キャンセルさせてしまったという事からも、分かるだろう。

歯の根が曲がっているダケでなく、歯の根が三本あるという奇形な上、さらにその根の一つが、二またになっているという、変形種。終わったあとに、見せられたのだが、カニのハサミの様になっていて、確かに、コレじゃ抜けないわ。まっすぐ生えていても抜けないよとも言われたし。

担当医も「久しぶりの大手術」とか「今年一番の大物」とか言うておりました。院長と嬉しそうに話す姿は、ほほえましくもあったぞ。もしかすると、サンプルとして保存されるかもしれん(笑)。

ともあれ、ノミでがんがん歯と顎の骨を削って「くはー、抜けない」とか「ダメだ、固い」とか言われると心配になりましたわ。おかげで、下顎に体重かけて、抜こうとするので、顎が一番疲れました(笑)。途中、異常に心拍数が上がっているのに気が付いて、なんでこんなに疲れているんだ。と思ったら、多分、下顎に力をずっと入れていたからだろう(笑)。

歯科衛生士の人に「ちょっと顎支えてもらえる」とか言ってたしな。ふと、顎を支える器具を考案すると、特許が取れるだろうかとか考えた。シートに引っかけるようにして、クッションの付いたパッドに顎を載せるのだ。

ま、三、四針は縫うぐらい、歯ぐきを切開したので、非常に痛む。腫れてるし。昨夜は、ちと興奮して、喋ったら、割けるような痛みがして、唾を吐いてみると鮮血が…血が止まったのは、今日の昼ぐらいだしなぁ。で、鏡で見たら、結構、ざっくりと切開されていて、縫合の糸が痛々しい。

よく見ると、歯ぐきだけでなくて、頬の肉の一部も縫合しているのな。どうりで口を動かすと痛いワケだ。それを説明したのに、何かにつけて喋らそうとして、終いには「返事しなさい」と、キレるウチのバカ親。再度説明すると、逆ギレ。子供かアンタわ。


バイオコンピューター(2002/5/10)
何でも、鮭のDNAを利用したトランジスターが開発されたそうで、シリコンのトランジスターの何百分の一のサイズに出来るらしい。スーパーコンピューターを手のひらサイズに出きるそうなので、何千分の一かも知れない。

通常、バイオコンピューターというと、神経だとか、脳を利用したモノを想定するし、従来のSFでは、そうだった。これからは、DNA集積回路の時代なんだろうか…電算回路向きのDNAを持つ男が、DNAを提供し、作られたコンピューターが自我を持ってしまうとか、コンピューターが同一自我を憎んで殺しに来るとか。

ともあれ、現実がSFを越えた瞬間なのかなぁ…最近、海外SFとか読んでいないので、すでに出版されているかも知れないけれど。しかし、シリコンバレーは、そのうちDNAバレーとか呼ばれたらイヤだなぁ…


ヴァイシュラヴァナ(2002/5/10)
多聞天のサンスクリット名つまり、原語名だ。多聞天は毘沙門天の事なので、ファッロー神(2002/5/1)の夢酔の続き。

説法を多く聞いたから多聞とか、その名が多く聞こえた、つまり有名だったから、多聞とか、色々あるらしいが、その教授は多富天が原義だったのではないかと推定していた。しかし、前の二例では、実例を挙げているのに、多富の実例は挙げていないのが、ちょっと。

ラヴァナは、ラーヴァナの事だろう。インドラジットが、「インドラを倒せし者」と言う由来なのだから、ヴァシュラヴァナも、ラヴァナに負けたもの。追放されたものかも知れぬ。そもそも、クーベラと言う名があるのだから。


ユニクロ(2002/5/11)
まぁ、数年前から、なぜか大流行したユニクロですが…別段、目新しい経営手法でもないと思うのだけど、なぜか各界から、もてはやされてますね。経済界の田中真紀子(笑)。たまたま、時流に乗っただけ。分不相応の立場になったから、転ぶのだわ。

実際、やっていることは、バブル期の経営と大差なく、とにかく店舗数と全国展開が成功の証。の様な体質はどうかと思う。今は、一見さんをいかに取り込むかではなく、いかにリピーターを勝ち取るか。そちらを重視すべきではないかと思うのだけど。

ともかく、ユニクロは安かろう、悪かろうの典型例で、ユニクロを愛用している知人によると、1シーズン持てば、良い方。でも、安いからね。と納得しているならともかく、一般大衆は理解してはいまい。そもそも、ユニクロがフリースの自主回収を始めた理由も、1シーズンで着れなくなるから、廃棄量が相当数にのぼるからだろう?。

つまりは、客の回転をよくしているのな。電化製品が耐用年数を意図的に落として、売り上げを維持しているのと同じ事。ホント、バブルの名残だよな。ユニクロの成功で、やっぱり我々は間違っていなかった。とか言う経営者もいるのではないだろうか…

だいたい、まだ無名だった10年近く前、私が大学に入り立ての頃、ユニクロを着ていると、バカにされたものですわ。安かろう、悪かろうだからね。こうした販売をする会社の末路は大抵決まっている。怪談話の江島屋騒動のごとく…

って、まぁ、典型的なバブル期企業のごとく、多方面に展開して、赤字増やして潰れるだろう。商品開発費よりも広告費に、本職ほったらかしても、新規事業の開拓。典型的だね。ま、売り上げ激減してるらしいから…消費者も気が付いたんだろうねぇ…ようやく。ちなみに、私のフリース。モンベル製の本格登山用の奴なんだけど…ユニクロの約10倍したけど、まだ現役…消費税が3%の頃に買ったのだが(笑)


(2002/5/13)
私は魚が好きではない。別に、嫌いなわけでも、食べられないわけでもない。漫画家の衛藤ヒロユキ氏も言っているが『口の中に骨が刺さる危険を冒してまで、食べたいとは思わない』と言うだけ。

だから、骨が刺さる危険のない、フライとか刺身なんかは、好んで食べる。骨まで食べられるか、骨が除去してあればいい。この考えは、獣肉でも変わらず、骨付きカルビや、骨付きチキンも面倒で、あまり好きではない。特に骨付きの鶏肉は、私の歯並びが悪いことも手伝って、歯の隙間にやたら挟まり、不快この上ない。

一番腹が立だしいのは、焼き魚だ。しかも、脂が乗っていたりすると、脂が口に広がっている間に、温飯をかっこみたくなるのだ。当然、掻き込むと、骨があったとき、口から出しにくくなる。このジレンマが憎らしい。

焼き魚の脂が焼ける匂いは、食欲をそそるので、どうしても掻き込みたくなり、そして口の中で刺さる。この悪循環…ま、鯖とか、サンマぐらいなら、食べる前に除去できるから良いのだけどなぁ…イワシとかになると…嫌いだ…イワシ…缶詰のイワシの蒲焼きは好きだけど(笑)。

オリコンにまで食い込んだとか言ってた、例の魚の歌をスーパーで聞きながら、そんなことを考えた。


過去(2002/5/14)
わりかし、過去に耽溺する傾向のある私なので、このサイトの過去文をよく読む。別段、自分の文が好きだからではなく、誤字を見つけたり、気分が落ち着いてから読み返すと、支離滅裂だったりする事があるので、推敲の意味をかねて読む。あと、価値観の遍歴も分かるし。

時折、特にフリーライターのサイトに行くと「自分の書いた文章は嫌いなので、過去文は読まない」と言う人がけっこういる。確かに、気恥ずかしいモノではあるけれど、客観的に読むことで、勉強にもなるし、文の整合性や誤字も見つかるのに。と思うし、自分の書いた文、つまり発言に対する責任を放棄している発言のようで嫌いだ。

そんなわけで非日常な日常(2001/11/15)の回を読み返してみた。もしかしたら、この「仮想世界の」と言うのは、ガンパレの世界そのものが、オーバーズシステムと言うゲーム内ゲームだった事を指しているのだろうか…とは言え、「仮想世界の非日常な日常」の同列にメガゾーン23とか、マクロスとか、エヴァンゲリオンを上げていたような気もするので、深読みしすぎだろう。いまさら、確認にサイト訪問する気もないしね。

レイモンド・チャンドラーも言っているけど、どれだけ高尚な小説でも、物語である以上、逃避先でしかない。純文学とか、なんだかんだいっても、絵本もライトノベルも耽美小説も、シェイクスピアも全て同格で同列だ。職に貴賤がないように、物語にも貴賤はない。あるのは、面白いか、否か、それだけ。

自伝やルポ、研究書でない限り、全ては絵空事で、仮想世界の出来事だ。空想や妄想を声高に語れば病院送りで、文字にすれば作家になる。と言ったのは誰だったろうか…特に、小説なんて、作家の妄想を覗かせて貰っているだけに過ぎない。映画や音楽もそう。芸術そのものが、逃避先である…だからといって、バカにしてはいない。ただ、気取っている連中を哀れに思うだけ。

…歯痛のせいで、考えがまとまらないなぁ…ま、まとまりがないのは、いつものことだけど(笑)


亡命者(2002/5/15)
昨今の話題の的なんだけれど、第一報の段階では、中国の味方でした。足が一歩入ったからと言って、掴んだ腕を放すようでは、それこそ何を言われるか、分かったものではないから。と思ってた。

領事館内に入った人たちをも、引き渡していたり、武装警官の帽子を拾っていたり、笑顔で「ご苦労様」と言わんばかりの応対している職員を見、さらには、今朝方の上層部の発言を知り、やっぱりかい。ってモンでした。この発言が事実だと、日本は中国に謝らなきゃならんでしょうなぁ…外務省も、小泉も立場ないね。やっぱり、鎖国した方が良いような気がする(笑)。

でも、領事の気持ちも、わからんでもない。つーか、今度からテロリストが亡命者のフリをするだろう。やはり、塀を二重にして、外堀を越えれば、敷地内。と言う形にすると、安全が保てるのではないだろうか…外側の塀は、ワザと低めに作ったりして。

とは言え、一応、私も日本人なので、不審船引き上げをかき消すための謀略説を立ち上げよう(笑)。中国は、北朝鮮と日本に貸しを作れるわけだしね。ともあれ、小泉の政治手腕が見れるわけだ。プライドの固まり、中国に難癖を付けておいて、非は日本にあり、また、亡命者を見捨てるという人道に反する行為を行った。それらを日本の威信を出来るだけ失わず、謝罪し、罪を償う。

…でも、そんな大人な対応が出来たら、日本はこんな処にいないよな…


情報(2002/5/17)
ハンドルネームや、無記名での、掲示板の書き込みにさえ、著作権が認められるそうだが…賛否は微妙だ。

例えば、エッセイチックな日記や、特ダネを、盗用されたら、腹が立つわな。反面、多くの人に知ってもらいたいが為に、掲示板にかき込んだり、サイトで文章上げていたりするわけで、相反するわけだ。

そうした場合、多方面で取り上げられて、議論されることは、願ったり、叶ったりの事態のハズ。掲示板は、文字でやる井戸端会議のようなもので、例えば週刊誌やスポーツ新聞のゴシップ記事をネタに、会話するとき、いちいち、誌名や新聞名を上げて会話するだろうか?。

かくいう私も「非日常の日常」に於いて、無断引用している。

とは言え、そうした状況が、噂話に尾ひれが付く。と言うことを助長したわけで、会話のようにリズムがあるワケではない、掲示板ならば、情報ネタを記載しても良いはずだ。会話に於いても「聞いた話なんだけど…」とか「週刊誌で読んだんだけど…」とある程度の情報ソースを公開しているし。

そこで、当然のマナーとして、直リンクを貼ったり、こちらでネタにさせてもらいたいのですが、よろしいでしょうか。と事後なり事前承諾を得たりするわけだ。

それもせず、さも自分が取ってきたような顔をしていたら…それは、ヤルしかないわな。

いや、ちょっとPBMの掲示板で、色々あってね…プレイング(アクション)の盗用疑惑が…まぁ、無断転載禁止とか転用禁止とか書いてなかったし、掲示板に書くのが間違い…とも言えるけど、普通「その案に乗りたいのですけど」とか「参加させてください」とか、書き込みのきっかけになればなぁ…と思ってのことだったのだが…そこまで、人間の質が落ちてますか…って、まだ確定じゃないけど…


80年代(2002/5/18)
いま、古いアーケードゲームにはまっている。通して見ていると、80年代が転換期だったようだ。80年代前半は、ギャラガに毛の生えたようなゲームがほとんどで、ドットも荒く、ブロックの固まりのようだ。80年代後半になってくると、一気に進化する。現代とほとんど遜色が無くなっているのだ。

現場は大変だったのか、それとも、コレだけ使っても、まだメモリ余ってると感涙を流していたのか…それは分からない。ともあれ、100円、五十円にヒーヒー言っていた少年時代の懐かしいゲームに触れられて、とても嬉しい。つーか、難易度たかいわ(笑)。私が年取ったせいだろうか?。それでも、上手かったゲームをプレイすると、今でもそこそこ進め、当時も下手だったゲームは、今でもダメなのは、笑ってしまう。

初代アテナなんて、好きだったが、ど下手くそで、一面のボスにもろくに行けなかったが…今でも行けない(笑)。ただ、私の好きなゲームは、マイナーらしく、あまり見かけない。格闘貴族レジオネア、闘神ブレイザーズ、珍しく1コインクリア出来たゲームは、軒並み無い。ちょっと、残念。

で、今は倒産してしまった会社もあるだろうけど、エミュレーターの基本システムを共同で開発して、販売。ゲームデータを別個に販売する。と言う戦略はどうだろうか?。基盤は、かさばるし、コンパネからそろえると大した額になってしまう。エミュレーターと、データを売るなら、ネット販売で十分だし、1タイトル二〜三千円ならば、今の二十〜三十代がターゲットなのだから、それなりに売れると思うのだが…

開発費もほとんどいらないし、今までの資産を流用できる良い案だと思うのだが…ナムコクラシックや、カプコンベストなどは、プレステで発売されたが、レゲー、マイナーゲーの方が欲しいに決まっている。

マネーの虎にでも、出ようかしら(笑)。とは言え、版権や潰れてしまった会社、基盤からの吸い出し作業…コピーガード…現状で出回っているエミュレーター、それを考えると、儲けは無さそうだなぁ…

そう言えば、私は占いや適職判断をやると、「芸術家・造園等の自然に携わるもの・コンサルタントなどのアイディアを売る人」の三つに絞られる。一貫性が無いのが笑うが…アイディアだけなら、わんさか出せるので…誰か、買ってちょうだい(笑)。ただ、売り込み下手なのよね、説明嫌いだからさ…


戦略と戦術と戦法(2002/5/19)
この区別が付いている日本人は、意外と少ない。コアなSLGゲーマーや、軍略に携わる人でない限り、戦法と戦術、戦術と戦略を混同している人が多い。さすがに、戦略と戦法を混同する人はいないようだが(笑)。そのため、日本人の作るSLGは、どこかアクションゲームのようだったり、戦術無用、精神コマンド、もしくは単純兵力で力押し。なんてモノがほとんど。

狭義の戦術は、戦法を指す場合もあるので、確かに線引きは難しい。

戦法とは、個人が戦う際に考える作戦であると考えます。ボクシングやK1などで、セコンドが出す指示は、戦法です。野球で、投手の配球やピッチングの組立も戦法です。

戦術とは、部隊運用であり、用兵です。軍事的な意味合いで「戦術レベル」と言う表現をするときは、前線指揮官が対応すべき局面。と分類されます。いわゆる尉官(少尉から大尉)などの、最前線にでる指揮官の部隊運用法を指しています。

最低限でも、隊を二つに分け、一分隊で正面の敵を引きつけておいて、もう一分隊を迂回させ、側面を突く。ぐらいの部隊運用は、しなければなりません。

戦略は、政治色が強くなりますが、連隊や軍団規模の戦闘も戦略に含まれます。この規模になると、兵站の伸び、つまり補給や兵器の整備や修理率なんてモノも考えなくてはなりません。大隊規模の陽動作戦を起こしたり、大隊丸ごとを捨て駒にする事も考えなくてはなりません。戦術では、被害はゼロのほうが好ましいのですが、戦略規模になると、10〜20%の被害ならば、上出来とされるでしょう。

なんでこんな事を言うかというと、戦術の考察をするハズなのに、戦法のことしか考えない人が多いので。強敵に対して、専用武装を準備したり、必殺技のコンビネーションと言ったことを考えるのは、戦法だってばよ。

サッカーで言うならば、ドリブルで切り込んできた敵には、スライディングをかける。と言うのは、戦法でしょ?。戦術と言うには、ゴールキーパーが、ディフェンダーに指示を出す。とか、最低限ゲームメイクをしなければならないと思う。戦略は、監督の指示だね。選手交代は、まさしく予備兵力の投入だし、陣形の指示は、まんまだからね。

私は、戦術が好きだ。戦術を考えたい。だから、リアルタイムSLGとか、ストラテジーゲームは嫌いだ。結局の処、反射神経と正確なマウス捌きでなんとかなるから。リアルタイムSLGは、リアルではない。リアリティーを追求するならば、伝令兵が到着するまでの、タイムラグを設定すべきだし、伝令兵が全滅し、指示が伝わらない。と言う事態も作るべきだ。

クリック一つで、軍団が即時反応するなら、誰でも名将だ。ナポレオンも、ワーテルローに於いて、スルト参謀長が伝令を一人しか出さ無かったことに対して「ベルディエなら百人を出したろう」と嘆くこともなかったろうな。


ギレンの野望(2002/5/19)
なんで、戦略と戦術と戦法なんてモノを、ウダウダ書いたかというと、戦術の考察を売りにしているゲームがあったのだが、マスターも、参加者も戦法しか頭に無いので、無性に腹が立って…しかも、当人達は、それを戦術と思いこんでいるのだ。勝てない相手に、無理に勝つ必要はないのに。イチイチ撃破しなくとも、拠点を奪えばそれで良いのだ。戦術とは。

で、本題。「ギレンの野望」のスタッフは、いつ戦術と戦略の違いに、気が付くのだろうか。戦略級を名乗っているわりに、各キャラクターは、パイロット。つまり一兵卒の扱いである。しかも、戦術マップと戦略マップが同じというのも、納得行かない。艦隊編成もなく、艦艇はただ、MSを運ぶキャリアーである。結局、数で力押し。

戦争は数だよ。兄貴。なんで間違いじゃないけど…せめて、一昔前の光栄並みに、各キャラクターを武将扱いして欲しいものだ。アムロなんて、武将(指揮官)としては最低だろうし、マ・クベやガルマは、パイロットとしては二流だが、指揮官としては一流だ。ちなみに、シャアは、指揮官としては二流だ。

ギレンの野望は、戦略マップ、つまり移動ではヘックス表示無しで良いはずだ。ソロモンからルナ2へ行くのに、ルートが固定されていて、いつも大渋滞だ。補給もろくに出来ないから、迂回もできない。艦隊編成で、補給艦を混ぜておけば、解決するはずだ。そして、索敵、敵を発見、遭遇したら戦術マップへ移行し、ヘックス戦それで良いはずだ。

艦長でさえも、船のパイロット扱いであるのが間違いだ。あれは、艦隊司令として機能させるべきだ。プレイヤーキャラは、ギレン・ザビだけでなく、下の階級から、出世しても良いと思う。シャアになって、父の理想を追うも良し。ガルマになって、坊ちゃんらしい理想を追うも良し。この辺は、光栄モノを勉強して欲しいなぁ…

ギレンの野望のスタッフは、Gジェネシリーズと共通なんだろうか?。戦術と戦略の違い。勉強して欲しい。同盟や、休戦協定、武将の引き抜き、内通、そんな政治的駆け引きは何もなく、戦略級を名乗るなど、恥ずかしいとはおもわんかね?。

結論、ギレンの野望は、作戦運用可能な戦術級である。故に、買う価値はない。と私は判断した。別の処でも書いたけど、あのシステムで、キャラやユニットがオリジナルだったら、絶対に売れてないと思うしね。

ギレンの宣伝ビデオを見ていて、シーマが「毒ガスなんて知らなかったんだよぉ」と泣きわめくシーンがあるが、佐官、少なくとも少佐であるシーマが、作戦目的を知らないわけがない。そのへんもマヌケ。まぁ、アイランド・イフィッシュは良いネタなんで、使いではあるよな…シナリオつーか、小説ネタあるんだけどなぁ…版権問題がなぁ…


戦術(2002/5/22)
うーん、やはり一般の人には、馴染みがない。どころか、発想そのものが難しいようだ。

加納治五郎先生の「戦わずして勝つ」と言う名言に、戦わないで、どうやって勝つんだ?。と、してやったりと言う顔をして、返してくる一般人が多いのも頷ける。

倒せない敵を無理に倒す必要はない。戦闘に勝つことと、戦争に勝つことは違う。と言う、私の発言に対し、

「こちらが全滅したら(殺されたら)どうするのか?、その敵を倒さなかったせいで」と言う質問が帰ってきた。返答するのも面倒なほど、根本的な誤解をしている。まぁ、これが世間一般の、戦術に対する認識なのだろう。

別に敵を看過するわけでも無いし、抵抗を止めるわけでもない。敵を倒さない訳でもない。そもそも、その後どうあれ、死ねば負けだ。勝てる見込みのない戦いを挑むしかない。そんな絶望的な戦闘を仕掛けなければならないほど、追い詰められたなら、それは、すでに負けている。

勝てない戦いを挑む必要はなく、勝てる戦いにのみ戦う。その戦いが不可避ならば、勝てる状況を、少なくとも、負けない状況を生み出す。それが、戦術であり、戦略である。戦う前に、勝敗は決している、と言う状態が最高の状態だろう。孫子もまた「善く戦う者が勝つとは、勝ち易きに勝つ者なり」と言っている。

つーか、根本的に倒せる敵なら倒すし、倒せないから、戦術練ってるんじゃネェか…ったくよ。戦術的勝利とか、勝利条件と言う言葉は死語なんだろうか?。敵の全滅だけが勝利なんだろうか?。

ちなみに、加納先生の「戦わずして勝つ」とは、上記のような、戦術的行動により、勝敗の決まった状況を生むことではなく。実際に、拳を交えることなく、力量差をさとらせ、戦わないようにする。と言うもの。戦ってしまえば、勝者と敗者が生まれ、敗者は勝者を恨む。そうすれば、必ず、多人数での闇討ちや、家族が危険にさらされる。

一対一では勝てないことが分かっているから、確実に。そうした手段を取ってくる。だからこそ、実際に拳を交え、戦ってはならない。と、加納先生は言っておられるわけですな。競技者ばかりが増え、武人としての柔道家が減る。悲しいことです。


コミックヒーロー(2002/5/22)
スパイダーマンが、映画化された。私にとって、スパイダーマンは、レオパルドンと言う巨大ロボを呼ぶスパイダーマンなのだが(笑)。

さて、ヨーロッパの方では、スーパーマンをリメイクする(した?)と言う話しも聞いた。全身タイツは格好悪いので、トレーナーとジーンズで飛ぶ。と言う話だったが…果てさて…アメリカンヒーローの伝統を崩すと、面白みに欠けると思うが…。

スーパーマンも、バットマンも、スパイダーマンも、コミックヒーローだ。つまり、漫画。日本で言うなら、戦隊ヒーローの映画版。東映まんが祭り的な作品であるにもかかわらず、スターウォーズなど、海外物はマスコミも絶賛する。

そこには、宣伝費と言う魔法がかかっている事を差し引いても、その差は歴然だ。制作予算と言う呪縛があることも否めないが、つまるところ意識の差であろう。どうも、所詮は子供番組。と言う意識が、会社、制作側に見えるような気がする。

スパイダーマンのスタッフは、子供向けだと思って作っているだろうか。スパイダーマンの脚本家は、子供向けだからと言って、青臭い言葉を並べただろうか。相手が、子供だから、大人だから、そんなことを考え、芸術作だ、娯楽作だと、作り手が考えているから、日本の映画は、今、落ち込んでいるのではないだろうか?。

芸術は、全て娯楽である。どんな高尚ぶって、お高くとまっても、オペラも、クラシックも、シェイクスピアも、どらえもんも、全ては同じ土俵の上。と言うことを忘れてはいけないのだと思う。もちろん、出来の良いの、悪いのは存在する。低俗な作品も存在する。だが、高尚な作品と言うモノは、存在するのだろうか。

面白いか、面白くないか、それだけなんじゃないかな。他の言葉は、自称評論家が、自分の価値を作るために、勝手に作った言葉だと思う。


暑は夏いねぇ(2002/5/25)
私は暑さに弱い。厳密に言うと、湿度に弱い。脳に靄がかかったように、思考能力が低下する。湿度がやや下がる、七月下旬になれば、まだマシだが、六月は、ほぼ機能しないと言っていい。

と言うわけで、すでに機能低下中だったりする。頭が働かないのだわ。なぁーんも、考えられない。このじっとりとした季節さえなければなぁ…エアコンは苦手なので、あまりつけたくないし。困ったもんです。

夏も、暑さそのものも好きです。からりと晴れて、高く、青い空を眺めながら、たらたらとバイクで流すのは、とても気持ちいい。

ナイトランもまた楽しい。夜走るときは、少し肌寒いぐらいが、心地よい。夜の匂いと、新緑の草の匂いを嗅ぎながら、走るのも気持ちいい。夜走るなら、春先が良いね。晩秋もまた、月の銀光と、ススキの銀の海が、たゆたうのを見ながら走るのも気持ちいい。見晴らしの良いところに、着いたら、海を眺める。月光が、海を銀色に変えているのが分かる。

そう言えば、昨日…久しぶりに、ナイトランをしたら、月が異常に低く、大きく見えて、びっくりした。

とりとめがないなぁ…脳がうまく機能してないせいかなぁ…ともあれ、ざるそばのうまい季節です。関東圏に多い、と言うか更科そば?。あの白い中華そばか?。と間違えるようなヤツは嫌いです。ちゃんと殻ごと挽いて欲しい。ソバは香りとのどごし、殻がないと香りは半減だからねぇ…あと、ワサビを蕎麦つゆで溶くのは止めて欲しいです。ソバに載せた方が、ワサビが引き立つのに…

刺身でも、ワサビを載せて食べるでしょ?…刺身の時も、ワサビを溶いて食べる?…まぁ、好きずきだから、強要はしないけど…ああ、ワサビは良いよね…ワサビが食べたくて、ソバ頼む人間だから…粉末の練りワサビ出るとガッカリだし、出雲ソバだと、紅葉おろしでガッカリ。ソバ自体は、出雲ソバが好きなんだけど…ワサビが無いのは大減点。


フーリガン(2002/5/26)
7、8年前に、知人から「英語のフールから来ている」と教えられ、今日まで、鵜呑みにして信じ込んでいた。だから、テレビのテロップを見たとき、おいおい「F」だろう?。と思って辞書で調べたら「H」だった。あぶねぇ、あぶねぇ。

スペルは「Hooligan」で、Hoodlum(ちんぴら、ごろつき)と関連があるようなので、おそらくは、チームの色として、フードを目深にかぶる集団がいたのだろう。もしかすると、海外ファンタジーのシーフなんて、ほとんどが、フードを被って描かれるので、日本のほっかむり(泥棒かぶり)と同じ意味合いがあるのかも知れない。

ともあれ、フーリガンの語源が「フードをかぶって、顔を隠したごろつき」と言う意味ならば、日本の過激派と言われる集団も、フーリガンなのではないだろうか?。工事用ヘルメットに、大きなガーゼマスク、サングラスと言う、現代のフードをした彼らも、得意技は、角材と火炎瓶攻撃だ。

マスコミが連日取り上げるおかげで、フーリガンと言う言葉がかなり悪逆な印象となっているので、過激派やめてフーリガンにしよう(笑)。って、今、過激派っているのかなぁ…ああ、明治大学かどっかで、暗躍していたなぁ…学部長を襲撃してたような気がする…って事を考えると、やっぱりフーリガンとは異なるか…

とは言え、欧米のフーリガンも、ネオナチを始め、テロリストが暴動を起こすように、誘導しているらしい。暴動のきっかけを与えたら、自分達は、とっとと逃げる。賢いね。そう言えば、日本のテレビの取材を受けているフーリガンは、老いも若きも、スキンヘッド…マジ、ネオナチだったのかも?。


相づち(2002/5/27)
何でも、相づちをうてない人が増えてきているらしい。ま、平たく言えば、人の話を聞けない人が、増えていると言うことだ。

相づち上手は、聞き上手。と言う言葉があるかどうかは知らないが、相づちというのは、会話を成り立たせる重要なファクターだ。最近では、相手が喋り終わる前に、勝手に結論を出してしまう人や、全く関係のない質問に変えてしまう人、強引に終わらせてしまう人、すぐに反論する人、等々、色々なタイプが存在するらしい。

ん〜、私は…すぐに反論するタイプかなぁ…且つ、核心を直撃してしまうタイプでもあるなぁ…でも、聞き下手ではない…とは思うのだけど…サイト始めて、発信側に回ったから、聞き下手かも知れないな…反省


寸止め(2002/5/28)
すんどめって辞書に載ってなくて、ちょっとビックリ。で、男性ならば、誰しもやったことがあるであろう、小便の途中止め…無いかな?。私は、子供の頃、よくやっていたのだが…なにげに思い出してチャレンジ。

止まることは、止まるのだが…止まり方が、緩やか。子供の頃は、ピタッと止められたはずなのだが…やっぱり、歳なんですかねぇ…切れも悪いし…歳と言えば、白髪が大繁殖。別に外見上は、気にならない。つーか、真っ白になると楽しいかも。とか思ってる。

しかし、頭がかゆく、ぼーっと霞がかかったような状態が続くようだと、白髪を抜く。太くて、短くて、縮れているヤツが犯人だ。それを抜くと、かゆみも止まり、頭の中の霞も、白髪を抜いたところから抜け出て行くように、すっきりとするのだ。

かゆみがあるところを探ると、白髪が見つかる。猿のノミトリのように、白髪を抜く日々だ。


オフレコ(2002/5/29)
コレマジ?。が終わって、ようやく俗悪、吹聴番組が終わったかと思ったら、まだあったよ、オフレコ。

要点の出し方が、特命リサーチと同じだし、効果音まで同じ。それに加えて、童謡「かごめかごめ」に導かれて、と言っていたが、どう考えても、福島の財宝話が先にありきで、かごめかごめを付け足してる。だいたい、磐梯山と猪苗代湖だっけ?に置き換えるなんて、小学生じゃん?。

地蔵囲み…だっけ?。福島独特の、カゴメカゴメと似た遊び。カゴメカゴメとどっちが先か、検証できてないし。カゴメカゴメが福島に伝わって、地蔵囲みになった可能性の方が高いと思う。じゃなきゃ、歌が変わっているのはおかしいだろう?。地蔵の方には、詩がないのかな?。

加えて、放置された里山を分け入って、明らかに昭和に立てられた祠を探り、装置まで持ち込んでいる。掘り返して埋めたなら、地層に違いが出ないのかなぁ?。古館さんも大変だよね…

時に、かごめかごめって、けっこう新しい遊びのような気がするんだよね。曲のテンポとか、平安の…つっても雅楽は貴族の物で、民衆のは別物か…歌詞も、標準語すぎるので、かなり原型とは違っている気がする。それに、これほどまでに歌詞、リズム、ルールが共通と言うのも、情報伝播経路が、かなりリアルタイムになってからだと、思う。

必ず、地方ルール化されているはずだから…例えば、回転焼きでさえ、二重焼き、今川焼き、あと二、三種言い方があった。きっちり伝わりすぎている。カゴメカゴメ。だから、かなり後生の遊びだと思う。原型を見つけたら、その意味も分かるかも知れないが…「はないちもんめ」も謎だ。つーか、んなもん、解釈次第なんだわな。実は。

本当は残虐な昔話とか、どうとでも取れるちゅーねん。つか、飲む打つ買うしか、娯楽のない時代に、エロ要素を抜け。と言うのが無理な話。男女が出てくれば、エロ話に出来るもんさ…えろ同人誌がそうでしょ?。


肢体(2002/5/30)
シルキーズの新作で『肢体を洗う』と言うのがある。明日、31日発売。ふらりとシルキーズのホームページに立ち寄ったら、宣伝していたので、見ていると、背筋が寒くなった。怖いのだ。久しぶりに、怖くなった。

病院で死体洗いのバイトをしている主人公が、日常から非日常へと落ちていく。と言うストーリーなので、別にスプラッタCGが出るわけでもない。死体は出るが、きれいな死体ばかりだ。その背後にある設定や、世界観が私を恐怖させた。

まぁ、プレイすると崩れるかも知れないけど、設定なんかを見て背筋が寒くなったのは、久しぶりなので、期待している。まぁ、あのBGMが、心拍を圧迫している…と言う気もするけれども(笑)。それでも、久しぶりにハンティングに引っかかった作品なのだが…発売日に買う気はしないなぁ…つーか、金がないんだけどさ(笑)



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