十一月の夢酔

 


今さらの追い打ち(2012/11/06)
ニャル子の決め台詞?のなかに「SAN値が減りますよ」的なものがあるそうだ。このSAN値というのも、テーブルトークを実プレイしたことがなく、聞きかじりでやっている印象を受ける。

能力値SANは、99−クトゥルフ神話技能で算出される正気度の上限であり、神話生物をみて下がるのは正気度(初期値POW*5)なのだ。つまり、能力値SANが減るのは、魔道書を理解した時のみ。

スポット参加でなく、複数回プレイしたことがあるならば、SAN値という言い方に、違和感を覚えるプレイヤー、キーパー諸氏は少なくないと思う。ただまぁ、これはそう言う言い方をしているグループにいた。と言う可能性は否定できないのだが。こうして誤用が広まっていく。アニメしか知らない層は確実に「SAN値」で覚え、SAN値が正解になっているハズなんだな、とほほ。

かくいう私も矯正される前は、SAN値などと言っていた。初キーパー時にベテランに矯正されたので、なおのこと、関連書籍のみの知識という疑惑を持つわけだが。

これの責任は、山本弘氏(ないしはグループSNE)にあると思われ、リプレイなどで「SAN四ポイント減らして」等と書いておられた。これが歪曲されて広まったと思われる。私も、クトゥルフハンドブックの影響だったし、ボックス、ブックタイプでも、正気度以外の表記はない。キャラシートにも、「99−<クトゥルフ神話>__」で記入する箇所があるだけで、SANという能力値はどこにもない。

まぁ、日本だと「クトゥルフの代表的なシステム、SAN」ではあるんだけど。ハンドブックで「正気度」ときちんと使っていれば広まらなかったかも知れない。ちなみに、SANはSANityの頭文字。反対語はinsanityである。受験にゃ一生出てこない単語だけどね。なお、山本氏のリプレイでも「SANを減らして」であり、SAN値という記述はない。英語版をやってた頃の名残なんだろうなぁ。

なお、アスペクト版は持ってないので、そっちではSAN値とある可能性も否定できない。私は、アスペクト版は否定気味。クトゥルフと帝国の前書き見て、憤慨したモノで。中身もひどかったし。アレが現代の第一人者ってことなら、アスペクト版は無くなった方が良い。

補記:クトゥルフと帝国の前書きへのダメだし
要約すると「一般人には、近々起こる事を知っているのに、知らないフリは出来ないだろうから、大震災は削りました」という感じ。へーへー、プロライター様に出来ぬ訳で御座いますから、我々地べたを這う虫けらには、到底無理で御座いますよ。と卑屈な嫌味を言いたくなる。

と言うか、クトゥルフを始め、ホラー系RPGは「知らないフリ」がその肝である。神話生物が居るのは分かっているけど、みな分からないフリをして乗り込むのだ。ファンタジーだって、そう言う面はある。この発言「一般人には、近々起こる事を知っているのに、知らないフリは出来ないだろうから、大震災は削りました」は、すべてのテーブルトークを否定し、プレイヤーをバカにしている。と断言して良い。

確認のために引っ張り出したが、読むたびにはらわたが煮えくりかえるよなぁ、コレ。牧山さん、有坂さんとか、泣いているのではないかと。正座で説教レベルだよな、コレ。そもそも、大正時代ガイドとしては機能しているが、サプリメントとしては機能していない。

ちょいちょいアマゾンで「クトゥルフと帝国」を買う人がいるので、そのたびに、だめ出しをきちんと記事にしなければ。と思うのだが、毒々しくなるのと、不買というマイナスのための運動はやる気が出ないんですワ。

この手のサプリメントって、半分はシナリオソースでないとおかしいと思うんですよ。アップルレーンとか西国都市とかにしても、新しい土地で、新しい冒険を。な訳だし。なのに、土地や風景の解説がかなり弱いとか、シナリオネタとして扱いやすそうな秘密結社や神話・伝承の項目がやたらと少なく、生活や着衣にページが割いてある。トーキョーN◎VAやカムイS☆ARを見習えと。一区画ごとに細かく解説があり、非常にイベントが作りやすい。

だいたい、実際にプレイするとなれば、ミルクホールだろうが、ギルガメッシュの酒場だろうが、ルーダの酒場だろうが、プレイヤーには関係ない。給仕がどんな格好でも大差ないし、実際、プレイヤーは興味がない。あるのはどんな情報が得られ、何が起こるかだ。

あと、要人の欄に「加藤保則」が入ってるのも、どうなんよ……他人の架空人物いれるなよ…帝都物語公認サプリなんか?、荒俣センセイの許可は取ったの?(ご多分に漏れず、巻末には著作権保護に関する注意書きが入っているのがなんとも…)と。なんか、このノリというか、洒落センス的なものが…ニャル子臭がする…この坂本なにがし…絡んでないよな……

本当の補記:クトゥルフとクトゥルーで、「ウィキペディアだと」って書いたんですが、ごっそり変わってまして…履歴見たけど、私が見た版がねぇ!。夢?幻?ハルマゲドン?。夢酔書いた4/20から編集が活発化してて笑った。すげぇ、シンクロニシティだよなー。


がんばった(2012/11/08)
がんばりました。買ってはいけない:クトゥルフと帝国。書きましたよ。ホントに、ネガティヴなだけのは辛い。

とか書くと、あれもこれもダメだししとるやんけ。と言われると思うのだが、ゲームレビューの扉にも書いてあるとおり、基本、愛情の裏返し。私にとって、愛もなく、成長も期待してないのに、だめ出しするのはかなりキツイ。

故に、完全に見限っている、ランブルXXとか、lovlystarとかすごく短いでしょ?。わりとあっさり見限るタイプなんで、基本ダメなのは書きもしないし(ラブプラスとか書いてないでしょ、書く気もしない)。怒りが沸騰するような事があれば、何とか書くわけで。「クトゥルフと帝国」は前書きの「知ってるフリできないでしょ、お前ら」を読み返して、無理矢理沸騰させて書きましたよ。アレだけは、許せないので。アマゾンでちょいちょい買う人がいなければ、記憶から存在を消したい程。

まぁ、「世界に男は〜」みたいに、沸騰しすぎてしまうと、一気に書けてしまうけど。世界に男は〜は、ゲーム性を謳うようなことをしてなければ、あそこまで沸騰しなかったと思うんだけどねぇ。そうでなければ、せいぜいdaisounanぐらいの怒りだったと。ちょっとだけ感謝しているのは、完全にエロゲを見限れた事かなぁ。ようやく、エロゲ=COMP NERDのオカズってのに納得した。だって、エロゲがきちんとゲームだった頃に青春送ってんたもんで。

世界に男は〜が無かったら、もんむす学園にブチギレていたと思う……いや、もんむす学園は、ストーリーラインはマトモだから、選択肢がない事に不平を言ってるぐらいかも…クリアじゃないな、読了してないから不確定だけど。世界に男は〜はオチてない上に、投げっぱなしてる癖に、締めた気になってるしね。二重の勘違い。

8月ぐらいから、私にしては大量にゲーム買ったわけだけど、一番やっているのが、パワプロというオチ。デビサバも投げ気味だなぁ。三回攻撃はやる気無くすわ…アレ…。Gジェネ魂は、ExS作ったら、完全にモチベーション切れました。日本のゲームは、ほんと、ファーミングがゲーム性って思ってる人多そう。ユーザー側にも制作側にも。

クトゥルフと帝国見て、あらためて、テーブルトークが衰退した理由を察した。あんなんが、書く側、作る側に回っちゃなぁ…やる側はもっと低レベルになるだろうし。システムも、結局、二期ブームの余波で今をしのいでる感じだしねぇ。ソードワールド2.0とか、D&D3.5とか、トーキョーN◎VAとか?。D&D3.5は新作に近いリメイクか、原作付きとも言えるけど。

コンベンションなんて、何年も行ってないんだけど、新作の普及率どのくらいなんだろう?。新しいのっても、なんか原作モノばっかりだよね。しかも、作は朱鷺田さんばっかり。…泣く泣くやってるのか、好きでやってるのかは知らないけど。

衰退の一因は、相変わらず、ルール乱造で設けるビジネスモデルから脱却できてない。と言うのもあると思う。出来てない。と言うか、する気がないというか。儲からないの分かってるのに続けているのは、勝てないのに同じ系統の作戦続けるショッカーの幹部並み。

せめて、電子書籍で、アマゾンからダイレクトに出せば、価格革命起こせる気がするんだけど。大司教様は、新しい黙示録をアマゾンで出版する気がする…その時は校正やらせてくれないモノか(メガテン基本システムも、新生黙示録も、ひどかったよね…誤字・誤表記。特に基本システムは、二版で直したけど、三版で一版のミスを再掲載とかありえへん)。

つーか、大司教もそろそろ後継選び済ませてないとダメな歳だよなぁ。後継育ってンのかなぁ…まぁ、あそこはガイア教騎士団とかあるし大丈夫か。不安はSNEとかORGか。ORGのはぎぃとか、RPGマガジンで「ひよっこーず」とか連載してたけど、もう指導する側だよね(笑)。

クトゥルフ付いたせいか、かなーり放置してたシナリオメイキングガイドにブレイクスルーがっ。手遅れ過ぎるけどね┐(´ー`)┌。
旧神の設定にHPLが一枚かんでいた説の疑問(反論ではなく)とか。ニャル子の概要をペディアで見て目眩がとか。しゃんたった?その設定、りょーおーき過ぎる…一目で分かるパロディにしたかったとか、ゲスい同人作家やで、そんなん…発言の意味を理解しないで力説する物書き増えたよなぁ(クトゥルフと帝国の前書きもそうだし)…選考委員と編集者の力量に幻滅だ。楽しみに思う受け手にも幻滅やの。

時代の流れとは残酷だ。と言ったのは誰だったか。ギリシア神話によれば、人間は劣化を続けているという。黄金、銀、青銅ときて、今は鉄の時代らしいが、鉄の次はなんだろう…泥か?粘土か?。


旧神とHPL(2012/11/09)
現物を読んで無いので、何かを言う資格はないのだが、一応触れておくと「HPLが旧神の設定に一枚かんでいた」と言う説があるらしい。一言で言えば、だから何?なのだが。そもそも、ダーレスの世界観とHPLの世界観を融合しなければならない理由でもあるのだろうか

まぁ、それでも思いつく限りの疑問を上げると

その1。ダーレスは捏造の前科があるので、捏造でない確証は取れているか。

その2。ネクロノミコンの使用許可を求められれば、即okしたHPLである。ダーレスから「こんな設定加えたいんですけど」と相談されて「No」と言う確率はほぼゼロだろう。ただ、そこには、「旧神対旧支配者」と言う設定は、あくまでダーレスの設定であり、自分、HPLとは無関係と考えていたかも知れない。 つまり、ダーレスと世界を共有していた意識がない。と言う可能性も。

その3。HPLが自分の世界を統合し、体系化しようとしたのは、かなり後期である。それまでは、ただ同一の都市や地名が出るだけに過ぎない。私には、アーカムやミスカトニック大は、地名のスターシステムのように感じる。つまり、アーミテッジ博士のいるミスカトニックと、ハーバード・ウェストが卒業したミスカトニックは別物かも知れないのだ。コロニーとガンダムがあっても、UCとACが別の宇宙であるように。

それ故に、初期や中期の設定を、全体を通しての設定と見なすのは危険だと思う。その場の勢いで、加えてしまった可能性もある。 インスマスを覆う影の頃は、すごい微妙な時期だよなぁ…編集長の対立がピークの頃でもあるし。ダーレスの口添えで、ようやく掲載されるぐらい険悪だったらしいし(魔女屋敷で見た夢は、ダーレスが無断で提出し、採用させたモノ)。インスマスも拒絶され、 他の出版社から出ているぐらいなので、ダーレス的設定を盛り込むことで、妥協を図った可能性も想像できる。それでも拒絶されたと。


ただHPLは「宇宙は、人類に敵意も好意も持たない」と言う基本理念だけは揺らいでいないと思う。交通事故に会う代わりに、地球の外側の法則を偶然覗いてしまったのが、HPLの登場人物だと私は考える。トラックの代わりに、神話生物と衝突したのだと。そもそも、ノーデンスにしても、人間に積極的に危害を加えないだけで、あまり好意的とは言えないと思うのだがなぁ(ダーレスが書いた物は別)。

繰り返すが、そもそも、ダーレスとHPLの設定をすり合わせる必要があるのだろうか?。栗本薫と魔夜峰夫の設定をすり合わせる必要があるだろうか。デモンベインとクトゥルーオペラでもいい。

私は、「人間に救いがもたらされるクトゥルー神話」と「人類に敵意も好意もない宇宙のクトゥルフ神話」。それぞれ別個の存在で構わないと思う。ギリシア神話から派生というか、取り込んだローマ神話において、各神の性格が異なるように、クトゥルフ神話から派生した、クトゥルー神話で良いのではないか

なぜ統一せねばならないのか。神話とは、地域時代で変化するモノである。軍神アレスはギリシアではこう、ローマではこう。タケミナカタは古事記ではこう、日本書紀ではこう書かれているで済む話。なぜ、クトゥルフではそれが出来ないのか。

この「HPLの作った世界は唯一絶対」であるとする考えこそが、「HPLが添削した」とか「深きモノどもに似ている」とか言うだけで、アンソロジーに加えたり、固有名詞が出てくるだけで、これは神話作品だ!とヒステリックに叫ぶ思考につながるのではないか。

まぁ、元を返せば、ダーレスが自分の設定をHPLの発案のように見せかけた事が全ての始まりなのだが。師匠のは師匠の、ボクのはボクの。と思えなかったんだろうなぁ…二人で何かを成し遂げた証が欲しかったんだろうとは思うが……愛した証拠に あなたの子供が欲しいの。と言うお二号さん的発想だよなぁと思うのは私だけだろうか。

なんにしても、シャレや遊び、敬意から名前を拝借しただけで、世界観や設定を無視したモノを神話作品と声高に叫ぶ人 。作品自体が影響下にあるか、スタッフのお遊びか理解できない人(マクロスのバルキリーが撃つミサイルにバドワイザー缶が混じっているのは有名だが、バドワイザーの影響を受けたと言うつもりなんだろうか)、つまり、遊びとパクリの違いが分からない人がいる限り、この手の論争は終わらないのだろう。それよりも、設定丸パクリして、いっぱしの作家面してる奴の方が問題と思うのだが。

補記:太字にしておいてなんだが、パクリはちょっと違うよなぁ。でも適当な言葉が思いつかない。あー遊びとパロディか、いたずらとパロディとかか?

シナリオ作りのブレイクスルーはこちら。わりと綺麗にまとまった気がするので、ソースとして、もしくは、キーパーへの第一歩として完成させて見るのは如何かと。いっそ、13の恐怖みたいな地底探検に行った方が良いのかなぁ…小説としてのクトゥルフ神話は、下品なパロディの対象にされるほど、精彩を欠いた彫像…崩れかけの粘土細工になってしまった。

もう魅力は感じないなぁ…さよなら企画になんかしようかな。もしくは頑迷に固持しようかな、ダーレス見たく。

 


エヴァはガンダムになれるか(2012/11/15)
の前に
こう思ってたのは私だけじゃなくて良かった。私は、番外地でなく、壁が無くなったと。壁で見たくない人は見なくて済んでいたのに、ツィッターが壁を壊したせいで、強制的に見せつけられるようになってしまった。

そして思うのは、まいど同じ事。ネットとは、仮面を付ける場所なのか、仮面を外す場所なのか。フェイスブックは、文字通り、紙切れに書いた似顔絵を自分の顔に貼り付けているのか。ツィッターでそれを外すのか。それとも単に、天使の仮面と悪魔の仮面を使い分け、PCの電源を落とすと素顔に戻るのか。

本題
ガイナックスの才能もそろそろ尽きてきたようである。DAICON(だっけ?)に始まり、トップを狙え、プリンセスメーカー、不思議の海のナディアと尽きぬ泉だったのだが、ここのところ、エヴァ、エヴァ、エヴァ。ってまぁ、私は細かく追ってないので、他にもやっているとは思うのだけど。 そう言えば、トップを狙え2とかあったような、なかったような…

まぁ、序破急で三作出すのは既定路線とはいえ、ちょっと金看板への抱きつきが目に余る気がする。ああ、切り込み隊長だったガイナックスはどこへ…

エヴァは、ガンダムになれるか。と言うと絶対になれない。個々のキャラクターへの比重が大きく、全てのキャラクターを入れ替えてしまっては、ほぼ魅力は失われるだろうし、年代記を作れる世界設定でもない。 MSがあれば引き継げたガンダムと言う年代記と違い、使徒とエヴァだけあっても世界は引き継げない、エヴァは個人の物語なのだ(言い換えれば、それだけキャラクターが魅力的という事なのだが)。

ガッチャマンやヤマトがそうであったように、同じ舞台、おなじキャラクターを使い回していては、そっぽを向かれるのがオチだ。マニアは、いろんな意味で潔癖症なので、一度そっぽを向かれると、もう復縁は出来ないと考えた方がよい。

安定収益が見込めるのは分かるが、作品と会社とファンの今後のために、もうエヴァはそっとしておいた方が良いと思う。

でもまぁ、ガンダム、ウルトラマン、仮面ライダーの現状を見る限り、無理だと思うけどね。完全新作に金を出すスポンサーは少ないけど、エヴァになら、ドサッと出すだろうしねぇ。

そう言えば、アニメ映画で三部作ってやったのは、ガンダムが最初かも?。
 


ファーミングとレベル上げ(2012/11/17)
個人的に、ファーミングと言うとひどく単調でつまらない経験値などを稼ぐ作業な感じがするのだが、レベル上げというと、なんとなくポジティヴな行為に感じてしまう。だが、内容は同じで、単調な稼ぎ行為だ。

本来、レベル上げは、救済行為だと思う。つまり、純粋なアクションゲームなら腕が上がらなければ永遠にクリアできない。アドベンチャーなら謎解きが出来なければクリアできない(まぁ、謎解きならばカンニングすればいいのだが)。 それでは金を払った購入者に悪いから、レベルを上げることで、ミスをして良い回数が増え、倒すまでに必要な攻撃回数が減らしますよ。つまり、下手でもクリアできる様にするのが、レベル上げ。だったはずだ。

それが、レベル上げ、レベル稼ぎが前提になってしまっていると言うことは、ゲームデザインの放棄と言って良い。適正なレベルでのクリア、適正な難易度といった調整行為を投げているのだ。 出来の良いゲームは、この成長のさじ加減と、敵の強さが絶妙であることか多い。と言うか、コレが不出来で面白いと思ったモノはない。

そして今ナゼか、救済策であったはずのレベル上げ行為が、本道のゲーム性と勘違いされたまま突き進んでいる懸念がある。ただひたすら、同じところを回ってレベルを稼ぐのは、絶対にゲーム性ではないし、ましてや努力に報いてくれているわけでもない。単調な繰り返し作業 で、技術の向上も、戦略の向上もない、そして向上心(現状を打破しようと言う気概)もない虚しい時間があるだけだ。

スキルや装備のアンロックタイミング、絶対考えてないよね、コレ。と言うゲームがホントに増えた。特に、和製は「稼ぎ」行為が前提にある場合が多い。その元凶は…おそらくドラゴンクエストだろうなぁ…新しい街についたら、街のまわりをうろうろして、ファーミング。が基本だもの。ドラゴンクエスト8になっても(1.2.3.4とんで8しかやってませんもので)、開始直後は町から三歩以上離れちゃダメとか墨守してあるのは衝撃的だった。

この過ちに気がつくのは、いつだろうか。もはや、お約束として定着している以上、もう崩せないかも知れない。恋愛話のない寅さんや、実写の釣りバカ日誌が、想像できないように。和製は、幕間劇を読んで、ファーミングを繰り返すのがゲームになるのかねぇ。ADVは 音声付きコミックになっちゃったし。

オマケ
ソフマップのレビューシステムが恣意的すぎる。
海外メーカー製品の出来の悪いトコ上げても採用する癖に、国内大手のはダメですか。そうですか。で、国内中小の悪評はokと。
もう、ソフマップで買うの止めようかな(私もオタクなので潔癖症だ)…今までのポイントがあったし、アマゾンだと余計なレビューが邪魔(発売前のユーザーレビューとかの頃に嫌気が差した。今でも組織票とか出るし)だったので、ソフマップにしてたんだけど…ソフマップ高いしねぇ。

PCパーツはツクモにすっかな…交換保証はいいものだ。特に液晶買う時。他は…やっぱアマゾンになるのかなぁ…楽天ショッピングはスパムが論外だし、ヤフーショッピングは…品揃えがやや微妙(ずっと品切れのままのショップとかさ)だしねぇ。

そもそも、販売店のユーザーレビューって、意味あるのかな?。カカクみたいに、第三者機関がやるから公平なのであって、販売店レビューなんざ、サクラの公募だし。都合の悪いトコ隠すような店はなおさらだ。ポイントで釣ってレビュー集めようとしている時点でダメだよなぁ、しかも都合の悪いモノは握りつぶす。日当払うからデモに参加してくれ的な国かよと。釣られた私はもっとダメだが。

 


主張という自意識(2012/11/19)
とあるブログの集積サイトでとある内容の記事に「ホントにバブル世代は、自分が流行の先端と思っててウザイ」と言うコメントがついてた。

このウザイには、いらだちが含まれていると感じ、何にいらだっているかと考えたところ「自己主張」にあるのではないかと。自分が一番と言い切れる自意識。空気を読むことに必死なゆとり世代には出来ないことだろう。確かに、バブル世代は、自己主張が激しくわがままだと言える。しかし、好意的に見れば、それはリーダーシップであり、反対から見れば、単なるわがままだ。

だがまぁ、世の中を牽引しているのは、こういう独善タイプで、自分の考えが一番と思っているから突き進める。また、空気を読むタイプばかりだと、なにも決まらず、無難な事ばかりで、何も進歩がない。そして、面白みのある商品は出ない。

自分も好き勝手したいけど、空気を読まないと干されるのでイヤ。と怯えているのに、あっさりやってしまうバブル世代にいらついてしまうのでは無いか。それ故、ネットという匿名空間では、放言や攻撃性をむき出しに出来る……と書いて、そう言うタイプは、年代を問わず、存在しているので丸めてポイ。

でまぁ、前も書いた気がするんだけど、論陣を張る。主張する。と言うのは、自分が信じているモノ。自分が良いと思っているモノ。それを公表する行為。それは、当然自分が一番と思っているハズだし、自分の好きな○○はこうあるべきだ。この考えは世界で一番ナイスだ。につながっていく。それがないのは、ただの文字の集合体で、文章とも言えないと思うのだが。

政治にしたって「日本はこうあるべきだ」とか「消費税反対」とか、自分の信じる道でしかない。あとは、賛同者の多い少ないだ。まぁ、賛同者=有権者を集めるために、思ってもないことを言う人もいるが。

つまるところ、自分の理想とするものはこうで、こうあって欲しい。と言う発言を否定したら、世の中から主義主張は消えてしまう

…消えた方が良いと思っているのかなぁ。たしかに主義主張が無くなれば、空気を読む必要はなくなるしね。けど、その世界は、感情の波のないディストピアっぽいのだか。だからといって、感情を愚直にぶつけ合うような世界もやだなぁ。動物の世界みたいだし。理性と感情のバランス。ビバ・トゥルーニュートラル!。トゥルーニュートラルって、なんか狡っ辛い上に日和見主義みたいな気がするが…AD&Dのせいだろうか(ver3より前)。

ともあれ、主張の場において「結論ありき」とか「自分の理想だろ」とか言うのは、的外れ。と言うか、わりと恥ずかしいぐらいの空振り。結論無き主張ってのは、ただのおしゃべりに過ぎず、理想無き主張もしかり。

まぁ、なんでこんなこと書いてるかって言うと。「自分が一番と思っててウザイ」に、わりとグサッと来たからなんだけどね(笑)


年末ラッシュ(2012/11/24)
なんとも基本的なことを忘れていて、年末はゲームラッシュなんだよねぇ。と言うわけで、洋ゲー情報はGAMELIFEにまるまる依存していたので、休眠されている現状すっかり抜け落ちていたわけですよ。も、サマーセールも忘れていたぐらい。そして、11月にオータムセールって、大丈夫かGabe。とか思うわけです。

てなわけで、ただいまSteamオータムセール中。

そう、セール中。クリスマスセールまでない。と思っていたので、口座にプールしてねぇンすよ、Gabe。初日にXCOM持ってくるか、Gabe。まぁ、一番キャッチーではあるが。LAノワールが7ドルだったり、サムBFEが9ドルだったりと、なかなかの目玉。なんだけど、今月散財しててさー。つーか、八月ぐらいから、ケータイゲーム機のソフト買いすぎたよね…オレ。

と言うわけで、XCOMですよ。Enemy Unknown。日本風に言うとシミュレーションRPGな分けですが、コレが良い。やっぱり、レベルデザインに差を感じたのが、立体的なのね、XCOM。屋根に登ったり出来るんですわ。なんだかんだで平面で戦う、日本のとは違うなぁと。オペレーションダークネスは、微妙に高低差が考慮されてましたが。

そんでもって、エイリアンの技術を解析して我モノとしていくので、どの武器、どの防具を開発するか、とか。事件は複数で起こるが対処できるのは一つだけ、放置した地域はパニックレベルが上がる。とか、戦略要素も色濃い。ただのマップクリア型になってないわけです。

兵科が4つしかないのがちょっと寂しいんですが、階級(=レベル)が上がると、武器やなんかがアンロックされていくので、微妙に個性が変わっていく模様。ロケランやグレネードで壁を壊したり、壊されたりするのもイイ。なによりも、最初から日本語対応!。

ただ、PS3と侍道4を買ってしまったので、激しく金が…今から、moneybookersに入金しても間に合わんしなぁ。LAノワールとデウスエキスは悔しいなぁ…クリスマスにもう一発来るよな…たぶん…

つか、moneybookersをドルベースで再取得しようかしら…外貨預金に使えるし…

そう言えば、今のモニター。バックライトがそろそろへたってきたようで、暗くなってきた(輝度引き上げで強引にフォロー中)。そろそろ、五年ぐらいだしなぁ…本体スペックもそろそろ厳しめになってきたし(プレイに支障はないが、快適プレイには遠い)。 グラボもGTX460じゃ厳しくなってきたしなぁ。

てゆーか、SATA3が無いから、モロモロのパーツが本領発揮出来ないという。つか、システムドライブのHDDの駆動音が大きくなってきて、少し怖い…チェックしたら、起動時間二万時間を超えていた。年末ジャンボでも当たらぬモノか…


3と360と4(2012/11/27)
ゲーム機として見た場合、PS3よりもXBOX360の方が完成度は高いと思う。PS3は体験版を落として、さらにインストールするという二度手間を要求してくるのに対して、360はDLすれば一発で遊べる。ソフトが悪いのか、ハードが悪いのか不明だけど、読み込みがやたらと長いとか、反応が鈍いとか、PCのようにHDDアクセスランプがある事からも、ローディングは確実に遅い(高速ドライブやSSDに置き換えることで、改善されるし)。

反面、総合メディア機としては、ややPS3に軍配が上がる。トルネの存在が大きい。が、XBOXはhuruと連動しているので、アメリカなんかだと、メディア機としてもXBOXの方が評価が高そうだ。配信を基軸とするか、放送録画を基軸とするかの文化の差。

私は、ゲーム機としか認識していないので、モロモロはXBOXの方が心地よい。ゲームの方も、ビックリするぐらいPS2並だったりするし(画像はダンチだが、新鮮みがない)。

と言うところで、侍道4+。えと、微妙。面白くない訳じゃないし、暇が出来るとついついやってしまうわけだけど、なんとなく、微妙。なんでだろ?。きちんと侍道しているし、ストーリーラインも3よりは密度があるのに。

基軸に差が無く、大同小異で4作続けられると、さすがに飽きるからか?。きちんと侍道って言い方変えると、代わり映えしないだしねぇ。

システム的には、1に戻って、押し引きシステム復活。ただコレさぁ、乱戦には向かないんだよね…2の様に予備動作もないから、結局、ギャンブルだし。ただ、自動追尾を強制排除したので、妙なホーミングでイライラすることはなくなった。が、それでも、未だにカメラが壊れるってどうなんよ……

構えは刀ごとに固定でなくて、流派として独立……は良いんだけど、長刀は振りが遅いとか、短刀は高速とか、差がない(感じられない)ので、短刀はゴミ屑に。敵の長刀使いには、近づくこともままならなかったりとか。特に、攻撃力が跳ね上がる難易度「難しい」だと、何も出来ないまま、終わったり。 一発即死だったり、よろめきで何も出来ないままラッシュ(と言っても3発)喰らって即死とか。

技のひらめきも、条件が固定されてしまっているので、なんとも微妙。尻餅状態でとどめを刺せ。とか、それがすでに実績レベルやがな。と言うかんじに。

システム的な劣化も著しく、10キャラぐらいになると、ラグが起きるのよ。洋ゲーでは(CoDなんかもっと複雑に動いてるはずなのに)ラグはないので、アクワイアの技術問題かと。ポリ抜け、ちらつきも酷いし(この辺のせいで、PS3とは全然思えないと言う)。 誤作動も多くて、小斬りしてると、突然足下の死体漁り始めたりとか(抜刀してると漁れないはずなのだが)。

他にも、アイテム欄でアイテムが使えない。とか、クイックスロットが全然クィックでないとか(スロットはスロットで別個に存在するべきだよなぁ)。刀の耐久力を回復させる砥石が抜刀しないと使えないとか(侍道プレイヤーなら分かると思うが、街中で抜刀すると色々問題が起こるのだ、今回、自宅もないしね)。ユーザーフレンドリィからほど遠い。と言うか、3の方が親切だったわ。

つまるところ、強い刀と強い技を集めないと、お話にならない作り。強い刀を作るためには強いパーツ、そして強い素材と金が大量にいる。低難易度で技を集めて、金を集めて、結局ファーミング強要かい。と言う。リプレイ要素とファーミング要素の齟齬というか、認識のズレというか。面白いから何周もするわけで、面白く遊ぶためには何周もしなきゃいけないって言うのは違うと思う次第

シナリオ面では、月光と手を切った模様。まぁ、3はちょっとアレだったしね。2は良かったのになぁ…萌え萌え大戦略とかもアレだったし、主力に抜けられちゃったのかねぇ。

ファンには勧められるけど、ファン故に不満が溜まると言う、何とも言えない状況に。うーむ、XCOMの方が幸せだったかも知れない。


全然関係ないけど、ネットの一般人ではインタゲ論者=反TPPがわりと目立つんですけど、反TPP=反原発な人も多かったわけで、そうなると、インタゲ好き=反原発って成り立つんだろうか?。まぁ、世の中を単純化して、明確な悪が欲しい人の論ではあるよなぁ。ニチギンガー、アメリカガー、トウデンガー。

……陰謀論者で全部くくれそうな気もしてきた……私は経済とかサッパリなので、お任せで。お任せするからには、不満は言いません事よ。愚痴はこぼすけど(笑)。


侍道4+が微妙なわけ(2012/11/30)
ひとえに、直系であること頼りに、努力を怠っているから。そして、うわべだけの継承に留まっているから。

ラグる。ハメる。ハメられる。この三つ。

ラグる。10人ぐらいの乱戦になるとラグが起こる。急に画面が重く、反応が悪くなる。CPUは普通に動いているので、何も出来ないままに斬られる。雑魚ならまぁいいのだが、ボス級の攻撃力だと死ねる。

白眉は、奉行所ルートの地底対決。洞窟に大砲持ち込むこと自体が、理不尽な上に大砲持ち込む意味が全くない(政治的にはあるが)。オマケに、砲撃しても敵方は無傷だし、洞窟内で撃ったら崩落の危険が……なによりも、味方を巻き込むように撃つので、ひたすら邪魔。さらに、爆発のエフェクトでラグが割り増しの三重苦。さらには、大砲の後ろに回り込んでも、砲弾が降ってくるぞ。 テクスチャ抜けも起こるしねぇ…PS3ってダメハードなんじゃなかろうか…

ハメられる。起き上がりに、絶妙に合わせてくるので、格ゲーでいう、起き上がりハメがわりと起こる。逆に、こちらも合わせるとハメられる。起きてる時もそうで、特定の技を タイミング良く出しているとハメられる。

「つま斬り」もつまるところ、バレットタイムなんで、公認のハメ殺し。雑魚やアイテムでゲージ溜めて、ボスにつま斬りで70連斬りとかでハメ殺す。って、アクションゲームとしては劣化だろう。

笑ってしまったのが、難易度「難しい」で、大技の投げを、一発喰らったら即死してしまった。一撃死モードかよ、と。こちらの武器の攻撃力が201でミリ単位しか削れないのに、敵の小斬り3-4発で死ねるとか。もう、笑うしかない。

つまるところ、一対一の決闘に重点を置きたいのか、殺陣のような乱戦にしたいのか、方向性が曖昧なことが、中途半端感を出していると思う。1からそうだが、味方ごと斬るNPCは何とかならないモノか。


シナリオ面でも、ストーリーラインは問題ない(と言っても、微妙感は漂う)のだが、侍道が侍道たる所以。全ての選択や行動が物語に影響する。と言うことを忘れている。怠惰に過ごすとか、無駄に過ごす。と言うのも、何もしないという事を選択した結果であり、他の勢力は活動しているのだから、「侍が何もしなかった」と言うタイムラインも必要なハズだ。

4では、四日目までは、時系列が動くのだが、それ以降は、イベントの場所に行かなければ、永遠の夏がごとく、進行が停止し、同じ日々を繰り返すことが出来る。時を止めることは、侍道において最もやってはいけないことだと思うのだが。

街の変化も見えにくいし、勢力の動きも見えない。侍道2では、やくざに荷担すれば、街はヤクザであふれかえったし、奉行に肩入れすれば、岡っ引きや同心、与力が増えていった。自分の行動や選択が、目に見える形で反映されるのが侍道だったのに。 敵対が過ぎると、街を歩いていても死角に狙われるとかね。4では、大老に斬りかかっても、奉行所で配下を切り倒しまくっても、手配もされない。ローミングゲーとしては失格だ。

GTAとかセイントロウで、殺戮し合ったばかりの敵対組織がにこやかに対応していたら、リアリティも減ったくれもない。あと、主人公の外見を女性に出来、選択肢でも「拙者は女だ」とかやるならば、「この男こそ」とか言うナレーション書いた奴は失格。「この者こそ」とか「この侍こそ」で、性別無効化できる言い回しはいくらでもある。

アクワイアにも思い出して欲しいね。侍道が侍道たる所以を。

話の規模を無駄に大きくしてしまうのも、陥りがちな罠だよねぇ。ああ、そうか。それでか。話の規模が大きすぎて、なんか白々しい。と言うか、最後の最後で、お預け喰らうんだよね。話の規模としては2で、最大限だろう。3の戦国時代の一国とか、4で日本まるまるとか、でかすぎる。

小さな街の大きな事件。それは、歴史に埋没する小さな事件だが、当事者には運命的な事件。ってのが、侍道のベストサイズと思う。天原ぐらいがベストサイズと思うんだよねぇ。

話のスケールを大きくして、破滅していくシリーズ物は少なくないのだが、その轍を思いっきり踏んでいるようだ。まぁ、端々にセンスの悪さは感じられるので、もう買わないな。基礎のエンジン部分をまるまる作り替えました。とかあれば買うかも知れないけど。MiG21をどれだけ改良しても、F22どころかF15にも勝てないように、古いエンジンをその場しのぎで改良しても無理だと思う。仮に、新規で作ってコレならば…日本の落日は防ぎようがない。



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