1,格納区画へ進む


格納区画には、マーコス班の物資コンテナが持ち込まれていた。おまけに、MSの補修ベッドまである。俺たちが侵入してきた側の格納区画は、ガラクタしか無かった。どうにも、ハズレを引きまくっているらしい。そのそのこの作戦に参加させられた事が、最大のハズレのような気もする。

「あれって、MSの修理用の道具なんでしょ?」
アイリーンがモニターに割り込ませたのは、MS補修ベッドだ。
「ああ、乗れば自動的に補修してくれるはずだが…ドロシィは特注品だから、どうなるかは分からないけどね。ともかく、俺たちもドロシィも一息付けるよ」

>後方に、機影確認
>友軍反応 70031GLORIA確認
>小隊長機BETYより、当該機パイロットの死亡報告及び戦闘離脱宣言受理しています。


どうやら、休ませてくれるつもりはないらしい。
「味方…なんでしょ?」
異様な空気を感じ取って、アイリーンが、不安げに問いかけてくる。
「どうかな?」

グロリアが動いている可能性は二つ。味方の誰かが、自機を失い、グロリアに乗り換えた。もう一つは、バイオドールが乗り込んだ。どちらかだろう。前者の可能性は低い。乗り換えたなら、その旨を知らせる連絡があるはずだ。だが、可能性を無視するわけにはいかない。味方殺しは、ご免だ。ドロシィにグロリアとの通信を命じる。

>通信リンク不能。グロリアが回線を遮断しています。

グロリアは、無言のまま、ただじっと立っている。グロリアが入り口に陣取っている以上、俺たちに逃げ道はない。

西部劇の決闘のような、静かで張りつめた空気。グロリアの覇気から、戦う意志ははっきりと感じ取れる。もはや、戦うしかないのだろう。あとは、ただ、コインが投げられるのを待つだけだ。

>信号ビーコン切り替え
>グロリアをエネミーリストへ移行完了


グロリアも、俺の決意を感じ取ったようだ。左手でビームサーベルを抜き、ビームが収束して刃となる。ビームサーベルのスタートフラッグが振られた。

戦闘
敵:RGM−79(G)GLORIA
耐久力30 装甲値6 回避(−8)
90oマシンガン:射程2 (−6)、ダメージ±0
ビームサーベル:命中(−5)、ダメージ+3


1,勝ったら
2、負けたら



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