1,先へ進む


ラーナが託してくれた、シークレットコード。彼女が、なぜこんなものを持っていたのかは、分からない。いや、持っていたのは、アレードだったのかも知れない。

「そっちじゃないわ。これは、シークレットルームのキーよ」
コンピュータールームの正門に向かおうとしたとき、アイリーンがそう呟く。反論が許されないほどの沈んだ重みのある声に、メインエントランスを試すと言う事もできず、黙ってドールシークレットルームへ向かう。

アイリーンの言うとおり、シークレットルームの扉は、問題なく開く。真相まで、あと一歩だ。真相を知ったところで、事態が好転するとは思えない。だが、真相を知らすして、打つ手を模索する事も出来ない。どのみち、引き返す事も出来ないのだ。行くしかない。

ドールシークレットルーム。と言う割には、内部に入ってしまえば、何の変哲もないただの部屋だ。中庭のあるアパートメント。そんな印象さえ受ける。

ドールシークレットルームとなっているが、別にドールの極秘データが保管されているわけでもない。ドールたちの私室。言うなれば、プライベートルーム。ドールの私生活という点では、一番の秘密と言えるかも知れない。

手がかりがあるかも知れない。だが、ドールたちも、そんなものは真っ先に処分するだろう。どうする?。

1,一応、調査してみる
2,コンピュータールームへ向かう。



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