1,コンピュータールームへ向かう。


旧世紀のSF映画で見たような景色が広がっている。薄暗く、だだっ広い空間に、巨大な塔のオブジェのような物体。モニターだが、ランプだか、分からないものが、点滅し、巨大なクリスマスツリーのようだ。

>MP7071型中央制御コンピューターAZALEA確認
>ミノフスキー粒子濃度2.1%。ソナーアクティブ。広域スキャン開始
>室内に防御システム感知できず。
>AZALEAとデータリンク開始

>Hellow DOROSY、I’m AZALEA
>カーディナル防衛システム停止命令受理
>システム停止


ドロシィに終了シグナルを発信させる。これで、作戦は終了だ。だが、終わった感じは全くしない。むしろ、これからだ。とさえ感じている。

>熱源反応確認
>表面温度、36.1度。

暗視モード切り替え、映像を拡大する。男が1人。青年と言うよりも、少年と言う方が適当な感じさえする小柄な男。サングラスをかけているが、不釣り合いな大きさのそれは、背伸びして、かけているようにしか見えない。

>所員データに、該当人物無し

「ようこそ、私の名前はジーン。モビルスーツを降りてくれないか?。君の顔が見てみたい」
サングラスを外し、両手を広げて、害意がないことをアピールしている。サングラスの下は、予想に違わぬ幼い顔つきで、パッと見では、15歳ぐらいのようだ。

「そうそう、勇敢なるナイト君。持っているなら、禁断の魔道書を、持って降りてくれたまえ」
中性的な顔立ちのジーンと名乗った者は、値踏みするようにこちらを見ている。

チェック
ケストナー博士の日記を持っているか?


1,持っている。

2,持っていない。



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