1、使えるならば


マーコス少佐の助言をゆっくりと反芻する。ドロシィに、教則本のデータを引っ張り出させ、ソーンの動きを予測し、入力する。

>反応機動プログラム受理
>ディフェンスパターンC181として登録
>システム、オートモードに移行
>ディフェンスパターンC181にて待機


空気の漏れる音がして、コクピットハッチが開く。ジーンを警戒しつつも、アイリーンが降りるのを手伝う。

「この戦い、どっちが勝ったんだ?」
「どっちでもないよ。この戦いには、勝敗も意味もない。我々は、最初から無駄と知りつつ戦いを始めてしまったんだよ」
外見からは、かけ離れた老成された自嘲的な笑みを浮かべ、ジーンは、皮肉な口調で答える。

「どういう事だ?。」

「我々は、踏み台に過ぎない。と言う事さ。真の戦闘歩兵たるべきバイオドールのね」
「ジェネラルオーガニック社のバイオドールの事か?」

「そう、多分、所長はジェネラル・オーガニックの草だったんだろうな。所長は、今日この日のために、ジェネラルオーガニックの命をうけ身を潜め、我々は、今日この日のために、道化となるべく生み出されたのさ」

チェック
データディスクを持っているか?


1,持っている

2,持っていない



検索エンジンにより、直接このページに来てしまった方へ。一度、TOPページへ、お越し下さい【TOPへ行く】